【台高】山納めはほぼ無氷の桧塚奥峰
Posted: 2023年1月03日(火) 00:57
【日 付】2022年12月30日(金)
【山 域】台高北部 桧塚奥峰周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】菅谷雨量計8:10---9:00万才橋---9:35ワサビ谷手前---10:20マナコ谷登山口---12:20桧塚奥峰13:20
---13:40桧塚---15:10登山口---15:35駐車地
菅谷雨量計の駐車地から歩き出した。ここから先にも車の轍が残されていたのだが、ここまでの道のりで
意外に雪が多く、凍結部分もあって神経を使わされたので自重したのである。
先行者のハスラーは最初のヘアピンの手前で止まっていた。マナコ谷道を上がって行ったのだろう。
そのトレースを横目に見て林道を進む。ツボ足で歩けないことはないがスノーシューを装着。
足を踏み出した時の安定感が違うし、歩幅が大きく取れるので履いた方が楽なのだ。
万才橋まで結構時間がかかってしまった。
歩き慣れた木屋谷川沿いの登山道は、急斜面が滑り台状態になったところが多かったが、幸い雪が柔らか
いのでステップを刻むことができた。しかし確実な足場を作っていると時間を食ってなかなか歩程が捗らな
い。眼下の木屋谷川は雪に覆われた河原の中に清冽な流れを見せているが、いかにも寒々しい風景である。
計画ではワサビ谷を過ぎてから判官平への尾根を上がるつもりだったが、この調子だと届かないかもしれ
ない。山納めに霧氷を味わうために来たのに、植林帯のラッセルだけで終わるわけにはいかない。
あきらめて引き返すが、下りで自分のトレースを辿る方が恐かった。
マナコ谷の登山道まで戻ってきたが、1時間半ほどロスしてしまった。
よく踏まれた登山道を歩き始めた。トレースがあると格段に楽をさせてもらえる。
このマナコ谷の道はほとんどが植林の中で面白みが少なく、登ったのは一度だけだ。大抵は他のルートから
上がった時の下山路として使っていた。しかし斜面をジグザグに付けられているので、地形図上の傾斜が強
い割に楽に歩ける登山道である。
スタートで出遅れたが、12時半までには桧塚奥峰に辿り着きたい。
1200mを超えてようやく植林から開放された。ここからは無木立の大斜面の登りで、いつも強風が吹き抜
けるところである。見上げれば稜線には一面の霧氷の花が咲いているはずだったが、妙に黒さが目立ってい
る。強風の証にエビの尻尾が発達した木々は見られるものの、肝心の霧氷は姿を見せない。
どちらにしようかと考えていた国見山方面は真っ白だ。これは外してしまったか。
一縷の望みを託して桧塚の稜線に上がると、願いは空しく断たれてしまった。この稜線はいつもなら純白
の花を咲かせた霧氷の森になるはずなのだが、ごく一部にわずかに霧氷を付けた木々が見られる程度である。
それでも雪はそれなりに積もっているので、雪山へ来たという実感は味わわせてくれる。
スノーシューを履くほどでもないが、背中に担いだままで歩くのも何なので、スノーシューを装着してト
レースのない場所を歩きながら桧塚奥峰へ向かった。
明神岳の方から多くのトレースが来ていたが今は誰もいない。ランチタイムの間も単独者が2人来ただけの
静かな山頂だった。風はやや強いが青空が広がって展望は申し分なく、迷岳から白倉岳、江股の頭、池木屋
山、千石山、白鬚岳といった台高中部の山々のパノラマが全開だ。
最初からマナコ谷道を上がっていれば近辺をウロウロと散策できただろうが、その気もなくなってしまった。
しかし、もしコースを逆に取って反対回りにしていれば、木屋谷川に下りてからのトラバース道に難儀してい
ただろう。
満開の霧氷の期待は叶えられなかったが、青空の下で雪山を味わうことができただけで、いい山納めだったと
いうことにしておこう。
山日和
【山 域】台高北部 桧塚奥峰周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】菅谷雨量計8:10---9:00万才橋---9:35ワサビ谷手前---10:20マナコ谷登山口---12:20桧塚奥峰13:20
---13:40桧塚---15:10登山口---15:35駐車地
菅谷雨量計の駐車地から歩き出した。ここから先にも車の轍が残されていたのだが、ここまでの道のりで
意外に雪が多く、凍結部分もあって神経を使わされたので自重したのである。
先行者のハスラーは最初のヘアピンの手前で止まっていた。マナコ谷道を上がって行ったのだろう。
そのトレースを横目に見て林道を進む。ツボ足で歩けないことはないがスノーシューを装着。
足を踏み出した時の安定感が違うし、歩幅が大きく取れるので履いた方が楽なのだ。
万才橋まで結構時間がかかってしまった。
歩き慣れた木屋谷川沿いの登山道は、急斜面が滑り台状態になったところが多かったが、幸い雪が柔らか
いのでステップを刻むことができた。しかし確実な足場を作っていると時間を食ってなかなか歩程が捗らな
い。眼下の木屋谷川は雪に覆われた河原の中に清冽な流れを見せているが、いかにも寒々しい風景である。
計画ではワサビ谷を過ぎてから判官平への尾根を上がるつもりだったが、この調子だと届かないかもしれ
ない。山納めに霧氷を味わうために来たのに、植林帯のラッセルだけで終わるわけにはいかない。
あきらめて引き返すが、下りで自分のトレースを辿る方が恐かった。
マナコ谷の登山道まで戻ってきたが、1時間半ほどロスしてしまった。
よく踏まれた登山道を歩き始めた。トレースがあると格段に楽をさせてもらえる。
このマナコ谷の道はほとんどが植林の中で面白みが少なく、登ったのは一度だけだ。大抵は他のルートから
上がった時の下山路として使っていた。しかし斜面をジグザグに付けられているので、地形図上の傾斜が強
い割に楽に歩ける登山道である。
スタートで出遅れたが、12時半までには桧塚奥峰に辿り着きたい。
1200mを超えてようやく植林から開放された。ここからは無木立の大斜面の登りで、いつも強風が吹き抜
けるところである。見上げれば稜線には一面の霧氷の花が咲いているはずだったが、妙に黒さが目立ってい
る。強風の証にエビの尻尾が発達した木々は見られるものの、肝心の霧氷は姿を見せない。
どちらにしようかと考えていた国見山方面は真っ白だ。これは外してしまったか。
一縷の望みを託して桧塚の稜線に上がると、願いは空しく断たれてしまった。この稜線はいつもなら純白
の花を咲かせた霧氷の森になるはずなのだが、ごく一部にわずかに霧氷を付けた木々が見られる程度である。
それでも雪はそれなりに積もっているので、雪山へ来たという実感は味わわせてくれる。
スノーシューを履くほどでもないが、背中に担いだままで歩くのも何なので、スノーシューを装着してト
レースのない場所を歩きながら桧塚奥峰へ向かった。
明神岳の方から多くのトレースが来ていたが今は誰もいない。ランチタイムの間も単独者が2人来ただけの
静かな山頂だった。風はやや強いが青空が広がって展望は申し分なく、迷岳から白倉岳、江股の頭、池木屋
山、千石山、白鬚岳といった台高中部の山々のパノラマが全開だ。
最初からマナコ谷道を上がっていれば近辺をウロウロと散策できただろうが、その気もなくなってしまった。
しかし、もしコースを逆に取って反対回りにしていれば、木屋谷川に下りてからのトラバース道に難儀してい
ただろう。
満開の霧氷の期待は叶えられなかったが、青空の下で雪山を味わうことができただけで、いい山納めだったと
いうことにしておこう。
山日和