【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

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biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by biwaco »

【日付】2022年3月8日(火)
【山域】江若国境/河内川ダム~若狭駒ヶ岳
【ルート】河内白石神社7:50ー明神橋ー森林公園跡ーランチ(45分)ー13:25駒ヶ岳13:40ー・642p-管理道路(ピクニック公園)16:35-17:40白石神社
【天候】晴れ
【メンバー】単独


4時半に目が覚めた。早すぎとは思うが、2度寝したら誰かさんの二の舞になる。さっさと起きてゆっくり仕度。やはり1時間以上かかり、それでも6時前には自宅を出発。
さすがにまだ薄暗い。こんな時間に車を走らせるのは久し振りだ。琵琶湖大橋を渡り、湖西道路を北へ向かう。平日とあって車は多めだが、みんな100km/hくらいで飛ばしている。今津弘川からR303に入り県境を越えれば熊川宿の道の駅。その手前から河内川ダムにつながる県道に入る。融雪剤が撒いてあり積雪はないが、さてどこまで?
やはり管理棟を過ぎ、ダム左岸の河内集落の橋を渡った白石神社前で管理道路の除雪終了だ。道路前方を見ればそれほど積雪量は多くないのだが、ラッセル車による終了点の雪壁が車止めになっている。
白石神社と駐車地
白石神社と駐車地
ちなみに白石神社も河内集落もダム建設にともなって上流から移転したもので、近代的な民家が集まっている。

「お花見広場」への林道入り口にスペースがあり、乗用車が1台駐車。「地元の方?」と運転者に声をかけると、ダム管理の人だった。「駐車させてもらって構いませんか?」と聞くと、「どうぞどうぞ」と二つ返事。
もっと奥の明神橋かピクニック公園まで入られたら…とは思っていたが、民家のない区域の除雪は後回しになるのだろう。まあ、ここから歩くことも想定内だったので仕度を済ませ出発。

今朝の気温は都市部でも氷点下で、国道の温度表示も-3℃だった。20cmほどの積雪はカチンカチンで、スノーシューは背中の重し。
20分ほどで管理道路が分岐する明神橋に到着。地形図では橋を渡り右側からと、左に回り込んで尾根の先端からの取付きが可能かと思われたが、右側は削られた急傾斜の擁壁でとても無理。左回りの尾根先端も同様だ。
少し引き返してルンゼ状の斜面からトラバース気味に急斜面にチャレンジ。あ~あ、最初から核心部かいな! モチベーション急降下の気持ちを振り払って、半凍り状の雪にスノーシューを蹴り込みながらなんとか尾根上に出る。たった標高差50m登るのに40分もかかってしまった。

杉植林とコナラのような広葉樹が混ざる尾根を順調に進む。河内川左俣(明神谷)の「渓流広場」からの分岐co470に10:15。
説明プレートが100mごとに
説明プレートが100mごとに
尾根はさらに平坦になり、100mごとに森林公園跡への標識が立つ。公園入り口か?建物が現れた。ブロック造りのトイレと休憩所。覗いてみると、トイレは閉鎖で使えないが、休憩所は裏口の扉が開いていて避難小屋になりそうだ。
室内は清潔そう
室内は清潔そう
なだらかな公園内はどこでも歩けるのだが、ガスでもかかったら方向を間違えそう。ところどころに立つ施設案内板や見晴らし台のような建造物を目印に西へ向かって進む。
北側の河内川右俣(本谷)から林道が登ってきているが今は雪の下。林道の上と思われる平坦地と離れたり並走したり。やがて、2年前に様子を見に来た時の林道の車止め地点。チェーン用の黄色い支柱は雪の中から頭だけのぞかせていた。

ここからはクリの木が多い尾根をゆっくりと。途中、どんな下山ルートを取るか頭に描いていたが、山頂まで行ってみないと決められない。緩斜面だが足取りは重い。やはり夏の入院から半年間のブランクは足腰を弱らせている。正午までには山頂へ楽勝だろうとの考えは甘すぎた。稜線間近の雰囲気がいい二重山稜の地点に12時ジャスト。眺望はないが、陽射しもあり風も緩やかでランチにもってこいだ。
シマシマ模様が映える
シマシマ模様が映える
45分間の休憩で腰を上げる。久し振りのアワワの毒で足が重いが、県境稜線に13:00。さらに10分足らずで山頂。立ち並ぶブナと首だけ出した山名プレートが出迎えてくれた。
遠く伊吹山も視野に
遠く伊吹山も視野に
2年前は天候が悪くほとんど眺望が無かったのだが、この日は遠くまでよく見える。南東を振り返ればひときわ高い百里ヶ岳がすぐ隣り。逆方向には湖北武奈ヶ嶽~三重獄など野坂山地の山々。遠く、伊吹山~金糞岳の稜線が霞む。

さて、そんなに時間的余裕はないのだが、進む先は決めている。北へ延びる千石山への稜線に踏み出す。
稜線のミニ雪庇
稜線のミニ雪庇
左右の眺望を楽しみながらブナの尾根を緩やかなアップダウンの繰り返しで・642pへ14:35。休憩後、ここから東へ分岐した尾根を下る。
尾根は当分、ブナの回廊だ。細めの若者ブナから幹周3mほどの立派な巨樹も見られる。
co550mあたりから雑木が煩くなり、ユズリハの迷路に邪魔される。この辺りもシカの食害で下草が薄くなっているというが、彼らが嫌いなはずの葉は食み跡だらけにされていた。
ユズリハもシカには勝てず
ユズリハもシカには勝てず
ゴール入り口へのシンボルのようなペアの立木の前でラスト休憩。最後は急斜面が待っているだろうと心に決めるが、それほどでもない。と思ったら、やはりラストが締まらないのが常で、今回も滑り落ちるように管理道路へフォールダウン。16:15。
斜面を振り返ると、もう少し左へ進めば難なく降れたようだ。
ここは管理道路のヘアピンカーブの近くで、「ピクニック広場」として夏はファミリー族の遊び場になっている。ヘアピン先端からは本谷林道が谷沿いに延びていて、森林公園のさらに先まで車で登れる。

管理道路は本谷両岸に整備され、明神橋で合流している。どっちが近いかな? ほとんど変わりないと思うが右岸を選択。足取りは重いが、なんとか周回できた達成感はある。
今季一度も除雪されていない平坦路はガードレールの支柱先端を超えて1m以上の雪がびっしり。沈み込みはほとんどないので助かる。
明神橋からは雪が少なくなるのでシューを脱ぐ。20cmほどの積雪だが凍結していた朝とは違いズボズボ! もう一度シューを履こうかと思いながら歩いていると、前方になんと除雪車が停まっている。それより先はきれいに路面が見えている。
除雪車
除雪車
作業中の男性に「湖畔の全線開けてくれるの?」と聞くと、ダメダメと手を振り、「今日はここまで。どこ行ってたんや?猟か?」と。なぜか背中のスノーシューが猟銃にでも見えたんだろうか?
「お疲れさまです」と礼を言って、雪がなくなった舗装路を駐車地へ向かう。白石神社前には除雪車を積んできた大きなトラックが待っていた。
17:40到着。なんと、10日前の余呉湖周回とまったく同じ下山時刻になった。
             ~びわ爺
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by シュークリーム »

びわ爺,こんにちは。
三重県の住人にとって若狭の山はアクセスが悪くて,あまりおなじみじゃないんですが,地形図片手にびわ爺の足跡を追ってみました。8日は天気の良くて,山日和だったようですね。


少し引き返してルンゼ状の斜面からトラバース気味に急斜面にチャレンジ。あ~あ、最初から核心部かいな! モチベーション急降下の気持ちを振り払って、半凍り状の雪にスノーシューを蹴り込みながらなんとか尾根上に出る。たった標高差50m登るのに40分もかかってしまった。

標高差50mに40分ですかあ。頑張りましたねえ。でもここを乗り切るとパラダイスが待っているのかな?

杉植林とコナラのような広葉樹が混ざる尾根を順調に進む。河内川左俣(明神谷)の「渓流広場」からの分岐co470に10:15。

なるほど,ここら辺はたしかに平坦になっていますね。

尾根はさらに平坦になり、100mごとに森林公園跡への標識が立つ。公園入り口か?建物が現れた。ブロック造りのトイレと休憩所。覗いてみると、トイレは閉鎖で使えないが、休憩所は裏口の扉が開いていて避難小屋になりそうだ。

なかなか気持ち良さそうな室内ですね。ここでのんびり小屋泊というのもいいかも。

45分間の休憩で腰を上げる。久し振りのアワワの毒で足が重いが、県境稜線に13:00。さらに10分足らずで山頂。立ち並ぶブナと首だけ出した山名プレートが出迎えてくれた。

やっぱりアワワは必需品のようですね。アワワ無くして山なしといったところかな?

ゴール入り口へのシンボルのようなペアの立木の前でラスト休憩。最後は急斜面が待っているだろうと心に決めるが、それほどでもない。と思ったら、やはりラストが締まらないのが常で、今回も滑り落ちるように管理道路へフォールダウン。16:15。

まあ,何はともあれ無事のご帰還おめでとうございます :D

「お疲れさまです」と礼を言って、雪がなくなった舗装路を駐車地へ向かう。白石神社前には除雪車を積んできた大きなトラックが待っていた。
17:40到着。なんと、10日前の余呉湖周回とまったく同じ下山時刻になった。


リハビリ登山第二弾,無事に終えておめでとさんです。
これからも無理せずに山歩き続けてくださいね。

            
                         @シュークリーム@
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by biwaco »

シュークリ先生、春ですね~
お返事ありがとうございます。
三重県の住人にとって若狭の山はアクセスが悪くて,あまりおなじみじゃないんですが,地形図片手にびわ爺の足跡を追ってみました。
そうですね、私からすれば台高南部のヤブ山みたいなもんかな? ご足労、お疲れさまです。<m(__)m>
2022-0308河内ダム~駒が岳周回.jpg
標高差50mに40分ですかあ。頑張りましたねえ。でもここを乗り切るとパラダイスが待っているのかな?
いつも取付きがポイントになります。ダム湖の場合、林道からいきなりの壁になるのが常ですね(>_<)
パラダイスまで体力が持つか心配になりました。
なかなか気持ち良さそうな室内ですね。ここでのんびり小屋泊というのもいいかも。
夏には林間学校なんかに使われているのかも。気のあったメンバーでお泊り宴会にピッタリの感じです。
やっぱりアワワは必需品のようですね。アワワ無くして山なしといったところかな?
リハPart1の賤ヶ岳はアワワは自粛したんですが、今回解禁。やはり、あの爽快感とそのあとの気だるさの妙味から脱しきれません。(^_-)
リハビリ登山第二弾,無事に終えておめでとさんです。
これからも無理せずに山歩き続けてくださいね。
ありがとうございます。また晴天の雪原でご一緒できる日があれば嬉しいです。
       ~びわ爺
アバター
山日和
記事: 3583
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by 山日和 »

biwa爺さん、こんにちは。徐々に調子を上げてきましたね。 :D

早すぎとは思うが、2度寝したら誰かさんの二の舞になる。

これは誰の話?洞吹さん?

今津弘川からR303に入り県境を越えれば熊川宿の道の駅。その手前から河内川ダムにつながる県道に入る。融雪剤が撒いてあり積雪はないが、さてどこまで?

この冬の熊川はすごい積雪でしたが、さすがに減ってきましたね。

やはり管理棟を過ぎ、ダム左岸の河内集落の橋を渡った白石神社前で管理道路の除雪終了だ。道路前方を見ればそれほど積雪量は多くないのだが、ラッセル車による終了点の雪壁が車止めになっている。ちなみに白石神社も河内集落もダム建設にともなって上流から移転したもので、近代的な民家が集まっている。

ここはダム完成前に一度訪れただけで、しかも山に登ってません。(偵察に行っただけ)
どんな感じになったのか見てみないとなあ。

今朝の気温は都市部でも氷点下で、国道の温度表示も-3℃だった。20cmほどの積雪はカチンカチンで、スノーシューは背中の重し。

絶好のコンディションですね。湿った重い雪で足のボール&チェーンになるより背中の重しの方がマシです。 :mrgreen:

少し引き返してルンゼ状の斜面からトラバース気味に急斜面にチャレンジ。あ~あ、最初から核心部かいな! モチベーション急降下の気持ちを振り払って、半凍り状の雪にスノーシューを蹴り込みながらなんとか尾根上に出る。たった標高差50m登るのに40分もかかってしまった。

簡単に尾根に取り付けそうに見えるけど、実地ではなかなか困難なんですね。
しかしここでやめるわけにはいきません。

尾根はさらに平坦になり、100mごとに森林公園跡への標識が立つ。公園入り口か?建物が現れた。ブロック造りのトイレと休憩所。覗いてみると、トイレは閉鎖で使えないが、休憩所は裏口の扉が開いていて避難小屋になりそうだ。
なだらかな公園内はどこでも歩けるのだが、ガスでもかかったら方向を間違えそう。ところどころに立つ施設案内板や見晴らし台のような建造物を目印に西へ向かって進む。


ダム完成前はここまで車で来れたんでしょうか。今は公園「跡」なんですね。

やはり夏の入院から半年間のブランクは足腰を弱らせている。正午までには山頂へ楽勝だろうとの考えは甘すぎた。稜線間近の雰囲気がいい二重山稜の地点に12時ジャスト。眺望はないが、陽射しもあり風も緩やかでランチにもってこいだ。

無理せずじっくり行きましょう。そのうち取り戻せますよ。
しかし地形図で見るとこのあたりの雰囲気は良さげですね。 :D

45分間の休憩で腰を上げる。久し振りのアワワの毒で足が重いが、県境稜線に13:00。さらに10分足らずで山頂。立ち並ぶブナと首だけ出した山名プレートが出迎えてくれた。

アワワ付きで45分の休憩は短いですね。 :lol:

2年前は天候が悪くほとんど眺望が無かったのだが、この日は遠くまでよく見える。南東を振り返ればひときわ高い百里ヶ岳がすぐ隣り。逆方向には湖北武奈ヶ嶽~三重獄など野坂山地の山々。遠く、伊吹山~金糞岳の稜線が霞む。

やっぱり山はこういう日に限ります。

さて、そんなに時間的余裕はないのだが、進む先は決めている。北へ延びる千石山への稜線に踏み出す。左右の眺望を楽しみながらブナの尾根を緩やかなアップダウンの繰り返しで・642pへ14:35。休憩後、ここから東へ分岐した尾根を下る。

この稜線からの下山ルートはこの尾根と、P650mからの尾根、さらにその先のCa660mピークからの尾根と、いろいろ考えられますね。
この尾根が一番広葉樹マークが多いか。

尾根は当分、ブナの回廊だ。細めの若者ブナから幹周3mほどの立派な巨樹も見られる。
co550mあたりから雑木が煩くなり、ユズリハの迷路に邪魔される。


上部は良さそう。ユズリハのヤブもこの山域では想定内でしょう。

ゴール入り口へのシンボルのようなペアの立木の前でラスト休憩。最後は急斜面が待っているだろうと心に決めるが、それほどでもない。と思ったら、やはりラストが締まらないのが常で、今回も滑り落ちるように管理道路へフォールダウン。16:15。
斜面を振り返ると、もう少し左へ進めば難なく降れたようだ。

ひとりでもアトラクションやるんですね。地形図て見ても尾根の末端はかなりの急斜面。ホントに滑り落ちなくてよかったです。 :mrgreen:

管理道路は本谷両岸に整備され、明神橋で合流している。どっちが近いかな? ほとんど変わりないと思うが右岸を選択。

どう見ても右岸の方が短いように思いますが・・・ :mrgreen:

明神橋からは雪が少なくなるのでシューを脱ぐ。20cmほどの積雪だが凍結していた朝とは違いズボズボ! もう一度シューを履こうかと思いながら歩いていると、前方になんと除雪車が停まっている。それより先はきれいに路面が見えている。

こういう場面は悩ましいところ。除雪が進んで助かりましたね。

作業中の男性に「湖畔の全線開けてくれるの?」と聞くと、ダメダメと手を振り、「今日はここまで。どこ行ってたんや?猟か?」と。なぜか背中のスノーシューが猟銃にでも見えたんだろうか?

ラスカル君をぶら下げてたからじゃないですか。 :lol:

              山日和
sato
記事: 421
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by sato »

びわ爺さま

こんにちは。
暖かな陽気になりましたね。
仕事帰り、春霞の空にぽわんと浮かぶ、まだら雪の山やまを眺めながら、
消えゆく雪にさみしさを覚えてしまいました。

リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回!?
タイトルにびっくりうれしくなりました。
2月の三連休明けの月曜日、わたしもKさんと河内川ダムから若狭駒ミニ周回の雪山旅を楽しんできたのです。
前日、明日どこかのお山に行きましょう、ということになり、Kさんが提示してくださった3つのお山から、
駒ケ岳を選ばせていただきました。
歩きながら、びわ爺さん、緑の季節に森林公園跡地から歩かれていたなぁ、と思い出していました。
今回は、どんなコースを描かれたのだろう。ワクワクしながら読ませていただきました。

その前に、冒頭の文の誰かさん。あのお方ですか?
わたしはその前日、とあるお山に行こうと決めて4時半前に目覚ましをセットしたのですが起き上がれず、
予定の40分遅れで車のエンジンをかけました。その時、いきなり違う山が訴えてきました。
急いで部屋に戻り地図を取り出し、そのお山に向かっていました。
わたしの場合、登っている時、今日はこのお山に向かうことになっていたのだ、と確信したのですが(笑)

河内川ダムは2019年に運用開始されたダムなのですね。
移転された方々の数世帯は、ダムを見ながら日々を送られているのですね。
わたしたちも、びわ爺さんと同じ場所に車を置かせていただきました。
どの尾根を登るか決めていなかったのですが、
千石山からの稜線を味わいたかったので、・315~・493の尾根を登ることにしました。

びわ爺さんは、森林公園跡地の尾根を登られたのですね。
地図を見て、車道から尾根に取りつこうとする時、尾根から車道に降りようとする時、
ゆるやかな谷地形を確認するようにしています。
ひとりで出かけたお山で、下りの尾根の末端が法面で行き詰まり、
大の苦手のサルの群れに威嚇され、ビクビクしながら数百メートル登り返した経験もあり・・。

半凍り状のルンゼ状の斜面に取り付かれたのですね。スノーシューの歯が効いてよかったですね。
わたしは、スノーシューで急斜面に取りつき、
途中でアイゼンに履き替えればよかった、と思いながら四つん這いで登ったことが何度か。
最近は、道具の出し惜しみはしないようこころがけています。

森林公園は立派な施設だったのですね。
日本の各地の山中に、かつてのレジャー施設が放置されていますよね。
何かを作りそれを維持し続けるのは難しい。
そして、何かを作るということは何かを失うことなのだなぁ、とこういう光景に出会うと思ってしまいます。

お昼の時間が近づくと、山頂まで頑張ろうかな、雰囲気のよい場所で食べようかな、
どこでお昼にしようか考えてしまいます。ゆったりとした地形に包まれてのお昼の時間も素敵ですね。
私たちも、山頂まで頑張らず、稜線・642の少し先の雪庇の下でお昼ご飯を楽しみました。

開放感溢れる雪の降り積もった駒ケ岳山頂からの、
野坂山地、鈴鹿、湖北の山やまの眺めはこころに沁み入るものがありました。
歩いた山やまの思い出が次々とよみがえり、なんともいえない感慨に包まれました。
まっしろな武奈ヶ嶽が目に焼き付き、後日訪れました。

千石山への稜線は、見事な雪庇が続いていましたね。
標高650mでこんな雪庇に出会えるとは、と驚きでした。
山頂直下や尾根が広がった箇所のブナ林の情景も素敵でした。

わたしたちも、下りの尾根も決めていませんでした。
びわ爺さんが登られた尾根を下ることも考えたのですが、びわ爺さんと同じ尾根を下りました。
この尾根は、めっけもんと思いました。緩やかに蛇行するブナ林の尾根。
うっとり夢見心地で歩いていました。ブナ林が終わるとユズリハの林でしたね。

そう、ギザギザの葉っぱ、シカではなくて、ヤマドリの食べ跡だと思います。
お世話になっている先生と朽木の山を歩いている時、教えていただきました。
ちなみに、登りの尾根は常緑樹と広葉樹の混生林でした。
谷を挟んで並ぶ尾根で植生が違うのが面白かったです。

最後は雪が腐ってズルズルの斜面でしたね。
わたしは太ももまで踏み抜き、スノーシューが倒木に引っかかり引っ張り出せず、
Kさんを5分以上待たせてしまいました。
雪の山は最後が厄介というのが多いですね(笑)。

身近なお山のあらたな風景、一期一会の輝く風景と出会ったよろこびに包まれた雪山旅でした。
びわ爺さんもこころに感じるものがたくさんあった雪山旅だったのだろうなぁ、と思います。

今回も、びわ爺さんのレポから、エネルギーをいただきました。
長々となってしまいましたが、もう少しスミマセン。

前回の賤ヶ岳のレポのお返事、
「自分ではどうしようもない「敵」とたたかうものにとって、いろんな支えや気遣い、理解と励ましは、力を与えてくれる」
とても、とても、こころに響くお言葉でした。身に降りかかった痛みは辛く、悲しい。
人は痛みを持った存在、痛みを感じる存在。
そして、己の痛みから他者の痛みを想像出来る存在。他者の痛みに寄り添うことが出来る存在。と、思います。
ウクライナのこと、世の中のこと、わたしのまわりのこと・・・思いを巡らせました。

sato
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わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、biwacoさん。

もっと奥の明神橋かピクニック公園まで入られたら…とは思っていたが、民家のない区域の除雪は後回しになるのだろう。まあ、ここから歩くことも想定内だったので仕度を済ませ出発。

6時に出てこの時間に出発できるのか。
やっぱ滋賀からは近いなあ
:!:

今朝の気温は都市部でも氷点下で、国道の温度表示も-3℃だった。20cmほどの積雪はカチンカチンで、スノーシューは背中の重し。
20分ほどで管理道路が分岐する明神橋に到着。地形図では橋を渡り右側からと、左に回り込んで尾根の先端からの取付きが可能かと思われたが、右側は削られた急傾斜の擁壁でとても無理。左回りの尾根先端も同様だ。
少し引き返してルンゼ状の斜面からトラバース気味に急斜面にチャレンジ。あ~あ、最初から核心部かいな! モチベーション急降下の気持ちを振り払って、半凍り状の雪にスノーシューを蹴り込みながらなんとか尾根上に出る。たった標高差50m登るのに40分もかかってしまった。

これは大変でしたね。
人工的な道路沿いの取りつきはヤバい所がありますね。
お疲れ様です。


ここからはクリの木が多い尾根をゆっくりと。途中、どんな下山ルートを取るか頭に描いていたが、山頂まで行ってみないと決められない。緩斜面だが足取りは重い。やはり夏の入院から半年間のブランクは足腰を弱らせている。正午までには山頂へ楽勝だろうとの考えは甘すぎた。稜線間近の雰囲気がいい二重山稜の地点に12時ジャスト。眺望はないが、陽射しもあり風も緩やかでランチにもってこいだ。

足取りは重くともチャレンジするのが一番の薬かも。
山の神が呼びますか
❓

2年前は天候が悪くほとんど眺望が無かったのだが、この日は遠くまでよく見える。南東を振り返ればひときわ高い百里ヶ岳がすぐ隣り。逆方向には湖北武奈ヶ嶽~三重獄など野坂山地の山々。遠く、伊吹山~金糞岳の稜線が霞む。

今年は近くでこの景色見てないんだよなあ。
日本酒買い目当てで北進しないとなあ。
:mrgreen:

尾根は当分、ブナの回廊だ。細めの若者ブナから幹周3mほどの立派な巨樹も見られる。
co550mあたりから雑木が煩くなり、ユズリハの迷路に邪魔される。この辺りもシカの食害で下草が薄くなっているというが、彼らが嫌いなはずの葉は食み跡だらけにされていた。

鹿も食べたものの不味かったようですね。
新芽ならトリカブトにチャレンジするのもいます。


作業中の男性に「湖畔の全線開けてくれるの?」と聞くと、ダメダメと手を振り、「今日はここまで。どこ行ってたんや?猟か?」と。なぜか背中のスノーシューが猟銃にでも見えたんだろうか?

猟師も高齢化しているから、そう見えたんでしょうね。
普通の人は歩かないのでしょう。
:lol:

17:40到着。なんと、10日前の余呉湖周回とまったく同じ下山時刻になった。

お疲れさまでした。
充実のバリ山歩きですね。
すばらしい。

                      わりばし
          
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by biwaco »

2度寝の誰かさん、こんにちは~(^_-)
ついついパソ寝してしまい、お返事遅くなりました。
biwa爺さん、こんにちは。徐々に調子を上げてきましたね。
ほんま、人生最後の踏ん張りどころの悪あがきですわ(@_@;)
今日のセンバツでも近江高校が延長13回でミラクル勝利! 
なんでも諦めたらあかんってことでしょう。
これは誰の話?洞吹さん?
うふふふ、血は争えない?(^_-)
この冬の熊川はすごい積雪でしたが、さすがに減ってきましたね。
道路わきには1m以上の雪壁ですが、路面はしっかり除雪されてました。
ここはダム完成前に一度訪れただけで、しかも山に登ってません。(偵察に行っただけ)
どんな感じになったのか見てみないとなあ。
ダム湖畔の回りに舗装された管理道路が整備され、いくつか公園(広場)が造られています。
簡単に尾根に取り付けそうに見えるけど、実地ではなかなか困難なんですね。
しかしここでやめるわけにはいきません。
いつも最初と最後がキーポイントですわ(@_@;)
尾根に乗ってしまえばなんとかなるんですけどね。
ダム完成前はここまで車で来れたんでしょうか。今は公園「跡」なんですね。
雪さえなければ今でも森林公園跡の先まで車で入れます。ピクニック公園からはダート林道ですけど。
無理せずじっくり行きましょう。そのうち取り戻せますよ。
しかし地形図で見るとこのあたりの雰囲気は良さげですね。 :D
そうですね、焦らず慌てず諦めず!をモットーに励みます。
この一帯、導師の大好きなブナも若いのから熟樹までお出迎えしてくれますよ(^^♪
この稜線からの下山ルートはこの尾根と、P650mからの尾根、さらにその先のCa660mピークからの尾根と、いろいろ考えられますね。
この尾根が一番広葉樹マークが多いか。
co660からの尾根だと駐車地近くに下れそうでベストなんですが、体力と時間を考えて安全パイを選びました。ブナが多くて急斜面もほとんどなく、いい尾根でした。
いつかあとの二つの牌もぜひツモってみたいもんですが…(^_-)
ひとりでもアトラクションやるんですね。地形図て見ても尾根の末端はかなりの急斜面。ホントに滑り落ちなくてよかったです。 :mrgreen:
透明人間になって見てたら、思わず笑ってしまうでしょうね(^_-) 何やってんや、この爺さん?て。
懲りずに先日も同じようなアトラクションやってしまいました。
ラスカル君をぶら下げてたからじゃないですか。 :lol:
「彼」は御主人以上に経年劣化で、この日は休養されていました。(^_-)
もう明神橋までは除雪完了でしょうが、その先は自然に融けるまで放置でしょうね。たぶん。
まだまだ湖北の遊び場は雪満載のようです。(^O^)/

            ~びわ爺
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by biwaco »

satoさん、レスありがとうございます。(^^♪
リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回!?
タイトルにびっくりうれしくなりました。
2月の三連休明けの月曜日、わたしもKさんと河内川ダムから若狭駒ミニ周回の雪山旅を楽しんできたのです。
そうだったんですね! 2月中旬なら今よりずっと雪が多かったでしょうね。
その前に、冒頭の文の誰かさん。あのお方ですか?
たぶん、そう(^_-) 
わたしはその前日、とあるお山に行こうと決めて4時半前に目覚ましをセットしたのですが起き上がれず、予定の40分遅れで車のエンジンをかけました。その時、いきなり違う山が訴えてきました。
急いで部屋に戻り地図を取り出し、そのお山に向かっていました。
わたしの場合、登っている時、今日はこのお山に向かうことになっていたのだ、と確信したのですが(笑)
なんだか、行くべくして、登るべくして、始めから決まっていたのかも? 結果論では済まされない、ミステリーとい言う勿れ…(@_@;)
わたしたちも、びわ爺さんと同じ場所に車を置かせていただきました。
どの尾根を登るか決めていなかったのですが、千石山からの稜線を味わいたかったので、・315~・493の尾根を登ることにしました。
森林公園からの右回りまでは決めてたのですが、時間と体力の都合で下る尾根は3本ほど地図に落としていました。山日和さんのレスにある尾根です。
・315は、この真ん中の尾根ですね。
車道から尾根に取りつこうとする時、尾根から車道に降りようとする時、ゆるやかな谷地形を確認するようにしています。
そうなんです! 今回も、ラストのアトラクションは紙一重でソウナンです。
森林公園は立派な施設だったのですね。日本の各地の山中に、かつてのレジャー施設が放置されていますよね。
何かを作りそれを維持し続けるのは難しい。そして、何かを作るということは何かを失うことなのだなぁ、とこういう光景に出会うと思ってしまいます。
今週は余呉のベルクスキー場を見てきましたが、ここもその類いですね。町興し、経済浮揚、住民サービスなどいろんな動機や理由はあるのでしょうが、動かないリフト機器や、誰もいないゲレンデを見ていると、考えさせられてしまいます。
私たちも、山頂まで頑張らず、稜線・642の少し先の雪庇の下でお昼ご飯を楽しみました。
ここの雪庇は北風を避けられる好ポイントですね。2月にはもっと大きかったかも?
P3082993.jpg
千石山への稜線は、見事な雪庇が続いていましたね。
標高650mでこんな雪庇に出会えるとは、と驚きでした。
山頂直下や尾根が広がった箇所のブナ林の情景も素敵でした。
あれが千石山かな?と左前方を眺めながら雪庇の上を歩きました。小さなアップダウンが何度もあるので、そのたびに変わる景色も楽しめました。
この尾根は、めっけもんと思いました。緩やかに蛇行するブナ林の尾根。
うっとり夢見心地で歩いていました。ブナ林が終わるとユズリハの林でしたね。
まったく予備知識はなかったのですが、傾斜の緩さと広葉樹マークを頼りにこの尾根にしたのですが、jctピークからいきなりブナのお出迎えで、ラッキーでした。
そう、ギザギザの葉っぱ、シカではなくて、ヤマドリの食べ跡だと思います。
犯人はヤマドリでしたか(@_@;) 以前、どこか忘れましたが、残雪から顔出した何本ものユズリハの若葉が完食されて葉柄だけ残っていたのを見ました。シカも背に腹は代えられぬと,齧るのかと思っていました。
びわ爺さんもこころに感じるものがたくさんあった雪山旅だったのだろうなぁ、と思います。
出会って話をしたのは、ダム管理と除雪車の関係者だけでした。あたりまえのことですが、山にかかわっているのは登山者だけじゃないことを実感しました。
身に降りかかった痛みは辛く、悲しい。
人は痛みを持った存在、痛みを感じる存在。
そして、己の痛みから他者の痛みを想像出来る存在。他者の痛みに寄り添うことが出来る存在。と、思います。
人生ラストの領域に入って、実際に体のあちこちの不調が露見しだして、初めて気づくことも多いです。元来薄情で身勝手な自分ですが、少しは他者の痛みに寄り添えたら、と自戒しております。家族に対しても、他人に対しても。

            ~びわ爺
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【江若国境】リハ山part2は河内川ダムから若狭駒をミニ周回

投稿記事 by biwaco »

わりばし大将、レスありがとさんです。
ボチボチ、山に戻ってまいりました。さて、いつまで続くやら…(@_@;)
6時に出てこの時間に出発できるのか。
やっぱ滋賀からは近いなあ :!:
そりゃ、行き先も県境ですから~(^_-)
ダムまで1時間半くらいかな。
これは大変でしたね。
人工的な道路沿いの取りつきはヤバい所がありますね。
ダムの水位に合わせて管理道路を引き直してますからね。尾根尻がカットされてしまいます。
足取りは重くともチャレンジするのが一番の薬かも。
山の神が呼びますか❓
そう、大切なのは好奇心でしょう。この「スケベ心」がなくなるとチャレンジする気力もなくなりますね(^_-)
山の神? いや、わりばしさんたちの呼び声につられて足を運んだんですけど?
今年は近くでこの景色見てないんだよなあ。
日本酒買い目当てで北進しないとなあ。 :mrgreen:
今が一番いい時季でしょ! 新酒、搾りたて、いろいろお待ちかねでっせ、大将(^_-)
鹿も食べたものの不味かったようですね。
新芽ならトリカブトにチャレンジするのもいます。
うちのワンコも、畑に落ちてる鶏の骨を拾い食いするので、叱ってます。
猟師も高齢化しているから、そう見えたんでしょうね。
普通の人は歩かないのでしょう。 :lol:
その日は、ラスカルくんはいなかったんですけどね。
お疲れさまでした。
充実のバリ山歩きですね。
すばらしい。
ありがとうございます。充実の山歩きを早く取り戻せたらと思います。

            ~びわ爺
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