【鈴鹿】お一人様限定 雪稜の雨乞岳
Posted: 2022年1月30日(日) 13:43
【日 付】2022年1月29日(土)
【山 域】鈴鹿
【コース】中道駐車地7:25---8:42いっぷく峠---10:50雨乞岳---12:40いっぷく峠---13:40御在所岳---15:00中道駐車地
【メンバー】単独
自宅のある津からは鈴鹿南部の山々から藤原岳まで望める。この時期目立つのが雨乞岳で、南部の山々の頭越しに西・東の雨乞の山容が見える。南部の山々から雪が消えても猫の耳のような雨乞だけは白く際立っている。いつもは朝明から入るのだが、今年に限っては難しい。時間をかせげた根の平峠までのコースが雪でそうもいかないようだ。鈴鹿スカイラインの三重県側が武平トンネルまで除雪されたとの情報が入ったので郡界尾根を使い雨乞岳に登ることにした。
中道駐車場に着くと三分の一ぐらい埋まっている。今日は大盛況だなと思いながらスカイラインを進むが、歩いているのは私だけで先行者もいない。スカイラインは車一台分除雪されており、凍った路面を回避しながら進む。トンネルは暗いのだろうなと思いつつ峠に向かうとトンネル内のライトが点いている。工事用車両が2台停まっておりトンネルの内壁工事をしているようだ。この工事のための除雪で、ラッキーという他ない。
トンネルを出ると除雪は終わり、スノーシューをつける。雨量計から山道に入る。いっぷく峠までは急な尾根道で、二本のヒノキの古木が出迎えてくれた。いっぷく峠から群界尾根に向けて先週のトレースが残っており、雪の沈み込みも少なくいい感じの雪質だ。尾根は方向を変えながら高度を上げていく。急な斜面のトラバースもあるが、トレースがあるので気が楽だ。三人山に近づくにつれ雪が深くなりゆるやかな斜面に雪原が広がり、谷は腰の辺りまで沈み込みそうだ。
清水頭から雨乞岳に続く稜線が対岸に見えてくれば、あとは東雨乞に向けてひたすら上るだけだ。霧氷が咲き始めると東雨乞の山頂は近い。樹林帯を抜けると霧氷の木々の向こうに鎌に御在所がきれいに見え、釈迦はガスって微妙な感じだ。山頂は相変わらず強い風が吹いてエビのシッポが発達している。東雨乞は風が強く雪が吹き飛ばされてしまうので笹原が雪の下に収まることは少ない。しかし、今年は雪がしっかり降ったおかげで雪から笹が顔を出していない。ガスっている雨乞岳に向かう。
歩き出すとガスが流れ、真っ白の雨乞岳山頂が見えてきた。山頂付近に雪庇ができ霧氷の木々を従えて静かにたたずんでいる。杉峠に向かう尾根に大岩が顔をのぞかせ、その先のイブネ台地も見える。山頂に立つと綿向山が見える。今日は滋賀県側からはだれも上ってきておらず私一人だけだ。イブネ台地も含め見渡すかぎり人影はない。しばらくすると光に照らされた伊勢湾が見えてきた。津にある日本鋼管の出っ張りも見える。今日は津からも雨乞岳の白い猫耳が見えている。こんな極上の時間が待っているとは思いもしなかった。
風もあるので来た道をもどり東雨乞を下った所で休憩をした。カップ麺の関西風肉うどんが美味しく、懐かしい味だった。さて、いっぷく峠に戻ろう。
時間も早いので、いっぷく峠から沢谷峠に下り尾根伝いに御在所に上り返すことにした。武平峠方面はだれも歩いていないようだ。雪が積もった分、枝がジャマしてヤブを漕いでいる感じだ。御岳神社の建物が見えだし大岩を越えると山頂公園に着いた。御在所岳山頂に行ったが、ここからは直接雨乞岳は見えなかった。
雪がたっぷりの公園にはいつもよりたくさんソリ滑り場が設けられていた。喧噪の公園を抜け、富士見台でスノーシューを脱ぎ、アイゼンに履き替えた。中道は、みんな下りた後で、変な時間に上ってきた単独者に会っただけで他にはだれにも会わなかった。山頂公園以外では、この人に会っただけで、静かな山行が楽しめた。
【山 域】鈴鹿
【コース】中道駐車地7:25---8:42いっぷく峠---10:50雨乞岳---12:40いっぷく峠---13:40御在所岳---15:00中道駐車地
【メンバー】単独
自宅のある津からは鈴鹿南部の山々から藤原岳まで望める。この時期目立つのが雨乞岳で、南部の山々の頭越しに西・東の雨乞の山容が見える。南部の山々から雪が消えても猫の耳のような雨乞だけは白く際立っている。いつもは朝明から入るのだが、今年に限っては難しい。時間をかせげた根の平峠までのコースが雪でそうもいかないようだ。鈴鹿スカイラインの三重県側が武平トンネルまで除雪されたとの情報が入ったので郡界尾根を使い雨乞岳に登ることにした。
中道駐車場に着くと三分の一ぐらい埋まっている。今日は大盛況だなと思いながらスカイラインを進むが、歩いているのは私だけで先行者もいない。スカイラインは車一台分除雪されており、凍った路面を回避しながら進む。トンネルは暗いのだろうなと思いつつ峠に向かうとトンネル内のライトが点いている。工事用車両が2台停まっておりトンネルの内壁工事をしているようだ。この工事のための除雪で、ラッキーという他ない。
トンネルを出ると除雪は終わり、スノーシューをつける。雨量計から山道に入る。いっぷく峠までは急な尾根道で、二本のヒノキの古木が出迎えてくれた。いっぷく峠から群界尾根に向けて先週のトレースが残っており、雪の沈み込みも少なくいい感じの雪質だ。尾根は方向を変えながら高度を上げていく。急な斜面のトラバースもあるが、トレースがあるので気が楽だ。三人山に近づくにつれ雪が深くなりゆるやかな斜面に雪原が広がり、谷は腰の辺りまで沈み込みそうだ。
清水頭から雨乞岳に続く稜線が対岸に見えてくれば、あとは東雨乞に向けてひたすら上るだけだ。霧氷が咲き始めると東雨乞の山頂は近い。樹林帯を抜けると霧氷の木々の向こうに鎌に御在所がきれいに見え、釈迦はガスって微妙な感じだ。山頂は相変わらず強い風が吹いてエビのシッポが発達している。東雨乞は風が強く雪が吹き飛ばされてしまうので笹原が雪の下に収まることは少ない。しかし、今年は雪がしっかり降ったおかげで雪から笹が顔を出していない。ガスっている雨乞岳に向かう。
歩き出すとガスが流れ、真っ白の雨乞岳山頂が見えてきた。山頂付近に雪庇ができ霧氷の木々を従えて静かにたたずんでいる。杉峠に向かう尾根に大岩が顔をのぞかせ、その先のイブネ台地も見える。山頂に立つと綿向山が見える。今日は滋賀県側からはだれも上ってきておらず私一人だけだ。イブネ台地も含め見渡すかぎり人影はない。しばらくすると光に照らされた伊勢湾が見えてきた。津にある日本鋼管の出っ張りも見える。今日は津からも雨乞岳の白い猫耳が見えている。こんな極上の時間が待っているとは思いもしなかった。
風もあるので来た道をもどり東雨乞を下った所で休憩をした。カップ麺の関西風肉うどんが美味しく、懐かしい味だった。さて、いっぷく峠に戻ろう。
時間も早いので、いっぷく峠から沢谷峠に下り尾根伝いに御在所に上り返すことにした。武平峠方面はだれも歩いていないようだ。雪が積もった分、枝がジャマしてヤブを漕いでいる感じだ。御岳神社の建物が見えだし大岩を越えると山頂公園に着いた。御在所岳山頂に行ったが、ここからは直接雨乞岳は見えなかった。
雪がたっぷりの公園にはいつもよりたくさんソリ滑り場が設けられていた。喧噪の公園を抜け、富士見台でスノーシューを脱ぎ、アイゼンに履き替えた。中道は、みんな下りた後で、変な時間に上ってきた単独者に会っただけで他にはだれにも会わなかった。山頂公園以外では、この人に会っただけで、静かな山行が楽しめた。