【日 付 】2012年4月15日(日)
【 山 域 】 美濃
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ無風
【 ルート 】大谷川二股(林道崩落前)8:00>蕎麦粒山10:55>小蕎麦粒11:50>五蛇池山12:50>大谷川二股15:35
4月の2週目は絶好の天気にもかかわらず体調を崩してダウン。酒を一週間断ちキャベジンを飲んでいたら復調してきた。と言うわけで北上作戦の再開だ。
4月15日(日)、美濃シリーズ第2弾は昨年と同じく蕎麦粒山を目指す。5時半、鈴鹿を出発。いつものように揖斐川を遡っていく。303号線で旧坂内村まできたら「遊らんど坂内」の看板で右折。スキー場まで来たら鉄パイプの車止めが道を塞いでいる。登山口まで歩いて行けなくも無いが、時間がもったいないので車止めを退かせて林道へ入っていった。登山口の少し手前で雪の小山が道を塞いでいたので車を止め、残りを歩く。
5分ほど歩いて8時前には登山口となる大谷川の二股に着いた。さて、ここで川を渡ったところから登山道が始まるのだが、仮設の木橋が外されていたので川を渡渉しなければならない。雪解け水も増えていて飛び石を使えそうなところは無かったので、靴を脱ぎ冷たい川を渡ることにした。深さはそれほどでもなかったので無事に川を渡ることが出来た。
左俣に沿って少し巻いてから急な尾根を登っていく。1時間近く急な斜面を登り、尾根が平坦になったところで雪が現れた。雪は締まり具合も良く歩きやすい。
湧谷山から続く稜線が近づくと周りのブナも太くなり申し分のない雰囲気となる。
稜線に出てしまえば、暫くは楽な雪上散歩が続く。目指す蕎麦粒の鋭鋒が目の前に迫ってくる。
稜線上の1075mを過ぎて少し下ったところから1297mの蕎麦粒頂上まで急な登りが続く。南斜面の雪は切れているところも多いので、西寄りの登山道を主に登っていった。
10時55分、蕎麦粒頂上に到着。ピンポイントの頂上は美濃ワールドの「世カ中」だから360度の展望はいつもながら言う事なし。
美濃の盟主、能郷白山はもちろんのこと加賀白山も良く見えている。
西には高丸、三周ヶ岳、烏帽子山が鋭鋒ぶりを競っている。
頂上からの展望を存分に楽しんだら小蕎麦粒へと歩を進める。今日は五蛇池山まで行って五蛇池峠から林道に下る予定だ。小蕎麦粒も本峰に負けない鋭鋒で均整の取れたピラミッドである。
11時50分、小蕎麦粒に到着。小蕎麦粒から東の尾根を下り始めると切れ落ちた感じで先が見えない。ヤブになった尾根心は崖のような急斜面だが、そこに赤テープがあった。他に巻けるようなルートもないので、急斜面を真っ直ぐに下る。身がすくむ思いで斜面をこなした所でランチタイムとして一休み。
昼食を済ませたら大きなコルへ下ってその先の饅頭のようなピークに登り返して行く。実はこの饅頭のようなピークこそ五蛇池だったのだが、蕎麦粒から眺めた時にさらに先にある黒津山を五蛇池と思い込んでしまった。地図を出して確認すればすぐ分かったのだが、あまりの展望の良さに地図を出すまでもないと決め付けてしまった。
12時50分、饅頭山(五蛇池)に着いたものの時間切れで五蛇池(本当は黒津山)には行けそうもないのでその手前のコルから林道に下ることにした。コルからの下り始めは雪のない急斜面だったが、すぐ雪斜面になり傾斜も緩くなる。沢沿いに下ると滝に出合ったが、階段状の岩場で何とか下れた。
更に下っていくと谷は狭く深くなってきた。左岸から右岸に渡ったところで行き詰って進めなくなった。谷底までは10mくらいあり、下りられそうに無いと思っていたら、新しいトラロープが崖から垂れている。およそあり得ないような固定ロープだったが、それに身を預けて体を倒し、垂直懸垂みたいにして崖を下りた。
谷に下りたところで歩ける場所はない。左岸の雪斜面をヘツるしかないのでアイゼンを着けていたら上のほうでゴロゴロ音がしたかと思うと雪の塊が目の前をボンボン落ちていく。ヤバイことになってきたので、神様にお祈りして足早かつ滑落しないように確実に斜面をヘツル。斜面をヘツリながら下っていったら、見覚えのある二股に出た。林道を詰めたところにある五蛇池と蕎麦粒の分岐であった。五蛇池へのルートは左俣のはずなのに自分は右俣を下ってきたことでようやく間違いに気づいた。ともかく目標にしていた五蛇池も通過していた訳だ。
雪に埋った林道を1時間ばかり歩いて車に戻った。林道の崩落箇所の一番下のところで崖に垂らしてあったはずのロープがなくなっていたので蔓を頼りに下りることになった。林道ルートは、もはや登山道とは言えない状態になっていた。
15時40分、車に戻った。五蛇池の下りは間違えて肝を冷やすことになったが、目標を達成できて充実の一日だった。蕎麦粒は北上作戦から外せない一山である。
【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
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Re: 【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
skywalkさん、こんばんは!(^^)!
今年は五蛇池へ回り込みましたか!
できるものならマネしようか? と覗いてみました。
まあ、蕎麦粒山までは既体験ゾーン。ヤバイところもないですね。
次に蕎麦粒山~小蕎麦粒山間。何にも無いみたいに書いてありますけど、ホンマ?
そして小蕎麦粒山空の下りは記述通り冷や汗ものでしょうねえ…。
さらにさらに、なんですかこの遭難的行き当たりばったり谷下り!は。
とても直前までお腹を抱えて唸ってた人とは思えない蛮行じゃないですか。
よくぞ蕎麦粒山の神の逆鱗にも触れず、ご無事でご帰還かとお祝申し上げます。
冷え過ぎた肝は温泉ででもゆっくり解凍して下さいマセ~
先日、黒津山から件のお山を眺めておりました。
やはりbiwa爺には進入禁止の山域でしょうなあ…(>_<)
オフ会で冷えた肝いり蕎麦でもご馳走ください。(^_-)
~biwaco
今年は五蛇池へ回り込みましたか!
できるものならマネしようか? と覗いてみました。
まあ、蕎麦粒山までは既体験ゾーン。ヤバイところもないですね。
次に蕎麦粒山~小蕎麦粒山間。何にも無いみたいに書いてありますけど、ホンマ?
そして小蕎麦粒山空の下りは記述通り冷や汗ものでしょうねえ…。
さらにさらに、なんですかこの遭難的行き当たりばったり谷下り!は。
とても直前までお腹を抱えて唸ってた人とは思えない蛮行じゃないですか。
よくぞ蕎麦粒山の神の逆鱗にも触れず、ご無事でご帰還かとお祝申し上げます。
冷え過ぎた肝は温泉ででもゆっくり解凍して下さいマセ~
先日、黒津山から件のお山を眺めておりました。
やはりbiwa爺には進入禁止の山域でしょうなあ…(>_<)
オフ会で冷えた肝いり蕎麦でもご馳走ください。(^_-)
~biwaco
Re: 【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
skywalkさん、はじめまして、カッチャンと申します。
この時期の稜線漫歩にぴったりのお名前ですね。
愛を叫びましたか。
えっ、そんな恐ろしいところがあるんですか 。いつか、五蛇池、小蕎麦粒、蕎麦粒、湧谷を結びたいと思っていたのに・・・。
五蛇池ってほんと判りにくいですよね。私も以前、坂内の道の駅から、天狗、黒津、五蛇と歩を進めた時、五蛇池の辺りでどれだけ行ったり来たりを繰り返したことか。丘陵台地みたいな感じのところなので何処がピークかわからず、「これだけうろついたのだからきっと三角点の上あたりを歩いたに違いない」ということにして帰路についたのでした。
うわー、なんたるちゃー、えらいこっちゃー。 よくぞ、ご無事で。実は、私も五蛇池からの帰りに黒津からアラクラへ進んだのですが、これを過ぎてから徐々に奥美濃名物の激ヤブに進路を阻まれ、谷(黒津川)に追い込まれたのでした。ここから先は恐ろしくて思い出すこともできません(ボケが始まっていることも少しありますが)。烏帽子、黒壁(高丸)でも、同じような経験をしていますが・・・(山の中の懲りない面々)。
思い出深き山行になったようでおめでとうございます。
この時期の稜線漫歩にぴったりのお名前ですね。
ピンポイントの頂上は美濃ワールドの「世カ中」だから360度の展望はいつもながら言う事なし。
愛を叫びましたか。
小蕎麦粒から東の尾根を下り始めると切れ落ちた感じで先が見えない。ヤブになった尾根心は崖のような急斜面だが、そこに赤テープがあった。他に巻けるようなルートもないので、急斜面を真っ直ぐに下る。身がすくむ思いで斜面をこなした所でランチタイムとして一休み。
えっ、そんな恐ろしいところがあるんですか 。いつか、五蛇池、小蕎麦粒、蕎麦粒、湧谷を結びたいと思っていたのに・・・。
昼食を済ませたら大きなコルへ下ってその先の饅頭のようなピークに登り返して行く。実はこの饅頭のようなピークこそ五蛇池だったのだが、蕎麦粒から眺めた時にさらに先にある黒津山を五蛇池と思い込んでしまった。地図を出して確認すればすぐ分かったのだが、あまりの展望の良さに地図を出すまでもないと決め付けてしまった。12時50分、饅頭山(五蛇池)に着いたものの時間切れで五蛇池(本当は黒津山)には行けそうもないので・・・五蛇池へのルートは左俣のはずなのに自分は右俣を下ってきたことでようやく間違いに気づいた。ともかく目標にしていた五蛇池も通過していた訳だ
五蛇池ってほんと判りにくいですよね。私も以前、坂内の道の駅から、天狗、黒津、五蛇と歩を進めた時、五蛇池の辺りでどれだけ行ったり来たりを繰り返したことか。丘陵台地みたいな感じのところなので何処がピークかわからず、「これだけうろついたのだからきっと三角点の上あたりを歩いたに違いない」ということにして帰路についたのでした。
更に下っていくと谷は狭く深くなってきた。左岸から右岸に渡ったところで行き詰って進めなくなった。谷底までは10mくらいあり、下りられそうに無いと思っていたら、新しいトラロープが崖から垂れている。およそあり得ないような固定ロープだったが、それに身を預けて体を倒し、垂直懸垂みたいにして崖を下りた。
谷に下りたところで歩ける場所はない。左岸の雪斜面をヘツるしかないのでアイゼンを着けていたら上のほうでゴロゴロ音がしたかと思うと雪の塊が目の前をボンボン落ちていく。ヤバイことになってきたので、神様にお祈りして足早かつ滑落しないように確実に斜面をヘツル。林道の崩落箇所の一番下のところで崖に垂らしてあったはずのロープがなくなっていたので蔓を頼りに下りることになった。林道ルートは、もはや登山道とは言えない状態になっていた。
うわー、なんたるちゃー、えらいこっちゃー。 よくぞ、ご無事で。実は、私も五蛇池からの帰りに黒津からアラクラへ進んだのですが、これを過ぎてから徐々に奥美濃名物の激ヤブに進路を阻まれ、谷(黒津川)に追い込まれたのでした。ここから先は恐ろしくて思い出すこともできません(ボケが始まっていることも少しありますが)。烏帽子、黒壁(高丸)でも、同じような経験をしていますが・・・(山の中の懲りない面々)。
15時40分、車に戻った。五蛇池の下りは間違えて肝を冷やすことになったが、目標を達成できて充実の一日だった。蕎麦粒は北上作戦から外せない一山である。
思い出深き山行になったようでおめでとうございます。
Re: 【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
biwaco山、こんにちわ。
小蕎麦粒の下りも上から見た感じではどこを下ればいいのか迷いますが、迷わずヤブの尾根心を真っ直ぐ下ればオーケーです。実際に下って見れば上から見たほど怖くありません。
本人は間違っていることに気づいてないし、固定ロープもあったので下りていくしかないと覚悟を決めてました。
また、どこかでお会いしましょう。
昨年も狙っていたのですが、林道で落石を引っ掛けてパンクしてしまったので余裕をみて早く帰らねばならず、諦めました。1年越しの目標達成となりました。biwaco さんが書きました:今年は五蛇池へ回り込みましたか!
蕎麦粒の下り始めは急降下になりますが、雪のない低木帯の中に踏み後があって木の枝や根っこを掴みながら安全に下りられるようになってます。小蕎麦粒のピーク手前に小さな岩場がありますが、ここは二段になった岩の間に右から回り込めばオーケー。次に蕎麦粒山~小蕎麦粒山間。何にも無いみたいに書いてありますけど、ホンマ?
そして小蕎麦粒山空の下りは記述通り冷や汗ものでしょうねえ…。
小蕎麦粒の下りも上から見た感じではどこを下ればいいのか迷いますが、迷わずヤブの尾根心を真っ直ぐ下ればオーケーです。実際に下って見れば上から見たほど怖くありません。
下るところを間違えていたのですから、プチ遭難ですね。よく、やっちゃいます。らにさらに、なんですかこの遭難的行き当たりばったり谷下り!は。
とても直前までお腹を抱えて唸ってた人とは思えない蛮行じゃないですか。
本人は間違っていることに気づいてないし、固定ロープもあったので下りていくしかないと覚悟を決めてました。
平素の行いが良いせいか、無事に帰還できました。黒津山の北のコルから林道に下るのは、止めておいた方が良さそうです。よくぞ蕎麦粒山の神の逆鱗にも触れず、ご無事でご帰還かとお祝申し上げます。
また、どこかでお会いしましょう。
Re: 【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
カッチャン初めまして。
一年中あっちの尾根、こっちの谷と歩いています。この時期の稜線漫歩にぴったりのお名前ですね。
もちろん、美濃の端まで聞こえるように叫びました。愛を叫びましたか。
反対周りなら問題ないと思います。下りの場合は訳の分からないところを躊躇しますが、登りの場合は迷わずヤブの尾根心に突っ込んでください。それにしても欲張りというかタフなこと考えてますね。えっ、そんな恐ろしいところがあるんですか 。いつか、五蛇池、小蕎麦粒、蕎麦粒、湧谷を結びたいと思っていたのに・・・。
確かに饅頭山のピークは分かりにくいですね。五蛇池ってほんと判りにくいですよね。私も以前、坂内の道の駅から、天狗、黒津、五蛇と歩を進めた時、五蛇池の辺りでどれだけ行ったり来たりを繰り返したことか。丘陵台地みたいな感じのところなので何処がピークかわからず、「これだけうろついたのだからきっと三角点の上あたりを歩いたに違いない」ということにして帰路についたのでした。
120%のスリルを味あわせてもらって、お釣りもいりません。季節にもよりますが、美濃のヤブは全く進めないので谷に追い込まれるのも止むを得ないかもしれません。うわー、なんたるちゃー、えらいこっちゃー。 よくぞ、ご無事で。実は、私も五蛇池からの帰りに黒津からアラクラへ進んだのですが、これを過ぎてから徐々に奥美濃名物の激ヤブに進路を阻まれ、谷(黒津川)に追い込まれたのでした。ここから先は恐ろしくて思い出すこともできません(ボケが始まっていることも少しありますが)。烏帽子、黒壁(高丸)でも、同じような経験をしていますが・・・(山の中の懲りない面々)。
同じ失敗はせずに済むと思いますが、私もボケてますので、またやってしまわないとも限りません。お互い気をつけましょう。思い出深き山行になったようでおめでとうございます。
Re: 【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
Skywalkさん、こんばんは
スキー場まで来たら鉄パイプの車止めが道を塞いでいる。登山口まで歩いて行けなくも無いが、時間がもったいないので車止めを退かせて林道へ入っていった。
私は最近、特に臆病になって来たのか、こういうことも出来なくなりました。
でもここで時間短縮が出来ていたら山頂まで行けたのにというパターンが良く有ります。
5分ほど歩いて8時前には登山口となる大谷川の二股に着いた。さて、ここで川を渡ったところから登山道が始まるのだが、仮設の木橋が外されていたので川を渡渉しなければならない。雪解け水も増えていて飛び石を使えそうなところは無かったので、靴を脱ぎ冷たい川を渡ることにした。深さはそれほどでもなかったので無事に川を渡ることが出来た。
この時期、川の水はとても冷たいですよね
左俣に沿って少し巻いてから急な尾根を登っていく。1時間近く急な斜面を登り、尾根が平坦になったところで雪が現れた。雪は締まり具合も良く歩きやすい。
湧谷山から続く稜線が近づくと周りのブナも太くなり申し分のない雰囲気となる。
稜線に出てしまえば、暫くは楽な雪上散歩が続く。目指す蕎麦粒の鋭鋒が目の前に迫ってくる。
いいですね~。金糞山もこんな感じでした。
10時55分、蕎麦粒頂上に到着。ピンポイントの頂上は美濃ワールドの「世カ中」だから360度の展望はいつもながら言う事なし。
特に冬山はお天気、展望に勝るものはないですね
頂上からの展望を存分に楽しんだら小蕎麦粒へと歩を進める。今日は五蛇池山まで行って五蛇池峠から林道に下る予定だ。小蕎麦粒も本峰に負けない鋭鋒で均整の取れたピラミッドである。
ここを縦走するとなると雪の締まったこの時期しかないようですね
11時50分、小蕎麦粒に到着。小蕎麦粒から東の尾根を下り始めると切れ落ちた感じで先が見えない。ヤブになった尾根心は崖のような急斜面だが、そこに赤テープがあった。他に巻けるようなルートもないので、急斜面を真っ直ぐに下る。身がすくむ思いで斜面をこなした所でランチタイムとして一休み。
赤テープがあったからと言って安心は禁物ですね。恐らく無雪時期に登って来たのでしょう
昼食を済ませたら大きなコルへ下ってその先の饅頭のようなピークに登り返して行く。実はこの饅頭のようなピークこそ五蛇池だったのだが、蕎麦粒から眺めた時にさらに先にある黒津山を五蛇池と思い込んでしまった。地図を出して確認すればすぐ分かったのだが、あまりの展望の良さに地図を出すまでもないと決め付けてしまった。
結果オーライでしたね
12時50分、饅頭山(五蛇池)に着いたものの時間切れで五蛇池(本当は黒津山)には行けそうもないのでその手前のコルから林道に下ることにした。コルからの下り始めは雪のない急斜面だったが、すぐ雪斜面になり傾斜も緩くなる。沢沿いに下ると滝に出合ったが、階段状の岩場で何とか下れた。
知らない下りで谷に向かうのはタブーですよ
更に下っていくと谷は狭く深くなってきた。左岸から右岸に渡ったところで行き詰って進めなくなった。谷底までは10mくらいあり、
ホラ言わんこっちゃない
下りられそうに無いと思っていたら、新しいトラロープが崖から垂れている。およそあり得ないような固定ロープだったが、それに身を預けて体を倒し、垂直懸垂みたいにして崖を下りた。
ここまで来たらそれにすがるしかないのでしょうが、ここで怪我をしたら即遭難でしたね
谷に下りたところで歩ける場所はない。左岸の雪斜面をヘツるしかないのでアイゼンを着けていたら上のほうでゴロゴロ音がしたかと思うと雪の塊が目の前をボンボン落ちていく。
岩だったら目も当てられない
ヤバイことになってきたので、神様にお祈りして足早かつ滑落しないように確実に斜面をヘツル。斜面をヘツリながら下っていったら、見覚えのある二股に出た。林道を詰めたところにある五蛇池と蕎麦粒の分岐であった。雪に埋った林道を1時間ばかり歩いて車に戻った。
無事生還できて良かったですね。
私はこんな怖いことはようしませんって人のことを言えた義理じゃございませんでした。
宮指路
スキー場まで来たら鉄パイプの車止めが道を塞いでいる。登山口まで歩いて行けなくも無いが、時間がもったいないので車止めを退かせて林道へ入っていった。
私は最近、特に臆病になって来たのか、こういうことも出来なくなりました。
でもここで時間短縮が出来ていたら山頂まで行けたのにというパターンが良く有ります。
5分ほど歩いて8時前には登山口となる大谷川の二股に着いた。さて、ここで川を渡ったところから登山道が始まるのだが、仮設の木橋が外されていたので川を渡渉しなければならない。雪解け水も増えていて飛び石を使えそうなところは無かったので、靴を脱ぎ冷たい川を渡ることにした。深さはそれほどでもなかったので無事に川を渡ることが出来た。
この時期、川の水はとても冷たいですよね
左俣に沿って少し巻いてから急な尾根を登っていく。1時間近く急な斜面を登り、尾根が平坦になったところで雪が現れた。雪は締まり具合も良く歩きやすい。
湧谷山から続く稜線が近づくと周りのブナも太くなり申し分のない雰囲気となる。
稜線に出てしまえば、暫くは楽な雪上散歩が続く。目指す蕎麦粒の鋭鋒が目の前に迫ってくる。
いいですね~。金糞山もこんな感じでした。
10時55分、蕎麦粒頂上に到着。ピンポイントの頂上は美濃ワールドの「世カ中」だから360度の展望はいつもながら言う事なし。
特に冬山はお天気、展望に勝るものはないですね
頂上からの展望を存分に楽しんだら小蕎麦粒へと歩を進める。今日は五蛇池山まで行って五蛇池峠から林道に下る予定だ。小蕎麦粒も本峰に負けない鋭鋒で均整の取れたピラミッドである。
ここを縦走するとなると雪の締まったこの時期しかないようですね
11時50分、小蕎麦粒に到着。小蕎麦粒から東の尾根を下り始めると切れ落ちた感じで先が見えない。ヤブになった尾根心は崖のような急斜面だが、そこに赤テープがあった。他に巻けるようなルートもないので、急斜面を真っ直ぐに下る。身がすくむ思いで斜面をこなした所でランチタイムとして一休み。
赤テープがあったからと言って安心は禁物ですね。恐らく無雪時期に登って来たのでしょう
昼食を済ませたら大きなコルへ下ってその先の饅頭のようなピークに登り返して行く。実はこの饅頭のようなピークこそ五蛇池だったのだが、蕎麦粒から眺めた時にさらに先にある黒津山を五蛇池と思い込んでしまった。地図を出して確認すればすぐ分かったのだが、あまりの展望の良さに地図を出すまでもないと決め付けてしまった。
結果オーライでしたね
12時50分、饅頭山(五蛇池)に着いたものの時間切れで五蛇池(本当は黒津山)には行けそうもないのでその手前のコルから林道に下ることにした。コルからの下り始めは雪のない急斜面だったが、すぐ雪斜面になり傾斜も緩くなる。沢沿いに下ると滝に出合ったが、階段状の岩場で何とか下れた。
知らない下りで谷に向かうのはタブーですよ
更に下っていくと谷は狭く深くなってきた。左岸から右岸に渡ったところで行き詰って進めなくなった。谷底までは10mくらいあり、
ホラ言わんこっちゃない
下りられそうに無いと思っていたら、新しいトラロープが崖から垂れている。およそあり得ないような固定ロープだったが、それに身を預けて体を倒し、垂直懸垂みたいにして崖を下りた。
ここまで来たらそれにすがるしかないのでしょうが、ここで怪我をしたら即遭難でしたね
谷に下りたところで歩ける場所はない。左岸の雪斜面をヘツるしかないのでアイゼンを着けていたら上のほうでゴロゴロ音がしたかと思うと雪の塊が目の前をボンボン落ちていく。
岩だったら目も当てられない
ヤバイことになってきたので、神様にお祈りして足早かつ滑落しないように確実に斜面をヘツル。斜面をヘツリながら下っていったら、見覚えのある二股に出た。林道を詰めたところにある五蛇池と蕎麦粒の分岐であった。雪に埋った林道を1時間ばかり歩いて車に戻った。
無事生還できて良かったですね。
私はこんな怖いことはようしませんって人のことを言えた義理じゃございませんでした。
宮指路
Re: 【美濃】五蛇池はどこじゃ、蕎麦粒山から周回
宮指路さん、こんばんは
昨年は車止めは無かったのですが、林道に入ってから落石をタイヤに引っ掛けてパンクさせてしまいました。今年は同じ失敗をしないように慎重に運転しました。登る前からタイヤ交換では泣けてきますからね。宮指路 さんが書きました:私は最近、特に臆病になって来たのか、こういうことも出来なくなりました。
でもここで時間短縮が出来ていたら山頂まで行けたのにというパターンが良く有ります。
とにかく川を渡らないことには始まりませんから。川に入るときは、つま先をちょんちょんと浸けてから「えい、やっ」です。この時期、川の水はとても冷たいですよね
金糞山はヤブコギ風に北尾根を辿ったんでしたっけ。私はミニスキーをもって行きましたけど。いいですね~。金糞山もこんな感じでした。
去年biwacoさんと一緒に頂上に達した時も、すばらしい天気でしたが、今年もかなりの好天に恵まれました。特にここは美濃のピークの中でも最高の展望が得られる場所のひとつだと思います。特に冬山はお天気、展望に勝るものはないですね
そうですね、雪の状態によって同じルートでも時間は全く変わってきますから、時期を選ぶことは大切です。ここを縦走するとなると雪の締まったこの時期しかないようですね
無雪期だとヤブも濃いし、私はご遠慮申し上げます。赤テープがあったからと言って安心は禁物ですね。恐らく無雪時期に登って来たのでしょう
五蛇池峠から下っているつもりでいたのですが、どんどん状況は悪くなって。知らない下りで谷に向かうのはタブーですよ
トラロープが古かったら、名誉ある撤退を選んでました。ここまで来たらそれにすがるしかないのでしょうが、ここで怪我をしたら即遭難でしたね
おかげさまで無事に生還できました。状況判断で無理だと思ったら、怪我しないうちに引き返しましょう。無事生還できて良かったですね。
私はこんな怖いことはようしませんって人のことを言えた義理じゃございませんでした。