【台高】奥ノ平谷出合よりシャッポ山へ

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kzo
記事: 36
登録日時: 2014年2月12日(水) 19:24

【台高】奥ノ平谷出合よりシャッポ山へ

投稿記事 by kzo »

【 日付 】2021年7月24日(土)
【 山域 】台高
【 天候 】晴れ
【ルート】千石林道ゲート8:00-10:25(P817経由)シャッポ山-11:30県境稜線
      -12:30シャッポ山-13:30集材機-15:20千石林道ゲート
【メンバー】  単独

皆さまより遅れること約10年、何を今更なコース、ヒネリの無いレポですが、ご容赦ください。

江馬小屋谷や宮の谷出合の橋には、釣りやキャンプの車がたくさん停まっています。
今日の目標はシャッポ山周辺の地形や、ワイヤや索道の跡を確認する事。

恥ずかしながらこの山域は奥ノ平左岸道(摂津林道)を飯場跡まで行ったのが1度だけ、ほぼ初見なので、要は下見なのです。

千石林道ゲート前で準備をしていると、工事の方がゲートを通過されました。今日は作業日の様子。
一旦、林道から奥ノ平谷出合へ降り、シャッポ山への尾根を登りますが、すぐに岩壁が出てきて、素直に尾根芯が登れません。
P817の手前も岩尾根、使えそうな獣道を選んで登っていきます。
この辺になると植林が無くなってシャクナゲが目立ってきました。千石林道の工事の音が聞こえてきます。

標高1050mを越えた辺りで大きな岩尾根、大きく東に巻きました。
この辺りで奥ノ平谷左岸道からのルートと合流するはず…ですが、それらしい道やテープ等を見つけられません。
帰りの算段が気になりますが、とりあえずシャッポ山、できれば県境稜線まで目指します。

尾根にはワイヤ(しかも太い!)が多数ありますが残された巨樹も多数、伐採は途中で終わったのでしょうか?
P1206の近くでは巻き増しに使う?ラチェットの様なものがありました。
索道なら尾根の乗り越しにある支柱の部材がある筈ですが、見つけられません。

リョウブ?の花の甘い匂いが立ち込めています。
時間はまだありそう、県境稜線まで歩いておきたい!西へ進みます。
遠くに大峰、南に赤倉山?何だか見たことある様な風景、10年程経ってますが、かつてここを歩いた!事は覚えていました。
県境稜線です。
DSCN2899G.jpg

檜塚奥峰方面にそれらしい開けた場所が見えますが…檜塚奥峰?
DSCN2901.JPG
帰りが気になるのですぐUターン。尾根には赤と黄のテープがありました。
シャッポ山に戻ったのは12時半過ぎ。往路の尾根で下るのが怖いので、南に降りて奥ノ平谷左岸道飯場跡を目指します。
こちらの方が利用者は多いはず。

…と思って、P1026を目指し降り始めますが、いきなり左側が絶壁に!遠くに谷底が見えます。
壁を巻いて降りていきますが、テープも見つけられず。思っていたよりここを使う人は少ない模様。

どこにあるのか判らなかったP1026の尾根は見つける事ができました。
この尾根の根の部分から南へ降りる事ができるはず!
踏み跡も断片的でガレに消えていきます。地図の地形は信用して良いのか?
目に入る地形、GPSと地図を見比べながら慎重に下ります。

小さな谷の向こうに、戦車の様な物が見えました。やぶレポにあるのはこれの事か!!
放置された集材機がありました。昭和40年の物だそうです。
DSCN2922.jpg
よく見る極太のワイヤが巻いてあります。今までこんな太さのワイヤは索道で使うものと思っていましたが、集材機で使っていたんですね。
だから航空写真では解り難いのかも。もしかしたら立ち木に滑車を付ける事で、途中で向きも変えられるのかも。

ワイヤに沿って降りていくと、見た事のある飯場跡でした。そうか、こんな近くに集材機があったのか。
大きな水音が聞こえてきましたが、サスケ滝ではない筈。
ここからは知った道です。安心して左岸道を歩いて、お地蔵様に無事下山を感謝して、ゲートまで戻る事ができました。
今度はこの奥、サスケ滝まで行ってみたいな。

帰ってから「近畿の山と谷(S16年版)」の当該部分を見てみました。以下感想です。
「蓮の山々は谷は深刻で悪場が多く」本当に深刻ですね。ピッタリの言葉だと思いました。
「部落の路傍に山上道と刻した古い石の道標」そんなのがあったのか!今度探してみよう。
「橋を渡つて奥ノ平谷に入る。」出合の本流左岸に石垣ありましたね。橋が架かっていたのか。
「谷奥にトヨダ系の某製材會社が」現在大台町で施業してる会社?
「約二十分進むと道は岐れ、右は奥ノ平の手前にある山林小屋で終る」左岸道(摂津林道)の事かな。
「左をとつて谷べりに下り、橋を渡つて右岸に移る」右岸破線道の事かな。
「やがて崖の細道は思ひもよらぬ廣い臺地に出た、ここは將来ケーブルの架線場」右岸の飯場跡の事かな。
架線が無い頃はどうやって出材してたんだろ?ここも調べてみよう。
行きたいところが一杯です!

kzo
グー(伊勢山上住人)
記事: 2223
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】奥ノ平谷出合よりシャッポ山へ

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

kzoさん、こんばんは。お久しぶり~。

【 日付 】2021年7月24日(土)
皆さまより遅れること約10年、何を今更なコース、ヒネリの無いレポですが、ご容赦ください。


シャッポ尾根をこの季節に登りましたか。手を浸ける湧き水もない尾根なのに。

江馬小屋谷や宮の谷出合の橋には、釣りやキャンプの車がたくさん停まっています。

そう! 今は水遊びの季節ですよ!

今日の目標はシャッポ山周辺の地形や、ワイヤや索道の跡を確認する事。

kzoさん、トロッコだけでなく架線も探索してください。
架線がどのように張り巡らされていたのか興味があります。

千石林道ゲート前で準備をしていると、工事の方がゲートを通過されました。今日は作業日の様子。

また千石林道が歩きやすくなるのですね。嬉しいな。
工事が終わって次の大雨が降るとまた荒れてしまうのですが。

シャッポ山への尾根を登りますが、すぐに岩壁が出てきて、素直に尾根芯が登れません。
P817の手前も岩尾根、使えそうな獣道を選んで登っていきます。


はい。よく踏まれたシカ道を辿って登れば正解です。

標高1050mを越えた辺りで大きな岩尾根、大きく東に巻きました。

グーもヤマシャクの様子を見るために左から巻きます。
昔は右からも巻きましたが。

この辺りで奥ノ平谷左岸道からのルートと合流するはず…ですが、

岩嵓を巻き終わった尾根はまだ合流しませんね。

尾根にはワイヤ(しかも太い!)が多数ありますが残された巨樹も多数、伐採は途中で終わったのでしょうか?

ほとんどが材にならない曲がってる木じゃないですか?
真っすぐな木は全部切られたと思います。

檜塚奥峰方面にそれらしい開けた場所が見えますが…檜塚奥峰?

左端が奥峰と思います。(zippさんに「違う!」と叱られるかも?)

P1026を目指し降り始めますが、テープも見つけられず。思っていたよりここを使う人は少ない模様。

ルートは・1026より谷地を挟んだ西側ですね。
どこでも歩けるので踏み跡ははっきりしていないと思います。

地図の地形は信用して良いのか?

地形図通りの地形だったでしょ?

小さな谷の向こうに、戦車の様な物が見えました。やぶレポにあるのはこれの事か!!

はい。ほとんどの人は「小さな谷の向こう」を歩いていると思います。

今度はこの奥、サスケ滝まで行ってみたいな。

サスケ滝までと言わず、さらに奥の平峰まで登り返して行って下さいな。

架線が無い頃はどうやって出材してたんだろ?ここも調べてみよう。
行きたいところが一杯です!


レポを楽しみに待っています。


                   グー(伊勢山上住人)

木梶トロッコ跡で導水管に気付きました。水力で製材をしていたのでしょうか?
取水している沢の水量が乏しすぎるけど、機能していたのだろうか?
添付ファイル
20210717-23.jpg
20210717-22.jpg
kzo
記事: 36
登録日時: 2014年2月12日(水) 19:24

Re: 【台高】奥ノ平谷出合よりシャッポ山へ

投稿記事 by kzo »

グーさんご無沙汰してます!こんばんは。
>シャッポ尾根をこの季節に登りましたか。手を浸ける湧き水もない尾根なのに。
>そう! 今は水遊びの季節ですよ!
そうなんです、帰りの左岸道の水場がどれだけ嬉しかったことか!(笑)
水遊びはヒルいないのですか?私は今回は遭遇しませんでした。
>kzoさん、トロッコだけでなく架線も探索してください。
>架線がどのように張り巡らされていたのか興味があります。
本当にどうやって出材してたんでしょうね。
残念ながら今のところ資料は未発見、現場から推測するだけですね。。。
引き続き調査します!
>ルートは・1026より谷地を挟んだ西側ですね。
>どこでも歩けるので踏み跡ははっきりしていないと思います。
本当にどこでも歩けそうですね。岩壁にビビってしまいました。
ヤマレコの軌跡も今回参考にしてルート考えたんですが、意識しすぎたかも。
そうか、小さな谷の向こうを歩くんですね。今度はそうします。

グーさんから頂いた宿題も忘れてません!ぼちぼちですが見てきますので!
>木梶トロッコ跡で導水管に気付きました。水力で製材をしていたのでしょうか?
>取水している沢の水量が乏しすぎるけど、機能していたのだろうか?
レール跡を辿った先の場所ですね。水少ないですよね。ここで水貯めていたんでしょうか。写真の設備や付近の護岸がコンクリートなので、明治大正ではなさそうですよね。

でも終点の架線場から辿ると、導水管の下の広場(工場跡?)に出てしまう…路盤が高低差をつけて平行に続くのも謎ですよね。

木梶周辺の現場以外の調査ですが、所有者はS13年に加賀林業に、後に田中林業に商号変更という情報があり、また、木梶一帯は木原氏の所有である、運材は木馬と架線が殆どでトロッコは見た事ないという証言もある様です(泣)。こちらも引き続き要調査ですね。

また報告します!

kzo
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