【台高・沢登り】奥山谷左俣から口ワサビ谷周回 山の女神様はご機嫌斜め?

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【台高・沢登り】奥山谷左俣から口ワサビ谷周回 山の女神様はご機嫌斜め?

投稿記事 by シュークリーム »

カエル
カエル
【 日 付 】2022年8月1日(月)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート】万才橋 8:06 --- 8:28 ワサビ谷出会い --- 8:55 奥山谷出会い --- 10:57 奥の二俣 --- 11:35 三つ俣 --- 11:50 登山道 --- 12:12 桧塚奥峰近く 13:07 --- 口ワサビ谷 --- 14:11 奥ワサビ谷出会い --- 14:31 木屋谷川出会い --- 14:51 駐車地

梅雨なのか夏なのかわからないような一ヶ月が過ぎ,今週からようやく夏らしい夏になるようだ。グーさんが奥山谷を歩いたというレポを見て,久しぶりに奥山谷に行こうかと思った。過去の記録を見ると,ちょうど10年前の2012年に木屋谷川を遡行し,奥山谷を下降した記録があった。つまり,これまで奥山谷をまともに遡行したことがなかったのだ。

万才橋から木屋谷川右岸道をたどる。右側はずっと急斜面が谷中に落ち込み,足を踏み外すと途中で止まることは難しい。ある意味,ここがこのルートの核心部かもしれない。朝とはいえ,緩やかな登りをずっと歩いていると汗ばんでくる。ワサビ谷出会いで流れに足をつけると火照った身体が急速に冷やされる。谷中は気温で2,3度ほどは低いだろう。やっぱり夏は谷を歩くに限る。イワタバコの紫の花が美しい。
イワタバコ
イワタバコ
ワサビ谷出会いから斜面に付けられた不明瞭な急傾斜を登り,再び片側が切れ落ちた右岸山腹道を辿り,奥山谷を目指す。ロープが付けられた斜面を下るとそこは木屋谷川と奥山谷の出会いだった。足を水流に付け,身体を冷やす。これ以降は奥山谷の沢歩きだ。

ロープを出すような大きな滝はないが,いかにも台高の谷らしい苔むした岩の間を流れ落ちる白い流れに身をおいてボルダリングチックなムーブで2,3m程度の滝を登るのも楽しい。滝ではなくても,清流に足をつけて歩くだけでもまた楽しい。周囲はチドリノキやサワグルミなどの落葉広葉樹の森。出会いから1時間ほどで奥山谷を代表すような5m2条の滝。
奥山谷
奥山谷
奥山谷
奥山谷
奥山谷
奥山谷
奥山谷
奥山谷
2時間ほどで奥の二俣に出る。右俣は明神平のテン場に至る。今日は人に会わないように左俣をたどる。左俣を歩くのは初めてだ。あまり期待はしていなかったが,左俣に入ると傾斜がややきつくなり,10mや5mほどの滝があったりして,いろいろ楽しませてくれる。
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奥山谷左俣の滝
奥山谷左俣の滝
最後の滝を登りきるとそこは源流部の三つ俣だった。秋の闇鍋テント泊の会場になる闇鍋平のすぐ近くだ。日当たりが良く,癒しの空間である。機会があればテントを張って一晩過ごしてみたいものだ。

三つ俣の中俣を辿り,緩斜面を登ると台高らしい平坦な台地に出る。明神岳の東の標高1350m付近だった。ミズナラやブナの大木があり,雰囲気のいいところだ。頂上台地の登山道を桧塚奥峰に向かってのんびり歩いていく。大木の葉が適度な日陰を保ってくれて,暑くもなく,寒くもなくちょうどいい具合だ。

桧塚奥峰の最後の登りが始まる日陰に陣取って,昼食休憩。ここは口ワサビ谷の源頭部にあたる。気温は暑くもなく,寒くもなくちょうどいい感じだ。下界は猛暑になっているだろうが,ここは別天地だ。昼食後,シートの上に寝転がって昼寝。アブさえたかって来なければ天国なんだけど。アブがうるさいので,1時間程度で昼食休憩を切り上げる。

口ワサビ谷方向に下りていく。水が出始めてしばらくすると10mほどの滝。簡単に巻き降りることができる。口ワサビ谷には昔,杣道が通っていたのだろうか。不明瞭ながら道型が付いている。この道型をたどるうちに沢に戻る気が無くなってしまった。

しばらくで山腹道。更に下ると奥ワサビ谷との出会いだった。頂上台地からここまで約1時間。下山路としては最短のコースだろう。奥ワサビ谷との出会い以降も断続的ながら左岸に道型が続いている。道型をたどっていくと,木屋谷川右岸道に合流し,下るとすぐにワサビ谷出会いだった。

ここで一休みし,木屋谷川右岸道をたどるとしばらくで駐車地だった。千秋林道を下り,雨子庵近くに出ると大粒の雨が。スコールのようだ。蓮ダム近くの道路にはお風呂のような湯気が上がっている。路面が熱射でフライパンのようになっており,降った雨が一挙に蒸発して湯気のようになったようだ。飯高の湯でのんびりして帰る。

緑色に苔むした岩とその間を流れ落ちる清流。その両岸には落葉広葉樹の芳醇な森。久しぶりの奥山谷は台高の溪の良さが詰まった秀溪だった。沢歩きを始めた頃はその良さがわからなかったが,最近はロープを使って難しい滝を登るよりも,心を癒してくれるこんな渓をのんびりと遡行することに魅力を感じるようになっている。今年も木屋谷川周辺でいろいろ遊ばせてもらうことができそうだ。

ところで,いつもアクシデントがほとんどない私の沢歩きにしては珍しく,1日に3回のアクシデントがあった。
アクシデント1:奥山谷を遡行中,足をかけた岩が滑っていると感じてとっさに30センチほど下の水中に飛び降りたときに,足首をひねった。そのときはそれほど痛みを感じなかったので,そのまま遡行を続けたが,翌朝痛み出したので,医者に行くと完治まで3週間と言われた。靭帯を伸ばしたらしい。
アクシデント2:口ワサビ谷を下降中,岩に手をかけて1mほどの段差を降りようとしたら,その岩が動き,体をすり抜けるようにして落ちていった。幸い何の被害もなかったが,足の上にでも落ちると大事故につながりかねないところだった。
アクシデント3:帰りの千秋林道でタイヤがパンク。こんなこともあろうかとスタッドレスタイヤを車に積んでいたので,タイヤ交換して無事帰宅。被害はタイヤ1本分,1万7千円の出費だけだった。
いずれも大したアクシデントではなかったが,なにやら台高の女神様がご機嫌斜めだったような気がする。どうしたらご機嫌を直してもらえるのかな?
                         @シュークリーム@
グー(伊勢山上住人)
記事: 2223
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高・沢登り】奥山谷左俣から口ワサビ谷周回 山の女神様はご機嫌斜め?

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

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シューさん、こんばんは。
熱中症に注意しながらのレスです。

これまで奥山谷をまともに遡行したことがなかったのだ。

簡単に巻ける5mほどの滝が2つあるだけで全くの平流。
「沢登り」の対象にはならない谷ですからね。

谷中は気温で2,3度ほどは低いだろう。やっぱり夏は谷を歩くに限る。

夏の低山の陸歩きは地獄です。

奥山谷左俣の滝

この滝はドウ登りました?
グーは左岸の斜上しているバンドを登ったことが一度だけあります。
あとは右岸の巻きばっかりです。

昼食後,シートの上に寝転がって昼寝。アブさえたかって来なければ天国なんだけど。

あれぇ~ モスキートネットも張らずに昼寝ですか。
野生人ですね。都会育ちのグーには真似できません。

奥ワサビ谷との出会い以降も断続的ながら左岸に道型が続いている。

前回この道を下った時、辿れずに遠回りしてしまった。
メジャーを持ってここへ通い出したころは何回も歩いた道なんだけど。

緑色に苔むした岩とその間を流れ落ちる清流。その両岸には落葉広葉樹の芳醇な森。
久しぶりの奥山谷は台高の溪の良さが詰まった秀溪だった。


雰囲気のいい渓だと思います。
晴れていると木漏れ日がまだらに白飛びして絵になりませんが。

アクシデント1:水中に飛び降りたときに,足首をひねった。靭帯を伸ばしたらしい。

まだ歩く速度が早いからでしょうね。
グーはモタモタと時間のかかる石橋をたたいての慎重な歩きです。

アクシデント2:手をかけた岩が動き,体をすり抜けるようにして落ちていった。

たしかヒグラシさんの事故がこれでしたね。気をつけたいです。

アクシデント3:帰りの千秋林道でタイヤがパンク。タイヤ1本分,1万7千円の出費。

シューさんも石が刺さりましたか。釘と違って修理不能ですね。
まだ車が新しいから1本で済んでよかったですね。

なにやら台高の女神様がご機嫌斜めだったような気がする。
どうしたらご機嫌を直してもらえるのかな?


スピードをもっと落としましょう。


                  グー(伊勢山上住人)
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】奥山谷左俣から口ワサビ谷周回 山の女神様はご機嫌斜め?

投稿記事 by シュークリーム »

グーさん、おはようございます。今日も暑いですね。

簡単に巻ける5mほどの滝が2つあるだけで全くの平流。
「沢登り」の対象にはならない谷ですからね。


「沢登り」の対象にはならないけど、「沢歩き」の対象としてはいい谷ですね。
大滝はないけど、2、3mほどの滝を体を使って登っていくのは楽しいです。平流を歩くだけでも楽しいですね。


夏の低山の陸歩きは地獄です。

はい、この時期沢歩き以外は考えられません。

奥山谷左俣の滝
この滝はドウ登りました?
グーは左岸の斜上しているバンドを登ったことが一度だけあります。
あとは右岸の巻きばっかりです。


淵をへつって、正面を直登しました。一見登れそうにみえないんですが、近くで見ると意外にホールドが豊富で簡単に登れました。落ちても淵に落ちるだけですからね。

あれぇ~ モスキートネットも張らずに昼寝ですか。
野生人ですね。都会育ちのグーには真似できません。


何をおっしゃいますな。飯高の川でカッパみたいにして育った人が :mrgreen:
沢登りの服は上下2枚ずつ着ていて、肌の露出はないので、服の上から噛まれることはありません。手袋の隙間から3箇所ほど噛まれましたけど。


前回この道を下った時、辿れずに遠回りしてしまった。
メジャーを持ってここへ通い出したころは何回も歩いた道なんだけど。


このあたり植林なので、山の人が縦横無尽に歩き回っていますよね。
道型はほとんど消えているけど、道があったことはわかります。


雰囲気のいい渓だと思います。

ほんとにね。いいところですよね。木屋谷川と合わせて何度も行きたいところです。

まだ歩く速度が早いからでしょうね。
グーはモタモタと時間のかかる石橋をたたいての慎重な歩きです。


今日はもうだいぶ痛みも引いたので、金曜日にはボルダリングジムに行けそうです。
まあ、沢ではよくあることですから。


アクシデント2:手をかけた岩が動き,体をすり抜けるようにして落ちていった。
たしかヒグラシさんの事故がこれでしたね。気をつけたいです。


三つのアクシデントのうち、これが一番危なかったです。ひやっとしました。
気をつけないとね。


アクシデント3:帰りの千秋林道でタイヤがパンク。タイヤ1本分,1万7千円の出費。
シューさんも石が刺さりましたか。釘と違って修理不能ですね。
まだ車が新しいから1本で済んでよかったですね。


千秋林道でパンクしたのはこれで2回目です。
今回はグーさんの言いつけを守ってなるべくゆっくりと走っていたんですけどね。やっぱり雨量観測所の駐車場に車を停めて歩いた方が正解なのかも。
それにしても、最近のタイヤは側面がすごく薄くて、ちょっとこすっただけですぐパンクしますね。


スピードをもっと落としましょう。

はい、さらにゆっくり走るようにします。
熱中症にならないように気をつけてくださいね。

                
                         @シュークリーム@
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