【鈴鹿・沢登り】シニアトリオで行く焼合谷(釈迦ケ岳)
Posted: 2022年7月11日(月) 10:10
【メンバー】K氏,N氏,シュークリーム
【 天 候 】晴れ
【 ルート】尾高山登山者用駐車場 7:42 --- 7:59 魚止滝 --- 9:19 女郎滝 --- 11:30 石原谷分岐 11:50 --- 13:10 釈迦ケ岳東尾根登山道(標高1000m)--- 13:31 釈迦ケ岳 13:44 --- 尾高山 16:04 --- 16:40 駐車地
ボルダリングを初めて今年で3年目になる。週3回ほどのペースで自宅から車で10分ほどのボルダリングジムに通っている。ボルダリングを始める前は年相応に胸や腕の筋肉がたるんで,これも歳のせいとほぼあきらめていた。ボルダリングを初めてからは不思議なほど筋肉が蘇り,腕から背筋に至る筋肉が盛り上がってきた。
ジムのメンバーは20代から40代くらいの若者が大半だが,まれに60歳を超えるシニア世代も混じっている。そんなシニア世代の気心の合うメンバーでグループを作り,冬山や沢登り,クライミングなどを楽しんでいる。K氏はジムの最古参で,私のボルダリングの師匠でもある。N氏は昨年から来始めたが,滋賀のリード店でリードクライミングもやっており,クライミングから山登り,沢登りなど幅広く活動している。
先週は私のわがままを聞いてもらって室生の滝めぐりをしてきたのだが,今回は少しまともな沢登りを楽しんでもらおうと鈴鹿の焼合谷に行くことにした。焼合谷は釈迦ケ岳東面の谷で,花崗岩質の明るい谷である。大滝こそないものの,全ての滝を直登することができ,気持ちのいい谷である。これまで2回遡行しているが,いずれも梅雨時期の水量の多い時期を狙っており,文字通りシャワークライミングを楽しむことができた。今回も台風通過後の増水を狙った沢行である。
尾高キャンプ場受付手前の登山者用駐車場に車を止め,林道を歩いて行く。魚止滝の看板のあるところから沢に入る。最初の魚止滝は3mと5mの2段滝である。花崗岩でフリクションがいいので,快適に直登できる。お二人ともクライマーなので,滝登りは大好物である。一挙にテンションアップである。水量は思ったほど多くはない。 大きな堰堤を越えた後,スリット堰堤から本格的に入渓する。5m未満の小滝が連続する。すべて水に浸かり,滝芯をボルダリングチックなムーブで越えていく。水は美しく,花崗岩でできた谷は明るい。これでテンションが上がらなければうそだろう。しばらく行くと女郎滝7m。当然これも直登である。滝の間は花崗岩の岩盤でできたナメがつなぐ。ここを歩くのも楽しい。 標高が上がるにつれて傾斜が増し,周囲はゴルジュとなる。谷の明るさは減じたものの小滝は連続している。標高760mの石原谷分岐で昼食休憩。参考にしたヤマレコのレポでは左俣の石原谷に入ったようだが,上部に等高線の混み合った場所があり,やめたほうがよさそう。そのまま本谷を進む。「鈴鹿の山と谷」によると,本谷である右俣はここから丸山谷と呼ばれているようだ。標高830m付近で谷はまた二俣に分かれる。右俣はゴルジュ内にチョックストーン滝があり,登れそうにない。
左俣に進み,5mほどの滝を登りかけるが,ぬめっていていやらしい。残置ハーケンがあったので,ロープを出し,これを支点にして登り,後続を引き上げる。この谷でロープを出したのはここだけだった。 あとはひたすらがれた急斜面を登ると,標高1000mあたりで釈迦ケ岳東尾根登山道に出た。あと100m弱で頂上なので,釈迦ケ岳に挨拶しておこう。急斜面を登り,15分ほどで頂上着。あとは東尾根を下り,尾高山を経由して駐車地に戻った。
焼合谷は相変わらず,明るく,楽しい谷だった。大きな滝はないが,すべての滝が直登できるので,水に浸かって攻めると楽しく遡行することができる。K氏もN氏も楽しんでくれたようだった。ただ,行程が長いので,シニア世代には体力的にギリギリだったような気が・・・