【鈴鹿】国見峠でゴジラ(?)に出会う
Posted: 2021年7月02日(金) 20:58
標高の高い武平峠から久しぶりに御在所岳に登る。帰りは雨乞岳から帰るつもり。途中の行程は、体調と天気の状況とで決める。
【鈴鹿】御在所岳、高昌山、クラシ、銚子、イブネ、杉峠ノ頭、雨乞岳、東雨乞岳、三人山、沢谷ノ頭を周回
【日付】2021年6月25日(金)
【山域】鈴鹿山脈
【メンバー】単独
【天候】小雨のち曇り時々晴れのち雨
【ルート】武平峠トンネル西駐車地8:10---8:15武平峠---9:12御在所岳---9:17望湖台---10:02山上公園駅---10:17富士見岩---10:30見晴台---10:40山上公園駅---10:58国見峠---ゴジラ岩---上水晶谷---千種街道---高昌山南西尾根---高昌山---イブネ北端---14:26クラシ---14:45銚子---15:22イブネ---佐目峠---15:46杉峠ノ頭---15:55杉峠16:02---16:25雨乞岳---16:35東雨乞岳---17:01三人山---17:29沢谷ノ頭---18:06国道477号---18:16駐車地
この日の天気予報は、三者三様。気象庁とウェザーニュース、どちらかが、傘マーク、もう一方は、曇り。てんくらはA予報。家を出かけるときは明るい曇りだった。ところが、国道477号を登り始めたら、雨が降って来た。希望荘のところで停まって様子を見る。小雨。中止にしようか迷う。傘をさして御在所岳だけでも登ろうと思い、武平峠に向かう。こんな天気の平日でも、裏道登山口あたりには登山者が何人もいた。しかしながら、さすがに、旧料金所駐車場や武平峠駐車場はガラガラ。
武平峠のトンネル西の駐車地には、すでに4台の車が停まっていた。雨はほとんど降ってない。ひんやりとして涼しい。準備して出発。ストックは持たずに、代わりに、傘を持って行く。カッパなんて、土砂降りなら着るが、小雨なら、着たり脱いだり面倒だし、暑くて着てられない。靴には、利くのかどうか分からないが、『ヒル下がりのジョニー』を噴射。随分、前に購入したのだが、初めて使う。
トンネル上を横切り、花崗岩が風化した、ザレた急登の登山道を登る。しばらくで、登山道の武平峠に着く。上空はガスっているが比較的明るい。道にベニサラサドウダンの花が落ちている。さすがに木には花が付いてない。ザレ道から今度は、岩の急登に変わる。暑くはないが疲れる。岩に腰を下ろして休憩した。国道477号は見えるが、鎌ヶ岳は、全くガスの中。
40分ほど登ると傾斜は緩くなり、しばらくで御在所山頂部の舗装道路に出た。まずは、三角点に行く。自分の記録を確認したら、18回目の御在所岳だったが、7年ぶりだった。随分、久しぶりで、自分でも驚く。それまでは、毎年のように来ていた。積雪期にも、よく来た。
次に、望湖台に行く。展望は、いまひとつ。雨乞岳、イブネはガスの中。七人山は見える。スキーゲレンデを通ってロープウェイ山上公園駅に行こうと思ったが、ガスガスでスキー場斜面が全く見えない。仕方がないので、アスファルト道で向かう。
標高が高いからか、ここには、まだ、ベニサラサドウダンやサラサドウダンが咲いていた。白い花の咲く木もたくさんあった。名前が分からないので、家に帰ってから図鑑で調べると、サワフタギらしい。
カモシカ広場を越すと、一気にガスが消えた。それまで、全く見えなかった御在所岳が、一気にきれいに見えるようになった。登山者や観光客とすれ違う。特に観光客は、こんな日でも、結構、おみえだった。
山上公園駅から富士見岩展望台に行ってみた。ロープウェイがよく見えた。とても急登のロープウェイだ。湯の山温泉駅が、真下に見える。迫力のある展望。残念ながら、標高の高いところは、まだガスが掛かっている。見晴台からの展望は無かった。鎌ヶ岳方面はガスの中。
この先、どこを歩くか考える。出来れば、国見岳にも行って、どこかで、イブネの台地に上がって、雨乞岳から下山、なんて大風呂敷を考えていた。天気は、ガスは掛かっているが、明るくなってきた。ところが、左足の靴の先端部分のソールが剥がれてしまった。このまま、御在所岳表道で下山しようかとも考えた。
靴は、かかと部分は、まだしっかり付いている。持っていた紐で、靴の甲の真ん中辺りをしばってみた。なんとかなりそうだ。上水晶谷を降り、杉峠から雨乞岳に登って下山しようと思い、裏道を国見峠に降りる。花崗岩質のザレ道で足場を確かめながらゆっくり降りる。数名の登山者とすれ違う。
国見峠から上水晶谷に向かう。目の前に、大きな岩が現れた。中央やや下に水平に筋が入っていて、そこに尖った石がならべてあり、口に見える。よく見ると、目もある。カバかゴジラのように見える。ここには、何度か来たことがあるが、この岩を意識したことは記憶にない。
上水晶谷は久しぶりに歩く。赤テープがたくさん巻かれていて、迷わない。もっとも谷に沿って降りていけばいいだけなのだが。ときどき、白い花をたくさん付けた木がある。ヤマボウシだ。花の写真を撮りたいところだが、木が高く、木の近くまで寄ると花は上の方にあって写せない。
地獄谷の分岐を過ごすと、空は晴れてきた。日差しが谷に射す。千草街道に出た。朝明界隈でよく見る、白と青のきれいなプレートが、何枚も設置されていた。神崎川に出て、小峠に向かいイブネに上がりたい気持ちもあったが、千草街道を杉峠に向かう。
上水晶谷からコクイ谷出合は、何度も歩いている道だ。新緑がきれいだ。コクイ谷出合から杉峠は、あまり記憶に無い。コクイ谷を渡渉し、対岸に上がり、しばらくで一度、渡渉して、神崎川左岸斜面のトラバース道をゆっくり登って行く。高昌山南西尾根のところで、休憩。地図を見る。
高昌山南西尾根は、まだ歩いたことが無い。見上げると、なだらかな尾根だ。やぶも無い。高昌山まで標高差250mほどだ。時間は、まだ1時。やはり、イブネに寄って行こうと思い直し、高昌山南西尾根を初めて登る。今まで、イブネには小峠からの尾根や、クラシに上がる900ピーク尾根、等を使った。
小峠の尾根は、結構、急斜面。やせ尾根と言うほどではないが細い尾根、かつ、岩場がある。高昌山南西尾根の方がもっと急だと勝手に思っていた。尾根がなだらかで、道が九十九折ってあったりして、こちらの方がはるかに登り易かった。岩場もない。踏ん張らなければならないようなところは無かった。高昌山にはプレートが見当たらなかった。ここからイブネ北端まではなだらかな稜線。ブナの木もあった。イブネ北端で休憩。
まずは、クラシに向かう。分厚い緑の苔が絨毯のように広がっている。なんといっても展望がいい。クラシには、真新しいプレートが掛けられていた。
次に銚子に向かう。日差しが暑いが、風が少しあって気持ちがいい。イブネや銚子ヶ口を眺めながら稜線を歩く。銚子には、木の上の方に、古いプレートが掛かっていた。
銚子からイブネに向かうのは、熊ノ戸平に降りてもよかったが、ダウンアップが疲れそうなので、来た道をのんびり戻る。イブネ北端の手前に10頭くらいの鹿の群れがいた。すぐに気付かれてしまい、何頭かは逃げて行ったが、4頭が、ずっとこちらを見ている。ゆっくり近づいていくと、逃げて行った。
イブネには、立派な新しいプレートが立てられていた。朝明のタイプとは異なる。杉峠にも、同様のプレートが立てられていた。杉峠の杉は、完全に枯れていた。すぐ横に、新たな杉の若木が伸びていた。
雨乞岳に登る途中で振り返ると、琵琶湖が見えた。よく見ると、北の方は、御池岳も見えている。御在所岳だけは、残念ながら、ずっとガスが掛かったままだった。
雨乞岳に上がると、みるみるガスが覆ってきた。展望があっと言う間に全く無くなった。すぐに東雨乞岳に向かう。東雨乞岳からは郡界尾根を降りる。降りると言っても、三人山の手前までで、そこからは、アップダウン。どちらかと言うと、アップが多い。雨も少し降ってきた。
木の幹に書かれたいっぷく峠の表示を見て一安心。あとは、茨谷に九十九降りて、国道を武平峠に向かう。緩い登り道だが、非常に長く感じた。雨はあがっていた。
クロオ
【鈴鹿】御在所岳、高昌山、クラシ、銚子、イブネ、杉峠ノ頭、雨乞岳、東雨乞岳、三人山、沢谷ノ頭を周回
【日付】2021年6月25日(金)
【山域】鈴鹿山脈
【メンバー】単独
【天候】小雨のち曇り時々晴れのち雨
【ルート】武平峠トンネル西駐車地8:10---8:15武平峠---9:12御在所岳---9:17望湖台---10:02山上公園駅---10:17富士見岩---10:30見晴台---10:40山上公園駅---10:58国見峠---ゴジラ岩---上水晶谷---千種街道---高昌山南西尾根---高昌山---イブネ北端---14:26クラシ---14:45銚子---15:22イブネ---佐目峠---15:46杉峠ノ頭---15:55杉峠16:02---16:25雨乞岳---16:35東雨乞岳---17:01三人山---17:29沢谷ノ頭---18:06国道477号---18:16駐車地
この日の天気予報は、三者三様。気象庁とウェザーニュース、どちらかが、傘マーク、もう一方は、曇り。てんくらはA予報。家を出かけるときは明るい曇りだった。ところが、国道477号を登り始めたら、雨が降って来た。希望荘のところで停まって様子を見る。小雨。中止にしようか迷う。傘をさして御在所岳だけでも登ろうと思い、武平峠に向かう。こんな天気の平日でも、裏道登山口あたりには登山者が何人もいた。しかしながら、さすがに、旧料金所駐車場や武平峠駐車場はガラガラ。
武平峠のトンネル西の駐車地には、すでに4台の車が停まっていた。雨はほとんど降ってない。ひんやりとして涼しい。準備して出発。ストックは持たずに、代わりに、傘を持って行く。カッパなんて、土砂降りなら着るが、小雨なら、着たり脱いだり面倒だし、暑くて着てられない。靴には、利くのかどうか分からないが、『ヒル下がりのジョニー』を噴射。随分、前に購入したのだが、初めて使う。
トンネル上を横切り、花崗岩が風化した、ザレた急登の登山道を登る。しばらくで、登山道の武平峠に着く。上空はガスっているが比較的明るい。道にベニサラサドウダンの花が落ちている。さすがに木には花が付いてない。ザレ道から今度は、岩の急登に変わる。暑くはないが疲れる。岩に腰を下ろして休憩した。国道477号は見えるが、鎌ヶ岳は、全くガスの中。
40分ほど登ると傾斜は緩くなり、しばらくで御在所山頂部の舗装道路に出た。まずは、三角点に行く。自分の記録を確認したら、18回目の御在所岳だったが、7年ぶりだった。随分、久しぶりで、自分でも驚く。それまでは、毎年のように来ていた。積雪期にも、よく来た。
次に、望湖台に行く。展望は、いまひとつ。雨乞岳、イブネはガスの中。七人山は見える。スキーゲレンデを通ってロープウェイ山上公園駅に行こうと思ったが、ガスガスでスキー場斜面が全く見えない。仕方がないので、アスファルト道で向かう。
標高が高いからか、ここには、まだ、ベニサラサドウダンやサラサドウダンが咲いていた。白い花の咲く木もたくさんあった。名前が分からないので、家に帰ってから図鑑で調べると、サワフタギらしい。
カモシカ広場を越すと、一気にガスが消えた。それまで、全く見えなかった御在所岳が、一気にきれいに見えるようになった。登山者や観光客とすれ違う。特に観光客は、こんな日でも、結構、おみえだった。
山上公園駅から富士見岩展望台に行ってみた。ロープウェイがよく見えた。とても急登のロープウェイだ。湯の山温泉駅が、真下に見える。迫力のある展望。残念ながら、標高の高いところは、まだガスが掛かっている。見晴台からの展望は無かった。鎌ヶ岳方面はガスの中。
この先、どこを歩くか考える。出来れば、国見岳にも行って、どこかで、イブネの台地に上がって、雨乞岳から下山、なんて大風呂敷を考えていた。天気は、ガスは掛かっているが、明るくなってきた。ところが、左足の靴の先端部分のソールが剥がれてしまった。このまま、御在所岳表道で下山しようかとも考えた。
靴は、かかと部分は、まだしっかり付いている。持っていた紐で、靴の甲の真ん中辺りをしばってみた。なんとかなりそうだ。上水晶谷を降り、杉峠から雨乞岳に登って下山しようと思い、裏道を国見峠に降りる。花崗岩質のザレ道で足場を確かめながらゆっくり降りる。数名の登山者とすれ違う。
国見峠から上水晶谷に向かう。目の前に、大きな岩が現れた。中央やや下に水平に筋が入っていて、そこに尖った石がならべてあり、口に見える。よく見ると、目もある。カバかゴジラのように見える。ここには、何度か来たことがあるが、この岩を意識したことは記憶にない。
上水晶谷は久しぶりに歩く。赤テープがたくさん巻かれていて、迷わない。もっとも谷に沿って降りていけばいいだけなのだが。ときどき、白い花をたくさん付けた木がある。ヤマボウシだ。花の写真を撮りたいところだが、木が高く、木の近くまで寄ると花は上の方にあって写せない。
地獄谷の分岐を過ごすと、空は晴れてきた。日差しが谷に射す。千草街道に出た。朝明界隈でよく見る、白と青のきれいなプレートが、何枚も設置されていた。神崎川に出て、小峠に向かいイブネに上がりたい気持ちもあったが、千草街道を杉峠に向かう。
上水晶谷からコクイ谷出合は、何度も歩いている道だ。新緑がきれいだ。コクイ谷出合から杉峠は、あまり記憶に無い。コクイ谷を渡渉し、対岸に上がり、しばらくで一度、渡渉して、神崎川左岸斜面のトラバース道をゆっくり登って行く。高昌山南西尾根のところで、休憩。地図を見る。
高昌山南西尾根は、まだ歩いたことが無い。見上げると、なだらかな尾根だ。やぶも無い。高昌山まで標高差250mほどだ。時間は、まだ1時。やはり、イブネに寄って行こうと思い直し、高昌山南西尾根を初めて登る。今まで、イブネには小峠からの尾根や、クラシに上がる900ピーク尾根、等を使った。
小峠の尾根は、結構、急斜面。やせ尾根と言うほどではないが細い尾根、かつ、岩場がある。高昌山南西尾根の方がもっと急だと勝手に思っていた。尾根がなだらかで、道が九十九折ってあったりして、こちらの方がはるかに登り易かった。岩場もない。踏ん張らなければならないようなところは無かった。高昌山にはプレートが見当たらなかった。ここからイブネ北端まではなだらかな稜線。ブナの木もあった。イブネ北端で休憩。
まずは、クラシに向かう。分厚い緑の苔が絨毯のように広がっている。なんといっても展望がいい。クラシには、真新しいプレートが掛けられていた。
次に銚子に向かう。日差しが暑いが、風が少しあって気持ちがいい。イブネや銚子ヶ口を眺めながら稜線を歩く。銚子には、木の上の方に、古いプレートが掛かっていた。
銚子からイブネに向かうのは、熊ノ戸平に降りてもよかったが、ダウンアップが疲れそうなので、来た道をのんびり戻る。イブネ北端の手前に10頭くらいの鹿の群れがいた。すぐに気付かれてしまい、何頭かは逃げて行ったが、4頭が、ずっとこちらを見ている。ゆっくり近づいていくと、逃げて行った。
イブネには、立派な新しいプレートが立てられていた。朝明のタイプとは異なる。杉峠にも、同様のプレートが立てられていた。杉峠の杉は、完全に枯れていた。すぐ横に、新たな杉の若木が伸びていた。
雨乞岳に登る途中で振り返ると、琵琶湖が見えた。よく見ると、北の方は、御池岳も見えている。御在所岳だけは、残念ながら、ずっとガスが掛かったままだった。
雨乞岳に上がると、みるみるガスが覆ってきた。展望があっと言う間に全く無くなった。すぐに東雨乞岳に向かう。東雨乞岳からは郡界尾根を降りる。降りると言っても、三人山の手前までで、そこからは、アップダウン。どちらかと言うと、アップが多い。雨も少し降ってきた。
木の幹に書かれたいっぷく峠の表示を見て一安心。あとは、茨谷に九十九降りて、国道を武平峠に向かう。緩い登り道だが、非常に長く感じた。雨はあがっていた。
クロオ