【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

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宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by 宮指路 »

一昨日、国道22号線を走っていて、反対車線にスシローが見えたので寿司でも食おうかと思い変則の大きな交差点をUターンしたらウ~と嫌な音がした。こりゃやっちまったなと思ったら案の定、後ろからパトカーが付いて来た。運転手さんUターン禁止ですよ。あ~あやっちまった。折角ゴールド免許の資格があったにこれでパ~なのであるが、自分の見落としなので仕方がない。最近滅法見落としが多いのでそろそろ免許返上しなければならないのだろうか?しかし話はこれで終わらない。10年くらい前に名古屋市港区のある交差点でUターンしたらここはUターン禁止とお巡りさんに言われやむなく罰金を払ったのであるが後で調べてみたらその交差点は指定方向外禁止の標識があるのみで本当はUターン禁止ではなかった。そんなことがあったのでこの時はお巡りさんと一緒に標識の確認をしたのである。

【日 付】2023年2月23日(木)
【山 域・山名】奥美濃  蕎麦粒山
【コース】7:30登山口~ジャンクションピーク~13:24山頂~18:40登山口
【天気・メンバー】曇り後晴れ、単独

2017年3月に蕎麦粒山に登ろうとした時、林道は雪で覆われ登山口まで30分くらいの歩きを強いられていた。チンタラ歩いていると後ろからあるカップルが追い付いてきた。どこへ行くのですかと聞いてみるとアラクラ・五蛇池山・蕎麦粒山を周回すると言う。「本なアホナ、そんなん無理に決まっとる。どうせ敗退や」と心の中でつぶやいた。しかし、逆に私の方が時間切れで敗退してしまって、下山時に周回してきた彼らに追い付かれてとても悔しい思いをしたのである。それ以来、せめて一度は蕎麦粒山のピークに立つぞという思いがだんだん強くなり一番条件の良い日を探していたら23日が絶好の登山日和であると思われた。
25日にスノー衆があるが早目に下山できれば何とかなるだろうと言う甘い考えをしていた。

それとネット情報で最近グループでMSRスノーシューで蕎麦粒山に登って来たというレポがあり勇気をもらった。
この日は登山口まで除雪されているのはネットで確認済であった。これだけでも大きい。
大谷川の渡渉は厚手のビニール袋を使って濡れずに渡渉した。

登り口から九十九折の道を登って行き、ここが終わると直登道になり、どんどん登って行くと雪交じりの藪になるがなかなか煩い。
しかし雪が締まっているのでまだ歩き易かったのが幸いであった。
藪は30分くらい格闘すればなくなるが800m付近から急登りが始まる。雪の状態が良いのでさくさく登って行ける。形の良いブナが現れ気持ちが癒される。
尾根の肩に乗るとなだらかになりジャンクションピークに着く。

DSCF0354.JPG
ここから左に傾いた雪庇の上を歩く。踏み抜かないようなるべく林側を歩くが、あまりのんびりも出来ないので雪庇の状態がよさそうだったら雪庇の上を歩くようにする。

・1075の尾根は視界が悪いと迷い易い。この辺りもブナに囲われてややガスっていることもあり、幽玄な雰囲気である。

DSCF0363.JPG

二重稜線になっており右手の尾根から左手の尾根に乗り換える。
前回敗退した檜が生えている岩場はスノーシューが邪魔で上がれなかったが今回は左の方にスロープ状に道が付けられていた。
そこからまた雪庇を越えることになるが前回のように恐怖は感じなかった。それでも時折微妙な感じの雪庇は藪の中に逃げたり戻ったりした。

12:37ピークだと思った雪庇の尖がりは偽ピークで実はその先があった。ここで戻らないと明るいうちに下山できないかもしれないがこのチャンスを逃すと2度と来れないかもしれないので思い切って先に進んだ。

DSCF0368.JPG
一旦下って、檜の小ピークに上がり、また下降するが斜面を横切る時に少し緊張した。
登り返すと前の週に来たグループの方が付けた新しい標識があった。

山頂はその先の雪庇の上であった。「とうとうやったぞ!」と心の中で叫んだ。百名山に登った時より嬉しかった。
そこからの展望が楽しみの一つであったが残念ながら視界はきかなかった。
徐々に雲が切れる感じだったが待っている余裕はなかったのですぐに下山する。

DSCF0371.JPG

山頂直下から急斜面が2度あり緊張した。下山後一時間くらいしてやっと視界が晴れて蕎麦粒山の雄姿を拝むことが出来た。
雪庇も良く見え、よくもあんなところを渡ってきたものだと思った。

DSCF0374.JPG

ジャンクションピークの手前まで来ると蕎麦粒山の雄姿がますます良く見え、あそこを登ったんだと自分ながら感心した。他に小蕎麦粒やアラクラ・五蛇が池・天狗岳も見えた。

DSCF0388.JPG



帰りのトレースは当然一人だけのトレースで気持ち良かった。
ジャンククションピークからの下りは急な所もあり少し怖い所はジグザグに下りた。
500m付近から雪がなくなって藪もうっとしくなって来たので時間が掛かった。

登山道に入ってからとうとう暗くなって来て、ヘッデンを付けたがここからがヤケに長く感じた。
やっと河原の開けた場所に下りたが真っ暗になっていてナビを見ても方向が分からず右往左往した。
足跡を頼りに渡渉してもまた広い場所に出て又右往左往。
工事現場の明かりが微かに見えたのでそこに向かったがまた渡渉を強いられビニール袋も面倒なので、そのまま渡った。

帰りに道の駅に寄ったら温泉は7:30までと書いてあったので7時5分に温泉に入ろうとしたら入場は7時までですと言われて断られた。
仕方がないので大垣の温泉に立ち寄り、仮眠して自宅に帰ったら22時だった。
翌日何とか会社には行ったが早引きさせてもらって翌日のスノー衆の準備をした。

                                                   宮指路
アバター
わりばし
記事: 1763
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、宮指路さん。

それとネット情報で最近グループでMSRスノーシューで蕎麦粒山に登って来たというレポがあり勇気をもらった。
この日は登山口まで除雪されているのはネットで確認済であった。これだけでも大きい。
大谷川の渡渉は厚手のビニール袋を使って濡れずに渡渉した。

私もビニール袋を持って行ったんですが、コンクリートの飛び石があってうまく渡れたのですが
工事をしていたので撤去されたのかな?


登り口から九十九折の道を登って行き、ここが終わると直登道になり、どんどん登って行くと雪交じりの藪になるがなかなか煩い。
しかし雪が締まっているのでまだ歩き易かったのが幸いであった。
藪は30分くらい格闘すればなくなるが800m付近から急登りが始まる。雪の状態が良いのでさくさく登って行ける。形の良いブナが現れ気持ちが癒される。
尾根の肩に乗るとなだらかになりジャンクションピークに着く。

早朝なのでサクサク行けますが
欠航登りますよね。


二重稜線になっており右手の尾根から左手の尾根に乗り換える。
前回敗退した檜が生えている岩場はスノーシューが邪魔で上がれなかったが今回は左の方にスロープ状に道が付けられていた。
そこからまた雪庇を越えることになるが前回のように恐怖は感じなかった。それでも時折微妙な感じの雪庇は藪の中に逃げたり戻ったりした。

なだらかな二重稜線から登りがきつくなりますね。
頑張りどころです。


12:37ピークだと思った雪庇の尖がりは偽ピークで実はその先があった。ここで戻らないと明るいうちに下山できないかもしれないがこのチャンスを逃すと2度と来れないかもしれないので思い切って先に進んだ。

その通リです。
登頂おめでとうございます。
私の時は雪庇の斜面上に頂上があり
GPSで確認する感じでした。


山頂はその先の雪庇の上であった。「とうとうやったぞ!」と心の中で叫んだ。百名山に登った時より嬉しかった。
そこからの展望が楽しみの一つであったが残念ながら視界はきかなかった。
徐々に雲が切れる感じだったが待っている余裕はなかったのですぐに下山する。

蕎麦粒は簡単に人を寄せ付けない感じがありますね。
山容も孤高の山って感じで
宮指路さんの気持ちわかります。


山頂直下から急斜面が2度あり緊張した。下山後一時間くらいしてやっと視界が晴れて蕎麦粒山の雄姿を拝むことが出来た。
雪庇も良く見え、よくもあんなところを渡ってきたものだと思った。

竜みたいに上っている雪庇ですよね。

登山道に入ってからとうとう暗くなって来て、ヘッデンを付けたがここからがヤケに長く感じた。
やっと河原の開けた場所に下りたが真っ暗になっていてナビを見ても方向が分からず右往左往した。
足跡を頼りに渡渉してもまた広い場所に出て又右往左往。
工事現場の明かりが微かに見えたのでそこに向かったがまた渡渉を強いられビニール袋も面倒なので、そのまま渡った。

わかるなあ
そのまんま渡渉
ここまで来たらメンドクセー
:lol:

帰りに道の駅に寄ったら温泉は7:30までと書いてあったので7時5分に温泉に入ろうとしたら入場は7時までですと言われて断られた。
仕方がないので大垣の温泉に立ち寄り、仮眠して自宅に帰ったら22時だった。
翌日何とか会社には行ったが早引きさせてもらって翌日のスノー衆の準備をした。

ノー衆の2日前の強行軍
私にはできません
お疲れさまでした。

                              わりばし                                                 
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by 宮指路 »

わりばしさん、レスありがとうございます。

このところめっきり暖かくなって、雪の賞味期限が切れかけていますね。
スノーシューで楽しむにはもう2000m級の山でないと厳しいかもしれません。

私もビニール袋を持って行ったんですが、コンクリートの飛び石があってうまく渡れたのですが
工事をしていたので撤去されたのかな?


実は昨年も蕎麦粒山に挑戦していまして、その時は大きな飛び石があるという情報でしたので、その飛び石で渡っています。
しかし今回はその飛び石は見当たりませんでした。その時は5号目くらいで敗退しています。


大きなブナ
大きなブナ
登り口から九十九折の道を登って行き、ここが終わると直登道になり、どんどん登って行くと雪交じりの藪になるがなかなか煩い。
しかし雪が締まっているのでまだ歩き易かったのが幸いであった。
藪は30分くらい格闘すればなくなるが800m付近から急登りが始まる。雪の状態が良いのでさくさく登って行ける。形の良いブナが現れ気持ちが癒される。
尾根の肩に乗るとなだらかになりジャンクションピークに着く。
早朝なのでサクサク行けますが
欠航登りますよね。


藪を抜けたので楽しく登りました。

なだらかな二重稜線から登りがきつくなりますね。
頑張りどころです。


そうでした。そうでした。でもそんなことも忘れて夢中で登っていました。

檜
12:37ピークだと思った雪庇の尖がりは偽ピークで実はその先があった。ここで戻らないと明るいうちに下山できないかもしれないがこのチャンスを逃すと2度と来れないかもしれないので思い切って先に進んだ。
その通リです。
登頂おめでとうございます。
私の時は雪庇の斜面上に頂上があり
GPSで確認する感じでした。



標識
標識

実際のピークは写真より少し先の方でした。私もヤマップで確認しました。
山頂はその先の雪庇の上であった。「とうとうやったぞ!」と心の中で叫んだ。百名山に登った時より嬉しかった。
そこからの展望が楽しみの一つであったが残念ながら視界はきかなかった。
徐々に雲が切れる感じだったが待っている余裕はなかったのですぐに下山する。
蕎麦粒は簡単に人を寄せ付けない感じがありますね。
山容も孤高の山って感じで
宮指路さん持ちわかります。


3度目の正直でした。ヤブメンで登っている人も私で5人目かな?
山頂直下から急斜面が2度あり緊張した。下山後一時間くらいしてやっと視界が晴れて蕎麦粒山の雄姿を拝むことが出来た。
雪庇も良く見え、よくもあんなところを渡ってきたものだと思った。
竜みたいに上っている雪庇ですよね。

最初、挑戦した時は本当に龍のように畝っているように見えました。時間的なこともありましたが、ビビリもありました。
登山道に入ってからとうとう暗くなって来て、ヘッデンを付けたがここからがヤケに長く感じた。
やっと河原の開けた場所に下りたが真っ暗になっていてナビを見ても方向が分からず右往左往した。
足跡を頼りに渡渉してもまた広い場所に出て又右往左往。
工事現場の明かりが微かに見えたのでそこに向かったがまた渡渉を強いられビニール袋も面倒なので、そのまま渡った。
わかるなあ
そのまんま渡渉
ここまで来たらメンドクセー
:lol:

飛び石を伝ったらうまく渡れたかもしれませんが、失敗してドボンしたら目も当てられません。
帰りに道の駅に寄ったら温泉は7:30までと書いてあったので7時5分に温泉に入ろうとしたら入場は7時までですと言われて断られた。
仕方がないので大垣の温泉に立ち寄り、仮眠して自宅に帰ったら22時だった。
翌日何とか会社には行ったが早引きさせてもらって翌日のスノー衆の準備をした。
ノー衆の2日前の強行軍
私にはできません
お疲れさまでした。                                                 


なぜか、この時はどうしても23日に行きたいと思いました。普通はありえへんでしょうが、きっと山が呼んでいたのでしょう

                                              宮指路
sato
記事: 421
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by sato »

宮指路さま

こんばんは。
スノー衆の時、蕎麦粒山に登られたとお聞きし、どんな山旅だったのか興味津々でした。
早速拝読しました。

その前に、冒頭の交通違反のお話。
「あ~あやっちまった」その気持ち、分かります。分かります。
私も若い頃、住んでいたアパートのすぐ近くの、一時停止の標識のある見通しのよいT字路でブレーキを踏み、
左右を見て車も人もいなかったので、足を離して曲がると、物陰からおまわりさんがうれしそうな顔をして現れて
「一時停止は3秒止まらなければならないのですよ」と切符を切られました。「あ~あやっちゃったぁ」でした。
以来、一時停止では、必ず「1,2,3」と数を数えています。

私が宮指路さんと始めてお話した場所は、忘れもしません。2017年3月、大谷川林道でした。
この年は、残雪が豊富でしたね。
夫と、どの尾根から取りつこうか、と話しながら歩いていたら、前方に男性のお姿が。
朝、お会いした時の会話は、思い出してみると、何となくそっけなかったような。
「ほんなアホな」とお思いだったのですね。夫も私も、フラフラしてきた人間。
何を考えているのか分からない、お気楽なふたりに見えたのでしょうね(冷や汗)

私たちは、この日、二俣まで林道を進まずに△969,9に届く尾根に取りつきました。
下山した林道でまたお会いした時は、びっくりしました。道の真ん中で、おにぎり?を召し上がっていたので(笑)。
その時、ヤブこぎネットのサイトと宮指路さんというハンドルネームを教えていただきましたね。
宮指路さんが途中で引き返され、私たちは、蕎麦粒山山頂からの下りも、
踏み跡のない煌めく雪庇に飾られた尾根を味わうことが出来たのですね。
あの時は、宮指路さんの心情を思うこともなく、ヘラヘラしていてすみませんでした。

では、本題です。
2月23日、湖西地方は朝雨でした。登り始め、曇りでよかったですね。
最初は九十九折りの道ということは、途中まで地面が見えていたのですね。
ジャンクションピークまで道は続いているのですが、雪が積もると、どこが道だか分からなくなり、
草木の枝を払いながら歩く羽目になりますね。
・1075は気持ちのいいピークですね。この先の尾根が3つに分かれるあたりの地形にもこころ惹かれます。
ブナが静かに佇む素敵な場所。一昨年の夏に訪れ、涙の形をした湿地と知りました。
宮指路さんは、霧にけぶる幽玄な雰囲気を味わわれたのですね。

雪の蕎麦粒山といえば、白く冷たくうつくしい雪庇。
あまりにもうつくしくまっ白に煌めく雪面に、引き寄せられそうになりますが、気を付けないと怖ろしいことに。

雪庇の斜面の山頂。私も初めて着いた時、山頂はどこかなと思いました。
無積雪期はまあるい広場。雪と風が織りなす造形は、なんてうつくしく、なんて不思議なのでしょうね。
下りの途中、振り返ってご覧になった蕎麦粒山、光り輝いていますね。あの急こう配の雪庇の痩せ尾根を登り下りされたのですね。
あともう少しというところで、日が暮れてしまいましたか。日没後の河原歩きは怖いですね。
一昨年の秋、平家岳から下った時、日が暮れてしまい、最後の河原歩きで行きに通った道が分からなくなった時のことを思い出しました。

「とうとうやったぞ」宮指路さんの6年間の想いがひしひしと伝わってきました。
ほんとうによかったですね。
すんなり上手くいった山登りはもちろんうれしいですが、
思うようにいかない、一筋縄ではいかない時もあり、だからこそ、山登りは面白く味わい深いのだなぁ、と。
やっと登れたお山の思い出は宝物になるのだなぁ、と。
山頂にたどり着けなかった山、思い描いたコースを歩けなかった山、失敗をしでかした山・・・私もいくつもあります。
ご縁がなかったのだなぁ、と思いつつ、くやしさ残念さもあり、いつかを夢見ています。
宮指路さんのレポから力をいただきました。

sato
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by 宮指路 »

しずくさん、こんばんは
こんばんは。
スノー衆の時、蕎麦粒山に登られたとお聞きし、どんな山旅だったのか興味津々でした。
早速拝読しました。
ありがとうございます。
その前に、冒頭の交通違反のお話。
「あ~あやっちまった」その気持ち、分かります。分かります。
昔ヤブコギで流行った「どうでもええ話」です。

この日、会社が終わり白鳥ICに向かっていましたが反対車線にスシローが見えたので、急遽Uターンをしてしまったのです。
行先は赤樽山と徳平山をスノー衆とは違うコースで周回してきました。下りで危なかったです。
私も若い頃、住んでいたアパートのすぐ近くの、一時停止の標識のある見通しのよいT字路でブレーキを踏み、
左右を見て車も人もいなかったので、足を離して曲がると、物陰からおまわりさんがうれしそうな顔をして現れて
完全に一時停止を忘れていたのならともかくこういう場合は粘ってみるものです。2秒くらいだったかなぁ~と思ったら3秒停まっていましたとしつこく言う。同じことを冷静に何度も言う。20分くらいたてばおまわりさんも諦める場合があります。
私が宮指路さんと始めてお話した場所は、忘れもしません。2017年3月、大谷川林道でした。
この年は、残雪が豊富でしたね。
夫と、どの尾根から取りつこうか、と話しながら歩いていたら、前方に男性のお姿が。
朝、お会いした時の会話は、思い出してみると、何となくそっけなかったような。
「ほんなアホな」とお思いだったのですね。夫も私も、フラフラしてきた人間。
そんなことはないと思いますよ。しっかりした足取りで私を追い抜かれて行きました。その時に「どこに行くのですか?」
気になって聞いてみました。
私たちは、この日、二俣まで林道を進まずに△969,9に届く尾根に取りつきました。
帰りに旦那さんから「ここを登ったのです」と教えて頂きました。
下山した林道でまたお会いした時は、びっくりしました。道の真ん中で、おにぎり?を召し上がっていたので(笑)。
その時、ヤブこぎネットのサイトと宮指路さんというハンドルネームを教えていただきましたね。
そんなことを言いましたか?でもその翌週に実はスノー衆で美濃俣丸の登山口で会っていたはずでしたが草川さんとご一緒されていたsatoさんと気が付きませんでしたので遠目で見ていました。

4c7ca23a.jpg
宮指路さんが途中で引き返され、私たちは、蕎麦粒山山頂からの下りも、
踏み跡のない煌めく雪庇に飾られた尾根を味わうことが出来たのですね。
DSCF0386_512.jpg

実はジャンクションピークの手前あたりで、山頂付近に人影が見えたのです。まさかと思いました。
2月23日、湖西地方は朝雨でした。登り始め、曇りでよかったですね。
最初は九十九折りの道ということは、途中まで地面が見えていたのですね。
ジャンクションピークまで道は続いているのですが、雪が積もると、どこが道だか分からなくなり、
草木の枝を払いながら歩く羽目になりますね。

これがうっとしいですね。雪解けが進むとこと藪に悩まされます。

DSCF0347_512.jpg

・1075は気持ちのいいピークですね。この先の尾根が3つに分かれるあたりの地形にもこころ惹かれます。
ブナが静かに佇む素敵な場所。一昨年の夏に訪れ、涙の形をした湿地と知りました。
宮指路さんは、霧にけぶる幽玄な雰囲気を味わわれたのですね。

ブナ林はガスっていると幽玄な佇まいを見せます。

DSCF0361_512.jpg
雪の蕎麦粒山といえば、白く冷たくうつくしい雪庇。
あまりにもうつくしくまっ白に煌めく雪面に、引き寄せられそうになりますが、気を付けないと怖ろしいことに。

谷が深そうなので落ちたら這い上がれませんね。



雪庇の斜面の山頂。私も初めて着いた時、山頂はどこかなと思いました。
無積雪期はまあるい広場。雪と風が織りなす造形は、なんてうつくしく、なんて不思議なのでしょうね。
efb63ee2.jpg

20年くらい前は大谷林道で奥まで入れたので、そこから2時間ほどで蕎麦粒岳山頂に登れました。
6月頃はシャクナゲの花が咲き乱れていました。
下りの途中、振り返ってご覧になった蕎麦粒山、光り輝いていますね。あの急こう配の雪庇の痩せ尾根を登り下りされたのですね。
あともう少しというところで、日が暮れてしまいましたか。日没後の河原歩きは怖いですね。
一昨年の秋、平家岳から下った時、日が暮れてしまい、最後の河原歩きで行きに通った道が分からなくなった時のことを思い出しました。

まあ河原で暗くなって遭難はないでしょうから問題ないですが、方向が分からないと焦りますね。
「とうとうやったぞ」宮指路さんの6年間の想いがひしひしと伝わってきました。
ほんとうによかったですね。
すんなり上手くいった山登りはもちろんうれしいですが、
思うようにいかない、一筋縄ではいかない時もあり、だからこそ、山登りは面白く味わい深いのだなぁ、と。
やっと登れたお山の思い出は宝物になるのだなぁ、と。
トガスでも一度引き返したとこはありますが、翌年リベンジしました。
昨年の平ヶ岳では下山が18:30になり遭難レベルでした。13時間も掛かりました。
でも、こんな山ほど記憶に残りますね。
山頂にたどり着けなかった山、思い描いたコースを歩けなかった山、失敗をしでかした山・・・私もいくつもあります。
ご縁がなかったのだなぁ、と思いつつ、くやしさ残念さもあり、いつかを夢見ています。
宮指路さんのレポから力をいただきました。
satoさんに比べれば私の失敗談など子供の遊びのようなものです。
今のところ命の危険があったことはありませんというかその手前でビバークしたりしています。

                                           宮指路
skywalk
記事: 519
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by skywalk »

宮指路さん、こんばんは。
レポはブログ版のほうで見せてもらいましたが、ヤブコギ版は面白い余談もあって、また楽しめます。
交通違反のお話も,あるあるです。こんな時に限ってどうしてお巡りさんに見られたのかと思うと余計に悔しいですね。
蕎麦粒リベンジは7年も温めていたのですね。今回、闇下してまで臨んだ理由が分かりました。
アラクラから大周回して追い付いてきた夫婦がsatoさんだったなんて、これまたビックリです。
これで今回の冒険の表も裏も分かりました。
それにしても遊びも仕事も超過密スケジュールですね。とても真似できんワ。脱帽です。
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【奥美濃】リベンジ蕎麦粒山

投稿記事 by 宮指路 »

skywalkさん、こんばんは

昔はドウスイさんという方の「どうでもええ話」が面白くてとても楽しめました。その内、どうでもええ話が本文のようになり山レポがどうでもええ話になってしまいそうなこともありました。

2015年の貴殿のアラクラからの周回のレポは当時しばらくは蕎麦粒山で検索するとトップに上がっていました。そのレポに触発された私はせめて蕎麦粒山に登ろうと意を決して登ったのですが見事に敗退してしまいました。おまけに同時にスタートして私の3倍くらいの距離を周回してきたsatoさん達に追い付かれて地団駄を踏んだのでした。

23日は体調も山の天気予報も良くて、どこに登ろうかと思案していましたが、やはり一番の課題である蕎麦粒山しかないと思っていました。
25日のことは何とかなるだろうと思っていましたが24日に体中が痛くて会社を早引きしてマッサージに行きました。

                                                        宮指路
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