【白山北方】ぶちっ・つるっ・ぽきっ/ガラ頭 (1333m)

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ふ~さん
記事: 525
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

【白山北方】ぶちっ・つるっ・ぽきっ/ガラ頭 (1333m)

投稿記事 by ふ~さん »

【 日 付 】2023年3月31日(金)
【 山 域 】白山北方
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】センターロッジ5:35~松尾山9:10/16~白山展望台9:46/10:04~ガラ頭12:37/13:00~白山展望台14:47/15:07~松尾山15:21/16:25~センターロッジ17:08

黒沢山でスノーシューが「ぶちっ」ときて、昨日は「つるっ」とJAF騒ぎ。
で、今日はまさかの・・・

*** めざすは奥三方山  ***

温泉で暖まった身体で、再び臨戦体制。家族に「もう一泊してもOK」という許可を取りつけ、車をふたたびセンターロッジへと上げる。果たせなかった登頂を願いつつ、ささやかな小宴。一人鍋に舌鼓を打ち、夜空を見上げると、めくるめく天体ショーが始まった。

翌朝、初心者「メヌエット・コース」を上がる。ゲレンデ北端の林道から中級者「バリエーション・コース」へ。第2ペアリフト降り場のあるゲレンデトップに立ったが、早くも雪が緩み始めた。

三雄山から南の稜線を歩くと、林道型がつきまとった。こつ然と東屋が現れるから、夏場は散策路があるのだろう。
真正面に白山北方稜線が広がる。烏帽子山や口三方岳を背負いながら、ゆるやかな起伏をたどっていく。

DSCN5405.JPG

*** まさかの『ぽきっ』 ***

悲劇は突然やって来た。トレッキング・ポールがいきなり「ぽきっ」と折れた。モンベルのコンパクト・フォールディング式だ。実は「いきなり」ではなく、もともと折れたのを修理して使っていた。比良の山でつまづき、とっさにポールで体重を支えた時、グニャリ折れてしまったのだ。

それを何とか治して使っていたが、修理したジョイント部分ではなく、そのすぐ上で「ぽきっ」ときた。北海道の分水嶺を歩ききった野村良太がポールを折った時の気持ちが、身にしみてわかった。これはショックを隠せない。

DSCN5427ピッケルとナイフで.JPG

折れたのは、負荷のかかる部分で、明らかに金属疲労だった。こいつの素材は7001超々ジュラルミン。ポールの素材種別は、他にカーボンやアルミ合金、それらのハイブリッドがある。だが、UL(ウルトラ・ライト)と剛性を両立させるのは難題だと思う。

さて、どうしてくれよう。破断面を見る。山中で金属素材をいじるのは、至難の技だ。だが、雪の緩む時間帯にスムーズな行動を目指すには、何かとポールの助けが必要だった。

DSCN5589.JPG

百均のプライアは今回の装備から外していた。手持ちの道具を総点検する。使えそうなのは、ビクトリノックスのマルチツールと、サブバイルくらいだった。

それらを使って何とかしてしまったのが、私の悪運の強いところだ。
にしても、スノーシューの悲劇もそうだったが、山道具はまめにメンテ&リニューアルしないと、こんな災難が・・・
すべては貧乏が悪いんだ~!!

DSCN5574ガラ奥大笠笈大瓢箪最高!.JPG

*** ゴジラ印のガラ頭へ ***

気を取り直して続行。時間的にターゲットをガラ頭にすげ換えた。クマ棚におびえ、ツリーホールの芸術にうっとり。

まずは松尾山に立つ。白山展望台に移動して、待ちわびた展望に包まれる。大辻山・ショウガ山・四塚山・七倉山・大汝峰・剣ヶ峰・間名古の頭・・・そして、こちらも主役級の、大瓢箪・笈ヶ岳・大笠山・奥三方山・奈良岳・見越山・大門山・高三郎山・猿ヶ山・荒倉峰・中三方岳・口三方岳・烏帽子山・・・

DSCN5577.JPG

あの奥三方山の手前、あそこに立ちはだかるゴジラ印の山が、今回のターゲットのガラ頭だ。

けれども、思いのほかルート上には「黒色」が目立っている。それ以上に心が折れるのは、せっかく上げた標高なのに、いきなりリセットさせられたことだ。

DSCN5521.JPG

それでも、マンサクの花や、母艦のごとく私の警護してくれる大瓢箪山に励まされる。地形も複雑で、エネルギーロスに悩む。それでも、しぶとく歩いて、ガラ頭につながる雪の回廊に乗った。

ガラ頭の山頂は全周囲の展望。届かなかった奥三方山や大笠山がきらきらしてる。加えて、全貌を見せない奈良岳のミステリアスな存在感にうち震える。

これだから、山はやめられない。

       ふ~さん
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【白山北方】ぶちっ・つるっ・ぽきっ/ガラ頭 (1333m)

投稿記事 by biwaco »

ふ~さん、こんち~
切れて、滑って、折れちゃった…の三重苦だったんですね(>_<)
ま、これで厄災払いもできて、良い年度替わりできたんではないですか(^_-)

口三方に中三方、さらに奥三方と三方山が多いですね。四方八方探せばもっと見つかるかも(^_-)
山日和さんのレポとか見てると行ってみたくなるけれど、こんな遠くまで来て、ぶちっ、つるっ、ぽきっ!では、モチベーションもガラっガラでしょうから、レポを読みながらウフっと苦笑いしている、人の不幸を笑いものにする罰当たりな悪爺です。

 >悲劇は突然やって来た。トレッキング・ポールがいきなり「ぽきっ」と折れた。
 >山中で金属素材をいじるのは、至難の技だ。だが、雪の緩む時間帯にスムーズな行動を目指すには、何かとポールの助けが必要だった。


ポールは諦めて、ピッケルだけで十分なんでは?

 >手持ちの道具を総点検する。使えそうなのは、ビクトリノックスのマルチツールと、サブバイルくらいだった。
 >それらを使って何とかしてしまったのが、私の悪運の強いところだ。


「ふ~さん工房」の出張用工具箱ですね。私なんぞ、工具、補助具なしで何とかしてしまう悪運回避術の持ち主ですが(^_-)(自慢できたもんやないんですがw)

 >白山展望台に移動して、待ちわびた展望に包まれる。大辻山・ショウガ山・四塚山・七倉山・大汝峰・剣ヶ峰・間名古の頭・・・そして、こちらも主役級の、大瓢箪・笈ヶ岳・大笠山・奥三方山・奈良岳・見越山・大門山・高三郎山・猿ヶ山・荒倉峰・中三方岳・口三方岳・烏帽子山・・・

白山北部の総出演ですね。NHM(北白山)48ならぬ売れっ子だらけで誰が主役か、総選挙でもやりますか(^_-)

 >あの奥三方山の手前、あそこに立ちはだかるゴジラ印の山が、今回のターゲットのガラ頭だ。

ゴジラ、写真を拡大してわかりました。確かに! 右の奥が奈良岳の稜線でしょうか?

 >ガラ頭の山頂は全周囲の展望。届かなかった奥三方山や大笠山がきらきらしてる。加えて、全貌を見せない奈良岳のミステリアスな存在感にうち震える。

この画像、右端は大笠ですね? 真ん中が奥三方とすると、奈良岳はシャイなふ~さんのように首をすくめていて、見えない? 

 >これだから、山はやめられない。

リタイア山レポ、リタイア爺のためにも、やめないでね(^_-)

                 ~びわ爺
ふ~さん
記事: 525
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【白山北方】ぶちっ・つるっ・ぽきっ/ガラ頭 (1333m)

投稿記事 by ふ~さん »

BIWA爺さま
夏日をものともせず、元気にお過ごしのびわ爺さま、こんちにちは。


 ふ~さん、こんち~
 切れて、滑って、折れちゃった…の三重苦だったんですね(>_<)
 ま、これで厄災払いもできて、良い年度替わりできたんではないですか(^_-)

三重苦・四重苦よくある話なんですけどね、私の場合。
バカにされ、足蹴にされ、さげすまれ、ディスられ・・・
それでも、このたくましさは、びわ爺さまから学んだものです


 口三方に中三方、さらに奥三方と三方山が多いですね。四方八方探せばもっと見つかるかも(^_-)
 山日和さんのレポとか見てると行ってみたくなるけれど、こんな遠くまで来て、ぶちっ、つるっ、ぽきっ!では、モチベー        ションもガラっガラでしょうから、レポを読みながらウフっと苦笑いしている、人の不幸を笑いものにする罰当たりな悪爺で  す。

確かにそうですね。
場所を変えれば、奥三方山ならぬ奥三方岳やら、三方岩岳や、確か、養老山系にも三方山がありましたね。


八方といえば、長野オリンピックのアルペンスキーの会場になった八方尾根を思い浮かべてしまいます。

誤変換で「発砲」なんて出てしまって苦笑してしまいましたが、びわ爺さまにとってみれば発砲よりも「発泡」の方が良さそうですね。(意味不明)


 ポールは諦めて、ピッケルだけで十分なんでは?

そうは言っても、役者がそろうことは大切です。
ポールと、ジョンと、ジョージと、リンゴですよ、もちろん(再び意味不明)


 「ふ~さん工房」の出張用工具箱ですね。私なんぞ、工具、補助具なしで何とかしてしまう悪運回避術の持ち主ですが(^_-)  (自慢できたもんやないんですがw)

やぶこぎネットの中には、工具はなくても、口の巧みさで、なんとかしてしまう人がいそうですね。工具ならぬ「口具」でしょうか

 白山北部の総出演ですね。NHM(北白山)48ならぬ売れっ子だらけで誰が主役か、総選挙でもやりますか(^_-)

主役は言うまでもなく、「びわ爺ヶ岳」でしょうね。賭けてもいいです

 ゴジラ、写真を拡大してわかりました。確かに! 右の奥が奈良岳の稜線でしょうか?

そうです。
一枚写真を貼りますね。


DSCN5472.JPG


 この画像、右端は大笠ですね? 真ん中が奥三方とすると、奈良岳はシャイなふ~さんのように首をすくめていて、見えな
 い?    

大笠です。
それにしても、びわ爺さまは、しばらくお会いしない間に、見えないはずのものまで見えるように進化しましたね。スゴッ!


 リタイア山レポ、リタイア爺のためにも、やめないでね(^_-)

                 ~びわ爺

そう言っていただいてうれしいです。
お互い、これからも山を楽しみましょう。
それでは、また近々。

    ふ~さん
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【白山北方】ぶちっ・つるっ・ぽきっ/ガラ頭 (1333m)

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、こんばんは。

*** めざすは奥三方山  ***

やはり奥三方狙いでしたか。 :D

三雄山から南の稜線を歩くと、林道型がつきまとった。こつ然と東屋が現れるから、夏場は散策路があるのだろう。
真正面に白山北方稜線が広がる。烏帽子山や口三方岳を背負いながら、ゆるやかな起伏をたどっていく。

去年、オンソリ山からここへ来た時も、急に現われた東屋にビックリしました。
okuちゃんにバッタリ出会ったのにはもっとビックリでしたが。 :o
それにしてもこの尾根からの白山北方稜線の眺めは見事でしたね。
ここから口三方岳を眺めて、来年はあっちへ行こうと決めたのでした。

山ではいろんな動物に出遭いますね(^^;)
山ではいろんな動物に出遭いますね(^^;)

** まさかの『ぽきっ』 **

悲劇は突然やって来た。トレッキング・ポールがいきなり「ぽきっ」と折れた。

いきなりぽきっと折れたのが足の骨でなくてよかったですやん。 :lol:
もうヘリのお世話になるのはこりごりでしょう。

折れたのは、負荷のかかる部分で、明らかに金属疲労だった。こいつの素材は7001超々ジュラルミン。ポールの素材種別は、他にカーボンやアルミ合金、それらのハイブリッドがある。だが、UL(ウルトラ・ライト)と剛性を両立させるのは難題だと思う。

難題と言うより無理でしょう。まさに無理難題。
おーいと呼べば何だいと答えるのがふ~さんです。 :mrgreen:

百均のプライアは今回の装備から外していた。手持ちの道具を総点検する。使えそうなのは、ビクトリノックスのマルチツールと、サブバイルくらいだった。

ガムテは必須装備ですね。靴底剥がれにも使えるし。

気を取り直して続行。時間的にターゲットをガラ頭にすげ換えた。クマ棚におびえ、ツリーホールの芸術にうっとり。

臨機応変が登山の極意ですね。 :D

まずは松尾山に立つ。白山展望台に移動して、待ちわびた展望に包まれる。大辻山・ショウガ山・四塚山・七倉山・大汝峰・剣ヶ峰・間名古の頭・・・そして、こちらも主役級の、大瓢箪・笈ヶ岳・大笠山・奥三方山・奈良岳・見越山・大門山・高三郎山・猿ヶ山・荒倉峰・中三方岳・口三方岳・烏帽子山・・・

松尾山の展望台には行ってないんですわ。こりゃスゲー。行けばよかった。
早く下りてカタクリの大群落を見に行きたかったもんで。 :mrgreen:


IMG_1831_1.JPG

けれども、思いのほかルート上には「黒色」が目立っている。それ以上に心が折れるのは、せっかく上げた標高なのに、いきなりリセットさせられたことだ。

リセットったって、120~30mの下りじゃないの?
雪がしっかり繋がってないとモチが下がりますよね。

ガラ頭の山頂は全周囲の展望。届かなかった奥三方山や大笠山がきらきらしてる。加えて、全貌を見せない奈良岳のミステリアスな存在感にうち震える。

ここで十分じゃないですか。来年はここやな。
三角点名は加羅頭ですね。朝鮮半島と何か関係があるんでしょうか?

これだから、山はやめられない。

私もこんなこと言ってみたい。 :mrgreen:
       
                 山日和
ふ~さん
記事: 525
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【白山北方】ぶちっ・つるっ・ぽきっ/ガラ頭 (1333m)

投稿記事 by ふ~さん »

山日和さん、こんばんは!

 ふ~さん、こんばんは。
 やはり奥三方狙いでしたか。

です。まったく届きませんでしたが
こういうのを不届き者というんですね

 去年、オンソリ山からここへ来た時も、急に現われた東屋にビックリしました。

オンソリ山からですね。さすが、縦横に歩いてみえますね
瀬波川からのルートの方が一般的で、人気もあります
花もきれいですし
松尾山の名前も松尾谷からついていますし
あ、でもオンソリ山はオンソリ谷でしたね、直海谷川側・・・

間違ってたかなと不安になって、今一度、地図ひらいてました
あれれ、オンソリって勝手に「恐れ/畏れ」なのかと、思い込んでました。
よく見ると、下流側が、コンソリですね
ってことは、大きい小さいってことなのかな


 okuちゃんにバッタリ出会ったのにはもっとビックリでしたが。

さすが、okuちゃん。っていうか、山日和さんと磁石のように引き合っているんじゃないですか??

 それにしてもこの尾根からの白山北方稜線の眺めは見事でしたね。
 ここから口三方岳を眺めて、来年はあっちへ行こうと決めたのでした。

おっしゃる通り
それに、見ちゃうと気になります
だから、あれですね、山日和さんは、立ち寄る港ごとに待ちわびるひとがいるわけだ。(納得!!)


 いきなりぽきっと折れたのが足の骨でなくてよかったですやん。 :lol:
 もうヘリのお世話になるのはこりごりでしょう。

イエス!
けど、G7から声がかかれば、政府専用ヘリで会場まで駆けつけちゃいますよ!
世界平和のため、ヤブ山平定のため、家内安全のため、身を粉にして奮闘します

 難題と言うより無理でしょう。まさに無理難題。
 おーいと呼べば何だいと答えるのがふ~さんです。

まるで、これは禅問答のようです
師匠、ぜひとも、私を悟りに導いてください。

 ガムテは必須装備ですね。靴底剥がれにも使えるし。

写真に見えているのは半透明の養生テープなんですが、これは役足らずでした
今回は断面の形もひずんで、端っこは、お弁当のたこウインナーのようになってました
ガムテは万能ですが、さすがに、ガムテでは体重を支えるまではいかなかったかと思います
プライヤーが複数あれば、ホント楽でした
結局のところ、山装備に必要なのは、ドラえもんのポケットとか、タケコプターかもしれません


 臨機応変が登山の極意ですね。

私に似合うのは、無節操と支離滅裂です

 松尾山の展望台には行ってないんですわ。こりゃスゲー。行けばよかった。
 早く下りてカタクリの大群落を見に行きたかったもんで。

南面が伐採してあって、白山まる見えなのと、白山北方稜線の東面もひらけています

 リセットったって、120~30mの下りじゃないの?
 雪がしっかり繋がってないとモチが下がりますよね。

さすが、根性のある人は言うこと違います
私も、もっと精進します

 ここで十分じゃないですか。来年はここやな。
 三角点名は加羅頭ですね。朝鮮半島と何か関係があるんでしょうか?

ですね。さすが、会得した尊い方は説得力あります
あやかりたいものです


 私もこんなこと言ってみたい。
       
                 山日和

いつも、言ってるじゃないですか
山で人生を語らせたら、山日和さんの右に出る人はいません

ふ~さん
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