【湖北】雨が降る前に雪遊び 三角点イカ谷から大黒山散策
Posted: 2023年2月20日(月) 21:06
【日 付】2023年2月18日(土)
【山 域】湖北 大黒山周辺
【天 候】曇り一時雨
【メンバー】sato、山日和
【コース】中河内7:35---8:15尾根上8:30---9:45三角点イカ谷---10:35大黒山---11:05Ca830mランチ場12:45
---13:10大黒山---13:40 Ca800mピーク---14:50国道---15:05中河内
どうにも冴えない天気予報の中、午前中が勝負と見て湖北の大黒山へ向かった。
豪雪地帯の中河内もかなり雪が少なくなってきたようだが、まだまだ十分遊ばせてくれるだろう。
スノーシューを履いて、積雪で1mほどかさ上げされた県道を進む。雪はよく締まっており、スノーシューが
要らないぐらいだ。
2つ目の橋を渡ったところで斜面に取付いた。本当は次の尾根の末端まで進んで取付くのが常道だろうが、な
んとなく登りやすそうに見えたのである。しかしこれが大失敗だった。
最初こそヒールリフターを効かせて快適にステップを刻んで行けたが、登るに従って傾斜が強まり、上部では
40度を超すピッケル・アイゼンの世界になってしまった。
立ち木を利用しながら尾根に這い上がったが、極度の緊張を強いられて早くも青息吐息である。
尾根に乗ってしまえば平和な時間が訪れる。緩やかな疎林の尾根歩きは多少ヤブの出ているところがあるもの
の、概ね快適な歩行が楽しめる。意外にヤセ尾根もあったりして退屈はしない。
空はどんよりとして、いつ雨が降り出しておかしくない沈んだ色である。ただ視界はそれほど悪くはなく、谷の
奥に安蔵山と横山岳方面を望むことができた。
ミズナラの多い雑木林の尾根を進むと「イカ谷」という変わった名前の三角点に到着。平凡だがいいところだ。
ここから広い尾根をCa800mピークに進む。疎林ではあるが、もう少し木の間隔が広い方が感覚的にベターだろ
う。ここからはブナが目立ち始めるが、引き換えというわけではないが西側に植林が現われて喜びも半ばという
ところか。
大黒山へはいくつかの小ピークを越えて行く。
最後のピークのあたりから、まわりは完全にブナの純林となった。
雪の大黒山は2012年のスノー衆以来11年振りだった。木の間越しに光る水面は敦賀湾だ。
山頂から東に延びる広い尾根にはずっとブナ林が続いている。近場でこんなにブナの森を楽しめるのなら遠
くまで行く必要もないなと思う。と言っても新しい風景を求めて出かけてしまうのだが。
妙理山への尾根の分岐から先は、無雪期には何度か歩いているが積雪期は初めてだった。
これがまた絶品の尾根だ。無雪期に目に入る下生えはすべて雪の下。雪面からはブナだけが並んでいる。
比較的若いブナが多いのだが、時折現われる大木に目を細める。
葉を落としたこの時期は展望も良く、上谷山から三国岳への江越国境稜線もはっきり見えた。その間に見える
三角の頭は三周ヶ岳だろうか。
尾根が北に向きを変えるあたりまで散策したいところだったが、あまりのんびりし過ぎて雨に降られるのも
かなわない。Ca830mのピークでランチタイムとする。
用意をしていると、早くも冷たいものが落ち出してしまった。雪山の雨は避けたいものの筆頭なのだ。まだ
風が弱いのが幸いである。
ツェルトを張って、風下側の片側オープンの小屋掛けスタイルにすると閉塞感もなく、快適にランチタイム
を楽しむことができた。
ランチタイムが終わると雨が上がった。結局降っていたのは食べている間だけだったという笑い話である。
午前中勝負という目論見はどこへやら。結局いつもと同じルーティンだった。
大黒山頂へ引き返して下山路を検討する。当初はよく歩かれている椿坂トンネル北口への尾根を辿るつもり
だったが、satoさんが歩いたことがあると言うので趣向を変えてCa800mピークまで戻り、そこから北西へ延び
る尾根を下りてみることにした。
この尾根がなかなかのものでブナが多く、イカ谷方面の雑木林の尾根とは違った味わいがあった。
ブナが主体だと立ち木の間隔が広くてゆったりしているのもいい。
699mピークの先で間違えて谷へ下りる尾根に入ってしまい、登り返すという余興もあったが、正しい尾根に
復帰すると快適な下りとなった。
最後の方は傾斜が急なのでスノーシューを外してツボ足で下りたが、これがまたそこそこ締まった雪に一歩一歩
が確実に決まって快適だった。
スノーシューを履いたまま滑るのを気にしながら怖々足を出すより、精神的にもはるかにいい。
アトラクションもなく国道にソフトランディング。中河内の広峰神社にお参りして山行を終えた。
午後から雨という天気予報だったが、昼のひと時だけわずかに降られただけで済み、大黒山の魅力を再認識させ
てくれた一日だった。
山日和
【山 域】湖北 大黒山周辺
【天 候】曇り一時雨
【メンバー】sato、山日和
【コース】中河内7:35---8:15尾根上8:30---9:45三角点イカ谷---10:35大黒山---11:05Ca830mランチ場12:45
---13:10大黒山---13:40 Ca800mピーク---14:50国道---15:05中河内
どうにも冴えない天気予報の中、午前中が勝負と見て湖北の大黒山へ向かった。
豪雪地帯の中河内もかなり雪が少なくなってきたようだが、まだまだ十分遊ばせてくれるだろう。
スノーシューを履いて、積雪で1mほどかさ上げされた県道を進む。雪はよく締まっており、スノーシューが
要らないぐらいだ。
2つ目の橋を渡ったところで斜面に取付いた。本当は次の尾根の末端まで進んで取付くのが常道だろうが、な
んとなく登りやすそうに見えたのである。しかしこれが大失敗だった。
最初こそヒールリフターを効かせて快適にステップを刻んで行けたが、登るに従って傾斜が強まり、上部では
40度を超すピッケル・アイゼンの世界になってしまった。
立ち木を利用しながら尾根に這い上がったが、極度の緊張を強いられて早くも青息吐息である。
尾根に乗ってしまえば平和な時間が訪れる。緩やかな疎林の尾根歩きは多少ヤブの出ているところがあるもの
の、概ね快適な歩行が楽しめる。意外にヤセ尾根もあったりして退屈はしない。
空はどんよりとして、いつ雨が降り出しておかしくない沈んだ色である。ただ視界はそれほど悪くはなく、谷の
奥に安蔵山と横山岳方面を望むことができた。
ミズナラの多い雑木林の尾根を進むと「イカ谷」という変わった名前の三角点に到着。平凡だがいいところだ。
ここから広い尾根をCa800mピークに進む。疎林ではあるが、もう少し木の間隔が広い方が感覚的にベターだろ
う。ここからはブナが目立ち始めるが、引き換えというわけではないが西側に植林が現われて喜びも半ばという
ところか。
大黒山へはいくつかの小ピークを越えて行く。
最後のピークのあたりから、まわりは完全にブナの純林となった。
雪の大黒山は2012年のスノー衆以来11年振りだった。木の間越しに光る水面は敦賀湾だ。
山頂から東に延びる広い尾根にはずっとブナ林が続いている。近場でこんなにブナの森を楽しめるのなら遠
くまで行く必要もないなと思う。と言っても新しい風景を求めて出かけてしまうのだが。
妙理山への尾根の分岐から先は、無雪期には何度か歩いているが積雪期は初めてだった。
これがまた絶品の尾根だ。無雪期に目に入る下生えはすべて雪の下。雪面からはブナだけが並んでいる。
比較的若いブナが多いのだが、時折現われる大木に目を細める。
葉を落としたこの時期は展望も良く、上谷山から三国岳への江越国境稜線もはっきり見えた。その間に見える
三角の頭は三周ヶ岳だろうか。
尾根が北に向きを変えるあたりまで散策したいところだったが、あまりのんびりし過ぎて雨に降られるのも
かなわない。Ca830mのピークでランチタイムとする。
用意をしていると、早くも冷たいものが落ち出してしまった。雪山の雨は避けたいものの筆頭なのだ。まだ
風が弱いのが幸いである。
ツェルトを張って、風下側の片側オープンの小屋掛けスタイルにすると閉塞感もなく、快適にランチタイム
を楽しむことができた。
ランチタイムが終わると雨が上がった。結局降っていたのは食べている間だけだったという笑い話である。
午前中勝負という目論見はどこへやら。結局いつもと同じルーティンだった。
大黒山頂へ引き返して下山路を検討する。当初はよく歩かれている椿坂トンネル北口への尾根を辿るつもり
だったが、satoさんが歩いたことがあると言うので趣向を変えてCa800mピークまで戻り、そこから北西へ延び
る尾根を下りてみることにした。
この尾根がなかなかのものでブナが多く、イカ谷方面の雑木林の尾根とは違った味わいがあった。
ブナが主体だと立ち木の間隔が広くてゆったりしているのもいい。
699mピークの先で間違えて谷へ下りる尾根に入ってしまい、登り返すという余興もあったが、正しい尾根に
復帰すると快適な下りとなった。
最後の方は傾斜が急なのでスノーシューを外してツボ足で下りたが、これがまたそこそこ締まった雪に一歩一歩
が確実に決まって快適だった。
スノーシューを履いたまま滑るのを気にしながら怖々足を出すより、精神的にもはるかにいい。
アトラクションもなく国道にソフトランディング。中河内の広峰神社にお参りして山行を終えた。
午後から雨という天気予報だったが、昼のひと時だけわずかに降られただけで済み、大黒山の魅力を再認識させ
てくれた一日だった。
山日和