【湖西】山納めは新雪と霧氷の三国山
Posted: 2022年1月06日(木) 22:28
【日 付】2021年12月29日(水)
【山 域】湖西 三国山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】黒河林道入口7:50~11:00明王の禿~12:10三国山14:00~16:30登山口
今年の山納めは湖西の三国山へ。前々日までの大雪で、滋賀県の北中部は一面の銀世界だ。
明王の禿へダイレクトに上がる尾根に取付こうと思っていたら先行パーティーが出発して行くところだった。
これは想定外である。急遽予定変更して、1本北側の尾根を辿ることにした。下の方は常緑樹の雑木林だが、ある程度
上がれば若いブナ林もあって悪くない。
どんよりとした空だが、少しずつ明るさが増してきたようで、背後の乗鞍岳方面から太陽が顔を出し始めた。
予定の尾根との合流点に着いたが、先ほどのパーティーのトレースはなかった。30分ほど先発して、しかも4人いた
のにこれは意外だった。と言っても、ここまでのラッセルはすべてsatoさん任せ。驚くほど回転の速い足取りでガンガン
登って行き、トレースを辿るだけの自分が離されてしまうほどである。体重差がかなりあるので、satoさんが踏んだ
跡でもズブズブと潜ってしまうこともしばしばだ。
右から谷が上がってきて、歩いている尾根とほとんど高度差がない面白い地形の場所もあり、もう少しヤブが埋まっ
ていればもっと美しいだろう。
稜線が近付く。左上方に目を遣ると、明王の禿の迫力ある岩塔が姿を見せた。斜面は雪で覆われているので普段の荒々
しい姿は白いベールに包まれて優しい印象だ。
明王の禿に着くと視界は一気に開ける。眼下に広がる琵琶湖の大観は、湖国の山ならではの見事な眺めだ。
そして赤坂山への尾根、これから向かう三国山への尾根、乗鞍岳方面もすべてが霧氷で飾られている。
少し青空が欲しいところだが贅沢は言うまい。赤坂山からのトレースもなく、今日の三国山は貸切りのようである。
当然夏道を無視して県境ラインを歩くが、出だしで方向を間違えて余計なヤブ斜面ラッセルを強いられる羽目に。
しかしそこを抜ければ若いブナ林の広がる台地。見渡す限りの霧氷の森を気持ち良く歩くことができる。
最後のひと登りで自分にとっては初めての雪の三国山頂上。何度も訪れている山頂だが、なぜかこれまで雪の三国には
縁が無かった。標識は雪の下だが潅木がすべて埋もれてはおらず、雪のドームというわけにはいかなかった。
satoさんのホームグラウンドであり、真っ白な雪原になった頂上を見せたかったらしいが、少し残念そうだ。
それでもあまり展望のない無雪期とは違って360度のパノラマは素晴らしい。こんなにいい山頂ならまた積雪期に来てみ
たいと思う。
少し風があるので北側の斜面で風を避けてランチタイム。今日は今シーズン初鍋である。これから3ヶ月あまりの間、雪
とスノーシューと鍋の季節が続く。
ランチ場の目の前の黒河峠を経て乗鞍岳へ伸びる広い尾根は、一面霧氷のブナ林が続いている。
のんびりしていたらいつの間にか2時になっていた。雪山の下りは早いとはいえ、そろそろ出発しないといけない。
登りとは少しコースを変えて、明王の禿の下の往路に合流する。
途中、思わぬ展望地に出会い、今日も午後3時の景観を楽しむ。広大な琵琶湖の奥に飛び出しているピークは武奈ヶ岳だ。
高々1200m余りとは思えない、高峰のような佇まいを見せていた。
先行のパーティーは明王の禿を往復して下山したようで、8人分の道が出来上がっていた。しかしトレース上はかえって
歩きにくく、できるだけ新雪を選んで下る。
最後はなぜか谷へ下りるトレースに導かれて余計な苦労をしてしまった。尾根を忠実に辿れば楽勝だったが、谷の雪景色
を楽しめたということで良しとしよう。
青空には恵まれなかったが、新雪と霧氷を味わえたいい山納めだった。
山日和
【山 域】湖西 三国山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】黒河林道入口7:50~11:00明王の禿~12:10三国山14:00~16:30登山口
今年の山納めは湖西の三国山へ。前々日までの大雪で、滋賀県の北中部は一面の銀世界だ。
明王の禿へダイレクトに上がる尾根に取付こうと思っていたら先行パーティーが出発して行くところだった。
これは想定外である。急遽予定変更して、1本北側の尾根を辿ることにした。下の方は常緑樹の雑木林だが、ある程度
上がれば若いブナ林もあって悪くない。
どんよりとした空だが、少しずつ明るさが増してきたようで、背後の乗鞍岳方面から太陽が顔を出し始めた。
予定の尾根との合流点に着いたが、先ほどのパーティーのトレースはなかった。30分ほど先発して、しかも4人いた
のにこれは意外だった。と言っても、ここまでのラッセルはすべてsatoさん任せ。驚くほど回転の速い足取りでガンガン
登って行き、トレースを辿るだけの自分が離されてしまうほどである。体重差がかなりあるので、satoさんが踏んだ
跡でもズブズブと潜ってしまうこともしばしばだ。
右から谷が上がってきて、歩いている尾根とほとんど高度差がない面白い地形の場所もあり、もう少しヤブが埋まっ
ていればもっと美しいだろう。
稜線が近付く。左上方に目を遣ると、明王の禿の迫力ある岩塔が姿を見せた。斜面は雪で覆われているので普段の荒々
しい姿は白いベールに包まれて優しい印象だ。
明王の禿に着くと視界は一気に開ける。眼下に広がる琵琶湖の大観は、湖国の山ならではの見事な眺めだ。
そして赤坂山への尾根、これから向かう三国山への尾根、乗鞍岳方面もすべてが霧氷で飾られている。
少し青空が欲しいところだが贅沢は言うまい。赤坂山からのトレースもなく、今日の三国山は貸切りのようである。
当然夏道を無視して県境ラインを歩くが、出だしで方向を間違えて余計なヤブ斜面ラッセルを強いられる羽目に。
しかしそこを抜ければ若いブナ林の広がる台地。見渡す限りの霧氷の森を気持ち良く歩くことができる。
最後のひと登りで自分にとっては初めての雪の三国山頂上。何度も訪れている山頂だが、なぜかこれまで雪の三国には
縁が無かった。標識は雪の下だが潅木がすべて埋もれてはおらず、雪のドームというわけにはいかなかった。
satoさんのホームグラウンドであり、真っ白な雪原になった頂上を見せたかったらしいが、少し残念そうだ。
それでもあまり展望のない無雪期とは違って360度のパノラマは素晴らしい。こんなにいい山頂ならまた積雪期に来てみ
たいと思う。
少し風があるので北側の斜面で風を避けてランチタイム。今日は今シーズン初鍋である。これから3ヶ月あまりの間、雪
とスノーシューと鍋の季節が続く。
ランチ場の目の前の黒河峠を経て乗鞍岳へ伸びる広い尾根は、一面霧氷のブナ林が続いている。
のんびりしていたらいつの間にか2時になっていた。雪山の下りは早いとはいえ、そろそろ出発しないといけない。
登りとは少しコースを変えて、明王の禿の下の往路に合流する。
途中、思わぬ展望地に出会い、今日も午後3時の景観を楽しむ。広大な琵琶湖の奥に飛び出しているピークは武奈ヶ岳だ。
高々1200m余りとは思えない、高峰のような佇まいを見せていた。
先行のパーティーは明王の禿を往復して下山したようで、8人分の道が出来上がっていた。しかしトレース上はかえって
歩きにくく、できるだけ新雪を選んで下る。
最後はなぜか谷へ下りるトレースに導かれて余計な苦労をしてしまった。尾根を忠実に辿れば楽勝だったが、谷の雪景色
を楽しめたということで良しとしよう。
青空には恵まれなかったが、新雪と霧氷を味わえたいい山納めだった。
山日和