【湖北】大展望の金糞岳北尾根からダウンヒル

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skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【湖北】大展望の金糞岳北尾根からダウンヒル

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2023年3月4日(土)
【 山 域 】 湖北
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】鳥越林道殿又谷ゲート8:00>殿又谷右岸尾根>金糞北尾根・1039m>金糞岳>北東尾根出会い1130m>林道Ωカーブ>駐車地15:13

今年は3月から気温がドンドン上がって雪が融けていくので天気さえ良ければドンドン行かないとダメだ。3月4日(土)も好天予想なので美濃へと出撃する。
美濃シリーズ第2弾はオオダワかトガスに登るつもりで揖斐川堤防道路を遡り横山ダムから坂内村に入ると見えてきた湧谷山の雪が少ない。すぐ西側のオオダワも下の方は雪が融けているかもしれない。
そう思いながら夜叉龍神社に着く前に鳥越林道に入ってみると雪は残っているものの何とか進むことができ畑に上がる脇道のところも過ぎたので適当に車を止め殿又狭の入口ゲートまで歩くことにした。
予定変更で今日は金糞岳を目指そう。時間は、まだ7時45分だから障害がなければ山頂までいけそうだ。
15分ほど歩いて殿又狭ゲートに着いた。進入路に入って左の斜面に取り付いた。右岸尾根に出ると緩やかな傾斜で登っていける。
△688mから右に見える植林のピークへ進む。
一旦コルに下ってから植林ピークに登り返す。
植林ピークを過ぎると徐々に傾斜が強くなり殿又谷右岸尾根の難所となる。今日はオオダワに登るつもりだったのでチェーンアイゼンしか持っていない。アプローチはいつものように丸めるゴム長だ。こんなものでこの難所を乗り切れるだろうか。
無理が通れば道理引っ込む。細いシバを掴んだりしながら一息つけるところまで登り切った。よし、やったぞ。
まだ傾斜は強く息は切れるが、もう大丈夫だ。
北尾根の稜線が見えてきた。
IMGP9680.JPG
・1039mで北尾根に上がった。ここから広くゆったりした尾根が続くのでプラブーツに履き替えシールを貼ったスキーを付けクロカンで進む。
ブナを主体にした広い尾根はさらに広がり雪原という方がふさわしい所もあり最高のロケーションだ。
少し坂のきつい所に来た細板用の間に合わせシールしか持っていないので登反力は弱くこういうところは苦手だ。何とか真っすぐ登っていくことができた。
下山予定のco1130mまで来た。ここから右に回り込むようにして正面の尾根を進んでいく。
高度が上がって振り返ると岐阜、滋賀、福井県境の山々が視界に広がる。高丸のピラミッドから三周ヶ岳、三国岳と続いていく様は絵になる景色だ。
右奥には美濃の盟主能郷白山が聳え左手前には蕎麦粒山の鋭鋒も見える。
IMGP9688.JPG
さあ、前に見えてきたのは△1277mの肩ピークかな。
隣の白倉山も見えてきたぞ。
ありゃ、違った。奥に本当の肩ピークが見えた。ここは、まだ・1211mだ。
気が急いているのだ。じっくり行こう。
肩ピークから見る金糞岳は横に広がって、チョット締まりがない。最近はこの肩ピークから引き返してしまうことが多かったが、今日は時間もあるし天気もいい。山スキーの終活になりそうだから、山頂まで行ってみよう。
12時10分、誰もいない山頂に着いてスキーのシールを剥がし滑降準備をしていたら横から「こんにちは」と声がする。顔を上げると精悍な青年が立っていた。高山キャンプ場から白倉山経由で登ってきたそうだ。山ギネスに出そうなロングコースを歩き切れば達成感も大きいだろう。青年は余り休みもせず南の登山道を下って行った。
さあ、私もダウンヒルの番だ。雪質は多少重いが、アイスバーンは無く快適だった。ひと滑りしたら肩ピークまでの平坦地を板を前後させながらクロカンで戻った。
肩ピークから雪庇が張り出す細い尾根を滑っていく。
正面にダンゴ3兄弟のような三周ヶ岳と高丸のピラミッドが仲良くツーショットに収まっている。
IMGP9696.JPG
他の山々の一望のもとで何とも贅沢なダウンヒルだ。
途中にクロカン歩きがあっても1130mの北東尾根の分岐まではあっという間だった。ここでランチにしてひと時ゆったりする。メニューは最近定番にしているツナデニッシュ480kcalで燃料補給。
北東尾根の出合は大きな段差になっているので北尾根を50mほど進んだところから急斜面をへつるようにトラバース気味に斜滑降して段差の下に降りた。そこからゆったりした北東尾根を下って行く。
尾根は段々細くなり片流れの急斜面に出た。ここは怖いので一気にガーッと行かず板を斜めにずらし気味にして慎重に下った。
次はシバの多い急斜面。ここもワンターン、ワンストップで慎重に下った。
平坦な安全地帯に降りて一安心。
細くヤブっぽくなる尾根を滑っていき植林帯が出てきたら尾根も終わりだ。
板を外して植林帯を下ると小沢に出るので左から巻き下って本流に出た。
本流の雪解け水は、まだ多くなかった。ゴム長に履き替えたら余裕で渡れた。
雪に埋もれた鳥越林道をタラタラ歩いて駐車地に戻る。
15時13分、駐車地に帰着。
今日は突然の予定変更となったが、無事に金糞山頂に着いてスキー滑降もできた。山スキーの終活課題も片付けることができたが、これを金糞滑降の最後にしてしまうのは、もったいないと思える充実の内容だった。
今回はビジュアル系だからリンクも貼っておきます。
http://skywalk3.livedoor.blog/archives/18499309.html
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【湖北】大展望の金糞岳北尾根からダウンヒル

投稿記事 by 宮指路 »

skywalkさん、こんばんは
今年は3月から気温がドンドン上がって雪が融けていくので天気さえ良ければドンドン行かないとダメだ。3月4日(土)も好天予想なので美濃へと出撃する。
美濃シリーズ第2弾はオオダワかトガスに登るつもりで揖斐川堤防道路を遡り横山ダムから坂内村に入ると見えてきた湧谷山の雪が少ない。すぐ西側のオオダワも下の方は雪が融けているかもしれない。
私もこの日、大ダワ辺りを狙っていましたが、ネットのレポを見てみるとやはり雪が少ないことが分かったので、奥美濃は諦めました。
そう思いながら夜叉龍神社に着く前に鳥越林道に入ってみると雪は残っているものの何とか進むことができ畑に上がる脇道のところも過ぎたので適当に車を止め殿又狭の入口ゲートまで歩くことにした。
予定変更で今日は金糞岳を目指そう。時間は、まだ7時45分だから障害がなければ山頂までいけそうだ。

そうですね。金糞岳に転進して正解だと思います。

15分ほど歩いて殿又狭ゲートに着いた。進入路に入って左の斜面に取り付いた。右岸尾根に出ると緩やかな傾斜で登っていける。
△688mから右に見える植林のピークへ進む。
一旦コルに下ってから植林ピークに登り返す。
植林ピークを過ぎると徐々に傾斜が強くなり殿又谷右岸尾根の難所となる。今日はオオダワに登るつもりだったのでチェーンアイゼンしか持っていない。アプローチはいつものように丸めるゴム長だ。こんなものでこの難所を乗り切れるだろうか。
無理が通れば道理引っ込む。細いシバを掴んだりしながら一息つけるところまで登り切った。よし、やったぞ。
私はスノーシューで登りましたが、結構苦労しました。横にトラバースしながら乗り切ったと思います。
まだ傾斜は強く息は切れるが、もう大丈夫だ。
北尾根の稜線が見えてきた。
IMGP9680.JPG
・1039mで北尾根に上がった。ここから広くゆったりした尾根が続くのでプラブーツに履き替えシールを貼ったスキーを付けクロカンで進む。
ブナを主体にした広い尾根はさらに広がり雪原という方がふさわしい所もあり最高のロケーションだ。
まずは一安心ですね。

少し坂のきつい所に来た細板用の間に合わせシールしか持っていないので登反力は弱くこういうところは苦手だ。何とか真っすぐ登っていくことができた。
下山予定のco1130mまで来た。ここから右に回り込むようにして正面の尾根を進んでいく。
高度が上がって振り返ると岐阜、滋賀、福井県境の山々が視界に広がる。高丸のピラミッドから三周ヶ岳、三国岳と続いていく様は絵になる景色だ。
右奥には美濃の盟主能郷白山が聳え左手前には蕎麦粒山の鋭鋒も見える。
蕎麦粒山は今年れたので、遠望できると感慨深いものがあります。
IMGP9688.JPG
さあ、前に見えてきたのは△1277mの肩ピークかな。
隣の白倉山も見えてきたぞ。
ありゃ、違った。奥に本当の肩ピークが見えた。ここは、まだ・1211mだ。
私が最初に挑戦した時はここで間違えて引き返してしまいました。
気が急いているのだ。じっくり行こう。
スキーは下りが早いから余裕でしょう
肩ピークから見る金糞岳は横に広がって、チョット締まりがない。最近はこの肩ピークから引き返してしまうことが多かったが、今日は時間もあるし天気もいい。山スキーの終活になりそうだから、山頂まで行ってみよう。
終活なんて、寂しいじゃあないですか
12時10分、誰もいない山頂に着いてスキーのシールを剥がし滑降準備をしていたら横から「こんにちは」と声がする。顔を上げると精悍な青年が立っていた。高山キャンプ場から白倉山経由で登ってきたそうだ。山ギネスに出そうなロングコースを歩き切れば達成感も大きいだろう。青年は余り休みもせず南の登山道を下って行った。
若さ故のロングコースですね。平ヶ岳でも猿が番場山でもすれ違うのはほとんど若い方でした。
さあ、私もダウンヒルの番だ。雪質は多少重いが、アイスバーンは無く快適だった。ひと滑りしたら肩ピークまでの平坦地を板を前後させながらクロカンで戻った。
肩ピークから雪庇が張り出す細い尾根を滑っていく。
正面にダンゴ3兄弟のような三周ヶ岳と高丸のピラミッドが仲良くツーショットに収まっている。
IMGP9696.JPG
他の山々の一望のもとで何とも贅沢なダウンヒルだ。
それは素晴らしい!! 私も一度味わってみたいものです。と言ってもスキーは下手なんです。

板を外して植林帯を下ると小沢に出るので左から巻き下って本流に出た。
本流の雪解け水は、まだ多くなかった。ゴム長に履き替えたら余裕で渡れた。
長靴のメリットですね。お疲れ様でした。


                                         宮指路
skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【湖北】大展望の金糞岳北尾根からダウンヒル

投稿記事 by skywalk »

宮指路さん、こんにちは。
私もこの日、大ダワ辺りを狙っていましたが、ネットのレポを見てみるとやはり雪が少ないことが分かったので、奥美濃は諦めました。
そうですね。雪の状況はかなり微妙ですが、大ダワは雪が少ないと下の方はヤブですし、スノーシューは雪が繋がっていた方が楽でしょう。

そうですね。金糞岳に転進して正解だと思います。
結果は正解でしたが、こちらもタイミングは微妙でもう少し雪が多ければ車は林道に入れなかったでしょう。

私はスノーシューで登りましたが、結構苦労しました。横にトラバースしながら乗り切ったと思います。
スノーシューで登るにはきつい所ですね。

まずは一安心ですね。
稜線に上がってしまえばこっちのものです。

蕎麦粒山は今年れたので、遠望できると感慨深いものがあります。
金糞、蕎麦粒、能郷白山は一直線に並んでいるので他の二山はツーショットで楽しめますし、ここから見る蕎麦粒は一番格好よく見れます。

私が最初に挑戦した時はここで間違えて引き返してしまいました。
北尾根のフィナーレは、あっけなかったりします。

スキーは下りが早いから余裕でしょう
いやいや、斜面の状態によりますが、北東尾根に入ってからは歩くのと同じくらいです。

終活なんて、寂しいじゃあないですか
山スキーに関しては、体力が必要ですし、危険も伴います。そろそろ足を洗うことを考えないといけません。終活という言葉はひとつの区切りという意味です。
人生の終活だって、人間いつまでも生きられるもんじゃないし財産とか不動産とか整理するのに長時間を要するものがありますから、そろそろ取り掛かっても早すぎることはありません、私も財産の整理を始めました。自分の寿命なんて決められませんしね。

若さ故のロングコースですね。平ヶ岳でも猿が番場山でもすれ違うのはほとんど若い方でした。
自分の現在地を確認するのにも若い人の活動記録が役立ちます。単に年を取ったと嘆くのではなく今の自分でも「ここまではできる」という物差しにしましょう。

それは素晴らしい!! 私も一度味わってみたいものです。と言ってもスキーは下手なんです。
歩いて下っても素晴らしいところです。去年はスキーが壊れて悔しい思いをしましたが、久々に北尾根を歩いてみたら改めて素晴らしさを実感できました。

長靴のメリットですね。お疲れ様でした。
ゴム長では行けるところに限界がありますが、今のところメリットが上回っています。
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