【両白】 2014年石徹白 野伏ヶ岳~薙刀山周回登山

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おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
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【両白】 2014年石徹白 野伏ヶ岳~薙刀山周回登山

投稿記事 by おど+ »

 今回は、3年前にも歩いたことのある「野伏ヶ岳(のぶせがたけ)」から「薙刀山(なぎなたやま)」を同行者と周回で縦走してきました。 3年前に登った時は、天気がパッとしませんでしたが、この日は朝から良い天気となり、間近に白山なども見られ、前回(鉢盛山)に続き残雪期の山を楽しむことが出来ました。

【 日 付 】 2014年3月23日(日)
【 山 域 】 両白山地
【メンバー】 3名 (内1名は山スキー)
【 天 候 】 快晴のち晴れ
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
06:25 718m 0.0Km 白山中居神社 出発
07:00 (00:35) 870m 1.7Km ワカン装着点
07:40 (00:40) 972m 2.6Km 取付尾根末端
08:30 (00:50) 1141m 3.7Km ダイレクト尾根末端
09:40 (01:10) 1674.3m 5.5Km 野伏ヶ岳 休憩
10:05 (00:25) 1674.3m 5.6Km 野伏ヶ岳 出発
10:40 (00:35) 1481m 6.5Km P1481
10:55 (00:15) 1530m 7.0Km 薙刀山中腹 昼食休憩
11:25 (00:30) 1530m 7.0Km 薙刀山中腹 出発
11:45 (00:20) 1647.2m 7.7Km 薙刀山 (15分休憩)
12:55 (01:10) 1246m 9.4Km 旧林道出合
13:45 (00:50) 1074m 11.7Km 牧場下山口
14:35 (00:50) 718m 14.7Km 白山中居神社 到着
【 距離 】  14.7Km
【 累積標高 】+1274m -1274m
【 時間 】  08時間10分

PicasaWeb写真: https://picasaweb.google.com/1058822305 ... directlink

ルートラボ: http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/wat ... 0439db5c46

実績コース(緑色は予定、赤色が実績): http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/upl ... p.jpg.html

 久しぶり(実に二ヶ月ぶり)に同行者が山に行けるとの事と、もう一人山スキー練習中の方も行けると言うことで、3年前に登った「野伏ヶ岳」から「薙刀山」へ同じコースで行くことにしました。 以前は、単独で午後にかけて天気が悪化してきたため、速攻登山(6時間弱)となってしまいましたが、今回は山スキーと冬山初心者と一緒となるので、ゆっくり登ることが出来そうです。

 石徹白の駐車場は6時半には一杯になるとの情報を得ていたので、それまでには到着する予定で4時には出発しました。 「高鷲IC」近くのコンビニで待ち合わせをし、1台に同乗して石徹白へと向かいます。 当初は前日の土曜日に向かう予定でしたが、天気が微妙となったのに加えて金曜日に雪が降った(20cm前後)ので、安全と天気を見て日曜日としました。 予定より早く6時過ぎに到着すると、案の定神社前の駐車場は一杯となっていました。 端の方に余地があったので何とか駐車して出発の準備をして行きます。

 山スキーで有名な石徹白(野伏ヶ岳)ですが、この日はそれに加えて団体の登山者が多く見られました。 雪山初心者の同行者はスノーシューなど持っていないので、自分のを貸して替りにアルミワカンを持って出発しました。(山スキーの方は、当然スキーとワカンを担いで出発です・・・。) まずは林道歩きとなりますが、2つ目の橋までは除雪されているのて楽できます。

 3連休の最終日ということもあって除雪先の雪の上にも沢山の跡が残っていて、雪は固く締まっています。 次の橋を渡ると徐々に登りとなりますが、つづら折れの道なので黙々と歩いていきました。 早くもここで、スキーの同行者は重い板を下ろして履いていました。
 この先、雪は10cmから20cmほど有りますが、南の日の当たる斜面では完全に溶けて土が剥き出しとなっています。 雪のない所では、その都度スキーを脱いで進んでいるので遅れ気味となりますが、こちらは待つこと無く先へと進みました。
 団体の登山者などを抜いて、傾斜の緩い植林帯へと入っていきます。 途中、ショートカット出来る斜面で、早めにワカンやスノーシューを履いて行きました。 遅れて山スキーの同行者も到着し、一緒に登っていきます。 すぐにまた林道と出合いますが、その先から踏み跡の無い予定コースの斜面へと入って行きました。

 ここからは地図と方角を確認しながら進んでいきます。 初めの内は急登となりますが、登り切ると緩やかな傾斜をトラバース気味に登ることになりました。 スキーの同行者はこの辺りで遅れ気味となり、先へ行ってくれとの事だったので、ここからは別行動となりました。
 時々、古いスキー跡など見られましたが、予定していた尾根末端に向かって歩きやすそうな所を進みます。 右上に予定の尾根が見えてきた所で、傾斜の緩そうな所を登っていきますが中々の急登です。

 我慢して尾根を登って行くと、最近の足跡と合流しその先の尾根沿いには古い足跡も見られだしました。 上部に出た所で、踏跡に従ってダイレクト尾根の末端に向かって真っ直ぐ進んでいきます。 右手の牧場跡からと思われるスキー跡と合流しますが、よく見ると下山の跡も混じっていました。

 新しい足跡は、途中から最短コースとなるよう谷へと降りていっていましたが、登り返しを極力減らしたいので、スキー跡を進んでいきます。 暫くは緩斜面をトラバースして進んでいくので、足首に負担が掛かります。 履き慣れないスノーシューの同行者は、ここで足首の痛みで苦労していたようで、遅れ気味となり始めました。 谷間を左下に見ながら進むと前方が明るくなり、樹林帯から脱出しました。 左手にブナ林が見れだし、先ほどまでは空も見えていませんでしたが、ここからは日も指し明るい雰囲気となります。
 スキーの跡は、縦横無尽にシュプールを描いています。 ここからは、まず左の斜面に登りそこから右手奥の野伏ヶ岳に伸びるダイレクト尾根を目指して歩いていきます。 この辺りは同行者に先行して貰いました。 強い日差しが照り付けているため、ここでサングラスを掛け、歩きながら日焼け止めを厚めに塗っていきます。 暫くは踏み跡も少ない真っ白な尾根筋を歩いて行きますが、途中右下から沢山の足跡が合流し、前方に登山者の姿が見えてきました。 そこからは以前歩いた一般道?となり、踏み跡は雪面が硬くなっていました。

 ここからはダイレクト尾根を、休みなし(写真撮影のみ)で一気に登っていきます。 ここから山頂まで同行者は遅れ気味となっていたので、黙々と単独で登って行きました。 標高が上がると、石徹白の山々が見えてきました。

ダイレクト尾根中腹から見下ろす(左奥は大日ヶ岳)
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左から毘沙門山・西山、その右奥に滝波山・平家岳など
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 当初狙っていた「小白山(おじろやま)」が左手に見えてきました。 ここへは向かう予定もありましたが、山スキーの同行者が遅れていて、雪山初心者の同行者を連れて行くわけには行きません…。 更に登ると急斜面が二箇所あります。 以前登った時も苦労した上りですが、右に「別山」などを見ながらゆっくりと標高を稼いでいきます。
 初めの急登を登り切ると、一旦傾斜は緩み先行する登山者の姿も見えてきますが、その先が直登ではなく左からの巻き道となっています。 嫌な雪庇状の斜面をトラバースして廻り込み、尾根の上部に乗るとピークがすぐそこに見えてきました。

最後の斜面
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 ここからはクラストした雪面となり、廻りの展望を見ながら慎重に登って行くと、程なく山頂に到着しました。 最長には先行すしていた単独登山者がいるだけですが、小白山方面を見ると稜線沿いに真新しい足跡がありました。 山頂では、今回も素晴らしい景色を見ながらの写真撮影タイムとなりました。

白山方面の展望
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赤兎山(手前)と大長山(右奥)、左奥に大日山
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左から枇杷倉山・能郷白山(奥)・荒島岳・部子山など
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 その後、同行者を待つ間、単独登山者の方と話しをしていきました。 富山からの方でこの辺りは初めてとの事で、この後の予定は考えて無い(下山予定)との事だったので、一緒に「薙刀山」へ行く事になりました。 この間に同行者は登ってきましたが、山スキーの同行者は携帯で連絡すると、慣れないスキーの歩きで足に豆が出来たので、途中までで下山するとの事です…。
 即席の同行者の方と、「薙刀山」に向かって急斜面を降りていきます。 斜面はそれなりに急で所々凍結しています。 即席同行者の方は登りにも利用していたアイゼンで問題ありませんし、自分もワカンの歯を食い込ませながら新調にLていきます。 それよりもまだスノーシュー二回目の同行者が心配で、声を掛けながら柔らかな斜面に誘導し滑落しないように気をつけて降りて行きました。
 一旦傾斜が緩みますが、その下にはもっと急な斜面が待っており、右手に雪庇との間にクラックもあり、気は抜けません。 急斜面を降り切ると稜線沿いの良い道となり、終始眺めを見ながら進んでいきます。 鞍部付近まで降りてくると、稜線を吹き抜ける風で成長した霧氷やシュカブラなどが見られだしました。 同行者には、雪庇注意と念を押して進んでいきます。
 いつもの単独行であれば、このまま「薙刀山」まで休憩なしで登る所ですが、途中から同行者の速度が落ちてきてバテているのが分かります。 適当なピークまで登り、安全を確保した上で昼食休憩として行きました。

 即席同行者の方は、いつもは休憩なしで登られているようです…。 いつもの様に、おにぎりとカップ麺を食べて行きますが、野伏ヶ岳方面を見ると、牧場から直接の団体と山頂から数人がこちらに向かっているようでした。
 休憩中にその方たち2名が到着した所で、入れ替わりで出発していきます。 体力が回復したのか、そこから20分ほどで薙刀山の山頂に到着しました。 山頂で再度白山などの展望を眺めた所で、下山を開始します。 通常は来た尾根沿いを戻り、雪庇の切れた所から沢へと降りていきますが、山頂から直接南斜面を降ることにしました。

 しかし、この判断は完全に誤りでした。 新しいスキー跡がありそこを降りていきますが、正午に入って雪が緩みだし、上からは見えなかった雪割れに何度かハマって危険な状態でした。 幸い縦方向の亀裂だったため、雪崩や落ち込む程の深い亀裂ではなく、何とか降りて行くことが出来ましたが、迂闊でした。

上部を見るがここは危険
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 危険地帯を足早に降りて行くと、その先は以前も歩いた事のあるブナの疎林となります。 ここからは推高谷沿いにある廃林道へと降りていきますが、急斜面があるのでまだ安心は出来ません。 また雪も腐り出し、前々日降った表層の雪(10cmほど)だけ滑り難儀します。 地図を見つつも、沢山のスキー跡や足跡を辿り、無事に林道付近まで降りる事が出来ました。
 ここまで来ると、牧場跡に向かって降りていきますが、そこにも沢山の跡が続いていたので迷うこともありません。 牧場跡に到着すると、ショートカットコースで一気に林道を降りて行きました。
 途中で山スキーの同行者と合流する事も出来て、即席同行者も含め全員無事に下山することが出来ました。
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【両白】 2014年石徹白 野伏ヶ岳~薙刀山周回登山

投稿記事 by Kasaya »

おど+さん こんばんは
一日違いで似たコースを歩いていたのですね
しかもスキー同行者が居るのもそっくり。面白いですね。

 石徹白の駐車場は6時半には一杯になるとの情報を得ていたので、それまでには到着する予定で4時には出発しました。 
6時半で一杯になるのですか。7時に着いたら駐車スペースが無いわけです。

 当初は前日の土曜日に向かう予定でしたが、天気が微妙となったのに加えて金曜日に雪が降った(20cm前後)ので、安全と天気を見て日曜日としました。 
天気を考えるなら日曜日のほうが良かったでしょうね。私たちも最初はガスガスでしたから。

 山スキーで有名な石徹白(野伏ヶ岳)ですが、この日はそれに加えて団体の登山者が多く見られました。 
私たちは高校生70人にびっくりしましたが、ここはホント人気があるんですね。

 この先、雪は10cmから20cmほど有りますが、南の日の当たる斜面では完全に溶けて土が剥き出しとなっています。
土曜の朝は雪の林道も帰りにはかなり土が出ていました、この時期の雪はすぐに溶けます。

 スキーの同行者はこの辺りで遅れ気味となり、先へ行ってくれとの事だったので、ここからは別行動となりました。 
私たちは道迷いでスキーグループに遅れをとりましたが、登りでは追いついてしまいました。スキー登山と足並みを揃えるのは難しそうですね。

 そこからは以前歩いた一般道?となり、踏み跡は雪面が硬くなっていました。
多くの人が歩いたことも在りますが、此処は凍りやすそうですね。

その先が直登ではなく左からの巻き道となっています。 嫌な雪庇状の斜面をトラバースして廻り込み、尾根の上部に乗るとピークがすぐそこに見えてきました。
したから見るとどうやって越えたものかと思った斜面ですが、近づくとうまい具合にトラバース道がついていました

 ここからはクラストした雪面となり、廻りの展望を見ながら慎重に登って行くと、程なく山頂に到着しました。 
写真を見ると真っ青な空ですね。同じところから撮った写真を私も載せていますが、えらい違いです。

 斜面はそれなりに急で所々凍結しています。 即席同行者の方は登りにも利用していたアイゼンで問題ありませんし、自分もワカンの歯を食い込ませながら新調にLていきます。 それよりもまだスノーシュー二回目の同行者が心配で、声を掛けながら柔らかな斜面に誘導し滑落しないように気をつけて降りて行きました。
ダイレクト尾根より傾斜は緩やかな気がしますが、凍ってましたね。アイゼンなら問題ないですが慣れない
スノーシューではきつかったでしょう。

 しかし、この判断は完全に誤りでした。 新しいスキー跡がありそこを降りていきますが、正午に入って雪が緩みだし、上からは見えなかった雪割れに何度かハマって危険な状態でした。 幸い縦方向の亀裂だったため、雪崩や落ち込む程の深い亀裂ではなく、何とか降りて行くことが出来ましたが、迂闊でした。
怖いですね。でもこういうのは事前に分かるのでしょうか。

 途中で山スキーの同行者と合流する事も出来て、即席同行者も含め全員無事に下山することが出来ました。
仲間と合流できてよかったですね。同行者も完走できて良かったでしょう。

コースタイムだけ考えると1時間ぐらい遅くても完走できそうですが余裕を持って歩くなら6時30分ぐらいに
出発しないとだめですね。7時30分出発予定では単独ならできても、皆でわいわいいくとどうしても遅くなります。
私も来年は早たちで行きたいと思っています。
Kasaya
おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
お住まい: 愛知県
連絡する:

Re: 【両白】 2014年石徹白 野伏ヶ岳~薙刀山周回登山

投稿記事 by おど+ »

Kasayaさん、こん**は。

投稿後に同じコースでアップされていたのを見てビックリでした。 :lol:

>天気を考えるなら日曜日のほうが良かったでしょうね。私たちも最初はガスガスでしたから。
前日の予定を一日ずらしましたが、矢張り朝方は曇り気味でしたか。 しかし、午後に入って晴れ間が覗き展望も見られたようですね。

>私たちは高校生70人にびっくりしましたが、ここはホント人気があるんですね。
高校生で無くても、70人の団体では驚きですね。 去年燕に登った時は、遠足なのか沢山の子供が登っていましたが、まさかこんなマイナー?な所で・・・。

>私たちは道迷いでスキーグループに遅れをとりましたが、登りでは追いついてしまいました。スキー登山と足並みを揃えるのは難しそうですね。
スキーでの登りは遅いですからね。 特に、最後の急登をスキーで登るのは大変だと思いますね。

>ダイレクト尾根より傾斜は緩やかな気がしますが、凍ってましたね。アイゼンなら問題ないですが慣れない
>スノーシューではきつかったでしょう。
それが以外にも、スノーシューの方ががっちり歯が効いて、歩きやすそうでした。(あくまで主観ですが) :shock:

>怖いですね。でもこういうのは事前に分かるのでしょうか。
スキーで滑っているからと安易に降りて行きましたが、下から見ると雪が溶けて灰色がかった斜面となっていたので、よく観察すればわかったのだと思います。

>コースタイムだけ考えると1時間ぐらい遅くても完走できそうですが余裕を持って歩くなら6時30分ぐらいに
>出発しないとだめですね。7時30分出発予定では単独ならできても、皆でわいわいいくとどうしても遅くなります。
>私も来年は早たちで行きたいと思っています。
私も当初は7時発でいいかと思っていましたが、自分のコースタイムの1.5倍は掛かりそうだと、少しでも早立ちとしました。 結局、予定より早く下山できたので、帰りにはゆっくりと温泉に浸かれましたよ。

おど+
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