【奥美濃】魚金山へ久し振りのスノーシュー山行
Posted: 2021年1月20日(水) 16:38
久々の投稿です。お手柔らかにとうぞ。
2021年1月17日(日)曇り 奥美濃 魚金山〜舟山周遊
cenちゃん そばつる 兔夢 高尾駐車地7:00ー標高640m8:50ー魚金山三角点10:10ー
標高890m休憩地11:00〜12:10ー高尾山12:35ー
点名:高尾谷13:50ー点名:宇津志15:05ー点名:舟山15:55ー
車道16:50ー駐車地17:35
前日の降雨と意外な高温で道中は融雪が進んでいた。
雪が残っているのか、という一抹の不安を抱えつつ高尾に向かった。
根尾川右岸の集落を南に少し下った道幅の広くなった場所に駐車。
傍らの農道に仕掛けられた檻の中で罠にかかった鹿が暴れていた。
この頃、根尾では鹿を狙っていると思えるハンターを良く見かける。
駆除を行っているのかもしれない。
この檻もその一環なのだろうか。
目的の尾根末端まで徒歩で道を戻る。
取付きの尾根には何故だか路上からフィックスロープがあり
これをありがたく使わせてもらって尾根上にあがる。
わずかな竹林を越えると植林になる。
雪の中に一本の筋のよう踏み跡が付いてそこだけ土が見えていた。
人のではなく鹿が付けたものらしい。
随分往来があるようだ。
この時も百メートルほど前を2,3頭の鹿が先行し時折警戒音を発していた。 わずかに進んだ所に立派な社が二棟、建っていた。
片方は秋葉神社だった。
登山の安全祈願をして先に進む。
根尾村史によれば
南北朝時代初期のわずかな期間、この尾根には城が築かれたらしい。
足利尊氏と新田義貞の覇権の名残であるその跡を見たかった。
標高340mあたりは確かに広々とした平でその雰囲気がある。
城跡を過ぎると標高差250mの急登が始まる。
雪は薄く壷足で登っていく。
意外と登りやすい。
途中、岩のゴロゴロしている斜面があった。
中には信仰の対象となりそうな巨岩もあった。
この辺り、雪が腐り気味で慎重に登る。
不図樹間をみれば朝靄にけむる金華山が見えた。
意外と近い。
高度を上げると雪も深くなり、
平坦になった所でスノーシューを装着。
cenちゃんはこの日のために名古屋まで出向いて購入。
はじめてのスノーシューは少し違和感を感じるようだ。
稜線までの急登はそばつるが先導。
スノーシューで頑張る彼の姿を初めて見た。
雪面は前日の雨と高温ためか春先のように締まって快適だ。
cenちゃんは慣れないスノーシュー歩行に戸惑い気味。
途中、伐採地に出て南側の展望が広がった。
岐阜から西濃の山々が見渡せた。
目前に周遊先の宇津志、舟山が見えるがまだまだ遠い。
魚金山に樹林がいいというイメージはなかったが
この尾根の樹林はなかなかの雰囲気だ。
快適雪上歩行と相まって登路に選んで良かったと思う。 稜線上の樹林は伐採が入っているためか疎らだ。
だがそのおかげで奥美濃北部の展望が広がる。
花房山、雷倉、ツルベケ岳、舟伏山といった山が眼前に並ぶ。
奥に鎮座する能郷白山の白さが際立っていた。
広がる奥美濃の展望にしばし足を止めて見とれる。
曇ってはいるがこれだけの展望があれば文句はない。
無風で寒さを感じずにすむのもありがたい。
南側には養老山脈から四日市のコンビナートまで確認できた。 魚金山山頂を目指して雪稜を進む。
南側にわずかに雪庇が見られた。
三角点には山名板が掲げられていた。
しかしここが頂上ではない。
最高点は更に西に進んだ所でそこが頂上と呼ぶのに相応しい。
わずかで最高点に到達。
ここを訪れるのは2004年3月以来だ。
その頃、伐採地だった北側は奥美濃の絶好の展望地だった。
今は成長した檜に覆われてその面影もない。
そのかわり南側が伐採されて新たな展望が広がっていた。
晴れていれば伊勢湾まで見えるのかもしれない。 最高点を後に西へ向かう。
少し雑味のある感じだがそこそこの樹林が続く。
わずかで稜線上を通る林道上に出る。
そこは障害物もなく楽しい雪上歩行が楽しめた。
感じのいい樹木も残され目を楽しませてくれる。
平坦な稜線から急斜面をわずかに登った台地で休憩をとる事にした。
ここもいい樹林が広がる。
久し振りに持参した鍋を美味しく食す事ができた。
ここまで持ち上げた価値があった。 出発しよとした途端GPSがダウンしたり、
それをカバーしようとしたスマホが上手く操作できなかったりで時間ロス。
待ってもらった二人には迷惑をかけた。
続く稜線もなかなかの樹林が続き楽しいスノーハイクとなる。
ここからトップを行ってもらったcenちゃんは飛ぶように歩いていく。
そんなに年齢差があるとは思えないのにおじさん二人は置いてきぼり。
高尾山(点名:重谷)は周辺を探したが山名板等が見当たらない。
ピークとしては一連の山塊の中で際立っているのに不思議だ。
ここから先は左手植林となる。
乗越し峠へのジャンクションは南側が崩壊が進んでいる。
左から回り込むようにして越えて続く植林の尾根を歩いていく。
ここからはルーファイに気を使う。
もっとゴチャゴチャした植林かと思っていたが
意外とスッキリした印象で歩きやすい。
昼が過ぎ、また標高が低くなった分、雪が重くなってきたが。
急下降の斜面はちょっとスリリング。
雪が良ければ楽しそうだが。
cenちゃんも頑張って下った。
スノーシューに慣れてきた感じだ。 わずかなアップダウンを繰り返し点名:高尾谷へ到着。
通過点のようなピークだが山名板が掲げられていた。
高尾山に山名板がなかったのに…
ロートルにはわずかな登りがややきつくなってきた。
二人に遅れる事、しばしば。
そんなに年齢差はないはずなのに。
宇津志までが意外と遠く感じた。
この斜面を登れば宇津志だろう、と言っていたそばつるに
まだ手前の鉄塔を越えていないと告げるとガックリしていた。
鉄塔を越えると一息で点名:宇津志に到着。
雪があるためか昨年5月に訪れた時より印象がいい。
宇津志からの下りは薮っぽい斜面で下りにくかった。
それを避け一旦林道に出てすぐにまた尾根上に戻る。
尾根が植林の中でほぼ直角に向きを変えると森の雰囲気が徐々に良くなる。
舟山手前の樹林は昨年5月の時の印象がとても良かった。
雪の中でもそれは変わらない。 ここまでの尾根上で雪が薄くなり
スノーシューを脱ぐべきかと思う場面もあったが
このあたりはまだまだ豊富で装着したままで正解だった。
点名:舟山に到着。
ここから東はまた植林となる。
しかし、そちらには向かわず北の尾根を下る計画だ。
下り始めは広い尾根に雪が豊富で
スノーシューの浮力を活かして楽しい下降が出来た。
しかし、わずかで尾根は細くなり雪が切れ始める。
標高450辺りでスノーシューを脱いだ。
その後、細尾根の急下降が続く。
薄く雪の付いた斜面を登山靴で下るのに気を使った。
本日の核心部といえた。
尾根末端で防護壁に設けられた梯子を利用して車道に下りる。
この先に続く城跡の尾根も歩く計画だったが時間的に見送った。
充実した山行を反芻しながら夕暮れの車道を帰った。
日当のトンネルと抜けると暮れかかる中に魚金山の山塊が見上げられた。
改めて見るとそれは大きく、
そこに登り周遊したという充実感が全身を包んだ。
2021年1月17日(日)曇り 奥美濃 魚金山〜舟山周遊
cenちゃん そばつる 兔夢 高尾駐車地7:00ー標高640m8:50ー魚金山三角点10:10ー
標高890m休憩地11:00〜12:10ー高尾山12:35ー
点名:高尾谷13:50ー点名:宇津志15:05ー点名:舟山15:55ー
車道16:50ー駐車地17:35
前日の降雨と意外な高温で道中は融雪が進んでいた。
雪が残っているのか、という一抹の不安を抱えつつ高尾に向かった。
根尾川右岸の集落を南に少し下った道幅の広くなった場所に駐車。
傍らの農道に仕掛けられた檻の中で罠にかかった鹿が暴れていた。
この頃、根尾では鹿を狙っていると思えるハンターを良く見かける。
駆除を行っているのかもしれない。
この檻もその一環なのだろうか。
目的の尾根末端まで徒歩で道を戻る。
取付きの尾根には何故だか路上からフィックスロープがあり
これをありがたく使わせてもらって尾根上にあがる。
わずかな竹林を越えると植林になる。
雪の中に一本の筋のよう踏み跡が付いてそこだけ土が見えていた。
人のではなく鹿が付けたものらしい。
随分往来があるようだ。
この時も百メートルほど前を2,3頭の鹿が先行し時折警戒音を発していた。 わずかに進んだ所に立派な社が二棟、建っていた。
片方は秋葉神社だった。
登山の安全祈願をして先に進む。
根尾村史によれば
南北朝時代初期のわずかな期間、この尾根には城が築かれたらしい。
足利尊氏と新田義貞の覇権の名残であるその跡を見たかった。
標高340mあたりは確かに広々とした平でその雰囲気がある。
城跡を過ぎると標高差250mの急登が始まる。
雪は薄く壷足で登っていく。
意外と登りやすい。
途中、岩のゴロゴロしている斜面があった。
中には信仰の対象となりそうな巨岩もあった。
この辺り、雪が腐り気味で慎重に登る。
不図樹間をみれば朝靄にけむる金華山が見えた。
意外と近い。
高度を上げると雪も深くなり、
平坦になった所でスノーシューを装着。
cenちゃんはこの日のために名古屋まで出向いて購入。
はじめてのスノーシューは少し違和感を感じるようだ。
稜線までの急登はそばつるが先導。
スノーシューで頑張る彼の姿を初めて見た。
雪面は前日の雨と高温ためか春先のように締まって快適だ。
cenちゃんは慣れないスノーシュー歩行に戸惑い気味。
途中、伐採地に出て南側の展望が広がった。
岐阜から西濃の山々が見渡せた。
目前に周遊先の宇津志、舟山が見えるがまだまだ遠い。
魚金山に樹林がいいというイメージはなかったが
この尾根の樹林はなかなかの雰囲気だ。
快適雪上歩行と相まって登路に選んで良かったと思う。 稜線上の樹林は伐採が入っているためか疎らだ。
だがそのおかげで奥美濃北部の展望が広がる。
花房山、雷倉、ツルベケ岳、舟伏山といった山が眼前に並ぶ。
奥に鎮座する能郷白山の白さが際立っていた。
広がる奥美濃の展望にしばし足を止めて見とれる。
曇ってはいるがこれだけの展望があれば文句はない。
無風で寒さを感じずにすむのもありがたい。
南側には養老山脈から四日市のコンビナートまで確認できた。 魚金山山頂を目指して雪稜を進む。
南側にわずかに雪庇が見られた。
三角点には山名板が掲げられていた。
しかしここが頂上ではない。
最高点は更に西に進んだ所でそこが頂上と呼ぶのに相応しい。
わずかで最高点に到達。
ここを訪れるのは2004年3月以来だ。
その頃、伐採地だった北側は奥美濃の絶好の展望地だった。
今は成長した檜に覆われてその面影もない。
そのかわり南側が伐採されて新たな展望が広がっていた。
晴れていれば伊勢湾まで見えるのかもしれない。 最高点を後に西へ向かう。
少し雑味のある感じだがそこそこの樹林が続く。
わずかで稜線上を通る林道上に出る。
そこは障害物もなく楽しい雪上歩行が楽しめた。
感じのいい樹木も残され目を楽しませてくれる。
平坦な稜線から急斜面をわずかに登った台地で休憩をとる事にした。
ここもいい樹林が広がる。
久し振りに持参した鍋を美味しく食す事ができた。
ここまで持ち上げた価値があった。 出発しよとした途端GPSがダウンしたり、
それをカバーしようとしたスマホが上手く操作できなかったりで時間ロス。
待ってもらった二人には迷惑をかけた。
続く稜線もなかなかの樹林が続き楽しいスノーハイクとなる。
ここからトップを行ってもらったcenちゃんは飛ぶように歩いていく。
そんなに年齢差があるとは思えないのにおじさん二人は置いてきぼり。
高尾山(点名:重谷)は周辺を探したが山名板等が見当たらない。
ピークとしては一連の山塊の中で際立っているのに不思議だ。
ここから先は左手植林となる。
乗越し峠へのジャンクションは南側が崩壊が進んでいる。
左から回り込むようにして越えて続く植林の尾根を歩いていく。
ここからはルーファイに気を使う。
もっとゴチャゴチャした植林かと思っていたが
意外とスッキリした印象で歩きやすい。
昼が過ぎ、また標高が低くなった分、雪が重くなってきたが。
急下降の斜面はちょっとスリリング。
雪が良ければ楽しそうだが。
cenちゃんも頑張って下った。
スノーシューに慣れてきた感じだ。 わずかなアップダウンを繰り返し点名:高尾谷へ到着。
通過点のようなピークだが山名板が掲げられていた。
高尾山に山名板がなかったのに…
ロートルにはわずかな登りがややきつくなってきた。
二人に遅れる事、しばしば。
そんなに年齢差はないはずなのに。
宇津志までが意外と遠く感じた。
この斜面を登れば宇津志だろう、と言っていたそばつるに
まだ手前の鉄塔を越えていないと告げるとガックリしていた。
鉄塔を越えると一息で点名:宇津志に到着。
雪があるためか昨年5月に訪れた時より印象がいい。
宇津志からの下りは薮っぽい斜面で下りにくかった。
それを避け一旦林道に出てすぐにまた尾根上に戻る。
尾根が植林の中でほぼ直角に向きを変えると森の雰囲気が徐々に良くなる。
舟山手前の樹林は昨年5月の時の印象がとても良かった。
雪の中でもそれは変わらない。 ここまでの尾根上で雪が薄くなり
スノーシューを脱ぐべきかと思う場面もあったが
このあたりはまだまだ豊富で装着したままで正解だった。
点名:舟山に到着。
ここから東はまた植林となる。
しかし、そちらには向かわず北の尾根を下る計画だ。
下り始めは広い尾根に雪が豊富で
スノーシューの浮力を活かして楽しい下降が出来た。
しかし、わずかで尾根は細くなり雪が切れ始める。
標高450辺りでスノーシューを脱いだ。
その後、細尾根の急下降が続く。
薄く雪の付いた斜面を登山靴で下るのに気を使った。
本日の核心部といえた。
尾根末端で防護壁に設けられた梯子を利用して車道に下りる。
この先に続く城跡の尾根も歩く計画だったが時間的に見送った。
充実した山行を反芻しながら夕暮れの車道を帰った。
日当のトンネルと抜けると暮れかかる中に魚金山の山塊が見上げられた。
改めて見るとそれは大きく、
そこに登り周遊したという充実感が全身を包んだ。