【湖北】栃ノ木峠から音波山。未踏尾根でベルクスキー場を覗いてみた

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biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

【湖北】栃ノ木峠から音波山。未踏尾根でベルクスキー場を覗いてみた

投稿記事 by biwaco »

【日付】2022年3月17日(木)
【山域】湖北/栃ノ木峠~音波山
【ルート】栃ノ木峠-音波山-ベルク余呉スキー場跡ー栃ノ木峠
【天候】曇り(ガス)
【メンバー】単独
【コースタイム】
第2駐車場7:10-支尾根7:43ー県境尾根8:10ー北尾根分岐9:18ー△765.0栃ノ木9:25ー大黒部幹線鉄塔9:40-co820風力観測塔10:07-△872.7音波山10:35~11:00ー観測塔11:18-大音波谷左俣渡渉ーリフト下部回転機器12:55~13:20-管理道路ーco760ベルクスキー場最高点14:40-管理道路-15:45第2駐車場


リハビリ登山part③は、クロオさんや山猫先生の後追いと、後半にはちょっとチャレンジルートをミックス。前半はお二人のトレースを辿るだけなので首が回らなくても安心だ。さて後半のミッションはどうなるだろう? ま、行ってみないとわからない。
週末から雨模様の予報。水曜日は通院日。で、木曜日に決定。その点、シュークリ先生と同様に「サンデー毎日」の身は嬉しい。とはいえ、その他の理由が多岐多様で、なかなか好き放題には出かけられないのが悲しいのだが…。

今回も早起きできたので、気分的にゆっくり準備。ワンコにもご飯をやってから出発した。木之本ICからR365を北へ。この道、栃木峠で通行止で福井側には下れない。通るのは地元の方以外は余呉高原スキー場への車くらい。こんな早朝には人も車も姿が無い。椿坂トンネルを越え、中河内を過ぎると高時川から昇り立つ霧が幽玄な世界を演出。思わず車を止め、写真を撮っておく。

道路右手に第3、第2と駐車場が現れるが、とりあえず峠まで登ってみる。スキー場は営業中のようだが、入り口はまだ施錠され関係者らしい姿も無い。Uターンして第2駐車所へ。名古屋と神戸ナンバーの軽自動車が駐車しているが運転手はいない。事故か何かで放置されているのかも?
ベルクスキー場入り口
ベルクスキー場入り口
もちろん、管理人(駐車料徴収者)もいない。帰りに払えばいいか…と端っこに駐車し準備。
国道以外は雪で埋まっているのだが、お二人のレポを読んでおいたので、だいたいの様子はわかる。駐車場下にベルクスキー場へのアクセス道路入り口があり、赤、白、青の三色ポールが目印になる。
1m以上もある雪壁を登ると道路上は残雪がベッタリ。ここ数日の春模様のせいか表面は軟らかい。さっそく背中のスノーシューを装着。
地形図では小さな池マークから支尾根に巡視路が引かれている。しかしこの尾根尻は結構な急斜面で、リハビリ中の私には無理な感じ。で、もう少し管理道路を進み、左にカーブしたところから尾根に取り付く。標高差20mほどなのでひと踏ん張りだ。

傾斜が緩んだ尾根を少し頑張って高圧線の送電塔。見上げながら進むと、いきなり右足が空を踏む。シューごと大穴に嵌り込み、簡単には抜け出せない。よく見るとここは雪庇の上だ。なんとか足を抜き覗きこむが、穴の奥には底が無い。危ない、危ない。

送電鉄塔からは右隣のベルク余呉スキー場跡が一望できる。帰りに通る予定の管理道路を確認しながら進む。前方に見える次の鉄塔まで行けば県境尾根だろう。振り返ると登ってきた尾根と高時川沿いにR365が延びる谷筋。
もうブナが現れ始め、雪面にはブナの実が眠る「ぶなベッド」が並ぶ。プチナイフリッジや雪庇崩壊もあり、通過にハットヒヤリ!も。

県境稜線に出ると北風が冷たい。ガスが濃くなり、視界が利かない。ガスの中からいきなり送電鉄塔が現れる。この高圧送電線とは別の低い配電線が尾根に沿って続く。「栃ノ木」ピークの関電施設への電気(電話)線なんだろうか? 
尾根が広くなると方向を見失いそうになる。ベルクスキー場への分岐、・741p、八飯からの北尾根分岐…と、GPSで確認しながら。そういえば、3年前のスノー衆の時はここへ北側の尾根から登ってきたんだ。
折返しのようなヘアピンの尾根を進めば送電施設の建物と鉄塔。施設の柵に「栃ノ木」の山名表示板が掛かっている。下から2時間余り掛かっているが、まずまずのテンポだろう。
音波山へは稜線を辿るだけだ。co790への登り返しがキツイ。
大黒部幹線の送電鉄塔
大黒部幹線の送電鉄塔
送電鉄塔には「大黒部幹線三八〇」昭和38年10月――とある。この年は黒部ダムが完成した年だ。なんと60年近くになる。「大黒部幹線」は全長245km、黒部から小浜を経て関西各地へ電力を送っている。(wiki)

私ごとだが、昭和38年の北陸、京都北部豪雪では各地で町や村が孤立した。中学1年だったが3学期は、毎日積み増しされる6kmほどの雪道をラッセルしながら通学したことが懐かしい。今のようにすぐ除雪車が来ることも無く、鉄道も無い丹後半島の漁村の人たちが、生活物資の集荷・運搬のため小さな漁船をロープで引っ張り鉄道駅まで行き来していた風景が記憶に残る。
風力観測鉄塔?
風力観測鉄塔?
高圧線と別れて緩斜面を進むとco820の平坦地に細長い鉄塔が立つ。風力の観測塔だろうか? ここはスノー衆のとき北へ下った尾根との分岐付近だ。じつは今回はここから南に延びる尾根を下るつもり。
音波山
音波山
ガスの晴れ間に大音波谷と大黒山方面
ガスの晴れ間に大音波谷と大黒山方面
30分かけて音波山に10時半。赤い標示板がなければスルーしそうな山頂だ。まだガスは晴れない。この先も稜線から張り出した支尾根が見え隠れするくらい。南の大音波谷側は見通せるのだが上部はガスの中。
長居は無用か?と思われたが、ここまでまともに休憩していない。まあ、一休みして後半戦の方針でも考えよう。まだランチには早いのでアンパン1個。ペット茶で流し込む。ゆっくりガスが晴れてきたぞ! 南側から西側の眺望が開け、余呉高原スキー場の一部も視野に。
ここでミッション①は終了。観測鉄塔まで引き返し、南の尾根を下る。どこへいくのか? ベルク余呉スキー場(閉鎖中)ってどんなところか、一度見ておきたかったのだ。
20分足らずで観測鉄塔。ここから左(南)の尾根を下る。雪面にトレースはないが、黄砂のせいか薄汚れているのが残念。なだらかなブナの回廊を快調に下る。ただ不安なのは、大音波谷左俣へ落ちる斜面の様子だ。事前のネット情報も見当たらなかった。
傾斜がきつくなるco650の先でスノーシューを脱いで壺足に。河原まで標高差100m余り。リフト機器など下の風景も見えてきた。沢音も聞こえる。急斜面の雪は割れていて迂回を強いられたりするが、なんとか無事に左俣へ着地。
左俣の渡渉地点
左俣の渡渉地点
ここからがまた大変だ。谷は雪解け水が大ハシャギしている。川幅は2m足らずだが跳んで渡れるほどの跳躍力はない。さらに対岸には1m以上の雪壁が! わりばしさんはイブネの帰りに靴を脱いで素足で神崎川を渡ったというが、そんな丁寧な作法は持ち合わせない。少し上流へ移動すると、雪庇が割れて雪壁が低くなっている箇所を発見。ここしか無いやろ…。行っちゃえ!
浅瀬を探し、流れに棹…じゃなく、ストックを棹代わりに靴のまま流れに踏み込む。足をすくわれたらオシマイだろう。
なんとか数歩で危険ポイントを通過。壊れた雪庇に攀じ登ればリフトの回転機器が目の前だ。時計を見てビックリだ。もう13時前。シューを脱いで急斜面に突入してから1時間も経っている。
リフト下部から下谷山方面の稜線
リフト下部から下谷山方面の稜線
ここから標高差250mの登り返しが待っている。ランチはまだだが、とてもゆっくりしている気分にはなれない。オニギリ1個だけ、20分余りの休憩ですませ、シューを履き直す。谷に沿う管理道路(ゲレンデ)は、雪上車のキャタピラ跡が薄く残る。緩斜面だが融け始めたザラメ雪が重い。
管理道路の二俣からは、距離が短い右の谷を選んだが、これが間違いだったかも。徐々に斜度がきつくなり、最後は「滑り台」になった急斜面のトラバースだ。
ヒヤヒヤで登りついた尾根の左先にリフト小屋が立っている。ここがベルクの最高点だ。リフト下部から1時間半近く。
対岸の余呉高原スキー場は営業中
対岸の余呉高原スキー場は営業中
これでミッションは2つとも完遂である。あとは駐車場まで下るだけだ。なんだか空模様も怪しい。小休止の後、建物が並ぶ平坦地へ下り、管理道路の入り口を探す。
ちょっとだけショートカットしながら、駐車地に15時45分。16時までに下山できたのは久し振りだ。
駐車場には、朝の不審車?2台がそのままで、他にもなんの変化も無い。¥徴収係のおじさんの姿も無く静まり返っている。平日の閉鎖スキー場に車を停める人(変人)はそんなに多くはないからだろう。
それにしても濡れたままの足が冷たい。靴下と乾いたブーツに履き替えるとやっとこさ一息つけた。
            ~びわ爺
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【湖北】栃ノ木峠から音波山。未踏尾根でベルクスキー場を覗いてみた

投稿記事 by バーチャリ »

biwaco さん おはよう

【山域】湖北/栃ノ木峠~音波山
【ルート】栃ノ木峠-音波山-ベルク余呉スキー場跡ー栃ノ木峠


大病をした人は思えませんね :D

ブンゲンから 竹生島まで見えましたが
琵琶湖さんとsato さんが見えましたよ???


リハビリ登山part③は、クロオさんや山猫先生の後追いと、後半にはちょっとチャレンジルートをミックス。前半はお二人のトレースを辿るだけなので首が回らなくても安心だ。さて後半のミッションはどうなるだろう? ま、行ってみないとわからない。
週末から雨模様の予報。水曜日は通院日。で、木曜日に決定。その点、シュークリ先生と同様に「サンデー毎日」の身は嬉しい。とはいえ、その他の理由が多岐多様で、なかなか好き放題には出かけられないのが悲しいのだが…。


「サンデー毎日」私も
でもねー高速代が高く付きます。


もちろん、管理人(駐車料徴収者)もいない。帰りに払えばいいか…と端っこに駐車し準備。
国道以外は雪で埋まっているのだが、お二人のレポを読んでおいたので、だいたいの様子はわかる。駐車場下にベルクスキー場へのアクセス道路入り口があり、赤、白、青の三色ポールが目印になる。


駐車料は帰り払いましたか?



傾斜が緩んだ尾根を少し頑張って高圧線の送電塔。見上げながら進むと、いきなり右足が空を踏む。シューごと大穴に嵌り込み、簡単には抜け出せない。よく見るとここは雪庇の上だ。なんとか足を抜き覗きこむが、穴の奥には底が無い。危ない、危ない。


雪庇ごと落ちたらどうするのですか?
もう~ 危ないね。



送電鉄塔からは右隣のベルク余呉スキー場跡が一望できる。帰りに通る予定の管理道路を確認しながら進む。前方に見える次の鉄塔まで行けば県境尾根だろう。振り返ると登ってきた尾根と高時川沿いにR365が延びる谷筋。
もうブナが現れ始め、雪面にはブナの実が眠る「ぶなベッド」が並ぶ。プチナイフリッジや雪庇崩壊もあり、通過にハットヒヤリ!も。


ハットヒヤリ? ヒヤリハット懐かしいね、
雨で雪庇崩壊進みますね。



送電鉄塔には「大黒部幹線三八〇」昭和38年10月――とある。この年は黒部ダムが完成した年だ。なんと60年近くになる。「大黒部幹線」は全長245km、黒部から小浜を経て関西各地へ電力を送っている。(wiki)


そうですか?
ちなみに 新幹線は専用の送電線で送っている見たいですね。
湖西連邦(浜名湖) を歩いている時教えてもらいましたが

30分かけて音波山に10時半。赤い標示板がなければスルーしそうな山頂だ。まだガスは晴れない。この先も稜線から張り出した支尾根が見え隠れするくらい。南の大音波谷側は見通せるのだが上部はガスの中。

16日は天気良かったですよ(^^)/


長居は無用か?と思われたが、ここまでまともに休憩していない。まあ、一休みして後半戦の方針でも考えよう。まだランチには早いのでアンパン1個。ペット茶で流し込む。ゆっくりガスが晴れてきたぞ! 南側から西側の眺望が開け、余呉高原スキー場の一部も視野に。
ここでミッション①は終了。


晴れて来たら気持ちに余裕が出来ますね。
私もお茶とこコーヒで流し込んでいます。



20分足らずで観測鉄塔。ここから左(南)の尾根を下る。雪面にトレースはないが、黄砂のせいか薄汚れているのが残念。なだらかなブナの回廊を快調に下る。ただ不安なのは、大音波谷左俣へ落ちる斜面の様子だ。事前のネット情報も見当たらなかった。


そうそう もう無垢の世界は見れないでしょうか?
もう一度汚れていない笹刈山を見たい☺


これでミッションは2つとも完遂である。あとは駐車場まで下るだけだ。なんだか空模様も怪しい。小休止の後、建物が並ぶ平坦地へ下り、管理道路の入り口を探す


ミッションは2つ横山岳と思っていました。


ちょっとだけショートカットしながら、駐車地に15時45分。16時までに下山できたのは久し振りだ。
駐車場には、朝の不審車?2台がそのままで、他にもなんの変化も無い。¥徴収係のおじさんの姿も無く静まり返っている。平日の閉鎖スキー場に車を停める人(変人)はそんなに多くはないからだろう。
それにしても濡れたままの足が冷たい。靴下と乾いたブーツに履き替えるとやっとこさ一息つけた。


ミッションは3はどちらに? 
お疲れ様でした。

    バーチャリ
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北】栃ノ木峠から音波山。未踏尾根でベルクスキー場を覗いてみた

投稿記事 by biwaco »

チャリ姫さん、さっそくのレス、いつもありがとう~(^^♪
大病は怠病ですから、倦怠感を吹き飛ばすためには出かけるしかありません。(^_-)
ブンゲンから 竹生島まで見えましたが
琵琶湖さんとsato さんが見えましたよ???
栃ノ木峠からの県境稜線はガスの中でしたから、横山も金糞もお隠れでした。(@_@;)
「サンデー毎日」私も
でもねー高速代が高く付きます。
休日1000円時代が懐かしい!(^_-)
雪庇ごと落ちたらどうするのですか?
もう~ 危ないね。
まさかこんな低い尾根で…、と油断してました。
ちなみに 新幹線は専用の送電線で送っている見たいですね。
リニアはもっと電力使うらしいから、また鉄塔が増えるんでしょうか?
晴れて来たら気持ちに余裕が出来ますね。
私もお茶とこコーヒで流し込んでいます。
お腹が満たされると、ココロも充ちてきます。
ホントはアワワで流し込みたいんですけどね(^_-)
もう一度汚れていない笹刈山を見たい☺
笹刈山ってどのピークかなあ?
ミッションは2つ横山岳と思っていました。
二つともは一日じゃ無理でしょう(^_-)
別のミッションとして、ぜひ決行したいもんですね。
今後も、元気なチャリ姫に負けないよう、3歩下がって追い掛けて参ります。<m(__)m>

      ~びわ爺
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】栃ノ木峠から音波山。未踏尾根でベルクスキー場を覗いてみた

投稿記事 by 山日和 »

biwa爺さん、こんばんは。

第2駐車場7:10-支尾根7:43ー県境尾根8:10ー北尾根分岐9:18ー△765.0栃ノ木9:25ー大黒部幹線鉄塔9:40-co820風力観測塔10:07-△872.7音波山10:35~11:00ー観測塔11:18-大音波谷左俣渡渉ーリフト下部回転機器12:55~13:20-管理道路ーco760ベルクスキー場最高点14:40-管理道路-15:45第2駐車場

タイトルを見て、ベルク余呉の山上台地見物かと思ってたら・・・・
とんでもないこと考えたんですね。 :mrgreen:

傾斜が緩んだ尾根を少し頑張って高圧線の送電塔。見上げながら進むと、いきなり右足が空を踏む。シューごと大穴に嵌り込み、簡単には抜け出せない。よく見るとここは雪庇の上だ。なんとか足を抜き覗きこむが、穴の奥には底が無い。危ない、危ない。

あらあら、危機一髪じゃないですか~ :o
転落しなくてよかったけど、一生穴の中で暮らす可能性も・・・・

送電鉄塔には「大黒部幹線三八〇」昭和38年10月――とある。この年は黒部ダムが完成した年だ。なんと60年近くになる。「大黒部幹線」は全長245km、黒部から小浜を経て関西各地へ電力を送っている。(wiki)

豆知識ですね。はるばる黒部ダムから来てるのかあ。石原裕次郎の顔が浮かびます。 :lol:

私ごとだが、昭和38年の北陸、京都北部豪雪では各地で町や村が孤立した。中学1年だったが3学期は、毎日積み増しされる6kmほどの雪道をラッセルしながら通学したことが懐かしい。今のようにすぐ除雪車が来ることも無く、鉄道も無い丹後半島の漁村の人たちが、生活物資の集荷・運搬のため小さな漁船をロープで引っ張り鉄道駅まで行き来していた風景が記憶に残る。

世に言う38豪雪ですね。山でも大量に遭難者が発生したんでしたっけ。

ここはスノー衆のとき北へ下った尾根との分岐付近だ。じつは今回はここから南に延びる尾根を下るつもり。

おや、なにか良からぬ考えが・・・ :oops:

30分かけて音波山に10時半。赤い標示板がなければスルーしそうな山頂だ。まだガスは晴れない。この先も稜線から張り出した支尾根が見え隠れするくらい。南の大音波谷側は見通せるのだが上部はガスの中。

ここは展望がなければ気付かず通り過ぎてしまうような山頂です。
千手観音ブナに挨拶するだけでも値打ちありますけど。

観測鉄塔まで引き返し、南の尾根を下る。どこへいくのか? ベルク余呉スキー場(閉鎖中)ってどんなところか、一度見ておきたかったのだ。

なるほど。てか、大丈夫?

20分足らずで観測鉄塔。ここから左(南)の尾根を下る。雪面にトレースはないが、黄砂のせいか薄汚れているのが残念。なだらかなブナの回廊を快調に下る。

この尾根もブナ林でしたか。雪が融けたら宿題の片付けがてら行ってみようかな。

ここからがまた大変だ。谷は雪解け水が大ハシャギしている。川幅は2m足らずだが跳んで渡れるほどの跳躍力はない。さらに対岸には1m以上の雪壁が! わりばしさんはイブネの帰りに靴を脱いで素足で神崎川を渡ったというが、そんな丁寧な作法は持ち合わせない。少し上流へ移動すると、雪庇が割れて雪壁が低くなっている箇所を発見。ここしか無いやろ…。行っちゃえ!
浅瀬を探し、流れに棹…じゃなく、ストックを棹代わりに靴のまま流れに踏み込む。足をすくわれたらオシマイだろう。


ほら、言わんこっちゃない。ハマったら文字通り「年寄りの冷や水」じゃないですか。
こんなとこ誰も通らないし、無茶は禁物ですよ。

なんとか数歩で危険ポイントを通過。壊れた雪庇に攀じ登ればリフトの回転機器が目の前だ。時計を見てビックリだ。もう13時前。シューを脱いで急斜面に突入してから1時間も経っている。

なるほど、スキー場はここへ滑り降りてたんですね。山上台地がスキー場だと勘違いしてましたが、よく考えたらあそこだけじゃ滑れないですね。
大音波谷の谷底へ滑ってたのか。
ずいぶん閉塞感のあるスキー場だったんでしょうねえ。

谷に沿う管理道路(ゲレンデ)は、雪上車のキャタピラ跡が薄く残る。緩斜面だが融け始めたザラメ雪が重い。

スキー場が営業してないのに雪上車が通ってるんですか?

管理道路の二俣からは、距離が短い右の谷を選んだが、これが間違いだったかも。徐々に斜度がきつくなり、最後は「滑り台」になった急斜面のトラバースだ。

まだ余興がありますか。 :shock:

ちょっとだけショートカットしながら、駐車地に15時45分。16時までに下山できたのは久し振りだ。

やれやれ、なんとか無事下山できましたか。

それにしても濡れたままの足が冷たい。靴下と乾いたブーツに履き替えるとやっとこさ一息つけた。

くれぐれもご自愛を。

               山日和
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北】栃ノ木峠から音波山。未踏尾根でベルクスキー場を覗いてみた

投稿記事 by biwaco »

山日和導師サマ、こんにちは。遅返すみません。<m(__)m>
ちょっと風が強いけれど、山日和の今日はどちらのお山でしょう(^_-) 爺はお家で骨休めでございます。
タイトルを見て、ベルク余呉の山上台地見物かと思ってたら・・・・
とんでもないこと考えたんですね。 :mrgreen:
そうなんです。一歩間違えばソウナンです。(^^♪
あらあら、危機一髪じゃないですか~ :o
転落しなくてよかったけど、一生穴の中で暮らす可能性も・・・・
危機一穴でした! 
徘徊老人には早めの警告と受け止め、襟を正して穴から這い出しました。
豆知識ですね。はるばる黒部ダムから来てるのかあ。石原裕次郎の顔が浮かびます。 :lol:
以前、若狭から山越えしてくる高圧送電線はどこから来るんやろ?と辿ってみたことがありました。今世紀に入って線の張り替えはやったみたいですが、なんとも電力の歴史を感じる標示でした。
世に言う38豪雪ですね。山でも大量に遭難者が発生したんでしたっけ。
その後、丹後半島でも離村、廃村が一気に進みました。
おや、なにか良からぬ考えが・・・ :oops
:
うふふ…(^_-)
ここは展望がなければ気付かず通り過ぎてしまうような山頂です。
千手観音ブナに挨拶するだけでも値打ちありますけど。
kitaさんプレートが無いのはなぜなんでしょうね?
この尾根もブナ林でしたか。雪が融けたら宿題の片付けがてら行ってみようかな。
ぜひどうぞ♪ co650くらいまではブナ林の中をルンルンです。そのあとは…(>_<) 
雪融け時期が終われば水流も弱まるでしょうが、渡渉の用意をお忘れなく。
なるほど、スキー場はここへ滑り降りてたんですね。山上台地がスキー場だと勘違いしてましたが、よく考えたらあそこだけじゃ滑れないですね。
大音波谷の谷底へ滑ってたのか。
ずいぶん閉塞感のあるスキー場だったんでしょうねえ。
表側(R365側)は緩斜面の初心者コースですが、裏側は大音波谷に滑り降りる静かな中級コースだったようです。
閉鎖中でリフトは座席も外されて停まったままですが、クロオさんのレポによるとスノーモービルの遊び場になってるらしいです。この日は誰もいませんでしたが。
まだ余興がありますか。 :shock:
ピッケルなしでスノーシューでの「滑り台」のトラバースは渡渉より怖かったです。(>_<)
くれぐれもご自愛を。
ありがとうございます。自愛か自重か…、いや自嘲しかないかと(^_-)

         ~びわ爺
2022-0317栃ノ木峠~音波山~ベルクスキー場跡.jpg
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