【日 付】2022年12月3日(土)
【山 域】越前 武周ヶ池周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】牧谷8:50---9:35千石谷山10:10---11:35池---12:20三角点金粕13:25---14:15魚見峠---14:55武周ヶ池15:30
---16:30牧谷
牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。先客が3台。当然みなさん武周ヶ池に向かう人ば
かりだろうが、こちらは反対向きに牧谷集落の方へ歩き出した。
人の家の庭先を通らずに済むところから尾根の末端に取り付いた。獣除けの柵があるが、高さが50センチほど
しかないのでヒョイとまたいで越える。シカ除けにはまったく意味がないのでイノシシ除けの柵なのだろう。
尾根には明瞭な道がある。植林なので当然と言えば当然なのだが。
稜線までの標高差は250mほどしかない。空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。
標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
稜線に辿り着いて左折すればほどなく372.1mの千石谷山だ。
ここで大きなミスをしてしまった。気持ちの良さげな広い尾根を進んで行くと。右手に大きな山が見えた。あれ
はどこだろうと思いながら疑うことなく前進したが、山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付い
ている。ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
あの大きな山は背後に遠ざかって行くはずの日野山だった。
進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
千石谷山に戻って仕切り直し。30分ほどロスしてしまった。地図をちゃんと見ていないとこういうことになる。
正しい稜線にも明瞭な道が続いていた。植林だが、よく手入れされた杉林なので暗さはない。
植林が切れると軽いアップダウンの続く雑木林の道となる。たまにヤブっぽいところも出てくるが、ほぼ登山
道レベルである。緩やかな稜線なので楽なのだが、なかなか高度を上げないのと、代わり映えのしない雑木林で
そろそろ飽きが出始めたところで左下に光るものを発見。池だ。これは駆け下りて確かめないわけにはいかない。
二つ並んでいたが、ひとつは水溜まりレベル。もうひとつはそこそこの大きさで、まわりの雰囲気も悪くない。
山上の池というのは何かこころ惹かれるものがあるのだ。
今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと
付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味し
そうである。早速ナイフを取り出して、切り手と受け手に別れて山の恵みを頂いた。
標高500mを越えると林相が変わった。ここまではミズナラが多かったのが、ブナが主体の森となる。
尾根上に深い掘り込みの道跡が現われたが、これは何のための道だろうか。
これから向かう三角点の名前は「金粕」。金糞岳と同じように金属採取に絡んでいそうな名前だ。
鉱山でもあって、鉱石を搬出するための道でもあったのだろうかと勝手な想像を巡らせるのも楽しい。
金粕の西斜面は予想外のブナ林だった。植林の目立つ福井の低山では、ブナ林はあまり期待できないと思って
いたのだが、最近はその認識を改めなければならないと感じ始めている。
期待がふくらみ過ぎると裏切られるのは世の常で、金粕の主稜線に飛び出すと植林が待っていた。尾根の東側は
植林、西側はブナ林と見事に色分けされている。
なるべく顔を右に向けるようにしながら、すぐ南にある735.6mの三角点金粕に向かう。
増永廸男氏の「福井の山150」の金粕山の写真を見ると、稜線の西側は植林されたばかりの杉の若木だった。
撮影されたのは35年前である。古い資料をアテにして山へ入ると、まったく違う状況になっていて驚くことが
往々にしてある。あの頃の金粕は好展望の山頂だったのだろう。
日当たりのいい南西斜面に腰を降ろしてランチタイム。まだ全行程の半分ぐらいしか消化していないので、
あまりのんびりとはできない。自分としては短過ぎるぐらいの1時間あまりというランチタイムで切り上げた。
魚見峠への市町界尾根も予想外にブナ主体の林相だった。鈴なりのナメコを付けた木がそこここに見られた
が、時期が遅かったのかヌメりが無くて開き切った傘の先がひび割れたものが多く、食指が動かない。
最初に十分採っておいてよかった。
右手に白く冠雪した山が見えた。特徴的な台形の山頂部は部子山と銀杏峰だ。1000mを超える多くの山がよ
うやく初冠雪を迎えたようだ。冠雪とまでは言えないまでも、金粕の最後の登りでもわずかながら雪が見られた。
間近に見える金草岳から高倉峠への越美国境稜線は霧氷に包まれていたのだろう。木々が葉を落としたこの季節
ならではの展望だ。
ユズリハのヤブも一部交えながら、自然林を尾根が魚見峠まで続いた。
県道の通る峠には立派な小屋が建てられている。忘年会でもやっているのか、小屋の中から賑やかな声が漏れ
聞こえていた。
ここから岩谷山へ登り返して武周ヶ池に向かうのだが、山頂をパスする水平道を発見。そろそろ足も疲れてき
たし、岩谷山は去年も踏んでいるので楽な方を選んだ。
やはり手を使わなくても歩ける登山道は楽である。しかしこの水平道はただ楽なだけではなく、展望を楽しめ
る道でもあった。手前の山が少し邪魔になってはいるが、能郷白山から冠山、金草岳へと続く越美国境稜線を眺
めることができた。
武周ヶ池でコーヒータイムを楽しむ。もう少し時間が早ければ池全体に日が当たって美しい風景に出会えたの
だが、日陰になると池の色が黒く沈んでちょっと陰鬱な表情になってしまう。それでも池の東端と木々の上の方
は日差しに輝いていた。ここでのコーヒータイムのためにランチを早めに切り上げたのだ。
池のすぐ上の野見ヶ岳への道はズルズルにぬかるんでいた。そこそこの登山者が歩いたのだろう。山頂からの
下りがこれだと大変なところだったが、日当たりのいい南面のおかげで路面は完全ドライで助かった。
この道は送電鉄塔の巡視路になっており、非常に歩きやすい道だ。
展望も良く、夕刻の残照を浴びて赤く輝く山々の向こうに、笹ヶ峰から美濃俣丸、三周、三国、上谷と並ぶ国境
稜線のまだ白さを残した山並みが誘うように横たわっていた。
山日和
【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
山日和さん,satoさん、こんにちは♪
いよいよ年末ですね。年末というと…
「武周ヶ池」…懐かしの名前を見て思い出しました。何年前かなァ?
記録を見たら2010年、もう12年になる。かの、ふ~さんと金沢のHさんの3人で魚見峠の避難小屋での望年宴会。翌日、時雨空の中を武周ヶ池まで往復しました。
>牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。
池への登山ルートは牧谷からなんですね。尾根の末端から…てことは、・215ピーク経由でしょうか? 上牧谷の道路が1本になった辺りからならだいぶん省エネできそうですが。
>空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
ここ数日の冷え込みで、この辺りももう雪の中でしょうか?
>山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付いている。
ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
ま、よくあることですね(^_-) そのまま金粕村へ進んで周回したことにしても良かったんでは?
>今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味しそうである。
いいですね!(^^)! 私なぞ、ここ数年、そんな「お宝」を見つけたことがありませんけど…。先日の百里近辺でもまったく目に入りませんでした。
>県道の通る峠には立派な小屋が建てられている。忘年会でもやっているのか、小屋の中から賑やかな声が漏れ聞こえていた。
この小屋です! 車で来られるので利用者が多いのでしょうね。
>武周ヶ池でコーヒータイムを楽しむ。もう少し時間が早ければ池全体に日が当たって美しい風景に出会えたのだが、日陰になると池の色が黒く沈んでちょっと陰鬱な表情になってしまう。
この池、初冬の枯れた表情がお似合いだと思います。例にもれず池にまつわる伝説もあるようですが、ブシュ、ブスはカエルのことらしいですね(^_-)
>山頂からの下りがこれだと大変なところだったが、日当たりのいい南面のおかげで路面は完全ドライで助かった。
>この道は送電鉄塔の巡視路になっており、非常に歩きやすい道だ。
地形図ではかなり急傾斜もありそうですが、大丈夫なんですね。降りたあとの渡渉は無いのかな?
今年もあとわずか。もう一回くらい、どこかを徘徊してみたいもんですが、さて…?
~びわ爺
いよいよ年末ですね。年末というと…
「武周ヶ池」…懐かしの名前を見て思い出しました。何年前かなァ?
記録を見たら2010年、もう12年になる。かの、ふ~さんと金沢のHさんの3人で魚見峠の避難小屋での望年宴会。翌日、時雨空の中を武周ヶ池まで往復しました。
>牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。
池への登山ルートは牧谷からなんですね。尾根の末端から…てことは、・215ピーク経由でしょうか? 上牧谷の道路が1本になった辺りからならだいぶん省エネできそうですが。
>空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
ここ数日の冷え込みで、この辺りももう雪の中でしょうか?
>山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付いている。
ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
ま、よくあることですね(^_-) そのまま金粕村へ進んで周回したことにしても良かったんでは?
>今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味しそうである。
いいですね!(^^)! 私なぞ、ここ数年、そんな「お宝」を見つけたことがありませんけど…。先日の百里近辺でもまったく目に入りませんでした。
>県道の通る峠には立派な小屋が建てられている。忘年会でもやっているのか、小屋の中から賑やかな声が漏れ聞こえていた。
この小屋です! 車で来られるので利用者が多いのでしょうね。
>武周ヶ池でコーヒータイムを楽しむ。もう少し時間が早ければ池全体に日が当たって美しい風景に出会えたのだが、日陰になると池の色が黒く沈んでちょっと陰鬱な表情になってしまう。
この池、初冬の枯れた表情がお似合いだと思います。例にもれず池にまつわる伝説もあるようですが、ブシュ、ブスはカエルのことらしいですね(^_-)
>山頂からの下りがこれだと大変なところだったが、日当たりのいい南面のおかげで路面は完全ドライで助かった。
>この道は送電鉄塔の巡視路になっており、非常に歩きやすい道だ。
地形図ではかなり急傾斜もありそうですが、大丈夫なんですね。降りたあとの渡渉は無いのかな?
今年もあとわずか。もう一回くらい、どこかを徘徊してみたいもんですが、さて…?
~びわ爺
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
山日和さん、こんにちは
稜線に辿り着いて左折すればほどなく372.1mの千石谷山だ。
ここで大きなミスをしてしまった。気持ちの良さげな広い尾根を進んで行くと。右手に大きな山が見えた。あれはどこだろうと思いながら疑うことなく前進したが、山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付いている。ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
あの大きな山は背後に遠ざかって行くはずの日野山だった。
進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
山日和さんでもこんなことがあるんですね~。間違えようがないと思っていている時こそ間違いは起こりうる。「猿も木から落ちる。」「弘法も筆の誤り。」という格言もありますので
セキオノコバとか太尾の池を初めて見た時は感動しました。
昨年2月に銀杏峰に登りましたが部子山周回は体力不足で行けませんでした。
15時頃ならちょうど登山者もいなくて、ゆっくりコーヒータイムを過ごせたでしょう
宮指路
変な方向に向かうと人の目が気になります。牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。先客が3台。当然みなさん武周ヶ池に向かう人ばかりだろうが、こちらは反対向きに牧谷集落の方へ歩き出した。
綺麗ですね~。まだまだ見頃ですね。標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。[/color]
稜線に辿り着いて左折すればほどなく372.1mの千石谷山だ。
ここで大きなミスをしてしまった。気持ちの良さげな広い尾根を進んで行くと。右手に大きな山が見えた。あれはどこだろうと思いながら疑うことなく前進したが、山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付いている。ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
あの大きな山は背後に遠ざかって行くはずの日野山だった。
進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
山日和さんでもこんなことがあるんですね~。間違えようがないと思っていている時こそ間違いは起こりうる。「猿も木から落ちる。」「弘法も筆の誤り。」という格言もありますので
山で予想外に大きな池が出て来ると感激しますね。緩やかな稜線なので楽なのだが、なかなか高度を上げないのと、代わり映えのしない雑木林でそろそろ飽きが出始めたところで左下に光るものを発見。池だ。これは駆け下りて確かめないわけにはいかない。
二つ並んでいたが、ひとつは水溜まりレベル。もうひとつはそこそこの大きさで、まわりの雰囲気も悪くない。
山上の池というのは何かこころ惹かれるものがあるのだ。
セキオノコバとか太尾の池を初めて見た時は感動しました。
狙い通りに美味しそうなナメコをゲットしましたね。私は今年の秋は静ヶ岳付近で見たくらいでした。今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味しそうである。早速ナイフを取り出して、切り手と受け手に別れて山の恵みを頂いた。
釜跡があると間違いなさそうです。標高500mを越えると林相が変わった。ここまではミズナラが多かったのが、ブナが主体の森となる。尾根上に深い掘り込みの道跡が現われたが、これは何のための道だろうか。
これから向かう三角点の名前は「金粕」。金糞岳と同じように金属採取に絡んでいそうな名前だ。鉱山でもあって、鉱石を搬出するための道でもあったのだろうかと勝手な想像を巡らせるのも楽しい。
右手に白く冠雪した山が見えた。特徴的な台形の山頂部は部子山と銀杏峰だ。1000mを超える多くの山がようやく初冠雪を迎えたようだ。冠雪とまでは言えないまでも、金粕の最後の登りでもわずかながら雪が見られた。
昨年2月に銀杏峰に登りましたが部子山周回は体力不足で行けませんでした。
武周ヶ池でコーヒータイムを楽しむ。もう少し時間が早ければ池全体に日が当たって美しい風景に出会えたのだが、日陰になると池の色が黒く沈んでちょっと陰鬱な表情になってしまう。それでも池の東端と木々の上の方は日差しに輝いていた。ここでのコーヒータイムのためにランチを早めに切り上げたのだ。
15時頃ならちょうど登山者もいなくて、ゆっくりコーヒータイムを過ごせたでしょう
宮指路
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
山日和さま
こんばんは。
あっという間に、今年もあと10日余り。バタバタしているうちに年末になりそうです。
12月最初の土曜日は、日野川に注ぐ牧谷川の上流をくるりと囲む尾根を辿る、
名残の紅葉とお山の恵みを楽しんだ越前の里山旅でしたね。
反時計回りということで、先ずは上牧谷集落から千石谷山へ。
(「歩くぞ」という気分でしたら稜線の末端、牧谷からの周回も考えられましたね)
最初こそ植林でしたが、気持ちのいい雑木林の尾根でしたね。紅葉も残っていて、
「わぁ。いいなぁ」とよろこんでいると稜線に出て、山頂に。そのまま目の前の道に導かれていきました。
谷の向こうにそびえ立つ日野山のうつくしいお姿に見入っていたら、「ここからは日野山は見えない」と山日和さん。
「えっ?じゃぁ、あのお山は?」と思いつつも間違った尾根にいるとはしばらく気づきませんでした。
おかしいと気づいた時は、せっかくだから山王山を覗きに行こうとそのまま進んでいただきました。
往復30分かかったのですね。でも、間違ったおかげで、ちいさな半月の池(ぬた場?)や、ユキツバキの花に出会えました。
寄り道できらめく小石を掬い上げました。
方向感覚に優れる山日和さんとご一緒の時は、コンパスでの方向確認を怠りがちになってしまうので反省です。
何度も反省しているような(冷汗)。
牧谷川左岸尾根も快適でしたね。・468先の窪地に、ふたつの池を目にした時は、こころ躍りました。
岸辺に行かずには先に進めませんでしたね。
黄金色に輝く木を見つけた時は、「わぁ」と頭に血が上がりました。ちょうど手の届く高さにびっしりと並んだなめこ!
ちょこっと残し、ありがたくいただきました。極上のなめこでしたね。この先、なめこの生えた木はたくさんありましたが、
どれも変色していたので、このなめこは、山の神様からの贈り物だったのだ、とうれしかったです。
堀割の道は、いきなり現れましたね。家に帰って地図を見直し、南越前の金粕と池田町の金山を結んだ道なのかなと思いました。
どちらも「金」。鉱物との関係をうかがわせますね。
そう、越前は、刃物の産地として知られていますね。刃物製作には、砂鉄、炭、清らかな水が必要とのこと。
日野川では砂鉄がとれるそうです。牧谷集落の下流には鋳物師という集落。地図を見ているといろいろな風景が浮かんできます。
『福井の山150』の「金粕山」も読み返しました。
「魚谷川の谷は標高の揃った山やまに囲まれていて、地図の中に円形劇場を浮かび上がらせる・・・」
うつくしい文章を読むと、魚見の谷あいから訪れたくなりますね。今は山頂近くまで林道が延び植林となっていますが。
増永廸男さんが訪れた頃は、まだ杉は若く、今とは違う風景だったのですね。
後ろの山も白さが目だっています。拡大造林政策によって自然林がどんどんと伐採されていたのですね。
町境稜線から望んだ部子山と銀杏峰、うつくしかったですね。
越美国境稜線の山やまも白銀に輝いていました。たっぷりの雪で纏われる前の、この時期の越美国境の山は、
より冷たく、より透明な輝きを放ち、こころの琴線に触れてきます。
魚見峠は、眺めもよく立派なログハウスもあり、地元の方々の愛を感じました。
魚見という名前も気になります。ここから海の様子を眺めたのでしょうか。池田町の方に魚見の集落がありますね。
武周ケ池は、初めて見た時、こんなところに池が、と不思議な気持ちに包まれました。
地図を見ると面白い。池の出来る地形にこころ惹かれてしまいます。
夕方前のやわらかな陽ざしを受けて輝く山並みと、山陰で黒く光る水面に映る葉っぱの落ち切った木々を眺めながら
いただいたコーヒーは、五臓六腑に沁みわたりました。
送電線巡視路の下りの尾根は、予想外にいい尾根でした。
残照を浴びて赤く輝く山やま、その向こうに、しんとした静けさでそびえ立つ国境の山やまを眺めながら、
日本の里山歩きのしみじみとした味わい深さをかみしめていました。
いい山旅でした。ありがとうございます。
びわ爺さま
こんばんは。
魚見峠のログハウスは、びわ爺さんの思い出の場所だったのですね。
ひと晩過ごしたくなるようなログハウスでした。
武周ケ池は「カジカのすむ池」の意味と看板に書かれていました。
この地方では、カジカのことをドンブジと呼ぶそうです。
カジカが水神様になった伝説は興味深いです。
sato
こんばんは。
あっという間に、今年もあと10日余り。バタバタしているうちに年末になりそうです。
12月最初の土曜日は、日野川に注ぐ牧谷川の上流をくるりと囲む尾根を辿る、
名残の紅葉とお山の恵みを楽しんだ越前の里山旅でしたね。
反時計回りということで、先ずは上牧谷集落から千石谷山へ。
(「歩くぞ」という気分でしたら稜線の末端、牧谷からの周回も考えられましたね)
最初こそ植林でしたが、気持ちのいい雑木林の尾根でしたね。紅葉も残っていて、
「わぁ。いいなぁ」とよろこんでいると稜線に出て、山頂に。そのまま目の前の道に導かれていきました。
谷の向こうにそびえ立つ日野山のうつくしいお姿に見入っていたら、「ここからは日野山は見えない」と山日和さん。
「えっ?じゃぁ、あのお山は?」と思いつつも間違った尾根にいるとはしばらく気づきませんでした。
おかしいと気づいた時は、せっかくだから山王山を覗きに行こうとそのまま進んでいただきました。
往復30分かかったのですね。でも、間違ったおかげで、ちいさな半月の池(ぬた場?)や、ユキツバキの花に出会えました。
寄り道できらめく小石を掬い上げました。
方向感覚に優れる山日和さんとご一緒の時は、コンパスでの方向確認を怠りがちになってしまうので反省です。
何度も反省しているような(冷汗)。
牧谷川左岸尾根も快適でしたね。・468先の窪地に、ふたつの池を目にした時は、こころ躍りました。
岸辺に行かずには先に進めませんでしたね。
黄金色に輝く木を見つけた時は、「わぁ」と頭に血が上がりました。ちょうど手の届く高さにびっしりと並んだなめこ!
ちょこっと残し、ありがたくいただきました。極上のなめこでしたね。この先、なめこの生えた木はたくさんありましたが、
どれも変色していたので、このなめこは、山の神様からの贈り物だったのだ、とうれしかったです。
堀割の道は、いきなり現れましたね。家に帰って地図を見直し、南越前の金粕と池田町の金山を結んだ道なのかなと思いました。
どちらも「金」。鉱物との関係をうかがわせますね。
そう、越前は、刃物の産地として知られていますね。刃物製作には、砂鉄、炭、清らかな水が必要とのこと。
日野川では砂鉄がとれるそうです。牧谷集落の下流には鋳物師という集落。地図を見ているといろいろな風景が浮かんできます。
『福井の山150』の「金粕山」も読み返しました。
「魚谷川の谷は標高の揃った山やまに囲まれていて、地図の中に円形劇場を浮かび上がらせる・・・」
うつくしい文章を読むと、魚見の谷あいから訪れたくなりますね。今は山頂近くまで林道が延び植林となっていますが。
増永廸男さんが訪れた頃は、まだ杉は若く、今とは違う風景だったのですね。
後ろの山も白さが目だっています。拡大造林政策によって自然林がどんどんと伐採されていたのですね。
町境稜線から望んだ部子山と銀杏峰、うつくしかったですね。
越美国境稜線の山やまも白銀に輝いていました。たっぷりの雪で纏われる前の、この時期の越美国境の山は、
より冷たく、より透明な輝きを放ち、こころの琴線に触れてきます。
魚見峠は、眺めもよく立派なログハウスもあり、地元の方々の愛を感じました。
魚見という名前も気になります。ここから海の様子を眺めたのでしょうか。池田町の方に魚見の集落がありますね。
武周ケ池は、初めて見た時、こんなところに池が、と不思議な気持ちに包まれました。
地図を見ると面白い。池の出来る地形にこころ惹かれてしまいます。
夕方前のやわらかな陽ざしを受けて輝く山並みと、山陰で黒く光る水面に映る葉っぱの落ち切った木々を眺めながら
いただいたコーヒーは、五臓六腑に沁みわたりました。
送電線巡視路の下りの尾根は、予想外にいい尾根でした。
残照を浴びて赤く輝く山やま、その向こうに、しんとした静けさでそびえ立つ国境の山やまを眺めながら、
日本の里山歩きのしみじみとした味わい深さをかみしめていました。
いい山旅でした。ありがとうございます。
びわ爺さま
こんばんは。
魚見峠のログハウスは、びわ爺さんの思い出の場所だったのですね。
ひと晩過ごしたくなるようなログハウスでした。
武周ケ池は「カジカのすむ池」の意味と看板に書かれていました。
この地方では、カジカのことをドンブジと呼ぶそうです。
カジカが水神様になった伝説は興味深いです。
sato
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
biwa爺さん、どうもです。
「武周ヶ池」…懐かしの名前を見て思い出しました。何年前かなァ?
記録を見たら2010年、もう12年になる。かの、ふ~さんと金沢のHさんの3人で魚見峠の避難小屋での望年宴会。翌日、時雨空の中を武周ヶ池まで往復しました。
そうそう、金沢のHさんはえらい酒豪だったようですね。
池への登山ルートは牧谷からなんですね。尾根の末端から…てことは、・215ピーク経由でしょうか? 上牧谷の道路が1本になった辺りからならだいぶん省エネできそうですが。
そんな末端から歩いてませんよ。地形図に上牧谷と書いてあるところから2本東の尾根を上がりました。
あのあたり、どの尾根を選んでも歩けそうです。
>空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
ここ数日の冷え込みで、この辺りももう雪の中でしょうか?[/q_yab]
さすがに雪はまだお目見えしませんでした。600mを超えたあたりにうっすら残っている程度でした。
>山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付いている。
ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
ま、よくあることですね(^_-) そのまま金粕村へ進んで周回したことにしても良かったんでは?
それでは10時に登山が終わってしまいます。
>今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味しそうである。
いいですね!(^^)! 私なぞ、ここ数年、そんな「お宝」を見つけたことがありませんけど…。先日の百里近辺でもまったく目に入りませんでした。
以前は毎年アルバイトに行ってたような。 [/color]
>県道の通る峠には立派な小屋が建てられている。忘年会でもやっているのか、小屋の中から賑やかな声が漏れ聞こえていた。
この小屋です! 車で来られるので利用者が多いのでしょうね。
楽に来られて(楽過ぎる?)山の気分を味わえる、いい小屋ですね。
この池、初冬の枯れた表情がお似合いだと思います。例にもれず池にまつわる伝説もあるようですが、ブシュ、ブスはカエルのことらしいですね(^_-)
いかにも伝説が生まれそうなところですもんね。ブスは人のことじゃないんですか?
ところで福井にはもうひとつ武周ヶ池がありますね。少し海寄りの越知山の近く。こっちはため池のようですが、かなり大きいです。
>山頂からの下りがこれだと大変なところだったが、日当たりのいい南面のおかげで路面は完全ドライで助かった。
この道は送電鉄塔の巡視路になっており、非常に歩きやすい道だ。
地形図ではかなり急傾斜もありそうですが、大丈夫なんですね。降りたあとの渡渉は無いのかな?
ほとんど急なところはありません。巡視路なので最後もちゃんと橋があります。
山日和
「武周ヶ池」…懐かしの名前を見て思い出しました。何年前かなァ?
記録を見たら2010年、もう12年になる。かの、ふ~さんと金沢のHさんの3人で魚見峠の避難小屋での望年宴会。翌日、時雨空の中を武周ヶ池まで往復しました。
そうそう、金沢のHさんはえらい酒豪だったようですね。
池への登山ルートは牧谷からなんですね。尾根の末端から…てことは、・215ピーク経由でしょうか? 上牧谷の道路が1本になった辺りからならだいぶん省エネできそうですが。
そんな末端から歩いてませんよ。地形図に上牧谷と書いてあるところから2本東の尾根を上がりました。
あのあたり、どの尾根を選んでも歩けそうです。
>空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
ここ数日の冷え込みで、この辺りももう雪の中でしょうか?[/q_yab]
さすがに雪はまだお目見えしませんでした。600mを超えたあたりにうっすら残っている程度でした。
>山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付いている。
ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
ま、よくあることですね(^_-) そのまま金粕村へ進んで周回したことにしても良かったんでは?
それでは10時に登山が終わってしまいます。
>今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味しそうである。
いいですね!(^^)! 私なぞ、ここ数年、そんな「お宝」を見つけたことがありませんけど…。先日の百里近辺でもまったく目に入りませんでした。
以前は毎年アルバイトに行ってたような。 [/color]
>県道の通る峠には立派な小屋が建てられている。忘年会でもやっているのか、小屋の中から賑やかな声が漏れ聞こえていた。
この小屋です! 車で来られるので利用者が多いのでしょうね。
楽に来られて(楽過ぎる?)山の気分を味わえる、いい小屋ですね。
この池、初冬の枯れた表情がお似合いだと思います。例にもれず池にまつわる伝説もあるようですが、ブシュ、ブスはカエルのことらしいですね(^_-)
いかにも伝説が生まれそうなところですもんね。ブスは人のことじゃないんですか?
ところで福井にはもうひとつ武周ヶ池がありますね。少し海寄りの越知山の近く。こっちはため池のようですが、かなり大きいです。
>山頂からの下りがこれだと大変なところだったが、日当たりのいい南面のおかげで路面は完全ドライで助かった。
この道は送電鉄塔の巡視路になっており、非常に歩きやすい道だ。
地形図ではかなり急傾斜もありそうですが、大丈夫なんですね。降りたあとの渡渉は無いのかな?
ほとんど急なところはありません。巡視路なので最後もちゃんと橋があります。
山日和
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
宮指路さん、どうもです。
>牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。先客が3台。当然みなさん武周ヶ池に向かう人ばかりだろうが、こちらは反対向きに牧谷集落の方へ歩き出した。
変な方向に向かうと人の目が気になります。
「そっちは違うで~」と言われそう。
>標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
綺麗ですね~。まだまだ見頃ですね。
だんだん標高を下げて行けば、長い間紅葉を楽しめます。
山日和さんでもこんなことがあるんですね~。間違えようがないと思っていている時こそ間違いは起こりうる。「猿も木から落ちる。」「弘法も筆の誤り。」という格言もありますので
一昨年の年末のように「人もガケから落ちる」にならないよう注意せねば。
山で予想外に大きな池が出て来ると感激しますね。
セキオノコバとか太尾の池を初めて見た時は感動しました。
どちらの池もいいですねえ。仙香池もなかなかいいです。
狙い通りに美味しそうなナメコをゲットしましたね。私は今年の秋は静ヶ岳付近で見たくらいでした。
これがないと何をしに来たのやら。
>これから向かう三角点の名前は「金粕」。金糞岳と同じように金属採取に絡んでいそうな名前だ。鉱山でもあって、鉱石を搬出するための道でもあったのだろうかと勝手な想像を巡らせるのも楽しい。
釜跡があると間違いなさそうです。
炭焼きと関係あります?
昨年2月に銀杏峰に登りましたが部子山周回は体力不足で行けませんでした。
結構長いですからね。鞍部から部子山への登り返しがキツイ。
15時頃ならちょうど登山者もいなくて、ゆっくりコーヒータイムを過ごせたでしょう
さすがに12月のこの時間の山上では誰もいませんでした。
山日和
>牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。先客が3台。当然みなさん武周ヶ池に向かう人ばかりだろうが、こちらは反対向きに牧谷集落の方へ歩き出した。
変な方向に向かうと人の目が気になります。
「そっちは違うで~」と言われそう。
>標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
綺麗ですね~。まだまだ見頃ですね。
だんだん標高を下げて行けば、長い間紅葉を楽しめます。
山日和さんでもこんなことがあるんですね~。間違えようがないと思っていている時こそ間違いは起こりうる。「猿も木から落ちる。」「弘法も筆の誤り。」という格言もありますので
一昨年の年末のように「人もガケから落ちる」にならないよう注意せねば。
山で予想外に大きな池が出て来ると感激しますね。
セキオノコバとか太尾の池を初めて見た時は感動しました。
どちらの池もいいですねえ。仙香池もなかなかいいです。
狙い通りに美味しそうなナメコをゲットしましたね。私は今年の秋は静ヶ岳付近で見たくらいでした。
これがないと何をしに来たのやら。
>これから向かう三角点の名前は「金粕」。金糞岳と同じように金属採取に絡んでいそうな名前だ。鉱山でもあって、鉱石を搬出するための道でもあったのだろうかと勝手な想像を巡らせるのも楽しい。
釜跡があると間違いなさそうです。
炭焼きと関係あります?
昨年2月に銀杏峰に登りましたが部子山周回は体力不足で行けませんでした。
結構長いですからね。鞍部から部子山への登り返しがキツイ。
15時頃ならちょうど登山者もいなくて、ゆっくりコーヒータイムを過ごせたでしょう
さすがに12月のこの時間の山上では誰もいませんでした。
山日和
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
satoさん、どうもです。
あっという間に、今年もあと10日余り。バタバタしているうちに年末になりそうです。
またひとつ歳を取ってしまう・・・・あまりにも時の流れは早いです。
反時計回りということで、先ずは上牧谷集落から千石谷山へ。
(「歩くぞ」という気分でしたら稜線の末端、牧谷からの周回も考えられましたね)
欲張りすぎると途中で「やーめた」ってことになりかねません。
谷の向こうにそびえ立つ日野山のうつくしいお姿に見入っていたら、「ここからは日野山は見えない」と山日和さん。
「えっ?じゃぁ、あのお山は?」と思いつつも間違った尾根にいるとはしばらく気づきませんでした。
あの山が見えるはずのない日野山だと気付いた時のショックたるや・・・
方向感覚に優れる山日和さんとご一緒の時は、コンパスでの方向確認を怠りがちになってしまうので反省です。
GPSのおかげで事前に地図をじっくりチェックする習慣がなくなってしまいました。
牧谷川左岸尾根も快適でしたね。・468先の窪地に、ふたつの池を目にした時は、こころ躍りました。
岸辺に行かずには先に進めませんでしたね。
たぶんヤブはないだろうと思ってましたが、予想通りのいい尾根でしたね。
池はそこそこの大きさがありそうだったので駆け下りて行きました。
黄金色に輝く木を見つけた時は、「わぁ」と頭に血が上がりました。ちょうど手の届く高さにびっしりと並んだなめこ!
ちょこっと残し、ありがたくいただきました。極上のなめこでしたね。
よく見てましたね。一人だったら見逃してましたよ。冷凍してあるので、年末に息子一家が帰って来たらすき焼きに入れようかな。
堀割の道は、いきなり現れましたね。家に帰って地図を見直し、南越前の金粕と池田町の金山を結んだ道なのかなと思いました。
どちらも「金」。鉱物との関係をうかがわせますね。
いろいろ検索したけどそれらしい記述は見当たりませんでした。
そう、越前は、刃物の産地として知られていますね。刃物製作には、砂鉄、炭、清らかな水が必要とのこと。
日野川では砂鉄がとれるそうです。牧谷集落の下流には鋳物師という集落。地図を見ているといろいろな風景が浮かんできます。
なるほど、satoさんはよく勉強してますねえ。
『福井の山150』の「金粕山」も読み返しました。
「魚谷川の谷は標高の揃った山やまに囲まれていて、地図の中に円形劇場を浮かび上がらせる・・・」
うつくしい文章を読むと、魚見の谷あいから訪れたくなりますね。今は山頂近くまで林道が延び植林となっていますが。
そう、魚見を取り巻く山々は不思議と730m台の山を揃えています。植生がイマイチっぽいけど、いずれ訪れてみたいですね。
町境稜線から望んだ部子山と銀杏峰、うつくしかったですね。
越美国境稜線の山やまも白銀に輝いていました。たっぷりの雪で纏われる前の、この時期の越美国境の山は、より冷たく、より透明な輝きを放ち、こころの琴線に触れてきます。
目の前に唐突に現われた白い山。考えてみたら隣は池田町だから近いはずです。
手前には以前訪れた桐ヶ平山が。
魚見峠は、眺めもよく立派なログハウスもあり、地元の方々の愛を感じました。
魚見という名前も気になります。ここから海の様子を眺めたのでしょうか。池田町の方に魚見の集落がありますね。
山の中で魚見というのはどういうことなんでしょうね。峠は納得しますが。
武周ケ池は、初めて見た時、こんなところに池が、と不思議な気持ちに包まれました。
地図を見ると面白い。池の出来る地形にこころ惹かれてしまいます。
山の中の池はたいてい「なんでこんなところに」と思いますね。
でも「池のありそうな地形」を探すのも面白い。
夕方前のやわらかな陽ざしを受けて輝く山並みと、山陰で黒く光る水面に映る葉っぱの落ち切った木々を眺めながらいただいたコーヒーは、五臓六腑に沁みわたりました。
このコーヒータイムのためにランチを早めに切り上げたんだから。
送電線巡視路の下りの尾根は、予想外にいい尾根でした。
残照を浴びて赤く輝く山やま、その向こうに、しんとした静けさでそびえ立つ国境の山やまを眺めながら、日本の里山歩きのしみじみとした味わい深さをかみしめていました。
いい山旅でした。ありがとうございます。
巡視路だからあまり潤いのない道かなと思ってたら、予想外に好展望のいい道でしたね。
フィナーレにふさわしい下山路でした。
山日和
あっという間に、今年もあと10日余り。バタバタしているうちに年末になりそうです。
またひとつ歳を取ってしまう・・・・あまりにも時の流れは早いです。
反時計回りということで、先ずは上牧谷集落から千石谷山へ。
(「歩くぞ」という気分でしたら稜線の末端、牧谷からの周回も考えられましたね)
欲張りすぎると途中で「やーめた」ってことになりかねません。
谷の向こうにそびえ立つ日野山のうつくしいお姿に見入っていたら、「ここからは日野山は見えない」と山日和さん。
「えっ?じゃぁ、あのお山は?」と思いつつも間違った尾根にいるとはしばらく気づきませんでした。
あの山が見えるはずのない日野山だと気付いた時のショックたるや・・・
方向感覚に優れる山日和さんとご一緒の時は、コンパスでの方向確認を怠りがちになってしまうので反省です。
GPSのおかげで事前に地図をじっくりチェックする習慣がなくなってしまいました。
牧谷川左岸尾根も快適でしたね。・468先の窪地に、ふたつの池を目にした時は、こころ躍りました。
岸辺に行かずには先に進めませんでしたね。
たぶんヤブはないだろうと思ってましたが、予想通りのいい尾根でしたね。
池はそこそこの大きさがありそうだったので駆け下りて行きました。
黄金色に輝く木を見つけた時は、「わぁ」と頭に血が上がりました。ちょうど手の届く高さにびっしりと並んだなめこ!
ちょこっと残し、ありがたくいただきました。極上のなめこでしたね。
よく見てましたね。一人だったら見逃してましたよ。冷凍してあるので、年末に息子一家が帰って来たらすき焼きに入れようかな。
堀割の道は、いきなり現れましたね。家に帰って地図を見直し、南越前の金粕と池田町の金山を結んだ道なのかなと思いました。
どちらも「金」。鉱物との関係をうかがわせますね。
いろいろ検索したけどそれらしい記述は見当たりませんでした。
そう、越前は、刃物の産地として知られていますね。刃物製作には、砂鉄、炭、清らかな水が必要とのこと。
日野川では砂鉄がとれるそうです。牧谷集落の下流には鋳物師という集落。地図を見ているといろいろな風景が浮かんできます。
なるほど、satoさんはよく勉強してますねえ。
『福井の山150』の「金粕山」も読み返しました。
「魚谷川の谷は標高の揃った山やまに囲まれていて、地図の中に円形劇場を浮かび上がらせる・・・」
うつくしい文章を読むと、魚見の谷あいから訪れたくなりますね。今は山頂近くまで林道が延び植林となっていますが。
そう、魚見を取り巻く山々は不思議と730m台の山を揃えています。植生がイマイチっぽいけど、いずれ訪れてみたいですね。
町境稜線から望んだ部子山と銀杏峰、うつくしかったですね。
越美国境稜線の山やまも白銀に輝いていました。たっぷりの雪で纏われる前の、この時期の越美国境の山は、より冷たく、より透明な輝きを放ち、こころの琴線に触れてきます。
目の前に唐突に現われた白い山。考えてみたら隣は池田町だから近いはずです。
手前には以前訪れた桐ヶ平山が。
魚見峠は、眺めもよく立派なログハウスもあり、地元の方々の愛を感じました。
魚見という名前も気になります。ここから海の様子を眺めたのでしょうか。池田町の方に魚見の集落がありますね。
山の中で魚見というのはどういうことなんでしょうね。峠は納得しますが。
武周ケ池は、初めて見た時、こんなところに池が、と不思議な気持ちに包まれました。
地図を見ると面白い。池の出来る地形にこころ惹かれてしまいます。
山の中の池はたいてい「なんでこんなところに」と思いますね。
でも「池のありそうな地形」を探すのも面白い。
夕方前のやわらかな陽ざしを受けて輝く山並みと、山陰で黒く光る水面に映る葉っぱの落ち切った木々を眺めながらいただいたコーヒーは、五臓六腑に沁みわたりました。
このコーヒータイムのためにランチを早めに切り上げたんだから。
送電線巡視路の下りの尾根は、予想外にいい尾根でした。
残照を浴びて赤く輝く山やま、その向こうに、しんとした静けさでそびえ立つ国境の山やまを眺めながら、日本の里山歩きのしみじみとした味わい深さをかみしめていました。
いい山旅でした。ありがとうございます。
巡視路だからあまり潤いのない道かなと思ってたら、予想外に好展望のいい道でしたね。
フィナーレにふさわしい下山路でした。
山日和
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
山日和 さん おはようございます。
牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。先客が3台。当然みなさん武周ヶ池に向かう人ば
かりだろうが、こちらは反対向きに牧谷集落の方へ歩き出した。
人の家の庭先を通らずに済むところから尾根の末端に取り付いた。獣除けの柵があるが、高さが50センチほど
しかないのでヒョイとまたいで越える。シカ除けにはまったく意味がないのでイノシシ除けの柵なのだろう。
畑 田んぼは
何処もイノシシ除けの柵で囲まれていますね。
尾根には明瞭な道がある。植林なので当然と言えば当然なのだが。
稜線までの標高差は250mほどしかない。空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。
標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
まだ紅葉が残っていたのですね。
奇麗ですね。
稜線に辿り着いて左折すればほどなく372.1mの千石谷山だ。
ここで大きなミスをしてしまった。気持ちの良さげな広い尾根を進んで行くと。右手に大きな山が見えた。あれ
はどこだろうと思いながら疑うことなく前進したが、山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付い
ている。ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
あの大きな山は背後に遠ざかって行くはずの日野山だった。
進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
山日和さんでも間違いあるのですねか
代わり映えのしない雑木林で
そろそろ飽きが出始めたところで左下に光るものを発見。池だ。これは駆け下りて確かめないわけにはいかない。
二つ並んでいたが、ひとつは水溜まりレベル。もうひとつはそこそこの大きさで、まわりの雰囲気も悪くない。
山上の池というのは何かこころ惹かれるものがあるのだ。
池の周りはわりと雰囲気の良い池を見ると癒されますよね。
今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと
付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味し
そうである。早速ナイフを取り出して、切り手と受け手に別れて山の恵みを頂いた。
いいですね。
一番いい状態のナメコですね
私は釈迦岳 三池岳の時に1回分の味噌汁入れるだけしか採れませんでしたが。
期待がふくらみ過ぎると裏切られるのは世の常で、金粕の主稜線に飛び出すと植林が待っていた。尾根の東側は
植林、西側はブナ林と見事に色分けされている。
なるべく顔を右に向けるようにしながら、すぐ南にある735.6mの三角点金粕に向かう。
植林も手入れされいたら奇麗で違和感有りませんが
武周ヶ池でコーヒータイムを楽しむ。もう少し時間が早ければ池全体に日が当たって美しい風景に出会えたの
だが、日陰になると池の色が黒く沈んでちょっと陰鬱な表情になってしまう。それでも池の東端と木々の上の方
は日差しに輝いていた。ここでのコーヒータイムのためにランチを早めに切り上げたのだ。
武周ヶ池の写真を見ると奇麗で雰囲気がいいですね。
展望も良く、夕刻の残照を浴びて赤く輝く山々の向こうに、笹ヶ峰から美濃俣丸、三周、三国、上谷と並ぶ国境
稜線のまだ白さを残した山並みが誘うように横たわっていた。
今度の寒波で雪が期待出来そうですね。
お疲れ様でした。
バーチャリ
牧谷の集落外れにある武周ヶ池登山口の駐車場に車を止める。先客が3台。当然みなさん武周ヶ池に向かう人ば
かりだろうが、こちらは反対向きに牧谷集落の方へ歩き出した。
人の家の庭先を通らずに済むところから尾根の末端に取り付いた。獣除けの柵があるが、高さが50センチほど
しかないのでヒョイとまたいで越える。シカ除けにはまったく意味がないのでイノシシ除けの柵なのだろう。
畑 田んぼは
何処もイノシシ除けの柵で囲まれていますね。
尾根には明瞭な道がある。植林なので当然と言えば当然なのだが。
稜線までの標高差は250mほどしかない。空が近付いてくると、赤や黄色に彩られた林が浮かび上がってきた。
標高400m足らずのここではまだ名残の紅葉が楽しめる。
まだ紅葉が残っていたのですね。
奇麗ですね。
稜線に辿り着いて左折すればほどなく372.1mの千石谷山だ。
ここで大きなミスをしてしまった。気持ちの良さげな広い尾根を進んで行くと。右手に大きな山が見えた。あれ
はどこだろうと思いながら疑うことなく前進したが、山の中へ進んでいるはずが、眼下に見える平野部に近付い
ている。ここでようやく山王山への尾根を歩いていることに気が付いた。
あの大きな山は背後に遠ざかって行くはずの日野山だった。
進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
山日和さんでも間違いあるのですねか
代わり映えのしない雑木林で
そろそろ飽きが出始めたところで左下に光るものを発見。池だ。これは駆け下りて確かめないわけにはいかない。
二つ並んでいたが、ひとつは水溜まりレベル。もうひとつはそこそこの大きさで、まわりの雰囲気も悪くない。
山上の池というのは何かこころ惹かれるものがあるのだ。
池の周りはわりと雰囲気の良い池を見ると癒されますよね。
今日の目的のひとつは秋の恵みである。キョロキョロしながら歩いていると、左手に1本、ナメコがびっしりと
付いたミズナラがあった。傘の開いていない幼菌ばかりで、ぬめりでツヤツヤに光っているのがいかにも美味し
そうである。早速ナイフを取り出して、切り手と受け手に別れて山の恵みを頂いた。
いいですね。
一番いい状態のナメコですね
私は釈迦岳 三池岳の時に1回分の味噌汁入れるだけしか採れませんでしたが。
期待がふくらみ過ぎると裏切られるのは世の常で、金粕の主稜線に飛び出すと植林が待っていた。尾根の東側は
植林、西側はブナ林と見事に色分けされている。
なるべく顔を右に向けるようにしながら、すぐ南にある735.6mの三角点金粕に向かう。
植林も手入れされいたら奇麗で違和感有りませんが
武周ヶ池でコーヒータイムを楽しむ。もう少し時間が早ければ池全体に日が当たって美しい風景に出会えたの
だが、日陰になると池の色が黒く沈んでちょっと陰鬱な表情になってしまう。それでも池の東端と木々の上の方
は日差しに輝いていた。ここでのコーヒータイムのためにランチを早めに切り上げたのだ。
武周ヶ池の写真を見ると奇麗で雰囲気がいいですね。
展望も良く、夕刻の残照を浴びて赤く輝く山々の向こうに、笹ヶ峰から美濃俣丸、三周、三国、上谷と並ぶ国境
稜線のまだ白さを残した山並みが誘うように横たわっていた。
今度の寒波で雪が期待出来そうですね。
お疲れ様でした。
バーチャリ
Re: 【越前】秋の恵みを求めて千石谷山から金粕、武周ヶ池へ
バーチャリさん、どうもです。
畑 田んぼは
何処もイノシシ除けの柵で囲まれていますね。
ここの柵はまったく意味がないようでした。
まだ紅葉が残っていたのですね。
奇麗ですね。
ラストチャンスだったようです。
>進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
山日和さんでも間違いあるのですね
ちょいちょいやってしまいますよ。
>山上の池というのは何かこころ惹かれるものがあるのだ。
池の周りはわりと雰囲気の良い池を見ると癒されますよね。
なんとなくオアシスという感じがします。
いいですね。
一番いい状態のナメコですね
これは極上の獲物でした。
植林も手入れされいたら奇麗で違和感有りませんが
そうなんですか。私は植林に拒絶反応が出るのかも。
たまに助かる時もあるんですが、そういう時だけありがたいです。
武周ヶ池の写真を見ると奇麗で雰囲気がいいですね。
この池はなかなかいいと思いますよ。尾根の北側が植林なのが玉にキズですけど。
今度の寒波で雪が期待出来そうですね。
お疲れ様でした。
今シーズンはたっぷり積もりそうですね。
山日和
畑 田んぼは
何処もイノシシ除けの柵で囲まれていますね。
ここの柵はまったく意味がないようでした。
まだ紅葉が残っていたのですね。
奇麗ですね。
ラストチャンスだったようです。
>進むべき尾根とほぼ真反対の方向である。とんだボケをかましてしまった。
山日和さんでも間違いあるのですね
ちょいちょいやってしまいますよ。
>山上の池というのは何かこころ惹かれるものがあるのだ。
池の周りはわりと雰囲気の良い池を見ると癒されますよね。
なんとなくオアシスという感じがします。
いいですね。
一番いい状態のナメコですね
これは極上の獲物でした。
植林も手入れされいたら奇麗で違和感有りませんが
そうなんですか。私は植林に拒絶反応が出るのかも。
たまに助かる時もあるんですが、そういう時だけありがたいです。
武周ヶ池の写真を見ると奇麗で雰囲気がいいですね。
この池はなかなかいいと思いますよ。尾根の北側が植林なのが玉にキズですけど。
今度の寒波で雪が期待出来そうですね。
お疲れ様でした。
今シーズンはたっぷり積もりそうですね。
山日和