【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2020年11月8日(日)
【山 域】奥美濃 徳山ダム湖左岸
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】磯谷ベロリ橋7:25---9:15 P855m---10:15三角点鳥木谷10:30---10:55磯谷---11:55池畔ランチ場13:10---
     13:35磯谷右岸尾根---13:50 P823m 14:10---15:40三角点寺尾---16:20駐車地

 いつもなら車を見掛けることの少ない、磯谷ベロリ橋の駐車場に次々と車が集まってきた。
何事かと思っていたら、女性が近付いてきて「ひょっとして山日和さんですか?」と声を掛けられた。「reiです」
なんと私がいつも見ているブログ「山だもんね」のreiさんだった。
6月にクマに襲われてケガをした彼女の復帰戦で、ヤマレコの仲間が集まってきたのである。
その中には最近、桧尾峠で初めて会った「晴れ時々山へ」のmasaさんや、以前HPをチェックしていたARIさんの顔
もあった。あとの二人は、なんと2年ほど前にsatoさんと高丸で出会った人だという。世の中広いようで狭いもの
である。とは言え、奥美濃のほとんど顧みられないような山へ向かう人間は限られているので、この出会いは必然
と言えるのかもしれない。

擁壁の上から見下ろす奥美濃マニア達
擁壁の上から見下ろす奥美濃マニア達

 「お先に」と手を振って出発。ベロリ橋の袂から国道の擁壁沿いに急登して行く。
昨日の雨でヤブはたっぷり水を含んでおり、レインパンツを履いて正解だった。
 磯谷の左岸尾根は、2年前の春にある目的で辿ったことがある。最初のヤブを抜ければ、後はブナのプロムナード
が延々と続く極楽尾根だ。紅黄葉は最高潮を迎えている。全身が黄色く染まってしまいそうな森の中を行く気分は
最高だ。
 徳山ダム湖左岸の山々は、標高はせいぜい800m程度しかない。いつくもの谷に区切られた尾根は、磯倉や若丸山
といった越美国境稜線のメジャーピークに収斂されて行く。ここで周回コースを取ろうと思えば、尾根だけで考え
ると越美国境稜線まであがらないといけないが、日帰りでは不可能である。
そこで選択肢になるのが、一旦谷に下って、対岸の尾根に登り返すというプランだ。
スタート地点の標高が400m以上あるので、登り返しを入れても累積標高差は1000mに満たない。どの尾根を下って、
どの尾根で登り返すかだけがキーポイントとなるのである。

IMG_8123_1.JPG
IMG_8179_1.JPG

 黄葉を満喫しながら鳥木谷の三角点に到着。ほぼ予定通りの時間だ。
問題の下りの尾根の下降点に立つと、想像以上に歩きやすそうだ。これなら問題ない。ほとんどヤブ無しの尾根を
急降下して、30分ほどで磯谷の本流に着地した。対岸の尾根を見ると、こちらもヤブ無しの快適な尾根だった。
これは楽勝と喜んだが、よく考えるとこの尾根に乗ってはいけないのだ。目的の823m標高点より上に出てしまい、
遠回りとなるのである。(と言っても大した遠回りではないので、こちらを選んでもよかったかもしれないが)
 少し下流へ歩いて、支流を一つ渡ったところが目的の尾根の取付き点だ。このあたりは徳山ダムができる前には
林業が盛んだったのだろう。広い河岸台地にはその頃の名残りの田畑跡が見られる。

IMG_8207_1.JPG

 意外に枝打ちされた植林の中を登り始めると、すぐに自然林に変わった。
そして、下ってきた尾根同様に、ほとんどヤブ無しの快適な尾根となった。多少のヤブ漕ぎは覚悟していたのだが、
うれしい誤算の連続である。
 Ca700mあたりに二重山稜が現われ、その間に水溜まりに毛の生えたような池があった。山の中で出会う池には
何とも言えない穏やかな風情が漂っている。錦繍の森に包まれた池はなおさらだ。
ここを知っている人はどれぐらいいるのだろうか。磯谷右岸尾根まで100mほど残すばかり。食後の重い体でも持
ち上げるのに苦労はないだろう。ここはランチ場所のシチュエーションを優先してザックを降ろした。


IMG_8230_1.JPG
IMG_8254_1.JPG

 ランチとビールが入った後でも、この豪華絢爛黄葉絵巻の下では体が軽い。ほどなく主尾根に登り着いた。
尾根上は風が強く、あの場所でのんびりした判断が正しかったことに満足。この尾根は去年の今頃も歩いており、
823mピークには何があるわけでもないが、ブナの森を少しでも長く楽しむために足を延ばす。

 快晴のはずだった天気は晴れたり曇ったり。しかし曇り空の下でもブナやタカノツメの黄葉の森は明るい。
紅葉が主体だと、曇り空の下では全体的に赤黒く、少し暗い印象となってしまう。もちろん日が差せば、こころ
の中までも照らしてくれるような明るい森に包まれる。
どこまでも続く紅黄葉の森。いつまでも歩いていたいが、そういうわけにもいかない。

IMG_8282_1.JPG
IMG20201108160335_1.jpg

 心ゆくまで錦繍のブナの森を堪能しながら、最後のピーク、三角点寺尾に到着。
ここからは磯谷ベロリ橋の西詰へ一直線の下降である。この尾根も予想外に良かった。左側に植林が見られるも
のの、尾根芯より右側はこれまで同様の自然林。ダム湖に向かって一気に下って行く。
勢い余って湖水まで下りそうになったが、橋のラインで左へトラバースしなければいけない。
 最後はベロリ橋を渡ってスタート地点の東詰へ。
橋から見るダム湖の広がりは絶景と呼んでもいい風景だが、この湖水の下には旧徳山村が国策によって消えてし
まった悲しい歴史が眠っている。
目を反対側に転じると、今日辿ってきた山稜が一日最後の残照を受けて、赤く燃えるように輝いていた。

                       山日和
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by バーチャリ »

山日和さん こんばんは


【山 域】奥美濃 徳山ダム湖左岸
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】磯谷ベロリ橋7:25---9:15 P855m---10:15三角点鳥木谷10:30---10:55磯谷---11:55池畔ランチ場13:10---
     13:35磯谷右岸尾根---13:50 P823m 14:10---15:40三角点寺尾---16:20駐車地


お兄さんの後追いしてP885のちょと先まで
花探しにクロオさん ひいちゃん3人で行きましたが
花は見つける事できなかったです。



 いつもなら車を見掛けることの少ない、磯谷ベロリ橋の駐車場に次々と車が集まってきた。
何事かと思っていたら、女性が近付いてきて「ひょっとして山日和さんですか?」と声を掛けられた。「reiです」
なんと私がいつも見ているブログ「山だもんね」のreiさんだった。
6月にクマに襲われてケガをした彼女の復帰戦で、ヤマレコの仲間が集まってきたのである。


私もreiさんの大フアンです。
有難い事に地形図を張り付けて有りありがたいです。
復帰出来て良かったですよね
あれから熊がいそうな所は単独では行けません



「お先に」と手を振って出発。ベロリ橋の袂から国道の擁壁沿いに急登して行く。
昨日の雨でヤブはたっぷり水を含んでおり、レインパンツを履いて正解だった。

 
登り口はやぶでレインパンツ破れなかったですか?

磯谷の左岸尾根は、2年前の春にある目的で辿ったことがある。最初のヤブを抜ければ、後はブナのプロムナード
が延々と続く極楽尾根だ。紅黄葉は最高潮を迎えている。全身が黄色く染まってしまいそうな森の中を行く気分は
最高だ。


ブナの回廊ですよ 新緑もいいですが 紅葉の最高のようですね いいな~


黄葉を満喫しながら鳥木谷の三角点に到着。ほぼ予定通りの時間だ。


地図を印刷して見ながらのレスですが
三角点が鳥木谷なんですね。

 少し下流へ歩いて、支流を一つ渡ったところが目的の尾根の取付き点だ。このあたりは徳山ダムができる前には
林業が盛んだったのだろう。広い河岸台地にはその頃の名残りの田畑跡が見られる。

田畑後ですか 林道はダムに沈んだのですか?

ランチとビールが入った後でも、この豪華絢爛黄葉絵巻の下では体が軽い。ほどなく主尾根に登り着いた。
尾根上は風が強く、あの場所でのんびりした判断が正しかったことに満足。この尾根は去年の今頃も歩いており、
823mピークには何があるわけでもないが、ブナの森を少しでも長く楽しむために足を延ばす。


まだ歩かれるの



 快晴のはずだった天気は晴れたり曇ったり。しかし曇り空の下でもブナやタカノツメの黄葉の森は明るい。
紅葉が主体だと、曇り空の下では全体的に赤黒く、少し暗い印象となってしまう。もちろん日が差せば、こころ
の中までも照らしてくれるような明るい森に包まれる。


タカノツメ?
木ですか初耳 どんな木でなんでしよう。

心ゆくまで錦繍のブナの森を堪能しながら、最後のピーク、三角点寺尾に到着。
ここからは磯谷ベロリ橋の西詰へ一直線の下降である。この尾根も予想外に良かった。左側に植林が見られるも


お疲れ様でした。


    バーチャリ
sato
記事: 417
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by sato »

山日和さま

こんにちは。
8日は、紅葉の徳山の裏山を味わい尽くした一日でした。ありがとうございます。

やわらかな匂いにこころ浮き立つ芽吹きのころ、まっすぐな生命力に圧倒される深緑のころ、燃えるような色彩
の中に魂が吸い込まれていきそうになる紅葉のころ、冠山峠道路を走りながら眺める徳山の山やまは、しみじみ
と美しく、このダム湖に沿った道を通る度に、いろいろな感情が湧き上がります。

徳山に生きた人びとが分け入ったお山は、もはやヤブに埋もれているのだろうなと思っていました。
歩いたのは、残雪期にお決まりのコースでの若丸山くらいでした。昨年、山日和さんから村平と鳥木谷のお話を
聞き、ヤブだらけではないのだと知りました。
そして、足を踏み入れてみると、想像を超えた風景の展開に、胸が高鳴りました。

「徳山ダム湖左岸の山々は、標高はせいぜい800mほどしかない。いくつもの谷に区切られた尾根は、磯倉や
若丸山といった越美国境稜線のメジャーピークに収斂されて行く。ここで周回コースを取ろうと思えば、尾根だ
けで考えると・・・一旦谷に下って、対岸の尾根に登り返すというプランだ」
紅葉の徳山のお山を味わいたいなぁという話題から描かれたコース。こんなふうに山歩きを表現出来るのですね。
地図のコピーを頂いた時、興奮しました(笑)。

ベロリ橋の駐車場での思いがけない出会いは、とてもうれしかったです。わたしはネット社会に疎く、山歩きも
自己完結。ヤブコギネットのお仲間に入ったのは画期的なこと。皆さま、お住まいの岐阜県の山、奥美濃の山や
まをこよなく愛し、素敵な山歩きを重ねていらっしゃるのを知り、刺激を受けました。

擁壁をよじ登ると、そこは、そう、「全身が黄色く染まってしまいそうな」世界の始まりでした。
前日、雨粒を浴びた黄葉は、しっとりとした情感を漂わせていました。
外から眺めた、魂が吸い込まれていきそうなお山は、分け入ると、こころもからだも風景に溶け込んでしまいそ
うな、やわらかな輝きに満ちた世界でした。
・773から磯谷に降り立つ尾根の情景も素晴らしかったですね。急ぎたくないのに、こころが弾み、駆け降り
てしまいましたね。

磯谷の岸辺や植林の斜面には、田畑の跡が続いていましたね。地図の530m二俣の先のなだらかな地形のあた
りの風景が気になりました。このあたりも耕作していたのかなぁと。

対岸の尾根は、・823を訪れることを考えると、枝谷の左岸尾根でもよかったのですね。
でも、この尾根を登っていたら、あの美しい水の情景に出会えなかったので、予定の尾根を登ってよかったです。
広くゆるやかになった尾根の地形を見ると、どんな風景が広がっているのだろうと想像しますが、そこに二重山
稜や、池が見られると、山の秘密の表情に出会えたよろこび(わたしのお決まりの言葉?(笑))に包まれます。
去り難くなる場所でしたね。

磯谷右岸尾根も言葉では言い表せない美しさでした。「豪華絢爛黄葉絵巻」そうですね。
でも、もっと透明感のあるような(笑)。
わたしは、曇天の下のタカノツメの黄葉にこころ惹かれます。足元の落ち葉にも見入ってしまいます。
道中、何度か、前を歩く山日和さんのお姿が消えてしまいました。
左岸尾根ではコシアブラ、右岸尾根ではタカノツメが目立ったのが印象的でした。

わたしも「どこまでも続く紅黄葉の森」を、いつまでも歩いていたい気分でした。
ダム湖が見えた時、かつて、ここから我が家を眺めた人の姿を思い浮かべながらも、眼下に広がる穏やかに光る
湖面を、美しいと感じている自分に、戸惑ってしまいました。

ベロリ橋から見た、「一日最後の残照を受けて、赤く燃えるように輝いている、今日辿ってきた山稜」は、ほん
とうに美しかったですね。
徳山に生きた人びとの故郷の山への想いを、山は記憶し、美しく燃えているのだと感じました。
何にもわかっていないわたしの陳腐な感情と思いつつも。

sato
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by 山日和 »

バーチャリさん、どうもです。

お兄さんの後追いしてP885のちょと先まで
花探しにクロオさん ひいちゃん3人で行きましたが
花は見つける事できなかったです。


どこにあるんでしょうねえ :lol:

私もreiさんの大フアンです。
有難い事に地形図を張り付けて有りありがたいです。
復帰出来て良かったですよね
あれから熊がいそうな所は単独では行けません

クマガイソウなところなら行けますか? :mrgreen:

登り口はやぶでレインパンツ破れなかったですか?

それほどの激ヤブでもないでしょう :lol:

ブナの回廊ですよ 新緑もいいですが 紅葉の最高のようですね いいな~

ジャストタイミングでした :D


IMG_8136_1_1.JPG

地図を印刷して見ながらのレスですが
三角点が鳥木谷なんですね。


そうです :D

田畑後ですか 林道はダムに沈んだのですか?

部分的に残っています。下流はダムの底ですね。

>ランチとビールが入った後でも、この豪華絢爛黄葉絵巻の下では体が軽い。ほどなく主尾根に登り着いた。
尾根上は風が強く、あの場所でのんびりした判断が正しかったことに満足。この尾根は去年の今頃も歩いており、
823mピークには何があるわけでもないが、ブナの森を少しでも長く楽しむために足を延ばす。

IMG_8178_1.JPG

まだ歩かれるの[/q_yab]

去年いい感じだったので、もう一度味わおうと。
:lol:
タカノツメ?
木ですか初耳 どんな木でなんでしよう。

そうですか?よく聞くと思うんですけど。
3枚葉の木です。黄葉がキレイですね。

                     山日和
SHIGEKI
記事: 1028
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

【日 付】2020年11月8日(日)
【山 域】奥美濃 徳山ダム湖左岸
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】磯谷ベロリ橋7:25---9:15 P855m---10:15三角点鳥木谷10:30---10:55磯谷---11:55池畔ランチ場13:10---
     13:35磯谷右岸尾根---13:50 P823m 14:10---15:40三角点寺尾---16:20駐車地

このルート 後追いしようかと思いましたが、チト長くないですか~・・・

 いつもなら車を見掛けることの少ない、磯谷ベロリ橋の駐車場に次々と車が集まってきた。
何事かと思っていたら、女性が近付いてきて「ひょっとして山日和さんですか?」と声を掛けられた。「reiです」
なんと私がいつも見ているブログ「山だもんね」のreiさんだった。
6月にクマに襲われてケガをした彼女の復帰戦で、ヤマレコの仲間が集まってきたのである。
その中には最近、桧尾峠で初めて会った「晴れ時々山へ」のmasaさんや、以前HPをチェックしていたARIさんの顔
もあった。あとの二人は、なんと2年ほど前にsatoさんと高丸で出会った人だという。世の中広いようで狭いもの
である。とは言え、奥美濃のほとんど顧みられないような山へ向かう人間は限られているので、この出会いは必然
と言えるのかもしれない。

奥美濃ですから 必然かもですね~

ところで、reiさんのブログ不肖Sも一時期見てましたが、何と熊に襲われた!!!

早速、ブログ見ました。

命がけのこの状況をサラッと書いておられますね。

詳しく聞いてみたいもんです。

で、不肖S 撃退スプレーの購入を検討している今日この頃です。

           SHIGEKI



アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by 山日和 »

satoちゃん、どうもです。お疲れさまでした。

徳山に生きた人びとが分け入ったお山は、もはやヤブに埋もれているのだろうなと思っていました。
歩いたのは、残雪期にお決まりのコースでの若丸山くらいでした。
昨年、山日和さんから村平と鳥木谷のお話を聞き、ヤブだらけではないのだと知りました。
そして、足を踏み入れてみると、想像を超えた風景の展開に、胸が高鳴りました。

私もつい最近までは同じように思ってましたよ。ヤブと植林の山だと。
でも実際に歩いてみると、見事なブナ林が残る素敵な森に覆われていました。

IMG_8136_1_1.JPG

紅葉の徳山のお山を味わいたいなぁという話題から描かれたコース。こんなふうに山歩きを表現出来るのですね。
地図のコピーを頂いた時、興奮しました(笑)。


興奮しましたか。 :lol:

ベロリ橋の駐車場での思いがけない出会いは、とてもうれしかったです。わたしはネット社会に疎く、山歩きも自己完結。
ヤブコギネットのお仲間に入ったのは画期的なこと。皆さま、お住まいの岐阜県の山、奥美濃の山やまをこよなく愛し、
素敵な山歩きを重ねていらっしゃるのを知り、刺激を受けました。


masaさん以外は初対面でしたが、ネット上では知っている人ばかり。
奥美濃に関しては私も参考にさせてもらってる人達だったので、私もうれしかったです。 :D

前日、雨粒を浴びた黄葉は、しっとりとした情感を漂わせていました。
外から眺めた、魂が吸い込まれていきそうなお山は、分け入ると、こころもからだも風景に溶け込んでしまいそうな、
やわらかな輝きに満ちた世界でした。
・773から磯谷に降り立つ尾根の情景も素晴らしかったですね。急ぎたくないのに、こころが弾み、駆け降りてしまいましたね。


スタートからレインパンツを履くのを余儀なくされましたが、雨のおかげで美しい黄葉に磨きがかかったようでしたね。
鳥木谷からの尾根は意外にもスッキリしていて助かりました。


IMG_8185_1.JPG

磯谷の岸辺や植林の斜面には、田畑の跡が続いていましたね。
地図の530m二俣の先のなだらかな地形のあたりの風景が気になりました。このあたりも耕作していたのかなぁと。


Satoちゃんは、人の生活の痕跡がことさら気になるようですね。扇谷の上流も気に入るかもね。

対岸の尾根は、・823を訪れることを考えると、枝谷の左岸尾根でもよかったのですね。
でも、この尾根を登っていたら、あの美しい水の情景に出会えなかったので、予定の尾根を登ってよかったです。

後から考えるとそうでした。でもあの池(水溜まり?)の風景は格別で、ランチ場にぴったりでしたね。 :D

広くゆるやかになった尾根の地形を見ると、どんな風景が広がっているのだろうと想像しますが、そこに二重山稜や、
池が見られると、山の秘密の表情に出会えたよろこび(わたしのお決まりの言葉?(笑))に包まれます。
去り難くなる場所でしたね。

御意!! :lol:

IMG_8237_1.JPG

磯谷右岸尾根も言葉では言い表せない美しさでした。「豪華絢爛黄葉絵巻」そうですね。
でも、もっと透明感のあるような(笑)。
わたしは、曇天の下のタカノツメの黄葉にこころ惹かれます。足元の落ち葉にも見入ってしまいます。
道中、何度か、前を歩く山日和さんのお姿が消えてしまいました。
左岸尾根ではコシアブラ、右岸尾根ではタカノツメが目立ったのが印象的でした。

タカノツメ、コシアブラ、シロモジはsatoちゃんの黄葉3点セットですね。 :mrgreen:

ダム湖が見えた時、かつて、ここから我が家を眺めた人の姿を思い浮かべながらも、眼下に広がる穏やかに光る湖面を、
美しいと感じている自分に、戸惑ってしまいました。


それは仕方のないことだと思います。心ならずも故郷を捨てた人に感情移入してばかりはいられないでしょう。


IMG20201108161835_1.jpg

ベロリ橋から見た、「一日最後の残照を受けて、赤く燃えるように輝いている、今日辿ってきた山稜」は、ほんとうに
美しかったですね。
徳山に生きた人びとの故郷の山への想いを、山は記憶し、美しく燃えているのだと感じました。
何にもわかっていないわたしの陳腐な感情と思いつつも。


いやいや、あの風景を美しいと思うだけでいいんだと思いますよ。

               山日和
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

このルート 後追いしようかと思いましたが、チト長くないですか~・・・

そうでもないですよ。磯谷へ下るまでの登りが400mほどしかないので。
計国さんチームとわしたかさんが後追いしてましたね。 :D

>とは言え、奥美濃のほとんど顧みられないような山へ向かう人間は限られているので、この出会いは必然
と言えるのかもしれない。

奥美濃ですから 必然かもですね~


またすぐに会いそう。
実は前に計国さんと若丸山へ行った時、塚の駐車場で会ってたらしいです。 :mrgreen:

IMG_8161_1.JPG

ところで、reiさんのブログ不肖Sも一時期見てましたが、何と熊に襲われた!!!

早速、ブログ見ました。

命がけのこの状況をサラッと書いておられますね。

詳しく聞いてみたいもんです。

で、不肖S 撃退スプレーの購入を検討している今日この頃です。

reiさんの山も渋いですよね。私もいつも参考にしてます。
クマは自分より弱そうなものだけ襲うらしいです。
SHIGEKIさんならハッタリで撃退できるのでは? :lol:

         山日和
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