【伊吹山地】2023スノー衆パート1 甲津原より向山谷左岸尾根〜やぶこぎネットスノー衆の魅力と秘密に迫る
Posted: 2023年1月31日(火) 23:37
【山域】伊吹山地
【山行日】2023年1月29日(日)
【天候】小雪のちくもり時々雪
【参加者】山日和、グー、バーチャリ、クロオ、宮指路、わりばし、おど+、副館長、sato(敬称略)、アオバ*ト
【ルート】甲津原集落駐車地8:30、向山谷左岸尾根〜県境稜線ジャンクションピーク13:10-14:30、駐車地16:40
山日和さん主催、やぶこぎネットのスノー衆に初参加させて頂いた。
そして初参加参加賞としてもれなくレポ担が付いてきた。
4日以内ね。スノー衆の掟はなかなかに厳しいのであった。
やぶこぎネットのスノー衆は2009年の1月に、湖北の妙理山で第1回目が開催されたそうだ。
私が余呉トレイルクラブのスノーシューツアーに参加し始めたのは2010年の12月。
トレイルクラブ以外に、スノー衆と称して湖北の山を跋扈する奇っ怪な集団がいると知ったのはいつだっただろうか。
あの人たちいったい何者なんだろう?
気になりつつも、近づくのは躊躇われた。
しかし、気になった時点でもう半ば彼らの発する得体のしれない邪気に取り憑かれ始めていたのかもしれない。
10年以上の歴史を持つスノー衆、さまざまな歴史が刻まれているのであろうが、
今回はスノー衆史上始まって以来初の危機が迫っていた。
気がつくと前も後ろも奥伊吹のスキー場へと向かう車の列。
昨夜のドカ雪でスタックしてしまった車があるのか、駐車場の除雪が追いつかないのか。
このまま駐車場難民となり、登山口にも辿りつけず、あえなくまさかの敗退?想定外の展開になってきた。
が、そこは只者ではない人たちの集まり、
甲津原集落の中の雪解け水が洪水のように押し寄せてくる細道に突っ込み、
地元の物産店のおばちゃんをつかまえて交渉し、体力の有り余っている除雪隊の出動により、3台分の駐車スペースを無事確保、
時間はすでに8時を回っていたが、めでたく身支度して出発することができた。
予定の周回コースは難しいでしょうが行けるとこまで行きましょうと山日和隊長の指示のもと、
道路を渡って橋の上ですぐにスノーシュー装着。理想のドアツードア。
なんだけれども、雪があり過ぎ、埋もれ過ぎ。整地しないとスノーシュー履けないのであった。
尾根取付きまで林道を、おどさんの後に付いていく。久々のてんこ盛りの雪、楽しいのなんの。
息切れする前に少しだけトップに立たせてもらう。楽しいけど、これは手強い。
傾斜のない林道でこんな調子じゃ、尾根に乗って傾斜がつくといったいどんなに大変になるのだろう。
尾根の取り付き、スノー衆のエースsatoさん登場。
個人的にスノーシューでは、尾根に取り付く時が、頂上直下と同じくらいワクワクする。
satoさんの後に付いて、急登をエイヤッと登っていく。スノーシューって楽しい〜と思う瞬間だ。
satoさんの全身から楽しさが溢れんばかりにほとばしってきた。
膝近くまであるラッセル、ヤブを迂回するようにおどさんとsatoさんと二人でルート工作してくれて進んでいく。
他のメンバーも少しずつトップを交代するが、次第にトップはsatoさん、おどさん、わりばしさんの精鋭部隊に固定化される。
この人たちの脚力はハンパない。satoさんはもう天性の人、おどさんとわりばしさんは超人的。
途中から副館長さんも精鋭部隊に入る。
副館長さんは、メンバー中、いちばんスノー衆愛に溢れていらっしやるのではなかろうか。
参加資格が一時きびしくなったとき、いちばんこれでもかってくらいレポアップに励んでいらっしゃったように思う。
後ろを歩いていても、satoさんと同じくらい楽しいオーラが飛んできた。
私も少しだけトップに立つと「アオバ*トさんがラッセルしてる〜ガンバレ〜」馴染みのある声のエールが届く。
「僕は5メートルだったけどアオバトさんは10メートル登ったね〜」
声の主が誰なのかは、皆さんもうおわかりでしょう。
突然、精鋭部隊を追い越してトップに躍り出た方がいらっしゃった。宮指路さんだった。
「いっぺんくらいはトップに立たなくちゃね」
宮指路さんのことをあまりよく知らない私には、秋のオフ会の時のお話のイメージイコール宮指路さんとなっている。
次回はどんなお話を披露してもらえるのかとても楽しみである。
ラッセルラッセルラッセルの時間が流れて両側自然林となり、次第にブナの木も散見されるようになった。
見下ろす中津又谷の源流の様子も美しかった。
急登を過ぎ、私のすぐ後を歩かれていたクロオさんやバーチャリさんと木々やお花の話をする余裕が出てきた。
たぶん、クロオさんに誘ってもらっていなかったら、今シーズンもスノー衆には参加していなかったかもしれない。
初めてのことにチャレンジするって、なかなか勇気のいることなのだ。
いつかクロオさんとビワイチにご一緒させて頂く夢はかなうだろうか。
バーチャリさんは、前回のオフ会の時、帰り際駐車場で両手をふって挨拶して下さった。
たった2回ばかりお会いしただけなのに覚えていて下さったことがとても嬉しかった。
私の大好きな山口耀久氏の「北八ツ彷徨」バーチャリさんも読んでいらっしゃるかなあ。
「今12時10分です。1時で切り上げてランチにします。」との山日和さんからの指示。
稜線まではムリだろうと思われたが、
最後はグーさんと精鋭部隊のパワー炸裂、1時を少し過ぎて、広くなった稜線のジャンクションピークに着いた。
ブナに囲まれた美しい広場だった。
速攻整地してランチ場が出来上がった。
グーさんが、テーブルにスコップで、型押しをして竈のようなくぼみを人数分作った。それは、ほんとに竈だった。
そこにガスバーナーを置いて鍋をセットしてお湯を沸かして、お肉を入れて、野菜を入れて、うどんやら麺を投入して、
突如として吹雪が直撃しても動じることなく、私以外の人たちは、みんなコレやってて、
さらに山日和さんのコンロの横には、この凍えるように寒いっていうのに、プレミアムモルツ!
わりばしさんのガソリンストーブは噂に聞いて知っていたけど、なんか壮観だった。
おどさんは、この吹雪の中悠長にお餅まで焼いているではないか!
スノー衆のランチタイム、今日一日でいちばん驚いた出来事だった。
凍えそうな中、恒例の写真撮影。みんなは熱気に溢れていて、ちっとも寒そうに見えなかった。
帰り際、稜線の南側に出来ている雪庇がすごくカッコいいと教えてもらい覗き込む。
こんなのを見ると、寒くても、もっと先まで行ってみたい気が沸き起こって来るのだった。
下りでは、雪が深すぎて走って下ることはできなかった。
みんなでしっかり付けたトレースをそのまま辿るのがいちばん賢明な選択だった。
トレースを付けた雪面は固すぎず柔らかすぎずちょうどよくてサクサクと下って行けた。
いつのまにか、スノーシューでの下りを楽しみたい先頭グループと、写真を撮りたい真ん中のグループと、
おしゃべりを楽しみたい最後尾のグループの、なんとなく3つに分かれていた。
先頭を歩いていたわりばしさんと私は、時々立ち止まって後ろを振り返る。
最後尾のふたりは、なかなか姿が見えないのだが、楽しそうな話し声が風に乗って聞こえて来るのだった。
最後に、同行して下さった皆さん、そして私にちょうどピッタリなルートを考えて下さリ、
快く迎えて下さった山日和さんに深く感謝申し上げます。
追記:早々と写真をお送り下さった皆さま、ありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。
山日和さんにお願いです。管理者権限で写真を貼り付けて頂けないでしょうか。よろしくお願いします。
アオバ*トより皆さまに愛をこめて
【山行日】2023年1月29日(日)
【天候】小雪のちくもり時々雪
【参加者】山日和、グー、バーチャリ、クロオ、宮指路、わりばし、おど+、副館長、sato(敬称略)、アオバ*ト
【ルート】甲津原集落駐車地8:30、向山谷左岸尾根〜県境稜線ジャンクションピーク13:10-14:30、駐車地16:40
山日和さん主催、やぶこぎネットのスノー衆に初参加させて頂いた。
そして初参加参加賞としてもれなくレポ担が付いてきた。
4日以内ね。スノー衆の掟はなかなかに厳しいのであった。
やぶこぎネットのスノー衆は2009年の1月に、湖北の妙理山で第1回目が開催されたそうだ。
私が余呉トレイルクラブのスノーシューツアーに参加し始めたのは2010年の12月。
トレイルクラブ以外に、スノー衆と称して湖北の山を跋扈する奇っ怪な集団がいると知ったのはいつだっただろうか。
あの人たちいったい何者なんだろう?
気になりつつも、近づくのは躊躇われた。
しかし、気になった時点でもう半ば彼らの発する得体のしれない邪気に取り憑かれ始めていたのかもしれない。
10年以上の歴史を持つスノー衆、さまざまな歴史が刻まれているのであろうが、
今回はスノー衆史上始まって以来初の危機が迫っていた。
気がつくと前も後ろも奥伊吹のスキー場へと向かう車の列。
昨夜のドカ雪でスタックしてしまった車があるのか、駐車場の除雪が追いつかないのか。
このまま駐車場難民となり、登山口にも辿りつけず、あえなくまさかの敗退?想定外の展開になってきた。
が、そこは只者ではない人たちの集まり、
甲津原集落の中の雪解け水が洪水のように押し寄せてくる細道に突っ込み、
地元の物産店のおばちゃんをつかまえて交渉し、体力の有り余っている除雪隊の出動により、3台分の駐車スペースを無事確保、
時間はすでに8時を回っていたが、めでたく身支度して出発することができた。
予定の周回コースは難しいでしょうが行けるとこまで行きましょうと山日和隊長の指示のもと、
道路を渡って橋の上ですぐにスノーシュー装着。理想のドアツードア。
なんだけれども、雪があり過ぎ、埋もれ過ぎ。整地しないとスノーシュー履けないのであった。
尾根取付きまで林道を、おどさんの後に付いていく。久々のてんこ盛りの雪、楽しいのなんの。
息切れする前に少しだけトップに立たせてもらう。楽しいけど、これは手強い。
傾斜のない林道でこんな調子じゃ、尾根に乗って傾斜がつくといったいどんなに大変になるのだろう。
尾根の取り付き、スノー衆のエースsatoさん登場。
個人的にスノーシューでは、尾根に取り付く時が、頂上直下と同じくらいワクワクする。
satoさんの後に付いて、急登をエイヤッと登っていく。スノーシューって楽しい〜と思う瞬間だ。
satoさんの全身から楽しさが溢れんばかりにほとばしってきた。
膝近くまであるラッセル、ヤブを迂回するようにおどさんとsatoさんと二人でルート工作してくれて進んでいく。
他のメンバーも少しずつトップを交代するが、次第にトップはsatoさん、おどさん、わりばしさんの精鋭部隊に固定化される。
この人たちの脚力はハンパない。satoさんはもう天性の人、おどさんとわりばしさんは超人的。
途中から副館長さんも精鋭部隊に入る。
副館長さんは、メンバー中、いちばんスノー衆愛に溢れていらっしやるのではなかろうか。
参加資格が一時きびしくなったとき、いちばんこれでもかってくらいレポアップに励んでいらっしゃったように思う。
後ろを歩いていても、satoさんと同じくらい楽しいオーラが飛んできた。
私も少しだけトップに立つと「アオバ*トさんがラッセルしてる〜ガンバレ〜」馴染みのある声のエールが届く。
「僕は5メートルだったけどアオバトさんは10メートル登ったね〜」
声の主が誰なのかは、皆さんもうおわかりでしょう。
突然、精鋭部隊を追い越してトップに躍り出た方がいらっしゃった。宮指路さんだった。
「いっぺんくらいはトップに立たなくちゃね」
宮指路さんのことをあまりよく知らない私には、秋のオフ会の時のお話のイメージイコール宮指路さんとなっている。
次回はどんなお話を披露してもらえるのかとても楽しみである。
ラッセルラッセルラッセルの時間が流れて両側自然林となり、次第にブナの木も散見されるようになった。
見下ろす中津又谷の源流の様子も美しかった。
急登を過ぎ、私のすぐ後を歩かれていたクロオさんやバーチャリさんと木々やお花の話をする余裕が出てきた。
たぶん、クロオさんに誘ってもらっていなかったら、今シーズンもスノー衆には参加していなかったかもしれない。
初めてのことにチャレンジするって、なかなか勇気のいることなのだ。
いつかクロオさんとビワイチにご一緒させて頂く夢はかなうだろうか。
バーチャリさんは、前回のオフ会の時、帰り際駐車場で両手をふって挨拶して下さった。
たった2回ばかりお会いしただけなのに覚えていて下さったことがとても嬉しかった。
私の大好きな山口耀久氏の「北八ツ彷徨」バーチャリさんも読んでいらっしゃるかなあ。
「今12時10分です。1時で切り上げてランチにします。」との山日和さんからの指示。
稜線まではムリだろうと思われたが、
最後はグーさんと精鋭部隊のパワー炸裂、1時を少し過ぎて、広くなった稜線のジャンクションピークに着いた。
ブナに囲まれた美しい広場だった。
速攻整地してランチ場が出来上がった。
グーさんが、テーブルにスコップで、型押しをして竈のようなくぼみを人数分作った。それは、ほんとに竈だった。
そこにガスバーナーを置いて鍋をセットしてお湯を沸かして、お肉を入れて、野菜を入れて、うどんやら麺を投入して、
突如として吹雪が直撃しても動じることなく、私以外の人たちは、みんなコレやってて、
さらに山日和さんのコンロの横には、この凍えるように寒いっていうのに、プレミアムモルツ!
わりばしさんのガソリンストーブは噂に聞いて知っていたけど、なんか壮観だった。
おどさんは、この吹雪の中悠長にお餅まで焼いているではないか!
スノー衆のランチタイム、今日一日でいちばん驚いた出来事だった。
凍えそうな中、恒例の写真撮影。みんなは熱気に溢れていて、ちっとも寒そうに見えなかった。
帰り際、稜線の南側に出来ている雪庇がすごくカッコいいと教えてもらい覗き込む。
こんなのを見ると、寒くても、もっと先まで行ってみたい気が沸き起こって来るのだった。
下りでは、雪が深すぎて走って下ることはできなかった。
みんなでしっかり付けたトレースをそのまま辿るのがいちばん賢明な選択だった。
トレースを付けた雪面は固すぎず柔らかすぎずちょうどよくてサクサクと下って行けた。
いつのまにか、スノーシューでの下りを楽しみたい先頭グループと、写真を撮りたい真ん中のグループと、
おしゃべりを楽しみたい最後尾のグループの、なんとなく3つに分かれていた。
先頭を歩いていたわりばしさんと私は、時々立ち止まって後ろを振り返る。
最後尾のふたりは、なかなか姿が見えないのだが、楽しそうな話し声が風に乗って聞こえて来るのだった。
最後に、同行して下さった皆さん、そして私にちょうどピッタリなルートを考えて下さリ、
快く迎えて下さった山日和さんに深く感謝申し上げます。
追記:早々と写真をお送り下さった皆さま、ありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。
山日和さんにお願いです。管理者権限で写真を貼り付けて頂けないでしょうか。よろしくお願いします。
アオバ*トより皆さまに愛をこめて