若狭/河内川ダム~駒ヶ岳アプローチ調査報告

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biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

若狭/河内川ダム~駒ヶ岳アプローチ調査報告

投稿記事 by biwaco »

GO-TOキャンペーンとは無関係で、割引はございませんが、誰も行きそうもないマイナー山歩きルートの調査報告です。

【日付】2020年7月17日(金)
【山域】若狭/河内川ダム~駒ヶ岳
【ルート】河内川ダム-森林公園-林道終点(駐車)-駒ヶ岳ー池-駐車地
【天候】曇り、一時霧雨
【メンバー】単独
【コースタイム】河内川ダム8:15-森林公園8:45-車止め9:05~30-稜線10:10-駒ヶ岳10:20~40-車止め12:05~25-明神谷大カツラ13:10-13:30河内川ダムP



梅雨も末期、ずっと先まで晴れマークがない。もう1カ月近く山はご無沙汰だ。なんとか雨は大丈夫そうな予報を見て、腰を上げる。とはいっても山の天気はあてにならない。降られても大丈夫なプランにしないと…。
satoさんの若狭駒ヶ岳へのレポを、懐かしく読んだ。北の松永川からの沢行である。若狭駒ヶ岳へ初めて行ったのは、逆に南の朽木麻生からで、百里ヶ岳から県境尾根を駒ヶ岳へ回り込んだ。もちろん沢からではない。もう12年も前になるのか…! 記録を見て驚いた。その後も若狭側からのアプローチはないが、稜線のブナや眺望を思い出させていただいた。

そんなわけで、何となく「駒ヶ岳」がターゲットとなり、地形図を眺めてみた。
せっかくなら未踏のエリアから行ってみたい…と東側へカーソルを動かす。うん、河内(こうち)川ダムからも入れそうだ。ダムの先で河内川は二俣に分かれる。それぞれに林道が付いている。間の尾根上にもクネクネの林道らしき線が張り付いている。なんだ、ここは?

前日、若狭町役場に問い合わせてみた。わかったことは…
①地形図には左俣に「河内川」の記載があるが、地元では右側が河内川本谷。左俣は「明神谷」とよんでいる。ちなみにダム名は「明神湖」。
②尾根上には「森林公園」としてキャンプ場などが整備されていたが、今は廃園となり管理道路も含め放置されたままだ。
③ダム湖畔は新しく整備された舗装道路で一周できる。
④森林公園跡の管理道路を進めば駒ヶ岳の最短登山口まで車は入れる。

  ――これだけわかっただけでも大きな収穫だ。あとは実地踏査で確かめるだけ。

17日朝、晴れなくとも雨は大丈夫のはずなのに、なんだか湿っぽい。フロントガラスが曇る。エアコン入れてるのになんで? あれ? 曇ってるのは外側だ。霧雨か朝靄のような水滴が原因だった。ワイパーをONにして走る。湖西道路に入るころには雨粒が大きくなる。モチベーションはガタ落ちだ。
それでも、今日は河内川ダムや駒ヶ岳への進入路、登山路の確認が主目的で、雨でも車なら道さえあれば進める。大降りになったら引き上げたらいい。「目的設定」を整理し直すと、なんとか持ち直せた。

高島市に入ると霧雨も止み、路面も乾いている。今津からR303号で水坂トンネルを越え、「熊川宿」道の駅の横から左折して県道130号を河内方面へ。広くきれいな舗装路で、ダムまでは数分。管理事務所横の駐車場から明神湖の全景を眺め、案内ボードの概念図なども撮っておく。
このダム、令和元年6月竣工のできたての新品で、まだ湯気が立ってる。あ、それは湖面からのガスでしたか(^^♪
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湖畔の県道を少し進むと河内集落。ダム建設で大半の住民が移転したが、水に浸からない住宅など一部が残っている。
道路は湖畔から河内川に沿って「215」標示がある「ピクニック広場」まで伸びている。ここで道はヘアピンカーブするが、管理道路のため一般車は入れない。
ヘアピンのピン先に「林道本谷線起点」の標柱が立っている。駒ヶ岳へはここから河内川(本谷)沿いにダートの林道を登って行く。次のヘアピンで林道は本谷線から寺山線に変わる。同じようなガタガタ道で、4駆で最低車高が高いクルマでないと苦労しそうだ。ここから谷を詰めて駒ヶ岳へ、というのもアリそうだ。

10分ほどでいきなり平らな草地の広場に跳び出した。尾根中心部のco470m辺り一帯が森林公園跡。左奥に建物が1棟。雨続きのせいか湿地帯のように水が浮いている。
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右へ180度折り返えし、「駒ヶ岳→」のプレートを頼りに草の上を進む。キャンプ場跡などを通過し、やがて登り気味になり、co550mの分岐を左折して少し登ると車止め。
ここが登山口で、駒ヶ岳までは2km足らず。斜度もそんなに無いので1時間もあれば大丈夫だろう。

仕度して歩き出す。車止めのあとも続く林道と交差しながら尾根芯の踏み跡を辿る。
satoレポにもあったが、ここも栗の木が多い。かなりの大木もあり、生まれたばかりの小さな実をいっぱいつけている。
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足元には下草も無く、快適に歩ける。これで青空なら…と上空を見上げて嘆息。二重山稜のように並行する尾根の間に小さな谷型。その斜面はシダで覆われているが、ブナが目立ち始めた尾根はどこでも歩ける。ササがほとんど見られないのはなぜだろう?
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やや急な斜面を登ると県境稜線co750mのポコ。登山口から40分。健脚の熟達諸兄なら30分もかからないだろう。

右へ10分で駒ヶ岳山頂。石組で守られた三角点柱は以前のままだが、山名板は新しくなっていた。
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ここからの眺望はいいはずだが、今日は遠くの山々は360度雲に隠れて、近くしか見えない。ガスに煙るブナがいい感じだな…と思っていたら、急に雨粒が当たりだした。最近、濡れづいているので本降りになったらヤバイ! 休憩もそこそこに雨具を付け、下山に。

県境稜線を池原山分岐(・744m)近くまで進み明神谷林道へ下ろうかと思っていたが、変更。山頂から少し引き返し、北東の小尾根をミミズみたいな線で描かれた林道へ向かって下る。斜度はあるが問題なく歩ける尾根だが、下の林道がどんな状態かわからない。それを確認したいという気もある。その下の小舟のような池マークにも興味をそそられる。
チェーンスパイクを履けばよかった!と思いながら、優柔不断でそのままズリズリ滑りながら急斜面を下り、植林帯に入ったところが林道跡だ(ろう?)。林道の姿は微塵も残っていない。斜面との段差を感じるだけで、道だったであろう部分からはクサキなどの雑木雑草がこれでもかと背伸びしている。

林道跡に拘らず植林帯に入るとさすがに草ヤブはない。そのまま「池」にむかって進むと、草に覆われた窪地があった。20m×30mくらいか? 水面は無いのか見えないだけなのか? 守り神のような怪木が手を振り上げて待ち構えている。
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「何もしませんから、ちょっと覗いてみたかっただけなんで…」などと言い訳してその場を去る。
ミミズ廃林道へ戻るより、斜面をへつって進んだほうが無難そうだ。谷筋に突き当たったところで50mほどの高度差を登り返し、道型らしき踏み跡に出る。河内川源頭と思われる谷を巻くと廃林道も歩きやすくなり、すぐにco550mの現役林道との分岐。やれやれ、すぐ先が駐車地点だ。

結局、雨は本降りにはならなかった。ちょうど正午過ぎ。車の中で汗に濡れたシャツを着替え、昼食にありつく。すぐハンドルを持つためアワワは自粛。なんと、前回に続きアオズケなのだ。

帰路、明神谷林道にも入ってみた。谷沿いに延びる林道(ダート)は殆ど整備されておらず、マス養殖池跡を越えて上にいくにつれ落石が多くなる。Uターン場所が無くなると困るので、カツラの巨木のところで引き返した。

           ~びわ爺
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
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Re: 若狭/河内川ダム~駒ヶ岳アプローチ調査報告

投稿記事 by 柳川洞吹 »

biwacoさん おはようございます。
ご無沙汰しております。

  誰も行きそうもないマイナー山歩きルートの調査報告です。
  【ルート】河内川ダム-森林公園-林道終点(駐車)-駒ヶ岳ー池-駐車地


ワシも、今年の2月に河内川ダムのほうへクルマで行ってきたんですよ。

  せっかくなら未踏のエリアから行ってみたい…と東側へカーソルを動かす。
  うん、河内(こうち)川ダムからも入れそうだ。
  ダムの先で河内川は二俣に分かれる。
  それぞれに林道が付いている。
  間の尾根上にもクネクネの林道らしき線が張り付いている。
  なんだ、ここは?


そう思いますよね。
ここ7~8年くらいダム工事で奥のほうへ行けなくて、
やっとダムができたので、奥がどうなってるのか見に行ったんです。

  前日、若狭町役場に問い合わせてみた。わかったことは…
  ①地形図には左俣に「河内川」の記載があるが、
  地元では右側が河内川本谷。左俣は「明神谷」とよんでいる。
  ちなみにダム名は「明神湖」。
  ②尾根上には「森林公園」としてキャンプ場などが整備されていたが、今は廃園となり管理道路も含め放置されたままだ。
  ③ダム湖畔は新しく整備された舗装道路で一周できる。
  ④森林公園跡の管理道路を進めば駒ヶ岳の最短登山口まで車は入れる。
  ――これだけわかっただけでも大きな収穫だ。あとは実地踏査で確かめるだけ。


さすがはbiwacoさん、事前調査は万全ですね。 :P
ワシは、現地でダム管理所の人に聞くと、3月から周回路が通れるようになるとのことで、
そのときは最奥の河内集落跡まで一本道。
その先、積雪が全くなく走りやすいダートの林道を登って、
森林公園の建物のある広場まで行きました。
もう夕方だったし、そのときは走行だけで登山なし。

  右へ180度折り返えし、「駒ヶ岳→」のプレートを頼りに草の上を進む。
  キャンプ場跡などを通過し、やがて登り気味になり、co550mの分岐を左折して少し登ると車止め。
  ここが登山口で、駒ヶ岳までは2km足らず。


なるほど、広場の先はそうなっていたのですね。
ここまで来ると、もう駒ヶ岳の山頂も近いですね。

  足元には下草も無く、快適に歩ける。これで青空なら…と上空を見上げて嘆息。
  二重山稜のように並行する尾根の間に小さな谷型。
  その斜面はシダで覆われているが、ブナが目立ち始めた尾根はどこでも歩ける。
  やや急な斜面を登ると県境稜線co750mのポコ。
  登山口から40分。健脚の熟達諸兄なら30分もかからないだろう。


よさそうな感じのところですね。

  林道跡に拘らず植林帯に入るとさすがに草ヤブはない。
  そのまま「池」にむかって進むと、草に覆われた窪地があった。
  20m×30mくらいか? 水面は無いのか見えないだけなのか?


ここはどんな池かなと思っていましたが、もう水が涸れているのでしょうか。

  結局、雨は本降りにはならなかった。ちょうど正午過ぎ。
  車の中で汗に濡れたシャツを着替え、昼食にありつく。
  すぐハンドルを持つためアワワは自粛。なんと、前回に続きアオズケなのだ。


想像すると、ゴクリとツバを飲むところですが、
これは自粛の一手しかありませんね。

  帰路、明神谷林道にも入ってみた。
  谷沿いに延びる林道(ダート)は殆ど整備されておらず、
  マス養殖池跡を越えて上にいくにつれ落石が多くなる。
  Uターン場所が無くなると困るので、カツラの巨木のところで引き返した。


なるほど、こちらも参考にさせていただきます。
パッとしない天気の中、お疲れさまでした。 :)

よい山旅を!
            洞吹(どうすい)
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 若狭/河内川ダム~駒ヶ岳アプローチ調査報告

投稿記事 by biwaco »

洞吹上人様、ご無沙汰です。お元気で何より~♪
ワシも、今年の2月に河内川ダムのほうへクルマで行ってきたんですよ。
あらま! まあ、先を越されておりましたか! 似たようなエリアが気になる同好の士の目に留まって光栄であります。(^_-)
ここ7~8年くらいダム工事で奥のほうへ行けなくて、やっとダムができたので、奥がどうなってるのか見に行ったんです。
地形図にも「ダム工事中」の表記がそのまんまですね。竣工は昨年6月ですからまだ1歳。工事中期間は進入ストップだったのかな?
P7170309.jpg
ワシは、現地でダム管理所の人に聞くと、3月から周回路が通れるようになるとのことで、そのときは最奥の河内集落跡まで一本道。
その先、積雪が全くなく走りやすいダートの林道を登って、森林公園の建物のある広場まで行きました。
ダート林道は雨水に洗われてヒビや穴ボコが多く、落石を踏まないよう要注意です。森林公園のグラウンドのような大広場にポンと出て、驚きました。
建物の方へ向かい尾根上を進めば白石神社跡へ下れるそうですが、車が通れるかどうかは不明(未確認)です。
よさそうな感じのところですね。
尾根はブナやカエデの明るい疎林で、ぜひ紅葉の秋に来たいところでした。洞吹さんなら、ブナの木陰でお昼寝でしょうね、きっと(^_-)
ここはどんな池かなと思っていましたが、もう水が涸れているのでしょうか。
この「池」と「ミミズ林道跡」がこの日の“主役”でした。池は草木に覆われて、水面は見えませんが、たぶん水は蓄えていると思います。右の怪木が怖くて退散しましたけど…。
そうそう、台高・薊岳の大鏡池に似た感じ。
想像すると、ゴクリとツバを飲むところですが、
これは自粛の一手しかありませんね。
アワを食って滑落したら笑話にもなりませんからね(>_<)
カツラの大木、見に行って下さい。マス養殖池跡くらいまでは楽に車で入れます。
     ~びわ爺
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