【台高】木屋谷川本流遡行 青田発電所取水ダムから万歳橋まで
Posted: 2021年8月06日(金) 15:40
【 日 付 】2021年8月5日(木)
【 山 域 】台高・櫛田川支流 木屋谷川
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】菅谷出会い駐車場 8:44 --- 8:55 入渓地点 --- 10:38 誉橋下 --- 12:02 万歳橋(昼食)13:29 --- 14:01 駐車地
毎日猛暑が続いている。こんなに暑いともう沢に逃げるしかない。木屋谷川で水遊びをしようと思うのだが,駐車場から万歳橋までの林道歩きが嫌だ。ということで,駐車場近くの青田発電所取水ダムから入渓することにした。まあ,ワサビ谷出会いか奥山谷出会い付近まで行けば御の字だろう。
雨子庵主は不在のようなので素通りする。菅谷出会い駐車場から少し歩くと青田発電所取水ダムへの階段。「関係者以外進入禁止」という看板が出ているので,順法精神旺盛な私はここからは下りず,10mほど先にあるカーブミラーのところから降りることにする。ここから降りるのは初めてだと思っていたのだが,前回の2年前にもここから降りたらしい。釣り人のものと思われる踏み跡があり,河原に降りることができた。 すぐ目の前に豪快な10m滝が関門のように立ちふさがっている。本流の滝だけあってこの時期でも水量は豊富だ。一見,とても登れそうに見えないのだが,右岸ルンゼを辿ると簡単に登ることができる。 このあと大きな滝は出てこない。ボルダリングができそうな大岩がゴロゴロしていて,その大岩の間を水が豪快に落ちている。いわゆる本流の風景が広がっている。この大岩の弱点を探りながら登っていくのは結構楽しい。幸いなことに全く手がつけられない滝は一箇所だけで,あとはフリーで登ることができるので,意外に楽しい。 しばらく進むとその取りつく島がない滝が立ちふさがっている。大岩の両端から水が流れ落ち,両岸とも岩で塞がれているので全く登れそうな気がしない。左岸斜面を登ると細引きが垂れ下がっている。釣り人のものだろう。少し行くと下降用のものと思われる別の細引き。こんな細引きに体を預ける気がしない。前回来た時はロープを持っていなかったので林道まで上がってしまったのだが,今回はロープを出して懸垂下降で沢に戻った。ロープを出したのはこの1回だけだった。ここら辺がこのコースの核心部のようで,ほかの場所に比べると傾斜がきついが,その分ルートファインディングが面白くて楽しめるところだ。 このあとは,やはり大岩の間をルートファインディングしながらの遡行になる。単独なので,安全第一で進んでいくが,それでも進むことができる。左岸側に岩室がある。前回はここがシカの寝床になっていたようで,小鹿を脅かしてしまったのだが,今回は何もいないようだ。私が驚かしてしまったので,引き払ったのだろうか。 身体のすぐ横を何かが飛ぶ音がした。とっさに足元を見るとマムシだった。それほど大きなやつではないが,知らずに近くに手を伸ばしてしまったようだ。地面に落ちた状態で威嚇姿勢を取っている。ある程度大きくなったマムシは逃げない。喧嘩するつもりもないので,こちらのほうから引くことにする。それにしても危なかった。 しばらく行くと今度はガマガエルがお昼寝中だ。お昼寝の邪魔にならないようにそっと写真を撮らせてもらう。
万歳橋の手前で再び登れない滝が出現。右岸の林道に上がるとすぐに万歳橋だった。ちょうどいい時間なので万歳橋のたもとで昼食にする。日陰にいると暑さなどどこかに行ってしまったようで,濡れた身体はむしろ寒いくらいだ。気持ちがいいので,のんびりしてしまう。確か,今日も猛暑の予想だったけど,予想が外れたのだろうかと思ってしまう。 地面に落としたおにぎりのかけらをアリたちが一生懸命巣に運び込もうとしている。その奮闘をじっと見ていると面白くて,ついつい見入ってしまう。自分たちの身体よりも大きいご飯粒を何匹かで協力しながら運び,地面の中に消えていくのを見ると時間を忘れてしまうようだ。
そんなことをしている間に身体が冷えてきて,もう一度沢に戻ろうという気が無くなってしまった。ここで戻ったらやぶレポが書けないなあと思いながら,でもやぶレポを書くために山に来ているわけじゃないしと思い返す。まあ,その時の気持ちで行動すればいい。
万歳橋から駐車地まで歩いてわずか30分だった。こんな近い距離で3時間も楽しませてもらったのだ。それもタダで。沢というのはなんと素晴らしい大人の遊園地なんだろう。
スメールの近くまで降りると熱波が襲ってきた。やっぱり今日も猛暑だったみたいだ。
【 山 域 】台高・櫛田川支流 木屋谷川
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】菅谷出会い駐車場 8:44 --- 8:55 入渓地点 --- 10:38 誉橋下 --- 12:02 万歳橋(昼食)13:29 --- 14:01 駐車地
毎日猛暑が続いている。こんなに暑いともう沢に逃げるしかない。木屋谷川で水遊びをしようと思うのだが,駐車場から万歳橋までの林道歩きが嫌だ。ということで,駐車場近くの青田発電所取水ダムから入渓することにした。まあ,ワサビ谷出会いか奥山谷出会い付近まで行けば御の字だろう。
雨子庵主は不在のようなので素通りする。菅谷出会い駐車場から少し歩くと青田発電所取水ダムへの階段。「関係者以外進入禁止」という看板が出ているので,順法精神旺盛な私はここからは下りず,10mほど先にあるカーブミラーのところから降りることにする。ここから降りるのは初めてだと思っていたのだが,前回の2年前にもここから降りたらしい。釣り人のものと思われる踏み跡があり,河原に降りることができた。 すぐ目の前に豪快な10m滝が関門のように立ちふさがっている。本流の滝だけあってこの時期でも水量は豊富だ。一見,とても登れそうに見えないのだが,右岸ルンゼを辿ると簡単に登ることができる。 このあと大きな滝は出てこない。ボルダリングができそうな大岩がゴロゴロしていて,その大岩の間を水が豪快に落ちている。いわゆる本流の風景が広がっている。この大岩の弱点を探りながら登っていくのは結構楽しい。幸いなことに全く手がつけられない滝は一箇所だけで,あとはフリーで登ることができるので,意外に楽しい。 しばらく進むとその取りつく島がない滝が立ちふさがっている。大岩の両端から水が流れ落ち,両岸とも岩で塞がれているので全く登れそうな気がしない。左岸斜面を登ると細引きが垂れ下がっている。釣り人のものだろう。少し行くと下降用のものと思われる別の細引き。こんな細引きに体を預ける気がしない。前回来た時はロープを持っていなかったので林道まで上がってしまったのだが,今回はロープを出して懸垂下降で沢に戻った。ロープを出したのはこの1回だけだった。ここら辺がこのコースの核心部のようで,ほかの場所に比べると傾斜がきついが,その分ルートファインディングが面白くて楽しめるところだ。 このあとは,やはり大岩の間をルートファインディングしながらの遡行になる。単独なので,安全第一で進んでいくが,それでも進むことができる。左岸側に岩室がある。前回はここがシカの寝床になっていたようで,小鹿を脅かしてしまったのだが,今回は何もいないようだ。私が驚かしてしまったので,引き払ったのだろうか。 身体のすぐ横を何かが飛ぶ音がした。とっさに足元を見るとマムシだった。それほど大きなやつではないが,知らずに近くに手を伸ばしてしまったようだ。地面に落ちた状態で威嚇姿勢を取っている。ある程度大きくなったマムシは逃げない。喧嘩するつもりもないので,こちらのほうから引くことにする。それにしても危なかった。 しばらく行くと今度はガマガエルがお昼寝中だ。お昼寝の邪魔にならないようにそっと写真を撮らせてもらう。
万歳橋の手前で再び登れない滝が出現。右岸の林道に上がるとすぐに万歳橋だった。ちょうどいい時間なので万歳橋のたもとで昼食にする。日陰にいると暑さなどどこかに行ってしまったようで,濡れた身体はむしろ寒いくらいだ。気持ちがいいので,のんびりしてしまう。確か,今日も猛暑の予想だったけど,予想が外れたのだろうかと思ってしまう。 地面に落としたおにぎりのかけらをアリたちが一生懸命巣に運び込もうとしている。その奮闘をじっと見ていると面白くて,ついつい見入ってしまう。自分たちの身体よりも大きいご飯粒を何匹かで協力しながら運び,地面の中に消えていくのを見ると時間を忘れてしまうようだ。
そんなことをしている間に身体が冷えてきて,もう一度沢に戻ろうという気が無くなってしまった。ここで戻ったらやぶレポが書けないなあと思いながら,でもやぶレポを書くために山に来ているわけじゃないしと思い返す。まあ,その時の気持ちで行動すればいい。
万歳橋から駐車地まで歩いてわずか30分だった。こんな近い距離で3時間も楽しませてもらったのだ。それもタダで。沢というのはなんと素晴らしい大人の遊園地なんだろう。
スメールの近くまで降りると熱波が襲ってきた。やっぱり今日も猛暑だったみたいだ。