【南伊勢】錦漁港から姫越山,芦浜経由近畿自然歩道周回
Posted: 2023年1月24日(火) 15:26
【メンバー】単独
【 天 候 】曇りのち晴れ
【 ルート】大紀町錦 日の出公園 7:12 --- 8:53 姫越山(503m) 9:05 --- 10:32 芦浜 11:25 --- 11:42 芦浜峠 --- 12:08 近畿自然歩道分岐 --- 12:44 潮騒の丘 13:27--- 13:40 展望台駐車場 --- 14:11 日の出公園駐車地
「次は御池岳!」と思っていたのだが,年末以来雪の供給がなく,鈴鹿の雪はあっさり消えつつあるようだ。雪解け期の山は泥道となり最悪なので,南国南伊勢の山に逃げることにした。三重県は雪山と同時期に海の見える南国の山歩きが楽しめるという地の利がある。
大紀町錦の日の出公園にある駐車場に車を置いて出発したのが朝7時過ぎ。自宅から1時間ちょっとで来てしまった。さすがに高速道路を使うと早い。津波避難経路になっている階段を上ると目の前に錦湾が広がる。天候は曇りだが,お昼頃には晴れてくる予報なので天気予報を信じて行くことにしよう。相変わらず足は重い。 両側ウバメガシのよく踏まれた登山道を進むとまずは爺塚,標高400mあたりで姫塚に出る。山越えで亡くなったという姫と爺の塚で,両方とも石を積み重ねただけの粗末な塚だが,姫塚の方がなんとなく好もしく見えるのは男の悲しい性かもしれない。この辺りから不思議と足が軽くなった。ようやく足が山登りに慣れてきたのかもしれない。 日の出公園から姫越山頂上まで1時間40分ほど。3年前に来たときは1時間30分ほどかかっているので,ほぼ前回と同じコースタイムである。それほど足が衰えているわけでもないことがわかりひとまずほっとする。頭上は相変わらずの曇り空。海岸の景色は青空あってのものなので,長居は無用とちょっと休んだだけで芦浜に降りることにする。 姫越山の南尾根を芦浜に向かって下りていく。座佐の高方面との分岐のところで「この先道がありません 錦山の会」と書いた注意書きがある。前回はなかったものだ。確かにこの先道は消えるのだが,適当に降りれば降りられることはわかっているので,そのまま降りることにする。ウバメガシの落ち葉で滑りやすいので,注意しながら急坂を下りていく。 標高150mあたりで明瞭な水平道に出,その後道が消失する。前回はそのまま適当に降りたのだが,今回は水平道をたどってみることにする。どこかで下山路に出るのではないかと期待したのだが,一向に下山路に出る気配がない。しょうがないので傾斜が緩そうな谷を選んで下ることにする。途中炭焼き小屋跡などもあるので,昔はなんらかの道があったのだろう。 適当に歩いて行くと平坦地に出たので,芦浜の方向に歩いて行く。ちょっと早いが風を避けて昼食休憩にする。予定よりも早く進んでいるのでゆっくりできそうだと思っていたら,わずかに雨がちらついてきた。お昼頃から晴れる予報だったのに,予報より悪くなったのかと思い腰をあげることにする。
芦浜峠から一旦標高200mあたりまで上り,錦漁港へ下る水平道を右に見て近畿自然歩道をたどる。この道はよく整備されており,アップダウンもそれほどないのでのんびり歩くにはいいコースだ。近畿自然歩道に入った頃から青空が出てくる。天気予報通りだ。 やはり海の見える景色には青空がよく似合う。190mピークを過ぎ,ベンチがいくつも置いてある場所で休憩することにする。「潮騒の丘」と書いてある。風もなく,ぽかぽかした陽光の下でベンチに寝そべっているととても冬とは思えないほどのんびりしてしまう。 この後は降りるだけである。ところどころに東屋などもあり,のんびり山散歩するにはいいところだ。標高100mあたりで広い駐車場のある展望台に着く。2月4日には大紀町シーサイドトレイルというトレイルレースが3年ぶりに開催され,今日私が歩いたルートの大半がそのルートに組み込まれている。大紀町として自然を生かした観光客の誘致に力を入れているのだろう。少なくとも芦浜に原発を作るよりははるかに健全な活動である。
展望台からは舗装路を歩き,錦漁港を南北に縦断して駐車地に戻った。雪山でのスノーシュー歩きも楽しいが,真冬に海を眺めながらののんびり山歩きもそれに匹敵するほど楽しいと思った1日だった。