【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

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ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by ふ~さん »

【裏木曽】  ロクロ天井(1471m)  
【日 時】  11月3日(木)
【地 図】  http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 0392999595
【同行者】  Kさん・Yさん
【天 候】  晴れ
【ルート】  ゲート(8:17)~ロクロ沢出合(8:30)~槇平(9:04/15)~尾根取付き(10:07)~稜線(10:36)~ロクロ天井山頂(11:27/12:24)~1380m下降地点(12:40)~乙女林道(13:40)~ロクロ沢出合(13:57)~ゲート(14:10)


風神神社のPで仮眠していると、相棒の車がさっそうと登場。挨拶もそこそこに、ゲート前まで移動して山準備。紅葉盛りの林道から阿木川を見下せば、素敵な渓谷美に酔いしれる。

ロクロ沢の出合で帰路の林道を確認する。帰路はここに出てくるわけだ。我々は周遊ルートでロクロ天井に登頂する計画だ。刃沢を越えて槇平へ。現役の林業小屋と狸沢雨量観測所のかたわらに、古ぼけた林業小屋があって味わい深い。
山頂から見上げる
山頂から見上げる
雨量観測所の前から阿木川に降りる作業道に入る。意図してすぐに道を外し、阿木川本谷の渡渉を優先する。対岸を探りながら杣道を探し当てた。その道は西進して尾根脇のトラバース道になっていく。しばらく様子見だ。

尾根通しはアップダウンもありそうだし、ヤブの程度もわからない。そんなわけで杣道を忍耐強く辿りつつ、尾根に乗り換えるタイミングを探る。それにしてもあまりに水平道すぎて不安にかられる。そうこうするうち、尾根線との標高差が出てきて心中じりじりする。

山仕事道がいきなり南西方向に針路を向け、1240独標の南西、標高約1150mに達したところで我慢も限界。おもむろに尾根に取りついて高度を上げた。歩きやすい尾根で助かる。これを登り詰めると笹ヤブの稜線に飛び出した。
やぶのかぶる稜線
やぶのかぶる稜線
しばらく辛抱すると、乙女沢ルートが1380m付近で出会ってくる。ラストスパートをかけ、山頂のぼそっとした切り拓きへ。ここがあの酒井昭市氏が命名したという名峰か。

南東方面から上矢作町側の展望はそれなりだ。Kさんの東濃や奥三河の名峰群の解説が始まる。あれが恩田大川入山で、あれがそれで・・・と、彼は感心するほどの名解説員だ。
最高点付近
最高点付近
ここで終わらないのが我々の呆れたこだわり。どうにもあっち(北東)の方が標高が高そうだとかね(笑)。最高点までヤブこぎして、木登りで焼山を確認する(なかったら困るよね~^^;)。

三角点に戻り返す。オレンジをカットして、かぶりつく。ビタミン補給だ。みずみずしい果汁が体中に浸透していくのがわかる。

さぁて下山。乙女沢ルートを下る途中、熊の爪痕を見て、うげー!って感じ(^_^;)。一度ルートを外しかけるが、すぐに気づいて修正。途中、ルートは尾根の北側へと離れていく。我々はそのまま、愚直に尾根の下降にこだわる。
風神神社
風神神社
最後には沢に降り立つ。倒木をくぐって墓戸谷峠に通じる乙女沢林道に飛び出す。乙女沢沿いに林道を歩けば、ほどなくしてロクロ沢出合だ。

いかにも奥美濃らしい山旅だったなあ・・・紅葉をくぐって歩くと沢音が耳に優しい。

 ふ~さん
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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、こんばんは。

【裏木曽】  ロクロ天井(1471m) 

ドウノ天井やらロクロ天井やら、今度はカズ○コ天井?(^_^;)
 
【日 時】  11月3日(木)

おおっ、やっと11月や!!

【同行者】  Kさん・Yさん

KYなメンバーですね。ふ~っ。(^^ゞ

ここで終わらないのが我々の呆れたこだわり。どうにもあっち(北東)の方が標高が高そうだとかね(笑)。最高点までヤブこぎして、木登りで焼山を確認する(なかったら困るよね~^^;)。

ふ~さんの喜々とした表情が目に浮かびます。

いかにも奥美濃らしい山旅だったなあ・・・紅葉をくぐって歩くと沢音が耳に優しい。

「裏木曽」なんじゃなかったの?(^^ゞ
中身にレスなしでごめんちゃい。m(__)m

                          山日和

下見の東妙理から左千方
下見の東妙理から左千方
 
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by ふ~さん »

【両 白】  打波川桧谷よろぐろ谷
【日 時】  11月5日(土)
【地 図】  http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 7355714361
【同行者】  たろーさん始め山仲間3名
【天 候】  曇り~雨
【ルート】 
下小池P(9:20)~峠状(9:30)~桧谷(9:42)~白滝(10:08/11:20/32)~県境稜線(14:15)~1073西の二俣(15:28)~白滝(16:18)~下小池P(16:45)


なるほど、「夕方五時までにゲートを出ろ」か・・・。駐車場整理に当たっているおじさんから念を押されて「まぁ、余裕だね」って感じ。しかし・・・

桧谷の出合までわざわざ林道を下り返すのも何だかなぁ。尾根を乗り越して谷に下降しよう。適当に斜面を上がっていくと明瞭な道型に出会った。白滝への散策路らしい。峠状には「白滝→」を示す道標が立っている。ここから谷型に突っ込む。

桧谷本流を遡行していく。白滝が視界に入ると、はっと息を飲む。見事だ。造化の妙だ。巨象が横たわって水浴しているかに見える。えもいわれぬ美しさ。
白滝
白滝
おっと、左岸の巻きか。お互い、ちょっと「?」ってな思いもあったのだが、それが運悪く的中。

くねったウリハダカエデをくぐって灌木をつかんでよじ登る。もろく厳しいルンゼの急登になってくる。難関だよ、これは。どこまで這い上がっても、左の上流側には逃げられない。スラブに薄く土が被った上に植生がへばりついて、いかにもヤバそうな法面が漠々と広がっている。その奥はセメントを流したようなスラブだ。高度だけがどんどこ上がってしまって追い詰められる。

どこに活路を求めていいのか悩む。知恵を絞る。たろーさんがようやく難所から逃げ切る。ロープを投げてくれた。助かった!紅葉の高巻きだ。
紅葉の高巻き
紅葉の高巻き
下りはスラブに刻まれた沢状を3ピッチで懸垂。何と、1時間を超える大高巻きになってしまったぞ。しかし、象の背中に乗った気分は格別。ただし、滑りやすくて要注意だ。
懸垂の3ピッチ目
懸垂の3ピッチ目
本流と別れて左俣のよろぐろ谷へ。ナメと釜の連続は面白いのだが、つるつるで危険極まりない。腰が引ける。ツルっときては傍らの灌木にガシっとすがる。誰かさんなどはプチ流しそうめん状態だ。お互いの姿を見ては笑い合う。

マタタビの実が朱色。渓相が徐々に変化の兆しを見せ始める。斜度が出てきて二段10mとなる。これは右岸の巻き。最短で河床に降りよう。懸垂可能地点まで、注意しながらフリーで下降していく。懸垂1本。

いつしか雨が・・・。崩れるのが早いなぁ。それでも我らのテンションが下がることはない。

ナメ天国が続く。どうに滑りやすいのでへっぴり腰で溯行を続ける。不思議な造形。舗装路のような水路に、落ち葉がふーっと流れてくる。
よろぐろ谷のナメ
よろぐろ谷のナメ
8m滝は右岸の巻き。5mの滝は右辺をよいしょ。これを過ぎると規模が減じて小滝を連ねるようになった。源流帯を求めて溯行続行だ。

いよいよ沢型が崩壊地に呑み込まれた。木の根っこにすがって、よいしょで右脇に逃げる。ところがEちゃんのすがった根っこがぶち切れた。これで後続の二人は登る手だてを完全に失った。

二人は、結局、私のよじたルートを諦めて、独自路線で活路を見い出した。私はブナの傍らで小休止しながら二人を待った。

やがて二人が追いついてきた。ここからは、ほとんヤブなしで赤兎山~杉峠の縦走路に到達する。

雨に打たれて腰を下ろすと、Eちゃんの暖かい紅茶が出てきて三人で回し飲む。こいつはHappy。冷え切った体が、芯からホカホカしてくる。

さぁて、下山、下山。杉峠西の1270m鞍部から下降する。しばらくして沢型が出てくる。黒い滝場のお出まし。5mを懸垂。小沢が集まってくる。我々も本流へと合流した。

いよいよ大ナメの始まり。うねるような造形。水流が渦を巻き、離合集散しては不思議模様を作り出す。私も泳ぎおさめだ。う~、風邪引くかも。

腰かけのようなポットホールには笑える。安易にステップを刻むと滑りやすいので、ここは慎重に行く。水流が、うねりくねりのひねくねり。まだまだ続くぞ、ナメナメ大会。
ポットホール
ポットホール
舗装路を流れる水の流れが摩訶不思議。そこを落ち葉が流れて興趣深い。一枚二枚と落ち葉を数える。雨もいい。ため息の出るような自然の妙。花鳥風月に遊ぶとはこのことか。

往路に取ったよろぐろ谷を合わせて白滝へ。右岸から巻くと杣道があった。造林小屋をやり過ごして河床に降りる。一本橋を渡って対岸へ。往路には橋の存在に気づかなかったから不用意なもんだ。小尾根を登り、杣の道の巧妙な造作に感じ入りつつ先を急ぐ。

稜線に出て、しばらく歩くと例の峠状。急げや急げ。閉門ぎりぎりの時間だよ。ここでも泥道にずるり・つるつるやりながら、這々の体で駐車場にたどり着いた。

びしょ濡れの身体を乾かす間もなく、係員にせっつかれる。着替えなんか他でやってくれ、ゲート閉めたいんだから・・・という具合。係員さんには申し訳ないものの、こちらも冷たい雨中の遡行に息が上がっている。

情緒に浸る間もない。慌てて一切合切、車にくちゃくちゃに詰め込んで駐車場を後にする。九頭竜温泉『平成の湯』まで走り、どうにか秋雨にこり固まった身体をほぐした。(^o^)

雨の沢も美しい・・・心からそう思える私は、ようやく大人になれたのか。

 ふ~さん
最後に編集したユーザー ふ~さん [ 2012年1月13日(金) 06:43 ], 累計 1 回
たろー
記事: 51
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:55

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by たろー »

ふ~さん、こんばんは。
まずは沢で無い方の記事に。

このロクロ天井という山名は面白いですね。

最近、木地師に関する本を読んだばかりなので、この辺りも木地師が活躍した山域だったのかな?
なんて想像してしまいました。

その本によれば、
木地師のロクロの技術は寺院建設の技術であった事
奈良時代の寺院建設ラッシュが終わり、職にあぶれた技術者が山に入り木地師になった事
その為、本拠地は京都、奈良に近い鈴鹿山麓になった事
明治の終わり位までは良質の木を求めて山中をさまよう木地師がたくさんいた事
東北のコケシは日野の蒲生氏が会津に移った時につれて行った木地師の子孫が作った事
etc
などの話がとてもわかりやすく書かれており、とても面白く読んでしまいました。

鈴鹿を歩く時の風景が変わって来るような気がします。

昔の本らしいのですが、最近文庫で再販されたのでもしよかったら読んでみてください。
(既読かもしれませんが)

たろー

山に生きる人びと 宮本常一著 河出出版
山に生きる人びと
山に生きる人びと
516E690TwcL__BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_.jpg (18.56 KiB) 閲覧された回数 2886 回
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by ふ~さん »

ふ~さん、こんばんは。
山日和さん、おはようさんです。
【裏木曽】  ロクロ天井(1471m) 
ドウノ天井やらロクロ天井やら、今度はカズ○コ天井?(^_^;)
えっ? わかんな~~~い(^_^;) 
 
【日 時】  11月3日(木)
おおっ、やっと11月や!!
ようやく、11月まで追い上げてきました。私としてはかつてないレポの量産ペースですね(^_^;) 年末年始に去年の写真を頑張って整理した成果なんです(^_^)v
熊さん、出てこないでね
熊さん、出てこないでね
【同行者】  Kさん・Yさん

KYなメンバーですね。ふ~っ。(^^ゞ
一番のKYは実は私かもしれません。今年の私は素直だと思いませんか?
ここで終わらないのが我々の呆れたこだわり。どうにもあっち(北東)の方が標高が高そうだとかね(笑)。最高点までヤブこぎして、木登りで焼山を確認する(なかったら困るよね~^^;)。
ふ~さんの喜々とした表情が目に浮かびます。
喜々狂々としていたかもね。(そんな四文字熟語あるかいなm(_ _)m
槇平の杣小屋
槇平の杣小屋
いかにも奥美濃らしい山旅だったなあ・・・紅葉をくぐって歩くと沢音が耳に優しい。
「裏木曽」なんじゃなかったの?(^^ゞ
中身にレスなしでごめんちゃい。m(__)m

                          山日和
おー鋭いっ!こういうところに気づく貴殿は無駄に才能のある方ですね~ 今の仕事捨てて、その才能がもっと生きる職種があると思うんですが(^^;)

ご指摘おおきにです。恥を忍んで、この大ボケはしばらくはそのままにしておきましょう^^;

お手柔らかに~

 ふ~さん
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by たんぽぽ »

ふ~さま、こんばんは。

桧谷の出合までわざわざ林道を下り返すのも何だかなぁ。尾根を乗り越して谷に下降しよう。
桧谷と林道が別れる最後のカーブ、あそこって駐車スペースあるし谷にもサッと入れない?

適当に斜面を上がっていくと明瞭な道型に出会った。白滝への散策路らしい。峠状には「白滝→」を示す道標が立っている。ここから谷型に突っ込む。
しっかりとしたカンバンがあるから道も明瞭なのかな?

桧谷本流を遡行していく。白滝が視界に入ると、はっと息を飲む。見事だ。造化の妙だ。巨象が横たわって水浴しているかに見える。えもいわれぬ美しさ。
これはいいね~
暑くなったらゾウさんのお尻にもたれて涼みたいなあ。

下りはスラブに刻まれた沢状を3ピッチで懸垂。何と、1時間を超える大高巻きになってしまったぞ。しかし、象の背中に乗った気分は格別。ただし、滑りやすくて要注意だ。
画像では右岸は易しい杉林に見えるけど、ゾウさんの背中に乗るのに1時間もかかっちゃうんだね。
巨像は左岸から攻めよと覚えておきます。

いよいよ大ナメの始まり。うねるような造形。水流が渦を巻き、離合集散しては不思議模様を作り出す。私も泳ぎおさめだ。う~、風邪引くかも。
こりゃあまさに奇渓に遊ぶ奇人ってとこやね。
因みにアタイは貴人です。

腰かけのようなポットホールには笑える。安易にステップを刻むと滑りやすいので、ここは慎重に行く。水流が、うねりくねりのひねくねり。まだまだ続くぞ、ナメナメ大会。
お尻を入れて遊ぶのはいいけど、ふ~さんのモノを残してきたらあきまへんで。
ポットポールのなかでいつまでもグルグルまわっとったらえらいこっちゃあ。

舗装路を流れる水の流れが摩訶不思議。そこを落ち葉が流れて興趣深い。一枚二枚と落ち葉を数える。雨もいい。ため息の出るような自然の妙。花鳥風月に遊ぶとはこのことか。
11月のしかも雨、花鳥風月に遊ぶなんて言えるのは解脱できてる証拠やね。
ナニの解脱なんやろ~

雨の沢も美しい・・・心からそう思える私は、ようやく大人になれたのか。
お子ちゃまのぽぽんたには解読不明の世界ですわ。
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by ふ~さん »

ふ~さん、こんばんは。
まずは沢で無い方の記事に。
たろーさん、おはようさんです。レス遅くなりました。
このロクロ天井という山名は面白いですね。最近、木地師に関する本を読んだばかりなので、この辺りも木地師が活躍した山域だったのかな?
なんて想像してしまいました。
酒井昭市さんが、当地が木地師の活躍した場所であることに敬意を示して、命名したということです。彼の書籍の中にも、「無名の山が自分の手によって山名を得て、そして多くの人々に登られるようになるのは、我が子を世に送り出す親の心情にも似て、うれしいものだ」・・・と正直に書いています。(『飛騨の山々(国境編)』ナカニシヤ出版)
その本によれば、
木地師のロクロの技術は寺院建設の技術であった事
奈良時代の寺院建設ラッシュが終わり、職にあぶれた技術者が山に入り木地師になった事
その為、本拠地は京都、奈良に近い鈴鹿山麓になった事
明治の終わり位までは良質の木を求めて山中をさまよう木地師がたくさんいた事
東北のコケシは日野の蒲生氏が会津に移った時につれて行った木地師の子孫が作った事
etc
などの話がとてもわかりやすく書かれており、とても面白く読んでしまいました。

鈴鹿を歩く時の風景が変わって来るような気がします。
鈴鹿を歩く私たちにとっても興味のある話ですね。

昨年、私も福井の木地師について調べていました。今庄(南越前町)には高倉や芋ヶ平という廃村があります。ここは木地師の村でした。たとえば、芋ヶ平。ここには明治初年には50戸を越える戸数があったといいます。ところが、災害やエネルギー革命がきっかけとなって、昭和40年以降には移住が進んでしまいました。今では廃村ですね。

もともとここは永源寺の君ヶ畑から流れた轆轤師たちが定着した木地屋の村落ですが、石油・ガスへの燃料転換は、木炭を主産業として生計を営んできた山村住民にとっては大きな打撃だったようです。

そして、それに追い打ちをかけたのが、昭和38年の豪雪。明治期の大洪水の時には約半数が春江に移転しましたが、この時には武生周辺に移転したようです。昭和50年には二戸のみ。住民は二人だけだったと聞きます。

芋ヶ平や高倉の集落の木地師たちは、別資料によると、岩谷や大河内から流れてきたとのことです。勿論、彼らは美濃の国から流れていったわけですから、我々が遊ばせて頂いているエリアがこうして木地師の文化と大きく関わっているというのは面白い事実ですね。

昔の本らしいのですが、最近文庫で再販されたのでもしよかったら読んでみてください。
(既読かもしれませんが)

たろー
ありがとうございます。機会がありましたら、是非にと思います。レスありがとうございました。

 ふ~さん
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【裏木曽】ロクロ天井(1471m)  【両白】桧谷よろぐろ谷 

投稿記事 by ふ~さん »

ふ~さま、こんばんは。
たんぽぽさん、おはようございます。
桧谷の出合までわざわざ林道を下り返すのも何だかなぁ。尾根を乗り越して谷に下降しよう。
桧谷と林道が別れる最後のカーブ、あそこって駐車スペースあるし谷にもサッと入れない?
意外に駐車スペースがなくって停めにくい印象もあったんですよ。帰りにもきちんと確認しておこうと思っていたのですが、あわただしい中での帰宅だったので、それができませんでした。ひょっとしたらうまく入渓できたかも。
適当に斜面を上がっていくと明瞭な道型に出会った。白滝への散策路らしい。峠状には「白滝→」を示す道標が立っている。ここから谷型に突っ込む。
しっかりとしたカンバンがあるから道も明瞭なのかな?
それなりに整備されている道のようです。それでも、ハイカーにとっては尾根から桧谷に降りる道は慎重さを要求されるかもしれませんね。
たんぽぽさんへ、ポットホールのプレゼント
たんぽぽさんへ、ポットホールのプレゼント
桧谷本流を遡行していく。白滝が視界に入ると、はっと息を飲む。見事だ。造化の妙だ。巨象が横たわって水浴しているかに見える。えもいわれぬ美しさ。
これはいいね~
青空のもとで眺めたらもっと素晴らしかったでしょう^^;
暑くなったらゾウさんのお尻にもたれて涼みたいなあ。
ゾウさんのお尻に敷かれて涼んでみたらどうですか~?
下りはスラブに刻まれた沢状を3ピッチで懸垂。何と、1時間を超える大高巻きになってしまったぞ。しかし、象の背中に乗った気分は格別。ただし、滑りやすくて要注意だ。
画像では右岸は易しい杉林に見えるけど、ゾウさんの背中に乗るのに1時間もかかっちゃうんだね。
巨像は左岸から攻めよと覚えておきます。
右岸の杉林までは高さがあるけど、意外にどこかに弱点があるのでしょう。左岸はとてもお勧めできません。上流側からだと、簡単に右岸に乗れるし。そのまま杣道(観光道?)を使って観光駐車場まで歩けることもわかりました。
いよいよ大ナメの始まり。うねるような造形。水流が渦を巻き、離合集散しては不思議模様を作り出す。私も泳ぎおさめだ。う~、風邪引くかも。
こりゃあまさに奇渓に遊ぶ奇人ってとこやね。
因みにアタイは貴人です。
日本人に生まれて良かったね。好き勝手書いても逮捕されないから(^_^;)。
雨に洗われたナメ
雨に洗われたナメ
腰かけのようなポットホールには笑える。安易にステップを刻むと滑りやすいので、ここは慎重に行く。水流が、うねりくねりのひねくねり。まだまだ続くぞ、ナメナメ大会。
お尻を入れて遊ぶのはいいけど、ふ~さんのモノを残してきたらあきまへんで。
ポットポールのなかでいつまでもグルグルまわっとったらえらいこっちゃあ。
おかしいなぁ。お尻入れて座ったのをどうして知ってるの?千里眼やねぇ、貴殿は。あるいは、私の行動が見透かされているのか。
舗装路を流れる水の流れが摩訶不思議。そこを落ち葉が流れて興趣深い。一枚二枚と落ち葉を数える。雨もいい。ため息の出るような自然の妙。花鳥風月に遊ぶとはこのことか。
11月のしかも雨、花鳥風月に遊ぶなんて言えるのは解脱できてる証拠やね。
ナニの解脱なんやろ~
煩悩のすべて洗い流してきましたからね。今年の私はまたひと味違うぜ(^_-)
雨の沢も美しい・・・心からそう思える私は、ようやく大人になれたのか。

お子ちゃまのぽぽんたには解読不明の世界ですわ。
一年かけてたっぷり大人になるための手ほどきをして差し上げましょう(^-^)v

それでは、また!

 ふ~さん
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