【台高】江股の頭より水越谷トロッコ

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kzo
記事: 36
登録日時: 2014年2月12日(水) 19:24

【台高】江股の頭より水越谷トロッコ

投稿記事 by kzo »

【 日付 】2021年11月20日(土)-21日(日)
【 山域 】台高
【 天候 】晴れ
【ルート】江馬小屋P8:00-江股の頭12:00-水越12:45-P825付近飯場跡14:30-トロッコ跡15:30-P825付近テン場
      6:45テン場-宮の谷右岸尾根8:00-P1024 9:30-宮の谷P11:15
【メンバー】  kzo 他2名

昨年グーさんわりばしさんから教えていただいた、水越谷トロッコ。
どこへ続いていたのか調べたかったのですが、日帰りでは行くだけで精一杯。
今年は近道になりそうなルートをいくつか試してみたのですが、結局日帰りは断念、1泊での調査になりました。
江馬小屋登山口より江股の頭経由、水越より水越谷を降渓する事にしました。

同行メンバーの都合で金曜晩に宮の谷駐車地で前泊。
土曜朝、明るくなると同時に駐車地が埋まっていきます。
うん?グーさん??グーさんがいる!「今日行ってきます!」だけ言って、江馬小屋駐車地へ向かいました。

宮の谷と違って江馬小屋駐車場は貸し切り。江股の頭目指し行動開始。
ナンノ木平を経由して江股の頭で昼食。風は無風~微風。月曜が雨の前だからか、温かい気候です。
宮川ダム湖や大杉集落は霞んでハッキリとは見えませんでした。キノコ類もなし。
昼食後歩き始めてすぐで宮の谷右岸尾根と合流。池木屋山や水越へは
ケルンが積んである分岐を南へ。ここの下りが情報の通りトラロープが付いた激下り。
ヤブの皆さんはなぜこういう場所を通って、日帰りできるのか…私にはムリ。
ヤマツツジがなぜか満開!綺麗に咲いていました。南斜面で日当たり良好だから?
 
DSCN3366.JPG
 
下り終わると水越。南斜面の垣内俣谷は急激に下りていきますが、水越谷はなだらかな感じ。
でも絶対すぐ立ってくるハズ!よく見ると古い赤テープが水越谷に降りていきます。水汲み用?
不安ですが降りていきます。
谷に少し水が出てきた頃、二俣に到着。…あれ?ワイヤーが張ってある!滑車に似た部品もありました。
ワイヤーに固定しているのでスライドしませんので、滑車では無いけど…滑車止め?
ワイヤーは右岸高みへ続いています。
 
DSCN3393.jpg
 
トロッコはありませんでしたので谷を降りていきます。そのうち…やはり立ってきました。左岸が特に立っています。
右岸は獣道があり、辿っていけそう。
しばらくして2つ目の二俣。ここがアヤシイと思っていたのですが、右岸より見下ろすと両岸立って悪い場所、トロッコは無さそうでした。

二俣を過ぎると一旦谷は広がりますが遠くに両岸狭まっている景色が見え、ついに降渓不能か!?と思いましたが、左岸から簡単に通過でき一安心。
同行メンバーからアマゴがいる!との声、見ると20センチ程のアマゴが水の中で隠れもせず、近づいてもじっとしています。寒くて動きが鈍い?

その内見たことがある景色、P825付近の出合に到着しました。
あれ?まだ14時過ぎやん!もっと苦戦すると思っていました意外とすんなり来れました。

休憩後、P825東の谷を飯場跡に向かって登っていきます。小さな滝の下に紫色のサンショウウオがいました。大和谷にもいたぞ。

飯場跡は昨年のまま残っていました。レールが等間隔で残っています。
 
DSCN3442.jpg
 
水平に続く獣道でトロッコ跡も見に行きます。ワイヤーが続いているので昔の軌道跡かも。ここも昨年と変化無しでした。
分岐部分の軌框もそのままあります。今日は軌間を測ってみます。1050mm位。トロッコの軌間は…1070mm位。でかいです。
結局ここまで新発見は無し、時間もあるので上流側を見てみます。
トロッコのある尾根付近はレールやワイヤが確認できますが、すぐで傾斜が出て、何も無くなりました。
どうも、上流側へはトロッコは無さそうです。そういえば、大きなプーリーが軌道の上に置いてあって、あれは終点だったんですね。
トロッコはインクラインみたいに曳索で引っ張って、飯場へ100m程続いていたんだと思いました。
分岐の軌框もあるので、もしかしたら谷底へも降りていたのかも。
 
DSCN3449G.jpg
 
いずれにしても宮の谷は索道の谷ですね。トロッコは補助的なものだったんでしょうね。
今までの発見地点に線を引いてみました。
 
map1.jpg
 
最初に見た、風折滝上の索道駅、わりばしさんに教えていただいたトロッコ、グーさんに教えていただいた天井桟敷尾根の支柱、全部辻褄が合います。
ということは、索道の麓駅は宮の谷Pだと思っていましたが、もうちょと下の広い所?みたいですね。
時代は昭和30~40年頃でしょうか。プラ波板やベアリングが使われているし、古いものが見当たりません。

誰がこの設備を設置運用していたんだろう?資料は無し。高滝上の飯場や奥ノ平谷との関連も不明、尾鷲熊野の軌道索道と違い、記録が見つけられません。
裏付けのないままですが、水越谷のトロッコ調査はこれで一旦纏めたいと思います。

あ、今回トロッコの場所の木に白いビニール?が引っかかっていました。気象観測のラジオゾンデ?
降ろしてよく見たかったですが、高くて無理でした。これも気になります。何年かしたら落ちてこないかなあ。。。
 
DSCN3465.jpg
 
最後にここを教えていただいたわりばしさん、グーさん、110lのザック背負って同行してくれた(笑)メンバーに感謝です。有難うございました!!

kzo
グー(伊勢山上住人)
記事: 2223
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】江股の頭より水越谷トロッコ

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

20211123-14.jpg


kzoさん、こんばんは。速攻レポありがとう。

うん?グーさん??グーさんがいる!「今日行ってきます!」だけ言って、江馬小屋駐車地へ向かいました。

「グーさん、おはようございます。本名です」
こーゆー挨拶はとってもありがたいです。
「ダレだったっけ?」と悩まなくて済みます。
ただ、本名を名乗られてもグーは本名を覚えていなかった。

江股の頭で昼食。風は無風~微風。温かい気候です。

最後の秋を楽しむ最高にいいお天気でした。
3日後の今日は日中も霧氷が成長するような極寒でした。

ケルンが積んである分岐を南へ。ここの下りが情報の通りトラロープが付いた激下り。

ここは歩いたことがありません。
昔のテープ道を辿るつもりでいつも道迷い。毎回ルートが変わります。

その内見たことがある景色、P825付近の出合に到着しました。
あれ?まだ14時過ぎやん!もっと苦戦すると思っていました意外とすんなり来れました。


谷に沿って歩いているけど、尾根を登ったり下ったりアチコチ調査しながら下らないの?

トロッコのある尾根付近はレールやワイヤが確認できますが、すぐで傾斜が出て、何も無くなりました。
どうも、上流側へはトロッコは無さそうです。


なんだかツマラナイ結論ですね。

トロッコはインクラインみたいに曳索で引っ張って、飯場へ100m程続いていたんだと思いました。

たった100mのためにトロッコ?過剰投資じゃないかな?
最低でも1km以上はレールを敷いて欲しいな。

今までの発見地点に線を引いてみました。

天井桟敷尾根の谷を挟んで北の尾根にも引いた線上に「索道支柱」の痕跡があります。

裏付けのないままですが、水越谷のトロッコ調査はこれで一旦纏めたいと思います。

もうちょっと「新発見や~」が欲しかった。

110lのザック背負って同行してくれた(笑)メンバーに感謝です。有難うございました!!

皆さん「郷土史研究家」さんなんですか?
お疲れ様でした。

             グー(伊勢山上住人)

天井桟敷尾根を下らなかったのですね。
犬飛びルートは急傾斜で植林ばっかりでつまらないと思いますが・・・
アバター
わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】江股の頭より水越谷トロッコ

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、kzoさん。

風は無風~微風。月曜が雨の前だからか、温かい気候です。
宮川ダム湖や大杉集落は霞んでハッキリとは見えませんでした。キノコ類もなし。

この日は、暖かかったですね。
ナメコは鈴鹿ではダメでしたが、台高ではそこそこ採れました。


PA160001.JPG

谷に少し水が出てきた頃、二俣に到着。…あれ?ワイヤーが張ってある!滑車に似た部品もありました。
ワイヤーに固定しているのでスライドしませんので、滑車では無いけど…滑車止め?
ワイヤーは右岸高みへ続いています。

水越谷の探索の集大成の始まりですね。
 


水平に続く獣道でトロッコ跡も見に行きます。ワイヤーが続いているので昔の軌道跡かも。ここも昨年と変化無しでした。
分岐部分の軌框もそのままあります。今日は軌間を測ってみます。1050mm位。トロッコの軌間は…1070mm位。でかいです。
結局ここまで新発見は無し、時間もあるので上流側を見てみます。
トロッコのある尾根付近はレールやワイヤが確認できますが、すぐで傾斜が出て、何も無くなりました。
どうも、上流側へはトロッコは無さそうです。そういえば、大きなプーリーが軌道の上に置いてあって、あれは終点だったんですね。
トロッコはインクラインみたいに曳索で引っ張って、飯場へ100m程続いていたんだと思いました。
分岐の軌框もあるので、もしかしたら谷底へも降りていたのかも。

やはりそうでしたか。
突然このあたりでレールが出てくるので違和感ありありでした。
索道でレールや車輪も運んだんですかね?


いずれにしても宮の谷は索道の谷ですね。トロッコは補助的なものだったんでしょうね。
今までの発見地点に線を引いてみました。
最初に見た、風折滝上の索道駅、わりばしさんに教えていただいたトロッコ、グーさんに教えていただいた天井桟敷尾根の支柱、全部辻褄が合います。
ということは、索道の麓駅は宮の谷Pだと思っていましたが、もうちょと下の広い所?みたいですね。
時代は昭和30~40年頃でしょうか。プラ波板やベアリングが使われているし、古いものが見当たりません。

なるほど納得です。
宮の谷の下部に駐車場なっているスペースがあるので、麓駅はここなのか?


誰がこの設備を設置運用していたんだろう?資料は無し。高滝上の飯場や奥ノ平谷との関連も不明、尾鷲熊野の軌道索道と違い、記録が見つけられません。
裏付けのないままですが、水越谷のトロッコ調査はこれで一旦纏めたいと思います。

お疲れさまでした。
私たちが点で見つけたものを線でむすんでもらって感謝です。
時代の浅いものは記録に残ってないですね・・

他で使っていたレールの使いまわしかもしれませんね。
飯場をわざわざレールで建てる必要も無かったでしょうし。
他でも見かけるレールを再利用した道路のふたが千石林道にも使われていますしね。

               わりばし

kzo
記事: 36
登録日時: 2014年2月12日(水) 19:24

Re: 【台高】江股の頭より水越谷トロッコ

投稿記事 by kzo »

グーさんこんばんは。レス有難うございます!
「グーさん、おはようございます。本名です」
こーゆー挨拶はとってもありがたいです。
「ダレだったっけ?」と悩まなくて済みます。
ただ、本名を名乗られてもグーは本名を覚えていなかった。
あの後車で移動中、「kzoです!」言うの忘れた事に気づきました(笑)
最後の秋を楽しむ最高にいいお天気でした。
3日後の今日は日中も霧氷が成長するような極寒でした。
暖かい日で本当に!!助かりました。ものすごい防寒対策してたんですが(笑)
谷に沿って歩いているけど、尾根を登ったり下ったりアチコチ調査しながら下らないの?

なんだかツマラナイ結論ですね。
二股索道跡~P825は結局、沢沿いに下って、コースの下見になってしまいました。
P825到着後の夜までの時間で、トロッコの南側へ探りを入れたのですが、空振りでした。
zippさんより、この二股索道跡~トロッコまで、右岸に道跡があるとの情報いただいたので、
もう一度見に行こうか、考えてます。(来年に日帰りで)
たった100mのためにトロッコ?過剰投資じゃないかな?
最低でも1km以上はレールを敷いて欲しいな。
上流に同時代?の索道があり、トロッコの存在意義が薄い点、
トロッコ(恐らくインクラ)曳索の大きなプーリーが線路の上にそのままある点、
トロッコ上流にワイヤー以外何も見つけられなかった点を考えると、
現段階では100mのトロッコという事に…残念です。

思ったんですが、グーさん飯場の平行レールですが、あれ、本当に建材でしょうか?
レールをスノコにして、貯木場という可能性はないでしょうか?
トロッコがわずか100mの点、
その割にはワイヤのガイドはやたらすり減っている点、
妙にトロッコのサイズがでかい点は、上部と下部で索道のキャパシティが違い、載せ替えで仮置き場が必要だった?
苦しい妄想でしょうか??
天井桟敷尾根の谷を挟んで北の尾根にも引いた線上に「索道支柱」の痕跡があります。
北の尾根も見てきたいと思います。宿題ですね。
天井桟敷ルートもすみません、1度しか通ってないので、もうちょっと回数重ねてから紹介しようと思います。
皆さん「郷土史研究家」さんなんですか?
天井桟敷尾根を下らなかったのですね。
犬飛びルートは急傾斜で植林ばっかりでつまらないと思いますが・・・
いえ私以外は登山の専門家、今回は訓練で来ていただきました。
でも渡渉終えてすぐ車が見えた時は、助かった!!思いましたよ(笑)

あと、宮の谷は一応纏めましたが、奥の平谷、千石谷は宮の谷と関連ありと考えています。
引き続き(ゆっくりですが)現地・資料共に調査続けます。
また貴重な情報教えて下さい。

kzo
kzo
記事: 36
登録日時: 2014年2月12日(水) 19:24

Re: 【台高】江股の頭より水越谷トロッコ

投稿記事 by kzo »

わりばしさん、こんばんは!レス有難うございます。
この日は、暖かかったですね。
ナメコは鈴鹿ではダメでしたが、台高ではそこそこ採れました。
ナメコ、私は鈴鹿で収穫できて、期待してたんですが、空振りでした。うらやましい!
赤ゾレ山周辺ではツキヨタケが今年も山盛りでしたが…
やはりそうでしたか。
突然このあたりでレールが出てくるので違和感ありありでした。
索道でレールや車輪も運んだんですかね?
車輪は国鉄と軌間が似ているので、払い下げ品かも?
索道だとそのままぶら下げて運べますもんね。ベアリング入りで車輪と車軸は独立しています。
他で使っていたレールの使いまわしかもしれませんね。
飯場をわざわざレールで建てる必要も無かったでしょうし。
他でも見かけるレールを再利用した道路のふたが千石林道にも使われていますしね。
飯場をレールで建てる必要…そうなんです。
わりばしさんはレールはスノコで、貯木場だったと思いません?
私は下山後そう思い始めてきました。苦しいかな。。。
レールは緊締金具が付いたままになっていますので、どこかで使われたものというのは間違いありません。

宮の谷より、奥の平谷や千石谷も調査を広げたいと思います。
またよろしくお願いします!

kzo
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