【鈴鹿】霧氷祭りの綿向山
Posted: 2026年1月27日(火) 22:59
【日 付】2026年1月24日(土)
【山 域】鈴鹿 綿向山
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】熊野神社8:15---10:10水無山南峰---10:25水無山---11:30綿向山13:30--14:50支尾根分岐---16:00熊野神社
北の方は強烈な寒波で大量の降雪に見舞われているようだ。降雪直後は登山口まで辿り着くのも大変だし、駐車
スペースに困ることも多い。ここは無理せずに鈴鹿の南部で雪山を楽しもう。
もう少し積もっているかと思った熊野神社への道は意外に雪が少なかった。神社の駐車場も完全ドライ状態で
ちょっと拍子抜けである。しかし豪雪で水無山南峰までしか辿り着けなかった昨年を思えば、下の方で楽をできる
のはありがたい。
スノーシューを手にぶら下げて林道を進む。南尾根の取り付きからさらに林道の奥へスノーシューのトレースが
残されていた。駐車場にそれらしき車がなかったので、昨日文三のハゲへ向かったパーティーのものだろう。
スノーシューを装着してノートレースの尾根を進む。降りたての雪は乾いて軽く、まったく抵抗なく蹴散らして
行くことができる。積雪量自体も少ないのでラッセルというほどでもない。
何度も歩いている尾根だが、植林で面白味がないのがマイナスポイントである。
しかし人に会わないというプラスポイントの方が勝って、ここ数年綿向山に登る時には熊野神社からのコースを
選んでいるのだ。
植林帯を抜けて自然林に入ると風が強くなった。上空では強風が鳴っている。この分だと山頂でのランチ場探し
に苦労するかもしれない。
この水無山南尾根は登山道として認定されてはいないが、無雪期でも明瞭な踏み跡があって迷うことがない。
ただ今は中途半端な積雪に押されたアセビが障害物となって道を塞いでいるところもある。
曇っていた空に少し青みがさしてきた。山麓から見上げた時にはまったく期待できなかった霧氷が少しずつ現れ
始める。あまり発達していない透明な霧氷である。
水無山南峰に着くと閉ざされていた視界が一気に開けた。高曇りの空の下、対面の綿向山は一面の霧氷の森と
なっていた。これは期待できそうだ。去年は2週続けてこのコースを辿ったが、最初は途中でギブアップ、翌週は
この南峰まで3時間半を要したのと降り始めた雪に撤退を決めたのだった。今日はここまで2時間かかっていない。
水無山本峰から雪だるまになったアセビをかき分けて綿向山への尾根を進む。フカフカの雪を蹴散らしながら
文三ハゲの鞍部へ下る。
熊野谷の源頭に位置する文三ハゲと呼ばれる崩壊地は特異な景観を見せる。雪に覆われてどんよりとした空の下
で見るここは一層凄惨な印象である。
谷からは先ほどのトレースがジグザクを切って上がってきていた。鞍部から先は強風のため雪が飛ばされて地肌
が露出している。
高度が上がってブナが増えてくるにつれ霧氷の密度が増してきた。霧氷の色も透明から白へと変わる。
どうやら標高1000mあたりがが霧氷の発達するラインになっているようだ。
気が付けば頭上は完全に霧氷の森に覆われていた。
樹林帯を抜けて山頂の一角に飛び出すと、雨乞岳の巨体が真正面に現れた。頭上にはいつしか青空が広がって
いる。広い山頂台地には数人の登山者が憩っていた。
大人気の綿向山にしては人が少ないのは、やはり最短コースの表参道が通行止めになっているからだろう。
見渡す木々には一面びっしりと霧氷の花が咲いている。
強く吹いていた風も山頂では意外に弱く、雨乞岳を正面に望む東側斜面に陣取った。
今日は気温が低いので、昼近くになっても霧氷の落ちるパラパラという音が聞こえない。
それでいながら日が差すとポカポカ暖かいという絶好の霧氷日和である。
寒いのでビールを飲む気がしないのではないかと危惧していたが、それも杞憂だった。
食後、竜王山方面へ散歩に出かけた。
霧氷のトンネルを抜けて無木立の尾根に出ると控え目な雪庇が作るラインの陰影が美しい。振り返ると山頂の
北東斜面に一面の濃密な霧氷の森が広がっている。
見下ろす近江平野もうっすらと雪化粧した田んぼが冬らしい景色を作り出していた。
風が強く、指先がしびれてきたので早々に引き返すが、山頂を辞する頃には到着してから2時間が経過していた。
後から来た人も含めて山頂にはもう誰もいない。
下山は予定通り南尾根に向かう。こちらもまったくノートレース。
この時間になってもパウダーのままの軽い雪の急斜面を駆けるように下りる。下りきったところはブナの木平と
呼ばれる台地だ。それほど大木と呼べるブナがあるわけではないがいいところである。
左から上がってきた谷の源頭の白いU字の奥に鎌ヶ岳の鋭峰が見える。
992m標高点の先、尾根の東側にガレが広がる急斜面の下りは注意が必要だ。スノーシューを外して立ち木に
つかまりながら慎重に下る。安全地帯に入ると同時に尾根上は植林帯となった。
今回はCa780m地点から西南西に延びる尾根を使ってみよう。初見の尾根だが等高線の間隔もそれほど密ではな
いのでなんとかなるだろう。
歩いてみると植林オンリーながら快適に歩ける尾根だった。これならあっという間に着地できるだろうと思っ
ていたら、最後にアトラクションが待っていた。
尾根の末端に近付き両側の谷が見えてきたが、尾根の末端がどうなっているかわからない。
ふと左手を見るとトラロープがぶら下がっており、シカの足跡がトラバースしていた。これを使って谷芯に下る。
二俣に出ると尾根の末端は切り立った岩壁で、左の谷には小さな滝がかかってゴルジュの様相を呈していた。
尾根の右側に下っていたら水の中に入って通過しなければいけないところだった。
次の堰堤を左から巻いて隣の尾根に乗る。そのまま下って行くとさっきほどではないが、末端が少し気持ち悪
い感じである。引き返して横の谷を見ると、対岸の尾根に道らしきものがありそうだ。その尾根に乗ってみると
見覚えのある場所に出た。以前3度歩いた尾根だから当然だ。
これで一件落着である。すぐに林道終点に着地して熊野神社に戻るが、緩い登り坂が思いのほか足に堪えた。
山日和
【山 域】鈴鹿 綿向山
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】熊野神社8:15---10:10水無山南峰---10:25水無山---11:30綿向山13:30--14:50支尾根分岐---16:00熊野神社
北の方は強烈な寒波で大量の降雪に見舞われているようだ。降雪直後は登山口まで辿り着くのも大変だし、駐車
スペースに困ることも多い。ここは無理せずに鈴鹿の南部で雪山を楽しもう。
もう少し積もっているかと思った熊野神社への道は意外に雪が少なかった。神社の駐車場も完全ドライ状態で
ちょっと拍子抜けである。しかし豪雪で水無山南峰までしか辿り着けなかった昨年を思えば、下の方で楽をできる
のはありがたい。
スノーシューを手にぶら下げて林道を進む。南尾根の取り付きからさらに林道の奥へスノーシューのトレースが
残されていた。駐車場にそれらしき車がなかったので、昨日文三のハゲへ向かったパーティーのものだろう。
スノーシューを装着してノートレースの尾根を進む。降りたての雪は乾いて軽く、まったく抵抗なく蹴散らして
行くことができる。積雪量自体も少ないのでラッセルというほどでもない。
何度も歩いている尾根だが、植林で面白味がないのがマイナスポイントである。
しかし人に会わないというプラスポイントの方が勝って、ここ数年綿向山に登る時には熊野神社からのコースを
選んでいるのだ。
植林帯を抜けて自然林に入ると風が強くなった。上空では強風が鳴っている。この分だと山頂でのランチ場探し
に苦労するかもしれない。
この水無山南尾根は登山道として認定されてはいないが、無雪期でも明瞭な踏み跡があって迷うことがない。
ただ今は中途半端な積雪に押されたアセビが障害物となって道を塞いでいるところもある。
曇っていた空に少し青みがさしてきた。山麓から見上げた時にはまったく期待できなかった霧氷が少しずつ現れ
始める。あまり発達していない透明な霧氷である。
水無山南峰に着くと閉ざされていた視界が一気に開けた。高曇りの空の下、対面の綿向山は一面の霧氷の森と
なっていた。これは期待できそうだ。去年は2週続けてこのコースを辿ったが、最初は途中でギブアップ、翌週は
この南峰まで3時間半を要したのと降り始めた雪に撤退を決めたのだった。今日はここまで2時間かかっていない。
水無山本峰から雪だるまになったアセビをかき分けて綿向山への尾根を進む。フカフカの雪を蹴散らしながら
文三ハゲの鞍部へ下る。
熊野谷の源頭に位置する文三ハゲと呼ばれる崩壊地は特異な景観を見せる。雪に覆われてどんよりとした空の下
で見るここは一層凄惨な印象である。
谷からは先ほどのトレースがジグザクを切って上がってきていた。鞍部から先は強風のため雪が飛ばされて地肌
が露出している。
高度が上がってブナが増えてくるにつれ霧氷の密度が増してきた。霧氷の色も透明から白へと変わる。
どうやら標高1000mあたりがが霧氷の発達するラインになっているようだ。
気が付けば頭上は完全に霧氷の森に覆われていた。
樹林帯を抜けて山頂の一角に飛び出すと、雨乞岳の巨体が真正面に現れた。頭上にはいつしか青空が広がって
いる。広い山頂台地には数人の登山者が憩っていた。
大人気の綿向山にしては人が少ないのは、やはり最短コースの表参道が通行止めになっているからだろう。
見渡す木々には一面びっしりと霧氷の花が咲いている。
強く吹いていた風も山頂では意外に弱く、雨乞岳を正面に望む東側斜面に陣取った。
今日は気温が低いので、昼近くになっても霧氷の落ちるパラパラという音が聞こえない。
それでいながら日が差すとポカポカ暖かいという絶好の霧氷日和である。
寒いのでビールを飲む気がしないのではないかと危惧していたが、それも杞憂だった。
食後、竜王山方面へ散歩に出かけた。
霧氷のトンネルを抜けて無木立の尾根に出ると控え目な雪庇が作るラインの陰影が美しい。振り返ると山頂の
北東斜面に一面の濃密な霧氷の森が広がっている。
見下ろす近江平野もうっすらと雪化粧した田んぼが冬らしい景色を作り出していた。
風が強く、指先がしびれてきたので早々に引き返すが、山頂を辞する頃には到着してから2時間が経過していた。
後から来た人も含めて山頂にはもう誰もいない。
下山は予定通り南尾根に向かう。こちらもまったくノートレース。
この時間になってもパウダーのままの軽い雪の急斜面を駆けるように下りる。下りきったところはブナの木平と
呼ばれる台地だ。それほど大木と呼べるブナがあるわけではないがいいところである。
左から上がってきた谷の源頭の白いU字の奥に鎌ヶ岳の鋭峰が見える。
992m標高点の先、尾根の東側にガレが広がる急斜面の下りは注意が必要だ。スノーシューを外して立ち木に
つかまりながら慎重に下る。安全地帯に入ると同時に尾根上は植林帯となった。
今回はCa780m地点から西南西に延びる尾根を使ってみよう。初見の尾根だが等高線の間隔もそれほど密ではな
いのでなんとかなるだろう。
歩いてみると植林オンリーながら快適に歩ける尾根だった。これならあっという間に着地できるだろうと思っ
ていたら、最後にアトラクションが待っていた。
尾根の末端に近付き両側の谷が見えてきたが、尾根の末端がどうなっているかわからない。
ふと左手を見るとトラロープがぶら下がっており、シカの足跡がトラバースしていた。これを使って谷芯に下る。
二俣に出ると尾根の末端は切り立った岩壁で、左の谷には小さな滝がかかってゴルジュの様相を呈していた。
尾根の右側に下っていたら水の中に入って通過しなければいけないところだった。
次の堰堤を左から巻いて隣の尾根に乗る。そのまま下って行くとさっきほどではないが、末端が少し気持ち悪
い感じである。引き返して横の谷を見ると、対岸の尾根に道らしきものがありそうだ。その尾根に乗ってみると
見覚えのある場所に出た。以前3度歩いた尾根だから当然だ。
これで一件落着である。すぐに林道終点に着地して熊野神社に戻るが、緩い登り坂が思いのほか足に堪えた。
山日和
【コース】熊野神社8:15---10:10水無山南峰---10:25水無山---11:30綿向山13:30--14:50支尾根分岐---16:00熊野神社