【日 付】2023年5月20日(土)
【山 域】京都北山 久多川周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】久多上ノ町7:55---10:25 P897---11:00カヤンド谷---12:25光砥山---12:40ランチ場14:05---15:25 P927
---16:20深洞山---17:30駐車地
今シーズンの初沢は、京都北山久多川支流の上ノ谷右俣。足慣らしにはちょうどいい軽めの谷から巨樹の森と
花を愛でようというプランである。
久多上ノ町の集落から林道終点の二俣まで歩く。下り立った出合、特に右俣の方は水量チョロチョロで林相も
貧弱。どう見ても食指を動かされる渓相ではない。
しかし、谷は歩いてみなければわからないもので、二俣までの植林はすぐに自然林へと変わり、たちまち美し
い渓相に目を瞠ることになる。
適度に現われる滝は直登も可能だが、昨日の雨もあって水は冷たく、まだ全身にシャワーを浴びて登ろうという
気が起こらない。美しいナメ滝や、一見別の流れのように見える二条に分かれた面白い滝が続いて飽きさせない。
流れの美しさとともにこの谷を特徴付けているのがトチやカツラ、サワグルミの巨木だ。
うっすらと霧の漂う谷の奥から浮かび上がる滝や巨木の姿は、日差しの中で見るよりも鮮烈な印象を与える。
芦生に隣接する谷らしく、源頭部の美しさも格別で、ヤブ無しの詰めをP897m近くの尾根に這い上がった。
P897mからはP927mへ向けて尾根を進み、最低鞍部のあたりから左手のカヤンド谷へ下る。
標高差50mほどの急降下でカヤンド谷の水辺に下り立った。植林がちなのが残念だが、落ち着いた流れの雰囲気
は悪くない。
実はこの谷は予備知識がまったく無く、登山靴でも歩ける程度だと思っていた。ところが少し進んだところから
ナメが連続して現われ、意外に沢らしくなってきた。
さきほど尾根に乗ったところで脱いでいたヘルメットと手袋を慌てて装着し直す。
P927mから落ちる左岸支流にははるか高いところからナメの連瀑が落ちていて驚く。思わずそちらの方へ惹か
れそうになったが、予定通り本流を遡った。
しかしその後は滝らしい滝は現われず、V字状の溝になった谷を詰め上げて行く。
源頭は地形図でみるより傾斜が強く、まだ急な詰めに慣れていない体にはきつい登りだ。
京都・南丹市境稜線に上がると、幹周10数メートルあるだろう、驚くほど巨大な台杉が出迎えてくれる。
去年も歩いたが、この一帯は台杉の巨樹の展示場のような趣きがある。
光砥(コウンド)山の先にも板取(ばんどり)大杉と呼ばれる巨大なスギがある。谷の中と同様に、この巨大なスギの
巨樹たちも、ガスの中から浮かび上がる方が存在感が感じられ、なにか厳かな空気が漂っていた。
ワサ谷の源頭(ここにもスギの巨樹がある)でランチタイムを楽しんだ後、帰路は稜線を辿る。
結構アップダウンがあり、特にP897mへの登り返しは、往路に下って来た時の印象よりも長く続いた。
京都北山というと北山杉のイメージが強く、植林が主体という印象を持っていたのだが、この稜線はほぼ自然林
に覆われており、気持ち良く歩くことができる。
ただ、ブナが少ないのが欠点ではあるが、スギの巨樹がそれを補っているというところだろうか。
未踏の深洞(フカンド)山を踏み、その先から久多上ノ町への支尾根を辿る。
この尾根は少しハズレで、多少ヤブっぽいのは目を瞑るにしても、林相があまりよろしくなかった。
最後は明瞭な杣道をを辿ってソフトランディング。朝の林道に下り立って、沢始めは終了である。
美しい谷、驚くような巨樹、そして目当ての花を堪能できた、いい一日だった。
山日和
【京都北山】巨樹の森と花を愛でる沢始め 久多川上ノ谷から光砥山へ
フォーラムルール
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【 日 付 】
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Re: 【京都北山】巨樹の森と花を愛でる沢始め 久多川上ノ谷から光砥山へ
山日和様
なんだか鬱陶しい天候になってきました。オフ会の可否も微妙な空模様。判定はギリギリになりそうですね。
光砥山は昨年、山猫さんたちとサルメンを拝みに行ってきました。三国岳、天狗岳、小野村割岳など、登山者も少ないこの界隈の静かな雰囲気は独特で、心が惹かれます。
久多上の町からの沢行ですね。もうこれからは、低山とはいえ暑い尾根道は敬遠されそうです。小雨の涼しい日を選んで…と言っても、今度はヒルに悩まされる。沢禁の私には、なんとも厄介な季節の到来です。
何年か前、久多峠から光砥山~・927P~フカンド(深洞谷)の両岸尾根を周回しました。また巨杉怪木に逢いに行ってみたくなりました。
じつは、広河原下之町から早稲谷の両岸尾根を考えていました。右岸尾根の巨木群は見ものらしいです。
梅雨入り前の今日にでも…、と思っていたのですが、結局足が出せないまま、明日から梅雨入りらしいですね。(@_@。
沢行のレスにはなりませんが、遡行の様子や写真を見て「涼」を戴いてます。ヤブ板も沢レポが増えて賑やかになりそうですね(^^♪
~びわ爺
なんだか鬱陶しい天候になってきました。オフ会の可否も微妙な空模様。判定はギリギリになりそうですね。
光砥山は昨年、山猫さんたちとサルメンを拝みに行ってきました。三国岳、天狗岳、小野村割岳など、登山者も少ないこの界隈の静かな雰囲気は独特で、心が惹かれます。
久多上の町からの沢行ですね。もうこれからは、低山とはいえ暑い尾根道は敬遠されそうです。小雨の涼しい日を選んで…と言っても、今度はヒルに悩まされる。沢禁の私には、なんとも厄介な季節の到来です。
何年か前、久多峠から光砥山~・927P~フカンド(深洞谷)の両岸尾根を周回しました。また巨杉怪木に逢いに行ってみたくなりました。
じつは、広河原下之町から早稲谷の両岸尾根を考えていました。右岸尾根の巨木群は見ものらしいです。
梅雨入り前の今日にでも…、と思っていたのですが、結局足が出せないまま、明日から梅雨入りらしいですね。(@_@。
沢行のレスにはなりませんが、遡行の様子や写真を見て「涼」を戴いてます。ヤブ板も沢レポが増えて賑やかになりそうですね(^^♪
~びわ爺
Re: 【京都北山】巨樹の森と花を愛でる沢始め 久多川上ノ谷から光砥山へ
山日和さま
こんにちは。
昨日、九州北部から東海地方にかけての梅雨入りが発表されましたね。
週末のお天気が気になります。
今シーズン最初の沢山旅は、久多のお山。
安曇川に注ぐ久多川流域のお山も好きな山域で、『渓谷』を開いては、ちいさな谷、ひとつひとつを遡っていくのを夢見ていました。
でも、怪我してからは、ひとり谷歩きは禁止。山日和さんが、久多川流域の谷も気になっていらっしゃると知った時は、うれしかったです。
上の谷は、気になる谷のひとつでした。
今回は、光砥山まで行きましょうということで、稜線に出てから、桂川に注ぐ能見川上流のカヤンド谷に降りて光砥山に向かうという
素敵なコースを描いてくださいました。
上の谷右俣は、地図を見ると両岸が切り立った狭い谷。植林がちの暗い谷が浮かび、私は、どちらかというと左俣が気になっていました。
山は、分け入ってみないと分からないですね。右俣に入ると、清冽な流れと瑞々しい緑の森が出迎えてくれました。
うれしい風景はこの先も続いていきました。二枚目のお写真の滝が現れた時は、感嘆の声が上がりましたね。
うっとりするのと同時に、左の山の斜面を流れる滝の不思議さに見入っていました。いったいどうなっているのだろう。
ワクワクドキドキしながら登っていきました。二条の滝だったのですね。
ちいさな谷で感じる、水の流れが生み出す造形の不思議さとうつくしさ。私の沢山旅のよろこびです。
うつくしい森、木々やお花との出会い、暮らしの痕跡との出会いも。
うっすらと霧の漂う谷の奥から浮かび上がる滝や巨木の姿は、日差しの中で見るよりも、存在美を放ち、
こころの奥底に沁みいるうつくしさでした。
カヤンド谷は、植林の中の平凡な流れかな、と思っていましたので、この谷も予想外の風景に出会い、感激しました。
927mピークから落ちる支流のナメ滝は、吸い込まれていきそうな気品に満ちた滝でしたね。
谷を詰め上がると、巨大な台杉が。
京都・南丹市境稜線の、この一帯は、そうですね、台杉の巨樹の展示場のような趣がありますね。
雪の重みで垂れ下がって地面についた枝が根を出して、幹になり成長する伏条台杉。
むかしの人々は、その特性を利用して、主幹を切り、切り株から芽を出させ、木材を得ることを繰り返してきたのですね。
時代の流れの中で、人の手から離れた杉は、数百年の歳月を経て、目を見張る大きさとお姿の巨樹となったのですね。
霧の中に浮かび上がる台杉は、わぁ、すごい、を超えた圧倒的な存在感を放っていました。
コウンド山、コウドウ山と呼ばれる光砥山。
フカンド、コウンド、カヤンド。不思議な響きですね。どういう意味なのでしょうね。
「光砥山」は、ずっしりとした重みを感じる山名だなぁ、と。
帰りは、どの尾根を下ろうかとお話していましたが、フカンド山の東から上の町へ。
ヤブなしで下れるかな、と思いましたが、ここは、想像が上を行きました。
でも、これも、歩いてこそ感じられること。楽しかったです。
2月頃から、膝の痛みが再発し、沢歩きは止めた方がいいのかも、と思っていた時もありました。
クリニックに行き、膝の状態を診ていただき、痛みが治まり、こうして今年も、沢山旅の日を迎えることが出来ました。
でも、膝はなんとかなっても、左足首がガチガチで、転石の上や段差が歩きにくく、からだが緊張してしまい、
遡行時間がかかり過ぎてしまいました。何回か歩くうちに、また感覚を取り戻していくかな、と前向きに考えます。
昨年も最初はガチガチでしたので。
沢山旅の始まりは、気になっていた谷を遡り、うつくしい風景、驚くような巨樹、お目当てのお花にも出会えた、ゆたかな山旅でした。
ありがとうございました。
sato
こんにちは。
昨日、九州北部から東海地方にかけての梅雨入りが発表されましたね。
週末のお天気が気になります。
今シーズン最初の沢山旅は、久多のお山。
安曇川に注ぐ久多川流域のお山も好きな山域で、『渓谷』を開いては、ちいさな谷、ひとつひとつを遡っていくのを夢見ていました。
でも、怪我してからは、ひとり谷歩きは禁止。山日和さんが、久多川流域の谷も気になっていらっしゃると知った時は、うれしかったです。
上の谷は、気になる谷のひとつでした。
今回は、光砥山まで行きましょうということで、稜線に出てから、桂川に注ぐ能見川上流のカヤンド谷に降りて光砥山に向かうという
素敵なコースを描いてくださいました。
上の谷右俣は、地図を見ると両岸が切り立った狭い谷。植林がちの暗い谷が浮かび、私は、どちらかというと左俣が気になっていました。
山は、分け入ってみないと分からないですね。右俣に入ると、清冽な流れと瑞々しい緑の森が出迎えてくれました。
うれしい風景はこの先も続いていきました。二枚目のお写真の滝が現れた時は、感嘆の声が上がりましたね。
うっとりするのと同時に、左の山の斜面を流れる滝の不思議さに見入っていました。いったいどうなっているのだろう。
ワクワクドキドキしながら登っていきました。二条の滝だったのですね。
ちいさな谷で感じる、水の流れが生み出す造形の不思議さとうつくしさ。私の沢山旅のよろこびです。
うつくしい森、木々やお花との出会い、暮らしの痕跡との出会いも。
うっすらと霧の漂う谷の奥から浮かび上がる滝や巨木の姿は、日差しの中で見るよりも、存在美を放ち、
こころの奥底に沁みいるうつくしさでした。
カヤンド谷は、植林の中の平凡な流れかな、と思っていましたので、この谷も予想外の風景に出会い、感激しました。
927mピークから落ちる支流のナメ滝は、吸い込まれていきそうな気品に満ちた滝でしたね。
谷を詰め上がると、巨大な台杉が。
京都・南丹市境稜線の、この一帯は、そうですね、台杉の巨樹の展示場のような趣がありますね。
雪の重みで垂れ下がって地面についた枝が根を出して、幹になり成長する伏条台杉。
むかしの人々は、その特性を利用して、主幹を切り、切り株から芽を出させ、木材を得ることを繰り返してきたのですね。
時代の流れの中で、人の手から離れた杉は、数百年の歳月を経て、目を見張る大きさとお姿の巨樹となったのですね。
霧の中に浮かび上がる台杉は、わぁ、すごい、を超えた圧倒的な存在感を放っていました。
コウンド山、コウドウ山と呼ばれる光砥山。
フカンド、コウンド、カヤンド。不思議な響きですね。どういう意味なのでしょうね。
「光砥山」は、ずっしりとした重みを感じる山名だなぁ、と。
帰りは、どの尾根を下ろうかとお話していましたが、フカンド山の東から上の町へ。
ヤブなしで下れるかな、と思いましたが、ここは、想像が上を行きました。
でも、これも、歩いてこそ感じられること。楽しかったです。
2月頃から、膝の痛みが再発し、沢歩きは止めた方がいいのかも、と思っていた時もありました。
クリニックに行き、膝の状態を診ていただき、痛みが治まり、こうして今年も、沢山旅の日を迎えることが出来ました。
でも、膝はなんとかなっても、左足首がガチガチで、転石の上や段差が歩きにくく、からだが緊張してしまい、
遡行時間がかかり過ぎてしまいました。何回か歩くうちに、また感覚を取り戻していくかな、と前向きに考えます。
昨年も最初はガチガチでしたので。
沢山旅の始まりは、気になっていた谷を遡り、うつくしい風景、驚くような巨樹、お目当てのお花にも出会えた、ゆたかな山旅でした。
ありがとうございました。
sato
最後に編集したユーザー sato [ 2023年5月31日(水) 05:42 ], 累計 1 回
Re: 【京都北山】巨樹の森と花を愛でる沢始め 久多川上ノ谷から光砥山へ
biwa爺さん、どうもです、
なんだか鬱陶しい天候になってきました。オフ会の可否も微妙な空模様。判定はギリギリになりそうですね。
今日のところは悪くはなさそうですが、台風の影響でどうなることやら・・・
光砥山は昨年、山猫さんたちとサルメンを拝みに行ってきました。三国岳、天狗岳、小野村割岳など、登山者も少ないこの界隈の静かな雰囲気は独特で、心が惹かれます。
そうでしたね。しっかりした登山道があるわりに人が少ないんでしょうか。
久多上の町からの沢行ですね。もうこれからは、低山とはいえ暑い尾根道は敬遠されそうです。小雨の涼しい日を選んで…と言っても、今度はヒルに悩まされる。沢禁の私には、なんとも厄介な季節の到来です。
30℃の声を聞くようになったらもう低山の尾根は歩けません。
ヒルの心配のない若狭の山ならジトっとした日でも大丈夫ですよ。
何年か前、久多峠から光砥山~・927P~フカンド(深洞谷)の両岸尾根を周回しました。また巨杉怪木に逢いに行ってみたくなりました。
じつは、広河原下之町から早稲谷の両岸尾根を考えていました。右岸尾根の巨木群は見ものらしいです。
この山域の台杉の巨木群は、他では味わえない雰囲気がありますね。
スギ嫌いの私ですが、台杉は何度も見たいと思います。
今では入れなくなりましたが、赤崎中尾根の巨杉群も素晴らしいです。
梅雨入り前の今日にでも…、と思っていたのですが、結局足が出せないまま、明日から梅雨入りらしいですね。(@_@。
早くも梅雨入りしちゃいましたね。でも、実はまだでしたという発表があるかも。
山日和
なんだか鬱陶しい天候になってきました。オフ会の可否も微妙な空模様。判定はギリギリになりそうですね。
今日のところは悪くはなさそうですが、台風の影響でどうなることやら・・・
光砥山は昨年、山猫さんたちとサルメンを拝みに行ってきました。三国岳、天狗岳、小野村割岳など、登山者も少ないこの界隈の静かな雰囲気は独特で、心が惹かれます。
そうでしたね。しっかりした登山道があるわりに人が少ないんでしょうか。
久多上の町からの沢行ですね。もうこれからは、低山とはいえ暑い尾根道は敬遠されそうです。小雨の涼しい日を選んで…と言っても、今度はヒルに悩まされる。沢禁の私には、なんとも厄介な季節の到来です。
30℃の声を聞くようになったらもう低山の尾根は歩けません。
ヒルの心配のない若狭の山ならジトっとした日でも大丈夫ですよ。
何年か前、久多峠から光砥山~・927P~フカンド(深洞谷)の両岸尾根を周回しました。また巨杉怪木に逢いに行ってみたくなりました。
じつは、広河原下之町から早稲谷の両岸尾根を考えていました。右岸尾根の巨木群は見ものらしいです。
この山域の台杉の巨木群は、他では味わえない雰囲気がありますね。
スギ嫌いの私ですが、台杉は何度も見たいと思います。
今では入れなくなりましたが、赤崎中尾根の巨杉群も素晴らしいです。
梅雨入り前の今日にでも…、と思っていたのですが、結局足が出せないまま、明日から梅雨入りらしいですね。(@_@。
早くも梅雨入りしちゃいましたね。でも、実はまだでしたという発表があるかも。
山日和
Re: 【京都北山】巨樹の森と花を愛でる沢始め 久多川上ノ谷から光砥山へ
satoさん、どうもです。
昨日、九州北部から東海地方にかけての梅雨入りが発表されましたね。
週末のお天気が気になります。
今のところ大丈夫そうですが、天気予報はコロコロ変わりますからね。
安曇川に注ぐ久多川流域のお山も好きな山域で、『渓谷』を開いては、ちいさな谷、ひとつひとつを遡っていくのを夢見ていました。
でも、怪我してからは、ひとり谷歩きは禁止。山日和さんが、久多川流域の谷も気になっていらっしゃると知った時は、うれしかったです。
上の谷は、気になる谷のひとつでした。
「渓谷」をチェックしてましたが、この谷は去年まではノーマークでした。
前に行った岩屋谷やオグロ谷は面白かったですね。
上の谷右俣は、地図を見ると両岸が切り立った狭い谷。植林がちの暗い谷が浮かび、私は、どちらかというと左俣が気になっていました。
地形図を見ると左俣の方が長いし深洞山にダイレクトだし、「渓谷」にもこっちの方がいいように書いてますね。
でもhillwandererさんの記録を見ると右俣の方が美しそうだったので選んだのでした。
山は、分け入ってみないと分からないですね。右俣に入ると、清冽な流れと瑞々しい緑の森が出迎えてくれました。
うれしい風景はこの先も続いていきました。二枚目のお写真の滝が現れた時は、感嘆の声が上がりましたね。
予備知識があったので驚きはなかったですが、美しい滝の多い、いい谷でした。
うっとりするのと同時に、左の山の斜面を流れる滝の不思議さに見入っていました。いったいどうなっているのだろう。
ワクワクドキドキしながら登っていきました。二条の滝だったのですね。
あれはびっくりでしたね。それも2か所ありました。
うっすらと霧の漂う谷の奥から浮かび上がる滝や巨木の姿は、日差しの中で見るよりも、存在美を放ち、
こころの奥底に沁みいるうつくしさでした。
トチやカツラ、サワグルミの巨木がたくさんあって、森としても素晴らしいところでしたね。
少しベールに包まれたようなこんな天気の方が趣きがあります。
カヤンド谷は、植林の中の平凡な流れかな、と思っていましたので、この谷も予想外の風景に出会い、感激しました。
927mピークから落ちる支流のナメ滝は、吸い込まれていきそうな気品に満ちた滝でしたね。
カヤンド谷は何もないと思って、当初は尾根に上がったら登山靴に履き替えて歩くつもりでした。
行ってみないとわからないものです。
谷を詰め上がると、巨大な台杉が。
京都・南丹市境稜線の、この一帯は、そうですね、台杉の巨樹の展示場のような趣がありますね。
この日だけでも何本の巨杉に出会ったでしょうね。
雪の重みで垂れ下がって地面についた枝が根を出して、幹になり成長する伏条台杉。
むかしの人々は、その特性を利用して、主幹を切り、切り株から芽を出させ、木材を得ることを繰り返してきたのですね。
satoさんは板取杉を知らなかったそうで、また一つ賢くなりましたね。
霧の中に浮かび上がる台杉は、わぁ、すごい、を超えた圧倒的な存在感を放っていました。
晴れた日に見るよりはるかに存在感を感じますね。
コウンド山、コウドウ山と呼ばれる光砥山。
フカンド、コウンド、カヤンド。不思議な響きですね。どういう意味なのでしょうね。
みんないろんな当て字があるんだろうけど、どれが正しいのか。
帰りは、どの尾根を下ろうかとお話していましたが、フカンド山の東から上の町へ。
ヤブなしで下れるかな、と思いましたが、ここは、想像が上を行きました。
でも、これも、歩いてこそ感じられること。楽しかったです。
駐車地ダイレクトを狙いましたが、ややハズレでした。
2月頃から、膝の痛みが再発し、沢歩きは止めた方がいいのかも、と思っていた時もありました。
クリニックに行き、膝の状態を診ていただき、痛みが治まり、こうして今年も、沢山旅の日を迎えることが出来ました。
でも、膝はなんとかなっても、左足首がガチガチで、転石の上や段差が歩きにくく、からだが緊張してしまい、遡行時間がかかり過ぎてしまいました。何回か歩くうちに、また感覚を取り戻していくかな、と前向きに考えます。
まあ、焦らずのんびり歩けばいいですよ。私も若くないし。
沢山旅の始まりは、気になっていた谷を遡り、うつくしい風景、驚くような巨樹、お目当てのお花にも出会えた、ゆたかな山旅でした。
ありがとうございました。
サルメン祭りが味わえてよかったですね。
山日和
昨日、九州北部から東海地方にかけての梅雨入りが発表されましたね。
週末のお天気が気になります。
今のところ大丈夫そうですが、天気予報はコロコロ変わりますからね。
安曇川に注ぐ久多川流域のお山も好きな山域で、『渓谷』を開いては、ちいさな谷、ひとつひとつを遡っていくのを夢見ていました。
でも、怪我してからは、ひとり谷歩きは禁止。山日和さんが、久多川流域の谷も気になっていらっしゃると知った時は、うれしかったです。
上の谷は、気になる谷のひとつでした。
「渓谷」をチェックしてましたが、この谷は去年まではノーマークでした。
前に行った岩屋谷やオグロ谷は面白かったですね。
上の谷右俣は、地図を見ると両岸が切り立った狭い谷。植林がちの暗い谷が浮かび、私は、どちらかというと左俣が気になっていました。
地形図を見ると左俣の方が長いし深洞山にダイレクトだし、「渓谷」にもこっちの方がいいように書いてますね。
でもhillwandererさんの記録を見ると右俣の方が美しそうだったので選んだのでした。
山は、分け入ってみないと分からないですね。右俣に入ると、清冽な流れと瑞々しい緑の森が出迎えてくれました。
うれしい風景はこの先も続いていきました。二枚目のお写真の滝が現れた時は、感嘆の声が上がりましたね。
予備知識があったので驚きはなかったですが、美しい滝の多い、いい谷でした。
うっとりするのと同時に、左の山の斜面を流れる滝の不思議さに見入っていました。いったいどうなっているのだろう。
ワクワクドキドキしながら登っていきました。二条の滝だったのですね。
あれはびっくりでしたね。それも2か所ありました。
うっすらと霧の漂う谷の奥から浮かび上がる滝や巨木の姿は、日差しの中で見るよりも、存在美を放ち、
こころの奥底に沁みいるうつくしさでした。
トチやカツラ、サワグルミの巨木がたくさんあって、森としても素晴らしいところでしたね。
少しベールに包まれたようなこんな天気の方が趣きがあります。
カヤンド谷は、植林の中の平凡な流れかな、と思っていましたので、この谷も予想外の風景に出会い、感激しました。
927mピークから落ちる支流のナメ滝は、吸い込まれていきそうな気品に満ちた滝でしたね。
カヤンド谷は何もないと思って、当初は尾根に上がったら登山靴に履き替えて歩くつもりでした。
行ってみないとわからないものです。
谷を詰め上がると、巨大な台杉が。
京都・南丹市境稜線の、この一帯は、そうですね、台杉の巨樹の展示場のような趣がありますね。
この日だけでも何本の巨杉に出会ったでしょうね。
雪の重みで垂れ下がって地面についた枝が根を出して、幹になり成長する伏条台杉。
むかしの人々は、その特性を利用して、主幹を切り、切り株から芽を出させ、木材を得ることを繰り返してきたのですね。
satoさんは板取杉を知らなかったそうで、また一つ賢くなりましたね。
霧の中に浮かび上がる台杉は、わぁ、すごい、を超えた圧倒的な存在感を放っていました。
晴れた日に見るよりはるかに存在感を感じますね。
コウンド山、コウドウ山と呼ばれる光砥山。
フカンド、コウンド、カヤンド。不思議な響きですね。どういう意味なのでしょうね。
みんないろんな当て字があるんだろうけど、どれが正しいのか。
帰りは、どの尾根を下ろうかとお話していましたが、フカンド山の東から上の町へ。
ヤブなしで下れるかな、と思いましたが、ここは、想像が上を行きました。
でも、これも、歩いてこそ感じられること。楽しかったです。
駐車地ダイレクトを狙いましたが、ややハズレでした。
2月頃から、膝の痛みが再発し、沢歩きは止めた方がいいのかも、と思っていた時もありました。
クリニックに行き、膝の状態を診ていただき、痛みが治まり、こうして今年も、沢山旅の日を迎えることが出来ました。
でも、膝はなんとかなっても、左足首がガチガチで、転石の上や段差が歩きにくく、からだが緊張してしまい、遡行時間がかかり過ぎてしまいました。何回か歩くうちに、また感覚を取り戻していくかな、と前向きに考えます。
まあ、焦らずのんびり歩けばいいですよ。私も若くないし。
沢山旅の始まりは、気になっていた谷を遡り、うつくしい風景、驚くような巨樹、お目当てのお花にも出会えた、ゆたかな山旅でした。
ありがとうございました。
サルメン祭りが味わえてよかったですね。
山日和