【日 付】2022年1月15日(土)
【山 域】南越前 藤倉山周辺
【天 候】曇り一時晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】今庄駅8:30---9:15燧ヶ城址---11:35藤倉山13:45---14:20 P634パラダイス14:50---16:10鍋倉山---
17:15今庄駅
雪が積もるのはうれしいが、降り過ぎるのも考えものだ。特に降雪直後はラッセルが大変だし、車を止める
場所にも気を遣う。
今日のプランは行程が短く、確実に登頂できて雪と遊べることをメインに考えた。しかもJRの駅からスタート
(別に電車で行くわけではないが)できるという便利さである。
今庄の駅に来てみると、手前からダンプが並んで物々しい雰囲気だった。脇を通り抜けて駐車場に回ると意
味がわかった。除雪した雪をダンプに積み込んでいるのだ。道脇にどけるだけでは追い付かないので、ダンプ
で運んで捨てているというわけである。
駐車場の横から見える線路には、長い貨物列車が停車して、ちょうど特急サンダーバードが通過して行くと
ころだった。マニアではないが、鉄道好きとしてはなかなかいい場面だ。
宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
今日はそこそこ冷え込んだので霧氷を期待していたのだが、遠望で見えた白さは木に着いた雪だったようだ。
霧氷の繊細な美しさはないものの、木々に咲いた白い花はそれはそれで美しい。
燧ヶ城の遺構も全部雪の下で、なんとなく雪面がモコモコしているだけだ。眼下の今庄の街並みの先に日野
山の美しい姿を望むことができた。
以前、カタクリ見物にここまで来たことはあるが、藤倉山への道は初めて歩く。標高が低いせいもあり常緑
樹主体の林なのだが、標高300m足らずの場所からブナが現れるのは驚きだ。
高度が上がるにつれ、パウダーだった雪が湿りを帯びてきた。
尾根上には2ヶ所送電鉄塔があり、それぞれ見事な展望を得ることができる。
視線の先に横たわる越美国境稜線の山々の姿は、これまで自分が歩いてきた数々の記憶を呼び覚ます。
眼下に見える谷あいの集落は旧北陸道の新道あたりだろうか。ちょうど下りのサンダーバードが走って行くと
ころがまるでジオラマのように見えた。
先週歩いた八飯の風況観測塔も見える。この山に展望はまったく期待していなかったので、うれしい誤算だった。
2番目の鉄塔の先からはブナ林に変わった。昨年の12月に鍋倉山からホノケ山へ歩いた時、それまでこの尾根
上にブナ林が残されているのを知らず驚いたものだった。標高が低いことと、藤倉山から鍋倉山の周回では短す
ぎて物足りないということもあって、これまでは食指の動かない山域だったのだが、実際に歩いてみると予想外
にいい山である。
大きな反射板の立つ藤倉山頂は愛想のないところだが、反射板の横に特等席があった。
正面に金草岳や部子山(もちろん日野山も)を望む大展望地だ。少し早いがここでランチタイムとすることに異論
はない。どんよりしていた空にも少し晴れ間が広がってきた。
越美国境稜線と、先月歩いた唐木岳から野見ヶ岳、日野山へと続く尾根、左の奥は越前甲と加賀大日あたりか。
さらに左へ振ると浄法寺山らしき姿も見える。そして遠くに浮かぶ白い塊りは白山御前峰だ。
少し時間が経つと左側に大汝峰が姿を現し、さらに七倉山が見え、今度は右側に別山が視界に入った。
ここより優れたランチ場所はないだろう。気が付けば2時間以上ものんびりしてしまった。
今日の本来の目的は藤倉山の山頂ではない。昨年のホノケ山への縦走時に見た634m標高点あたりに広がるブナ
林の、北側から上がるゆったりとした地形である。
あの時、もっさりとしたヤブに並ぶブナ達を、ヤブを埋め尽くすたっぷりの積雪の中で見てみたいと思っていた
のだ。
藤倉山からずっと豊かなブナの森が続く。鍋倉山の分岐から先は1ヶ月ほど前に歩いたばかりなのだが、雪の量
の違いで林床のヤブが消え、まったく違う風景になっている。
634m標高点を左から巻いて目的地に着いた。そこには予想通り、雪面からブナだけがスックと立ち並ぶパラダ
イスが待っていた。地形図には表せない小さな起伏が連続する地形は、のっぺりした雪原と違って雪面に微妙な
陰影を作り出している。
ザックを降ろしてしばし散策。思い描いた通りの風景の広がりにこころが満たされていくのを感じた。
そうこうしているうちに3時を回ってしまった。
鍋倉山の分岐まで戻って、トラバースする登山道を無視してダイレクトに下って行く。
急斜面を浮遊するように駆け下ると尾根の形が出てきて、ここにも素敵なブナ林が続いた。
但し、いいところはここまで。ここから先はあまり面白くない林相に変わり、鍋倉山の山頂も特徴のない場所で
ある。
後は登山道を辿るだけだから楽勝なのだが、ここでスケベ心が出てしまい、山頂の東からまっすぐ伸びる尾根
を選択。送電線が2本走っているので巡視路があるだろうという読みだった。
結果的には道はなく、潅木のヤブや岩盤に雪の乗った斜面と格闘する羽目になってしまった。急がば回れである。
まあ、しなくてもいい苦労を買ってでもするのが自分らしいが。
ただ、途中の鉄塔から見えた越美国境稜線の姿が素晴らしかった。午前中の風景とは違い、夕刻の残照にオレ
ンジ色に燃える雪の稜線に心を奪われる。この時間に歩いていなければ出会えなかった風景だ。
林道に着地すると雨が降り始めた。お誂え向きに目の前にあった建物で雨宿りしようと近付いてみると、なん
と今庄の火葬場だった。すぐに雨も上がったのでお世話にならずに済んだのが幸いだった。
夕闇迫る今庄宿の街並みを抜けて今庄駅へ戻ると、山積みだった雪はきれいになくなっていた。
山日和
【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
山日和さん、こんばんは。
>雪が積もるのはうれしいが、降り過ぎるのも考えものだ。特に降雪直後はラッセルが大変だし、車を止める
場所にも気を遣う。
と言いつつ雪がたっぷりで嬉しそうなお顔の山日和さんが目にうかびます(*^_^*)
>今日のプランは行程が短く、確実に登頂できて雪と遊べることをメインに考えた。しかもJRの駅からスタート
(別に電車で行くわけではないが)できるという便利さである。
そんな便利なところへとは珍しいですね。
>今庄の駅に来てみると、手前からダンプが並んで物々しい雰囲気だった。脇を通り抜けて駐車場に回ると意
味がわかった。除雪した雪をダンプに積み込んでいるのだ。道脇にどけるだけでは追い付かないので、ダンプ
で運んで捨てているというわけである。
大変ですね・・・
>駐車場の横から見える線路には、長い貨物列車が停車して、ちょうど特急サンダーバードが通過して行くと
ころだった。マニアではないが、鉄道好きとしてはなかなかいい場面だ。
男の子はみんな線路好きですね(^^)/
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
ここまでなら私でも来れそうです。
>今日はそこそこ冷え込んだので霧氷を期待していたのだが、遠望で見えた白さは木に着いた雪だったようだ。
霧氷の繊細な美しさはないものの、木々に咲いた白い花はそれはそれで美しい。
燧ヶ城の遺構も全部雪の下で、なんとなく雪面がモコモコしているだけだ。眼下の今庄の街並みの先に日野
山の美しい姿を望むことができた。
霧氷期待していてないのは残念ですが、雪があればいいですよね~~
日野山も行ってみたいなぁ。
>以前、カタクリ見物にここまで来たことはあるが、藤倉山への道は初めて歩く。標高が低いせいもあり常緑
樹主体の林なのだが、標高300m足らずの場所からブナが現れるのは驚きだ。
藤倉山~鍋倉山は地図で見てどんなところだろうと思っていました。
ブナも見られるのですね!!
>高度が上がるにつれ、パウダーだった雪が湿りを帯びてきた。
上がる方が湿るんですか??
>2番目の鉄塔の先からはブナ林に変わった。昨年の12月に鍋倉山からホノケ山へ歩いた時、それまでこの尾根上にブナ林が残されているのを知らず驚いたものだった。
ホノケ山は名前に興味がありました(笑)
>標高が低いことと、藤倉山から鍋倉山の周回では短す
ぎて物足りないということもあって、これまでは食指の動かない山域だったのだが、実際に歩いてみると予想外
にいい山である。
短すぎて物足りないと聞いてぜひ行きたくなりました(笑)
>大きな反射板の立つ藤倉山頂は愛想のないところだが、反射板の横に特等席があった。
正面に金草岳や部子山(もちろん日野山も)を望む大展望地だ。少し早いがここでランチタイムとすることに異論
はない。どんよりしていた空にも少し晴れ間が広がってきた。
越美国境稜線と、先月歩いた唐木岳から野見ヶ岳、日野山へと続く尾根、左の奥は越前甲と加賀大日あたりか。
さらに左へ振ると浄法寺山らしき姿も見える。そして遠くに浮かぶ白い塊りは白山御前峰だ。
少し時間が経つと左側に大汝峰が姿を現し、さらに七倉山が見え、今度は右側に別山が視界に入った。
ここより優れたランチ場所はないだろう。気が付けば2時間以上ものんびりしてしまった。
2時間はすごいですね~~
>今日の本来の目的は藤倉山の山頂ではない。昨年のホノケ山への縦走時に見た634m標高点あたりに広がるブナ林の、北側から上がるゆったりとした地形である。
あの時、もっさりとしたヤブに並ぶブナ達を、ヤブを埋め尽くすたっぷりの積雪の中で見てみたいと思っていた
のだ。
とっても見たくなります。
>後は登山道を辿るだけだから楽勝なのだが、ここでスケベ心が出てしまい、山頂の東からまっすぐ伸びる尾根
を選択。送電線が2本走っているので巡視路があるだろうという読みだった。
結果的には道はなく、潅木のヤブや岩盤に雪の乗った斜面と格闘する羽目になってしまった。急がば回れである。
まあ、しなくてもいい苦労を買ってでもするのが自分らしいが。
絶対に楽勝コースで下りたいです。
>ただ、途中の鉄塔から見えた越美国境稜線の姿が素晴らしかった。午前中の風景とは違い、夕刻の残照にオレンジ色に燃える雪の稜線に心を奪われる。この時間に歩いていなければ出会えなかった風景だ。
遅くなった時の特典ですね。
>林道に着地すると雨が降り始めた。お誂え向きに目の前にあった建物で雨宿りしようと近付いてみると、なん
と今庄の火葬場だった。すぐに雨も上がったのでお世話にならずに済んだのが幸いだった。
お世話にって・・・
曽爾の火葬場を思い出しました。
>夕闇迫る今庄宿の街並みを抜けて今庄駅へ戻ると、山積みだった雪はきれいになくなっていた。
物語のように綺麗な締めくくりですね(*^_^*)
ちーたろー
>雪が積もるのはうれしいが、降り過ぎるのも考えものだ。特に降雪直後はラッセルが大変だし、車を止める
場所にも気を遣う。
と言いつつ雪がたっぷりで嬉しそうなお顔の山日和さんが目にうかびます(*^_^*)
>今日のプランは行程が短く、確実に登頂できて雪と遊べることをメインに考えた。しかもJRの駅からスタート
(別に電車で行くわけではないが)できるという便利さである。
そんな便利なところへとは珍しいですね。
>今庄の駅に来てみると、手前からダンプが並んで物々しい雰囲気だった。脇を通り抜けて駐車場に回ると意
味がわかった。除雪した雪をダンプに積み込んでいるのだ。道脇にどけるだけでは追い付かないので、ダンプ
で運んで捨てているというわけである。
大変ですね・・・
>駐車場の横から見える線路には、長い貨物列車が停車して、ちょうど特急サンダーバードが通過して行くと
ころだった。マニアではないが、鉄道好きとしてはなかなかいい場面だ。
男の子はみんな線路好きですね(^^)/
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
ここまでなら私でも来れそうです。
>今日はそこそこ冷え込んだので霧氷を期待していたのだが、遠望で見えた白さは木に着いた雪だったようだ。
霧氷の繊細な美しさはないものの、木々に咲いた白い花はそれはそれで美しい。
燧ヶ城の遺構も全部雪の下で、なんとなく雪面がモコモコしているだけだ。眼下の今庄の街並みの先に日野
山の美しい姿を望むことができた。
霧氷期待していてないのは残念ですが、雪があればいいですよね~~
日野山も行ってみたいなぁ。
>以前、カタクリ見物にここまで来たことはあるが、藤倉山への道は初めて歩く。標高が低いせいもあり常緑
樹主体の林なのだが、標高300m足らずの場所からブナが現れるのは驚きだ。
藤倉山~鍋倉山は地図で見てどんなところだろうと思っていました。
ブナも見られるのですね!!
>高度が上がるにつれ、パウダーだった雪が湿りを帯びてきた。
上がる方が湿るんですか??
>2番目の鉄塔の先からはブナ林に変わった。昨年の12月に鍋倉山からホノケ山へ歩いた時、それまでこの尾根上にブナ林が残されているのを知らず驚いたものだった。
ホノケ山は名前に興味がありました(笑)
>標高が低いことと、藤倉山から鍋倉山の周回では短す
ぎて物足りないということもあって、これまでは食指の動かない山域だったのだが、実際に歩いてみると予想外
にいい山である。
短すぎて物足りないと聞いてぜひ行きたくなりました(笑)
>大きな反射板の立つ藤倉山頂は愛想のないところだが、反射板の横に特等席があった。
正面に金草岳や部子山(もちろん日野山も)を望む大展望地だ。少し早いがここでランチタイムとすることに異論
はない。どんよりしていた空にも少し晴れ間が広がってきた。
越美国境稜線と、先月歩いた唐木岳から野見ヶ岳、日野山へと続く尾根、左の奥は越前甲と加賀大日あたりか。
さらに左へ振ると浄法寺山らしき姿も見える。そして遠くに浮かぶ白い塊りは白山御前峰だ。
少し時間が経つと左側に大汝峰が姿を現し、さらに七倉山が見え、今度は右側に別山が視界に入った。
ここより優れたランチ場所はないだろう。気が付けば2時間以上ものんびりしてしまった。
2時間はすごいですね~~
>今日の本来の目的は藤倉山の山頂ではない。昨年のホノケ山への縦走時に見た634m標高点あたりに広がるブナ林の、北側から上がるゆったりとした地形である。
あの時、もっさりとしたヤブに並ぶブナ達を、ヤブを埋め尽くすたっぷりの積雪の中で見てみたいと思っていた
のだ。
とっても見たくなります。
>後は登山道を辿るだけだから楽勝なのだが、ここでスケベ心が出てしまい、山頂の東からまっすぐ伸びる尾根
を選択。送電線が2本走っているので巡視路があるだろうという読みだった。
結果的には道はなく、潅木のヤブや岩盤に雪の乗った斜面と格闘する羽目になってしまった。急がば回れである。
まあ、しなくてもいい苦労を買ってでもするのが自分らしいが。
絶対に楽勝コースで下りたいです。
>ただ、途中の鉄塔から見えた越美国境稜線の姿が素晴らしかった。午前中の風景とは違い、夕刻の残照にオレンジ色に燃える雪の稜線に心を奪われる。この時間に歩いていなければ出会えなかった風景だ。
遅くなった時の特典ですね。
>林道に着地すると雨が降り始めた。お誂え向きに目の前にあった建物で雨宿りしようと近付いてみると、なん
と今庄の火葬場だった。すぐに雨も上がったのでお世話にならずに済んだのが幸いだった。
お世話にって・・・
曽爾の火葬場を思い出しました。
>夕闇迫る今庄宿の街並みを抜けて今庄駅へ戻ると、山積みだった雪はきれいになくなっていた。
物語のように綺麗な締めくくりですね(*^_^*)
ちーたろー
Re: 【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
ちーたろーさん、どうもです。
と言いつつ雪がたっぷりで嬉しそうなお顔の山日和さんが目にうかびます(*^_^*)
わかりますか~
そんな便利なところへとは珍しいですね
駐車地も確実だし、きれいなトイレもあるのでいいですよ。たまにはこういう登山口もいいもんです。
>除雪した雪をダンプに積み込んでいるのだ。道脇にどけるだけでは追い付かないので、ダンプ
で運んで捨てているというわけである。
大変ですね・・・
部外者は雪が積もって喜んでるけど、住んでる人は大変です。
ただ、雪を片付けてるのは業者なので、積もれば積もるほど仕事が増えるんだけどね。
男の子はみんな線路好きですね(^^)/
まあ、だいたいそうでしょう。
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
ここまでなら私でも来れそうです。
ここまでって、ほとんど歩いてないんだけど。
霧氷期待していてないのは残念ですが、雪があればいいですよね~~
日野山も行ってみたいなぁ。
霧氷はオマケだと考えればいいですね。
日野山は去年初めて登りましたが、予想外にいい山でした。
藤倉山~鍋倉山は地図で見てどんなところだろうと思っていました。
ブナも見られるのですね!!
上の方だけですけど、結構いいブナ林です。
>高度が上がるにつれ、パウダーだった雪が湿りを帯びてきた。
上がる方が湿るんですか??
そうなんですよ。歩き始めはサラサラでしたが。
ホノケ山は名前に興味がありました(笑)
変わった名前ですが、ちゃんと由来がありました。
短すぎて物足りないと聞いてぜひ行きたくなりました(笑)
>ここより優れたランチ場所はないだろう。気が付けば2時間以上ものんびりしてしまった。
2時間はすごいですね~~
いやいや、普通でしょう~
>あの時、もっさりとしたヤブに並ぶブナ達を、ヤブを埋め尽くすたっぷりの積雪の中で見てみたいと思っていた
のだ。
とっても見たくなります。
それが期待通りだった時のうれしさは格別ですね。
>まあ、しなくてもいい苦労を買ってでもするのが自分らしいが。
絶対に楽勝コースで下りたいです。
まあ、そうおっしゃらずに。
>午前中の風景とは違い、夕刻の残照にオレンジ色に燃える雪の稜線に心を奪われる。この時間に歩いていなければ出会えなかった風景だ。
遅くなった時の特典ですね。
最近は毎回特典付きです。
>なんと今庄の火葬場だった。すぐに雨も上がったのでお世話にならずに済んだのが幸いだった。
お世話にって・・・
曽爾の火葬場を思い出しました。
焼かれる心配はないと思います。
>夕闇迫る今庄宿の街並みを抜けて今庄駅へ戻ると、山積みだった雪はきれいになくなっていた。
物語のように綺麗な締めくくりですね(*^_^*)
文末をどう締めるかはいつも頭を使うところです。
「もうええわ~」とか「君とはやっとれんわ~」なら楽なんだけど。
山日和
と言いつつ雪がたっぷりで嬉しそうなお顔の山日和さんが目にうかびます(*^_^*)
わかりますか~
そんな便利なところへとは珍しいですね
駐車地も確実だし、きれいなトイレもあるのでいいですよ。たまにはこういう登山口もいいもんです。
>除雪した雪をダンプに積み込んでいるのだ。道脇にどけるだけでは追い付かないので、ダンプ
で運んで捨てているというわけである。
大変ですね・・・
部外者は雪が積もって喜んでるけど、住んでる人は大変です。
ただ、雪を片付けてるのは業者なので、積もれば積もるほど仕事が増えるんだけどね。
男の子はみんな線路好きですね(^^)/
まあ、だいたいそうでしょう。
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
ここまでなら私でも来れそうです。
ここまでって、ほとんど歩いてないんだけど。
霧氷期待していてないのは残念ですが、雪があればいいですよね~~
日野山も行ってみたいなぁ。
霧氷はオマケだと考えればいいですね。
日野山は去年初めて登りましたが、予想外にいい山でした。
藤倉山~鍋倉山は地図で見てどんなところだろうと思っていました。
ブナも見られるのですね!!
上の方だけですけど、結構いいブナ林です。
>高度が上がるにつれ、パウダーだった雪が湿りを帯びてきた。
上がる方が湿るんですか??
そうなんですよ。歩き始めはサラサラでしたが。
ホノケ山は名前に興味がありました(笑)
変わった名前ですが、ちゃんと由来がありました。
短すぎて物足りないと聞いてぜひ行きたくなりました(笑)
>ここより優れたランチ場所はないだろう。気が付けば2時間以上ものんびりしてしまった。
2時間はすごいですね~~
いやいや、普通でしょう~
>あの時、もっさりとしたヤブに並ぶブナ達を、ヤブを埋め尽くすたっぷりの積雪の中で見てみたいと思っていた
のだ。
とっても見たくなります。
それが期待通りだった時のうれしさは格別ですね。
>まあ、しなくてもいい苦労を買ってでもするのが自分らしいが。
絶対に楽勝コースで下りたいです。
まあ、そうおっしゃらずに。
>午前中の風景とは違い、夕刻の残照にオレンジ色に燃える雪の稜線に心を奪われる。この時間に歩いていなければ出会えなかった風景だ。
遅くなった時の特典ですね。
最近は毎回特典付きです。
>なんと今庄の火葬場だった。すぐに雨も上がったのでお世話にならずに済んだのが幸いだった。
お世話にって・・・
曽爾の火葬場を思い出しました。
焼かれる心配はないと思います。
>夕闇迫る今庄宿の街並みを抜けて今庄駅へ戻ると、山積みだった雪はきれいになくなっていた。
物語のように綺麗な締めくくりですね(*^_^*)
文末をどう締めるかはいつも頭を使うところです。
「もうええわ~」とか「君とはやっとれんわ~」なら楽なんだけど。
山日和
Re: 【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
山日和さま
こんにちは。
ハイキングコースとして登山者に親しまれている藤倉、鍋倉山周回の山旅へ。
意外な感じがしましたが、先月、湯尾から鍋倉山ホノケ山を歩き、うつくしいブナ林とワクワクする地形に出会い、
雪がたっぷりの時の風景を見てみたい、とお話ししていたのを思い出しました。
今庄の町に情趣を感じています。
ひんやり湿り気を帯びた白灰色の薄絹で包まれたような雪国の朝の情景に、旅ごころを刺激されました。
列車を眺めながらちいさな子供の頃のわたしを感じたり、屋根に雪がたっぷり積った宿場町の風情にしんみりとなったり、
ふっと、山に向かうのを忘れていました。
お寺からお山に入ると、空気が一変しましたね。
しんと静まり返った白い森。雪をまとった気品あるブナの木を見上げ、いったいどこを歩いているのだろう、
と不思議な気持ちになりました。標高300mに満たない場所に佇むブナの木々には驚きましたね。
燧ヶ城址の展望地に立った時、しばらく動けず、風景に見入っていました。
今庄の地の物語る声を感じました。
くるりとお山で守られた今庄の町、すべてを見つめる日野山のお姿、白くつめたい氷の膜がかかったような風景に、
じんとした温かさを感じました。
送電線鉄塔からの眺めもこころに訴えてきました。
まっ白な雲が浮かぶ青い空に煌めく霧氷という、絵のような風景を夢見て、その風景に出会えた時の感激は大きいですが、
雪国、という響きがからだの奥に伝わってくる曇天の風景の中を歩いていると、
青空の時よりも、その土地、その風景の物語を感じます。
・602から藤倉山頂直下まで続くブナ林。たおやかな尾根を飾るすらりとした若いブナの木々。素敵でしたね。
最後、白い潅木のトンネルを抜けると、反射板の立つ山頂。
2時間以上も腰を下ろしていたのですね(笑)。灰色の雲が流れ、青空も広がってきました。
素晴らしい眺めに、ため息の連続でした。
連なるお山の彼方、白く輝く白山に浄土を見ました。
山頂から目的の地までも、豊かなブナ林が続きましたね。そして、目的の地は、期待通りでしたね。
残念だったのが、もう少し彷徨いたかったのに引き返す時間になってしまったことと、
コーヒーを余分に持ってこなかったこと。
稜線から鍋倉山尾根への急下降は、駆け降りるのにちょうどいい雪質で面白かったです。
お山の最後は、お寺にお参りと思っていたら、ショートカットで下ろうと。
急がば回れでしたが、この尾根にして正解でした。
ヤブの中から背伸びして見つめた、燃える越美国境稜線、夕靄たなびく南越前の情景は、こころ震えるうつくしさでした。
わたしの胸も、朱色に輝く稜線と同じ色に熱く熱く燃えていました。
林道に着地したら雨。
雨宿りしようとした建物は火葬場。そうかぁ、人生の旅の最後はここでお世話になり、煙となって空に溶けていくのだ、
と、ひとり頷いてしまいました。
まだまだ、くるくる旅の途中のわたしたちは、夕闇迫る青灰色の町へ、そしてわが家へと戻っていきました。
わたしにとって、藤倉、鍋倉山は、訪れただけだったのですね。うすぼんやりとした記憶しか残っていませんでした。
先月今月と、山日和さんと歩き、駅から歩ける、町を見つめるちいさなお山の驚きの世界を感じました。
山は、四季折々様々な表情を見せてくれますね。ちいさなお山に繰り広げられる万華鏡のような世界。
その、ひとつひとつが、一期一会のまことの世界なのですね。
山という遊びのゆたかさを感じた山旅でした。ありがとうございます。
sato
こんにちは。
ハイキングコースとして登山者に親しまれている藤倉、鍋倉山周回の山旅へ。
意外な感じがしましたが、先月、湯尾から鍋倉山ホノケ山を歩き、うつくしいブナ林とワクワクする地形に出会い、
雪がたっぷりの時の風景を見てみたい、とお話ししていたのを思い出しました。
今庄の町に情趣を感じています。
ひんやり湿り気を帯びた白灰色の薄絹で包まれたような雪国の朝の情景に、旅ごころを刺激されました。
列車を眺めながらちいさな子供の頃のわたしを感じたり、屋根に雪がたっぷり積った宿場町の風情にしんみりとなったり、
ふっと、山に向かうのを忘れていました。
お寺からお山に入ると、空気が一変しましたね。
しんと静まり返った白い森。雪をまとった気品あるブナの木を見上げ、いったいどこを歩いているのだろう、
と不思議な気持ちになりました。標高300mに満たない場所に佇むブナの木々には驚きましたね。
燧ヶ城址の展望地に立った時、しばらく動けず、風景に見入っていました。
今庄の地の物語る声を感じました。
くるりとお山で守られた今庄の町、すべてを見つめる日野山のお姿、白くつめたい氷の膜がかかったような風景に、
じんとした温かさを感じました。
送電線鉄塔からの眺めもこころに訴えてきました。
まっ白な雲が浮かぶ青い空に煌めく霧氷という、絵のような風景を夢見て、その風景に出会えた時の感激は大きいですが、
雪国、という響きがからだの奥に伝わってくる曇天の風景の中を歩いていると、
青空の時よりも、その土地、その風景の物語を感じます。
・602から藤倉山頂直下まで続くブナ林。たおやかな尾根を飾るすらりとした若いブナの木々。素敵でしたね。
最後、白い潅木のトンネルを抜けると、反射板の立つ山頂。
2時間以上も腰を下ろしていたのですね(笑)。灰色の雲が流れ、青空も広がってきました。
素晴らしい眺めに、ため息の連続でした。
連なるお山の彼方、白く輝く白山に浄土を見ました。
山頂から目的の地までも、豊かなブナ林が続きましたね。そして、目的の地は、期待通りでしたね。
残念だったのが、もう少し彷徨いたかったのに引き返す時間になってしまったことと、
コーヒーを余分に持ってこなかったこと。
稜線から鍋倉山尾根への急下降は、駆け降りるのにちょうどいい雪質で面白かったです。
お山の最後は、お寺にお参りと思っていたら、ショートカットで下ろうと。
急がば回れでしたが、この尾根にして正解でした。
ヤブの中から背伸びして見つめた、燃える越美国境稜線、夕靄たなびく南越前の情景は、こころ震えるうつくしさでした。
わたしの胸も、朱色に輝く稜線と同じ色に熱く熱く燃えていました。
林道に着地したら雨。
雨宿りしようとした建物は火葬場。そうかぁ、人生の旅の最後はここでお世話になり、煙となって空に溶けていくのだ、
と、ひとり頷いてしまいました。
まだまだ、くるくる旅の途中のわたしたちは、夕闇迫る青灰色の町へ、そしてわが家へと戻っていきました。
わたしにとって、藤倉、鍋倉山は、訪れただけだったのですね。うすぼんやりとした記憶しか残っていませんでした。
先月今月と、山日和さんと歩き、駅から歩ける、町を見つめるちいさなお山の驚きの世界を感じました。
山は、四季折々様々な表情を見せてくれますね。ちいさなお山に繰り広げられる万華鏡のような世界。
その、ひとつひとつが、一期一会のまことの世界なのですね。
山という遊びのゆたかさを感じた山旅でした。ありがとうございます。
sato
Re: 【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
satoさん、どうもです。
ハイキングコースとして登山者に親しまれている藤倉、鍋倉山周回の山旅へ。
意外な感じがしましたが、先月、湯尾から鍋倉山ホノケ山を歩き、うつくしいブナ林とワクワクする地形に出会い、雪がたっぷりの時の風景を見てみたい、とお話ししていたのを思い出しました。
無雪期に周回だけするのは考えられないコースだけど、たっぷりの雪で確実に山頂に到達できることを優先して、かつ、12月に出会ったパラダイス候補の地形を楽しめるかもということで考えました。
今庄の町に情趣を感じています。
ひんやり湿り気を帯びた白灰色の薄絹で包まれたような雪国の朝の情景に、旅ごころを刺激されました。
「ひんやり湿り気を帯びた白灰色の薄絹で包まれたような雪国の朝の情景」
素晴らしい表現ですね。あの時の空気感を見事に言い表していると思いますよ。
お寺からお山に入ると、空気が一変しましたね。
しんと静まり返った白い森。雪をまとった気品あるブナの木を見上げ、いったいどこを歩いているのだろう、と不思議な気持ちになりました。標高300mに満たない場所に佇むブナの木々には驚きましたね。
若狭でもたいてい低い標高からブナが現れるけど、登山道に入ってすぐのブナの大木には驚きました。
燧ヶ城址の展望地に立った時、しばらく動けず、風景に見入っていました。
今庄の地の物語る声を感じました。
くるりとお山で守られた今庄の町、すべてを見つめる日野山のお姿、白くつめたい氷の膜がかかったような風景に、じんとした温かさを感じました。
いい風景でしたね。重畳と続く山並みの姿もいいけれど、裏山から見下ろす町並みの広がりもまた格別のものがあります。
雪景色だからなおさらでしたね。
送電線鉄塔からの眺めもこころに訴えてきました。
まっ白な雲が浮かぶ青い空に煌めく霧氷という、絵のような風景を夢見て、その風景に出会えた時の感激は大きいですが、雪国、という響きがからだの奥に伝わってくる曇天の風景の中を歩いていると、青空の時よりも、その土地、その風景の物語を感じます。
確かにそうかもしれません。ちょっと寒々しい風景だけど、モノクロの山々の重なりは重苦しい空の色にマッチしていました。
いつもは腹立たしい送電線だけど、素晴らしい風景を見せてくれるのが痛しかゆしというところです。
最後、白い潅木のトンネルを抜けると、反射板の立つ山頂。
2時間以上も腰を下ろしていたのですね(笑)。灰色の雲が流れ、青空も広がってきました。
ああいう風景に出会うといくらでも腰を据えていられますね。しかし腰に根が生え過ぎて、パラダイスを楽しむ時間が削られてしまいました。
山頂から目的の地までも、豊かなブナ林が続きましたね。そして、目的の地は、期待通りでしたね。
残念だったのが、もう少し彷徨いたかったのに引き返す時間になってしまったことと、
コーヒーを余分に持ってこなかったこと。
あの風景が予想通りだったことに満足です。しかし、もう30分早く山頂を切り上げてたらもっと良かった。
稜線から鍋倉山尾根への急下降は、駆け降りるのにちょうどいい雪質で面白かったです。
あの下りは爽快でした。
お山の最後は、お寺にお参りと思っていたら、ショートカットで下ろうと。
急がば回れでしたが、この尾根にして正解でした。
ヤブの中から背伸びして見つめた、燃える越美国境稜線、夕靄たなびく南越前の情景は、こころ震えるうつくしさでした。
わたしの胸も、朱色に輝く稜線と同じ色に熱く熱く燃えていました。
正規の登山道からはあのオレンジに輝く風景は見えなかった、ということにしておきましょう。
林道に着地したら雨。
雨宿りしようとした建物は火葬場。そうかぁ、人生の旅の最後はここでお世話になり、煙となって空に溶けていくのだ、と、ひとり頷いてしまいました。
この日の山旅の最後で煙にならなくてよかったです。
わたしにとって、藤倉、鍋倉山は、訪れただけだったのですね。うすぼんやりとした記憶しか残っていませんでした。
山は季節を変え、コースを変えして登らないと、本当の表情を見せてくれないのかもしれません。
いや、どれもが本当の表情なんだけど、ほんの一面だけしか見ていないんでしょう。
先月今月と、山日和さんと歩き、駅から歩ける、町を見つめるちいさなお山の驚きの世界を感じました。
山は、四季折々様々な表情を見せてくれますね。ちいさなお山に繰り広げられる万華鏡のような世界。
その、ひとつひとつが、一期一会のまことの世界なのですね。
山という遊びのゆたかさを感じた山旅でした。ありがとうございます。
900mにも満たない越前の低山が面白く感じるようになってきました。
歳のせいかな?いや、感性が豊かになってきたということにしておきましょう。
山日和
ハイキングコースとして登山者に親しまれている藤倉、鍋倉山周回の山旅へ。
意外な感じがしましたが、先月、湯尾から鍋倉山ホノケ山を歩き、うつくしいブナ林とワクワクする地形に出会い、雪がたっぷりの時の風景を見てみたい、とお話ししていたのを思い出しました。
無雪期に周回だけするのは考えられないコースだけど、たっぷりの雪で確実に山頂に到達できることを優先して、かつ、12月に出会ったパラダイス候補の地形を楽しめるかもということで考えました。
今庄の町に情趣を感じています。
ひんやり湿り気を帯びた白灰色の薄絹で包まれたような雪国の朝の情景に、旅ごころを刺激されました。
「ひんやり湿り気を帯びた白灰色の薄絹で包まれたような雪国の朝の情景」
素晴らしい表現ですね。あの時の空気感を見事に言い表していると思いますよ。
お寺からお山に入ると、空気が一変しましたね。
しんと静まり返った白い森。雪をまとった気品あるブナの木を見上げ、いったいどこを歩いているのだろう、と不思議な気持ちになりました。標高300mに満たない場所に佇むブナの木々には驚きましたね。
若狭でもたいてい低い標高からブナが現れるけど、登山道に入ってすぐのブナの大木には驚きました。
燧ヶ城址の展望地に立った時、しばらく動けず、風景に見入っていました。
今庄の地の物語る声を感じました。
くるりとお山で守られた今庄の町、すべてを見つめる日野山のお姿、白くつめたい氷の膜がかかったような風景に、じんとした温かさを感じました。
いい風景でしたね。重畳と続く山並みの姿もいいけれど、裏山から見下ろす町並みの広がりもまた格別のものがあります。
雪景色だからなおさらでしたね。
送電線鉄塔からの眺めもこころに訴えてきました。
まっ白な雲が浮かぶ青い空に煌めく霧氷という、絵のような風景を夢見て、その風景に出会えた時の感激は大きいですが、雪国、という響きがからだの奥に伝わってくる曇天の風景の中を歩いていると、青空の時よりも、その土地、その風景の物語を感じます。
確かにそうかもしれません。ちょっと寒々しい風景だけど、モノクロの山々の重なりは重苦しい空の色にマッチしていました。
いつもは腹立たしい送電線だけど、素晴らしい風景を見せてくれるのが痛しかゆしというところです。
最後、白い潅木のトンネルを抜けると、反射板の立つ山頂。
2時間以上も腰を下ろしていたのですね(笑)。灰色の雲が流れ、青空も広がってきました。
ああいう風景に出会うといくらでも腰を据えていられますね。しかし腰に根が生え過ぎて、パラダイスを楽しむ時間が削られてしまいました。
山頂から目的の地までも、豊かなブナ林が続きましたね。そして、目的の地は、期待通りでしたね。
残念だったのが、もう少し彷徨いたかったのに引き返す時間になってしまったことと、
コーヒーを余分に持ってこなかったこと。
あの風景が予想通りだったことに満足です。しかし、もう30分早く山頂を切り上げてたらもっと良かった。
稜線から鍋倉山尾根への急下降は、駆け降りるのにちょうどいい雪質で面白かったです。
あの下りは爽快でした。
お山の最後は、お寺にお参りと思っていたら、ショートカットで下ろうと。
急がば回れでしたが、この尾根にして正解でした。
ヤブの中から背伸びして見つめた、燃える越美国境稜線、夕靄たなびく南越前の情景は、こころ震えるうつくしさでした。
わたしの胸も、朱色に輝く稜線と同じ色に熱く熱く燃えていました。
正規の登山道からはあのオレンジに輝く風景は見えなかった、ということにしておきましょう。
林道に着地したら雨。
雨宿りしようとした建物は火葬場。そうかぁ、人生の旅の最後はここでお世話になり、煙となって空に溶けていくのだ、と、ひとり頷いてしまいました。
この日の山旅の最後で煙にならなくてよかったです。
わたしにとって、藤倉、鍋倉山は、訪れただけだったのですね。うすぼんやりとした記憶しか残っていませんでした。
山は季節を変え、コースを変えして登らないと、本当の表情を見せてくれないのかもしれません。
いや、どれもが本当の表情なんだけど、ほんの一面だけしか見ていないんでしょう。
先月今月と、山日和さんと歩き、駅から歩ける、町を見つめるちいさなお山の驚きの世界を感じました。
山は、四季折々様々な表情を見せてくれますね。ちいさなお山に繰り広げられる万華鏡のような世界。
その、ひとつひとつが、一期一会のまことの世界なのですね。
山という遊びのゆたかさを感じた山旅でした。ありがとうございます。
900mにも満たない越前の低山が面白く感じるようになってきました。
歳のせいかな?いや、感性が豊かになってきたということにしておきましょう。
山日和
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
山日和さん こんにちは
この藤倉山から北北西に伸びる長い尾根は長いこと気になっておりました。
まず最初は敦賀から旧北陸線の線路を延々と辿って南今庄まで歩いたとき、山中トンネルトンネルを抜けると正面にずっとこの尾根を見ながら歩くことになります。南西側はかなりの急斜面なのですが、その上になだらかな尾根が延々と伸びるのを目にして、いつかはここを辿りたい・・・と思っておりました。昨年は冬に木の芽峠〜山中峠まで縦走する時にも終始、この尾根を眺めながら歩くことになったのでした。昨年は雪が少ないこともあって二の足を踏んでおりましたが、今年ことは・・・と思っておりました。
昨日、前半は山日和さんとsatoさんの後を追って、ようやくその宿願を果たして参りました。
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
写真のsatoさんの脇に写っているのもブナの大樹ですよね。この高さからめくるめく現れるブナの大樹に驚きました。
>眼下の今庄の街並みの先に日野山の美しい姿を望むことができた。
綺麗な景色ですね。昨日は日野山も完全に雲の中でした。
でも雪景色の中央を通り過ぎてゆく貨物列車やサンダーバードがここからもジオラマのように見えました。
>尾根上には2ヶ所送電鉄塔があり、それぞれ見事な展望を得ることができる。視線の先に横たわる越美国境稜線の山々の姿は、これまで自分が歩いてきた数々の記憶を呼び覚ます。
ブナの樹林を歩いている時は完全に雲の中で眺望には恵まれませんでしたが、そのかわり霧氷の幽玄な樹林を歩くことが出来ました。
>眼下に見える谷あいの集落は旧北陸道の新道あたりだろうか。ちょうど下りのサンダーバードが走って行くところがまるでジオラマのように見えた。
南今庄ですよね。霧の中から長い貨物列車が走っていくのを眺めることになりました。
>正面に金草岳や部子山(もちろん日野山も)を望む大展望地だ。少し早いがここでランチタイムとすることに異論はない。どんよりしていた空にも少し晴れ間が広がってきた。
素晴らしい展望ですね。雲の下に広がる今庄の景色しか見えなかったので、足早に通り過ぎることになりました。
>634m標高点を左から巻いて目的地に着いた。そこには予想通り、雪面からブナだけがスックと立ち並ぶパラダイスが待っていた。
地形図には表せない小さな起伏が連続する地形は、のっぺりした雪原と違って雪面に微妙な陰影を作り出している。
p634は二重尾根になっていますよね。ここを通り過ぎると実に素晴らしいブナの景色に出遭うことが出来ました。
確かにこのあたりの地図には表現できない複雑な地形はブナの樹林を一層、魅力的なものにしてくれているように思います。
折しも雲の間から光が差して、霧氷を霧氷を纏ったブナを煌めかせる様はなんとも感動的であり、ここが山行のハイライトでした。
昨日はさらに先に進み、残念な光景を目にすることになりました。
また後日、改めてご報告させて頂きたいと思います。
この藤倉山の美しい稜線のブナ林を愉しめるのも後わずかかもしれませんが、このブナ林が損なわれるとは何とも悲しく、痛ましい話です。
http://www.env.go.jp/press/108534.html
この藤倉山から北北西に伸びる長い尾根は長いこと気になっておりました。
まず最初は敦賀から旧北陸線の線路を延々と辿って南今庄まで歩いたとき、山中トンネルトンネルを抜けると正面にずっとこの尾根を見ながら歩くことになります。南西側はかなりの急斜面なのですが、その上になだらかな尾根が延々と伸びるのを目にして、いつかはここを辿りたい・・・と思っておりました。昨年は冬に木の芽峠〜山中峠まで縦走する時にも終始、この尾根を眺めながら歩くことになったのでした。昨年は雪が少ないこともあって二の足を踏んでおりましたが、今年ことは・・・と思っておりました。
昨日、前半は山日和さんとsatoさんの後を追って、ようやくその宿願を果たして参りました。
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
写真のsatoさんの脇に写っているのもブナの大樹ですよね。この高さからめくるめく現れるブナの大樹に驚きました。
>眼下の今庄の街並みの先に日野山の美しい姿を望むことができた。
綺麗な景色ですね。昨日は日野山も完全に雲の中でした。
でも雪景色の中央を通り過ぎてゆく貨物列車やサンダーバードがここからもジオラマのように見えました。
>尾根上には2ヶ所送電鉄塔があり、それぞれ見事な展望を得ることができる。視線の先に横たわる越美国境稜線の山々の姿は、これまで自分が歩いてきた数々の記憶を呼び覚ます。
ブナの樹林を歩いている時は完全に雲の中で眺望には恵まれませんでしたが、そのかわり霧氷の幽玄な樹林を歩くことが出来ました。
>眼下に見える谷あいの集落は旧北陸道の新道あたりだろうか。ちょうど下りのサンダーバードが走って行くところがまるでジオラマのように見えた。
南今庄ですよね。霧の中から長い貨物列車が走っていくのを眺めることになりました。
>正面に金草岳や部子山(もちろん日野山も)を望む大展望地だ。少し早いがここでランチタイムとすることに異論はない。どんよりしていた空にも少し晴れ間が広がってきた。
素晴らしい展望ですね。雲の下に広がる今庄の景色しか見えなかったので、足早に通り過ぎることになりました。
>634m標高点を左から巻いて目的地に着いた。そこには予想通り、雪面からブナだけがスックと立ち並ぶパラダイスが待っていた。
地形図には表せない小さな起伏が連続する地形は、のっぺりした雪原と違って雪面に微妙な陰影を作り出している。
p634は二重尾根になっていますよね。ここを通り過ぎると実に素晴らしいブナの景色に出遭うことが出来ました。
確かにこのあたりの地図には表現できない複雑な地形はブナの樹林を一層、魅力的なものにしてくれているように思います。
折しも雲の間から光が差して、霧氷を霧氷を纏ったブナを煌めかせる様はなんとも感動的であり、ここが山行のハイライトでした。
昨日はさらに先に進み、残念な光景を目にすることになりました。
また後日、改めてご報告させて頂きたいと思います。
この藤倉山の美しい稜線のブナ林を愉しめるのも後わずかかもしれませんが、このブナ林が損なわれるとは何とも悲しく、痛ましい話です。
http://www.env.go.jp/press/108534.html
山猫
Re: 【南越前】新雪の藤倉山からブナのパラダイスへ
山猫さん、どうもです。
この藤倉山から北北西に伸びる長い尾根は長いこと気になっておりました。
まず最初は敦賀から旧北陸線の線路を延々と辿って南今庄まで歩いたとき、山中トンネルトンネルを抜けると正面にずっとこの尾根を見ながら歩くことになります。
そんなことしてたんですか 凄いですね~。
昨日、前半は山日和さんとsatoさんの後を追って、ようやくその宿願を果たして参りました。
それはそれはご同慶の至りです。
写真のsatoさんの脇に写っているのもブナの大樹ですよね。この高さからめくるめく現れるブナの大樹に驚きました。
標高300mにも満たないのにビックリでした。
綺麗な景色ですね。昨日は日野山も完全に雲の中でした。
でも雪景色の中央を通り過ぎてゆく貨物列車やサンダーバードがここからもジオラマのように見えました。
それは残念!! はるか下を走る列車の姿は鉄道模型みたいで面白いですよね。
ブナの樹林を歩いている時は完全に雲の中で眺望には恵まれませんでしたが、そのかわり霧氷の幽玄な樹林を歩くことが出来ました。
どっちもあれば最高ですが、贅沢を言っちゃいけませんよね。
南今庄ですよね。霧の中から長い貨物列車が走っていくのを眺めることになりました。
そうでした。
素晴らしい展望ですね。雲の下に広がる今庄の景色しか見えなかったので、足早に通り過ぎることになりました。
展望が無ければ腰を落ち着けたくなる場所でもないですね。
p634は二重尾根になっていますよね。ここを通り過ぎると実に素晴らしいブナの景色に出遭うことが出来ました。
確かにこのあたりの地図には表現できない複雑な地形はブナの樹林を一層、魅力的なものにしてくれているように思います。
そうです。その真ん中を通り抜けてパラダイスに到着しました。
こういう微妙な地形が私もsatoさんも大好きなんです。
折しも雲の間から光が差して、霧氷を霧氷を纏ったブナを煌めかせる様はなんとも感動的であり、ここが山行のハイライトでした。
昨日はさらに先に進み、残念な光景を目にすることになりました。
また後日、改めてご報告させて頂きたいと思います。
この藤倉山の美しい稜線のブナ林を愉しめるのも後わずかかもしれませんが、このブナ林が損なわれるとは何とも悲しく、痛ましい話です。
稜線に伸びる林道以外にもっと残念な光景がありました?
12月の鍋倉山~ホノケ山レポで私が書いてた以上の惨状が出現してましたか?
山日和
この藤倉山から北北西に伸びる長い尾根は長いこと気になっておりました。
まず最初は敦賀から旧北陸線の線路を延々と辿って南今庄まで歩いたとき、山中トンネルトンネルを抜けると正面にずっとこの尾根を見ながら歩くことになります。
そんなことしてたんですか 凄いですね~。
昨日、前半は山日和さんとsatoさんの後を追って、ようやくその宿願を果たして参りました。
それはそれはご同慶の至りです。
写真のsatoさんの脇に写っているのもブナの大樹ですよね。この高さからめくるめく現れるブナの大樹に驚きました。
標高300mにも満たないのにビックリでした。
綺麗な景色ですね。昨日は日野山も完全に雲の中でした。
でも雪景色の中央を通り過ぎてゆく貨物列車やサンダーバードがここからもジオラマのように見えました。
それは残念!! はるか下を走る列車の姿は鉄道模型みたいで面白いですよね。
ブナの樹林を歩いている時は完全に雲の中で眺望には恵まれませんでしたが、そのかわり霧氷の幽玄な樹林を歩くことが出来ました。
どっちもあれば最高ですが、贅沢を言っちゃいけませんよね。
南今庄ですよね。霧の中から長い貨物列車が走っていくのを眺めることになりました。
そうでした。
素晴らしい展望ですね。雲の下に広がる今庄の景色しか見えなかったので、足早に通り過ぎることになりました。
展望が無ければ腰を落ち着けたくなる場所でもないですね。
p634は二重尾根になっていますよね。ここを通り過ぎると実に素晴らしいブナの景色に出遭うことが出来ました。
確かにこのあたりの地図には表現できない複雑な地形はブナの樹林を一層、魅力的なものにしてくれているように思います。
そうです。その真ん中を通り抜けてパラダイスに到着しました。
こういう微妙な地形が私もsatoさんも大好きなんです。
折しも雲の間から光が差して、霧氷を霧氷を纏ったブナを煌めかせる様はなんとも感動的であり、ここが山行のハイライトでした。
昨日はさらに先に進み、残念な光景を目にすることになりました。
また後日、改めてご報告させて頂きたいと思います。
この藤倉山の美しい稜線のブナ林を愉しめるのも後わずかかもしれませんが、このブナ林が損なわれるとは何とも悲しく、痛ましい話です。
稜線に伸びる林道以外にもっと残念な光景がありました?
12月の鍋倉山~ホノケ山レポで私が書いてた以上の惨状が出現してましたか?
山日和