遭難者捜索 犬帰し谷

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ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

鈴鹿・御池岳  
2011.2.19(SUN) 晴れ  同行者 K隊長、とっちゃん
コース  国道306犬帰し橋=犬帰し谷=大滝=荷ガ岳=丸尾=906北尾根=国道

 藤原岳大貝戸休息所に設けられた遭難対策本部は、早朝から集結した大勢の山男で立錐の余地もなかった。三重岳連、日本山岳会東海支部、鈴鹿アルパインクラブ等々の団体、地元警察と一般有志。総勢100名位になるだろうか。いなべ警察の挨拶に次いで気丈にも不明者の奥さんが挨拶されたが憔悴の色は隠せない。そして捜索責任者による状況説明とコースの割り振りが行われた。遭難から一週間、ギリギリの線だ。天気と人員に恵まれた今日こそは見つけたいという意気込みが会場に漲っていた。
各自の持ち場に散る人たち
各自の持ち場に散る人たち
 私らのような組織に属さないものは、名簿記入後、地図に示された捜索ルートの穴を見て自己申告する。丸尾とコグルミ谷の間がぽっかりと空いている。不明の原因が事故であるなら、危険な犬帰し谷に迷い込んだ可能性も十分あり得ると思った。出掛ける前に乗り合わせで集まった藤原パーキングで偶然会った緑水さんも、「俺もここが怪しいと思う」とのこと。

 前日、とっちゃんから「明日何処行くの」というメールがあった。何処の山でもいいけど、どうせなら御池岳にしたら少しはお役に立つかなと返信した。例え空振りでも歩いた場所は除外され、範囲が絞れるからである。歩人倶楽部隊長から本部情報をもらい、合流して3名の犬帰し隊の結成となった。私は数回犬帰しに入っているが、とっちゃんと隊長は初めてなので大乗り気である。しかし二人はクライマーなのでヘルメット、ハーネス、ロープという御池岳のイメージから想像できないいでたちで頼もしい。

 306ゲート前に着くと警察がすぐ鍵を開けてくれた。いつもコソコソ裏口入学しているが、今日ばかりは大手を振って堂々の国道入場行進だ。犬帰し橋手前の空き地で準備していると警察車両が止まって「ここがコグルミ谷ですか?」と聞いてきた。警察とはいえ素人はこんなレベルなのである。私のイメージではアルプスや海外の山で活動している山岳会の人たちも、そんなにローカルの山に詳しいとも思えない。それとも普段は結構ローカルなのだろうか。

 犬帰し谷は橋と大きな高度差があるのでロープを伝って下りる。夏は投下されたゴミだらけだが、今日は雪の下。大石がゴロゴロする谷芯も締まった雪で歩きやすい。しかしドッサリ降った訳でもなく、油断していると大穴を開ける。ルートは慎重に選ぶ。体が温まったころ大滝が見えてきた。どうせ巻くから近づかなくてもいいが、今日は捜索なので見に行く。滝と言ってもカラ滝で、垂直の岩の壁が行く手をさえぎっている。隊長がこんな場所があるならカムやハーケンを持ってくればよかったと言っていたが、別に捜索だから無理に登らんでもいいさ。不明者が滝の下に落ちていなかったことが確認できてOK。
犬帰し大滝が見えてきた
犬帰し大滝が見えてきた
 少し戻って巻く。巻きも結構危ないが今日は3人なので安心だ。雪の付いたルンゼを途中まで登るが、雪の少ない上部はアイゼンが効かず厄介だ。せっかく隊長がロープを持ってきているので張ってもらう。メインロープからプルージックを取って登るが、範囲が制約されて却って登りにくい。でも心理的には安心。支点回収のとっちゃんを待って出発するが、まだ気の抜けない登りが続く。やたらのどが渇くので、見晴らしのいいテラスでひと休み。
とっちゃん
とっちゃん
 650m付近からトラバしつつ下降点を探る。いざとなれば懸垂できるので安心して下る。なんとかロープのお世話にならない傾斜を、ピッケルでブレーキをかけつつ滑り下りていく。谷芯にザックをデポし、巻いた部分を戻って見に行った。遭難者の足跡があったにしてももう消えているだろう。それを計算に入れても人の気配は感じられなかった。県警のヘリが上空を通過していく。

 傾斜が立ってくると谷沿いに歩きやすい場所はなく、右岸斜面をトラバースしながら谷を観察する。これがまた骨の折れる仕事である。私は何度もこの付近に来ているが、毎度苦労している。いっそ谷芯を沢靴で登るのが一番楽だろう。カラ滝からは想像できない豊かな水量があるのだ。とっちゃんから「お腹空いたよー」の泣きが入る。あらもう12時をとっくに過ぎている。3人がようやく座れる場所で昼食とする。

 食後の詰めの斜面はもうヘロヘロ。隊長と競うように稜線を目指す。お互い20歩登ってはハアハアゼイゼイと立ち止まる。とっちゃんはすっかりお疲れモード。マイペースでずっと後方を歩いている。ようやく荷ガ岳直下の丸尾に出た。ここからは複数の足跡があるので登っても無駄だが、区切りとして県境稜線まで行った。隊長が本部へ無線連絡をする。どこの隊もカラ振りのようだ。いったい遭難者はどこへ消えたのだ? 空から見ている杣人さん、教えてくれー。
荷ガ岳(冷川岳)で休息する隊長ととっちゃん
荷ガ岳(冷川岳)で休息する隊長ととっちゃん
 帰路は丸尾・906から磁北に伸びる尾根を下った。大滝巻きで一部上がった尾根である。丸尾を下った場合、迷い込む可能性はある。ここも本部の地図では捜索されていなかった。獣以外踏み跡はなく、真っ白でフカフカの新雪を蹴散らして下っていく。捜索ではあるが、快適で面白い下りである。あちこち大きな雪庇が東側に盛り上がっている。ここから西の見通しは良く、コグルミ右岸尾根を始め、尾根と谷の波が素晴らしい。しかしこのどこかに今も行方不明の人がいるかと思うと胸が痛い。

 帰りに報告のため本部に立ち寄る。奥さんが丁寧に礼を述べられる。「いや私ら捜索がなくても、どうせどこかの山に行ってるんだから全然構いませんよ。見つられずにすいません」と言っておいた。ルート報告のあとコーヒーや軽食の接待があった。親戚の人たちだろうか。こういうのを見ると、一つの遭難でいったいどれだけの人に迷惑がかかるのだろうと思わざるを得ない。本人は自分のしでかしたことだから仕方ない。しかし夫が突然消えたショックだけでも相当な心労の奥さんが、こうして捜索隊ひとりひとりに気を使わなければならないのは気の毒で見ていられない。

この地獄絵図は単独山行の帰結である。単独で山へ入ることは罪悪ではなかろうか。それはしかし私自身にも跳ね返ってくるし、やぶこぎネットの多くの人にも当てはまる。でも私は家内にあんな苦労は絶対させたくない。大きな警鐘を目の当たりにして、考えさせられる一日となった。

                       ハリマオ
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by biwaco »

播磨屋さん、ご無沙汰です。
捜索山行、お疲れさまでした。
PC開けたらトップにこのレポ!思わずハラハラ走り読みでした。
それにしても連日の捜索、この日は100人超の大人数のベタ工作というのに、遭難者はどこへ消えたのでしょうか?

読み終えて、つくづく思いました。
残った人に迷惑かけたり悲しませたらアカン…(>_<)
単独無謀歩きの要注意者に認定されそうな私だけに、脳天に釘を打ち込まれた思いです。

この体力、技術力では足手まといになるだけでとても捜索隊には加われませんが、せめて自分が探される立場にだけはならないよう気をつけたいと思います。
山は死ぬ場所でなくて、生きる力をもらう場所ですもんね~。

とっちゃん、隊長さん、お疲れさまでした。
結果がどうであれ、皆さんの善意はきっと遭難者の心の支えになると思います。

              ~biwaco
さなりん
記事: 107
登録日時: 2011年12月27日(火) 22:32

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by さなりん »

ハリマオさん、捜索活動お疲れ様でした。 

 
藤原岳大貝戸休息所に設けられた遭難対策本部は、早朝から集結した大勢の山男で立錐の余地もなかった。三重岳連、日本山岳会東海支部、鈴鹿アルパインクラブ等々の団体、地元警察と一般有志。総勢100名位になるだろうか。いなべ警察の挨拶に次いで気丈にも不明者の奥さんが挨拶されたが憔悴の色は隠せない。そして捜索責任者による状況説明とコースの割り振りが行われた。遭難から一週間、ギリギリの線だ。天気と人員に恵まれた今日こそは見つけたいという意気込みが会場に漲っていた。
沢山の方が捜索に関わったのですね。さなりんも朝明で、今日は友人が藤原岳の捜索に行っているという登山者さんとお話ししました。
さなりんも捜索活動に何か参加できる事があればと考えましたが、登山技術レベルが低い私では行っても邪魔になるのではないかと思い行動を起こすことが出来ませんでした。悲しみを堪えて気丈に振る舞われている奥様の事を考えると辛いものがこみ上げてきます。

 
 犬帰し谷は橋と大きな高度差があるのでロープを伝って下りる。夏は投下されたゴミだらけだが、今日は雪の下。大石がゴロゴロする谷芯も締まった雪で歩きやすい。しかしドッサリ降った訳でもなく、油断していると大穴を開ける。ルートは慎重に選ぶ。体が温まったころ大滝が見えてきた。どうせ巻くから近づかなくてもいいが、今日は捜索なので見に行く。滝と言ってもカラ滝で、垂直の岩の壁が行く手をさえぎっている。隊長がこんな場所があるならカムやハーケンを持ってくればよかったと言っていたが、別に捜索だから無理に登らんでもいいさ。不明者が滝の下に落ちていなかったことが確認できてOK。
広い山をこうして少しずつ捜索して頂き確認するのですね。大変な作業です。滝の下に落ちてないことが分かって良かったです。
こういう厳しい所はベテランじゃないと無理ですものね。

 
食後の詰めの斜面はもうヘロヘロ。隊長と競うように稜線を目指す。お互い20歩登ってはハアハアゼイゼイと立ち止まる。とっちゃんはすっかりお疲れモード。マイペースでずっと後方を歩いている。ようやく荷ガ岳直下の丸尾に出た。ここからは複数の足跡があるので登っても無駄だが、区切りとして県境稜線まで行った。隊長が本部へ無線連絡をする。どこの隊もカラ振りのようだ。いったい遭難者はどこへ消えたのだ? 空から見ている杣人さん、教えてくれー。
ハリマオさん、こんなにヘロヘロになって探して頂いたのに、遭難者さんは本当に何処にいるのでしょう。
倒木の下に滑っていって怪我をして動けなくなったのだろうか、とか色々と考えてしまいます。
経験豊かな人でも判断力を鈍らせる冬山の猛威は怖いです。
ここから西の見通しは良く、コグルミ右岸尾根を始め、尾根と谷の波が素晴らしい。しかしこのどこかに今も行方不明の人がいるかと思うと胸が痛い。
早く見つかってくれることを願うばかりです。
 帰りに報告のため本部に立ち寄る。奥さんが丁寧に礼を述べられる。「いや私ら捜索がなくても、どうせどこかの山に行ってるんだから全然構いませんよ。見つられずにすいません」と言っておいた。ルート報告のあとコーヒーや軽食の接待があった。親戚の人たちだろうか。こういうのを見ると、一つの遭難でいったいどれだけの人に迷惑がかかるのだろうと思わざるを得ない。本人は自分のしでかしたことだから仕方ない。しかし夫が突然消えたショックだけでも相当な心労の奥さんが、こうして捜索隊ひとりひとりに気を使わなければならないのは気の毒で見ていられない。
山に登って何かあっても自己責任といいますが遭難してしまっては自己責任では済まないですね。
山岳遭難事故の原因は単一という事はないと思いますが、その中でも自分で防げることは少しでも実践して遭難のリスクを低くすることも大切
であると思いました。

捜索に関係された皆様、ハリマオさん、本当にお疲れ様でした。
何も出来ない私ですが、一刻も早く見つけ出して下さることを願うばかりです。

     ☆さなりん☆
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by 山日和 »

ハリさん、隊長さん、とっちゃん、お疲れさまでした。

 私らのような組織に属さないものは、名簿記入後、地図に示された捜索ルートの穴を見て自己申告する。丸尾とコグルミ谷の間がぽっかりと空いている。不明の原因が事故であるなら、危険な犬帰し谷に迷い込んだ可能性も十分あり得ると思った。

鈴専でなければまず考えないエリアなんでしょうね。遭難者の行動というのは平時の常識では量り知りないものがあるでしょう。

隊長が本部へ無線連絡をする。どこの隊もカラ振りのようだ。いったい遭難者はどこへ消えたのだ? 空から見ている杣人さん、教えてくれー。

確かに御池は広い。でも考えられる場所はある程度絞れるはずですが、あの日はホワイトアウトに近い状態だったと思います。雪面と空中の境目が
わからず転落という可能性は大いにありますね。
私は遭難者が最後に家族に連絡を取った日、丸尾から御池を目指しながらモチ低下で寒山でやめてしまいました。見上げる御池方面は真っ白。雪が舞い、
風も吹いていましたが、頑張って上がっていれば何か消息をつかめるものがあったかもしれません。

 帰りに報告のため本部に立ち寄る。奥さんが丁寧に礼を述べられる。「いや私ら捜索がなくても、どうせどこかの山に行ってるんだから全然構いませんよ。見つられずにすいません」と言っておいた。ルート報告のあとコーヒーや軽食の接待があった。親戚の人たちだろうか。こういうのを見ると、一つの遭難でいったいどれだけの人に迷惑がかかるのだろうと思わざるを得ない。本人は自分のしでかしたことだから仕方ない。しかし夫が突然消えたショックだけでも相当な心労の奥さんが、こうして捜索隊ひとりひとりに気を使わなければならないのは気の毒で見ていられない。

身につまされます。安易に「気持ちをお察しします」なんて言いたくないですが、突然家族が消えてしまった人の思いはどんなものだろうと思います。

この地獄絵図は単独山行の帰結である。単独で山へ入ることは罪悪ではなかろうか。それはしかし私自身にも跳ね返ってくるし、やぶこぎネットの多くの人にも当てはまる。でも私は家内にあんな苦労は絶対させたくない。大きな警鐘を目の当たりにして、考えさせられる一日となった。

その通りですね。確かにリスクは高いですが、少しでも後のことを考えるならば、少なくともコースを書き残して置けば捜索の範囲を絞り込めますし、保険に
入っておくことも必要ですね。死んでしまっては何もなりませんが、家族の経済的負担を少しでも低減するためには。
私も予定コースだけは書いて行きますが、途中で変更することもよくある話。私も含めて単独でちょっと危ないことをしてるやぶこぎのメンバーも少し立ち止まって考えるきっかけにすべきかもしれません。

                                  山日和

                       
たろー
記事: 51
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:55

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by たろー »

ハリマオさん、御無沙汰しています。こんばんは。

捜索活動お疲れ様でした。
私はこの方の1週間前に御池テント泊に行っていた事もあり、気になっていました。

私も犬返し谷が第一候補と思っていましたが不発でしたか。
100人規模の人が入っても見つからないなんて厳しいですね。

単独山行の重大さを改めて思い知らされました。


※少しでも情報提供になればと思いリンクを貼らせていただきました。


たろー
あきたぬき
記事: 116
登録日時: 2011年10月25日(火) 22:29

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by あきたぬき »

ハリマオさん こんばんは

まだ見つかってないんですね。
遭難者の方、私とほぼ同じ年齢。記載によると体格的にも似てるような感じです。私も何度となく冬の御池単独をやっているので他人事とは思えません。

>遭難から一週間、ギリギリの線だ。天気と人員に恵まれた今日こそは見つけたいという意気込みが会場に漲っていた。

みなさん何とかしたいという思いが伝わってきますが、やるせないなあ。


>丸尾とコグルミ谷の間がぽっかりと空いている。不明の原因が事故であるなら、危険な犬帰し谷に迷い込んだ可能性も十分あり得ると思った。出掛ける前に乗り合わせで集まった藤原パーキングで偶然会った緑水さんも、「俺もここが怪しいと思う」とのこと。

100人体制の捜索ならタテ谷も当然入っているのですよね。タテ谷下部も谷で滑落したら、かなり危ないと思うけど。怪しいとこ挙げ出したらきりがないですよね、実際。

>私は数回犬帰しに入っているが、とっちゃんと隊長は初めてなので大乗り気である。しかし二人はクライマーなのでヘルメット、ハーネス、ロープという御池岳のイメージから想像できないいでたちで頼もしい。

私も2回入ってますが、普通の人はあまり入らないようで。しかし、真冬に入った人はおそらくおらんでしょうね。

>私のイメージではアルプスや海外の山で活動している山岳会の人たちも、そんなにローカルの山に詳しいとも思えない。それとも普段は結構ローカルなのだろうか。

そりゃあ、ハリマオさんのように谷から谷、尾根から尾根、更には鉢巻までしてるような詳しい人は居るとは思えないですが。

>傾斜が立ってくると谷沿いに歩きやすい場所はなく、右岸斜面をトラバースしながら谷を観察する。これがまた骨の折れる仕事である。私は何度もこの付近に来ているが、毎度苦労している。いっそ谷芯を沢靴で登るのが一番楽だろう。

そですね。しかし雪の中ではそれも叶いませぬ。
そういえば、私が長年愛用していた水筒はこの谷に眠っています。その後何度も大雨あったから、もうとっくに海まで流れて行ってるかもしれませぬが。今回の捜索に比べたら取るに足らない落し物ではありますが。

>ようやく荷ガ岳直下の丸尾に出た。ここからは複数の足跡があるので登っても無駄だが、区切りとして県境稜線まで行った。

丸尾側に出たんだ。谷を捜索したといっても上流部はどの支流かまで判らないから、すべてを探すというのは不可能ですね。

> 帰路は丸尾・906から磁北に伸びる尾根を下った。大滝巻きで一部上がった尾根である。丸尾を下った場合、迷い込む可能性はある。ここも本部の地図では捜索されていなかった。

何時ぞやに登っておられた尾根ですね。しかし、幾ら視界が悪いといっても、赤ペンキだらけの今の丸尾では外すのもそう簡単ではないとは思いますが、遭難者の心理は判りませんからね。

>この地獄絵図は単独山行の帰結である。単独で山へ入ることは罪悪ではなかろうか。それはしかし私自身にも跳ね返ってくるし、やぶこぎネットの多くの人にも当てはまる。でも私は家内にあんな苦労は絶対させたくない。大きな警鐘を目の当たりにして、考えさせられる一日となった。

私も非常に考えさせられました。この話題は嫁さんには出来ないわ。せめて、行動予定コースはしっかりと残しておかなければと。冬は特に。
12日は視界こそ悪かったようですけど、積雪(新雪)はそうでもなかったんですよね。やっぱり、セッピを踏み抜いたりした滑落が怪しいとは思いますけど、御池でセッピ踏み抜いて即遭難するような場所は正直あまり思い当たりません。ボタンブチにはセッピできないでしょうし。
新雪を10cmでも被ってしまうと、目視では簡単に見つからないでしょう、このままだと、少し雪が解けるまでは難しい可能性も出てきましたね。捜索費用とかどうなっちゃうんだろう。

なんにせよ早く発見されることを願っています。また、ヤブコギネットのメンバーでこうゆうことがおきないことを切に願わずにはおれません。

                    あきたぬき
小屋番

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by 小屋番 »

ハリマオさん、19日の捜索お疲れでした。
私も16日、18日と捜索に協力してきましたが100名を越える員数でも見つからないとは残念。
16日は冷川谷道をトレースしました。18日は鞍掛峠経由で鈴北岳に登り、タテ谷にからむ3本の
尾根を下りました。タテ谷源流には雪崩れ跡があり、ゾンデ棒で捜索しましたが手がかり無し。
タテ谷を下ってコグルミ谷へ出ましたが歩きにくい道でした。この道の穴もすでに捜索された人に
聞きましたが滑り落ちた形跡はないとのこと。ハリさんのHPにある小竜の穴は可能性ありや否や。
1/31には鞍掛峠経由で挑戦されています。登山口に計画書と下山届けが投函されていました。
その日は1056mで引き返したようです。私のブログに寄せられたコメントではリベンジで再度
行かれたんではないか、との説もあります。しかし、車は大貝戸にあるのですよねえ。
いずれにせよ、犬帰谷が大変濃厚と思い、このネットを見たらハリさんが捜索されていた。
みなさんも同じ考えなんですね。3/3に再度行く予定にしていましたが別のルートにします。
1.1/31のリベンジとして引き返した県境尾根1056mを下るか?滋賀県側に落ちたか。
2.真の谷から西尾根へと歩かれたか?天狗岩から落ちる可能性もあり。
3.茨川から治田峠経由で青川峡へ帰ろうとしたか?
4.山上の池の氷の凍結が緩くてはまっているか?
5.R306の道路下のトンネルも覗いてみるべきでした。
6.考え出すと色々出てきます。でもどこかにいるんですね。
奥さんの事を考えるとはっきりこの目で現実を見ないと諦めもつかないでしょうに。
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

biwa法師さん こんにちは
それにしても連日の捜索、この日は100人超の大人数のベタ工作というのに、遭難者はどこへ消えたのでしょうか?
100人やそこらではベタとかローラーとまでは言えませんね。
単独で捜索するわけじゃないからコースの数は20~30くらいでしょうか。
山は広うおます。地図を見た限りではまだ穴だらけですわ。
読み終えて、つくづく思いました。
残った人に迷惑かけたり悲しませたらアカン…(>_<)
単独無謀歩きの要注意者に認定されそうな私だけに、脳天に釘を打ち込まれた思いです。
私も釘を打ち込まれました・・・キリストかいな。
この体力、技術力では足手まといになるだけでとても捜索隊には加われませんが、せめて自分が探される立場にだけはならないよう気をつけたいと思います。
私も特段技術や体力はありません。御池へ上がって帰ってこられる体力さえあればいいのです。
特に予定のない人は行き先を御池岳にしてもらうと有り難いですね。
山は死ぬ場所でなくて、生きる力をもらう場所ですもんね~。
そのとおりですね。お互い自戒しましょう。

                        ハリマオ
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

さなりんさん こんにちは
沢山の方が捜索に関わったのですね。さなりんも朝明で、今日は友人が藤原岳の捜索に行っているという登山者さんとお話ししました。
さなりんも捜索活動に何か参加できる事があればと考えましたが、登山技術レベルが低い私では行っても邪魔になるのではないかと思い行動を起こすことが出来ませんでした。
いや、誰でもお役にたてると思いますよ。捜索といっても特別なことをするわけではありません。
普通に御池か藤原に登って帰ってくるだけでいいのです。どこにヒントや情報が隠れているか分かりません。
帰りに本部に寄って歩いた場所を報告すれば一助になると思います。
biwacoさんへのレスに御池岳と書いてしまいましたが、藤原岳も捜索対象です。

 
食後の詰めの斜面はもうヘロヘロ。
ハリマオさん、こんなにヘロヘロになって探して頂いたのに、遭難者さんは本当に何処にいるのでしょう。
私がヘロヘロになるのは毎度のことなのでお構いなく (^^ゞ
体力不足を露呈しました。
倒木の下に滑っていって怪我をして動けなくなったのだろうか、とか色々と考えてしまいます。
経験豊かな人でも判断力を鈍らせる冬山の猛威は怖いです。
ほんとに色んな事態を想定してしまいますね。
しかもパニック状態になっていたら通常の推理が当てはまらないこともあります。
山に登って何かあっても自己責任といいますが遭難してしまっては自己責任では済まないですね。
そこが問題なんですよね。中には「勝手に危ない所へ行ったやつを税金使ってまで探すことはない」という人もいます。
しかし現実的にそうはいかない。特に家族の負担はたいへんなものだと思います。
山岳遭難事故の原因は単一という事はないと思いますが、その中でも自分で防げることは少しでも実践して遭難のリスクを低くすることも大切
であると思いました。
ええこと言わっせる。参考にさせていただきます。

             ハリマオ
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

山さん こんちは
鈴専でなければまず考えないエリアなんでしょうね。遭難者の行動というのは平時の常識では量り知りないものがあるでしょう。
やはりどうも思い過ごしだったような気がします。冬の犬帰シなんて全く人の気配がないですわ。
しかし可能性は潰していかんとね。本部ではノーマークの山域だし。
確かに御池は広い。でも考えられる場所はある程度絞れるはずですが
御池だけでも広いですが、ピストンだとすると藤原岳一帯も捜索範囲です。
雲をつかむような話なので推理で絞ることは大切ですね。
あの日はホワイトアウトに近い状態だったと思います。雪面と空中の境目がわからず転落という可能性は大いにありますね。
急な発病は年齢からして考えにくいし、それなら登山道で発見されるはず。
やはり私も迷った末の事故の可能性が高いと思います。
私は遭難者が最後に家族に連絡を取った日、丸尾から御池を目指しながらモチ低下で寒山でやめてしまいました。見上げる御池方面は真っ白。雪が舞い、
風も吹いていましたが、頑張って上がっていれば何か消息をつかめるものがあったかもしれません。
今は丸尾は捜索済みですが、山さんは遭難当日だったから、上へ行ったら出会ってたかも知れないですね。
なんで温泉マークなんか浮かべたのー <`~´>
私も含めて単独でちょっと危ないことをしてるやぶこぎのメンバーも少し立ち止まって考えるきっかけにすべきかもしれません。
「冬に山なんか登るからだよねえ」
「人の迷惑も考えなきゃねえ」
遭難のニュースがテレビで流れるたびに、家族に遠まわしにイヤミを言われます。
私はコソコソと逃げます。
 
                    ハリマオ


                                 
緑水
記事: 749
登録日時: 2011年3月14日(月) 02:52

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by 緑水 »

ハリマオさん こんばんわ。捜索ご苦労様でした。

藤原、御池組織的に地図を潰しながらの捜索でしょう、犬帰し谷にはいない判ったのは収穫でしょう。
ネットでも、登山口にでも地図で捜索ルートの軌跡を書いて広く流せばいいと思うんだけどなあ。
僕らはいつも遊んでるところだから、今度はあそこに行ってみようかな思えると思うんだ。


そして捜索責任者による状況説明とコースの割り振りが行われた。遭難から一週間、ギリギリの線だ。天気と人員に恵まれた今日こそは見つけたいという意気込みが会場に漲っていた。
捜索済みの地図張って欲しいなあ。

丸尾とコグルミ谷の間がぽっかりと空いている。不明の原因が事故であるなら、危険な犬帰し谷に迷い込んだ可能性も十分あり得ると思った。出掛ける前に乗り合わせで集まった藤原パーキングで偶然会った緑水さんも、「俺もここが怪しいと思う」とのこと。
御池雪中テント泊しようとする人なんだから、まず道迷いなんて考えられない。
自分の体験からすれば。

● あさ 6:30分に下山するなんてメールするかなあ??、想定外の新雪で気持ちがすでに焦っていたのかしら。
● GPS持ってたとのコトだから、方向を間違わないし。新雪が多くて藤原岳に戻れないと判断する地点は???
● 何がナンでもR306まで、降りようとする、・・・したくなるわな。知らない斜面に新雪ドカ雪にルートするかなあ??

● 鈴北岳~・1187~ カタクリ峠の尾根は問題ない、、、昔サンデーとタテ谷へダウンヒルしたことがある。
プラソリを持ってたからザックも軽かったし、腰まで潜る雪でも降りれた。[color]
● オチョコ平で雪を踏み抜いて胸まで落ちたことがある。浅い穴ぼこだから上がれたけど。
知り合いが雪を踏み抜いて落ちた時は背を越したといってた。仲間が居て助かったとです。

別に捜索だから無理に登らんでもいいさ。不明者が滝の下に落ちていなかったことが確認できてOK。

毎度苦労している。いっそ谷芯を沢靴で登るのが一番楽だろう。カラ滝からは想像できない豊かな水量があるのだ。

食後の詰めの斜面はもうヘロヘロ。隊長と競うように稜線を目指す。お互い20歩登ってはハアハアゼイゼイと立ち止まる。
犬帰し谷は上部が植林で作業員が右岸に道を作り入ってる。湧水の斜面は長命水と同じ高さだ。
最後の急斜面は降りないと思う。

この地獄絵図は単独山行の帰結である。単独で山へ入ることは罪悪ではなかろうか。
緑ちゃんはそうは思わないよ、予知能力がの問題だと思うよ。
逃げ道を確保しない前進はヤメタ方が好い。来た道を帰すことはできるんだから。

動きが取れなくなったとき、救助の連絡できなかったのかなあ、残念に思います。
見つけてあげたい、ゲートが開いて行きやすくなれば御池通いをです。

                  緑水      
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

たろーさん、こんにちは。
私はこの方の1週間前に御池テント泊に行っていた事もあり、気になっていました。
皆さんも心の片隅にずっと引っ掛かっていると思います。
100人規模の人が入っても見つからないなんて厳しいですね。
どうやら大規模捜索はあれが最後だったようです。
あとは個人山行で見つけていただくしかないですね。
昨夜からの雨で見つけやすくなったと思います。
※少しでも情報提供になればと思いリンクを貼らせていただきました。
小屋番さんのHPやご本人のブログ拝見しました。
行方不明者のブログを見るのはなんだか辛い。
でもこの中にヒントが隠されていると思います。

              ハリマオ
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

たぬちゃん こんにちは
遭難者の方、私とほぼ同じ年齢。記載によると体格的にも似てるような感じです。私も何度となく冬の御池単独をやっているので他人事とは思えません。
そやね。遭難のことは奥さんに内緒にしとかんと、ますます家を出してもらえないよ。
>遭難から一週間、ギリギリの線だ。天気と人員に恵まれた今日こそは見つけたいという意気込みが会場に漲っていた。
みなさん何とかしたいという思いが伝わってきますが、やるせないなあ。
当日は見つかるような予感がしたんだけどダメでした。御池藤原全域じゃあ難しいわ。
この山域に不慣れな人たちに変な場所を捜索割り当てすると二重遭難になりかねないし。
100人体制の捜索ならタテ谷も当然入っているのですよね。タテ谷下部も谷で滑落したら、かなり危ないと思うけど。怪しいとこ挙げ出したらきりがないですよね、実際。
おお、さすがいいとこ突くね。
タテ谷は当然捜索入ってますが、登山道周辺ですね。あとタテ谷から県境に上がるみぶな野周辺の尾根も何本か潰していたと思います。
でもタテ谷下部は入ってないのと違うかな。
Nさんのブログではタテ谷未踏だったと思う。でもコグルミは危険と自分で書いている。
悪天候で焦って国道に近そうなタテ谷へ入った可能性はありますね。で、地図を見る余裕もなく谷筋をずっと下った・・・ありうる。
>私は数回犬帰しに入っているが、とっちゃんと隊長は初めてなので大乗り気である。
私も2回入ってますが、普通の人はあまり入らないようで。しかし、真冬に入った人はおそらくおらんでしょうね。
おらんことはないと思いますが・・・現に私が12年前、初めて入ったのは冬でした(あたまおかしい?)
3月とはいえ、2/19より積雪多かったです。大滝がけっこう埋まって登れそうな気がしたのでした。
橋から入渓したのは今回がたぶん3回目。でも犬帰し上部は尾根から何度かお邪魔しています。
そりゃあ、ハリマオさんのように谷から谷、尾根から尾根、更には鉢巻までしてるような詳しい人は居るとは思えないですが。
すいません。遠征に行く暇も金もないので同じ所で遊んでます・・・って悲しいこと言わさんといて。
そういえば、私が長年愛用していた水筒はこの谷に眠っています。その後何度も大雨あったから、もうとっくに海まで流れて行ってるかもしれませぬが。今回の捜索に比べたら取るに足らない落し物ではありますが。
そやねえ。百人態勢で水筒を探しに行くことはないと思います。ペットボトルなら落ちてたよ。
丸尾側に出たんだ。谷を捜索したといっても上流部はどの支流かまで判らないから、すべてを探すというのは不可能ですね。
うーむ、細かいとこみてますね。そのとおり源流は扇子の骨のように分散しているから、今回をもって犬帰し領域にはいないとは断言できません。
しかしこちらの身を持ち上げるだけで精一杯で、とても一帯を隈なく歩くことなどできません。
> 帰路は丸尾・906から磁北に伸びる尾根を下った。
何時ぞやに登っておられた尾根ですね。しかし、幾ら視界が悪いといっても、赤ペンキだらけの今の丸尾では外すのもそう簡単ではないとは思いますが、遭難者の心理は判りませんからね。
そういやたぬちゃんと初めてテーブルで会った時、私はこの尾根を登ってきたのでした。
Nさんの経験からいうと迷いこまない限り、丸尾の選択肢はたぶんないですね。
私も非常に考えさせられました。この話題は嫁さんには出来ないわ。せめて、行動予定コースはしっかりと残しておかなければと。冬は特に。
私も予定コースまでは書き置きしません。なんか行動が縛られるようで。
でも万一のとき、これほど迷惑がかかるかと思うと、そうも言っていられないですね。
12日は視界こそ悪かったようですけど、積雪(新雪)はそうでもなかったんですよね。やっぱり、セッピを踏み抜いたりした滑落が怪しいとは思いますけど、御池でセッピ踏み抜いて即遭難するような場所は正直あまり思い当たりません。ボタンブチにはセッピできないでしょうし。
同日は銚子ヶ口でしたが、新雪の抵抗はたいしたことなかったですね。
私は雪庇を踏み抜いて埋まった経験がないので、どれほどのものか分かりません。
鞍掛尾根では雪庇下をゾンデで突いたようですが全部は無理でしょう。
新雪を10cmでも被ってしまうと、目視では簡単に見つからないでしょう、このままだと、少し雪が解けるまでは難しい可能性も出てきましたね。
もし薄い雪の下なら昨夜からの雨で見つけやすくなったと思います。

                   ハリマオ
とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by とっちゃん »

はりさん、こんばんは。

せめて自分が、同行したレポだけでもレスをと思いながら、あいかわらずの亀さんになっちゃってます。今回は、レポ書こうと思っているのですが・・・。どうなることか。


はりさん、K隊長からほぼ同時にメールが入って、行くことができてよかったと思ってます。

お二人に感謝です。

犬帰し谷は、ノーマークだったことで、この谷に入ろうという意思は、強かったですね。

今回、捜索に行かせてもらって、学ぶことが沢山ありました。

あの日に見つからなかったことが、ほんとうに残念でなりません。でも、あきらめないことが大切だと思っています。

ほんとうに、三人で御池に入れてよかったです。



しかし夫が突然消えたショックだけでも相当な心労の奥さんが、こうして捜索隊ひとりひとりに気を使わなければならないのは気の毒で見ていられない。
私は家内にあんな苦労は絶対させたくない。大きな警鐘を目の当たりにして、考えさせられる一日となった。

ほんとうに心に沁みました・・・・。 

早く見つかってほしい。

☆~~とっちゃん(都津茶女)~☆



                      
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

小屋番さん こんにちは
私も16日、18日と捜索に協力してきましたが100名を越える員数でも見つからないとは残念
16日は冷川谷道をトレースしました。18日は鞍掛峠経由で鈴北岳に登り、タテ谷にからむ3本の
尾根を下りました。。
ご苦労様でした。HP拝見しました。
冷川谷はいかにも怪しいですが、どなたかが入ると思っていました。
けっこう階段状の滝がありますが雪で埋まりますね。
ハリさんのHPにある小竜の穴は可能性ありや否や。
つうさんからも問い合わせがありましたが、その可能性はまずないと思いますがねえ。断言まではできませんが。
落ちたらロープがないと上がれません。
その下方にも深い穴があり、これは落ちた時点で死亡確実。
1/31には鞍掛峠経由で挑戦されています。登山口に計画書と下山届けが投函されていました。
その日は1056mで引き返したようです。私のブログに寄せられたコメントではリベンジで再度
行かれたんではないか、との説もあります。しかし、車は大貝戸にあるのですよねえ。
ご本人のブログ見ました。大貝戸駐車ならピストンのつもりだったとみるべきですよね。
早朝から下山するつもりだったようですし。
いずれにせよ、犬帰谷が大変濃厚と思い、このネットを見たらハリさんが捜索されていた。
みなさんも同じ考えなんですね。3/3に再度行く予定にしていましたが別のルートにします。
どうも気配からして白船峠まで到達していないように思われます。
御池岳のどの付近でテント泊したのか知りませんが、あらぬ方向へ下りたかも。
小屋番さんが書かれていた真の谷で泊った線は薄いと思いますが。
犬帰し大滝を直下から見上げる
犬帰し大滝を直下から見上げる
1.1/31のリベンジとして引き返した県境尾根1056mを下るか?滋賀県側に落ちたか。
2.真の谷から西尾根へと歩かれたか?天狗岩から落ちる可能性もあり。
3.茨川から治田峠経由で青川峡へ帰ろうとしたか?
4.山上の池の氷の凍結が緩くてはまっているか?
5.R306の道路下のトンネルも覗いてみるべきでした。
1はありえますね。道は尾根芯ばかりじゃないから滋賀県側へ誤って下りてしまったかも。
2 真の谷から西尾根はないと思います。悪天で早く帰りたいだろうから、わざわざ下ってまた登りかえすような大仕事は思いつかないでしょう。
しかもNさんはまだ基本的な登山道しか知らないし。
3 これも同じ理由で却下
4 どの池も水深は知れたものです。
5 トンネルまで来て帰れないということは考えられませんが。
私は下山開始後早い段階で道に迷い、焦ってどこかで事故を起こしたと思います。
だけどどちらへ向かったか、方向がさっぱり分かりませんよねえ。
凍てつく左岸
凍てつく左岸
奥さんの事を考えるとはっきりこの目で現実を見ないと諦めもつかないでしょうに。
生死に関わらず何としても見つけてあげたいものです。
次の日曜も御池岳に入りたかったですが、あいにく娘の引っ越し。残念。

           ハリマオ
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

緑水さん こんにちは
藤原、御池組織的に地図を潰しながらの捜索でしょう、犬帰し谷にはいない判ったのは収穫でしょう。
そうですね。地道に空白を潰していかなくては
ネットでも、登山口にでも地図で捜索ルートの軌跡を書いて広く流せばいいと思うんだけどなあ。
隊長情報によれば三重岳連のHPで近々公表されるようです。
でも私が思うにすでに歩かれたルートには絶対いないかと言えば、そうでもないと思います。
人間の目視範囲なんて結構狭いですからね。右を見ていれば左はお留守になる。
10m離れていたらもう分からない場所だってあるし。
捜索済みの地図張って欲しいなあ。
撮らせてもらえばよかったなあ。
とっちゃんが撮った本部のホワイトボード貼っときます。
班編成 (とっちゃん撮影)
班編成 (とっちゃん撮影)
御池雪中テント泊しようとする人なんだから、まず道迷いなんて考えられない。
自分の体験からすれば。
そりゃ分らんでしょう。Nさんは緑水さんみたいなベテランじゃないから。
この日は視界悪かったです。
● あさ 6:30分に下山するなんてメールするかなあ??、想定外の新雪で気持ちがすでに焦っていたのかしら。
そこに余裕のなさが感じられますね。悪天ですでに焦っていたと思われます。
● GPS持ってたとのコトだから、方向を間違わないし。新雪が多くて藤原岳に戻れないと判断する地点は???
GPSは地図の出ないタイプのようです。
私もそのタイプですが、マップポインターさえ持っていれば現在位置は割り出せるんですがねえ。
● 何がナンでもR306まで、降りようとする、・・・したくなるわな。知らない斜面に新雪ドカ雪にルートするかなあ??
当日はドカ雪というほどでもなかったです。銚子ヶ口とは直接比較はできませんが。
● 鈴北岳~・1187~ カタクリ峠の尾根は問題ない、、、昔サンデーとタテ谷へダウンヒルしたことがある。
鞍掛廻りより近いタテ谷にルートをとったことは十分ありえますね。
しかしNさんはタテ谷の経験はないようです。
● オチョコ平で雪を踏み抜いて胸まで落ちたことがある。浅い穴ぼこだから上がれたけど。
無雪期ですが背丈ほどの穴に落ちたことがあります。まだササが濃かったころ。
穴に落ちた可能性も否定はできませんね。
犬帰し谷は上部が植林で作業員が右岸に道を作り入ってる。湧水の斜面は長命水と同じ高さだ。
最後の急斜面は降りないと思う。
下部をパスする場合、右岸からも犬帰しに入ります。
確かに稜線から入り込む可能性は低いですね。
この地獄絵図は単独山行の帰結である。単独で山へ入ることは罪悪ではなかろうか緑ちゃんはそうは思わないよ、予知能力がの問題だと思うよ。
まあ私も単独をやめる気はありませんが、何が起こるか分からないのが山ですからねえ。
皆、自分だけは遭難しないと思っているのでしょうが。
動きが取れなくなったとき、救助の連絡できなかったのかなあ、残念に思います。
今回思いましたが携帯より無線の威力ですね。
ik1.JPG
見つけてあげたい、ゲートが開いて行きやすくなれば御池通いをです。
見つかるまでゲート開放してくれんかなあ。

             ハリマオ
緑水
記事: 749
登録日時: 2011年3月14日(月) 02:52

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by 緑水 »

こんにちわ、気持ち晴れない明日は雨ですね、藤原に行こうか思いながらナゼか伊勢の海に足が向いてシマッタです。
穏やかな浜辺、子どもが遊び海鳥がおにごっこ。知らない人とは言えなんか切ないなあ。考え事してました。


● カモメが子どもらに追われて飛ぶ、春の海だ
● カモメが子どもらに追われて飛ぶ、春の海だ
ハリマオ さんが書きました:
そうですね。地道に空白を潰していかなくては
ネットでも、登山口にでも地図で捜索ルートの軌跡を書いて広く流せばいいと思うんだけどなあ。
隊長情報によれば三重岳連のHPで近々公表されるようです。
でも私が思うにすでに歩かれたルートには絶対いないかと言えば、そうでもないと思います。
人間の目視範囲なんて結構狭いですからね。右を見ていれば左はお留守になる。
10m離れていたらもう分からない場所だってあるし。
捜索するときは上から、隣が見える範囲で横一列に並び、号令合図で少しづつ降りていく方法がいいんだよ。
登りはしんどいし、視野が狭い。らくだと横の人との連携もできるし。

100人もいたんだから、鈴北岳から幻の池に並び濃度濃くすればいいのに思いました。
僕はやはりこちら側だと思うんだ、西へは向かわないはずだ。磁石でアッチ方向ヨシ!
たろーさんブログに地図出してる、あれを塗りつぶそう思います。。


とっちゃんが撮った本部のホワイトボード貼っときます。

この日は視界悪かったです。

そこに余裕のなさが感じられますね。悪天ですでに焦っていたと思われます。

GPSは地図の出ないタイプのようです。

当日はドカ雪というほどでもなかったです。銚子ヶ口とは直接比較はできませんが。

しかしNさんはタテ谷の経験はないようです。
タテ谷とコグルミ谷の三角ゾーン、これを機会あるごとくに歩いてみようですね。
まあ私も単独をやめる気はありませんが、何が起こるか分からないのが山ですからねえ。
皆、自分だけは遭難しないと思っているのでしょうが。

今回思いましたが携帯より無線の威力ですね。

見つかるまでゲート開放してくれんかなあ。
             
僕らの遊び場なんだから、何とか早く探し出さないとですね。

三月は中抜けですけど。
ハリマオさん尽力期待してます。たろーさんの推測マップもココに貼り付けて気持ち継続したいと思います。

                            緑水
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 遭難者捜索 犬帰し谷

投稿記事 by ハリマオ »

とっちゃん 先日はお疲れさんでした
今回は、レポ書こうと思っているのですが・・・。どうなることか。
さよか。まあ、あわてんでもいいから・・・できれば三年以内にね。
はりさん、K隊長からほぼ同時にメールが入って、行くことができてよかったと思ってます。
最初は個人的にやろうと思っていましたが隊長から一斉捜索があると聞いて乗りました。
犬帰し谷は、ノーマークだったことで、この谷に入ろうという意思は、強かったですね。
ここは三人の意見が合致しましたね。
今回、捜索に行かせてもらって、学ぶことが沢山ありました。
私も勉強になりました。こういうことにならないように気をつけなくちゃ。
Nさんは特に所属はないようですが、赤の他人でも同じ山男(女)として皆さん労を厭わず駆けつけてくれるのですね。感動しました。
あの日に見つからなかったことが、ほんとうに残念でなりません。でも、あきらめないことが大切だと思っています。
隊長はえらいやる気になっていますね。
私も鎌や竜のときはさほど探しに行こうという気がおきませんでしたが、今回は何回でもやろうと思います。
乗りかかかった舟や。
ほんとうに、三人で御池に入れてよかったです。
この三人で山へ行ったのは藤原テント泊以来かな?

                  ハリマオ
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