【台高】江馬小屋枝谷の大滝とナンノキ平崩壊地。

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zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

【台高】江馬小屋枝谷の大滝とナンノキ平崩壊地。

投稿記事 by zipp »

枝谷の大滝
枝谷の大滝
 
 江馬小屋谷の五所ヶ滝ゴルジュを抜けると、白糸滝の掛かる左俣の支谷が合流する。その先で、右岸からさらに枝谷が合流する。この谷の地形図を見ると出合からしばらくはコンターが混み、またコンターが折れていて明らかに滝のある谷だとわかる。この滝を見に行く。
 以前、この谷の右岸岩壁上を登った時、滝音は聞こえども姿の見えない滝だった。また滝上のおだやかな谷を横切った折りに滝口は見えるが、先で折れ曲がった滝で全貌の掴めない滝だったのである。
 ※谷の水線がやたら引かれるようになった新しい電子国土地図。せめて、谷地形に沿って引いて欲しいものである。

【 日 付 】2012年05月13日
【 山 域 】台高東部 江馬小屋谷 ナンノキ平周辺
【メンバー】単独
【 天 候 】晴天
【 ルート 】《江馬小屋谷から稜線、ナンノキ平》
07:40 江馬小屋谷出合--- 07:55 野江俣谷出合--- 08:15~08:30 行合--- 08:45 夫婦滝--- 09:15 左俣出合--- 09:25~10:10 右岸枝谷出合(枝谷大滝見物)--- 10:40 3段20m滝--- 11:50~12:45 石谷滝(昼食)--- 14:10~14:20 1205ピーク西の岩尾根のコル--- 14:50 ~15:00 1226ピーク西のダイラ--- 15:10~15:20 ナンノキ平(崩壊地)--- 16:30 野江俣谷出合--- 駐車地

 江馬小屋林道は、昨年9月の豪雨で崩壊した林道の工事が、やっと始まっている。
橋を渡ったところに車を停め歩き出す。河原では、数台のオフロードバイクが停められテントが張られている。しかし江馬小屋谷は笹濁りだ。
この濁りの原因は、やはり昨年崩壊のあった野江俣谷。江馬小屋谷の水流は清らかに澄んでいた。
 野江俣谷出合の崩壊した橋を渡り、江馬小屋谷に付けられていた炭焼き道をひろって遡って行く。
何度来ても、行合では時間をとられてしまう。両岸迫り、僅かにのぞくスリットには陽を浴びて光り輝く新緑。そしてそれは水面にも映え、黒い岩壁と相まって美しい。
[attachment=3]行合_800.jpg[/attachment]
 行合を過ぎれば、左岸に道は続く。枝谷に掛かる夫婦滝前を通過し、岩壁上から観音滝を見て、二ヶ所の岩を攀じ上がり、五所ヶ滝ゴルジュ横の窯跡のある左岸台地に飛び出す。ここには、バンセンがとぐろを巻いていて、足に引っ掛け転びかねない。
きょうは、五所ヶ滝ゴルジュに寄らずに先を目指そう。

 谷が開けた左俣の出合付近は、好きな場所だ。すでに新緑が覆う谷中を飛び石で進んでいき、目的の枝谷出合だ。
谷を覗くと、勾配のキツイ谷にぎっしり岩が詰まっている。
 ザックをデポして空身で谷を登る。谷が右に曲がったその奥に滝が見えた。しかし、手前に見える滝の水量に比べて、ずいぶん水量が少ないのが不思議だ。
 8mの前衛の滝を越え、谷筋と90度曲がった滝の正面に立つ。高度のある右岸岩壁を携えた黒い岩壁に、滝口は二筋に分かれ、途中で合流する滝だ。その奥には落差の小さな滝が見え、たぶんその滝下は滝壺になって二筋の水流となっているのだろう。その先は90度折れ曲がり、さらに滝を作って滝口へと続いているはずだ。高低差は30mを越える滝となるだろう。
 このまま左岸を巻き上がりたい気持ちも湧くが、ザックをデポしてきた。本谷に戻り、上流を目指す。

 河幅広い平凡な谷が、釜を持った2m程の斜瀑で突然狭まり、へつって越えると谷の奥に大きそうな滝が見える。両岸高い壁を持った3段20m程の滝だ。滝前でルートをどう取ろうかと観察するも、厭らしそう。右のルンゼから斜低するバンドで一段目を越えようかと思うものの先が読めないので、安全策を取って左岸に聳える岩壁を大高巻きする。岩壁上は獣道が走るものの、ガレやザレでこれも厭らしい。岩谷が入ったところで、谷に降りようとするが、ストンと岩崖で落ちているようでさらに巻く。
 そろそろ二俣出合付近だろうと降りていくと、シャクナゲがきれいに咲いている。対岸にはヤマツツジの大木の木が、たくさんの朱色の花を付けている。またこんなところに二本並行に張られたバンセンが、残っている。
結局下部は岩が出てきて、厭らしい、厭らしいとかいいながら、谷になんとか無事着地。が、もう高巻きはコリゴリだ。

 すぐに二俣。左岸にはテントを張るような台地はあるものの、雑然としていて昼食を食べる気にならない。さらに本谷を上流に向かうと、右岸に石積み道の名残があり、その先には窯跡があり、こんな奥地までとびっくりさせられる。
 右から枝谷が入りその向こうに滝が見えた。滝口に石を詰め二筋に分かれた水流が合流し、岩をハーフパイプ状に穿い、身をくねるように落ちる大きな釜を持った美瀑だ。滝前にはカエデの木があり、紅葉の頃に訪れればさぞきれいだろう。
陽も射す滝前の岩に座ってランチだ。
[attachment=2]石谷滝_640.jpg[/attachment]
 昼食後は先ほどの二俣まで戻り、右俣の支流を登る。右岸の岩が途切れたところで右岸に乗り、等高線の緩やかなところを目指す。1205mピークの北、標高950m辺りだ。
 途中、ここまで何度か見たバンセンに小さな滑車が二つ掛かり放置されているのを見た。これは、たぶん炭焼きの人たちが使ったバンセンであり滑車だ。俵に入れた製品をバンセンの索道で降ろしたのだろうと思う。
こんな江馬小屋の奥地の二次林も炭焼きの二次林だったのかと、少し感動。そういえば、大径木の切株をあまり見なかった。それに、ミズナラの大木は何故か残してあったな。これは、宮ノ谷周辺の炭焼き山とおんなじだ。

 標高950m辺りの台地は、苔生した岩が折重なるように敷き詰められている所だった。その岩を根が食み二次林が育っている。
1205標高点には向かわず、トラバースして西のコルへ。残置ロープのある岩場のコルである。
ここは、ミツバ、アケボノ、シャクナゲが良く咲くところだが、ミツバが終わり、ちょっと寂しいアケボノツツジが終わりつつあり、シャクナゲは赤いツボミをいまにも開こうとしていた。
 1226ピークは南を巻いて、その西ピークに向かうが、この1226ピークは来るたびに倒木が増え、荒れてしまっている。
大ブナに挨拶をして、近くのシロヤシオを見るとたくさんの蕾を持っていた。すでに稜線でもシロヤシオは新葉を展開しているのだが、蕾を持っているものは極めて少なく、今年のシロヤシオは期待できないだけに、この樹はさぞきれいに咲き誇るだろう。
ヌタ場のあるダイラに岩場のあるお気に入りの場所。ここのアケボノツツジも花付きはまばらだ。桧塚から千石山の稜線を眺めながら一休み。
[attachment=1]DSCN2274_800.jpg[/attachment]
 ナンノキ平への尾根道に倒れ込んだ大木のミズナラ二本は、今年も新緑を纏いはじめている。何年振りかに通る道だけど、この尾根道もいいもんだ。
ナンノキ平へ行かずに崩落地へトラバースすると、スカスカの林が見え、すぐに崩壊地がわかった。
足元が沈むのは落ち葉ばかりか?と訝しげながら崩壊地を覗きこむ。広大な崩壊地の中、滑り落ちた木々の一部が、瑞々しい新緑を付けているのは、唯一の救いだろうか。
 ナンノ木平のミズナラも随分朽ちつつあり、今年の新緑を付けた枝はごくわずかだ。
そしてここから崩壊地を振り返ると、スカスカの林が見える、崩壊地は直ぐそこなのだった。
 開花したシロヤシオが無いかとキョロキョロしながら降りていくが、一花も咲いていない。そのかわりというわけでもないが、食べごろのコシアブラの新芽を見つけた。
採取していると野江俣谷から、キョロロロ~と鳴声が響き渡った。野江俣谷は土砂で埋もれてしまったが、今年もまたアカショウビンは戻ってきたのだ。
[attachment=0]ナンノキ平崩壊地_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
ナンノキ平の崩壊地
ナンノキ平の崩壊地
1226ピークの西のダイラの岩場から。
1226ピークの西のダイラの岩場から。
石谷滝
石谷滝
行合
行合
   zipp
アバター
わりばし
記事: 1772
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】江馬小屋枝谷の大滝とナンノキ平崩壊地。

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、ZIPPさん。

何度来ても、行合では時間をとられてしまう。両岸迫り、僅かにのぞくスリットには陽を浴びて光り輝く新緑。そしてそれは水面にも映え、黒い岩壁と相まって美しい。

有名な行合も行ってないんですよね。台高は押さえておかなければならない所が満載です。

 谷が開けた左俣の出合付近は、好きな場所だ。すでに新緑が覆う谷中を飛び石で進んでいき、目的の枝谷出合だ。
谷を覗くと、勾配のキツイ谷にぎっしり岩が詰まっている。
  河幅広い平凡な谷が、釜を持った2m程の斜瀑で突然狭まり、へつって越えると谷の奥に大きそうな滝が見える。両岸高い壁を持った3段20m程の滝だ。滝前でルートをどう取ろうかと観察するも、厭らしそう。右のルンゼから斜低するバンドで一段目を越えようかと思うものの先が読めないので、安全策を取って左岸に聳える岩壁を大高巻きする。岩壁上は獣道が走るものの、ガレやザレでこれも厭らしい。岩谷が入ったところで、谷に降りようとするが、ストンと岩崖で落ちているようでさらに巻く。

嵓や岩壁とどう付き合うかなんて台高らしいですね。
このあたりの読みが経験不足でわからないんだよな…


 右から枝谷が入りその向こうに滝が見えた。滝口に石を詰め二筋に分かれた水流が合流し、岩をハーフパイプ状に穿い、身をくねるように落ちる大きな釜を持った美瀑だ。滝前にはカエデの木があり、紅葉の頃に訪れればさぞきれいだろう。
陽も射す滝前の岩に座ってランチだ。

きれいなハーフパイプ滝が多いのは水量のなせる技なのですかね?

 昼食後は先ほどの二俣まで戻り、右俣の支流を登る。右岸の岩が途切れたところで右岸に乗り、等高線の緩やかなところを目指す。1205mピークの北、標高950m辺りだ。
 途中、ここまで何度か見たバンセンに小さな滑車が二つ掛かり放置されているのを見た。これは、たぶん炭焼きの人たちが使ったバンセンであり滑車だ。俵に入れた製品をバンセンの索道で降ろしたのだろうと思う。
こんな江馬小屋の奥地の二次林も炭焼きの二次林だったのかと、少し感動。そういえば、大径木の切株をあまり見なかった。それに、ミズナラの大木は何故か残してあったな。これは、宮ノ谷周辺の炭焼き山とおんなじだ。

実はこの日反対側のちちんぷいぷい滝のあたりをうろついていました。
このあたりの炭焼窯跡近くの尾根にはアガリコもありました。

東俣谷のアガリコ
東俣谷のアガリコ
 
 ナンノキ平への尾根道に倒れ込んだ大木のミズナラ二本は、今年も新緑を纏いはじめている。何年振りかに通る道だけど、この尾根道もいいもんだ。
ナンノキ平へ行かずに崩落地へトラバースすると、スカスカの林が見え、すぐに崩壊地がわかった。
足元が沈むのは落ち葉ばかりか?と訝しげながら崩壊地を覗きこむ。広大な崩壊地の中、滑り落ちた木々の一部が、瑞々しい新緑を付けているのは、唯一の救いだろうか。
 ナンノ木平のミズナラも随分朽ちつつあり、今年の新緑を付けた枝はごくわずかだ。
そしてここから崩壊地を振り返ると、スカスカの林が見える、崩壊地は直ぐそこなのだった。
 開花したシロヤシオが無いかとキョロキョロしながら降りていくが、一花も咲いていない。そのかわりというわけでもないが、食べごろのコシアブラの新芽を見つけた。
採取していると野江俣谷から、キョロロロ~と鳴声が響き渡った。野江俣谷は土砂で埋もれてしまったが、今年もまたアカショウビンは戻ってきたのだ。

ナンノキ平コースの登山道はそのままですか?
ここの崩壊地のにごりはなかなか取れませんね。

                                                   わりばし
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【台高】江馬小屋枝谷の大滝とナンノキ平崩壊地。

投稿記事 by biwaco »

zippおいちゃん、ずいぶんのご無沙汰です。m(__)m

先日(GW最終週末)、久しぶりに台高を歩いてきました。
近いエリア名が出てきたので覗いてみました。
 江馬小屋谷の五所ヶ滝ゴルジュを抜けると、白糸滝の掛かる左俣の支谷が合流する。その先で、右岸からさらに枝谷が合流する。この谷の地形図を見ると出合からしばらくはコンターが混み、またコンターが折れていて明らかに滝のある谷だとわかる。この滝を見に行く。
どれどれ…、地形図を見てみますね。
・1188からの尾根と、白倉山から・958を経る尾根に挟まれた谷でしょうかいな?
なんだかゴロゴロ、ガケガケっぽいですね。
 ※谷の水線がやたら引かれるようになった新しい電子国土地図。せめて、谷地形に沿って引いて欲しいものである。
ほんまにねえ、従来地形図とエライ違い(@_@;)
この谷の水は谷を下らず斜面をトラバースしてますね~(?_?)
言われてみて他も覗いてみたけれど、エリアによって水線だらけだったり、ほとんど引いてなかったり…。どういう基準なんでしょう? 一年の流水量が××トン以上とか、渇水期まで水流がある沢とか?
 江馬小屋林道は、昨年9月の豪雨で崩壊した林道の工事が、やっと始まっている。
橋を渡ったところに車を停め歩き出す。河原では、数台のオフロードバイクが停められテントが張られている。しかし江馬小屋谷は笹濁りだ。
この濁りの原因は、やはり昨年崩壊のあった野江俣谷。江馬小屋谷の水流は清らかに澄んでいた。
野江股谷出合の落ちた橋
野江股谷出合の落ちた橋
P5060152.jpg (79.06 KiB) 閲覧された回数 2039 回
野江股谷の水、濁ってたかなあ…?
橋が落ちてるので流れを飛んで渡ったんですが、清流だったような。(@_@;)
 野江俣谷出合の崩壊した橋を渡り、江馬小屋谷に付けられていた炭焼き道をひろって遡って行く。
数年前、出合でテント泊したとき、zippさんのグランドシートに5月なのにヒルがいて、biwa爺は薪拾いに夢中で車のキーを紛失してしまいました。
何度来ても、行合では時間をとられてしまう。両岸迫り、僅かにのぞくスリットには陽を浴びて光り輝く新緑。そしてそれは水面にも映え、黒い岩壁と相まって美しい。
バシャバシャと通り過ぎるには雰囲気が良すぎます!(^^)!
真夏なら水浴びでもしたくなりそうですね。
もちろん、行ったことないんですけど。
 ザックをデポして空身で谷を登る。谷が右に曲がったその奥に滝が見えた。しかし、手前に見える滝の水量に比べて、ずいぶん水量が少ないのが不思議だ。
 8mの前衛の滝を越え、谷筋と90度曲がった滝の正面に立つ。高度のある右岸岩壁を携えた黒い岩壁に、滝口は二筋に分かれ、途中で合流する滝だ。その奥には落差の小さな滝が見え、たぶんその滝下は滝壺になって二筋の水流となっているのだろう。その先は90度折れ曲がり、さらに滝を作って滝口へと続いているはずだ。高低差は30mを越える滝となるだろう。
やはり実際にこの目で見ないと実感が…。動画撮って添付してもらえれば嬉しいかも。!(^^)!
 すぐに二俣。左岸にはテントを張るような台地はあるものの、雑然としていて昼食を食べる気にならない。さらに本谷を上流に向かうと、右岸に石積み道の名残があり、その先には窯跡があり、こんな奥地までとびっくりさせられる。
 右から枝谷が入りその向こうに滝が見えた。滝口に石を詰め二筋に分かれた水流が合流し、岩をハーフパイプ状に穿い、身をくねるように落ちる大きな釜を持った美瀑だ。滝前にはカエデの木があり、紅葉の頃に訪れればさぞきれいだろう。
陽も射す滝前の岩に座ってランチだ。
市販図だと二股のあたりに石谷滝表示があります。実際は白倉滝表示のあたりなんでしょうか?
こんな江馬小屋の奥地の二次林も炭焼きの二次林だったのかと、少し感動。そういえば、大径木の切株をあまり見なかった。それに、ミズナラの大木は何故か残してあったな。これは、宮ノ谷周辺の炭焼き山とおんなじだ。
太すぎる気は炭に向かない? ミズナラ大木を残す理由は? 
勉強不足ですみません。
ブナも軟らか過ぎて炭にも建材にも向かないと聞いたけど、真偽は知れず。(-_-;)
1205標高点には向かわず、トラバースして西のコルへ。残置ロープのある岩場のコルである。
ここは、ミツバ、アケボノ、シャクナゲが良く咲くところだが、ミツバが終わり、ちょっと寂しいアケボノツツジが終わりつつあり、シャクナゲは赤いツボミをいまにも開こうとしていた。
GWにはピンクのツツジ(三つ葉?)が満開でしたがシャクナゲは葉っぱだけでした。
 1226ピークは南を巻いて、その西ピークに向かうが、この1226ピークは来るたびに倒木が増え、荒れてしまっている。
反対側(西側)からこのピークまできました。そのままナンノキ平へ下ったので、倒木は気にならなかったけれど、開けた山頂ではありました。
ヌタ場のあるダイラに岩場のあるお気に入りの場所。ここのアケボノツツジも花付きはまばらだ。桧塚から千石山の稜線を眺めながら一休み。
そっちから回ってきたんですよ。喘ぎながら…。(@_@;)
 ナンノキ平への尾根道に倒れ込んだ大木のミズナラ二本は、今年も新緑を纏いはじめている。何年振りかに通る道だけど、この尾根道もいいもんだ。
思ったより快適な下りでした。
ナンノキ平へ行かずに崩落地へトラバースすると、スカスカの林が見え、すぐに崩壊地がわかった。
足元が沈むのは落ち葉ばかりか?と訝しげながら崩壊地を覗きこむ。広大な崩壊地の中、滑り落ちた木々の一部が、瑞々しい新緑を付けているのは、唯一の救いだろうか。
崩壊地は尾根の東斜面ですか? 視界が点だったんで気づきませんでした。
 開花したシロヤシオが無いかとキョロキョロしながら降りていくが、一花も咲いていない。そのかわりというわけでもないが、食べごろのコシアブラの新芽を見つけた。
採取していると野江俣谷から、キョロロロ~と鳴声が響き渡った。野江俣谷は土砂で埋もれてしまったが、今年もまたアカショウビンは戻ってきたのだ。
自然に融け込むおいちゃんの姿が浮かびます。いいな~(~o~)
鳥や草花、ケモノたちのことが分かると山の楽しみも倍増ですね。何回聞いても覚えられんのは、脳細胞の劣化のせいでしょうかいなあ?

また台高でお会いしましょうね~(いつの事やら…)

            ~biwaco
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】江馬小屋枝谷の大滝とナンノキ平崩壊地。

投稿記事 by zipp »


 わりばしさん、こんばんは。

有名な行合も行ってないんですよね。台高は押さえておかなければならない所が満載です。
 精力的に台高を歩きまわっているわりばしさん。行合と五所ヶ滝ゴルジュは、必見です。
五所ヶ滝ゴルジュ上まで続く炭焼き道(桟橋や梯子が無いため、ちょっとした岩を攀じますが)を辿れば、白倉経由の周回も可能になりますよ(^^)。
[attachment=1]P5130160_640.jpg[/attachment]
嵓や岩壁とどう付き合うかなんて台高らしいですね。
このあたりの読みが経験不足でわからないんだよな…

 まぁ、降りれない(引き返せない)所には、登らない!とうのが原則でしょうか(^^;。

きれいなハーフパイプ滝が多いのは水量のなせる技なのですかね?
 たぶん、岩の質なんでしょうね。五所ヶ滝のゴルジュは、見事だものね。

実はこの日反対側のちちんぷいぷい滝のあたりをうろついていました。
このあたりの炭焼窯跡近くの尾根にはアガリコもありました。

 大熊谷の東俣谷でしたか。
「うろついてた」・・・って(^^;。どこかで阻まれちゃったのかな?
この辺りも、炭焼き道が縦横に走ってて、迷岳山頂まじかにまで窯跡が残ってます。
[attachment=0]DSCN2257_640.jpg[/attachment]
ナンノキ平コースの登山道はそのままですか?
 道に倒れ込んだ倒木はあるけど、特に問題なく行けます。
ただ・・・、雨子庵さんのレポにあった登山口近くの♂シカの死体が腐敗して凄~い悪臭を放っておりました。
動物や昆虫の活動の活発な時期だから、2週間もすれば、きれいな骨になるでしょうが。

ここの崩壊地のにごりはなかなか取れませんね。
 二日前に雨が降ったせいなのか、笹濁りでした。土砂が随分溜まってたから、しばらくは雨が降れば濁るだろうね。
添付ファイル
バンセンと滑車。
バンセンと滑車。
行合
行合
最後に編集したユーザー zipp [ 2012年5月19日(土) 00:27 ], 累計 1 回
   zipp
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】江馬小屋枝谷の大滝とナンノキ平崩壊地。

投稿記事 by zipp »

 
 biwacoちゃん、こんばんは!です。

先日(GW最終週末)、久しぶりに台高を歩いてきました。
 biwacoちゃんの書き込みから推測するに、檜塚~明神岳~池木屋山(小屋池泊)~野江俣ノ頭の周回だったのでしょうかしらん。

・1188からの尾根と、白倉山から・958を経る尾根に挟まれた谷でしょうかいな?
なんだかゴロゴロ、ガケガケっぽいですね。

 ハイ、その通りです。右岸の高い岩壁は、地形図ではわからないよね。

> ※谷の水線がやたら引かれるようになった新しい電子国土地図。せめて、谷地形に沿って引いて欲しいものである。

ほんまにねえ、従来地形図とエライ違い(@_@;)
この谷の水は谷を下らず斜面をトラバースしてますね~(?_?)
言われてみて他も覗いてみたけれど、エリアによって水線だらけだったり、ほとんど引いてなかったり…。どういう基準なんでしょう? 一年の流水量が××トン以上とか、渇水期まで水流がある沢とか?


 biwacoさんに云われて、松阪市(旧飯高町)と大台町(旧宮川村)の枝谷への水線の引き方がエライ違うことを知りましたわ。
航空写真見ながら水線を引いているようでもなさそうだし・・・、やっぱテキトーに引いているんでしょうかねぇ。
 この水線も地形図への送電線記号の復活の時に訂正されるんだったっけか?

野江股谷の水、濁ってたかなあ…?
橋が落ちてるので流れを飛んで渡ったんですが、清流だったような。(@_@;)

 連休後半だったら、雨が降って間もないころだから、濁ってたのでは?江馬小屋谷との合流部分を見れば一目瞭然だよ。

数年前、出合でテント泊したとき、zippさんのグランドシートに5月なのにヒルがいて、biwa爺は薪拾いに夢中で車のキーを紛失してしまいました。
 そんなこともありましたね。
biwacoちゃんが、小屋池でテン泊することがわかってれば、深夜に池からどろどろ~んと現れて、
「爺よ、お前が紛失した車のキーは、この金のキーかえ?」なんて遊べたのにね(^^)。

バシャバシャと通り過ぎるには雰囲気が良すぎます!(^^)!
真夏なら水浴びでもしたくなりそうですね。
もちろん、行ったことないんですけど。

 今度、ヒルに行合にいきませう。

やはり実際にこの目で見ないと実感が…。動画撮って添付してもらえれば嬉しいかも。!(^^)!
 あぁ、動画と云う手段があったね。デジカメで間違って動画を映してしまうことはあるけど、撮ったことないや。
[attachment=1]前衛滝口越しに大滝_800.jpg[/attachment]
市販図だと二股のあたりに石谷滝表示があります。実際は白倉滝表示のあたりなんでしょうか?
 そう云われて、久しぶりに昭文社のエアリアを引っ張り出しました。
 夫婦滝、五所ヶ滝、石谷滝、白糸滝、それにたぶん白倉滝も、位置が違がいます。
石谷滝は、biwacoちゃんがおっしゃてるのが正解かな?何分、遠視が酷くなって見えないや(^^;。じきにbiwacoちゃんの待つ世界に行ってしまいそう(^^;。

太すぎる気は炭に向かない? ミズナラ大木を残す理由は? 
勉強不足ですみません。

 いや、わたしもわからないんです(^^;。
勝手に推測すると、宮ノ谷にしろ江馬小屋にしろ、炭焼き以前は木地師が活躍していた山なんです。木地師にとってミズナラが何か意味があったんじゃないかなぁと思うんです。

GWにはピンクのツツジ(三つ葉?)が満開でしたがシャクナゲは葉っぱだけでした。
 びぃちゃんと奥ノ平谷に入ってた頃(5/5)、biwacoちゃんは稜線を歩いてたんだよね?
[attachment=0]DSCN2261_640.jpg[/attachment]

反対側(西側)からこのピークまできました。そのままナンノキ平へ下ったので、倒木は気にならなかったけれど、開けた山頂ではありました。
そっちから回ってきたんですよ。喘ぎながら…。(@_@;)

 1226の西側はいいところだったでしょ(^^)。

崩壊地は尾根の東斜面ですか? 視界が点だったんで気づきませんでした。
 野江俣谷側だから、西面です。崩壊していることを知らないと、気づかないと思います。
しかし、ナンノキのミズナラから見ても、異様に樹林がスカスカしていますよ。

自然に融け込むおいちゃんの姿が浮かびます。いいな~(~o~)
鳥や草花、ケモノたちのことが分かると山の楽しみも倍増ですね。何回聞いても覚えられんのは、脳細胞の劣化のせいでしょうかいなあ?

 いやいや、もう数年?もすれば、意志とは関係なく、土となり自然に溶け込めますよ。わたしも行くからね~(^^)。

また台高でお会いしましょうね~(いつの事やら…)
 これは、近々お会いできるかも~。p氏復活山行やるかもね~。
それまでは、お元気でね~♪
 
添付ファイル
稜線で開花し始めたシャクナゲ。
稜線で開花し始めたシャクナゲ。
前衛8m滝口越しに大滝(飛沫だけ(^^;)。
前衛8m滝口越しに大滝(飛沫だけ(^^;)。
   zipp
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