【奥美濃】無雪期の金糞岳北尾根を歩く

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【奥美濃】無雪期の金糞岳北尾根を歩く

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2023年11月19日(日)
【山 域】奥美濃 金糞岳周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】鳥越林道駐車地8:10---8:40尾根取付き---9:40北尾根---12:45三角点倉谷14:15---14:40 P1039---
     16:05三角点宮ノ平---16:50林道---17:10駐車地

 金糞岳北尾根は積雪期限定というのが常識らしいが、本当にそうだろうか。
坂内川支流の浅又川の林道に車を止めた。林道入口まで戻って、大草履という変わった名前の集落へ続く支線を
上がって行く。路面にはサルのものだろうか、糞があちこちに落ちているのでぼんやり歩いていたら踏んづけて
しまいそうだ。
 大草履は集落と言っても一軒の家があるだけだが、誰もいないようである。
獣柵を開けて段々畑の間をつづら折れになった道を進む。獣柵の出口からはもう使われていないようで廃道の趣
きだった。右手を見ると、こことほとんど変わらない高さに雰囲気の良さげな尾根が走っていた。予定では林道
を終点まで歩いてから尾根に取り付くつもりだったが、あの尾根を歩いてみよう。
予定のルートの2本北側の尾根である。

IMG_4260_1.JPG

 この尾根が大当たりだった。ある程度は植林も覚悟していたが、まったくヤブ無しで踏み跡も明瞭な、全面自
然林の極楽尾根だ。ほとんど期待していなかった紅黄葉もちょうど盛りのようで、尾根の周囲を飾っている。
どんよりとした空の下で色が映えないのが残念だが、今年あまり見ていなかったカエデの赤が多いのがうれしい。


IMG_4284_1.JPG

 気持ちのいい尾根なのだが、ひとつ誤算があった。前日から夜半にかけての雨は山では雪だったようで、早く
も雪山の様相を呈している。積雪は5~10センチ程度だが、落ち葉の上に積もった雪は安易に足を踏み出すとズル
ズル滑って前に進めない。立ち木や潅木の枝を掴んで足場を確かめながらの登行は疲れる上に時間も食われる。
しかしそのおかげで新雪と紅葉という、低山ではあまり見ることのできない風景を味わうことができたのだから
良しとしよう。

 Ca770mピークに近づくとブナが増えてきた。これはいいぞとピークで北尾根に合流すると、反対側は植林が
入っていてガックリである。それでも尾根芯はブナ林が続いているので気を取り直して進む。
予定の尾根との分岐あたりは尾根が広がって実にいい雰囲気だ。
それにしてもヤブがなく、しっかりした踏み跡が続いているのは予想外である。


IMG_4318_1.JPG

 天気は昼に近付くにつれて回復基調のはずだったが、ガスに覆われ始めた。毎度おなじみの霧に煙るブナ林も
オツなものだ。そのうち晴れてくるだろう。
 この尾根は左右に張り出す支尾根の分岐が多く、間違わないように注意が必要だ。そう思いながら、Ca840m
ピークから西へ延びる尾根に引き込まれてしまい、標高差80m以上下ってしまった。ちゃんと地図を見ていれば、
方向はもちろんのことながら、この尾根上には30m以上のアップダウンはないのですぐにおかしいと思わねばな
らない、いつまで経っても未熟の極みである。

IMG_4365_1.JPG

 このままブナの森がずっと続くのかと思ったが、そうは問屋が卸さなかった。ブナが切れると伐採跡だろうか、
潅木が尾根芯をふさぐ部分があったり、植林の倒木が通せんぼをする地帯が出てきたりと、すんなり歩かせてく
れない。いいところとの落差が大き過ぎて、精神的にも疲れてきた。

IMG_4389_1.JPG

 981.5mの三角点倉谷の手前は、地形図を見るといかにもという感じの姿だが、現実はイマイチだった。
雪に埋もれた三角点の周りはまあまあだったので、ザックを降ろしてランチタイムとする。
防水の利かなくなった登山靴は雪で染みて靴下までぐしょぐしょだ。今日は気温も低く寒い。
じっとしていると濡れた足の感覚がなくなってしまいそうだ。
それでもキッチリとランチタイムを取るのが習慣である。足先以外は防寒対策をして、今日も1時間半ほどのラ
ンチタイムを楽しんだ。
コーヒーを飲んでいると、目の前に自分たちの影が映り始めた。待望の青空が頭上に広がる。
北の方を見ると、湧谷山の向こうにうっすらと蕎麦粒山の姿が現れた。

IMG_4398_1.JPG

 腰を上げて1039mピークに向かう。
普段は小さな池だろう場所は雪とシャーベット上の氷に覆われ、わずかな水面を覗かせていた。
積雪期なら大雪原が広がる1039mピークから先も、今はヤブっぽい林床のブナ林だ。積雪期の姿も今の姿も、ど
ちらも金糞岳北尾根である。山は季節を変えて何度も訪れなければ本当の姿を知ることはできない。
ここから金糞岳まで無雪期に歩くことができるのだろうか。

IMG_4414_1.JPG

 1039mピークからは北東の尾根を辿って下山するのだが、Ca850mあたりからは尾根の形がはっきりしない斜
面の急降下となる。ヤブは薄いのだが、雪と落ち葉のトラップでまったく油断できない。ちょっと気を抜くと
転倒必至だ。ここではヤブが幸いして、いいホールドになってくれるので助かった。
 意外に展望のいい尾根で、ブンゲンや貝月山、小津権現山から花房山、雷倉への尾根も望むことができる。
鳥越山の右肩には伊吹山がわずかに覗いていた。

 尾根を1本外したと思って隣の尾根にトラバースしたら、結局元の尾根が正解だった。わざわざヒリヒリする
ような急斜面の下降とトラバースを楽しむ結果となった。
チェーンスパイクを持って来ていれば、登りもこの下りも楽勝だったに違いない。
真っ白なお尻のシカが三頭、何をやっているのかと笑うように駆け下りて行った。


IMG_4453_1.JPG

 急斜面が終わると一転、平和な尾根歩きに変わる。高度が下がって再び復活した紅黄葉を愛でながら、明瞭な
踏み跡が688.6mの三角点宮ノ平に導いてくれた。
この山頂付近だけが植林で、北に延びる尾根は林道に着地するまでずっと雑木林が続いた。これもうれしい誤算だ。
落ち葉散り敷く美しい疎林の尾根を辿って鳥越林道にソフトランディング。光の届かない谷間はもう薄暗い。

       
          山日和
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【奥美濃】無雪期の金糞岳北尾根を歩く

投稿記事 by sato »

山日和さま

こんにちは。
今日は、ひんやり時雨れていましたが、15時になって晴れてきました。
週に何度か仕事で堅田まで出かけているのですが、帰りに湖周道路を走っている時、
いつも気が付けば金糞岳を眺めています(天気が悪い日は見えませんが)
優雅な曲線を描くうつくしい山容は、四季折々、その時その時、様々な色合いの光を放ち、私のこころを捉えます。

「山は、季節を変えて何度も訪れなければ本当の姿を知ることはできない」
愛する湖北奥美濃の山やまのいろいろな表情を山日和さんと味わってきましたが、
金糞岳は、日々の暮らしと共にある思い入れの深いお山。
一昨年、八草川を遡り、最後、灌木とササのヤブを漕ぎ、きっぱりとした夏の陽射しを受け青く煌めく山頂に辿り着いた時、
「あぁ、私は、今日、あらたな金糞岳に出会ったのだ」という感動に包まれました。
そして、これからも、金糞岳と出会っていくのだと思いました。

ブナの林が続くゆるゆると延びる北尾根は、雪の無い季節にはどんな表情を見せてくれるのだろう。
この時期、紅葉は残っているかな。山仕事の道に出会えるかな、ヤブに埋もれてしまったかな、
ドキドキ想像を膨らませ坂内村に向かいました。

浅又川の林道は、かつての鳥越峠道。鳥越峠は徳山村坂内村と近江を結ぶ峠で、
『ホハレ峠』には、門入で育った廣瀬ゆきえさんも、14歳の時、家で育てた繭を近江の高山に運ぶのに
越えていったと書かれています。大草履、浅又は、大半が出作りだったそうです。

登りの尾根は最初から素晴らしかったですね。私は、こちらの尾根の方が気になっていましたが。
歩く距離が長くなるので、林道からの尾根を考えられたのかなと思っていました。
紅葉そして雪まで味わえましたね。思いもかけない山の神様からのプレゼントに感激しましたが、
ふかふかの落ち葉の上に積もった雪は滑る滑る。
北尾根の770mピークまで、ところどころ道型が残るすっきりとした尾根でしたが時間がかかりました。

北尾根にも、やはり道跡がありうれしかったです。
850mピークに着いた時、2年前の冬、山頂から下って来て、ここから東に・603の尾根を下ったこと、
この先向かう尾根上に痩せた箇所があることを思い出しました。

進んで行くと、記憶通り痩せ尾根が現れて、岩場だったのね、と納得していたら、なんと西の尾根に入っていました。
北尾根は雪の季節には金糞岳からまっすぐに延びる白い道という印象ですが、
実際にはくねくねと曲がっていて、ぼんやりしていると支尾根に誘導されてしまう。
でも、緩やかな尾根を登っているのに、80mも下るまで気付かないとは。痩せ尾根に騙されました。
地図を見たらすぐに間違ったと気が付きますね。反省です。

・886周辺は、八草村跡から尾根に取りつき辿り着いた時、なんて素敵なのだろうと、
しばらく動けなくなった思い出の場所ですが、この日は、通り過ぎていました。
どんよりした空、歩みを邪魔する灌木とぐちゃぐちゃの雪が、ゆったり思いに浸る気分にさせてくれませんでした。

△981・5で、寒かったですがゆっくり休憩してよかったですね。待望の青空が広がってきました。
楽しみにしていた、まあるい山頂にブナが立ち並ぶうつくしい1039mピークもヤブっぽかったですね。
でも、この表情に出会えたことがうれしいです。
手前に池があることも知りました。この先の二重山稜も好きな場所ですが、次回のお楽しみに。

思いもかけない素敵な尾根と、北尾根のあらたな表情に出会えたよろこびに包まれながら、
下りの尾根に入ると、しばらくは、ソロソロ歩いていても何度も尻餅をついてしまうズルズルの急斜面でしたが、
またもや思いもかけない素敵な風景が出迎えてくれました。
紅葉の雑木林を愛でながらの杣道歩き。こんなにうつくしい雑木林の尾根だったのですね。

私の中で、金糞岳はより深くおおきなお山となりました。
ありがとうございました。

sato
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【奥美濃】無雪期の金糞岳北尾根を歩く

投稿記事 by skywalk »

山日和さん、こんにちは。
金糞岳北尾根は積雪期限定というのが常識らしいが、本当にそうだろうか。
私もヤブが出始めた時期に北尾根を歩いた覚えはありますが、無雪期は無いように思います。北尾根は積雪期ならブナ林が果て無く続いて素晴らしいですが、果たして?

坂内川支流の浅又川の林道に車を止めた。林道入口まで戻って、大草履という変わった名前の集落へ続く支線を
上がって行く。

へぇ~取り付きも変わってますね。どっかにレポでも出てましたか。

予定では林道を終点まで歩いてから尾根に取り付くつもりだったが、あの尾根を歩いてみよう。
あくまで我が道を行くわけですね。

この尾根が大当たりだった。ある程度は植林も覚悟していたが、まったくヤブ無しで踏み跡も明瞭な、全面自
然林の極楽尾根だ。

そりゃよかった。そんなところが残されているなんてさすがです。カエデは遅くまで紅葉を楽しめるからそれも良かった。

積雪は5~10センチ程度だが、落ち葉の上に積もった雪は安易に足を踏み出すとズル
ズル滑って前に進めない。

薄雪は葉っぱごと滑って質が悪いですね。

予定の尾根との分岐あたりは尾根が広がって実にいい雰囲気だ。
それにしてもヤブがなく、しっかりした踏み跡が続いているのは予想外である。

・886mより北側は歩いたことありませんが、雪が薄い時期でもさほどヤブは出てませんから踏み跡は付いているのでしょう。

この尾根は左右に張り出す支尾根の分岐が多く、間違わないように注意が必要だ。そう思いながら、Ca840m
ピークから西へ延びる尾根に引き込まれてしまい、標高差80m以上下ってしまった。

地形図でも間違えそうな気がします。間違えて下ってしまうと気が焦るし疲れも倍加します。

潅木が尾根芯をふさぐ部分があったり、植林の倒木が通せんぼをする地帯が出てきたりと、すんなり歩かせてく
れない。いいところとの落差が大き過ぎて、精神的にも疲れてきた。

出だし良かっただけにちょっとガッカリですか。

今日も1時間半ほどのランチタイムを楽しんだ。
優雅ですね。私は半時間以上休むことはなく行動食のようなランチばかりです。体が細いから休んでいると体が冷えてくるのです。

北の方を見ると、湧谷山の向こうにうっすらと蕎麦粒山の姿が現れた。
天気が良ければその奥に能郷白山も見えるはずです。金糞から能郷白山まで一直線に並んでいて見つけやすいです。

積雪期なら大雪原が広がる1039mピークから先も、今はヤブっぽい林床のブナ林だ。
ここから先が美味しいところなのにそんなもんですか。それが本当の姿と言われればそのとおりですが。

 1039mピークからは北東の尾根を辿って下山するのだが、Ca850mあたりからは尾根の形がはっきりしない斜
面の急降下となる。

この尾根の南端の笹薮は雪が早く融けるのですが、笹薮の中に薄い踏み跡があって登って行けました。850m付近の急斜面もいやらしいところです。滑りやすい薄雪があったのではなおさらです。

高度が下がって再び復活した紅黄葉を愛でながら、明瞭な
踏み跡が688.6mの三角点宮ノ平に導いてくれた。

ここまで来れば安心だ。

落ち葉散り敷く美しい疎林の尾根を辿って鳥越林道にソフトランディング。光の届かない谷間はもう薄暗い。
お疲れさまでした。うれしい誤算も色々あって終わってみればですね。
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】無雪期の金糞岳北尾根を歩く

投稿記事 by 山日和 »

satoさん、どうもです。

週に何度か仕事で堅田まで出かけているのですが、帰りに湖周道路を走っている時、
いつも気が付けば金糞岳を眺めています(天気が悪い日は見えませんが)


金糞岳が見えるとはいいですね。湖の向こうに伊吹と並んで見えるのがまた風情があります。

一昨年、八草川を遡り、最後、灌木とササのヤブを漕ぎ、きっぱりとした夏の陽射しを受け青く煌めく山頂に辿り着いた時、「あぁ、私は、今日、あらたな金糞岳に出会ったのだ」という感動に包まれました。

雪の時に歩いただけではわからないし、尾根だけを歩いていてもわからない姿ですね。

IMG_4273_1.JPG

この時期、紅葉は残っているかな。山仕事の道に出会えるかな、ヤブに埋もれてしまったかな、
ドキドキ想像を膨らませ坂内村に向かいました。


紅葉は期待半分でした。期待しなければ裏切られません。 :lol:

浅又川の林道は、かつての鳥越峠道。鳥越峠は徳山村坂内村と近江を結ぶ峠で、
『ホハレ峠』には、門入で育った廣瀬ゆきえさんも、14歳の時、家で育てた繭を近江の高山に運ぶのに越えていったと書かれています。大草履、浅又は、大半が出作りだったそうです。


そうでしたね。少女が大きな重い荷物を担いでホハレ峠と鳥越峠を越えて行ったとは、想像も付きませんね。

IMG_4280_1.JPG

登りの尾根は最初から素晴らしかったですね。私は、こちらの尾根の方が気になっていましたが。
歩く距離が長くなるので、林道からの尾根を考えられたのかなと思っていました。


とりあえず楽そうな方をと思ってただけです。 :mrgreen:

紅葉そして雪まで味わえましたね。思いもかけない山の神様からのプレゼントに感激しましたが、
ふかふかの落ち葉の上に積もった雪は滑る滑る。
北尾根の770mピークまで、ところどころ道型が残るすっきりとした尾根でしたが時間がかかりました。


紅葉は期待通り(期待してないはずですが)でしたが、予定外の新雪は見た目にはよかったけど、歩くには大変でしたね。

北尾根にも、やはり道跡がありうれしかったです。

けもの道ではなく、仕事の道の名残りなんでしょうね。
ところどころ放置植林がありました。


IMG_4304_1.JPG

進んで行くと、記憶通り痩せ尾根が現れて、岩場だったのね、と納得していたら、なんと西の尾根に入っていました。
北尾根は雪の季節には金糞岳からまっすぐに延びる白い道という印象ですが、
実際にはくねくねと曲がっていて、ぼんやりしていると支尾根に誘導されてしまう。
でも、緩やかな尾根を登っているのに、80mも下るまで気付かないとは。痩せ尾根に騙されました。
地図を見たらすぐに間違ったと気が付きますね。反省です。


最近ちゃんと地図を見ない癖が付いてしまいました。GPSがあるから間違うはずがないという変な自信が災いしましたね。 :oops:
地図とコンパスで歩いていた頃の初心に帰らないと。

・886周辺は、八草村跡から尾根に取りつき辿り着いた時、なんて素敵なのだろうと、
しばらく動けなくなった思い出の場所ですが、この日は、通り過ぎていました。
どんよりした空、歩みを邪魔する灌木とぐちゃぐちゃの雪が、ゆったり思いに浸る気分にさせてくれませんでした。


全部雪の下なら素敵なんでしょうけど、現実は・・・

IMG_4392_1.JPG

△981・5で、寒かったですがゆっくり休憩してよかったですね。待望の青空が広がってきました。

雪で靴の中まで濡れて、足の感覚が無くなりかけてました。でもちゃんと長いランチタイムを取るという・・・ :mrgreen:

楽しみにしていた、まあるい山頂にブナが立ち並ぶうつくしい1039mピークもヤブっぽかったですね。でも、この表情に出会えたことがうれしいです。

積雪期なら広い雪原にポツポツとブナが立つ素敵な場所ですが、こちらも現実は・・・


IMG_4405_1.JPG
IMG_4459_1.JPG

思いもかけない素敵な尾根と、北尾根のあらたな表情に出会えたよろこびに包まれながら、
下りの尾根に入ると、しばらくは、ソロソロ歩いていても何度も尻餅をついてしまうズルズルの急斜面でしたが、またもや思いもかけない素敵な風景が出迎えてくれました。
紅葉の雑木林を愛でながらの杣道歩き。こんなにうつくしい雑木林の尾根だったのですね。

この下りでも余計なアトラクションを楽しませてしまいました。 :lol:
普通の人なら歩けないような傾斜でしたね。
最後の雑木林の尾根は思わぬプレゼントでした。

                      山日和
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】無雪期の金糞岳北尾根を歩く

投稿記事 by 山日和 »

skywalkさん、どうもです。

私もヤブが出始めた時期に北尾根を歩いた覚えはありますが、無雪期は無いように思います。北尾根は積雪期ならブナ林が果て無く続いて素晴らしいですが、果たして?

私は積雪期も1039mピークから南側しか歩いてないので初見参でした。

へぇ~取り付きも変わってますね。どっかにレポでも出てましたか。

元ネタがあります。 :mrgreen:


IMG_4251_1.JPG

>予定では林道を終点まで歩いてから尾根に取り付くつもりだったが、あの尾根を歩いてみよう。あくまで我が道を行くわけですね。

なんでも予定通りでは面白くないし、オリジナリティを大切にしないとね。 :lol:

そりゃよかった。そんなところが残されているなんてさすがです。カエデは遅くまで紅葉を楽しめるからそれも良かった。

これまでヤブでとても歩けないんじゃないかと思ってたところが、意外に道があったりすることが増えました。
昔よりヤブは確実に薄くなってるんでしょうね。
IMG_4302_1.JPG

>積雪は5~10センチ程度だが、落ち葉の上に積もった雪は安易に足を踏み出すとズルズル滑って前に進めない。
薄雪は葉っぱごと滑って質が悪いですね。


もう少し積もってくれたら雪の上で止まるんですが、こいつは始末に負えないです。

・886mより北側は歩いたことありませんが、雪が薄い時期でもさほどヤブは出てませんから踏み跡は付いているのでしょう。

昔の八草の集落跡から道があったんでしょうね。

地形図でも間違えそうな気がします。間違えて下ってしまうと気が焦るし疲れも倍加します。

これを先週もやってしまいました・・・・ :oops:

>潅木が尾根芯をふさぐ部分があったり、植林の倒木が通せんぼをする地帯が出てきたりと、すんなり歩かせてくれない。いいところとの落差が大き過ぎて、精神的にも疲れてきた。
出だし良かっただけにちょっとガッカリですか。


イヤイヤ歩いてました。 :lol:

IMG_4365_1.JPG

>今日も1時間半ほどのランチタイムを楽しんだ。
優雅ですね。私は半時間以上休むことはなく行動食のようなランチばかりです。体が細いから休んでいると体が冷えてくるのです。


なんせ、休憩するために山に登ってるようなもんですから。 :mrgreen:

天気が良ければその奥に能郷白山も見えるはずです。金糞から能郷白山まで一直線に並んでいて見つけやすいです。

そういう天気の日に歩いてみたいもんです。

>積雪期なら大雪原が広がる1039mピークから先も、今はヤブっぽい林床のブナ林だ。
ここから先が美味しいところなのにそんなもんですか。それが本当の姿と言われればそのとおりですが。


これが本来のブナ林の姿なんでしょうけどね。やっぱりスッキリした林床を求めてしまいます。

IMG_4417_1.JPG

この尾根の南端の笹薮は雪が早く融けるのですが、笹薮の中に薄い踏み跡があって登って行けました。850m付近の急斜面もいやらしいところです。滑りやすい薄雪があったのではなおさらです。

この尾根は歩かれたんですね。私は以前ここを登りましたが、登りなら急なだけで問題ないんですが。

>落ち葉散り敷く美しい疎林の尾根を辿って鳥越林道にソフトランディング。光の届かない谷間はもう薄暗い。
お疲れさまでした。うれしい誤算も色々あって終わってみればですね。


トータルすればなかなかいい山行でした。

                  山日和
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