【日 付】2022年10月22日(土)
【山 域】奥美濃 板取川周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】ワサ谷出合8:30---10:55ゴルジュ終了桃源郷入口---12:50大ゴンニャク---13:05ランチ場14:30---
15:00ゴンニャク---16:40駐車地~~18:00林道入口(岩本バス停)22:00
ゴンニャクとはまた変わった名前の山である。コンニャクとは無関係のようだ。三角点の名前は「和佐谷」。
その三角点名の由来となったワサ谷を遡行してゴンニャクを目指した。
登山口への道中の板取川沿いには今絶賛売り出し中のモネの池があり、臨時駐車場がいくつも設けられていた。
数年前までは訪れる人もなかった無名の池なのだが、SNSの威力は恐ろしいものである。
板取川の上流にある岩本洞の林道を進む。ワサ谷出合の先に駐車したが、谷への下降点がやたら急で、駐車地
の前から岩本洞本流へ下りて迂回。これが意外に長く、ようやくさっき車で渡った橋を見上げる場所に到着した。
まわりは植林のせいもあるが、いきなりの暗いミニゴルジュにたじろぐ。しかしゴルジュの中は平和で、出口
に5mほどの斜瀑がかかるだけで簡単に通過した。
その後は平流が続いて、時折滝とは言えない程度の落差の水流が目を楽しませるのみだ。
自然林に変わった渓相は美しく、苔むした岩とカツラやサワグルミの森が落ち着いた印象を与えてくれる。沢登
りとしては物足りないだろうが、こういう穏やかで美しい渓を彷徨い歩くのが今の自分にはよく似合っている。
Ca610mの二俣を過ぎると突然空気が変わった。右折した谷間は両岸が迫り、高い岩壁が威圧するように覆い
被さるゴルジュとなった。あまりの唐突な変化に驚く。
但し、谷床にはなにも無く、平凡な流れがあるだけだ。岩壁を見上げたり振り返ったりしながら、閉塞感あふ
れるゴルジュ散歩を楽しんだ。
まさか何もないままゴルジュが終わるとは思っていなかったが、ちょっと変わった小滝が登場した。
高さは3mほどしかないが、突破ルートは真ん中の一見ツルツルな丸い岩しかない。
ホールドがまったくないので、ちょうどうまい具合に刺さっていた流木に、落ちていた流木のカケラを追加して
足場とする。ツルツルに見えた岩は意外にもヌメッておらず、流木の足場から乗り移ってなんとか這い上がった。
続く5mの斜瀑は滝つぼに横たわる倒木を利用して取り付き、ヌメッた岩を微妙なバランスで越える。
ゴルジュの最後にようやく滝らしい滝が現われた。何かありそうに思われた、谷が90度左折するところに堂々
とした15m滝が水を落としていた。右岸の巻きを考えたが、左岸のルンゼに近付いてみると、階段状で十分登れ
そうである。念のためロープを引いて落ち口の高さまで上がり、そこからトラバースして落ち口に立つ。
滝の上にはそれまでとは一転、穏やかな桃源郷が広がっていた。まったくの平流のみならず、大きく開けた谷
にはまったくヤブのない疎林の河岸台地が続いていた。鈴鹿の奥谷尻谷を思わせるような風景である。
その風景は上流へ進むほど美しさを増幅させて行く。目を瞠るような大木があるわけではないが、鈴鹿の二次林
の最上級のような森だ。
夢の中を歩くような気分にさせる桃源郷は延々と続いた。
この谷では動物との出遭いも多く、イノシシ、シカ、サルと来て、最後にカモシカとも対面。残るはクマぐら
いだろうか。こちらはちょっと遠慮したいところだが。
最後は水の切れた急峻なV字状の谷を喘ぎ登ると、最後の最後でスラブの上に土が乗った嫌らしい斜面となって、
灌木帯へ逃げた。詰め上がったところは1100mピーク、大ゴンニャクの西のコルだ。
ササを漕いでまずは大ゴンニャクのピークを目指す。
なんとなく踏み跡はあるものの、手を使わずに歩くのは不可能。初級のヤブ漕ぎというところか。
大ゴンニャクのピークには面白い標識がかかっていた。裏を見ると「またのご来峰をお待ちしております」と
書かれていた。大ゴンニャク商店の店主だろうか。
ヤブの中の落ち着かない山頂なので、ゴンニャク方面へ向かってランチの適地を探そう。
先ほどのコルからササをかき分けて少し登ったところで突然ササが切れた。素晴らしいということもないが悪く
はない場所だ。平坦なところを見つけて腰を降ろした。
ここからゴンニャク(さしずめ小ゴンニャク?)までは比較的すっきりした樹林帯が続く。
ワサ谷のゴンニャクへ直登する谷の斜面の方がヤブがなく、気持ち良く上がれそうだった。下山をワサ谷の右岸
尾根に決めていたのでこうなったのだが、こっちの谷を上がって左岸尾根を下りるのもいいかもしれない。
樹間からやたら白い葉を付けた林が見えた。気が付けば足元にも大きな白い枯れ葉が散らばっている。
朴の木の葉だ。さすがは岐阜県、朴葉味噌の本場である。
ブナもちらほら見えるが、あっても細い木が多く、ブナ林の山とは言えない。
ゴンニャク(三角点名和佐谷)の山頂は大ゴンニャクよりは落ち着ける。いずれにしても奥美濃の超マイナーな
ピークであることに変わりはないが。
ここからワサ谷出合へ向かう尾根はシロモジロードだ。あと2週間もすれば、顔がまっ黄色に染まりそうなシ
ロモジのトンネルの下を歩けるだろう。
踏み跡はしっかりしており、山頂から1時間半ほどで下山することができた。
林道の入口まて戻れば温泉はすぐそこだ。久しぶりの板取川温泉を楽しみに車を走らせたが、本当の核心部が
これから始まるとは予想だにしなかった・・・
山日和
【奥美濃】岩本洞ワサ谷の桃源郷からゴンニャクへ
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【奥美濃】岩本洞ワサ谷の桃源郷からゴンニャクへ
山日和さん こんばんは。
オフ会お疲れ様でした。
【コース】ワサ谷出合8:30---10:55ゴルジュ終了桃源郷入口---12:50大ゴンニャク---13:05ランチ場14:30---
15:00ゴンニャク---16:40駐車地~~18:00林道入口(岩本バス停)22:00
この「ワサゴン」昨年から計画してましたが、行けずじまい・・・いいお手本rep
ありがとうございます。
ゴンニャクとはまた変わった名前の山である。コンニャクとは無関係のようだ。三角点の名前は「和佐谷」。
その三角点名の由来となったワサ谷を遡行してゴンニャクを目指した。
登山口への道中の板取川沿いには今絶賛売り出し中のモネの池があり、臨時駐車場がいくつも設けられていた。
数年前までは訪れる人もなかった無名の池なのだが、SNSの威力は恐ろしいものである。
そんな有名地も近くにあったんですね。
まわりは植林のせいもあるが、いきなりの暗いミニゴルジュにたじろぐ。しかしゴルジュの中は平和で、出口
に5mほどの斜瀑がかかるだけで簡単に通過した。
その後は平流が続いて、時折滝とは言えない程度の落差の水流が目を楽しませるのみだ。
自然林に変わった渓相は美しく、苔むした岩とカツラやサワグルミの森が落ち着いた印象を与えてくれる。沢登
りとしては物足りないだろうが、こういう穏やかで美しい渓を彷徨い歩くのが今の自分にはよく似合っている。
この「穏やかで美しい」のが、最高のご馳走ですね。
Ca610mの二俣を過ぎると突然空気が変わった。右折した谷間は両岸が迫り、高い岩壁が威圧するように覆い
被さるゴルジュとなった。あまりの唐突な変化に驚く。
但し、谷床にはなにも無く、平凡な流れがあるだけだ。岩壁を見上げたり振り返ったりしながら、閉塞感あふ
れるゴルジュ散歩を楽しんだ。
穏やかなのは変わらず、景色が変化するのはいいですね~
高さは3mほどしかないが、突破ルートは真ん中の一見ツルツルな丸い岩しかない。
ホールドがまったくないので、ちょうどうまい具合に刺さっていた流木に、落ちていた流木のカケラを追加して
足場とする。ツルツルに見えた岩は意外にもヌメッておらず、流木の足場から乗り移ってなんとか這い上がった。
続く5mの斜瀑は滝つぼに横たわる倒木を利用して取り付き、ヌメッた岩を微妙なバランスで越える。
ゴルジュの最後にようやく滝らしい滝が現われた。何かありそうに思われた、谷が90度左折するところに堂々
とした15m滝が水を落としていた。右岸の巻きを考えたが、左岸のルンゼに近付いてみると、階段状で十分登れ
そうである。念のためロープを引いて落ち口の高さまで上がり、そこからトラバースして落ち口に立つ。[/color]
いいアクセント 適度な緊張感って感じで行けますかね~?
滝の上にはそれまでとは一転、穏やかな桃源郷が広がっていた。まったくの平流のみならず、大きく開けた谷
にはまったくヤブのない疎林の河岸台地が続いていた。鈴鹿の奥谷尻谷を思わせるような風景である。
お~!!いいですねぇ~ 例えが分かりやすくて
その風景は上流へ進むほど美しさを増幅させて行く。目を瞠るような大木があるわけではないが、鈴鹿の二次林
の最上級のような森だ。
さ、最上級でっか!!
夢の中を歩くような気分にさせる桃源郷は延々と続いた。
あの~ 天ぷらを素手で掴んで喰いましたか?
大ゴンニャクのピークには面白い標識がかかっていた。裏を見ると「またのご来峰をお待ちしております」と
書かれていた。大ゴンニャク商店の店主だろうか。
この看板、造った人はもちろん、ここへ行った人も変人でんなぁ ・・・
林道の入口まて戻れば温泉はすぐそこだ。久しぶりの板取川温泉を楽しみに車を走らせたが、本当の核心部が
これから始まるとは予想だにしなかった・・・
なかなかできないテン泊!! よう寝られましたかいな??
SHIGEKI
オフ会お疲れ様でした。
【コース】ワサ谷出合8:30---10:55ゴルジュ終了桃源郷入口---12:50大ゴンニャク---13:05ランチ場14:30---
15:00ゴンニャク---16:40駐車地~~18:00林道入口(岩本バス停)22:00
この「ワサゴン」昨年から計画してましたが、行けずじまい・・・いいお手本rep
ありがとうございます。
ゴンニャクとはまた変わった名前の山である。コンニャクとは無関係のようだ。三角点の名前は「和佐谷」。
その三角点名の由来となったワサ谷を遡行してゴンニャクを目指した。
登山口への道中の板取川沿いには今絶賛売り出し中のモネの池があり、臨時駐車場がいくつも設けられていた。
数年前までは訪れる人もなかった無名の池なのだが、SNSの威力は恐ろしいものである。
そんな有名地も近くにあったんですね。
まわりは植林のせいもあるが、いきなりの暗いミニゴルジュにたじろぐ。しかしゴルジュの中は平和で、出口
に5mほどの斜瀑がかかるだけで簡単に通過した。
その後は平流が続いて、時折滝とは言えない程度の落差の水流が目を楽しませるのみだ。
自然林に変わった渓相は美しく、苔むした岩とカツラやサワグルミの森が落ち着いた印象を与えてくれる。沢登
りとしては物足りないだろうが、こういう穏やかで美しい渓を彷徨い歩くのが今の自分にはよく似合っている。
この「穏やかで美しい」のが、最高のご馳走ですね。
Ca610mの二俣を過ぎると突然空気が変わった。右折した谷間は両岸が迫り、高い岩壁が威圧するように覆い
被さるゴルジュとなった。あまりの唐突な変化に驚く。
但し、谷床にはなにも無く、平凡な流れがあるだけだ。岩壁を見上げたり振り返ったりしながら、閉塞感あふ
れるゴルジュ散歩を楽しんだ。
穏やかなのは変わらず、景色が変化するのはいいですね~
高さは3mほどしかないが、突破ルートは真ん中の一見ツルツルな丸い岩しかない。
ホールドがまったくないので、ちょうどうまい具合に刺さっていた流木に、落ちていた流木のカケラを追加して
足場とする。ツルツルに見えた岩は意外にもヌメッておらず、流木の足場から乗り移ってなんとか這い上がった。
続く5mの斜瀑は滝つぼに横たわる倒木を利用して取り付き、ヌメッた岩を微妙なバランスで越える。
ゴルジュの最後にようやく滝らしい滝が現われた。何かありそうに思われた、谷が90度左折するところに堂々
とした15m滝が水を落としていた。右岸の巻きを考えたが、左岸のルンゼに近付いてみると、階段状で十分登れ
そうである。念のためロープを引いて落ち口の高さまで上がり、そこからトラバースして落ち口に立つ。[/color]
いいアクセント 適度な緊張感って感じで行けますかね~?
滝の上にはそれまでとは一転、穏やかな桃源郷が広がっていた。まったくの平流のみならず、大きく開けた谷
にはまったくヤブのない疎林の河岸台地が続いていた。鈴鹿の奥谷尻谷を思わせるような風景である。
お~!!いいですねぇ~ 例えが分かりやすくて
その風景は上流へ進むほど美しさを増幅させて行く。目を瞠るような大木があるわけではないが、鈴鹿の二次林
の最上級のような森だ。
さ、最上級でっか!!
夢の中を歩くような気分にさせる桃源郷は延々と続いた。
あの~ 天ぷらを素手で掴んで喰いましたか?
大ゴンニャクのピークには面白い標識がかかっていた。裏を見ると「またのご来峰をお待ちしております」と
書かれていた。大ゴンニャク商店の店主だろうか。
この看板、造った人はもちろん、ここへ行った人も変人でんなぁ ・・・
林道の入口まて戻れば温泉はすぐそこだ。久しぶりの板取川温泉を楽しみに車を走らせたが、本当の核心部が
これから始まるとは予想だにしなかった・・・
なかなかできないテン泊!! よう寝られましたかいな??
SHIGEKI
Re: 【奥美濃】岩本洞ワサ谷の桃源郷からゴンニャクへ
SHIGEKIさん、どうもです。お疲れさまでした。
この「ワサゴン」昨年から計画してましたが、行けずじまい・・・いいお手本rep
ありがとうございます。
ウルトラQのカネゴンみたいですね。
そうでしたか。下山後以外はいいお手本になったと思います。
そんな有名地も近くにあったんですね。
SNSはえらいもんですわ。
あの土倉鉱山跡も「滋賀のラピュタ」とかいう触れ込みで人気スポットになってます。
中に入るヤツが後を絶たないのでとうとう柵ができてしまったらしいです。
この「穏やかで美しい」のが、最高のご馳走ですね。
そうそう、老成の境地ですね。
穏やかなのは変わらず、景色が変化するのはいいですね~
あれでヘツリや泳ぎの連続ならギブアップです。巻くに巻けない大ゴルジュでした。
いいアクセント 適度な緊張感って感じで行けますかね~?
滑り落ちたら水がないので痛いですけど。
>滝の上にはそれまでとは一転、穏やかな桃源郷が広がっていた。まったくの平流のみならず、大きく開けた谷にはまったくヤブのない疎林の河岸台地が続いていた。鈴鹿の奥谷尻谷を思わせるような風景である。
お~!!いいですねぇ~ 例えが分かりやすくて
でしょー。
>その風景は上流へ進むほど美しさを増幅させて行く。目を瞠るような大木があるわけではないが、鈴鹿の二次林の最上級のような森だ。
さ、最上級でっか!!
ちょっと筆が滑り気味か。いや、お世辞抜きにいいところでした。
>夢の中を歩くような気分にさせる桃源郷は延々と続いた。
あの~ 天ぷらを素手で掴んで喰いましたか? [/q_yab]
なんのこっちゃら。
この看板、造った人はもちろん、ここへ行った人も変人でんなぁ ・・・
行った人は看板に驚くぐらいまともです。
ちなみに洞吹さんも左岸尾根から行ったらしいです。
なかなかできないテン泊!! よう寝られましたかいな??
まさかあそこでテン泊する日が来るとは・・・・
始発まで2時間ぐらいしかなかったので熟睡できませんでした。
山日和
この「ワサゴン」昨年から計画してましたが、行けずじまい・・・いいお手本rep
ありがとうございます。
ウルトラQのカネゴンみたいですね。
そうでしたか。下山後以外はいいお手本になったと思います。
そんな有名地も近くにあったんですね。
SNSはえらいもんですわ。
あの土倉鉱山跡も「滋賀のラピュタ」とかいう触れ込みで人気スポットになってます。
中に入るヤツが後を絶たないのでとうとう柵ができてしまったらしいです。
この「穏やかで美しい」のが、最高のご馳走ですね。
そうそう、老成の境地ですね。
穏やかなのは変わらず、景色が変化するのはいいですね~
あれでヘツリや泳ぎの連続ならギブアップです。巻くに巻けない大ゴルジュでした。
いいアクセント 適度な緊張感って感じで行けますかね~?
滑り落ちたら水がないので痛いですけど。
>滝の上にはそれまでとは一転、穏やかな桃源郷が広がっていた。まったくの平流のみならず、大きく開けた谷にはまったくヤブのない疎林の河岸台地が続いていた。鈴鹿の奥谷尻谷を思わせるような風景である。
お~!!いいですねぇ~ 例えが分かりやすくて
でしょー。
>その風景は上流へ進むほど美しさを増幅させて行く。目を瞠るような大木があるわけではないが、鈴鹿の二次林の最上級のような森だ。
さ、最上級でっか!!
ちょっと筆が滑り気味か。いや、お世辞抜きにいいところでした。
>夢の中を歩くような気分にさせる桃源郷は延々と続いた。
あの~ 天ぷらを素手で掴んで喰いましたか? [/q_yab]
なんのこっちゃら。
この看板、造った人はもちろん、ここへ行った人も変人でんなぁ ・・・
行った人は看板に驚くぐらいまともです。
ちなみに洞吹さんも左岸尾根から行ったらしいです。
なかなかできないテン泊!! よう寝られましたかいな??
まさかあそこでテン泊する日が来るとは・・・・
始発まで2時間ぐらいしかなかったので熟睡できませんでした。
山日和
Re: 【奥美濃】岩本洞ワサ谷の桃源郷からゴンニャクへ
山日和さま
こんばんは。
日曜日は、27回オフ会の開催ありがとうございました。
この秋もやぶこぎネットの皆さまの笑顔に出会えてうれしかったです。
22日も、味わい深い山旅をありがとうございました。
素敵な山との出会い、帰り道でのハプニング、忘れられない山旅となりました。
「ゴンニャク」という不思議な響きのお山を、山日和さんから教えていただいたのはいつでしたっけ。
先ず山名に興味が湧き、2年前の夏に訪れた瓢ケ岳から北に続く稜線上の山と知り、思いが募りました。
板取川流域には「洞」がつく谷や集落が多く、想像を掻き立てられます。(瓢ケ岳は長良川流域の粥川から訪れましたね)
木々の葉が色づく季節に訪れようとお話していて、オフ会の前の週、いよいよお楽しみのお山を味わう日が来ました。
板取川沿いの道は、新穂高温泉、上高地方面の山に行く時に走ることがあり(夫と一緒の時はほとんど高速を使いません)、
モネの池ってどんな池なのだろうと思っていました。農業用のため池が、SNSでモネの名画とそっくりと話題になったのですね。
岩本洞の林道は、この道を走るの?と助手席でヒヤヒヤしていました。
ワサ谷出合に着いてヤレヤレでした。
いきなりゴルジュで始まったワサ谷には、ドキドキ、物語を感じました。
暗い岩壁と穏やかな流れというのがなんだか不思議で面白かったです。小滝が現れた時、この滝を越えた先には?とこころが躍りました。
滝の上は、そう、谷を遡るというより彷徨うという言葉が合う穏やかでうつくしい情景が続いていきました。
ワサ谷は緩やかに高度を上げていきますが、標高610m二俣先で、きゅっと谷が細くなっているのが気になっていました。
この地点で、ほんとうに突然空気が変わりましたね。私たちはいったいどこに向かっているのだろう。
閉塞感あふれるゴルジュは、お山の内奥への道のように感じました。
ちょっと変わったツルツルの岩の滝は、登らなければ先に進めず、山日和さんはお得意の流木利用で登られました。
左足が思うように曲げられない私はロープ頼り。何とか越えられほっとしました。
ふたつの小滝を越えて少し進むと、水音が大きくなり、滝があるなと思ったら、見事な滝が目の前に立ち憚りましたね。
右岸から大きく巻けるな、と左の斜面を見ていましたが、山日和さんは左岸のルンゼを登ろうと。
えっ?と思いましたが、近づくと垂直に見えた壁は少し傾いていました。足場があったので、落ち着いて登れました。
登り終えた時に目に飛び込んできた光景は感動的でしたね。
最初のゴルジュを抜けた先の景色も素晴らしかったですが、このゴルジュの先には、まさに桃源郷を彷彿させる世界が展開していました。
動物達にとっても楽園なのでしょうね。じっと私たちを眺めるカモシカ、かわいかったですね。
どこまで夢のような景色が続くのかな。最後は、現実に戻ったような灌木の生い茂る急斜面でしたね。ササのヤブも現れました。
・1110大ゴンニャクに着くと、雲間からさぁっと太陽の光が漏れ山頂を照らしましたね。
味わってきた谷の情景がぱぁっと四方に浮かび上がり、あぁ、ここはゴンニャク大権現さまの御座すお山なのだと思いました。
ゴンニャク大権現さまとはどんな神様なのか分かりませんが(笑)。なんだかありがたい気分になる標識もかかっていましたし。
ササに覆われた味わい深い山頂でした。
三角点のあるゴンニャクも奥美濃のヤブ山らしいピークでしたね。
下りのワサ谷右岸尾根は、シロモジの林が續いていきましたね。数週間後の顔がまっ黄色に染まりそうな風景を想像しながら歩いていました。
16時半過ぎに駐車地着。夕方の空を眺めながら露天風呂に浸かれるなぁと、山旅の余韻に包まれながらも温泉を楽しみに車に乗り込みました。
この後、行きにヒヤヒヤしたことが現実になるとは夢にも思わずに。
尖った石はナイフのように鋭利なのですね。タイヤの傷口を見て驚きました。
岩本の集落まで1時間ほどの林道歩きで済み、JAFとも連絡が取れ、
集落にはお店もありパンと飲み物も買えて、ひとまずほっとしました。
でも、岩本は岐阜市内から1時間半くらいかかるのですね。
JAFの車が到着したのが20時を回っていて、舗装道終点から歩いて車を見に行き、戻ったのが22時?
岐阜市内まで送っていただきましたが23時を回っていました。
私は、日付が変わってしまったものの、夜のうちに家に帰ることが出来ましたが、
山日和さんが帰宅できたのは日曜日の20時だったのですね。
途中から洞吹さんにお願いしてしまいスミマセン。洞吹さま、JAFさま、ありがとうございます。
(洞吹さん、ゴンニャク左岸尾根を歩かれていて、あの林道は3回も走られていたのですね)
山中では、いつ何が起こるか分からないですね。またひとつ学ばせていただきました。
これからも安全第一を心掛けお山を楽しんでいきたいです。
sato
こんばんは。
日曜日は、27回オフ会の開催ありがとうございました。
この秋もやぶこぎネットの皆さまの笑顔に出会えてうれしかったです。
22日も、味わい深い山旅をありがとうございました。
素敵な山との出会い、帰り道でのハプニング、忘れられない山旅となりました。
「ゴンニャク」という不思議な響きのお山を、山日和さんから教えていただいたのはいつでしたっけ。
先ず山名に興味が湧き、2年前の夏に訪れた瓢ケ岳から北に続く稜線上の山と知り、思いが募りました。
板取川流域には「洞」がつく谷や集落が多く、想像を掻き立てられます。(瓢ケ岳は長良川流域の粥川から訪れましたね)
木々の葉が色づく季節に訪れようとお話していて、オフ会の前の週、いよいよお楽しみのお山を味わう日が来ました。
板取川沿いの道は、新穂高温泉、上高地方面の山に行く時に走ることがあり(夫と一緒の時はほとんど高速を使いません)、
モネの池ってどんな池なのだろうと思っていました。農業用のため池が、SNSでモネの名画とそっくりと話題になったのですね。
岩本洞の林道は、この道を走るの?と助手席でヒヤヒヤしていました。
ワサ谷出合に着いてヤレヤレでした。
いきなりゴルジュで始まったワサ谷には、ドキドキ、物語を感じました。
暗い岩壁と穏やかな流れというのがなんだか不思議で面白かったです。小滝が現れた時、この滝を越えた先には?とこころが躍りました。
滝の上は、そう、谷を遡るというより彷徨うという言葉が合う穏やかでうつくしい情景が続いていきました。
ワサ谷は緩やかに高度を上げていきますが、標高610m二俣先で、きゅっと谷が細くなっているのが気になっていました。
この地点で、ほんとうに突然空気が変わりましたね。私たちはいったいどこに向かっているのだろう。
閉塞感あふれるゴルジュは、お山の内奥への道のように感じました。
ちょっと変わったツルツルの岩の滝は、登らなければ先に進めず、山日和さんはお得意の流木利用で登られました。
左足が思うように曲げられない私はロープ頼り。何とか越えられほっとしました。
ふたつの小滝を越えて少し進むと、水音が大きくなり、滝があるなと思ったら、見事な滝が目の前に立ち憚りましたね。
右岸から大きく巻けるな、と左の斜面を見ていましたが、山日和さんは左岸のルンゼを登ろうと。
えっ?と思いましたが、近づくと垂直に見えた壁は少し傾いていました。足場があったので、落ち着いて登れました。
登り終えた時に目に飛び込んできた光景は感動的でしたね。
最初のゴルジュを抜けた先の景色も素晴らしかったですが、このゴルジュの先には、まさに桃源郷を彷彿させる世界が展開していました。
動物達にとっても楽園なのでしょうね。じっと私たちを眺めるカモシカ、かわいかったですね。
どこまで夢のような景色が続くのかな。最後は、現実に戻ったような灌木の生い茂る急斜面でしたね。ササのヤブも現れました。
・1110大ゴンニャクに着くと、雲間からさぁっと太陽の光が漏れ山頂を照らしましたね。
味わってきた谷の情景がぱぁっと四方に浮かび上がり、あぁ、ここはゴンニャク大権現さまの御座すお山なのだと思いました。
ゴンニャク大権現さまとはどんな神様なのか分かりませんが(笑)。なんだかありがたい気分になる標識もかかっていましたし。
ササに覆われた味わい深い山頂でした。
三角点のあるゴンニャクも奥美濃のヤブ山らしいピークでしたね。
下りのワサ谷右岸尾根は、シロモジの林が續いていきましたね。数週間後の顔がまっ黄色に染まりそうな風景を想像しながら歩いていました。
16時半過ぎに駐車地着。夕方の空を眺めながら露天風呂に浸かれるなぁと、山旅の余韻に包まれながらも温泉を楽しみに車に乗り込みました。
この後、行きにヒヤヒヤしたことが現実になるとは夢にも思わずに。
尖った石はナイフのように鋭利なのですね。タイヤの傷口を見て驚きました。
岩本の集落まで1時間ほどの林道歩きで済み、JAFとも連絡が取れ、
集落にはお店もありパンと飲み物も買えて、ひとまずほっとしました。
でも、岩本は岐阜市内から1時間半くらいかかるのですね。
JAFの車が到着したのが20時を回っていて、舗装道終点から歩いて車を見に行き、戻ったのが22時?
岐阜市内まで送っていただきましたが23時を回っていました。
私は、日付が変わってしまったものの、夜のうちに家に帰ることが出来ましたが、
山日和さんが帰宅できたのは日曜日の20時だったのですね。
途中から洞吹さんにお願いしてしまいスミマセン。洞吹さま、JAFさま、ありがとうございます。
(洞吹さん、ゴンニャク左岸尾根を歩かれていて、あの林道は3回も走られていたのですね)
山中では、いつ何が起こるか分からないですね。またひとつ学ばせていただきました。
これからも安全第一を心掛けお山を楽しんでいきたいです。
sato
Re: 【奥美濃】岩本洞ワサ谷の桃源郷からゴンニャクへ
satoさん、どうもです。お疲れさまでした。
22日も、味わい深い山旅をありがとうございました。
素敵な山との出会い、帰り道でのハプニング、忘れられない山旅となりました。
なかなか得難い経験をしましたね。
「ゴンニャク」という不思議な響きのお山を、山日和さんから教えていただいたのはいつでしたっけ。
先ず山名に興味が湧き、2年前の夏に訪れた瓢ケ岳から北に続く稜線上の山と知り、思いが募りました。
名前の由来はさっぱりわかりませんが、一度聞いたら忘れられない山名に違いないですね。
板取川沿いの道は、新穂高温泉、上高地方面の山に行く時に走ることがあり(夫と一緒の時はほとんど高速を使いません)、
モネの池ってどんな池なのだろうと思っていました。農業用のため池が、SNSでモネの名画とそっくりと話題になったのですね。
そうなんですか。北アへ行くのにあそこを走る人も珍しいと思います。
板取の奥から長いトンネルを越えて郡上へ出るんですね。
SNSの威力は恐ろしいです。いつ何がブレークするかわかりませんねえ。
暗い岩壁と穏やかな流れというのがなんだか不思議で面白かったです。小滝が現れた時、この滝を越えた先には?とこころが躍りました。
案外そういう場所は多いもんです。これで凄い滝や淵があったら沢屋がほっときませんね。
滝の上は、そう、谷を遡るというより彷徨うという言葉が合う穏やかでうつくしい情景が続いていきました。
何の不安もなくのんびり歩いて行けましたね。
ワサ谷は緩やかに高度を上げていきますが、標高610m二俣先で、きゅっと谷が細くなっているのが気になっていました。
この地点で、ほんとうに突然空気が変わりましたね。私たちはいったいどこに向かっているのだろう。
閉塞感あふれるゴルジュは、お山の内奥への道のように感じました。
突然の変化にたじろぎましたが、ゴルジュの中に入るとなあーんだって感じでしたね。
ちょっと変わったツルツルの岩の滝は、登らなければ先に進めず、山日和さんはお得意の流木利用で登られました。
流木利用がいつの間にか得意技に・・・
ふたつの小滝を越えて少し進むと、水音が大きくなり、滝があるなと思ったら、見事な滝が目の前に立ち憚りましたね。
右岸から大きく巻けるな、と左の斜面を見ていましたが、山日和さんは左岸のルンゼを登ろうと。
えっ?と思いましたが、近づくと垂直に見えた壁は少し傾いていました。足場があったので、落ち着いて登れました。
何か予感がしたらやっぱりという感じで、見事な滝が現れましたね。
最初は右岸巻きを考えましたが、あのルンゼがおいでおいでしてました。
落ち口の近くにダイレクトに出られそうだったし。
登り終えた時に目に飛び込んできた光景は感動的でしたね。
最初のゴルジュを抜けた先の景色も素晴らしかったですが、このゴルジュの先には、まさに桃源郷を彷彿させる世界が展開していました。
動物達にとっても楽園なのでしょうね。じっと私たちを眺めるカモシカ、かわいかったですね。
この急展開には驚きました。先に登ってたsatoさんが「ここまで来たらびっくりしますよ」と言ったので、何があるんかいなと思いました。
この日はイノシシ、サル、シカ、カモシカと立て続けに出会った動物天国でしたね。
残るはクマだけです。
どこまで夢のような景色が続くのかな。最後は、現実に戻ったような灌木の生い茂る急斜面でしたね。ササのヤブも現れました。
そんなに上手い話ばかりはないでしょう。 最後だけちょっと苦労しました。
・1110大ゴンニャクに着くと、雲間からさぁっと太陽の光が漏れ山頂を照らしましたね。
味わってきた谷の情景がぱぁっと四方に浮かび上がり、あぁ、ここはゴンニャク大権現さまの御座すお山なのだと思いました。
ゴンニャク大権現さまとはどんな神様なのか分かりませんが(笑)。なんだかありがたい気分になる標識もかかっていましたし。
ササに覆われた味わい深い山頂でした。
三角点のあるゴンニャクも奥美濃のヤブ山らしいピークでしたね。
どちらも予想通りのピークでしたね。日本中のコンニャク屋さんの信仰を集める山なのかも。
下りのワサ谷右岸尾根は、シロモジの林が續いていきましたね。数週間後の顔がまっ黄色に染まりそうな風景を想像しながら歩いていました。
極楽尾根とまではいかなかったけど、まあまあ快適に歩ける尾根で、短時間で下山できました。
16時半過ぎに駐車地着。夕方の空を眺めながら露天風呂に浸かれるなぁと、山旅の余韻に包まれながらも温泉を楽しみに車に乗り込みました。
この後、行きにヒヤヒヤしたことが現実になるとは夢にも思わずに。
そうそう。板取川温泉の露天風呂は私が訪れた温泉の中でも一二を争ういい風呂です。
楽しみにしてたのになあ。(翌日楽しみが実現したのは想定外でしたが・・・ )
尖った石はナイフのように鋭利なのですね。タイヤの傷口を見て驚きました。
見事にパックリと裂けてましたね。ホイールだけで走ってる状態でした。
岩本の集落まで1時間ほどの林道歩きで済み、JAFとも連絡が取れ、
集落にはお店もありパンと飲み物も買えて、ひとまずほっとしました。
一旦スタートしてからヘッデンと防寒着を取りに戻って大正解でした。
あのまま歩いてたら前は見えないわ、寒いわでえらい目に遭うところでしたね。
でも、岩本は岐阜市内から1時間半くらいかかるのですね。
JAFの車が到着したのが20時を回っていて、舗装道終点から歩いて車を見に行き、戻ったのが22時?
岐阜市内まで送っていただきましたが23時を回っていました。
時間が経つのがあまりに早く、終電がなくなる時間になるとは夢にも思いませんでした。
それにしてもあの暗い夜道を文句も言わずに歩いてくれたJAFの人には頭が下がりますね。
私は、日付が変わってしまったものの、夜のうちに家に帰ることが出来ましたが、
山日和さんが帰宅できたのは日曜日の20時だったのですね。
途中から洞吹さんにお願いしてしまいスミマセン。洞吹さま、JAFさま、ありがとうございます。
安曇川図書館の駐車場でテン泊したのもいい思い出になりました。もう二度とないでしょう。
(洞吹さん、ゴンニャク左岸尾根を歩かれていて、あの林道は3回も走られていたのですね)
さすがですわ。
山中では、いつ何が起こるか分からないですね。またひとつ学ばせていただきました。
これからも安全第一を心掛けお山を楽しんでいきたいです。
登山中ではないけど、確かに「山中」の出来事でした。
人生、一寸先はわかりませんね。
山日和
22日も、味わい深い山旅をありがとうございました。
素敵な山との出会い、帰り道でのハプニング、忘れられない山旅となりました。
なかなか得難い経験をしましたね。
「ゴンニャク」という不思議な響きのお山を、山日和さんから教えていただいたのはいつでしたっけ。
先ず山名に興味が湧き、2年前の夏に訪れた瓢ケ岳から北に続く稜線上の山と知り、思いが募りました。
名前の由来はさっぱりわかりませんが、一度聞いたら忘れられない山名に違いないですね。
板取川沿いの道は、新穂高温泉、上高地方面の山に行く時に走ることがあり(夫と一緒の時はほとんど高速を使いません)、
モネの池ってどんな池なのだろうと思っていました。農業用のため池が、SNSでモネの名画とそっくりと話題になったのですね。
そうなんですか。北アへ行くのにあそこを走る人も珍しいと思います。
板取の奥から長いトンネルを越えて郡上へ出るんですね。
SNSの威力は恐ろしいです。いつ何がブレークするかわかりませんねえ。
暗い岩壁と穏やかな流れというのがなんだか不思議で面白かったです。小滝が現れた時、この滝を越えた先には?とこころが躍りました。
案外そういう場所は多いもんです。これで凄い滝や淵があったら沢屋がほっときませんね。
滝の上は、そう、谷を遡るというより彷徨うという言葉が合う穏やかでうつくしい情景が続いていきました。
何の不安もなくのんびり歩いて行けましたね。
ワサ谷は緩やかに高度を上げていきますが、標高610m二俣先で、きゅっと谷が細くなっているのが気になっていました。
この地点で、ほんとうに突然空気が変わりましたね。私たちはいったいどこに向かっているのだろう。
閉塞感あふれるゴルジュは、お山の内奥への道のように感じました。
突然の変化にたじろぎましたが、ゴルジュの中に入るとなあーんだって感じでしたね。
ちょっと変わったツルツルの岩の滝は、登らなければ先に進めず、山日和さんはお得意の流木利用で登られました。
流木利用がいつの間にか得意技に・・・
ふたつの小滝を越えて少し進むと、水音が大きくなり、滝があるなと思ったら、見事な滝が目の前に立ち憚りましたね。
右岸から大きく巻けるな、と左の斜面を見ていましたが、山日和さんは左岸のルンゼを登ろうと。
えっ?と思いましたが、近づくと垂直に見えた壁は少し傾いていました。足場があったので、落ち着いて登れました。
何か予感がしたらやっぱりという感じで、見事な滝が現れましたね。
最初は右岸巻きを考えましたが、あのルンゼがおいでおいでしてました。
落ち口の近くにダイレクトに出られそうだったし。
登り終えた時に目に飛び込んできた光景は感動的でしたね。
最初のゴルジュを抜けた先の景色も素晴らしかったですが、このゴルジュの先には、まさに桃源郷を彷彿させる世界が展開していました。
動物達にとっても楽園なのでしょうね。じっと私たちを眺めるカモシカ、かわいかったですね。
この急展開には驚きました。先に登ってたsatoさんが「ここまで来たらびっくりしますよ」と言ったので、何があるんかいなと思いました。
この日はイノシシ、サル、シカ、カモシカと立て続けに出会った動物天国でしたね。
残るはクマだけです。
どこまで夢のような景色が続くのかな。最後は、現実に戻ったような灌木の生い茂る急斜面でしたね。ササのヤブも現れました。
そんなに上手い話ばかりはないでしょう。 最後だけちょっと苦労しました。
・1110大ゴンニャクに着くと、雲間からさぁっと太陽の光が漏れ山頂を照らしましたね。
味わってきた谷の情景がぱぁっと四方に浮かび上がり、あぁ、ここはゴンニャク大権現さまの御座すお山なのだと思いました。
ゴンニャク大権現さまとはどんな神様なのか分かりませんが(笑)。なんだかありがたい気分になる標識もかかっていましたし。
ササに覆われた味わい深い山頂でした。
三角点のあるゴンニャクも奥美濃のヤブ山らしいピークでしたね。
どちらも予想通りのピークでしたね。日本中のコンニャク屋さんの信仰を集める山なのかも。
下りのワサ谷右岸尾根は、シロモジの林が續いていきましたね。数週間後の顔がまっ黄色に染まりそうな風景を想像しながら歩いていました。
極楽尾根とまではいかなかったけど、まあまあ快適に歩ける尾根で、短時間で下山できました。
16時半過ぎに駐車地着。夕方の空を眺めながら露天風呂に浸かれるなぁと、山旅の余韻に包まれながらも温泉を楽しみに車に乗り込みました。
この後、行きにヒヤヒヤしたことが現実になるとは夢にも思わずに。
そうそう。板取川温泉の露天風呂は私が訪れた温泉の中でも一二を争ういい風呂です。
楽しみにしてたのになあ。(翌日楽しみが実現したのは想定外でしたが・・・ )
尖った石はナイフのように鋭利なのですね。タイヤの傷口を見て驚きました。
見事にパックリと裂けてましたね。ホイールだけで走ってる状態でした。
岩本の集落まで1時間ほどの林道歩きで済み、JAFとも連絡が取れ、
集落にはお店もありパンと飲み物も買えて、ひとまずほっとしました。
一旦スタートしてからヘッデンと防寒着を取りに戻って大正解でした。
あのまま歩いてたら前は見えないわ、寒いわでえらい目に遭うところでしたね。
でも、岩本は岐阜市内から1時間半くらいかかるのですね。
JAFの車が到着したのが20時を回っていて、舗装道終点から歩いて車を見に行き、戻ったのが22時?
岐阜市内まで送っていただきましたが23時を回っていました。
時間が経つのがあまりに早く、終電がなくなる時間になるとは夢にも思いませんでした。
それにしてもあの暗い夜道を文句も言わずに歩いてくれたJAFの人には頭が下がりますね。
私は、日付が変わってしまったものの、夜のうちに家に帰ることが出来ましたが、
山日和さんが帰宅できたのは日曜日の20時だったのですね。
途中から洞吹さんにお願いしてしまいスミマセン。洞吹さま、JAFさま、ありがとうございます。
安曇川図書館の駐車場でテン泊したのもいい思い出になりました。もう二度とないでしょう。
(洞吹さん、ゴンニャク左岸尾根を歩かれていて、あの林道は3回も走られていたのですね)
さすがですわ。
山中では、いつ何が起こるか分からないですね。またひとつ学ばせていただきました。
これからも安全第一を心掛けお山を楽しんでいきたいです。
登山中ではないけど、確かに「山中」の出来事でした。
人生、一寸先はわかりませんね。
山日和