【日 付】2023年11月11日(土)
【山 域】湖北 横山岳周辺
【天 候】晴れ時々曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】小原7:50---9:05奥川並---11:55北西尾根JP---12:05ランチ場13:35---14:00横山岳---15:40小原への分岐---
16:45小原
いつも車を止める田戸の奥川並川出合は工事現場になっていた。去年の水害の復旧工事があちこちで行われて
いるようだ。少し戻って真新しい石碑が建てられた小原の集落跡に駐車する。
奥川並へ向かう高時川を渡る橋は通れず、手前の河原に設置された仮橋を通って林道に入った。
長い林道を歩いて奥川並の集落跡に到着。林道が左岸に渡ったところから斜面に取り付いた。
ここが横山岳から北に延びる尾根の末端である。
尾根に乗ってしまえば踏み跡があり、多少ヤブっぽさはあるものの歩行に支障はない。
まだ標高が低いので、もう少し紅葉を期待していたのだが、意外に色付きが少ない。紅葉する前に枯れてしまっ
たものが多いのだろうか。
尾根の真ん中に奇怪なブナが現れた。太い主幹から何本もの幹を立ち上げたブナはあがりこだろう。
下部の幹周りは4mを軽く超えていそうな巨木だ。
進むにつれてシャクナゲが登場した。かなりの密生で、花期に訪れれば壮観だろう。
ヤブの薄いところを縫ってなんとか前進する。
Ca820mのピーク周辺からはブナの純林となった。ピークから西に派生する尾根が魅力的だ。
ブナは葉を落としたものと色付きを残したものが混じりあっている。一面の黄葉もいいが、こういう淡いグラデ
ーションも美しい。頭上には期待していなかった青空が広がり、気分も上々だ。
振り返ると谷山から左千方への稜線が明るい初冬の姿を見せていた。
何気なく視線をやったミズナラの枯れ木に光るものを見つけた。今シーズン初ナメコである。ヌルヌルとした
ヌメリがいかにも美味しそうだ。ナイフを取り出して丁寧に切り取って、秋の恵みを頂く。
844m標高点の広い尾根には何かあると思っていたが、やはりブナの疎林の中にちょっと控えめな池があった。
石碑のような露岩が傍らにある池は山中のオアシスのようだ。
さらに進んだ北西尾根のジャンクションの手前にはもうひとつの池が現れた。こちらの方が水量が多く、尾根
から少し外れたヤブ無しの台地にひっそりと佇んでいた。
池の左の谷を上がって行くと、石を使わず土だけでできた大きな円型の炭焼窯跡らしきものがあった。奥川並の
人は、標高1000m近いここまで上がって炭を焼いていたのだろうか。
傍らにはこれまで見なかったトチの木が一本だけ立っていた。
北西尾根とのジャンクションピークに立つと、展望が一気に開けて空気が変わった。あたりはすべてブナである。
これまで遮られていた南西方向には小さな余呉湖とその奥に広大な琵琶湖が鈍く光っている。
このピークから横山岳山頂までの北尾根は、横山岳の中でも最良の区間ではないだろうか。
東尾根のブナ林もいいが若い木が多い。こちらも若い木は多いのだが、その中に風格のある大木が混じって、ブナ
林としての完成度が高いように思う。この高度になるとブナはすっかり葉を落として冬の装いだ。
この季節の北尾根は展望も素晴らしい。左千方から神又峰、1000mJPへの江美国境稜線の奥には蕎麦粒山や高丸、
烏帽子、黒津、天狗や能郷白山といった山並みが一望できる。
かなり風が強いので山頂でのランチタイムは不適当だろう。風のない西側斜面で湖を眺めながらのランチタイム
とする。今日は夏日だった先週と打って変わって気温が低いので日差しがうれしい。先週は日陰を選んだのにえら
い違いである。
食後は横山岳を往復。山頂には誰もいなかった。
下山は北西尾根JPから北西尾根に入り、三角点桑樹谷の先から小原への尾根を下る。
高度が下がるにつれ木々に葉が残るようになり、登りではあまり楽しめなかった紅葉に彩られ始めた。
正面に見えるのは妙理山から大黒山への稜線。その奥に横たわるのは西方ヶ岳の山塊だろうか。
小原への尾根に入ると今度は真正面に安蔵山のどっしりとした姿を見ながらの下りとなる。
踏み跡は明瞭で、ほぼ登山道レベルと言える。
ここまで下りると葉を落とした木はなくなり、紅葉は一段と輝きを増した。
西の山入端に日が沈む前の一瞬の光芒が赤と黄を鮮やかに浮かび上がらせている。
この尾根をまっすぐ進むと田戸に出てしまうので、Ca450m地点で90度左折しなければならない。
分岐の手前には名前のわからない巨木が存在感を放っていた。「これは何の木だろう」と話し合っていたが、帰宅
して調べてみるとオオウラジロノキということだった。
Satoさんはこの道を歩くの初めてで、この木も見たことがないような口ぶりだったが、草川啓三氏の「森の巨人た
ち」に載っており、satoさんがモデルで写っているというオチまで付いたのはご愛敬だ。
最後は落ち葉で滑りやすい急坂の標高差220mを一直線の急降下で県道に下り立った。
山日和
【湖北】奥川並から横山岳北尾根 初冬のブナ林を愛でる山旅
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【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【湖北】奥川並から横山岳北尾根 初冬のブナ林を愛でる山旅
山日和さま、オフ会お疲れさまでした。
「下山路で体力尽きて遭難のケースが多い…」
最後のごあいさつでのこの言葉、身に沁みて、か弱い心臓がちょっと震えましたがな(^_-)
SHIGEKI旦那が寄り添ってくれて、なんとか定時刻内に駐車地へ降り立ち、無事帰宅できました。
さて、横山岳の裏道横道グルリンポンルート。こんなルートを選ぶのはクマさんかシカちゃんくらいなもんでしょうね。
左岸に出る前は川が渡れないし、斜面もきついし…。やはり取付くならここからですね!
オオウラジロノキ、覚えておきますね、satoさん(^_-)
最後の急下りがちょっと不安が残りますが、いつか辿ってみたいルートでした。
~びわ爺
「下山路で体力尽きて遭難のケースが多い…」
最後のごあいさつでのこの言葉、身に沁みて、か弱い心臓がちょっと震えましたがな(^_-)
SHIGEKI旦那が寄り添ってくれて、なんとか定時刻内に駐車地へ降り立ち、無事帰宅できました。
さて、横山岳の裏道横道グルリンポンルート。こんなルートを選ぶのはクマさんかシカちゃんくらいなもんでしょうね。
長く菅並に入っていませんが、ずいぶん変わっているようですね。県道は整備が進んでいるとは聞いていましたが…。いつも車を止める田戸の奥川並川出合は工事現場になっていた。去年の水害の復旧工事があちこちで行われて
いるようだ。少し戻って真新しい石碑が建てられた小原の集落跡に駐車する。
奥川並へ向かう高時川を渡る橋は通れず、手前の河原に設置された仮橋を通って林道に入った。
何度かこの林道を歩きましたが、横山岳への取り付き点になるようなポイントは見つけられませんでした。林道が左岸に渡ったところから斜面に取り付いた。
ここが横山岳から北に延びる尾根の末端である。
左岸に出る前は川が渡れないし、斜面もきついし…。やはり取付くならここからですね!
雪とブナのたたかいが産み出した芸術作品ですね。ブナ、トチ、ミズナラなどの巨樹怪木に出会うのもバリルートの楽しみです。尾根の真ん中に奇怪なブナが現れた。太い主幹から何本もの幹を立ち上げたブナはあがりこだろう。
下部の幹周りは4mを軽く超えていそうな巨木だ。
西の派生尾根に迷い込んだら、どう下っても最後は断崖ですね(@_@。Ca820mのピーク周辺からはブナの純林となった。ピークから西に派生する尾根が魅力的だ。
あやかりたいもんですが、私の目には入ってくれませんわ(゜o゜) コンビニのナメコ味噌汁で我慢しときます。何気なく視線をやったミズナラの枯れ木に光るものを見つけた。今シーズン初ナメコである。ヌルヌルとした
ヌメリがいかにも美味しそうだ。
山中の池はなぜか印象深いですね。先日行ったトガスの中腹にも立派な自然池がありました。さらに進んだ北西尾根のジャンクションの手前にはもうひとつの池が現れた。こちらの方が水量が多く、尾根
から少し外れたヤブ無しの台地にひっそりと佇んでいた。
御意! 残雪期の晴れた一日、西尾根から周回して奥美濃の秀峰を眺めながらランチしたのが懐かしい思い出です。北西尾根とのジャンクションピークに立つと、展望が一気に開けて空気が変わった。あたりはすべてブナである。
これまで遮られていた南西方向には小さな余呉湖とその奥に広大な琵琶湖が鈍く光っている。
このピークから横山岳山頂までの北尾根は、横山岳の中でも最良の区間ではないだろうか。
このルートも考えたのですが、田戸近くまでは長すぎるし、高時川の渡渉はできそうにないので諦めていました。下山は北西尾根JPから北西尾根に入り、三角点桑樹谷の先から小原への尾根を下る。
なるほど! これなら渡渉も不要だし距離も省略できそうだ。工事が無くても小原に車を置くのは正解かも。この尾根をまっすぐ進むと田戸に出てしまうので、Ca450m地点で90度左折しなければならない。
オオウラジロノキ、覚えておきますね、satoさん(^_-)
最後の急下りがちょっと不安が残りますが、いつか辿ってみたいルートでした。
~びわ爺
Re: 【湖北】奥川並から横山岳北尾根 初冬のブナ林を愛でる山旅
biwa爺さん、、どうもです。
「下山路で体力尽きて遭難のケースが多い…」
最後のごあいさつでのこの言葉、身に沁みて、か弱い心臓がちょっと震えましたがな(^_-)
SHIGEKI旦那が寄り添ってくれて、なんとか定時刻内に駐車地へ降り立ち、無事帰宅できました。
そうそう、以って他山の石として下さいよ。
さて、横山岳の裏道横道グルリンポンルート。こんなルートを選ぶのはクマさんかシカちゃんくらいなもんでしょうね。
ウマさん、シカさんの合体という説もありますが。
長く菅並に入っていませんが、ずいぶん変わっているようですね。県道は整備が進んでいるとは聞いていましたが…。
県道自体は台風で荒れた部分の補修という感じ(道より高時川の護岸か)で、まったく変わりありません。
何度かこの林道を歩きましたが、横山岳への取り付き点になるようなポイントは見つけられませんでした。
左岸に出る前は川が渡れないし、斜面もきついし…。やはり取付くならここからですね!
30mぐらいのガマンで済みました。
雪とブナのたたかいが産み出した芸術作品ですね。ブナ、トチ、ミズナラなどの巨樹怪木に出会うのもバリルートの楽しみです。
これはなかなかの一本でしたね。
>Ca820mのピーク周辺からはブナの純林となった。ピークから西に派生する尾根が魅力的だ。
西の派生尾根に迷い込んだら、どう下っても最後は断崖ですね(@_@。
うまく着地できるところもあるかもですが、渡渉は必須ですね。
あやかりたいもんですが、私の目には入ってくれませんわ(゜o゜) コンビニのナメコ味噌汁で我慢しときます。
biwa爺さんの首では探すのも難しいでしょう~
山中の池はなぜか印象深いですね。先日行ったトガスの中腹にも立派な自然池がありました。
おおっ、無雪期のトガスへ行きましたか。ヤブはなかったですか?
>このピークから横山岳山頂までの北尾根は、横山岳の中でも最良の区間ではないだろうか。
御意! 残雪期の晴れた一日、西尾根から周回して奥美濃の秀峰を眺めながらランチしたのが懐かしい思い出です。
ですよね。積雪期なら一層素晴らしい展望が得られます。
>下山は北西尾根JPから北西尾根に入り、三角点桑樹谷の先から小原への尾根を下る。
このルートも考えたのですが、田戸近くまでは長すぎるし、高時川の渡渉はできそうにないので諦めていました。
まずは地形図で渡渉しなくて済むポイントを探すことですね。
>この尾根をまっすぐ進むと田戸に出てしまうので、Ca450m地点で90度左折しなければならない。
なるほど! これなら渡渉も不要だし距離も省略できそうだ。工事が無くても小原に車を置くのは正解かも。
そうそう、現在の田戸は駐車するのを憚られます。
山日和
「下山路で体力尽きて遭難のケースが多い…」
最後のごあいさつでのこの言葉、身に沁みて、か弱い心臓がちょっと震えましたがな(^_-)
SHIGEKI旦那が寄り添ってくれて、なんとか定時刻内に駐車地へ降り立ち、無事帰宅できました。
そうそう、以って他山の石として下さいよ。
さて、横山岳の裏道横道グルリンポンルート。こんなルートを選ぶのはクマさんかシカちゃんくらいなもんでしょうね。
ウマさん、シカさんの合体という説もありますが。
長く菅並に入っていませんが、ずいぶん変わっているようですね。県道は整備が進んでいるとは聞いていましたが…。
県道自体は台風で荒れた部分の補修という感じ(道より高時川の護岸か)で、まったく変わりありません。
何度かこの林道を歩きましたが、横山岳への取り付き点になるようなポイントは見つけられませんでした。
左岸に出る前は川が渡れないし、斜面もきついし…。やはり取付くならここからですね!
30mぐらいのガマンで済みました。
雪とブナのたたかいが産み出した芸術作品ですね。ブナ、トチ、ミズナラなどの巨樹怪木に出会うのもバリルートの楽しみです。
これはなかなかの一本でしたね。
>Ca820mのピーク周辺からはブナの純林となった。ピークから西に派生する尾根が魅力的だ。
西の派生尾根に迷い込んだら、どう下っても最後は断崖ですね(@_@。
うまく着地できるところもあるかもですが、渡渉は必須ですね。
あやかりたいもんですが、私の目には入ってくれませんわ(゜o゜) コンビニのナメコ味噌汁で我慢しときます。
biwa爺さんの首では探すのも難しいでしょう~
山中の池はなぜか印象深いですね。先日行ったトガスの中腹にも立派な自然池がありました。
おおっ、無雪期のトガスへ行きましたか。ヤブはなかったですか?
>このピークから横山岳山頂までの北尾根は、横山岳の中でも最良の区間ではないだろうか。
御意! 残雪期の晴れた一日、西尾根から周回して奥美濃の秀峰を眺めながらランチしたのが懐かしい思い出です。
ですよね。積雪期なら一層素晴らしい展望が得られます。
>下山は北西尾根JPから北西尾根に入り、三角点桑樹谷の先から小原への尾根を下る。
このルートも考えたのですが、田戸近くまでは長すぎるし、高時川の渡渉はできそうにないので諦めていました。
まずは地形図で渡渉しなくて済むポイントを探すことですね。
>この尾根をまっすぐ進むと田戸に出てしまうので、Ca450m地点で90度左折しなければならない。
なるほど! これなら渡渉も不要だし距離も省略できそうだ。工事が無くても小原に車を置くのは正解かも。
そうそう、現在の田戸は駐車するのを憚られます。
山日和
Re: 【湖北】奥川並から横山岳北尾根 初冬のブナ林を愛でる山旅
山日和さま
こんばんは。
土曜日、各地のお山で雪が降ったようですね。
今日も寒い一日でした。でも、明日から週末まで、また暖かな日が続きそうです。
うつくしいブナの林が続く横山岳の北尾根を、雪の季節に、いつか末端から辿りたいなぁと思っていました。
・844周辺の緩やかな地形が気になっていました。
山日和さんからお話が上がった時は、うれしかったです。道跡を確認することが出来る無積雪期に登れる!と。
私が思い描いていたのは、標高830mから西に延びる広くて緩やかな尾根でしたが、この尾根の末端は奥川並川。
道路が左岸を通る、まさに北尾根の末端から登ることになりました。
小原の集落跡には石碑が出来ていましたね。
高時川源流にはかつて7つの村がありましたが、1996年にはすべての村が廃村となってしまったそうです。
半明、鷲見、田戸、小原は、ダム建設計画による立ち退き。でもダム建設は白紙に戻り、集落は消えてしまいました。
田戸は護岸工事で村の痕跡もありません。奥川並は田畑やお宮さんの跡が残っていますね。
『地図から消えた村』を見ると、こんな暮らしがあったのだなぁ、としみじみとした気持ちに包まれます。
取りつきは奥川並の集落跡に入り少し進んだ地点から。
尾根に登るとやはり仕事道の跡が残っていました。あがりこのブナの巨木は貫禄がありました。
どのくらいの年月、村人を見つめてきたのでしょう。しゃくなげ林は結構広かったですね。
背丈が低かったのでお花の時期に来ていたら、目の高さで咲き誇る花ばなに感激していたでしょうね。
そう、山日和さん、ナメコを見つけてくださりありがとうございます。
この日の晩、早速お味噌汁に入れていただきました。おいしかったです。
・844下の緩やかな台地に足を踏み入れると素敵な風景が出迎えてくれました。
思いもかけない風景に出会うと、驚きとよろこびに包まれますが、気になっていた地が素晴らしい風景だと、
やったぁ、という気持ちにもなります。そこに池があるとよりうれしくなります。
ヤブもなく、雪の無い時に訪れることが出来てよかったとしみじみ思いました。
標高930~40mの等高線が広がっている地点の風景(写真)も素晴らしかったです。
金居原に延びる東尾根の地形とふたつの池が大好きなのですが、
北尾根にもこんなにも素敵な池のある風景が展開していたのですね。
その上部の炭焼き窯の跡にも驚きでした。
猫ケ洞も標高1000mくらいに炭焼き窯跡がありましたが、稜線近い高さでも炭を焼いていたのですね。
△856.8の尾根と合流してから山頂までのブナ林は、そうですね、
東尾根よりも風格のある大きなブナが多いですね。
この季節に歩くのは初めてでしたが、去りゆく秋とやって来た冬が混ざり合う青空の下に立ち並ぶブナの木の、
凛としたうつくしさに目が吸い込まれていきそうになりました。
ここにも池がありました。
小原へと下る尾根はカエデも多く、赤や黄に彩られた木々が、午後4時前の黄味を帯びたやわらかな陽射しを受け、
艶やかに煌めいていました。この時間から、そう、「日の沈む前の一瞬の光芒」、秋のお山の味わい深き時間です。
巨木ですが、草川啓三さんとご一緒させていただいた時に出会った巨木は、
・624の尾根上にあったと勘違いをしていました。白いお花が咲いていたのは記憶に残っているのですが、
歩いた尾根の記憶は別の尾根にすり替わっていました。
葉っぱが落ちていて表情が異なっていましたので、木を見ても思い出せませんでした。
この尾根にも巨木があるのだと感激していました(汗)。
最近、物忘れが多く、自分の記憶に自信が持てません。そのうち登ったことのないお山を登ったとか、
ご一緒した人が別の人になっていたとか、勝手に話を作ってしまいそうでこわいです。
この尾根は小原の人たちが山仕事で歩いてきた尾根なのですね。しっかりとした踏み跡が物語っていました。
大好きなお山、横山岳のあらたな宝物に出会えたうれしい山旅でした。
ありがとうございます。
sato
こんばんは。
土曜日、各地のお山で雪が降ったようですね。
今日も寒い一日でした。でも、明日から週末まで、また暖かな日が続きそうです。
うつくしいブナの林が続く横山岳の北尾根を、雪の季節に、いつか末端から辿りたいなぁと思っていました。
・844周辺の緩やかな地形が気になっていました。
山日和さんからお話が上がった時は、うれしかったです。道跡を確認することが出来る無積雪期に登れる!と。
私が思い描いていたのは、標高830mから西に延びる広くて緩やかな尾根でしたが、この尾根の末端は奥川並川。
道路が左岸を通る、まさに北尾根の末端から登ることになりました。
小原の集落跡には石碑が出来ていましたね。
高時川源流にはかつて7つの村がありましたが、1996年にはすべての村が廃村となってしまったそうです。
半明、鷲見、田戸、小原は、ダム建設計画による立ち退き。でもダム建設は白紙に戻り、集落は消えてしまいました。
田戸は護岸工事で村の痕跡もありません。奥川並は田畑やお宮さんの跡が残っていますね。
『地図から消えた村』を見ると、こんな暮らしがあったのだなぁ、としみじみとした気持ちに包まれます。
取りつきは奥川並の集落跡に入り少し進んだ地点から。
尾根に登るとやはり仕事道の跡が残っていました。あがりこのブナの巨木は貫禄がありました。
どのくらいの年月、村人を見つめてきたのでしょう。しゃくなげ林は結構広かったですね。
背丈が低かったのでお花の時期に来ていたら、目の高さで咲き誇る花ばなに感激していたでしょうね。
そう、山日和さん、ナメコを見つけてくださりありがとうございます。
この日の晩、早速お味噌汁に入れていただきました。おいしかったです。
・844下の緩やかな台地に足を踏み入れると素敵な風景が出迎えてくれました。
思いもかけない風景に出会うと、驚きとよろこびに包まれますが、気になっていた地が素晴らしい風景だと、
やったぁ、という気持ちにもなります。そこに池があるとよりうれしくなります。
ヤブもなく、雪の無い時に訪れることが出来てよかったとしみじみ思いました。
標高930~40mの等高線が広がっている地点の風景(写真)も素晴らしかったです。
金居原に延びる東尾根の地形とふたつの池が大好きなのですが、
北尾根にもこんなにも素敵な池のある風景が展開していたのですね。
その上部の炭焼き窯の跡にも驚きでした。
猫ケ洞も標高1000mくらいに炭焼き窯跡がありましたが、稜線近い高さでも炭を焼いていたのですね。
△856.8の尾根と合流してから山頂までのブナ林は、そうですね、
東尾根よりも風格のある大きなブナが多いですね。
この季節に歩くのは初めてでしたが、去りゆく秋とやって来た冬が混ざり合う青空の下に立ち並ぶブナの木の、
凛としたうつくしさに目が吸い込まれていきそうになりました。
ここにも池がありました。
小原へと下る尾根はカエデも多く、赤や黄に彩られた木々が、午後4時前の黄味を帯びたやわらかな陽射しを受け、
艶やかに煌めいていました。この時間から、そう、「日の沈む前の一瞬の光芒」、秋のお山の味わい深き時間です。
巨木ですが、草川啓三さんとご一緒させていただいた時に出会った巨木は、
・624の尾根上にあったと勘違いをしていました。白いお花が咲いていたのは記憶に残っているのですが、
歩いた尾根の記憶は別の尾根にすり替わっていました。
葉っぱが落ちていて表情が異なっていましたので、木を見ても思い出せませんでした。
この尾根にも巨木があるのだと感激していました(汗)。
最近、物忘れが多く、自分の記憶に自信が持てません。そのうち登ったことのないお山を登ったとか、
ご一緒した人が別の人になっていたとか、勝手に話を作ってしまいそうでこわいです。
この尾根は小原の人たちが山仕事で歩いてきた尾根なのですね。しっかりとした踏み跡が物語っていました。
大好きなお山、横山岳のあらたな宝物に出会えたうれしい山旅でした。
ありがとうございます。
sato
Re: 【湖北】奥川並から横山岳北尾根 初冬のブナ林を愛でる山旅
satoさん、どうもです。
今日も寒い一日でした。でも、明日から週末まで、また暖かな日が続きそうです。
ところが今度の週末はグッと冷え込みそうです。
私が思い描いていたのは、標高830mから西に延びる広くて緩やかな尾根でしたが、この尾根の末端は奥川並川。
道路が左岸を通る、まさに北尾根の末端から登ることになりました。
尾根の形が魅力的ですよね。奥川並川を遡行して取付くか。
小原の集落跡には石碑が出来ていましたね。
他の集落跡にもできてるのかな?小原だけということはないでしょうね。
高時川源流にはかつて7つの村がありましたが、1996年にはすべての村が廃村となってしまったそうです。
半明、鷲見、田戸、小原は、ダム建設計画による立ち退き。でもダム建設は白紙に戻り、集落は消えてしまいました。
田戸は護岸工事で村の痕跡もありません。奥川並は田畑やお宮さんの跡が残っていますね。
『地図から消えた村』を見ると、こんな暮らしがあったのだなぁ、としみじみとした気持ちに包まれます。
しばらく行ってないけど、鷲見や尾羽梨や針川はどうなってるんやろね。
尾根に登るとやはり仕事道の跡が残っていました。あがりこのブナの巨木は貫禄がありました。
どのくらいの年月、村人を見つめてきたのでしょう。しゃくなげ林は結構広かったですね。
背丈が低かったのでお花の時期に来ていたら、目の高さで咲き誇る花ばなに感激していたでしょうね。
一部を除いて快適な道が続いてましたね。あの異形のブナは迫力ありました。この山域ではあまり見ないような姿でしたね。
そう、山日和さん、ナメコを見つけてくださりありがとうございます。
この日の晩、早速お味噌汁に入れていただきました。おいしかったです。
私も味噌汁で食べました。孫も美味しいと喜んでましたよ。
・844下の緩やかな台地に足を踏み入れると素敵な風景が出迎えてくれました。
思いもかけない風景に出会うと、驚きとよろこびに包まれますが、気になっていた地が素晴らしい風景だと、
やったぁ、という気持ちにもなります。そこに池があるとよりうれしくなります。
ヤブもなく、雪の無い時に訪れることが出来てよかったとしみじみ思いました。
いいところでしたね。池はもう少し水が多ければというところ。
標高930~40mの等高線が広がっている地点の風景(写真)も素晴らしかったです。
金居原に延びる東尾根の地形とふたつの池が大好きなのですが、
北尾根にもこんなにも素敵な池のある風景が展開していたのですね。
その上部の炭焼き窯の跡にも驚きでした。
猫ケ洞も標高1000mくらいに炭焼き窯跡がありましたが、稜線近い高さでも炭を焼いていたのですね。
あの池はロケーションも素晴らしいですね。谷状の地形の炭焼窯跡は猫ヶ洞に通じるものがあります。
運び出すのも大変なのに、ずいぶん高いところで炭を焼いてたもんですね。
△856.8の尾根と合流してから山頂までのブナ林は、そうですね、
東尾根よりも風格のある大きなブナが多いですね。
この季節に歩くのは初めてでしたが、去りゆく秋とやって来た冬が混ざり合う青空の下に立ち並ぶブナの木の、凛としたうつくしさに目が吸い込まれていきそうになりました。
青空の下、さわやかなブナ林が続いていました。雪の時もいいけど、無雪期には無雪期の味わいがありますね。新緑の頃もいいでしょうねえ。
小原へと下る尾根はカエデも多く、赤や黄に彩られた木々が、午後4時前の黄味を帯びたやわらかな陽射しを受け、艶やかに煌めいていました。この時間から、そう、「日の沈む前の一瞬の光芒」、秋のお山の味わい深き時間です。
お得意の下山タイムです。残照を浴びて赤く輝く山並みの美しさは、この時間に歩いている人間だけの特権ですね。
seiichiさんに怒られそうだけど。
巨木ですが、草川啓三さんとご一緒させていただいた時に出会った巨木は、
・624の尾根上にあったと勘違いをしていました。白いお花が咲いていたのは記憶に残っているのですが、歩いた尾根の記憶は別の尾根にすり替わっていました。
葉っぱが落ちていて表情が異なっていましたので、木を見ても思い出せませんでした。
この尾根にも巨木があるのだと感激していました(汗)。
あの口ぶりで、絶対初めて来たと思ってましたよ。しかしあの木を見ても思い出せないとは・・・・
最近、物忘れが多く、自分の記憶に自信が持てません。そのうち登ったことのないお山を登ったとか、ご一緒した人が別の人になっていたとか、勝手に話を作ってしまいそうでこわいです。
それはそれで面白いですが。
この尾根は小原の人たちが山仕事で歩いてきた尾根なのですね。しっかりとした踏み跡が物語っていました。
あそこまでしっかりした道があるとは思いませんでした。でもsatoさんは知ってた(はず)んですね。
山日和
今日も寒い一日でした。でも、明日から週末まで、また暖かな日が続きそうです。
ところが今度の週末はグッと冷え込みそうです。
私が思い描いていたのは、標高830mから西に延びる広くて緩やかな尾根でしたが、この尾根の末端は奥川並川。
道路が左岸を通る、まさに北尾根の末端から登ることになりました。
尾根の形が魅力的ですよね。奥川並川を遡行して取付くか。
小原の集落跡には石碑が出来ていましたね。
他の集落跡にもできてるのかな?小原だけということはないでしょうね。
高時川源流にはかつて7つの村がありましたが、1996年にはすべての村が廃村となってしまったそうです。
半明、鷲見、田戸、小原は、ダム建設計画による立ち退き。でもダム建設は白紙に戻り、集落は消えてしまいました。
田戸は護岸工事で村の痕跡もありません。奥川並は田畑やお宮さんの跡が残っていますね。
『地図から消えた村』を見ると、こんな暮らしがあったのだなぁ、としみじみとした気持ちに包まれます。
しばらく行ってないけど、鷲見や尾羽梨や針川はどうなってるんやろね。
尾根に登るとやはり仕事道の跡が残っていました。あがりこのブナの巨木は貫禄がありました。
どのくらいの年月、村人を見つめてきたのでしょう。しゃくなげ林は結構広かったですね。
背丈が低かったのでお花の時期に来ていたら、目の高さで咲き誇る花ばなに感激していたでしょうね。
一部を除いて快適な道が続いてましたね。あの異形のブナは迫力ありました。この山域ではあまり見ないような姿でしたね。
そう、山日和さん、ナメコを見つけてくださりありがとうございます。
この日の晩、早速お味噌汁に入れていただきました。おいしかったです。
私も味噌汁で食べました。孫も美味しいと喜んでましたよ。
・844下の緩やかな台地に足を踏み入れると素敵な風景が出迎えてくれました。
思いもかけない風景に出会うと、驚きとよろこびに包まれますが、気になっていた地が素晴らしい風景だと、
やったぁ、という気持ちにもなります。そこに池があるとよりうれしくなります。
ヤブもなく、雪の無い時に訪れることが出来てよかったとしみじみ思いました。
いいところでしたね。池はもう少し水が多ければというところ。
標高930~40mの等高線が広がっている地点の風景(写真)も素晴らしかったです。
金居原に延びる東尾根の地形とふたつの池が大好きなのですが、
北尾根にもこんなにも素敵な池のある風景が展開していたのですね。
その上部の炭焼き窯の跡にも驚きでした。
猫ケ洞も標高1000mくらいに炭焼き窯跡がありましたが、稜線近い高さでも炭を焼いていたのですね。
あの池はロケーションも素晴らしいですね。谷状の地形の炭焼窯跡は猫ヶ洞に通じるものがあります。
運び出すのも大変なのに、ずいぶん高いところで炭を焼いてたもんですね。
△856.8の尾根と合流してから山頂までのブナ林は、そうですね、
東尾根よりも風格のある大きなブナが多いですね。
この季節に歩くのは初めてでしたが、去りゆく秋とやって来た冬が混ざり合う青空の下に立ち並ぶブナの木の、凛としたうつくしさに目が吸い込まれていきそうになりました。
青空の下、さわやかなブナ林が続いていました。雪の時もいいけど、無雪期には無雪期の味わいがありますね。新緑の頃もいいでしょうねえ。
小原へと下る尾根はカエデも多く、赤や黄に彩られた木々が、午後4時前の黄味を帯びたやわらかな陽射しを受け、艶やかに煌めいていました。この時間から、そう、「日の沈む前の一瞬の光芒」、秋のお山の味わい深き時間です。
お得意の下山タイムです。残照を浴びて赤く輝く山並みの美しさは、この時間に歩いている人間だけの特権ですね。
seiichiさんに怒られそうだけど。
巨木ですが、草川啓三さんとご一緒させていただいた時に出会った巨木は、
・624の尾根上にあったと勘違いをしていました。白いお花が咲いていたのは記憶に残っているのですが、歩いた尾根の記憶は別の尾根にすり替わっていました。
葉っぱが落ちていて表情が異なっていましたので、木を見ても思い出せませんでした。
この尾根にも巨木があるのだと感激していました(汗)。
あの口ぶりで、絶対初めて来たと思ってましたよ。しかしあの木を見ても思い出せないとは・・・・
最近、物忘れが多く、自分の記憶に自信が持てません。そのうち登ったことのないお山を登ったとか、ご一緒した人が別の人になっていたとか、勝手に話を作ってしまいそうでこわいです。
それはそれで面白いですが。
この尾根は小原の人たちが山仕事で歩いてきた尾根なのですね。しっかりとした踏み跡が物語っていました。
あそこまでしっかりした道があるとは思いませんでした。でもsatoさんは知ってた(はず)んですね。
山日和