【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by シュークリーム »

【 日 付 】2021年8月26日(木)
【 山 域 】台高・櫛田川支流 木屋谷川
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】万歳橋 9:15 --- 9:38 わさび谷出会い --- 10:20 口わさび谷分岐 --- 10:58 標高1100m山腹道 11:19 --- 12:23 桧塚奥峰下 13:15 --- 13:19 口わさび谷 --- 14:13 奥わさび谷出会い --- 14:41 木屋谷川出会い --- 15:00 万歳橋

万歳橋から木屋谷右岸道をゆるゆる登って行くとだんだん汗ばんでくる。右手下に見える木屋谷はいかにも涼しそうで,やっぱり万歳橋から入渓したほうがよかったかと思ったりする。1週間以上降り続いた長雨のせいで水量が多いだろうと推測し,泳ぐ必要のないわさび谷を詰めることにしたのだった。

万歳橋で出会った40代と思われる単独男性は木屋谷から奥山谷を遡行し,桧塚からまなこ谷を下山するという。沢靴ではないが沢でも歩けるというモンベル製の靴を履き,ヘルメットをかぶった気楽な装備である。「今日は水が多いですか」と聞かれ,「そうでもないです」と返したのだったが,あらためて右下の沢を見るとやはり通常よりは水量が多いようだ。沢中を歩く彼の姿を見ようと気をつけて歩いていたのだが,知らないうちに追い越してしまったようだ。

30分ほどでわさび谷出会い。清冽な水の流れに足をつけるとあっという間に体の火照りが消えてゆく。ここで一休み。今日はわさび谷を周回するだけののんびり沢行なのだ。右岸道はここで谷を渡り,奥山谷出会いに向かってさらに高度を上げている。
P8260022.jpg
岩は褶曲した縞模様が明瞭な堆積岩で,太古の海が隆起してできた地形であることを雄弁に物語っている。その岩の表面を多雨に育まれた苔が覆っている。苔の緑と広葉樹の緑が溶け合って,沢全体が緑になっている。その緑の中を流れ落ちる水とが相まって台高の沢の素敵な風景を作り上げているのだ。花崗岩の多い鈴鹿の沢の風景とはまた違う独特の風景である。
P8260033.jpg
これから遡行する予定の上流部を眺めると,それなりの傾斜の斜面を岩間滝が連続している。「こんなに急峻な谷だっけ?」。それもそのはず,標高900mから1400mまでを一挙に登り詰めているのだ。この谷を遡行するのはこれで3回目のはずだが,記憶の中の谷はもっと緩やかなのだった。
P8260042.jpg
歩き始めると下から眺めたよりもずっと簡単に進むことができた。苔に覆われた緑の岩の間を流れ落ちる白い水流はどこを切り取っても絵になりそうで,頻繁に立ち止まってはカメラのシャッターを切る。水流を綺麗に撮ろうとシャッタースピードを少し遅くしているせいで,家に帰ってから見た写真の多くがピンボケだった。それでも,ピンボケでない写真は美しく,自分の感激をそのまま写し撮ってくれたようだ。
P8260047.jpg
「やっぱり台高の谷はいい」と思う。ロープやハーネスがなくてもフリーで登ることができる幾多の小滝。緑の岩の間を流れ落ちる白い水流。上を見ると緑の広葉樹の森。登ることが全く苦にならない。
P8260056.jpg
口わさび谷との分岐を過ぎ,しばらく行くと開けた場所に広いなめ滝が現れる。日当たりがよく,桃源郷と言ってもいい趣だ。標高1100m付近の山腹ハイウエーが横切る場所だった。近くにはカツラの大木が2,3本。あとは,トチやサワグルミ,オオイタヤメイゲツ,チドリノキなど。しばらく一休み。テント泊をしたいようないい場所だけど,平地が少ないのが難か。
標高1100付近
標高1100付近
このあと,谷は少し大人しくなり,源流の雰囲気。標高1250mあたりで,絶滅危惧Ⅱ類に指定されている植物の群落を見つける。この辺りの標高1000m以上の谷間に稀に見られる植物だ。氷河期の生き残りで,特殊な環境でしか生きられないらしい。

源流近くで,本流をはずれ左俣支流に入る。口わさび谷に抜けるためにはこちらの方が近いと思ったのだ。上り詰めるとそこは奥わさび谷と口わさび谷を分ける分水尾根だった。尾根をひと登りすると桧塚奥峰直下の平坦地にでる。近くのブナの木陰に陣取って昼食休憩。目の前にひきうす平とその向こうに池小屋山,さらにそのずっと向こうに大台ケ原が見える。大台ケ原の左の方に見えるのは加茂助谷の頭の双耳峰だろう。3泊4日の台高縦走を2回ほどやったことがあるが,今はもうそんな体力も気力も残っていないだろうな。下界は厳しい残暑のようだが,ここは涼風が吹き,別天地だ。そのうち一晩を過ごしにテントを担いで来たいものだ。
口わさび谷の滝
口わさび谷の滝
昼食後は口わさび谷に降りる。奥わさび谷に比べるとやや明るい谷だ。昔は杣道があったようで,谷沿いになんとなく踏み跡が続いている。この谷も険悪な大滝などはなく,その気になれば普通の登山靴でも十分に下降することができそうだ。山腹ハイウエイを過ぎ,奥わさび谷出会いから難なく木屋谷川出会いに到着。右岸道をしばらく歩くと万歳橋だった。
木屋谷川出会い付近
木屋谷川出会い付近
癒しの谷をのんびり歩いた至福の1日だった。
                         @シュークリーム@
グー(伊勢山上住人)
記事: 2223
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

木屋谷三筋の滝
木屋谷三筋の滝


シューさん、こんにちは。むちゃくちゃ暑いですね。
こんな日でもテニスですか?

右手下に見える木屋谷はいかにも涼しそうで,やっぱり万歳橋から入渓したほうがよかったかと思ったりする。

21日は霧雨の予報だったのでさほど暑くなかったですが、三筋の滝で谷に下りて足を水に浸しました。

1週間以上降り続いた長雨のせいで水量が多いだろうと推測し,泳ぐ必要のないわさび谷を詰めることにしたのだった。

Sさんはお盆休みに木屋谷を遡行し「増水していると癒しの谷ではないですね」だったそうです。

歩き始めると下から眺めたよりもずっと簡単に進むことができた。
ロープやハーネスがなくてもフリーで登ることができる幾多の小滝。
登ることが全く苦にならない。


自分には登ることができないと判断した滝は容易に巻くことが出来るのもグーは嬉しい。

源流近くで,本流をはずれ左俣支流に入る。

その左俣はきれいな滝がありましたか?
本流は最後まで順層の階段付きの滝ばっかりでグー大満足でした。
(いつ登ったのか記憶が無いですが前回は巻いてしまったような気がする)

上り詰めるとそこは奥わさび谷と口わさび谷を分ける分水尾根だった。

鹿見平の上ですね。シロヤシオの花の時期は毎年歩きます。

口ワサビ谷も険悪な大滝などはなく,その気になれば普通の登山靴でも十分に下降することができそうだ。

登れない滝もありますが、すんなり巻けます。グーの登山靴でのコースにもなっています。

山腹ハイウエイを過ぎ,奥わさび谷出会いから難なく木屋谷川出会いに到着。

21日は山腹ハイウェイを歩き、久しぶりにワサビ谷右岸尾根を乾溜工場跡に下りました。
フェルト底では危険。チェーンスパイクに助けられる急傾斜の尾根ですが、勝負は早いです。

昨日は奥山谷出合から馬駈ケ辻までナズナさん・あきんちょと歩いてきました。
あきんちょのレポが楽しみです。

                  グー(伊勢山上住人)

奥ワサビ谷作業道手前
奥ワサビ谷作業道手前
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by シュークリーム »

シューさん、こんにちは。むちゃくちゃ暑いですね。
こんな日でもテニスですか?


グーさん,おはようございます。
緊急事態宣言で公共の運動施設はすべて閉鎖で,テニスコートも閉鎖されてしまいました。しばらくは土日に山へ行こうかと思っています。


Sさんはお盆休みに木屋谷を遡行し「増水していると癒しの谷ではないですね」だったそうです。

そうですね。私も去年の梅雨時期に行きましたが,なかなか豪快でした。

自分には登ることができないと判断した滝は容易に巻くことが出来るのもグーは嬉しい。

そうですね。周りの雰囲気はいいし,癒しの谷ですね。

その左俣はきれいな滝がありましたか?
本流は最後まで順層の階段付きの滝ばっかりでグー大満足でした。
(いつ登ったのか記憶が無いですが前回は巻いてしまったような気がする)


そうですか。やっぱり本流の方が正解のようですね。今度行くときは本流へ行ってみます。

登れない滝もありますが、すんなり巻けます。グーの登山靴でのコースにもなっています。

そうですね。距離は短いし,雰囲気もいいので通常の登山道としても使えそうです。


21日は山腹ハイウェイを歩き、久しぶりにワサビ谷右岸尾根を乾溜工場跡に下りました。
フェルト底では危険。チェーンスパイクに助けられる急傾斜の尾根ですが、勝負は早いです。


わさび谷右岸尾根ですか。まなこ谷左岸尾根にもなっている尾根ですか?最後が急斜面になっていそうですね。

昨日は奥山谷出合から馬駈ケ辻までナズナさん・あきんちょと歩いてきました。
あきんちょのレポが楽しみです。


癒しの源流歩きですね。私もそのうち歩いてみます。

                
                         @シュークリーム@
skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by skywalk »

シュークリームさん、こんばんは。
台高の沢には一度行きたいと思いつつ未だ果たせず、このまま終わってしまいそうです。
台高の沢はレベル高そうだし、デビューするとしたらこの辺りがいいのでしょうか。
写真を見るとどの滝も苔がたっぷり付いていて熟成された日本庭園みたいですね。
この辺りは森も素晴らしいから正しく桃源郷ですね。
私のテント泊デビューは桧塚、池小屋山を縦走した時の仙石山が初めてでした。誰もいない山中で一人眠るのは、ちょっと不安でした。シューさんなら慣れたものなんでしょうね。
何時かはと思っているだけではなかなか実現しそうにありませんが、引退期限も迫ってきた感じがするし踏ん切りつけて行かなきゃですかね。
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by シュークリーム »

skywalkさん,おはようございます。

台高の沢には一度行きたいと思いつつ未だ果たせず、このまま終わってしまいそうです。
台高の沢はレベル高そうだし、デビューするとしたらこの辺りがいいのでしょうか。


台高や南紀の沢は鈴鹿と比べると規模が大きく,なかなか取り付き難いかもしれませんね。その中で木屋谷川周辺は癒しの谷で雰囲気もいいのでおすすめです。苔に覆われた岩の間を流れ落ちる白い水流はどこを切り取っても絵になります。

写真を見るとどの滝も苔がたっぷり付いていて熟成された日本庭園みたいですね。
この辺りは森も素晴らしいから正しく桃源郷ですね。


周りは植林ですが,沢の周囲だけは自然林がそのまま残されています。千秋林業のおかげですね。

私のテント泊デビューは桧塚、池小屋山を縦走した時の仙石山が初めてでした。誰もいない山中で一人眠るのは、ちょっと不安でした。シューさんなら慣れたものなんでしょうね。
何時かはと思っているだけではなかなか実現しそうにありませんが、引退期限も迫ってきた感じがするし踏ん切りつけて行かなきゃですかね。


千石山を下った奥の平谷の源頭部ですね。あそこは稜線のすぐ下なのに水が流れていていいテントサイトですね。2度ほど泊まったことがあります。安心できる場所ですね。
skywalkさんはテント泊は苦手のようですが,私は自宅にいるよりもよく眠れたりします。
また台高にもお出かけください。
                         @シュークリーム@
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by 山日和 »

シュークリさん、こんばんは。
木屋谷本流は何度も歩いていますが、ワサビ谷は「口」の方を一度遡行しただけです。
それも30年以上前。 :lol:

万歳橋から木屋谷右岸道をゆるゆる登って行くとだんだん汗ばんでくる。右手下に見える木屋谷はいかにも涼しそうで,やっぱり万歳橋から入渓したほうがよかったかと思ったりする。1週間以上降り続いた長雨のせいで水量が多いだろうと推測し,泳ぐ必要のないわさび谷を詰めることにしたのだった。

水量が多くても、別に無理やり泳ぐ「必要」はないと思いますが・・・ :mrgreen:

万歳橋で出会った40代と思われる単独男性は木屋谷から奥山谷を遡行し,桧塚からまなこ谷を下山するという。

へえー、そんな人もいるんですね。

岩は褶曲した縞模様が明瞭な堆積岩で,太古の海が隆起してできた地形であることを雄弁に物語っている。

私にはその雄弁な弁舌が聞こえませんでした。 :mrgreen:

その岩の表面を多雨に育まれた苔が覆っている。苔の緑と広葉樹の緑が溶け合って,沢全体が緑になっている。その緑の中を流れ落ちる水とが相まって台高の沢の素敵な風景を作り上げているのだ。花崗岩の多い鈴鹿の沢の風景とはまた違う独特の風景である。

そうですね。湿度が高いんでしょうか、苔むした谷は独特の味わいがありますよね。

これから遡行する予定の上流部を眺めると,それなりの傾斜の斜面を岩間滝が連続している。「こんなに急峻な谷だっけ?」。それもそのはず,標高900mから1400mまでを一挙に登り詰めているのだ。この谷を遡行するのはこれで3回目のはずだが,記憶の中の谷はもっと緩やかなのだった。

大滝上の渡渉点あたりから見る谷は結構急ですよね。

水流を綺麗に撮ろうとシャッタースピードを少し遅くしているせいで,家に帰ってから見た写真の多くがピンボケだった。それでも,ピンボケでない写真は美しく,自分の感激をそのまま写し撮ってくれたようだ。

そうなんですよね。いちいち三脚立てるわけにもいかないし。

「やっぱり台高の谷はいい」と思う。ロープやハーネスがなくてもフリーで登ることができる幾多の小滝。緑の岩の間を流れ落ちる白い水流。上を見ると緑の広葉樹の森。登ることが全く苦にならない。

最近台高や大峰の沢はご無沙汰です。また行かないとなあ。

このあと,谷は少し大人しくなり,源流の雰囲気。標高1250mあたりで,絶滅危惧Ⅱ類に指定されている植物の群落を見つける。この辺りの標高1000m以上の谷間に稀に見られる植物だ。氷河期の生き残りで,特殊な環境でしか生きられないらしい。

なんでしょう。気になる気になる。 :D

源流近くで,本流をはずれ左俣支流に入る。口わさび谷に抜けるためにはこちらの方が近いと思ったのだ。上り詰めるとそこは奥わさび谷と口わさび谷を分ける分水尾根だった。尾根をひと登りすると桧塚奥峰直下の平坦地にでる。

いいところですよね。この尾根は二俣から上がったことあります。

昼食後は口わさび谷に降りる。奥わさび谷に比べるとやや明るい谷だ。昔は杣道があったようで,谷沿いになんとなく踏み跡が続いている。この谷も険悪な大滝などはなく,その気になれば普通の登山靴でも十分に下降することができそうだ。

その昔、ヤマケイか岳人だかにガイドが載ってたので行きましたが、やや拍子抜けした記憶があります。

                  山日和
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by シュークリーム »

山日和さん,こんにちは。

シュークリさん、こんばんは。
木屋谷本流は何度も歩いていますが、ワサビ谷は「口」の方を一度遡行しただけです。
それも30年以上前。 :lol:


そうですか,機会があったら一度奥ワサビ谷にも行ってくださいませ。山日和さん好みの谷だと思いますよ。

水量が多くても、別に無理やり泳ぐ「必要」はないと思いますが・・・ :mrgreen:

木屋谷本流を巻き巻きで行ってしまうといいところが半減してしまうと思うので,この谷はやっぱ流心にこだわってなんぼの谷だと思っとります。

万歳橋で出会った40代と思われる単独男性は木屋谷から奥山谷を遡行し,桧塚からまなこ谷を下山するという。

へえー、そんな人もいるんですね。


結構そういうルートをたどる人も多いと思いますね。

そうですね。湿度が高いんでしょうか、苔むした谷は独特の味わいがありますよね。

はい,苔の緑と水の白がいいコントラストになっていて,好きな風景です。

これから遡行する予定の上流部を眺めると,それなりの傾斜の斜面を岩間滝が連続している。「こんなに急峻な谷だっけ?」。それもそのはず,標高900mから1400mまでを一挙に登り詰めているのだ。この谷を遡行するのはこれで3回目のはずだが,記憶の中の谷はもっと緩やかなのだった。

大滝上の渡渉点あたりから見る谷は結構急ですよね。


そうですね。結構急に見えるんですよね。登ってみると意外に登りやすいんですけど。険悪な大滝もないしのんびり遊ばせてもらえるいい谷です。

最近台高や大峰の沢はご無沙汰です。また行かないとなあ。

ぜひおいで下さいませ。

このあと,谷は少し大人しくなり,源流の雰囲気。標高1250mあたりで,絶滅危惧Ⅱ類に指定されている植物の群落を見つける。この辺りの標高1000m以上の谷間に稀に見られる植物だ。氷河期の生き残りで,特殊な環境でしか生きられないらしい。

なんでしょう。気になる気になる。 :D


ほんとはこんなこと書かない方がいいんですけど,見つけた嬉しさと自慢したさでつい書いちゃいました。今度会った時にこっそり教えますね。

昼食後は口わさび谷に降りる。奥わさび谷に比べるとやや明るい谷だ。昔は杣道があったようで,谷沿いになんとなく踏み跡が続いている。この谷も険悪な大滝などはなく,その気になれば普通の登山靴でも十分に下降することができそうだ。

その昔、ヤマケイか岳人だかにガイドが載ってたので行きましたが、やや拍子抜けした記憶があります。


大滝などを期待していくと拍子抜けだと思いますが,谷の雰囲気の良さ,谷を詰めた後の風景など,私は好きですね。のんびりと歩いてみたい谷です。
                         @シュークリーム@
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by バーチャリ »

シュークリーム さん こんにちは



【 ルート 】万歳橋 9:15 --- 9:38 わさび谷出会い --- 10:20 口わさび谷分岐 --- 10:58 標高1100m山腹道 11:19 --- 12:23 桧塚奥峰下 13:15 --- 13:19 口わさび谷 --- 14:13 奥わさび谷出会い --- 14:41 木屋谷川出会い --- 15:00 万歳橋


写真 苔むした沢めちゃ綺麗ですね。
一度歩いて見たいです(^^)/
イワタバコも付いていますが 花は終わったのでしょうか?


歩き始めると下から眺めたよりもずっと簡単に進むことができた。苔に覆われた緑の岩の間を流れ落ちる白い水流はどこを切り取っても絵になりそうで,頻繁に立ち止まってはカメラのシャッターを切る。水流を綺麗に撮ろうとシャッタースピードを少し遅くしているせいで,家に帰ってから見た写真の多くがピンボケだった。それでも,ピンボケでない写真は美しく,自分の感激をそのまま写し撮ってくれたようだ。



最近はカメラは持っていきません
スマホで済ませています。



口わさび谷との分岐を過ぎ,しばらく行くと開けた場所に広いなめ滝が現れる。日当たりがよく,桃源郷と言ってもいい趣だ。標高1100m付近の山腹ハイウエーが横切る場所だった。近くにはカツラの大木が2,3本。あとは,トチやサワグルミ,オオイタヤメイゲツ,チドリノキなど。しばらく一休み。テント泊をしたいようないい場所だけど,平地が少ないのが難か。


最近 レポにトチやサワグルミが出て来ますね。
オオイタヤメイゲツはわかりますが
チドリノキ初めて聞きましたが どんな木でしょう調べてみますね。


このあと,谷は少し大人しくなり,源流の雰囲気。標高1250mあたりで,絶滅危惧Ⅱ類に指定されている植物の群落を見つける。この辺りの標高1000m以上の谷間に稀に見られる植物だ。氷河期の生き残りで,特殊な環境でしか生きられないらしい。


何を隠そうここが気になりました。
絶滅危惧ですか  花 ?  
盗掘されたら大変ですから書けないですよね。


癒しの谷をのんびり歩いた至福の1日だった。


綺麗な苔の世界を写真で見せて頂き 有難うございました。


 バーチャリ
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】櫛田川水系木屋谷川 わさび谷(奥わさび谷遡行,口わさび谷下降)

投稿記事 by シュークリーム »

あらら,バーチャリさんじゃないですか。ご無沙汰しています。
この前の三ノ峰のレポ,楽しく読ませていただきました。私は福井県に15年間住んでいましたので,上小池から三ノ峰のルートは通ったがあります。お元気そうで何よりです。


写真 苔むした沢めちゃ綺麗ですね。
一度歩いて見たいです(^^)/
イワタバコも付いていますが 花は終わったのでしょうか?


はい,苔むした岩の緑とその間から流れ落ちる水の白がとてもいいコントラストで,沢全体が素晴らしい雰囲気です。この雰囲気をうまく写真に写し取れないかと苦労しています。
イワタバコはあまり気にせずに通り過ぎちゃいました。ごめんなさい。


最近はカメラは持っていきません
スマホで済ませています。


沢歩きしようと思うと防水カメラが必要なので。最近はスマホも防水のものが出ているようですね。

最近 レポにトチやサワグルミが出て来ますね。
オオイタヤメイゲツはわかりますが
チドリノキ初めて聞きましたが どんな木でしょう調べてみますね。

チドリノキはモミジの仲間ですが,葉はモミジらしくないです。台高の沢沿いには普通にありますね。

何を隠そうここが気になりました。
絶滅危惧ですか  花 ?  
盗掘されたら大変ですから書けないですよね。


本当は書かないほうがいいんですが,見つけた嬉しさと自慢したさで書いてしまいました。今度会った時にこそっと教えますね。やっぱ盗掘が怖いので。

綺麗な苔の世界を写真で見せて頂き 有難うございました。

機会があったら台高の沢にもお越しくださいませ。
とびきりの癒し渓を案内しますよ。
                         @シュークリーム@
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