暑かった八月。
最後は超ノロノロ台風で締めくくることとなりました。
当然予定されていた山行は中止。
時間ができたので降り続く雨音を聞きながらまだ天候の安定していた頃の記録をアップします。
2024年8月18日(日)晴れ
白山・大白川支流大白水谷遡行
みぃさん 兔夢
大倉山登山口駐車場6:00−転法輪谷出合7:00−20m大滝7:35−
1810m二俣9:55〜10:25−登山道11:00−登山口12:50
8月に入って鈴ヶ沢、赤木沢と懐かしい美渓を訪ねた。今回の大白水谷も十年以上前に遡行した懐かしい沢の一つだ。ただ直登する滝が多かった記憶があり、今の自分に無事踏破することができるのか若干の不安を抱きながらのスタートとなった。
まだ朝早いので駐車場は空いた場所が多かった。その中を三々五々出発する登山者。準備をしていると近くの車の男性が「大白水谷ですか?」と声をかけてきた。「そうです」と答えると「我々も行きます。よろしくお願いします」と挨拶され「こちらこそ」と返した。向こうは男性一人、女性二人のパーティだった。準備はまだこれからのようで我々が「お先に」と出発した。このパーティとはその後会うことはなかったが他パーティの存在は安心感があった。
車道を歩き一つ目の橋の袂から草むらに入る。草むらには明瞭な踏み跡がありそれを追って入渓。
沢に入るとその水の色にまず驚く。白っぽい感じだが乳白色とは違う。透明感があるどちらかというと青っぽい色。色々例えを考えていたがぴったりなのはソーダブルー。爽やかな透明度のある青さ。他の沢では見ない色だ。水温は低く、沢足袋を通して冷たさが伝わる。
1時間近くソーダブルーの水が流れるゴーロを歩くと広々とした河原の二股に出る。転法輪谷の出合だ。右岸には荒々しい崩壊地が青空の下に見える。ここで少し休憩。この先の滝群に備えて英気を養う。
左右が立って沢が狭まってくると滝が現れる。一つ目の4mは無難に右岸を巻いた。明瞭な踏み跡があった。
二つ目の岩が積み重なった滝は慣らしにと左岸の岩場を登った。みぃさんも無難に後を登ってきた。
過去の写真と比べると今回はやや水量が多いようだ。水量が違えば登り方も変わってくる。真ん中を登った滝も無難に左から登った。
前半は息つく暇なく滝が現れる。右の崩れかけたような岩場を登っていく滝は岩屑で滑りそうな感じだが意外と登りやすかった。
そして現れるこの沢最大の滝、20m。一見くるものを拒んでいる感じで圧倒される。落とす水量も豊富だ。
左の岩場がルートとなる。下部はスタンスが細かいのにちょっとアタフタするが乾いているので問題ない。その上がやや微妙。濡れている上に大まかで立っている。慎重にホールドを探りバランスをとって越えていく。上はコンクリートのような礫岩で斜度も緩んで登りやすい。みぃさんは途中でロープを要求してきたものの準備しているうちに自分で登ってきた。
20mの次に現れたのは15mほどか。思っていたより大きくてびっくりした。ここは右の草むら沿いに踏み跡があったので辿る。ずるずるで気持ち悪かったが何とか巻けた。
上には優しい滑滝。厳しい滝ごえの後でホッとさせてくれる。
前回、登れなくて大巻きした深い淵を持つ4mの滝は今回も巻いた。ただし今回はすぐ脇の崩れそうな草付きの壁に踏み跡があったので辿って小さく巻いた。その上の10m滝は簡単に右から巻く。その後に見栄えのいい滝があったのだが大岩が前を多い眺めが変わっていた。
一枚岩の平な岩場があったのでそこで少し休憩。空が広く日差しが暑い。
滝群が終わるとゴーロが続く。浮石も多そうなので慎重に進む。
岩肌の白い5〜6mの滝がいくつか現れる。どれも直登が楽しめた。このたにでここらあたりが一番楽しいところだろう。
最後に現れたのは白さが目立つ10m。淵は広くて青い。ここは左側の壁を慎重に登って上のバンドに出て落口に至る。
途中、ホールドが細かかったり、上部の草付きが嫌らしかったりでヒヤヒヤの登攀となった。みぃさんは途中ヒヤヒヤだったらしいが自力で登ってきた。
後は頭上の開けたゴーロを歩き1810mの二股に出る。広々としたところでここでちょっと早い大休止をとる。
以前きた時はここまでも随分時間をかけた気がするが今回は思ったより早い。
二俣を左に入りしばらくいくと荒々しい崩壊地。その後は枝沢を左へ左へとって登山道を目指す。
上部の草藪、灌木帯を越えて登山道に出る。大倉山避難小屋は現在修復中で入れず適当な木陰で沢装束を解いた。
後はひたすら登山道を下る。周囲の山々が見渡せ、上部は岳神庭、下はブナ林が素敵な登山道だ。
途中、ハッとするような青さの白水湖が見え足が止まる。遡行を終えた後も楽しめるいいルートだった。
兔夢
【白山】ソーダブルーの美渓・大白水谷を行く
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