【日 付】 2012年4月8日(日曜)
【天 候】 快晴
【山 域】 湖北・江越
【メンバー】
biwaco、kitayama-walk
【コース】
7:15広野浄水場-8:50P726-10:10手倉山-10:30P1069-11:05県境稜線出合-11:20上谷山12:20-12:45P1082-13:00県境稜線分岐
-13:15P994-13:35P903-13:50P791-14:35P599-14:55P498-15:20▲382-15:45県道出合-16:00広野浄水場
今回初めて投稿します。皆さん、どうかよろしくお願いします。
biwacoさんからお誘いがあり、今年はコラボ山行をしましょうということで、日程調整をやっていましたが、天候不順や日程が合わなかったりで、なかなか実現できていませ
んでした。しかし、4月8日(日)は天候もよく日程もぴったりと合ったので湖北の山にスノーシュー山行に行くことにしました。どこに行こうかと思案しましたが、先日、妙理山か
ら白く光って見えた江越国境にある上谷山(1196.7m)に登ることにしました。アプローチは、この時期滋賀県側からはしんどいので、福井県側の広野浄水場からにしました。
2011/3/28にbiwacoさんが歩いているので心強い。登りは、手倉山尾根を使い、下りは送電線の通過している尾根を使うことにしました。
- 今回のトレース
今庄ICで北陸道を下り、JR今庄駅手前のR365沿いにあるファミマでbiwacoさんと合流し、県道231に入り、広野ダム方面に向かいます。15分ほどで広野浄水場に到着し、
県道の広くなった路肩に駐車しました。身支度を整えていると、岐阜ナンバーの車がやってきて傍に駐車するので話をすると、私たちと同じく上谷山に登るということでした。
男性単独行の方は、後から「お山の神様ARIがとう」のARIさんでした。
県道から坂道を少し登ると、浄水場があり、滋賀ナンバーのワンボックス車が駐車していましたが、先行者のものと思われます。浄水場の左手から取り付きます。最初から
固い積雪があり、ツボ足で歩きます。少しだけ植林の中を登ると、自然林になり、一部雪がなくなってヤブになっている箇所もありましたが、すぐに雪が出てきました。自然林
の中をやや急登しながら1時間も登ると、小さな鉄製ポール(用途不明)が立っています。ここで小休止。東には越美国境の山である笹ヶ峰や美濃俣丸が姿を現し、その左に
は遠く越前大日山(越前甲山)が白い姿を見せていました。ここでスノーシューを履くことにしました。先行者のトレースもすでにスノーシューになっていました。
スノーシューに履き替えると、朝早い時間なので雪面が固いのと少し積もった雪とがいい感じになっていて、快適にスノーシューで登っていくことができます。高度を上げる
につれて、ブナが多くなってきて、細い若木だけど、いい雰囲気になってきました。いつの間にか、最初のチェックポイントのP726にやってきました。それまで樹間から垣間見
ていた広野ダムも小さくなってきて間もなく見えなくなります。ブナ林の中を先行するトレースがあり、これに続きます。
- 若木のブナ林の中を駆け上る
手倉山(1037.1m)の手前で右に大きくカーブしますが、この曲がった付近で初めて上谷山の姿を見ることができました。もちろん、越美国境尾根の山々、笹ヶ峰、美濃俣丸、
三周ヶ岳、三国山、左千方と続く山並みがはっきりと見えていて、実にいい眺めです。天気も快晴で文句のつけようがありません。ああ、山にやってきてよかったなと思う瞬間
でもあります。
- 越美国境の山並み-手前に美濃俣丸、そして笹ヶ峰、左奥に白山・別山が見えます
手倉山山頂はあまり山頂らしくなく、単なる通過点のようなピークです。山頂からは真っ直ぐ南に歩き、一旦下ってから緩やかに登り返します。次のチェックポイントP1069でも
東方向の景色がよく、越美国境の山並みが輝いています。P1069からは一旦急降下しますが、少し右手寄りに下ると緩やかになります。若干迂回するようになり、今度は左に
直角に曲がって尾根に取り付いていきます。再び稜線に出ると、笹ヶ峰の左遠くに白山と別山が見えます。うんうんと文句ない眺望に見とれてしまいます。ここまで来ると、三国
岳と左千方の右には金糞岳と横山岳も姿を現してきました。やがて稜線は左手が落ち込んでいて、小さいながらも雪庇ができています。そのとき、何か鈴の音がするなと思って
振り返ると、何と柴犬が登ってきています。こんなところに犬が単独に登って来るはずがないと思っていると、やがてご主人様がツボ足(アイゼン)でやってきました。地元の武生
からやって来られたそうです。
- 左側が切れ落ちていて雪庇ができています
やがてジャンクションポイントの県境尾根出合にやってきました。ここまで来ると、三国岳に続く県境稜線は明瞭になってきます。また、琵琶湖も見えてきて竹生島が肉眼で確
認することができます。しかし、休まず県境稜線に沿って上谷山をめざします。少しヤセ尾根のような箇所を通過すると、なだらかな下りとなり、鞍部から最後の登りに取り付きま
す。エイサ、ホイサとかけ声も出るほどの快適な足運びで上谷山山頂に到達しました(11:20)。
- 上谷山山頂まであと少しの登りです
山頂は広い台地になっていて、360度パノラマが広がっています。快晴・無風で暖かい。白山を眺望しながらランチタイムにしました。こんなに天気のよい日はそうないと思い、
山頂でbiwacoさんとアワワで乾杯です。そして、ゆっくりとランチタイムを過ごしました。すると、県境尾根の向こうから単独行の男性がやって来ました。聞くと、何と栃ノ木峠から
歩いてきたというではありませんか。大変なロングコースですが、どこに下りるのかは聞きそびれてしまいました。
立ち去りがたい山頂もいつまでもいるわけにはいきません。1時間ほどの滞在で下ることになりました。下りは当初の計画どおり、手倉尾根の2つ西にある送電塔尾根です。
山頂からの県境稜線は緩やかに下っています。南に上谷山からP1041に下る尾根を眺めながら進みます。P1082から下る西尾根を右に見送って歩くと、やがて送電塔尾根へ
の分岐点にやってきました。ここから先はトレースが全くありません。まさにバージンスノーを歩きます。この尾根はP994-P903-P791と続いていますが、越美国境尾根の展
望が抜群であり、まさに展望尾根と言えるでしょう。
P791で送電線の最初の鉄塔と出合います。それからも小さなアップダウンがあるものの、相変わらず東方の展望は続きます。鉄塔の数を数えながら、送電線に沿って下りま
す。P498の5つめの鉄塔を過ぎると、送電線から離れ、右方向に尾根を下ることになります。この辺りから雪が少なくなり、ヤブが出てきました。▲382.2付近では完全にヤブと
なり、「お約束」のヤブこぎになってしまいました。その後、橋立集落に下る予定だったところ、右に寄りすぎてしまい、ヤブがもっと酷くなってきました。ここでGPSの確認で軌道
修正して、左に寄り植林の中に入るとなだらかな下りになりました。最後は県道沿いの擁壁の上に出てしまいましたが、少し左によると階段があり、難なく県道に下り立つことが
でき、後は県道を15分ほど歩いて広野浄水場下の駐車地に戻ることができました。
この日は、朝から快晴・無風の状態が終日続いてくれました。満を持しての山行だっただけに本当にありがたく思いました。山にやってきてよかった!こんな思いをさせてくれた
山の神様に感謝です。そして、またこんな山行をしたいと思ってしまいますね。