【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

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sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

 皆さまこんばんは。いつも楽しくレポを味わわせていただいています。
早速ではありますが、山日和さんのフェイスブック、先日掲示された「第31回やぶオフ開催のお知らせ」をご覧になり、
びっくりされたことと思います。どういう事と思われる方もいらっしゃるはずです。ご心配をおかけして申し訳ありません。
後日、山日和さんから報告がございますが、その前に、同行者の私から事故前後のご説明をさせてください。

【日 付】 2024年9月7日
【山 域】 加越国境小倉谷山周辺
【天 候】 晴れ
【コース】 廃村大内~大内谷川右俣~二俣左俣
【メンバー】 山日和さん sato

 3年前に出会い魅了されるようになった大聖寺川流域の山と谷。
今回は、一昨年訪れた大内谷川右俣を標高440m二俣まで遡り、そこから左俣に入り、
ジャンクションピークの鞍部に出て、・783北の鞍部から大内谷川左俣を下ろうと何度目かの廃村大内にやって来た。
 8時少し前に出発。ゆるゆるとした流れが続いていく。二俣までは、こじんまりとした小滝があるくらいだ。
暑いので休憩を入れながらのんびりと歩き、10時過ぎに黒々とした岩壁に一条の滝が落ちる左俣の標高540m地点まで来た。
右岸を高巻きすることに決める。急こう配だが掴まる木もあり、チェーンスパイクを履けば、大丈夫だと私も思う。

 16,7mくらい斜面をよじ登り、私はその場で止まり、山日和さんがトラバースに入った。
高度感はあるけれど足場は確保出来る。掴まる木もある。と先を行く山日和さんを見ながら思ったその時だった。
木の枝を掴んだ山日和さんの体がぐらりと揺れ、どちらかの足が小さな足場からずり落ち、そのまま崖を転がり落ちていき、
姿を消してしまった。あっという間の出来事だった。谷底は見えない。バクバクと心臓が波打ち、ガクガクと膝が震える。
最悪の事態も頭に浮かぶ。
 大声で呼ぶと返事が聞こえた。ほんの少しだけホッとして、「ちょっと休憩してから下ります」とまた大声で伝える。
慌てて私も足を滑らせたら二重事故になる。

 ゆっくりと谷底に戻り、恐怖を抑え、仰向けになった山日和さんを確認した。
どこからも血は流れていなくて、きちんと話せるので胸をなでおろす。
でも腰を強打していて動けない。自力での下山は不可能と即座に判断する。
 電波の繋がる場所まで下らなければと思い、スマホを開いてみると、なんと微弱ながら繋がっていた。
その後、私のスマホはとぎれてしまったが、山日和さんのスマホは、なんとか大丈夫だ。
山日和さんが119番通報して場所状況の説明に入る。 
  
 緯度経度は分ってもらえたものの、なかなかこちらの場所が伝わらない。登山道から落ちたと思われているようだ。
何度も同じことを話し、通話が途切れては掛け直したりしているうちに、「ヘリで向かいます」との通知をいただく。
そして、その数十分後に、ヘリの音が聞こえた。しかし、そこからが長く感じた。
音がしているのに姿が見えない。見えたと思ったらそのまま遠ざかってしまう。
ヘッドランプを点滅させて、木を一生懸命揺らしても上からは見えないようだ。

 最後は、電話でヘリの音の強弱のやり取り。「大きくなった、小さくなった」と繰り返し、
最初に音が聞こえてから小1時間くらい経ったころだろうか。バタバタバタッと大音響が鳴り響き、
見下ろした空に赤と青の大きな機体が現れ、中から手を振っている人が見えた。
 右岸からふたりの救助隊の方が登ってきて、てきぱきと山日和さんの吊り上げの準備をしてくださる。
私も吊り上げるとおっしゃってくださった。急いで地べたに置いていたロープ類と水をリュックに押し込む。
少し下の左岸側の小さな空間にヘリは移動していた。
 先ず、ソリに乗せられた山日和さんと救助隊ひとりの方が一緒に吊り上げられ、
次に、私が私のリュックを背負った救助隊の方に抱きかかえられながら吊り上げられた。
機内に納まってからは10分くらいで小松空港に到着して、そこからは救急車で小松市内の病院に搬送していただいた。


 救助隊の方々のご尽力で119番してから3時間後には、病院に入ることが出来ました。感謝の念に堪えません。
診断結果は、骨盤骨折と肋骨のひび。
 骨盤骨折は、大出血のおそれがあり、出血多量で死に至るケースもあるそうです。
狭い谷間で奇跡のように電波が繋がり、県に一台しかないヘリは待機した状態で、すぐに向かっていただけることになりました。
ありがたい気持ちでいっぱいです。

 山中に置いてきた山日和さんのリュックは、夜、okuちゃんに相談のショートメールをしたところ、すぐに電話がかかってきて、
「明日行きましょう」と言ってくれました。
 翌朝、okuちゃんは小松まで来て、一文無しの私にいろいろ食べ物を買ってくれて、福井との県境の登山口まで行き、
しっかりとした足取りで安全に事故現場まで導いてくれました。そして、また小松まで戻ってくれて、
その日のうちにご家族にリュックをお渡しすることが出来ました。さらに敦賀の駅まで私を送ってくれました。
 道中、深刻な空気にならないよう終始明るく接してくれました。okuちゃん、ほんとうにありがとうございました。

 突然の事故、しかも大阪から何時間も離れた地での出来事に、ご家族の方には大変ご心配とご迷惑をおかけしました。
心苦しい限りです。

 今回の事故を教訓としてこころに留め、今後の山歩きを愉しんでいきたいです。

  sato
シュークリーム
記事: 2188
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by シュークリーム »

satoさん,こんにちは。
事故報告ありがとうございます。事故が起こったこと自体は不幸なことでしたが,電波が通じたこと,ヘリがすぐに飛んでくれたことなど幸運が重なって最低限の事態ですんだことはラッキーでした。
こういった事故を記録に残すことは,これを教訓にして再び同じような事故を起こさないために大事なことだと思います。事故後の対応等々,ご苦労様でした。


 16,7mくらい斜面をよじ登り、私はその場で止まり、山日和さんがトラバースに入った。
高度感はあるけれど足場は確保出来る。掴まる木もある。と先を行く山日和さんを見ながら思ったその時だった。
木の枝を掴んだ山日和さんの体がぐらりと揺れ、どちらかの足が小さな足場からずり落ち、そのまま崖を転がり落ちていき、
姿を消してしまった。あっという間の出来事だった。谷底は見えない。バクバクと心臓が波打ち、ガクガクと膝が震える。
最悪の事態も頭に浮かぶ。


高巻き中のトラバースは片側斜面が切れ落ちているケースが多いので,怖いですね。私も沢登りをしていますので,似たような状況は多々経験してきました。思い返すと今までよく何もなかったものだとぞっとします。
結果論になりますが,木が生えていたのであれば,面倒でもロープを出して確保していれば事故は防げたんでしょうけど。似たような状況を何度も繰り返していると,今まで何事もなかったからと安易に流れがちですよね。


 大声で呼ぶと返事が聞こえた。ほんの少しだけホッとして、「ちょっと休憩してから下ります」とまた大声で伝える。
慌てて私も足を滑らせたら二重事故になる。


そうですね。こんな時こそ冷静沈着になるのが大事ですよね。

 ゆっくりと谷底に戻り、恐怖を抑え、仰向けになった山日和さんを確認した。
どこからも血は流れていなくて、きちんと話せるので胸をなでおろす。
でも腰を強打していて動けない。自力での下山は不可能と即座に判断する。
 電波の繋がる場所まで下らなければと思い、スマホを開いてみると、なんと微弱ながら繋がっていた。
その後、私のスマホはとぎれてしまったが、山日和さんのスマホは、なんとか大丈夫だ。
山日和さんが119番通報して場所状況の説明に入る。 
  
 緯度経度は分ってもらえたものの、なかなかこちらの場所が伝わらない。登山道から落ちたと思われているようだ。
何度も同じことを話し、通話が途切れては掛け直したりしているうちに、「ヘリで向かいます」との通知をいただく。
そして、その数十分後に、ヘリの音が聞こえた。しかし、そこからが長く感じた。
音がしているのに姿が見えない。見えたと思ったらそのまま遠ざかってしまう。
ヘッドランプを点滅させて、木を一生懸命揺らしても上からは見えないようだ。


この部分を読んで,数年前の三の沢での事故を思い出しました。谷中では電波がつながらないことが多いですが,この時はたまたま松本方面に電波が繋がって長野県警のヘリが飛んでくれました。薄暮の時刻で,もうこれ以上暗くなったらヘリでの救出は難しいと思われた頃に,見事に救出して行ってくれました。下山するにも1日がかりの場所だったので,その時に救出してもらわなければ命がどうなっていたことか。

山日和さん自身は骨折箇所以外は元気なようなので,すぐに回復して秋のオフ会で突っ込みどころ満載の事故報告を聞くのを楽しみにしています。
最後に,オクちゃんもご苦労様でした。
                         @シュークリーム@
biwaco
記事: 1525
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by biwaco »

Satoさん、ご無沙汰してます。

貴重な事故報告、ありがとうございました。シュークリさんのレスにもあるように、冷静で事実に基づく記録は遭難を減らす上で大切なことと思います。
私はもう沢登りはできませんが、通常の山歩きでも思いもかけないエアポケットにはまって事故になることはあると思います。事故を起こさない、起こした後の対応、起こさないための装備、事前情報収得…など、自らに引き寄せて考えたいと思います。
木の枝を掴んだ山日和さんの体がぐらりと揺れ、どちらかの足が小さな足場からずり落ち、そのまま崖を転がり落ちていき、姿を消してしまった。あっという間の出来事だった。谷底は見えない。バクバクと心臓が波打ち、ガクガクと膝が震える。
最悪の事態も頭に浮かぶ。
あっという間の出来事ですね。落ち着けというほうが無理でしょうが、二重事故にならずにホントによかった!(どこかで、助けに行った相方が遭難した例も聞きましたから…)
その後、私のスマホはとぎれてしまったが、山日和さんのスマホは、なんとか大丈夫だ。
山日和さんが119番通報して場所状況の説明に入る。
やはり繋がりやすいのはⅮ社でしょうか? 
私のスマホは別会社ですが、木曽駒7合目の避難小屋で繋がってホッとしたことがあります。
そして、その数十分後に、ヘリの音が聞こえた。しかし、そこからが長く感じた。
音がしているのに姿が見えない。見えたと思ったらそのまま遠ざかってしまう。
ヘッドランプを点滅させて、木を一生懸命揺らしても上からは見えないようだ。
 最後は、電話でヘリの音の強弱のやり取り。「大きくなった、小さくなった」と繰り返し、
最初に音が聞こえてから小1時間くらい経ったころだろうか。バタバタバタッと大音響が鳴り響き、見下ろした空に赤と青の大きな機体が現れ、中から手を振っている人が見えた。
ヘリが来ればもう安心…と思いがちですが、そうはいかないんでしょうね。下から上空のヘリが確認できてもヘリからは遭難者を確認しにくいようです。
空撮写真で山中の一軒家を見つけるTV番組がありますが、人間はもっと小さい。色、光、煙、動くもの…など、目に入りやすいものを身に着けることも大切でしょう。
 救助隊の方々のご尽力で119番してから3時間後には、病院に入ることが出来ました。感謝の念に堪えません。
診断結果は、骨盤骨折と肋骨のひび。骨盤骨折は、大出血のおそれがあり、出血多量で死に至るケースもあるそうです。
不幸中の幸いとしか言えませんね(@_@。 でも、骨盤骨折って、そう簡単に治るものなんでしょうか? 山日和さんの自力更生、体力蘇生能力に期待するしかないですね。
 山中に置いてきた山日和さんのリュックは、夜、okuちゃんに相談のショートメールをしたところ、すぐに電話がかかってきて、「明日行きましょう」と言ってくれました。
okuちゃんの「俊敏性」はヤブコギ時だけじゃないんですね(^_-)-☆ きめ細かな心遣い、アクシデントに動転しているsatoさんにとって、心強く、うれしかったでしょうね。

私もビバークや滑落など、一歩間違えたら…という事態に遭って初めて気が付かされたことが多々あります。今回のことも他山の石にせず、自戒していきたいと思います。
アップにはプレッシャーもあったでしょうが、報告レポ、ありがとうございました。

         ~びわ爺
グー(伊勢山上住人)
記事: 2410
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
連絡する:

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

satoさん、こんにちは。
いつものsatoメルヘン文学ではないですね。

 16,7mくらい

5階建てビルの屋上からの転落ですか。空中遊泳ではなかったでしょうが。

木の枝を掴んだ山日和さんの体がぐらりと揺れ、どちらかの足が小さな足場からずり落ち、そのまま崖を転がり落ちていき姿を消してしまった。あっという間の出来事だった。谷底は見えない。バクバクと心臓が波打ち、ガクガクと膝が震える。

satoさんの尋常ではない体験がまた1つ加わりました。

「ちょっと休憩してから下ります」とまた大声で伝える。
慌てて私も足を滑らせたら二重事故になる。


ロープで安全確保して下ったのでしょうか?
心臓がバクバク、膝がガクガク状態では何でもない所も危険になります。

どこからも血は流れていなくて、きちんと話せるので胸をなでおろす。

幸運以外のなにものでもありません。
ヤブ板閉鎖の事態になっていたかもしれなかった。
この点に関しての山日和さんの今後の改善策を聞きたいですね。

 緯度経度は分ってもらえたものの、なかなかこちらの場所が伝わらない。
そして、その数十分後に、ヘリの音が聞こえた。
音がしているのに姿が見えない。見えたと思ったらそのまま遠ざかってしまう。
最初に音が聞こえてから小1時間くらい経ったころだろうか。


JROだけでなくココヘリにも加入しましょう。
数Km先からピンポイントで遭難場所が特定されます。
ヘリの燃料節約andけが人の一刻も早い病院への搬送につながります。
会員証(発信機)を自宅に置き忘れてはまったく意味がありませんが。

山日和さんのリュックは、okuちゃんに相談
「明日行きましょう」
okuちゃん、ほんとうにありがとうございました。


okuちゃん、すばらしい!! ありがとう。
(もう「ちゃん」付けする年齢はオーバーしているけれどヤブ板の中ではいつまでも「okuちゃん」だね)

okuちゃんの近況をヤブ板にも張り付けてよ。たとえば

吹向尾根 白山 8月3日 吹向尾根~チブリ尾根

当初は、別山谷と井谷出合いまでは1時間15分で付けたらいいなと思っていましたが、後で確認すると1.5時間。 その時時間確認しなくてよかったと思います。 30分ほど進んだあとで、ザックの整理とかをしていると、お昼用に買った鯖寿司がない。 茫然自失。


okuちゃんもだんだん近づいてきたなぁ~。

 今回の事故を教訓としてこころに留め、今後の山歩きを愉しんでいきたいです。

ヤブメンバー全員が「自省」すべきことですね。
satoさん、心身ともにお疲れ様でした。ありがとう。


                グー(伊勢山上住人)

どれだけ気を付けてても何かの拍子で事故は起こりますね。
それだけ自分を客観的に見て、山のレベルを合わせても事故は起きますね。
慎重=絶対安全ではないですわ。
油断してないつもりでも、山では何があるかわかりませんね。 


そうでしょうか?

魔が差したというヤツでしょうか。
ちょっとした油断が原因です。常に慢心しないよう心掛けているつもりですが、何かの拍子に気が緩むのかもしれません。
あの時違う動作を選択してれば落ちるような場所じゃなかったのに。
後悔先立たずです😢


だとグーも思います。
グーも気を付けて山遊びをします。

山日和さん、じっくり養生して復帰してください。
焦って症状をこじらせないように!
オフ会を楽しみにしています。
しのやん
記事: 144
登録日時: 2017年11月28日(火) 21:27
お住まい: 三重県四日市市

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by しのやん »

satoさん こんばんは。 お疲れ様でした
いろいろと大変だった事と思います まさか山日和さんが…
事故の詳細な状況レポありがとうございます
その時の様子が目に浮かびました。
驚きと恐怖が入り交じった中で 慌てず落ち着いた対応をしてる satoさんは凄いです。

私も先日 御在所岳で同行者が目の前で7~8m 滑落して行くのを見てますので
全く同じ気持ちでした 幸いにも打ちどころが良くて
なんとか自力で 登って来られたので ホッとしましたが、 声掛けて 返事が返ってくるまでの怖さがなんとも…

山日和さんも 骨折はしたものの 生きていてくれて本当に良かったと思います。
オフ会には 間に合うとの事 また元気な姿を見せてくれるでしょう。

明日は我が身と しっかり心に刻んで安全登山ですね。

しのやん
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

シュークリームさま

こんばんは。
こころからのお言葉ありがとうございます。
事故の報告は、退院後、山日和さんからきちんとした形でお伝えしますが、
先ず、どこでどのような事故を起こし、どのように救助されたのか、ご説明しなければと思いました。

私も、遭難事故の記録を読んでは、他人事ではないなぁと思ってきました。学ぶことも多いです。
そして、沢登りは、普通の登山者が楽しむ山登りの中で、最も危険な要素が多いと認識しています。
実際、私自身、登っていた滝で手を置いた岩が剥がれて落下するという事故を起こしていますし。
夫は、仕事の関係もありますが、沢は怖いと言って、もう遠ざかっています。
出かける度に「危ないから気を付けてね」と声をかけられます。
世間一般では、こんな年齢なのだから止めた方がいいと思われるのでしょうが、地図を見ていると、
今現在の技量でも、分け入ることが出来ると感じる谷が浮かんできて、山の物語を探る旅、源流への山旅の思いに駆られます。
今回も、地形、標高差、距離、ふたりの体調等を考えた上で訪れた谷でした。

滝の高巻き中のトラバースは、おっしゃる通り、片側斜面が切れ落ちているケースが多いので緊張しますね。
言い訳のようで見苦しいのですが、山日和さんは、常に地形を観察していて、
安全と思われる場所を選んで登り、どうかなと迷ったら進みません。
トラバースは、私が確保なしで歩けると判断出来るラインを探し出します。
事故現場の斜面は切れ落ちていましたが、足場が見つけられ、掴まる木がありましたので、私もそのラインで大丈夫だと思いました。
ですので、ロープで安全確保という考えには至りませんでした。反省です。
大丈夫と思っても安全とは言えませんし、何が起こるか分からない。身をもって学びました。

狭い谷間の事故現場で電話が繋がったのは、奇跡のように感じました。登山口では繋がらないのに。
救助隊の方々、私と電話で、ヘリの音の確認に付ききりになってくださった消防防災課の方々に感謝の気持ちと申し訳なさでいっぱいです。
okuちゃんにも感謝感謝です。

骨盤骨折は、手術なしの日にち薬と聞いています。歩けるようになるまで暫く時間がかかると思いますが、
一日も早く元の生活に戻れますよう祈るばかりです。


sato
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

びわ爺さま

こんばんは。
こちらこそご無沙汰しております。びわ爺さんが入院されていたと知り心配になりつつ、
そのままになっていて、このような形でお話することになるとは・・・。
そうですね。ほんとうに、山では、いつ、何が起こるか分かりませんね。
事故が起きた後、同行者としていろいろ反省することがありました。大切なことも実感しました。

先ず、同行者にとって大切なのは、負傷者の不安を増大させないことだと思います。自分自身も感情的になってはならない。
「うわぁーっ」とならなかったのは、過去の自分の事故の経験や、遭難事故の記録を読んできたことが大きいです。
医療の知識がないので、山日和さんの状態がどのようなものなのか分らず心配でしたが、
きちんと話せて、血も流れていなくて、吐き気も無く、震えてもいなかったので、骨は折れている可能性が高いけれど
内臓は大丈夫だろうと思い、深刻な顔をしないように努めました。

電話は、やはりドコモが強いですね。
私は別会社なので、次にスマホを買い替える時、ドコモの子会社にしようかなとも考えたりしています。

ヘリが来てくださっても、そう、もう安心とは言えないのですね。
上空からは、谷の姿はもりもりとした木々に覆われていて分らない。救助隊の方々は命がけです。
救助作業中に墜落してしまった痛ましい二重事故もあります。ちいさな人間を見つけ、吊り上げるのはほんとうに至難の業です。
ヘッドランプとスマホのライトを空に向けてかざして振ったり、木を思いきり揺すったりしていたのですが、
今回は、電話のやり取りによる効果が一番大きかったと感じています。
私たちのために電話に付きっきりになってくださり、ほんとうにありがたかったです。
10mも下らない場所に、ぽかっと開けたちいさな空間があったことも幸いでした。

びわ爺さんのおっしゃるように、目に入りやすい色のものを身に着けることも大切だとあらためて思いました。
私は白色のヘルメットに紫色のシャツという森の中ではあまり目立たない恰好でした。
ネットで調べると、鏡が有効的と書かれていました。ちいさな手鏡を持っていたのに思いつきませんでした。
煙というと、登山用携帯発煙筒が2000円くらいで売っているのですね。
アルミのレスキューシートは必需品です。保温にもなりますし、水除けにもなりました。そして目立ちます。
小さいのでふたつ携帯していたらよかったと思いました。一枚を木にかけることが出来ます。

ヘリには同行者は乗れないことが多いと聞いていました。歩いて下ることを覚悟していましたので、
同乗出来るとお聞きした時、山日和さんの車のカギなどすぐに必要なものをリュックから取り出す余裕がなく、
ご家族にさらにご迷惑をおかけすることになってしまいました。
一緒に病院まで行けたものの、私は、貴重品(財布、家と車のカギ)を山日和さんの車の中に置いてきてしまっていて、
一文無しとなってしまったのです。夫は山の仕事で連絡不可。
私の電話によって、ご心労の中の山日和さんご家族を、余計な事で振り回してしまいました。反省しています。
ひとりの時は貴重品を持ち歩くのですが、これから車に置いていく時は、もうひとつ予備カギを入れたお財布を持つようにします。

荷物の回収は、夫は泊まりの仕事が詰まっていて無理。場所が場所だけに、相談できるのはokuちゃんしか思いつきませんでした。
明日行きましょうと即答してくれてびっくりしました。
okuちゃんは、雨が降り出した中、確実な足取りで、私の動きも逐一見てくれて、安全に現地まで行くことが出来ました。
数日前から寝不足が続いていて、事故の夜もほとんど眠れなかったのですが、安心して歩けました。
帰りは尾根で。菅倉山のヤブを思い出し懸念したのですが、この周辺の山は杣道があるだろうというokuちゃんの読みが当たり、
クモの巣に阻まれながらもスムーズに下ることが出来ました。
気持ちが沈まないよう終始明るく接してくれて、食欲のない私に、はい、と食べやすいトマトや草餅を差し出してくれて、
回収後には、また40分くらいかけて小松の病院まで戻り、
ご家族とお会いするまで、山日和さんのびしょ濡れのリュックと中身を乾かし、タオルで汚れを拭いてくれました。
okuちゃんのやさしさ、きめ細やかなお心遣いに胸がいっぱいになりました。
okuちゃん、ほんとうに心強く、うれしかったです。ありがとうございます。

事故については、山日和さんのご報告の時、あらためて皆さまとお話し、考えていきたいです。
びわ爺さん、あたたかなお言葉、胸に沁みました。ありがとうございます。

sato
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

グーさま

こんばんは。
この度は(この度もですね)ご心配をおかけして申し訳ありません。
ほんとうに最悪の事態になってもおかしくない事故でした。
荷物の回収に行き、崖を見上げた時、よく骨盤骨折だけで済んだなぁ、とゾッとしました。
滑落地点までの標高差は15mないかもしれませんが、17mくらい落ちた感じです。
途中にある岩に当たらずゴロゴロ落ちていき、最後1mくらいのところの段差で撥ねるように地面にドンと落ちたのではと思いました。

谷底までは、木の幹と根っこを掴んで降りました。
急こう配ですが、沢登りをされている方にとっては、ロープ無しで降りられる斜面だと思います。
息を整え、自分では、一歩に集中して降りることが出来たと思っています。
降りきって、山日和さんの状態を確認する時の方が緊張しました。

ロープは、10mと20mの2本を持っていましたが、山日和さんが携帯していました。
私は、6mm12mをリュックに入れていたのですが、最近は置いていくようになっていました。
地図を見て興味が湧いても、ちょっとここが嫌な感じと思ったら諦め、
山日和さんがフリーで登れる困難な箇所は無いと思える谷、実際に谷に入りどうしようと思ったら引き返せる大きさの谷に出かけています。
2本のロープがあるので私のロープは要らないなと思いました。谷を歩く時のバランスを考えると荷物は軽くした方が安全という思いもありました。
持っていく荷物、荷物の分担について考え直さなければならないですね。

ココヘリはジローの会員でしたので自動的に会員になりましたが、この日は携帯していませんでした。
いろいろ気をつけていると思っていても、こうしてことが起こると、抜けているところ、認識の甘さに気づきます。
山日和さんから報告書が出ましたら、あらためて、皆さまのご意見、ご考えをお聞かせくださいませ。
教訓として学び、今後の安全登山に結びつけていきたいです。

sato
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

しのやんさま

こんばんは。
お気遣いありがとうございます。
私も、まさか山日和さんが、と思いました。
しのやんさんも、お仲間が滑落というアクシデントに遭われたばかりなのですね。
怖い思いをされましたが、打撲?で済み、ほんとうによかったですね。
何でもない場所での、ちょっとした転倒で骨折されてしまう方もいますし。
特に中高年の女性は、骨密度が低い傾向にあり、骨折のリスクが高くなると言われています。
目の前で、人が落ちる瞬間を見た時の驚きと恐怖は、言葉では言い尽くせないですね。
でも、すぐその後で、現実を冷静に理解しなければならない。

あの崖を転がり落ちて骨盤骨折だけで済んだのは、ほんとうに不幸中の幸いでした。
途中岩に当たらず、リュックとヘルメットに助けられ、
山日和さんもダメージを少しでも小さくしようと必死に体勢を整えていたのでは思います。

オフ会は、2か月後、11月16日ですね。参加出来たらいいですね。
でも焦らず養生していただきたいです。

しのやんさん、アクシデントをお話してくださりありがとうございます。
私も気を付けなければと一層強く思いました。

sato
ちーたろー
記事: 331
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:17

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by ちーたろー »

satoさん、おはようございます。
>後日、山日和さんから報告がございますが、その前に、同行者の私から事故前後のご説明をさせてください。
山日和さんのフェイスブックを見せて頂いてびっくりしていました。
お忙しい中にありがとうございます。


>16,7mくらい斜面をよじ登り、私はその場で止まり、山日和さんがトラバースに入った。
高度感はあるけれど足場は確保出来る。掴まる木もある。と先を行く山日和さんを見ながら思ったその時だった。
木の枝を掴んだ山日和さんの体がぐらりと揺れ、どちらかの足が小さな足場からずり落ち、そのまま崖を転がり落ちていき、
姿を消してしまった。あっという間の出来事だった。

さぞかしびっくりされたでしょうね。時間が止まったような感じでしょうか。

>谷底は見えない。バクバクと心臓が波打ち、ガクガクと膝が震える。
最悪の事態も頭に浮かぶ。
 大声で呼ぶと返事が聞こえた。ほんの少しだけホッとして、「ちょっと休憩してから下ります」とまた大声で伝える。

返事が返ってきてホントにホントによかったです。

>慌てて私も足を滑らせたら二重事故になる。

satoさんだから、降りていけたんですね。旦那と二人の時にもしも私ではなく向こうに何かあれば、帰れないなと感じています。そんなことではダメなんですが・・

>ゆっくりと谷底に戻り、恐怖を抑え、仰向けになった山日和さんを確認した。
どこからも血は流れていなくて、きちんと話せるので胸をなでおろす。

内臓まで傷ついてなくてよかったです。

>でも腰を強打していて動けない。自力での下山は不可能と即座に判断する。
 電波の繋がる場所まで下らなければと思い、スマホを開いてみると、なんと微弱ながら繋がっていた。
その後、私のスマホはとぎれてしまったが、山日和さんのスマホは、なんとか大丈夫だ。
山日和さんが119番通報して場所状況の説明に入る。 

電話が繋がってホントによかったです。
  
>右岸からふたりの救助隊の方が登ってきて、てきぱきと山日和さんの吊り上げの準備をしてくださる。

救助の場面は何度か見ていますが、大変な訓練をして頂いているんでしょうね。

>私も吊り上げるとおっしゃってくださった。急いで地べたに置いていたロープ類と水をリュックに押し込む。
少し下の左岸側の小さな空間にヘリは移動していた。
 先ず、ソリに乗せられた山日和さんと救助隊ひとりの方が一緒に吊り上げられ、
次に、私が私のリュックを背負った救助隊の方に抱きかかえられながら吊り上げられた。

satoさんも乗せて頂けたんですね。精神的にも不安な中ですのでよかったです。

>診断結果は、骨盤骨折と肋骨のひび。
 骨盤骨折は、大出血のおそれがあり、出血多量で死に至るケースもあるそうです。
狭い谷間で奇跡のように電波が繋がり、県に一台しかないヘリは待機した状態で、すぐに向かっていただけることになりました。
ありがたい気持ちでいっぱいです。

怪我をするのも一瞬の事だと思いますが、ひとつひとつ幸運が重なったんですね。

>山中に置いてきた山日和さんのリュックは、夜、okuちゃんに相談のショートメールをしたところ、すぐに電話がかかってきて、
「明日行きましょう」と言ってくれました。
 翌朝、okuちゃんは小松まで来て、一文無しの私にいろいろ食べ物を買ってくれて、福井との県境の登山口まで行き、
しっかりとした足取りで安全に事故現場まで導いてくれました。そして、また小松まで戻ってくれて、
その日のうちにご家族にリュックをお渡しすることが出来ました。さらに敦賀の駅まで私を送ってくれました。
 道中、深刻な空気にならないよう終始明るく接してくれました。okuちゃん、ほんとうにありがとうございました。
山日和さんとsatoさんの人徳でもありますが、嬉しくて涙がでちゃいますね。(ごめんなさい。何と表現してよいやらわからなくて)

>突然の事故、しかも大阪から何時間も離れた地での出来事に、ご家族の方には大変ご心配とご迷惑をおかけしました。
心苦しい限りです。
今回の事故を教訓としてこころに留め、今後の山歩きを愉しんでいきたいです。

私も車に携帯を置いていて後悔した事がありますが、特に貴重品は置いて行かない方がいいですね。

事故に合う方の大半は入念にコースを調べて慎重に歩いておられる方ばかりだと思います。
救助して頂く方の事を思えば(私なんて連れて行ってもらっているばかりで)、何も言えませんが・・

とにかく無事でよかったです。

ちーたろー
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seiichi
記事: 320
登録日時: 2022年9月14日(水) 21:12
お住まい: 津市高茶屋

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by seiichi »

satoさん、こんにちわ。

山日和さんの事故についてのご報告ありがとうございます。
事故状況を拝読して改めて山岳事故は誰にでもどこにでも起こりうるものだと感じています。
15mからの落下で骨盤骨折で済んで本当に良かったです。
satoさんとの会話も普通に出来て、携帯電波も繋がり救助要請もすぐに出来てなによりでした。
滑落した場合は電話がつながるかどうかで助かるかどうかに直結する場合がありますね。
今回の状況、山中でも電話が繋がりヘリの救助も迅速に対応してもらい本当によかったです。
私も春に大杉谷で同行者の滑落事故を経験していますので、satoさんの心理状態などすごくよく分かります。
山日和さんの身体の回復と精神的な安定などお祈りしています。
satoさんもあまり気落ちしないで下さいね。
 
   seiichi
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

ちーたろーさま

こんばんは。
私も、日曜日に帰宅したら数人の方からメールが入っていてびっくりしました。
山日和さんのフェイスブックを見て、連絡してくださったのだと知りました。
ご心配をおかけした方々に事故状況をきちんと説明しなければと思いました。

山ではいつどこで何が起こるか分からないと思っていましたが、まさかここで山日和さんが落ちるとは。
事故は何気ないところに潜んでいることを身を持って学びました。
落ちて見えなくなってしまった後は、時間が止まったような感じというか、あたりは陽光降り注ぐ明るい空気に満ち、
鳥が鳴き、爽やかな水の流れが響き渡っているのに、
しんとして、今ここにある世界から切り離されてしまったような感覚に一瞬なりました。
すぐに呼ぶのが怖くて、一呼吸してから大声で呼んだのですが、返事が返ってくるまでの数秒、膝がガクガクと震えていました。

そうですね。谷でも尾根でも、行き詰る可能性があるということを忘れてはいけませんね。
引き返すことが出来るか考えて進むことが大切ですね。と、えらそうなことを書いてしまいましたが、
私も、今までに、もしここでパートナーが事故に遭って動けなくなったらどうしようと思う場所にも出かけていました。

山日和さんは動けない状態でしたが、出血は無く(擦り傷ぐらい)、青ざめてもいなくて、震えてもいなかったので、
いのちにかかわる怪我はしていないだろうと、ひとまずホッとしました。電波も繋がることが分かりうれしかったです。
でも、いざ電話を掛ける時は、うまく言えませんが覚悟、諦念のような心境でした。
山は深くうつくしく、やさしくて怖い。その滋味あふれる世界を自己責任で遊ばせていただいていると思っています。
ですので、歩ける私もヘリに乗せていただけると聞いた時、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
狭い谷間での危険と隣り合わせの状況で私たちを助けてくださった救助隊の方々には、
ただただ、ありがとうございますのひと言に尽きました。

ほんとうに、滑落したことは不幸でしたが、その後は幸運に恵まれました。
すべてのことに感謝しなければなりませんね。

そう、私も、事故に遭われた方の大半は、入念にコースを調べて慎重に歩かれていたと思います。
それでも、事故は起こってしまうのですね。一瞬の隙をついて。ちいさなきっかけ、不運によって。
ちーたろーさん、ご心配をおかけして申し訳ありません。そしてお気遣いありがとうございます。
お互い、からだの声を聞きながら、歩けることに感謝しながら、安全第一でお山を楽しんでいきましょうね。

楽しい「山のフォーラム」が事故の説明で止まってしまっているのも心苦しいです。
皆さまの味わい深いレポを楽しみにしております。

山日和さんもお元気そうです。

sato
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

seiichiさま

こんばんは。
ご心配をおかけして申し訳ありません。山岳遭難事故のニュースを目にする度に、他人事ではないと思ってきました。
私自身、入院するほどの事故を数回起こしていますし、夫や何人かの山仲間も事故を起こしています。
山の怖さ、事故の大変さを身を持って実感し、学んできましたので、
その時どきの自分の身の程をわきまえた上で行程を考え、安全第一をこころがけ山に向かっているつもりでした。
でも、やはり隙があったのですね。

山で遊ばせていただく以上、自分自身に責任をもたなければ、と思っています。
でも、自分で解決出来ないことも生じてしまう。
起きてしまった現実を受け入れ、救助をお願いしました。消防、救助隊の方々は私たちに最善を尽くしてくださり、
3時間後には病院で診ていただくことが出来ました。ほんとうにありがたかったです。
私自身に関してですが、自分が負傷者の同行者としてヘリで運ばれることは想像したことがなく、
病院に着いてから途方にくれ、反省することばかりです。

帰宅してからは、感謝と申し訳なさの気持ちに包まれながら、あれこれ考え、沈んだ顔をしていましたが、
夫に「休みの日、山に行かないの?」と聞かれ、ハッとしました。
比良の山に出かけ、ひとりで歩いているうちに力が湧いてきました。

seiichiさんのあたたかなお気持ち身に沁みました。ありがとうございます。
山に生かされ、人に生かされているわたしをあらためて感じています。

山日和さんは、明日、大阪の病院に転院されるとのことです。
順調に快方に向かっているようでよかったです。

sato
tsubo
記事: 272
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by tsubo »

satoさん、こんにちは。
このレポを読んでいろいろと考えさせられました。
大方のことは皆さんが書かれているし、それに対する返信を読んで私が気になったことは大体わかりました。

私もこの夏は遭難事故の動画をよく見ました。
ヘリが真上を飛んでいるのになかなか気づいてもらえず、もう捜索が終わってしまい絶望的になったが、奇跡的に助かったという事例も多いようです。
それを思うと本当に不幸中の幸いでしたね。
山日和さんご自身も不安だったでしょうが、同行したsatoさんのお気持ちを考えると胸が締め付けられるようでした。

今日、ヤマレコを見ていたらこんなレコがありました。
https://www.yamareco.com/modules/yamare ... 54344.html
最近ネットでも話題になった北アルプスの滑落事故を目撃して通報した方のレコです。
警察とのやりとりなど、具体的に書いてあってなるほどと思いました。

山での事故の報道を見ると他人事ではないなと思うことがいくつもあります。
普通は滑落して亡くなられたとか救助されて助かったということしかわかりませんが、当事者の詳しい報告はありがたいです。

ヘリに乗せてもらうとき、山日和さんのザックは持ち帰れなかったんですか?
運転する方が事故を起こして、帰りに車に乗れなくなったら大変ですね。satoさん、もしヘリに乗れなかったらどうやって帰ったのかしら。車はご家族がとりに行ったのかしら。マイナーな山だと登山口がわかりにくいでしょうね。
okuさんという方は面識がありませんが、石川のほうの方なのでしょうか。地元に知り合いがいてよかったですね。
いろいろなことがラッキーでしたね。

野良仕事が忙しいし、低山は暑そうなので白山以来山には行っていません。そろそろ行こうかなと思ったときにこのレポを読み、山に行く気持ちがちょっとなえてしまいました。
でも、satoさんもまた比良の山に行かれたとのこと。安心しました。私も山に行く気持ちになりました。

私は単独が多いし、平日に人が少ない山を歩くことが多いので、より慎重にならないといけないなあと思いました。
大事なものを忘れないようにしないといけませんね。
私は日帰りでも必ずモバイルバッテリーを持って行きます。最近買ったヘッドランプも電池式ではないのです。
あれこれ心配しすぎて荷物が多くなるのもどうかなと思いますがね。

いずれにしても事故のことを皆さんで共有して、事故を起こさない、起きたら最善の方法を考えていくことは大切だと思います。
ご苦労様でした。

tsubo
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

tsuboさま

こんにちは。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
そして、事故について深く考えてくださりありがとうございます。
私も、位置情報(緯度経度)をお伝えしても、上空から見つけていただくのは難しいということを痛感しました。
木々に覆われた谷の中にいる点のような人間を見つけ、吊り上げることの困難さ危険さを思い知りました。
命がけで救助活動に携わってくださる方々に敬服するばかりです。

山日和さんの状態を確認した後から、ヘリに見つけていただくまでですが、私は、悲愴感や焦りはそれほど感じていませんでした。
山日和さんが滑落したことはショックでしたが、登山口からゆっくり歩いて2時間、スムーズに登ってきた谷でよかったと思いました。
スマホで電波を確認するまでは、登山口まで下って救助隊の方を待つつもりでした。
山日和さんのからだとこころの痛みを思うと辛かったですが、今日ヘリで救助していただくことが無理でも、
明日には地上部隊の方に会えるはず、大丈夫と思いました。
骨盤骨折が大量出血の恐れがあることを認識していたら、焦りと不安が増していったと思いますが。
骨折をすると内出血が起こりますが、造血細胞が多くある骨盤の骨折では、
1000~4000mlもの出血を起こす可能性があることを知りました。

実際に救助された方やその同行者から、ヘリに収容されるのは負傷した人間のみと聞いていました。
ですので、私は、山日和さんのリュックから車のカギと運べそうなものを取り出し、歩いて下る覚悟をしていました。
登山口には水場もトイレもあり、食べ物も持っていましたので、遅かったらそこでひと晩を明かし、
翌朝、たけくらべ温泉まで歩いていきタクシーを呼ぶつもりでした。
丸岡駅までそれほど遠くはないだろうから家に帰るまでのお金は足りると思いました。

ヘリに引き上げていただく時、私は救助隊の方が抱きかかえてくださったのですが、結構揺れて怖くて目を開けられませんでした。
ソリに乗った山日和さんについてくださった救助隊の方は、覆いかぶさるようにして山日和さんの体勢を支えてくださいました。

okuちゃんは、敦賀にお住まいのヤブ山のエキスパートです。オフ会でお会い出来たらいいですね!
今回の事故で、やぶこぎねっとの皆さまの人情の厚さをひしひしと感じました。
私は、山に生かされ、人に生かされ、生きてきたのだなぁとしみじみと思います。
tsuboさん、ありがとうございます。みなさま、ありがとうございます。

今日の朝も、蛇谷ヶ峰に登ってきました。歩くと前向きな気持ちになります。

ザイテングラート滑落事故のレポの添付ありがとうございました。
8月の初旬に下ったばかりでしたので、ガラガラの道が蘇ってきました。
ちょっとしたミス(私も下りで転ぶことはありますし)が重大な事故になってしまう怖さを痛切に感じます。

sato
最後に編集したユーザー sato [ 2024年9月23日(月) 19:42 ], 累計 1 回
SHIGEKI
記事: 1041
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by SHIGEKI »

sato さん こんにちは。

詳しいrep 何よりも現地での対応ホントにお疲れ様でした。
山日和さんも、不幸中の幸い?復帰が見込める状態でホンマよかったですね。

山日和さんと同年の不肖Sも、(体力技術はかなり劣りますが)毎週「源流テンカラ」
で沢で遊んでますので我が身のこととして十分注意をしたいと思います。

     では ヤブオフで        SHIGEKI
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わりばし
記事: 1902
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by わりばし »

こんにちは、satoさん。
レポありがとうございます。


暑いので休憩を入れながらのんびりと歩き、10時過ぎに黒々とした岩壁に一条の滝が落ちる左俣の標高540m地点まで来た。
右岸を高巻きすることに決める。急こう配だが掴まる木もあり、チェーンスパイクを履けば、大丈夫だと私も思う。
 16,7mくらい斜面をよじ登り、私はその場で止まり、山日和さんがトラバースに入った。
高度感はあるけれど足場は確保出来る。掴まる木もある。と先を行く山日和さんを見ながら思ったその時だった。
木の枝を掴んだ山日和さんの体がぐらりと揺れ、どちらかの足が小さな足場からずり落ち、そのまま崖を転がり落ちていき、
姿を消してしまった。

経験の積み重ねや様々な準備をしても、最後はその時々の判断になりますよね。
やるべきことをしていても、咄嗟の事故は起こるもんです。


あっという間の出来事だった。谷底は見えない。バクバクと心臓が波打ち、ガクガクと膝が震える。
最悪の事態も頭に浮かぶ。
 大声で呼ぶと返事が聞こえた。ほんの少しだけホッとして、「ちょっと休憩してから下ります」とまた大声で伝える。
慌てて私も足を滑らせたら二重事故になる。

経験のなせる良い判断です。
なかなかこうはいきません。


 ゆっくりと谷底に戻り、恐怖を抑え、仰向けになった山日和さんを確認した。
どこからも血は流れていなくて、きちんと話せるので胸をなでおろす。
でも腰を強打していて動けない。自力での下山は不可能と即座に判断する。
 電波の繋がる場所まで下らなければと思い、スマホを開いてみると、なんと微弱ながら繋がっていた。
その後、私のスマホはとぎれてしまったが、山日和さんのスマホは、なんとか大丈夫だ。
山日和さんが119番通報して場所状況の説明に入る。 

 救助隊の方々のご尽力で119番してから3時間後には、病院に入ることが出来ました。感謝の念に堪えません。
診断結果は、骨盤骨折と肋骨のひび。
 骨盤骨折は、大出血のおそれがあり、出血多量で死に至るケースもあるそうです。
狭い谷間で奇跡のように電波が繋がり、県に一台しかないヘリは待機した状態で、すぐに向かっていただけることになりました。
ありがたい気持ちでいっぱいです。

不幸中の幸いでしたね。
電波が繋がったのは。


 山中に置いてきた山日和さんのリュックは、夜、okuちゃんに相談のショートメールをしたところ、すぐに電話がかかってきて、
「明日行きましょう」と言ってくれました。
 翌朝、okuちゃんは小松まで来て、一文無しの私にいろいろ食べ物を買ってくれて、福井との県境の登山口まで行き、
しっかりとした足取りで安全に事故現場まで導いてくれました。そして、また小松まで戻ってくれて、
その日のうちにご家族にリュックをお渡しすることが出来ました。さらに敦賀の駅まで私を送ってくれました。
 道中、深刻な空気にならないよう終始明るく接してくれました。okuちゃん、ほんとうにありがとうございました。

さすがは力のあるヤブメンは違います。

 今回の事故を教訓としてこころに留め、今後の山歩きを愉しんでいきたいです。

お疲れさまでした。
私もこの時期、キノコ狩りに一人で沢筋を歩き回るので
こころに留めたいと思います。
satoさんと二人で行っていたのが決め手になりましたね。

                                  わりばし  
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

SHIGEKIさま

こんばんは。
今年も、各地のうつくしい谷でお友達と遊ばれているのだろうなぁと思っておりました。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

地形を観察しながら、自分でルートを選び判断して進んでいく沢登り。
刻々と移りゆく風景の中、お山の深奥を探りながら源流へと遡るよろこびに満ちた山旅なのですが、
怖さも感じていて、水に足をつける時に「今日もよろしくお願いします。安全第一で気を付けて歩きます」とこころの中で呟いています。
ひとりで谷に出かけていた時には、滝を登る時、何度も確認作業をしながら
「落ちたら最後。神様仏様〇〇ちゃん(心友)どうぞお守りください」と他力本願までしていました。
そして、落ちました。
自分の中にあった一瞬の隙を突いて事故は起こってしまうのですね。
不運悲運としかいいようのない場合もありますが。

大内谷川では、SHIGEKIさんのお友達にたくさん会いました。
SHIGEKIさんにお伝えしたいと山日和さんとお話していました。こんな形でお話することになるとは。
これから谷は赤や黄色に彩られていきますね。
オフ会で、錦秋の谷でのお友達とのゆたかな時間のお話を、SHIGEKIさん節でお聞きできるのを楽しみにしております。

sato
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by sato »

わりばしさま

こんばんは。
みなさまにご心配をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そうですね。苦い経験をする度に反省し、遭難事故の記録を読んでは気をつけなければと思い、
実際気をつけて歩いていても、隙を突くように咄嗟の事故は起こってしまうのですね。
その時々の判断というのは大切ですが、ふと見過ごしてしまったりしてしまうのでしょうね。
山日和さんは、ほんとうにいつも冷静に判断し慎重に歩かれているので、
からだがぐらつき足が何かに引っ張られるように落ちていくのを見た時は、言葉を失いました。

アクシデントが起こった時は、先ず落ち着いて、何が起こり、今どういう状態なのか知ることが大切だと、
これも経験や事故の記録から学んでいます。
私は、何かが起こった時、深呼吸して飴をなめたり、水を飲むと落ち着いてきます。今回は深呼吸だけでしたが。
荷物を降ろせる場所でもありませんでしたし。
「休憩してから下ります」と叫んだのは、待つ側は時間を長く感じます。
なかなか降りてこない、どこかで足を滑らしたのではないか、と心配されるのが心配でしたので「休憩してから」を強調しました。

山日和さんは、体勢を変えるのも困難な状態でしたので、電波が繋がり、早急に救助していただくことが出来て、ほんとうにありがたかったです。
病院で検査が終わり、集中治療室に運ばれる前に、少しだけ山日和さんとお話する時間をいただき、
okuちゃんの電話番号を知ることが出来ました。okuちゃんのやさしさ、頼もしさに胸がいっぱいです。

わりばしさんは、秋はキノコ狩りを楽しんでいらっしゃるのですね。いいですねぇ。
キノコ狩りに憧れます。私はナメコしか分かりません。でも、山のキノコは見ているだけでも楽しいですね。
ひとりの山歩きで怖いのは、スズメバチやクマも怖いですね。
木々の奥の声に耳を傾けながら、ゆたかなお山を楽しんでくださいませ。

sato
アバター
山日和
記事: 3839
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【加越国境】 小倉谷山 大内谷川右俣での事故について

投稿記事 by 山日和 »

satoさん、こんばんは。
私のミスで大変な苦労をかけてしまい、申し訳ありませんでした。
また、早速の状況報告ありがとうございます。
やぶこぎネットのみなさんにも大変ご心配をおかけしました。
みなさんから温かい言葉をかけていただき感謝しています。
私は現在大阪府茨木市の病院に入院していますが、復帰までにはまだしばらく時間がかかりそうです。
折を見て、私からも事故の顛末を報告させていただきます。
そして私の事故がみなさんにとって他山の石となることを願っています。

               山日和

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