【白山】歩け歩け白山神社から別山へ
Posted: 2025年7月19日(土) 13:54
【 日 付 】2025年7月12日~13日
【 山 域 】 白山
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ、薄曇り
【 ルート 】白山神社9:24>いとしろ登山口>銚子が峰>三ノ峰避難小屋泊 別山平>別山>往路>白山神社
7月12日から13日にかけて別山に登ってきました。
12日(土)朝5時40分に鈴鹿の自宅を主発して石徹白の登山口に向かいました。白山神社を過ぎて登山口に向けて車を走らせていくと軽トラがあちこちに止まって草刈りが行われていました。草刈り機を担いだ男性を追い抜こうとしたら「今日は通行止めで先へは進めない」と追い返されてしまいました。
仕方なく白山神社に戻って駐車し登山口まで歩く羽目になりました。
9時24分に歩き始めたのですが、登山口に着いたら11時になってしまいました。当初の予定では三ノ峰避難小屋まで登って宿泊予定でしたが、時間的に余裕なくギリギリの行程になりそうです。
登山道はいとしろ大杉まで登る400段ほどの石段から始まります。体力的にはきついですが、短時間で100m程の高度を稼げるので我慢して登ります。
石徹白から登る南縦走路はよく整備されブナなどの樹林がつくる程よい日影が夏の太陽を遮ってくれます。
林床には余り花は見られませんが、アリドオシの小さな花がルートを彩っていました。
登山口から2時間ちょっとで神鳩避難小屋に着き中で休みパンで昼食も済ませました。
ランチ休憩で英気を取り戻したら三ノ峰に向かって出発しました。時間的には間に合いそうですが、余分な林道歩きでスタミナを使い切り途中でダウンしないか心配です。
母御石の手前から樹林はなくなり陽に焼かれながらの登山となります。
お目当てにしていたササユリも出てきました。
母御石の上の肩ピークに着くと銚子ヶ峰まで続く笹原が広がります。笹は良く伸びてルートを覆っているところもありました。 14時23分、白山神社から5時間歩いてやっと銚子ヶ峰に着きました。
山頂付近にはササユリやニッコウキスゲが沢山咲いて歓迎してくれます。
北斜面を下って行くとササユリはさらに増えてきました。空も薄曇りになり日差しを和らげてくれるので体力維持を助けてくれそうです。 一旦コルまで下って一ノ峰に向け登り返していきます。例年7月20日頃に来るとボランティアの人たちが笹刈してくれるのですが、今年は早く来たので笹は伸び放題でルートを覆っていました。
笹漕ぎもしながら一ノ峰を登っていくと鮮やかなナデシコが出てきました。
笹原の中の一ノ峰に着きました。標柱には熊の鋭い爪痕が残されています。テリトリ―を誇示するする爪痕は三ノ峰まですべての標柱に付けられていました。今年は全国各地で早くからクマの被害が報告されていますが、南縦走路でもクマはテリトリーを広げているのでしょうか。
一ノ峰にはハクサンフウロやクルマユリも咲いて夏山満開でした。
つぎの二ノ峰にはガスがかかってきました。
山頂手前の小さなお花畑には今年もテガタチドリやホタルブクロが咲いて歓迎してくれました。
展望の良くない二ノ峰に着けば三ノ峰も照準入ったと思ったのだが、まだ安心はできない。
三ノ峰手前の浅いコルには今年もマツムシソウが咲いていた。ここまで例年通り花が同じ場所に咲いていたし残りをジワジワ登って行けば余裕を残して避難小屋に着けるはずだった。しかし予期せぬ障害は残っていた。
コルから暫く真っすぐ登り右へ巻いて行くところに大きな雪渓が残ってした。雪面はガチガチに固まっていてアイゼンなしでは渡るのは危険すぎた。アイゼンなど持ってこなかったので仕方なく雪渓の縁の笹を掴みながら上から巻いていくことにした。滑落したら止めどなく流されそうなのでしっかり笹を掴んでいくが、何度か足を滑らせて転んだ。雪渓の一番上まで登って笹原を突っ切りルートに戻ると避難小屋はすぐだった。しかしもう一仕事残っている。小屋の東側の雪渓の下へ降りて水を取らねばならないのだ。例年なら融け残った雪渓を少し下れば給水できたのだが、今年はより大きな雪渓の下まで降りなければならない。
ガチガチの雪渓を避けて笹の急斜面を下ると何度も足を滑らせる。やっとのことで給水を済ませると笹の急斜面を登り返さねばならない。ヘトヘトの体に鞭打って腕力で笹の滑り台をグイグイ登るのだ。
17時46分、倒れこむようにして小屋に入った。雪渓で冷やしたビールを飲んで漸く安らぎを得ることができた。何んとも厳しい一日だった。自分にこれだけの力が残っていることに驚いたが、殆んど火事場の馬鹿力で必要に迫られてのことだった。
ビールを飲み干したらお湯を沸かしカップ飯で簡単に夕食を済ませた。シュラフを広げ横になれば、すぐ眠りに落ちそうなものだが、色んなことがありすぎて興奮が収まらないせいか眠れなかった。外が完全に暗くなってから睡眠薬を飲み睡魔の訪れを待った。明日は何事もなく別山に登って帰れるように願いたいところだ。
2日目7月13日
避難小屋の窓が白み夜が明けてきました。朝5時にシュラフを抜けだし外を見るとガスっています。お湯を沸かしラーメンを作って朝食にしました。
シュラフは広げたままにして5時40分に出発しました。朝露で濡れそうなので雨具のパンツだけ履いて朝露除けにしました。
小屋の周りのお花畑にはミヤマキンポウゲやハクサンフウロで彩られています。
小屋のすぐ北の三ノ峰に向け少し登ります。パラボラアンテナのように花柱を突き出した花はグンナイフウロです。ニッコウキスゲも咲きまくっていますが、ガスで全景を捉えることはできません。
夏山でお馴染のヨツバシオガマ
青い花穂のクガイソウ
オオバギボウシも咲いています。
花期の早いハクサンチドリも今なら見頃だ。
三ノ峰からコルに下り登り返すと別山平に出ました。一面を埋め尽くすニッコウキスゲもガスが晴れず霞んでいます。鏡池とも言われる御手洗池も霞んでいて別山が映っていないので帰りに寄ってみましょう。 高度が上がって別山が近づくとミヤマダイコンソウやハクサンシャクナゲも出てきました。
7時16分、別山に到着。山頂にいた若いカップルは一ノ瀬を深夜に出発して日帰りするそうです。そんな弾丸カップルですが、私が前日白山神社から三ノ峰避難小屋まで歩いてきたというと驚いていました。
帰路別山平で御手洗池に寄りましたが、山頂方面のガスが取れません。それも一種幻想的かもしれません。 別山平のガスはとれたので一面のニッコウキスゲを見渡せました。
勲章みたいな独得の花弁を付けているのはセンジュガンピ
小屋の手前までくるとウツボグサも咲いています。
小屋に戻ったらシュラフを丸め荷物を整理して下山しました。朝露は残っていますが、暑くなってくるので雨具のパンツは脱ぎました。
二ノ峰手前の水吞釈迦堂下で給水するつもりでしたが、標柱を見落とし二ノ峰まで行ってしまい慌てて釈迦堂に引き返しました。5分ほど急坂を下って水場に着くと穴から泥壁や岩をなめるように僅かな水が出ていましたが、水量が少くてペットボトルで汲み上げることができない。やむなくさらに数十m下った水たまりのようなところで給水しました。飲んでみると冷たくて気持ちはいいのですが、少し酸っぱいような気がしました。胃腸が弱くてすぐ下痢をするのですが、翌日も何ともなかったので良しとしましょう。
おまけは三ノ峰で見られなかったハクサンコザクラが水場に咲いていたことです。これで総キャスト全員集合といったところだ。 一ノ峰を過ぎて銚子が峰に登り返すところがつらいのですが、きついのは分かっているのでじっくり登って11時50分に銚子が峰に着きました。ここまで来れば後は下る一方で、もう安心だ。
神鳩避難小屋で一休みした後は緩やかな樹林帯を下るのみ。
登山口に下りたら前日と同じように白山神社まで1時間半歩いていく。林道は草刈りも終わって奇麗になっていた。
15時40分、白山神社に帰着。長い長い南縦走路プラス林道歩きの旅が終わった。他にも色々トラブルがあったが、とにかく無事に下山できた。手ごたえ十分で充実の山旅と言いたいところだが、こんな旅はもう御免だ。
きつくしんどい旅だったが、花々は綺麗だったヨ。
一日目 https://skywalk3.livedoor.blog/archives/28114961.html
2日目 https://skywalk3.livedoor.blog/archives/28120930.html
【 山 域 】 白山
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ、薄曇り
【 ルート 】白山神社9:24>いとしろ登山口>銚子が峰>三ノ峰避難小屋泊 別山平>別山>往路>白山神社
7月12日から13日にかけて別山に登ってきました。
12日(土)朝5時40分に鈴鹿の自宅を主発して石徹白の登山口に向かいました。白山神社を過ぎて登山口に向けて車を走らせていくと軽トラがあちこちに止まって草刈りが行われていました。草刈り機を担いだ男性を追い抜こうとしたら「今日は通行止めで先へは進めない」と追い返されてしまいました。
仕方なく白山神社に戻って駐車し登山口まで歩く羽目になりました。
9時24分に歩き始めたのですが、登山口に着いたら11時になってしまいました。当初の予定では三ノ峰避難小屋まで登って宿泊予定でしたが、時間的に余裕なくギリギリの行程になりそうです。
登山道はいとしろ大杉まで登る400段ほどの石段から始まります。体力的にはきついですが、短時間で100m程の高度を稼げるので我慢して登ります。
石徹白から登る南縦走路はよく整備されブナなどの樹林がつくる程よい日影が夏の太陽を遮ってくれます。
林床には余り花は見られませんが、アリドオシの小さな花がルートを彩っていました。
登山口から2時間ちょっとで神鳩避難小屋に着き中で休みパンで昼食も済ませました。
ランチ休憩で英気を取り戻したら三ノ峰に向かって出発しました。時間的には間に合いそうですが、余分な林道歩きでスタミナを使い切り途中でダウンしないか心配です。
母御石の手前から樹林はなくなり陽に焼かれながらの登山となります。
お目当てにしていたササユリも出てきました。
母御石の上の肩ピークに着くと銚子ヶ峰まで続く笹原が広がります。笹は良く伸びてルートを覆っているところもありました。 14時23分、白山神社から5時間歩いてやっと銚子ヶ峰に着きました。
山頂付近にはササユリやニッコウキスゲが沢山咲いて歓迎してくれます。
北斜面を下って行くとササユリはさらに増えてきました。空も薄曇りになり日差しを和らげてくれるので体力維持を助けてくれそうです。 一旦コルまで下って一ノ峰に向け登り返していきます。例年7月20日頃に来るとボランティアの人たちが笹刈してくれるのですが、今年は早く来たので笹は伸び放題でルートを覆っていました。
笹漕ぎもしながら一ノ峰を登っていくと鮮やかなナデシコが出てきました。
笹原の中の一ノ峰に着きました。標柱には熊の鋭い爪痕が残されています。テリトリ―を誇示するする爪痕は三ノ峰まですべての標柱に付けられていました。今年は全国各地で早くからクマの被害が報告されていますが、南縦走路でもクマはテリトリーを広げているのでしょうか。
一ノ峰にはハクサンフウロやクルマユリも咲いて夏山満開でした。
つぎの二ノ峰にはガスがかかってきました。
山頂手前の小さなお花畑には今年もテガタチドリやホタルブクロが咲いて歓迎してくれました。
展望の良くない二ノ峰に着けば三ノ峰も照準入ったと思ったのだが、まだ安心はできない。
三ノ峰手前の浅いコルには今年もマツムシソウが咲いていた。ここまで例年通り花が同じ場所に咲いていたし残りをジワジワ登って行けば余裕を残して避難小屋に着けるはずだった。しかし予期せぬ障害は残っていた。
コルから暫く真っすぐ登り右へ巻いて行くところに大きな雪渓が残ってした。雪面はガチガチに固まっていてアイゼンなしでは渡るのは危険すぎた。アイゼンなど持ってこなかったので仕方なく雪渓の縁の笹を掴みながら上から巻いていくことにした。滑落したら止めどなく流されそうなのでしっかり笹を掴んでいくが、何度か足を滑らせて転んだ。雪渓の一番上まで登って笹原を突っ切りルートに戻ると避難小屋はすぐだった。しかしもう一仕事残っている。小屋の東側の雪渓の下へ降りて水を取らねばならないのだ。例年なら融け残った雪渓を少し下れば給水できたのだが、今年はより大きな雪渓の下まで降りなければならない。
ガチガチの雪渓を避けて笹の急斜面を下ると何度も足を滑らせる。やっとのことで給水を済ませると笹の急斜面を登り返さねばならない。ヘトヘトの体に鞭打って腕力で笹の滑り台をグイグイ登るのだ。
17時46分、倒れこむようにして小屋に入った。雪渓で冷やしたビールを飲んで漸く安らぎを得ることができた。何んとも厳しい一日だった。自分にこれだけの力が残っていることに驚いたが、殆んど火事場の馬鹿力で必要に迫られてのことだった。
ビールを飲み干したらお湯を沸かしカップ飯で簡単に夕食を済ませた。シュラフを広げ横になれば、すぐ眠りに落ちそうなものだが、色んなことがありすぎて興奮が収まらないせいか眠れなかった。外が完全に暗くなってから睡眠薬を飲み睡魔の訪れを待った。明日は何事もなく別山に登って帰れるように願いたいところだ。
2日目7月13日
避難小屋の窓が白み夜が明けてきました。朝5時にシュラフを抜けだし外を見るとガスっています。お湯を沸かしラーメンを作って朝食にしました。
シュラフは広げたままにして5時40分に出発しました。朝露で濡れそうなので雨具のパンツだけ履いて朝露除けにしました。
小屋の周りのお花畑にはミヤマキンポウゲやハクサンフウロで彩られています。
小屋のすぐ北の三ノ峰に向け少し登ります。パラボラアンテナのように花柱を突き出した花はグンナイフウロです。ニッコウキスゲも咲きまくっていますが、ガスで全景を捉えることはできません。
夏山でお馴染のヨツバシオガマ
青い花穂のクガイソウ
オオバギボウシも咲いています。
花期の早いハクサンチドリも今なら見頃だ。
三ノ峰からコルに下り登り返すと別山平に出ました。一面を埋め尽くすニッコウキスゲもガスが晴れず霞んでいます。鏡池とも言われる御手洗池も霞んでいて別山が映っていないので帰りに寄ってみましょう。 高度が上がって別山が近づくとミヤマダイコンソウやハクサンシャクナゲも出てきました。
7時16分、別山に到着。山頂にいた若いカップルは一ノ瀬を深夜に出発して日帰りするそうです。そんな弾丸カップルですが、私が前日白山神社から三ノ峰避難小屋まで歩いてきたというと驚いていました。
帰路別山平で御手洗池に寄りましたが、山頂方面のガスが取れません。それも一種幻想的かもしれません。 別山平のガスはとれたので一面のニッコウキスゲを見渡せました。
勲章みたいな独得の花弁を付けているのはセンジュガンピ
小屋の手前までくるとウツボグサも咲いています。
小屋に戻ったらシュラフを丸め荷物を整理して下山しました。朝露は残っていますが、暑くなってくるので雨具のパンツは脱ぎました。
二ノ峰手前の水吞釈迦堂下で給水するつもりでしたが、標柱を見落とし二ノ峰まで行ってしまい慌てて釈迦堂に引き返しました。5分ほど急坂を下って水場に着くと穴から泥壁や岩をなめるように僅かな水が出ていましたが、水量が少くてペットボトルで汲み上げることができない。やむなくさらに数十m下った水たまりのようなところで給水しました。飲んでみると冷たくて気持ちはいいのですが、少し酸っぱいような気がしました。胃腸が弱くてすぐ下痢をするのですが、翌日も何ともなかったので良しとしましょう。
おまけは三ノ峰で見られなかったハクサンコザクラが水場に咲いていたことです。これで総キャスト全員集合といったところだ。 一ノ峰を過ぎて銚子が峰に登り返すところがつらいのですが、きついのは分かっているのでじっくり登って11時50分に銚子が峰に着きました。ここまで来れば後は下る一方で、もう安心だ。
神鳩避難小屋で一休みした後は緩やかな樹林帯を下るのみ。
登山口に下りたら前日と同じように白山神社まで1時間半歩いていく。林道は草刈りも終わって奇麗になっていた。
15時40分、白山神社に帰着。長い長い南縦走路プラス林道歩きの旅が終わった。他にも色々トラブルがあったが、とにかく無事に下山できた。手ごたえ十分で充実の山旅と言いたいところだが、こんな旅はもう御免だ。
きつくしんどい旅だったが、花々は綺麗だったヨ。
一日目 https://skywalk3.livedoor.blog/archives/28114961.html
2日目 https://skywalk3.livedoor.blog/archives/28120930.html
仕方なく白山神社に戻って駐車し登山口まで歩く羽目になりました。