【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

【 日 付 】2012年8月21日(火)~23日(木)
【 山 域 】南アルプス/小渋川~荒川岳 
【メンバー】ひとり
【 天 候 】晴れ(3日間とも)
【 ルート 】湯折~広河原~ちょっと福川~広河原~大聖寺平~荒川小屋~中岳(ピストン)

 夏が終わってしまわんうちに行っておきたい山がある。忘れもしない、昨年のタンポポレポ。大鹿村騒動記ではないが、小渋川から福川を徘徊してカメラやら何ヤラを紛失、ほうほうの態でなんとか赤石岳を越え、命からがらドンブリコと逃げ帰って来たという武勇伝である。
 役場に電話で聞けば、ここんところ大雨は降ってないので川は落ち着いてるらしい。どこまで行けるか分からないがツアコンポポンタさんの後を追ってみるのも意味のないことではないだろう。
 山レコの投稿レポを読み返すが、福川周りの記録はレアものだ。ポポンタちゃんですらアクシデント続きとはいえ広河原から稜線間近のビバーク地点まで8時間以上も掛かっている。駐車地の湯折から11時間以上の超ロングルートをテント泊装備担いで行けるはずがない…のが常識。なのに、いつの間にかプランニングしてしまっている自分が怖い。(@_@;)

 第1日目(8月21日) 湯折5:50‐七釜滝6:30‐榛沢出合6:55-高山ノ滝7:55‐キタ沢出合8:45‐9:40広河原小屋‐(この間いろいろ)‐15:10co2230m(野営)←大聖寺平まで2.5km~3kmの中間あたり

 大鹿村の小渋ダムを経て闇の中、分かりにくい道をクネクネと走り、なんとか湯折のゲートへ到着した。明るくなるまで寝るか…とウトウトしたと思った、もうら空が明るくなってきた。広河原までは沢靴で行く。ボロ山靴はザックの中へ。やっぱり重いなあ…。水は川にたっぷりあるので500mlのペットボトルだけ。カラの2Lポリタンは取り敢えずは浮き袋替わりだ。
 ゲートから左の林道を登って行く。真っ暗のトンネルをくぐり、下りになって川に降りて行くと前方に橋が見える。七釜橋だ。渡った先にまたトンネル。確か山レコのレポではこのトンネルを抜けたところから左岸の河原に下りることになっていたなあ…と思ったが、「←登山道」の看板がある。左岸はしっかり護岸工事され、上流に向け立派なジャリ道が延びている。どうやらトンネルは通行止みたい。
七釜橋からの小渋川は穏やかだが…
七釜橋からの小渋川は穏やかだが…
P8210019.jpg (54.7 KiB) 閲覧された回数 3985 回
 小渋川の水量は、そんなに多くはないようには見える。が、通常時の水位を知らないので比べようがない。とにかく、ここまで来たら進むしかないのだ。幸い空は快晴。おまけに西側のため暑い陽射しは届かないので歩いていても汗もかかない。
 整備された護岸は榛沢出合近くまで続く。切れたところで河原に降りて、いきなり1回目の渡渉。なんでも13回とか21回とか、渡渉回数が言われているのだが、どれがホンマかなんて問うのはナンセンス。水量やコース取りなどで変わってくるのだから。
 左手に滝が見えた。高山ノ滝だ! まだ8時前。まずまずのペースだゾ。ちょっと休憩。滝の写真も撮っておく。

 榛沢出合の先から高山ノ滝を過ぎてキタ山沢あたりは、比較的川幅が狭く渡渉に要注意。川幅が広いところは水流が分散しているのでコース取りに思案が要る。赤い矢印や○印が岩や岩壁に書いてあるのだが、アテになるようで、ならないようで…。左岸の岩にに矢印があるかと思ったら、同じ場所の右岸壁に○印が打ってある。
 迷路かなんかのパズルを解きながら進んで行くみたいで、結構面白い。いいぞいいぞ…と思っていたら、深い急流に阻まれて進めず、少し下って進路を微調整する。
赤ペンキの矢印もあちこちに
赤ペンキの矢印もあちこちに
P8210027.jpg (64.66 KiB) 閲覧された回数 3985 回
 石ころの河原を進むと、ようやく陽射しが届く。前方にとうせんぼするような稜線が。あそこが広河原の分岐かな? 大きな二股。思ったより早よ到着できたな。(^^)/ とはぬか喜びでした。ここはキタ沢出合。地形図には太い水線が書いてあるが、石ころばかりの伏流だ。
 広河原はもうちょっと先。いったん緩んだ気力を再稼働させるのは原発ならずとも大変だ。トボトボと河原の石を乗り越えて進む。
 倒木を跨いで左岸の日陰を行くと…、またもや二股だ。今度こそ本物やろ! 段丘の上の木に白いプレート。何やら書いてあるぞ。近づくと「広河原小屋 赤石・荒川岳方面➔」とある。そうか、このまま本流を左へ進めば荒川崩壊地へ突入だもんなあ…。段丘へ上がり表示に従って樹林の中のヤブっぽい道を進むと広河原小屋が目に入る。
広河原小屋
広河原小屋
P8210060.jpg (75.94 KiB) 閲覧された回数 3985 回
 ここからは右手の本岳沢から福川に入り稜線の百間平をめざすことになる。小屋に入り沢装束を解いて登山靴に履き替える。もう渡渉もないだろうし…。(という、なんの根拠もない安易な判断がこのプランの破たんを呼ぶのだが…)
 30分ほどの大休止。気合を入れ直して「水場」の表示に従って河原に降りる。ありゃりゃ、これ、どうやって渡ろう…。いきなり本岳沢の渡渉だ。ウロウロ…探して、なんとか跳び渡れそうな場所を見つける。対岸の岩にしがみつくようにしてクリア。ここで、頭が正常に回転しだすと不安がよぎる。「これからもやっぱり、渡渉あるわなあ…」(@_@;)
 すぐに二股で右の福川へ。左岸を登り始めるが、狭い谷幅に勢いよい流れ。倒木だらけで大変そうだ。不安は恐怖に変わり、少し進んだところで足が竦む。ダメダメ! 無理は禁物。こりゃ断念だんねん。道は他にもあるよー。

 広河原小屋近くの例の渡渉地点まで引き返す。さっきの決死の渡渉はなんだったんや(>_<) まだ靴を濡らすわけにはいかんのに、こちら側からの渡渉地点が見つからない。ええい、ままよ!と川の真ん中の岩に跳び移ったのはいいが、この後どうするの? 岩にしがみつきながらしばし考える。こんなスタイル、まるで岩の上のカメかカエルだ。
 背中の荷物だけでも対岸にほおり投げようかとも思ったが、届きそうもない。こうなったら開き直るしかないがな。そのまんま、流れに足を突っ込み、ストックを突っ張ってザブンザブンと渡りきる。さすがに靴の中にジュワーと浸水してくるのが分かる。まあ、濡れるくらい流されるよりマシやろ。

 もう11時をとっくに回っている。結局、1時間のロスだ。福川は諦めるとしても、このまま帰る手はない。地図には真ん中の尾根に荒川岳への登山路が引いてある。コースタイムを見ると大聖寺平まで4時間余、荒川小屋まででも5時間くらいだ。これなら十分に間に合いそうだ。
 で、小屋の前の表示に従って登山路へ入る。シラビソかコメツガのような針葉樹の樹林帯の中の苔むした石のゴロゴロ道を少し行くと、金属板に大聖寺平まで「6km」の表示。ここからいきなり急斜面直登と倒木だらけのトラバースの繰り返しが始まる。午前中の渡渉に体力の大半を使い果たしたのか、息は上がるが足が上がらない。「水場」(川)でポリタンとペットボトルを満タンにしたのを後悔したくなるが、捨てるわけにもいかないし…。(>_<)

 0.5kmごとの金属板表示に励まされながら、とにかく前に進む。地図にも「2000mより下部は急坂の連続」と記述があるがその通り。「標高2000m」の表示を過ぎると、やや傾斜がやわらぎ、登山路らしくなる。
 「3km」表示に15時前。野営は大聖寺平で…と思っていたが、もう稜線まで到達するのは無理だろう。テントを張れる場所を探しながら進むが急斜面ばかり。やっと九十九折れのコーナーに、踊り場みたいな広場を発見。平らで十分なスペースだ。ここで決まり!
 まだ15時過ぎだというのに樹林帯のせいか薄暗い。水だけ飲んでテントの中で一眠り。気がつくと18時を過ぎている。外に出ると、樹間から夕陽が覗く。間もなく沈むところだ。夕陽を眺めながら夕食にする。
 まずは持ち上げたアワワ(350ml)で水分補給?しながら湯を沸かす。α米にお湯を入れ、余った湯でレトルトカレーを温める。しじみパワーの味噌汁も作る。食欲はあまりないが食べんと明日が歩けない。白飯の半分を小鍋に移しカレーを掛ける。エイっ!と無理やり飲み込んだら、なんとか食べられた。
 夕陽が沈むのを待ってシュラフに潜り込む。

第2日目(8月22日) 野営地6:45‐船窪(大聖寺平まで1.5km)7:30‐大聖寺平9:10-9:50荒川小屋10:30‐12:15中岳~避難小屋13:30‐前岳13:50‐14:50荒川小屋(テント泊)

 樹林帯のせいか、それほど冷え込みもなく、結露でビショ濡れにもなっていない。今回の核心部は1日目で終わっている。あとはプラン崩壊後の余談みたいなもんなので簡潔に済まそう。
 6時には…と思っていたが、やはり出発は7時前になってしまった。今日は荒川小屋のテント場泊まり。できれば空身で悪沢岳まで往復出来たらいいな…。
 40分ほどで船窪(二重山稜になっている)。ウェストンがランチを食べたところらしいが、あいにくまだ早すぎる。やがて樹間から朝陽が差し込んでくる。左手に荒川崩壊地が覗く。樹木の背が低くなって、ハイマツとナナカマド中心になると森林限界。いきなりガレ場に出て、これ登るの?と思ったら左のハイマツ帯に道が切ってある。10分ほどで再びガレに出て「500m」金属板。ここを登りきると赤石~荒川岳の稜線に出る。大聖寺平だ。出発から約2時間。
大聖寺平から荒川岳(前岳~悪沢岳)
大聖寺平から荒川岳(前岳~悪沢岳)
P8220129.jpg (59.81 KiB) 閲覧された回数 3985 回
 目の前の小赤石岳の肩が大きい。北側には荒川岳の山容がデーン! 小屋はここから30分ほど下って行く。稜線東側のトラバース道は花がいっぱいだ。ここまで来ると次々に登山者と出会う。この時刻の通過者は、千枚小屋泊まりで百間洞山の家か聖平小屋まで行く人がほとんどのようだ。聞けば平日なのに千枚小屋はいっぱいだったという。

 荒川小屋で受付を済ませてからテント場に移動。水場が近い広いテント場からはMt.fujiが一望だ。小屋前で登山者と話し込んでいたせいで遅くなってしまった。今からだと悪沢岳までピストンは微妙だなあ…。
 張ったテントにザックをデポして、水だけ持って中岳へ向かう。上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)
 お花畑には金網が張られ、登山路に扉が設けてある。開けたり閉めたりしながら通過。前岳とのコルに12時過ぎ。右へ5分で中岳山頂。朝方はスッキリ晴れていたのに、もう眺望は効かない。かろうじて富士山、八ヶ岳は見えるが南ア北部の山はガスの中だ。まだ昼過ぎで時間はあるが、これでは悪沢岳まで行っても無駄やな…。
 中岳避難小屋は目の前。せっかくだから、ちょっと小屋くらいは寄ってみましょう。
相変わらず悪沢岳は見えたり隠れたり。行こうか行くまいかと揺れる自分の心みたいだ。(@_@;)
 小屋前で常連客の男性と山談義。話好きでしゃべっていたら終わらない。気がつけば13時半。そろそろ下らないと。
 帰りに前岳に寄ってみる。コルから5分足らずで山頂。西側は見事に崩れ落ちている。崩壊した谷はそのまま荒川となって、広河原で本岳沢と合流して小渋川となる。西北に続く稜線は三伏峠への縦走路だ。

 テント場を見下ろすと、新しいテントが2、3張。どうやら学生グループのようだ。懸念は的中。張られた大型テント内ではトランプ遊びかなんかの大騒ぎの真っ最中。まだ15時前だからいいけれど…。(夜になったらd静かになるとは限らんしなあ…)
 思い切って転居することにする。サイトはいくらでも空いている。小屋の近くの樹林帯のスペースに張り直しだ。なんやらかやで、ここでも1時間のロスだが、他にすることもないのだから構わない。

 夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
 小屋の前からMt.fujiの夕景を眺める。昼間はガスに隠れていた姿を夕刻になって現わしたのだが、なかなか赤富士にはなってくれない。日没間際まで粘ったが断念。
 テントに戻っての夕食。今日はα米のドライカレー。サンマの味噌煮もあるのだが、やはり胃が委縮しているのか、手が伸びない。 
 昨夜とはエライ違いの賑やかなテント場で、焼酎のお湯割りをグビグビやりながら2日目の夜は更けていったのでした。

第3日目
23日(木) 荒川小屋テント場6:50‐大聖寺平7:45‐10:55広河原小屋12:05‐高山ノ滝13:45‐七釜橋14:55-15:35湯折
夜明け前のMt.FUJI
夜明け前のMt.FUJI
P8230229.jpg (8.96 KiB) 閲覧された回数 3985 回
 いやあ、さすがに寒かった。ここは標高2500m。前夜の野営地は2100m付近で、しかも樹林帯だったから冷え込みもなかったんだろう。
 夜明け前のMt.fujiのシルエットが鮮やかだ。富士の少し左から朝陽が昇るようだ。カメラをセットして待つが、もう少し時間がかかるみたい。諦めてテントに戻る。
 荷物を外に出し、テントを日向に移して結露を乾かす。その間に朝食とコーヒータイム。乾ききらない部分はタオルで拭いてテント収納。やはり今日も出発は7時前になった。

 朝の荒川岳や雲海を従えた富士などを振り返りながら、小赤石岳の肩に向かって続くトラバース道を緩やかに登ると大聖寺平。ここから右へ広河原への下山路に入る。
 ここの分岐は踏み跡がはっきりしていないのでガスなど出たら間違えそうだ。そう言えば今月初め、遭難者が出た。荒川崩壊地側の滝の下で見つかったそうだ。道迷いによる滑落か、他の理由なのかは分からない。事故せいか、新しいピンクのテープなどの目印が目立つ。樹木には赤い小さな木札も所々掛けられていた。
 今回はピストンなので、往路を思い出しながら登山路を間違えないよう下る。大聖寺平からガレ場を超えて船窪の手前までくれば、もう間違うことはない。登山路ははっきりしている。右手に時々現れる中央アルプスの山並みを眺めながら下る。
 標高2000mからの急斜面は下りでも辛い。壊れかけたハシゴや最後の倒木帯を乗り越え、苔の樹林帯を抜けて広河原小屋に11時前。やれやれ、一休みしましょう。最後のキュウリを齧り、カップ麺でランチ。
 いつの間にか12時だ。もう1時間以上の休憩だ。デポしておいた沢靴に履き替え、登山靴はザックに収納。水はもう500mlペットボトルだけでいい。しかし、軽くなったのか重くなったのか…?

 いつか来た道(河原)、様子はよくわかる…つもりが、なかなかそうでもない。広い河原、しかも逆向き…。どこ通ってきたかなあ…? と言っても正解の道があるわけではないので前方の様子を見極めながらルート取りして行く。
 キタ沢出合の下流あたりで下から登ってくる若者に出遭う。声をかけると広河原小屋に忘れものを取りに行くらしい。地元・飯田の人で足元はスニーカー。湯折~広河原は2時間だという。まあ、なんとも若いって羨ましい。「帰りには赤石荘で温泉ですか?」というので、下ったら一緒に行こうと約束。湯折に着くまでに追い抜かれるかもしれないけれど。
 高山ノ滝で一服。日陰の左岸に移動して、対岸の滝を見ていて気が付いた。見えている滝の上に、もう一本滝が掛かっている。上の滝は樹木に隠れているが実は2段の滝だったのだ。往路の時は気がつかなかったが…。

 七釜橋からの林道登りが結構こたえる。もう余力はないのにこの20分ほどの最後の苦行。暗いトンネルを抜けて下って行くと、やっとこさで車が見えてきた。
 靴を履き換え身支度を終えても飯田の若者はやってこない。車の隣りに停めてあるバイクが彼のものだろう。「赤石温泉へ行ってます」とメモを残し、先に出発。赤石荘の駐車場に車を停め着替えを手にいざ風呂へ~! と思ったら、入り口に「準備中」の看板。ん? まだ4時だよ? よく見ると「木曜日定休」だって。あちゃー(@_@;)
 しかし…、奥を覗くと調理場にはスタッフの姿があり、お客さん(泊り)らしい姿も。営業はしてるんや。なら、風呂だけでも入れてくれてもいいのになあ…。と愚痴りながら車に戻ったのだった。
 結局その後も、飯田の彼のバイクはやってこなかった。

 ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)

                ~biwaco
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by たんぽぽ »

Biwa爺ちゃま、こんばんにゃあ~

【 ルート 】湯折~広河原~ちょっと福川~広河原~大聖寺平~荒川小屋~中岳(ピストン)
このクソ暑いのによくもメラメラと燃え続けておりますね。
たんぽぽなんぞ山からは縁遠い日々を過ごしておりまする。

 夏が終わってしまわんうちに行っておきたい山がある。忘れもしない、昨年のタンポポレポ。大鹿村騒動記ではないが、小渋川から福川を徘徊してカメラやら何ヤラを紛失、ほうほうの態でなんとか赤石岳を越え、命からがらドンブリコと逃げ帰って来たという武勇伝である。
高山病で酔っ払ってフラフラ山行でしたね。
高山でがんばるといつもコレが出ちゃうんで困ったもんです。

 役場に電話で聞けば、ここんところ大雨は降ってないので川は落ち着いてるらしい。どこまで行けるか分からないがツアコンポポンタさんの後を追ってみるのも意味のないことではないだろう。 
毎日が日曜のお方は増水で足止め食らっても問題はないでしょう。

 整備された護岸は榛沢出合近くまで続く。切れたところで河原に降りて、いきなり1回目の渡渉。なんでも13回とか21回とか、渡渉回数が言われているのだが、どれがホンマかなんて問うのはナンセンス。水量やコース取りなどで変わってくるのだから。 
水量が少なくても15回くらいはあるでしょう。
カウントしててもそのうち数がわからなくなってくる・・・10以上は数えれないぽぽんたどす。

 石ころの河原を進むと、ようやく陽射しが届く。前方にとうせんぼするような稜線が。あそこが広河原の分岐かな? 大きな二股。思ったより早よ到着できたな。(^^)/ とはぬか喜びでした。ここはキタ沢出合。地形図には太い水線が書いてあるが、石ころばかりの伏流だ。
干からびたゴーロ歩き、強い日差しの下ではちょっとイヤなところやね。

 ここからは右手の本岳沢から福川に入り稜線の百間平をめざすことになる。小屋に入り沢装束を解いて登山靴に履き替える。もう渡渉もないだろうし…。(という、なんの根拠もない安易な判断がこのプランの破たんを呼ぶのだが…)
大聖寺平目指すのならもう山靴でOKよん。

 すぐに二股で右の福川へ。左岸を登り始めるが、狭い谷幅に勢いよい流れ。倒木だらけで大変そうだ。不安は恐怖に変わり、少し進んだところで足が竦む。ダメダメ! 無理は禁物。こりゃ断念だんねん。道は他にもあるよー。
アレレ福川へ入る予定だったの?
あたいの観音カメラを探しにわざわざ百間平まで・・・ウウウッ(涙)
メモリーが救済できれば広河原小屋前で仁王立ちする凛々しきポポンタちゃまが写っておりまするゾ!
でも、あっさりと諦めちゃいましたね。
ここは樹林の濃い南アよ、倒木ごときに負けてちゃダメよ~ん。

 背中の荷物だけでも対岸にほおり投げようかとも思ったが、届きそうもない。こうなったら開き直るしかないがな。そのまんま、流れに足を突っ込み、ストックを突っ張ってザブンザブンと渡りきる。さすがに靴の中にジュワーと浸水してくるのが分かる。まあ、濡れるくらい流されるよりマシやろ。
あ~あ、濡らしちゃった。
でも、南白山目指したF氏に比べればずっとマシか。

 もう11時をとっくに回っている。結局、1時間のロスだ。福川は諦めるとしても、このまま帰る手はない。地図には真ん中の尾根に荒川岳への登山路が引いてある。コースタイムを見ると大聖寺平まで4時間余、荒川小屋まででも5時間くらいだ。これなら十分に間に合いそうだ。
なんだかすごい計算ねぇ、はじめからビバーク覚悟の進軍?

「水場」(川)でポリタンとペットボトルを満タンにしたのを後悔したくなるが、捨てるわけにもいかないし…。(>_<)
加賀禅定道でもそうだったけどBiwa爺ちゃまの担ぐ水の量はハンパじゃないよ。
ワテなら2Lが限度、もちろんアワワはなし。

 まずは持ち上げたアワワ(350ml)で水分補給?しながら湯を沸かす。α米にお湯を入れ、余った湯でレトルトカレーを温める。しじみパワーの味噌汁も作る。食欲はあまりないが食べんと明日が歩けない。白飯の半分を小鍋に移しカレーを掛ける。エイっ!と無理やり飲み込んだら、なんとか食べられた。
 夕陽が沈むのを待ってシュラフに潜り込む。

無事に1日目が終わってよかったです。
ゆっくりおやすみくだされ。

 張ったテントにザックをデポして、水だけ持って中岳へ向かう。上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)
荒川と赤石を結ぶライン上は人、人、人です。
静寂を求めたい方はこのラインを外しましょう。

 お花畑には金網が張られ、登山路に扉が設けてある。開けたり閉めたりしながら通過。
お花畑をシカの食外から守るための金網なんでしょうね。
それにしても興醒め。

 テント場を見下ろすと、新しいテントが2、3張。どうやら学生グループのようだ。懸念は的中。張られた大型テント内ではトランプ遊びかなんかの大騒ぎの真っ最中。まだ15時前だからいいけれど…。(夜になったらd静かになるとは限らんしなあ…)
 思い切って転居することにする。サイトはいくらでも空いている。

山の社交家Biwa爺ちゃまが人を避けるとは珍しいじゃないですか。
ワテは人の声を聞くとヤブに身を潜めますが・・・(ワテはクマしゃんかいな?)

 夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
うわあぁ~、豪勢やなあ、800円なんて下界じゃあアワワ1週間分やで~

 ここの分岐は踏み跡がはっきりしていないのでガスなど出たら間違えそうだ。そう言えば今月初め、遭難者が出た。荒川崩壊地側の滝の下で見つかったそうだ。道迷いによる滑落か、他の理由なのかは分からない。事故せいか、新しいピンクのテープなどの目印が目立つ。樹木には赤い小さな木札も所々掛けられていた。 
だだっ広い大聖寺平は踏み跡もなく、ガスってたらここの下り口はまずわからないだろうね。

 ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)
たんぽぽは温泉代節約のため七釜橋の下の水風呂でサッパリでしたわ。

福川遡行できず不本意であると大そうお嘆きのご様子。
来年はぜひハイマツの海の中に眠る我が観音カメラ救出にチャレンジしてくだされ~!
金属プレートは心強いナビゲーター(写ルンデスなので真っ暗)
金属プレートは心強いナビゲーター(写ルンデスなので真っ暗)
fuusen touch
記事: 39
登録日時: 2011年11月03日(木) 21:40

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by fuusen touch »

biwacoさん、ごぶさたしています。一昨年の冬、杉峠付近と鞍掛峠の近くでお会いしたものです。といっても今年3月初めの鈴北山行は下山が数分の差だったようで、biwacoさんのブログにウチの車が大きく写っておりました。

 夏が終わってしまわんうちに行っておきたい山がある。忘れもしない、昨年のタンポポレポ。大鹿村騒動記ではないが、小渋川から福川を徘徊してカメラやら何ヤラを紛失、ほうほうの態でなんとか赤石岳を越え、命からがらドンブリコと逃げ帰って来たという武勇伝である。
 ところで大鹿村をリニアが通る話がありますね。現地ではまだ動きはありませんか?
私はこの夏、大井川西俣の廃林道を歩きましたが、作業道の設置作業が進行していて悲惨でした。小渋川コースもいずれあのようになるのでしょうか?

  山レコの投稿レポを読み返すが、福川周りの記録はレアものだ。ポポンタちゃんですらアクシデント続きとはいえ広河原から稜線間近のビバーク地点まで8時間以上も掛かっている。駐車地の湯折から11時間以上の超ロングルートをテント泊装備担いで行けるはずがない…のが常識。なのに、いつの間にかプランニングしてしまっている自分が怖い。(@_@;)
 小渋川は赤石荘のあたりで遊んだことしかありませんが、赤石岳ははるかな高みでした。テントを持って、それも下るのならともかく登るというのだから、なかなか迫力プランですね

 第1日目(8月21日) 湯折5:50‐七釜滝6:30‐榛沢出合6:55-高山ノ滝7:55‐キタ沢出合8:45‐9:40広河原小屋‐(この間いろいろ)‐15:10co2230m(野営)←大聖寺平まで2.5km~3kmの中間あたり
 スゴイ、スゴイ。広河原まで3時間50分しかかかっていません。これならコースタイムからそんなに遅れてませんね。ブログなどでは、渡渉時にロープ必携、腰までつかって、5時間かかってようやく広河原…などという記録をみかけますが、やはりそんな状況だったのですか?

 迷路かなんかのパズルを解きながら進んで行くみたいで、結構面白い。いいぞいいぞ…と思っていたら、深い急流に阻まれて進めず、少し下って進路を微調整する。
なかなか余裕ですね。

 すぐに二股で右の福川へ。左岸を登り始めるが、狭い谷幅に勢いよい流れ。倒木だらけで大変そうだ。不安は恐怖に変わり、少し進んだところで足が竦む。ダメダメ! 無理は禁物。こりゃ断念だんねん。道は他にもあるよー。
 おやおや、今回の山行核心部は珍しく「挫折もの」だったのですね。でもそれも心の機微に陰影ができてよいのかもしれませんね。私もこの夏、大井川西俣の最奥、慣合から西小石尾根にとりついて悪沢岳に這いあがろうとしてのですが、挫折しました。あっさり諦めて別ルートをとったのですが、biwacoさんの変わり身はもっとはやかったようですね。サスガですね。

大聖寺平で…と思っていたが、もう稜線まで到達するのは無理だろう。テントを張れる場所を探しながら進むが急斜面ばかり。やっと九十九折れのコーナーに、踊り場みたいな広場を発見。平らで十分なスペースだ。ここで決まり!
 いやあ、大健闘ですね。

夕陽を眺めながら夕食にする。まずは持ち上げたアワワ(350ml)で水分補給?
 至福の刻ですね。

今回の核心部は1日目で終わっている。あとはプラン崩壊後の余談みたいなもんなので簡潔に済まそう。
 そういうわりには、後もたっぷり読ませてくれてますね。

 テントに戻っての夕食。今日はα米のドライカレー。サンマの味噌煮もあるのだが、やはり胃が委縮しているのか、手が伸びない。 
 昨夜とはエライ違いの賑やかなテント場で、焼酎のお湯割りをグビグビやりながら2日目の夜は更けていったのでした。

 あっと言う間にまたまた至福の刻ですね(今夜はちょっと騒がしてけど)。ここのお店、じゃなかった、ここの小屋も年がら年中カレーばっかりらしいけど、α米のドライカレーはのどをとおりましたか? 実は今月私もここでテントを張りました。この日はテン場にレスキューヘリがやってきて大騒ぎでした。
 七釜橋からの林道登りが結構こたえる。もう余力はないのにこの20分ほどの最後の苦行。暗いトンネルを抜けて下って行くと、やっとこさで車が見えてきた。
 おつかれさまでした。私は今回行き損ねた悪沢岳北カールでテン泊という気がかりを来年の夏に持ち越しました。私の場合テント利用が多いのですが、妻が赤石岳避難小屋に泊りたいといっているので、小渋コースが一番好都合です。貴重なレポをありがとうございました。
丸山からみた朝陽を浴びる赤石岳
丸山からみた朝陽を浴びる赤石岳
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by ふ~さん »

おはようさんです。たんぽぽ氏言うところのF氏です。
なのに、いつの間にかプランニングしてしまっている自分が怖い。(@_@;)
またまた武勇伝の始まりですね(^_-)

 
広河原小屋近くの例の渡渉地点まで引き返す。さっきの決死の渡渉はなんだったんや(>_<) まだ靴を濡らすわけにはいかんのに、こちら側からの渡渉地点が見つからない。ええい、ままよ!と川の真ん中の岩に跳び移ったのはいいが、この後どうするの? 岩にしがみつきながらしばし考える。こんなスタイル、まるで岩の上のカメかカエルだ。
 背中の荷物だけでも対岸にほおり投げようかとも思ったが、届きそうもない。こうなったら開き直るしかないがな。そのまんま、流れに足を突っ込み、ストックを突っ張ってザブンザブンと渡りきる。さすがに靴の中にジュワーと浸水してくるのが分かる。まあ、濡れるくらい流されるよりマシやろ。
こりゃまた恐ろしい。奥さんが知ったら二度と山に出してもらえませんよ。
やっと九十九折れのコーナーに、踊り場みたいな広場を発見。平らで十分なスペースだ。ここで決まり!
ようやく安心できるひとときですねぇ。少なくともたんぽぽさんのような恐ろしいビバーク体験にならなくて良かったと思わねば^^;
ここを登りきると赤石~荒川岳の稜線に出る。大聖寺平だ。出発から約2時間。
良かった良かった。これは順調と言うべきでしょう。カメラもなくさなかったようだし。(^_-)
 テント場を見下ろすと、新しいテントが2、3張。どうやら学生グループのようだ。懸念は的中。張られた大型テント内ではトランプ遊びかなんかの大騒ぎの真っ最中。まだ15時前だからいいけれど…。(夜になったらd静かになるとは限らんしなあ…)
 思い切って転居することにする。サイトはいくらでも空いている。小屋の近くの樹林帯のスペースに張り直しだ。なんやらかやで、ここでも1時間のロスだが、他にすることもないのだから構わない。
若者はトランプで盛り上がれるから素晴らしいって常々思いますよ。
 夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
ST社?SP社?庶民の贅沢を誰が誹ることができましょうぞ。お疲れ様。週末なら呼んでくださればご相伴できましたのに。^^;
 いやあ、さすがに寒かった。ここは標高2500m。前夜の野営地は2100m付近で、しかも樹林帯だったから冷え込みもなかったんだろう。
 夜明け前のMt.fujiのシルエットが鮮やかだ。
天然のクーラーですからね。そして富士山を目の前にする絶好のロケーション。こればかりは自分の足で稼がねば到達できない世界ですからね。おめでとさんです!
 キタ沢出合の下流あたりで下から登ってくる若者に出遭う。声をかけると広河原小屋に忘れものを取りに行くらしい。地元・飯田の人で足元はスニーカー。湯折~広河原は2時間だという。まあ、なんとも若いって羨ましい。「帰りには赤石荘で温泉ですか?」というので、下ったら一緒に行こうと約束。湯折に着くまでに追い抜かれるかもしれないけれど。
よほど大事にしていたものなんでしょう。たんぽぽ氏もカメラを落とした後は相当な落胆だったと思いますよ。場所がわかってたら、労を惜しまず取りに戻っていたでしょうし。カメラケースも思い出の品だって言ってなかったかな、彼。
赤石荘の駐車場に車を停め着替えを手にいざ風呂へ~! と思ったら、入り口に「準備中」の看板。ん? まだ4時だよ? よく見ると「木曜日定休」だって。あちゃー(@_@;)
 しかし…、奥を覗くと調理場にはスタッフの姿があり、お客さん(泊り)らしい姿も。営業はしてるんや。なら、風呂だけでも入れてくれてもいいのになあ…。と愚痴りながら車に戻ったのだった。
そう言えば、私もカナダで、有名なタイ料理の店に行こうと思ったのですが、店が閉まってる。駐車場が店の裏だったのですが、裏口にお店の方の人影が・・・私も諦めがつかず、お店の方に「今日は定休日ですか」って聞いてみたら、「休暇から戻ったばかりなんです。明日から営業します」・・・がっかりでした(>_<)

 
ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)
え~!松川だったらおすすめは望岳荘ですやん。中央アルプス一望の絶好のお風呂でしたよ~。お疲れ様でしたね。

 ふ~さん
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by 宮指路 »

Biwacoさん、こんにちは
ブログよりこちらのアップが早かったんですね。

 第1日目(8月21日) 湯折5:50‐七釜滝6:30‐榛沢出合6:55-高山ノ滝7:55‐キタ沢出合8:45‐9:40広河原小屋‐(この間いろいろ)‐15:10co2230m(野営)←大聖寺平まで2.5km~3kmの中間あたり

またエライ所に行きましたなぁ~
途中敗退覚悟で行けるところまで行ってみようというプランじゃないと無理でしょうがそれも面白そうです。

 倒木を跨いで左岸の日陰を行くと…、またもや二股だ。今度こそ本物やろ! 段丘の上の木に白いプレート。何やら書いてあるぞ。近づくと「広河原小屋 赤石・荒川岳方面➔」とある。そうか、このまま本流を左へ進めば荒川崩壊地へ突入だもんなあ…。段丘へ上がり表示に従って樹林の中のヤブっぽい道を進むと広河原小屋が目に入る。

わけのわからん道は標識や小屋が出てくるとホッとしますね
でもこの小屋で泊まるには時間が早すぎですね

 30分ほどの大休止。気合を入れ直して「水場」の表示に従って河原に降りる。ありゃりゃ、これ、どうやって渡ろう…。いきなり本岳沢の渡渉だ。ウロウロ…探して、なんとか跳び渡れそうな場所を見つける。対岸の岩にしがみつくようにしてクリア。ここで、頭が正常に回転しだすと不安がよぎる。「これからもやっぱり、渡渉あるわなあ…」(@_@;)

地図を見れば小屋からは尾根に取り付くだけというのが分かるハズだけど疲れているとこんな間違いやらかすんだよね~

 広河原小屋近くの例の渡渉地点まで引き返す。さっきの決死の渡渉はなんだったんや(>_<) まだ靴を濡らすわけにはいかんのに、こちら側からの渡渉地点が見つからない。ええい、ままよ!と川の真ん中の岩に跳び移ったのはいいが、この後どうするの? 岩にしがみつきながらしばし考える。こんなスタイル、まるで岩の上のカメかカエルだ。

地図をしっかり確認しようよ~、Gちゃんは不携帯なんだ


 背中の荷物だけでも対岸にほおり投げようかとも思ったが、届きそうもない。こうなったら開き直るしかないがな。そのまんま、流れに足を突っ込み、ストックを突っ張ってザブンザブンと渡りきる。さすがに靴の中にジュワーと浸水してくるのが分かる。まあ、濡れるくらい流されるよりマシやろ。

川の中を2~3歩渡るくらいならスパッツをしていれば何とか持ちますね

  で、小屋の前の表示に従って登山路へ入る。シラビソかコメツガのような針葉樹の樹林帯の中の苔むした石のゴロゴロ道を少し行くと、金属板に大聖寺平まで「6km」の表示。ここからいきなり急斜面直登と倒木だらけのトラバースの繰り返しが始まる。午前中の渡渉に体力の大半を使い果たしたのか、息は上がるが足が上がらない。「水場」(川)でポリタンとペットボトルを満タンにしたのを後悔したくなるが、捨てるわけにもいかないし…。(>_<)「3km」表示に15時前。野営は大聖寺平で…と思っていたが、もう稜線まで到達するのは無理だろう。テントを張れる場所を探しながら進むが急斜面ばかり。やっと九十九折れのコーナーに、踊り場みたいな広場を発見。平らで十分なスペースだ。ここで決まり!

テント装備はイザとなればどこでもビバークできますが背中の荷物が重いのが難点だね~
でも苦労して担ぎ上げた食材を堪能するのは格別でしょう

樹木の背が低くなって、ハイマツとナナカマド中心になると森林限界。いきなりガレ場に出て、これ登るの?と思ったら左のハイマツ帯に道が切ってある。10分ほどで再びガレに出て「500m」金属板。ここを登りきると赤石~荒川岳の稜線に出る。大聖寺平だ。出発から約2時間。

稜線に出ると気分も一新! いままでの苦労が報われるようですね~
花にも歓迎されてよかったですね~

 目の前の小赤石岳の肩が大きい。北側には荒川岳の山容がデーン! 小屋はここから30分ほど下って行く。稜線東側のトラバース道は花がいっぱいだ。ここまで来ると次々に登山者と出会う。この時刻の通過者は、千枚小屋泊まりで百間洞山の家か聖平小屋まで行く人がほとんどのようだ。聞けば平日なのに千枚小屋はいっぱいだったという。

3年前に椹島からお決まりのコースで千枚小屋に泊まって、悪沢岳~赤石岳に登りましたが、このコースは人気があるんですね。
その時は山頂はいずれもガスって登った気がしませんでした。

  張ったテントにザックをデポして、水だけ持って中岳へ向かう。上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)

百名山の一般コースは9割が中高年ですね。人のこと言えんけど
でも北アルプスだと山ガ遭遇率はもっと上がりますね

 夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~

小屋が近いと冷えたビールを入手できるので嬉しいですね。
こんな場所ではいつもの発泡酒は売っていませんがもし売っていても500円くらい取られそう

朝の荒川岳や雲海を従えた富士などを振り返りながら、小赤石岳の肩に向かって続くトラバース道を緩やかに登ると大聖寺平。ここから右へ広河原への下山路に入る。
 ここの分岐は踏み跡がはっきりしていないのでガスなど出たら間違えそうだ。そう言えば今月初め、遭難者が出た。荒川崩壊地側の滝の下で見つかったそうだ。道迷いによる滑落か、他の理由なのかは分からない。


こういう場所は雨やガスったりすると怖いですね。迷って沢筋に下りたようですね
時間には余裕を持ちたいですね。

 ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)

温泉に入れなかったのは残念ですね。折角3日間の汗を流せたのに「定休日」だなんて殺生な! 
アワワもノンアルコールだとちょっと味気ないですね。

そう言えばレポ後半は簡単に済ませようと書いてあったけど結局長くなりましたね


                                                   宮指路
           
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

ツアコンのポポンタ兄さん、レスありがと!(^^)!
一年ぶりに憬れの小渋川ツアーへ行ってまいりました。
できれば落とし物を回収して、どこやらの王子様ならぬツアコンの晴れ姿をご開帳出来たら…とも思ってたんですけど…。

このクソ暑いのによくもメラメラと燃え続けておりますね。
たんぽぽなんぞ山からは縁遠い日々を過ごしておりまする。


いま萌えないと、AKB(アブナイ、キケンな、冒険者)48の使命が果たせません。
「48」はなんだって? 1948の略ですがな。(~o~)

 忘れもしない、昨年のタンポポレポ。大鹿村騒動記ではないが、小渋川から福川を徘徊してカメラやら何ヤラを紛失、ほうほうの態でなんとか赤石岳を越え、命からがらドンブリコと逃げ帰って来たという武勇伝である。
高山病で酔っ払ってフラフラ山行でしたね。
高山でがんばるといつもコレが出ちゃうんで困ったもんです。


やっぱりポポンタは雪のないところはダメなんかな?と、読みながら納得してました。
高山にはコウサンですか…(@_@;)

 役場に電話で聞けば、ここんところ大雨は降ってないので川は落ち着いてるらしい。どこまで行けるか分からないがツアコンポポンタさんの後を追ってみるのも意味のないことではないだろう。 
毎日が日曜のお方は増水で足止め食らっても問題はないでしょう。


行きはいいけど、帰りに足止め食らったら、カエルかイワナでも捕まえて飢えを凌がないといけません。(-_-;)

 なんでも13回とか21回とか、渡渉回数が言われているのだが、どれがホンマかなんて問うのはナンセンス。水量やコース取りなどで変わってくるのだから。 
水量が少なくても15回くらいはあるでしょう。
カウントしててもそのうち数がわからなくなってくる・・・10以上は数えれないぽぽんたどす。


3回目まで数えて、カウントは無意味だと気付きました。
沢登りで水に入る回数数えても仕方ないもんね。

 ここからは右手の本岳沢から福川に入り稜線の百間平をめざすことになる。小屋に入り沢装束を解いて登山靴に履き替える。もう渡渉もないだろうし…。(という、なんの根拠もない安易な判断がこのプランの破たんを呼ぶのだが…)
大聖寺平目指すのならもう山靴でOKよん。


この時はまだ、福川へ突入バージョンだったんですよ!
なのに、沢靴を脱いだのは、とても両方は担げないと思ったから。いずれにせよ、矛盾した判断だけどね。
福川の撤退地点
福川の撤退地点
P8210068.jpg (78.54 KiB) 閲覧された回数 3786 回
  無理は禁物。こりゃ断念だんねん。道は他にもあるよー。
アレレ福川へ入る予定だったの?
あたいの観音カメラを探しにわざわざ百間平まで・・・ウウウッ(涙)
メモリーが救済できれば広河原小屋前で仁王立ちする凛々しきポポンタちゃまが写っておりまするゾ!
でも、あっさりと諦めちゃいましたね。
ここは樹林の濃い南アよ、倒木ごときに負けてちゃダメよ~ん。


♪激流に負けた~ いいえ、倒木に負けた~
♪福川を追われて いっそきれいに死のうか~
♪力の限り 歩いたら 未練などないわ~
♪花さえも咲かぬ 私は枯れ爺い


大きな声では言えんけど、じつは観音カメラがお目当てやったんです。
やっぱり仁王立ちのお宝ショットが眠ってたんですねえ…。
うう…、パパラッチへの酒業は、もとい、修行は厳しいなあ。

 背中の荷物だけでも対岸にほおり投げようかとも思ったが、届きそうもない。こうなったら開き直るしかないがな。そのまんま、流れに足を突っ込み、ストックを突っ張ってザブンザブンと渡りきる。さすがに靴の中にジュワーと浸水してくるのが分かる。まあ、濡れるくらい流されるよりマシやろ。
あ~あ、濡らしちゃった。
でも、南白山目指したF氏に比べればずっとマシか。


濡れてなんぼのもんじゃいな(~o~)
開き直ってみると、「なにを今まで苦労してたんやろ?」と、スッキリしますね。
「開眼」「解脱」「覚醒」ってヤツでしょうか。

 もう11時をとっくに回っている。結局、1時間のロスだ。福川は諦めるとしても、このまま帰る手はない。地図には真ん中の尾根に荒川岳への登山路が引いてある。コースタイムを見ると大聖寺平まで4時間余、荒川小屋まででも5時間くらいだ。これなら十分に間に合いそうだ。
なんだかすごい計算ねぇ、はじめからビバーク覚悟の進軍?


分かります? 
でも敢えて「ビバーク」の言葉は封印です。テント指定地かそうでない場所か、の違いだけですもん。

「水場」(川)でポリタンとペットボトルを満タンにしたのを後悔したくなるが、捨てるわけにもいかないし…。(>_<)
加賀禅定道でもそうだったけどBiwa爺ちゃまの担ぐ水の量はハンパじゃないよ。
ワテなら2Lが限度、もちろんアワワはなし。


ハンパじゃなくてクォーターですわ。
今回のお水系は、2Lタンクと500ml2本の3Lだけ。アワワはレギュラー1缶限定。あと焼酎少々にトマトジュース1本とトマト2玉+キュウリ2本…がすべてです。本格派ならこの倍以上でしょうねえ…(-_-;)

q_yab] 夕陽が沈むのを待ってシュラフに潜り込む。[/q_yab]
無事に1日目が終わってよかったです。
ゆっくりおやすみくだされ。


♪静~かな静~かな 山の夜…
疲れをとるのは寝るのが一番です。

 張ったテントにザックをデポして、水だけ持って中岳へ向かう。上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)
荒川と赤石を結ぶライン上は人、人、人です。
静寂を求めたい方はこのラインを外しましょう。


ホンマに多いです。jctには信号機が要るくらい。(^_-)
人を避けたい方は、ハイマツ地獄越えのポポンタラインがオススメです。(カメラ無くさないようにネ)

 お花畑には金網が張られ、登山路に扉が設けてある。開けたり閉めたりしながら通過。
お花畑をシカの食外から守るための金網なんでしょうね。
それにしても興醒め。


植物園に出入りしてるみたいでした。

  思い切って転居することにする。サイトはいくらでも空いている。
山の社交家Biwa爺ちゃまが人を避けるとは珍しいじゃないですか。
ワテは人の声を聞くとヤブに身を潜めますが・・・(ワテはクマしゃんかいな?)


ソロの山ガちゃんならお近づきになりたいわ~ですが、この大集団のお隣りではね…。(@_@;)
さっさと独島の占有権は放棄して木陰サイトに撤退です。

 夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
うわあぁ~、豪勢やなあ、800円なんて下界じゃあアワワ1週間分やで~


これで分かったでしょう。アワワは1缶しか持ち上げなかったワケが。ぬる~い持参品より冷えひえのホンモノ!

 ここの分岐は踏み跡がはっきりしていないのでガスなど出たら間違えそうだ。 
だだっ広い大聖寺平は踏み跡もなく、ガスってたらここの下り口はまずわからないだろうね。


「静岡県」の新しい標示柱が立ってるけど、前からある分岐表示は文字が消えてます。
稜線の赤石方面は分かりやすいけれど、広河原方面は要注意ですね。

 ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)
たんぽぽは温泉代節約のため七釜橋の下の水風呂でサッパリでしたわ。


榛沢下流からは護岸道路に上がらず、ずっと水風呂を泳いで下ったの?
まあ、結果的に風呂代もアワワ代も掛からず、法を守って清く正しい高速走行で我が家まで帰れました。

福川遡行できず不本意であると大そうお嘆きのご様子。
来年はぜひハイマツの海の中に眠る我が観音カメラ救出にチャレンジしてくだされ~!


ツアコンに申し訳なくて…(@_@;)
また宿題が増えてしまったがな。

[attachment=2]FH000005-s.JPG[/attachment]


写ルンですね~、これ!(^^)!

                   ~biwaco
緑水
記事: 749
登録日時: 2011年3月14日(月) 02:52

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by 緑水 »

biwacoさん 懇意痴話コンイチワ。好いレポですね。燃えてますね、誉めなくてわの文脈が並んでます。
ヤッパ教養ある人の書き方はチャウ 8-)

biwaco さんが書きました:いま萌えないと、AKB(アブナイ、キケンな、冒険者)48の使命が果たせません。
「48」はなんだって? 1948の略ですがな。(~o~)


緑ちゃんこの答弁にしびれましたワン :shock:
biwaco さんが書きました:【 日 付 】2012年8月21日(火)~23日(木)
【 山 域 】南アルプス/小渋川~荒川岳 
【メンバー】ひとり
【 天 候 】晴れ(3日間とも)
【 ルート 】湯折~広河原~ちょっと福川~広河原~大聖寺平~荒川小屋~中岳(ピストン)

いつの間にかプランニングしてしまっている自分が怖い。(@_@;)

 第1日目(8月21日) 湯折5:50‐七釜滝6:30‐榛沢出合6:55-高山ノ滝7:55‐キタ沢出合8:45‐9:40広河原小屋‐(この間いろいろ)‐15:10co2230m(野営)←大聖寺平まで2.5km~3kmの中間あたり
緑ちゃん南ア攻めてたときにね、鹿塩から塩見岳に登った折、小渋温泉に偵察に行ったのかなあです。


第2日目(8月22日) 野営地6:45‐船窪(大聖寺平まで1.5km)7:30‐大聖寺平9:10-9:50荒川小屋10:30‐12:15中岳~避難小屋13:30‐前岳13:50‐14:50荒川小屋(テント泊)

上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)
ネー元気なチュー高年だ。でもお仕事に解放されて家族に開放された方は心が若いんだろうなあ。

S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
テントに戻っての夕食。今日はα米のドライカレー。サンマの味噌煮もあるのだが、やはり胃が委縮しているのか、手が伸びない。 
 昨夜とはエライ違いの賑やかなテント場で、焼酎のお湯割りをグビグビやりながら2日目の夜は更けていったのでした。
テント荷なって行くはしんどいんだよなあ、飲み食いは旺盛だからなおさらです。

第3日目
23日(木) 荒川小屋テント場6:50‐大聖寺平7:45‐10:55広河原小屋12:05‐高山ノ滝13:45‐七釜橋14:55-15:35湯折

赤石荘の駐車場に車を停め着替えを手にいざ風呂へ~! と思ったら、入り口に「準備中」の看板。ん? まだ4時だよ? よく見ると「木曜日定休」だって。あちゃー(@_@;)

 しかし…、奥を覗くと調理場にはスタッフの姿があり、お客さん(泊り)らしい姿も。営業はしてるんや。なら、風呂だけでも入自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)
 

ココのお風呂入りましたですよ、展望風呂でよかったです。
温泉もワンコインまでですね、あかな水風呂ですわ。

マダマダ燃え滾りますなあ、シゲキとセナてす。

                 緑水



             
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

これはこれは、浪速の風船さん、こんにちは。
こないだの南アレポ、あまりのバリバリさに指が動かず、レスできませんでした。m(__)m
でもしっかり学習しましたんで、いつの日か丸山あたりまでなら行けるか?と…。

今年3月初めの鈴北山行は下山が数分の差だったようで、biwacoさんのブログにウチの車が大きく写っておりました。


おや、ゲート前のあの大阪№は風船号でしたか(@_@;)

 ところで大鹿村をリニアが通る話がありますね。現地ではまだ動きはありませんか?
私はこの夏、大井川西俣の廃林道を歩きましたが、作業道の設置作業が進行していて悲惨でした。小渋川コースもいずれあのようになるのでしょうか?


へえー、そうだったんですか。リニアと言えばわが滋賀県知事が駅誘致を言いだして、「新幹線駅は止めたのに、何をいまさら…」と呆れられております。
それはさておき、大鹿村にリニアとは、磁気が狂うミステリー峠もあるというのに大丈夫かいな?と思いますが?
それとも、七釜橋の先の通行止めトンネルはリニアように使うんでしょうか? 小渋川左岸はしっかり護岸工事されていましたが、これもその一環?

 小渋川は赤石荘のあたりで遊んだことしかありませんが、赤石岳ははるかな高みでした。テントを持って、それも下るのならともかく登るというのだから、なかなか迫力プランですね


赤石荘あたりで遊ぶとなると、線香花火かホタル狩りくらいなもんでしょうが。(^^)/
その赤石荘にすっかりスカタン食らわされてしまいました。前にも奥美濃の藤橋の湯に入ろうと思ったら定休日で、いっぺんに汗が噴き出したことがありましたが、やはり木曜日だったような…。木曜日は厄日です。

 スゴイ、スゴイ。広河原まで3時間50分しかかかっていません。これならコースタイムからそんなに遅れてませんね。ブログなどでは、渡渉時にロープ必携、腰までつかって、5時間かかってようやく広河原…などという記録をみかけますが、やはりそんな状況だったのですか?


水量で大きく変わるでしょうね。今回は深いところで膝上くらい、半ズボンの下の方が濡れる程度でしたから、難なく進めました。しかし、流れが急なところもあり、滑ったり押されて転倒とかしたらヤバイです。
風船ご夫婦のように慣れた人はいいですが、川の中を歩くのが初めての人は、神崎川あたりで練習してからのほうが安心でしょうね。いつ増水するか分からんしね(←これマジな話)
小渋川の渡渉箇所のひとつ
小渋川の渡渉箇所のひとつ
P8210031.jpg (58.22 KiB) 閲覧された回数 3778 回
 おやおや、今回の山行核心部は珍しく「挫折もの」だったのですね。でもそれも心の機微に陰影ができてよいのかもしれませんね。私もこの夏、大井川西俣の最奥、慣合から西小石尾根にとりついて悪沢岳に這いあがろうとしてのですが、挫折しました。あっさり諦めて別ルートをとったのですが、biwacoさんの変わり身はもっとはやかったようですね。サスガですね。


変わり身の早さなら、まだまだ負けませんで~(^_-) そもそもプランがいい加減なんで、無理そうならすぐ変心しないとエライことになるんです。biwa爺のナビは電池食いのスマホGPSだけですから…(;一_一)
風船さんは良きパートナーナビがあって心強いですね。小石沢がダメならマンノー攻めで!と、まるで武田の軍師並みの助言。結局、△2827.4へは到達したんでしたっけ?

今回の核心部は1日目で終わっている。あとはプラン崩壊後の余談みたいなもんなので簡潔に済まそう。
 そういうわりには、後もたっぷり読ませてくれてますね。


なんせ3日分もあると、つい長くなって…。流し読みしてやってください。(>_<)

 あっと言う間にまたまた至福の刻ですね(今夜はちょっと騒がしてけど)。ここのお店、じゃなかった、ここの小屋も年がら年中カレーばっかりらしいけど、α米のドライカレーはのどをとおりましたか? 実は今月私もここでテントを張りました。この日はテン場にレスキューヘリがやってきて大騒ぎでした。


ヘリは西斜面での遭難者の捜索の時でしたか? なんでも広河原へ下るルートを右へ寄りすぎて迷ったか、崩壊地の滝を撮りにガレを下ったか…とか言われていたような。
この日もドライカレーは半分しか食べられませんでした。その分、アワワとホットチューで補充しましたけど。(^_-)

 おつかれさまでした。私は今回行き損ねた悪沢岳北カールでテン泊という気がかりを来年の夏に持ち越しました。私の場合テント利用が多いのですが、妻が赤石岳避難小屋に泊りたいといっているので、小渋コースが一番好都合です。貴重なレポをありがとうございました。


百間洞山の家のトンカツも評判ですよ。10人交代で揚げたてをいただけるとか。ソースも3種類。今度行くときは赤石を越えてここに泊ろうと思ってます。
小渋川コース、お気をつけて~。!(^^)!
蛇足ですがブログのほう、もう少しグダグダと書いてますのでよろしかったら覗いて下さい。

                        ~biwaco
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

おはようさんです。たんぽぽ氏言うところのF氏です。


おお、カナダが選りの…ん、カナダ帰りの、とパンチしたんだけど…、F師さんでしたか~(^_-)
なんだか地球の裏側まで遠く離れると、別世界のお方のような気分になるのはなんででしょうねえ?
カナダと比べりゃ滋賀と愛知なんてお隣りさんですねえ。

またまた武勇伝の始まりですね(^_-)


武勇伝はポポンタちゃん、biwa爺は夢幽伝かな?

 
広河原小屋近くの例の渡渉地点まで引き返す。さっきの決死の渡渉はなんだったんや(>_<) まだ靴を濡らすわけにはいかんのに、こちら側からの渡渉地点が見つからない。ええい、ままよ!と川の真ん中の岩に跳び移ったのはいいが、この後どうするの? 岩にしがみつきながらしばし考える。こんなスタイル、まるで岩の上のカメかカエルだ。
こりゃまた恐ろしい。奥さんが知ったら二度と山に出してもらえませんよ。


心配ご無用。正しい登山路を登ってることになっております。
やっと九十九折れのコーナーに、踊り場みたいな広場を発見。平らで十分なスペースだ。ここで決まり!
ようやく安心できるひとときですねぇ。少なくともたんぽぽさんのような恐ろしいビバーク体験にならなくて良かったと思わねば^^;


まあ、テントごと落下の危険もない立派な自然宅地でした。防風林に囲まれて、まるでガンバッタbiwa爺へのご褒美みたいな幕営地でした。
ここを登りきると赤石~荒川岳の稜線に出る。大聖寺平だ。出発から約2時間。
良かった良かった。これは順調と言うべきでしょう。カメラもなくさなかったようだし。(^_-)


いたって順調でした。!(^^)!
カメラは首に引っ掛けてるので、首が飛ばん限り大丈夫です。一心同首ってヤツ。
 テント場を見下ろすと、新しいテントが2、3張。どうやら学生グループのようだ。懸念は的中。張られた大型テント内ではトランプ遊びかなんかの大騒ぎの真っ最中。まだ15時前だからいいけれど…。(夜になったらd静かになるとは限らんしなあ…)
若者はトランプで盛り上がれるから素晴らしいって常々思いますよ。


あれって、男どもばかりだとそんなに盛り上がらないんでしょうね。恐るべし、オンナ力!
思うに、「努力」って、すごい言葉ですねえ。女の又に力を入れて、もうひとつ力を付けるんやもんね(@_@;)
男なんてせいぜい田んぼで力仕事するのがせいぜいだもの…。改めて世の女性陣に敬服いたします。
 夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
ST社?SP社?庶民の贅沢を誰が誹ることができましょうぞ。お疲れ様。週末なら呼んでくださればご相伴できましたのに。^^;


biwa爺は日頃からSP社とST社を併用しております。今回のプレミちゃんはST社自慢のの最高級品。
久々に同衾、あ、いや、同伴、いやいや、同行(ああ、驚いた!)致したいですな。でも、ペースが合うかが心配で声が掛けられません。(--〆)
 いやあ、さすがに寒かった。ここは標高2500m。前夜の野営地は2100m付近で、しかも樹林帯だったから冷え込みもなかったんだろう。
 夜明け前のMt.fujiのシルエットが鮮やかだ。
天然のクーラーですからね。そして富士山を目の前にする絶好のロケーション。こればかりは自分の足で稼がねば到達できない世界ですからね。おめでとさんです!


南アからの富士山は近いですね。やはりこの山は、登る山でなく眺める山だって実感しました。
荒川小屋からのMt.fuji
荒川小屋からのMt.fuji
P8220146.jpg (30.69 KiB) 閲覧された回数 3654 回
 キタ沢出合の下流あたりで下から登ってくる若者に出遭う。声をかけると広河原小屋に忘れものを取りに行くらしい。地元・飯田の人で足元はスニーカー。湯折~広河原は2時間だという。まあ、なんとも若いって羨ましい。「帰りには赤石荘で温泉ですか?」というので、下ったら一緒に行こうと約束。湯折に着くまでに追い抜かれるかもしれないけれど。
よほど大事にしていたものなんでしょう。たんぽぽ氏もカメラを落とした後は相当な落胆だったと思いますよ。場所がわかってたら、労を惜しまず取りに戻っていたでしょうし。カメラケースも思い出の品だって言ってなかったかな、彼。


ポポンタカメラ回収作戦は夢物語に終わりました。
飯田青年の忘れものは水筒だと言ってました。今流行りの軽いコップ型のヤツ。あったのかどうか?小屋で休んだ時は気付かなかったけど。
赤石荘の駐車場に車を停め着替えを手にいざ風呂へ~! と思ったら、入り口に「準備中」の看板。ん? まだ4時だよ? よく見ると「木曜日定休」だって。あちゃー(@_@;)
 しかし…、奥を覗くと調理場にはスタッフの姿があり、お客さん(泊り)らしい姿も。営業はしてるんや。なら、風呂だけでも入れてくれてもいいのになあ…。と愚痴りながら車に戻ったのだった。
そう言えば、私もカナダで、有名なタイ料理の店に行こうと思ったのですが、店が閉まってる。駐車場が店の裏だったのですが、裏口にお店の方の人影が・・・私も諦めがつかず、お店の方に「今日は定休日ですか」って聞いてみたら、「休暇から戻ったばかりなんです。明日から営業します」・・・がっかりでした(>_<)


なんでカナダでタイ料理なん? ああ、タイって鯛料理? 美味い鯛料理の金田って店、どっかで聞いたような…。
いずれにせよ、アテが外れたガッカリ、ムナシイ感は癒しようがありません。
タイ料理にふられたのと温泉に蹴られたのと、どっちが打撃が大きい?なんてこと言わないでね…。
ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)
え~!松川だったらおすすめは望岳荘ですやん。中央アルプス一望の絶好のお風呂でしたよ~。お疲れ様でしたね。


そ、そんなスポットがあったなら、早よゆうてよ~(@_@;)って、無理か…。
棒がクソ…違うって、このPC、緑ちゃん菌にやられたんかなあ…?
望岳荘ってどこにあるんやろねえ。松川ICへ向かう道が工事中で、ウロウロしてるうちに気がついたらICの進入路でした。
その後は、高速バス停を間違えることも、JCTを入り損ねることも、ましてや夢うつつで中央分離帯のガードレールににじり寄るようなこともなく、正しい高速ドライブで帰宅できました。

                             ~biwaco
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

946委員長、こんちは~
レス、ありがとうです。
今見たら、また”勇み足”で、管理人からイエローカードですよ。
いけませんねえ、フライングは…。(@_@;)

またエライ所に行きましたなぁ~
途中敗退覚悟で行けるところまで行ってみようというプランじゃないと無理でしょうがそれも面白そうです。


そうなんです。ダメなら一晩寝てから帰ろうかな?と思ってました。
ただ、ここは広河原まで行ってしまうと、その後に大雨でも降られたら増水で帰れなくなりますから…。この前の沖縄ツアー客みたいに。

 倒木を跨いで左岸の日陰を行くと…、またもや二股だ。
段丘へ上がり表示に従って樹林の中のヤブっぽい道を進むと広河原小屋が目に入る。

わけのわからん道は標識や小屋が出てくるとホッとしますね
でもこの小屋で泊まるには時間が早すぎですね


ここは通過点。一休みでステージ2へ突入です。

 30分ほどの大休止。気合を入れ直して「水場」の表示に従って河原に降りる。
地図を見れば小屋からは尾根に取り付くだけというのが分かるハズだけど疲れているとこんな間違いやらかすんだよね~


間違いは沢装備を解いたこと。「本岳沢から福川~百間平」が当初のチャレンジルートでしたので…。
まあ、そんなルートプランを立てること自体が大間違いですけどね。(>_<)

 そのまんま、流れに足を突っ込み、ストックを突っ張ってザブンザブンと渡りきる。さすがに靴の中にジュワーと浸水してくるのが分かる。まあ、濡れるくらい流されるよりマシやろ。
川の中を2~3歩渡るくらいならスパッツをしていれば何とか持ちますね


はじめから浅瀬を走って渡ればよかったんですが、後の祭りでした。

  野営は大聖寺平で…と思っていたが、もう稜線まで到達するのは無理だろう。テントを張れる場所を探しながら進むが急斜面ばかり。やっと九十九折れのコーナーに、踊り場みたいな広場を発見。平らで十分なスペースだ。ここで決まり!
テント装備はイザとなればどこでもビバークできますが背中の荷物が重いのが難点だね~
でも苦労して担ぎ上げた食材を堪能するのは格別でしょう


まずは重いものから減らそうと思うのが人情です。テントと水、食料があれば気分が楽です。冬場ならそうは行きませんが。

ハイマツとナナカマド中心になると森林限界。いきなりガレ場に出て、これ登るの?と思ったら左のハイマツ帯に道が切ってある。10分ほどで再びガレに出て「500m」金属板。ここを登りきると赤石~荒川岳の稜線に出る。大聖寺平だ。出発から約2時間。
稜線に出ると気分も一新! いままでの苦労が報われるようですね~
花にも歓迎されてよかったですね~


2日目は荒川小屋のテン場まで行くだけなんで、余裕の稜線歩きでした。悪沢岳ピストンできるかなあ…とか思いながら…。

 ここまで来ると次々に登山者と出会う。この時刻の通過者は、千枚小屋泊まりで百間洞山の家か聖平小屋まで行く人がほとんどのようだ。聞けば平日なのに千枚小屋はいっぱいだったという。
3年前に椹島からお決まりのコースで千枚小屋に泊まって、悪沢岳~赤石岳に登りましたが、このコースは人気があるんですね。
その時は山頂はいずれもガスって登った気がしませんでした。


晴れとガスでは雲泥の差でしょう。(@_@;) ガスにまかれるだけなら鈴鹿の御池テーブルで十分です。

  張ったテントにザックをデポして、水だけ持って中岳へ向かう。上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)
百名山の一般コースは9割が中高年ですね。人のこと言えんけど
でも北アルプスだと山ガ遭遇率はもっと上がりますね


このへんの百名山は悪沢岳に赤石岳でしたっけ? 今回、荒川三山は中、前は踏んだのに、本命の悪沢は近くから眺めただけでした。赤石も小赤石の肩を見上げただけ。(>_<)
前岳から荒川崩壊地を覗く
前岳から荒川崩壊地を覗く
P8220190.jpg (56.22 KiB) 閲覧された回数 3638 回
夕食前に小屋へ冷えたアワワを買いに行く。S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
小屋が近いと冷えたビールを入手できるので嬉しいですね。
こんな場所ではいつもの発泡酒は売っていませんがもし売っていても500円くらい取られそう


発泡酒はなかったけど、チューハイはありました。確か400円とリーズナブルでした。なお、レギュラーアワワは600円。

そう言えば今月初め、遭難者が出た。荒川崩壊地側の滝の下で見つかったそうだ。道迷いによる滑落か、他の理由なのかは分からない。
こういう場所は雨やガスったりすると怖いですね。迷って沢筋に下りたようですね
時間には余裕を持ちたいですね。


遭難の件は事前に聞いてたので、帰り道は注意して下りました。間違っても右の崩壊地へ紛れ込んだら、同じ結末だったかも。(@_@;)

 ついでながら、その後も立寄り温泉は発見できず、いつの間にか松川ICに着いてしまい、アワワさえ購入できずじまい。仕方なく、またも阿智のPAでカラ揚げとゼロフリー缶で一休み。自宅まで風呂もアワワもガマンの帰路でありました。(完)
温泉に入れなかったのは残念ですね。折角3日間の汗を流せたのに「定休日」だなんて殺生な! 
アワワもノンアルコールだとちょっと味気ないですね。


結果的には安全運転で帰れてよかっちょかった~。(^O^)/
お互い山も道路も安全走行で行きましょうね。

              ~biwaco
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

緑ちゃん、こんにちは~
残暑がきつうザンショ(@_@;) 夏バテが心配です。

biwacoさん 懇意痴話コンイチワ。好いレポですね。燃えてますね、誉めなくてわの文脈が並んでます。
8-)


懇意痴話って、何とも深イイ意味ありげな変換ではないですか。
心が通じてないと、アホ話はできませんな。「気が置けない間柄」ってやつです。

いま萌えないと、AKB(アブナイ、キケンな、冒険者)48の使命が果たせません。
「48」はなんだって? 1948の略ですがな。(~o~)

緑ちゃんこの答弁にしびれましたワン :shock:


おやまあ、単なるオアソビにお付き合い、うれしいニャン~(^^)/

 第1日目(8月21日) 湯折5:50‐七釜滝6:30‐榛沢出合6:55-高山ノ滝7:55‐キタ沢出合8:45‐9:40広河原小屋‐(この間いろいろ)‐15:10co2230m(野営)←大聖寺平まで2.5km~3kmの中間あたり
緑ちゃん南ア攻めてたときにね、鹿塩から塩見岳に登った折、小渋温泉に偵察に行ったのかなあです。


湯折の手前に釜沢温泉がありました。地図では林道トンネルのところに「小渋の湯跡」とありますけど、現地では気付きませんでした。真っ暗やし…(;一_一)

上から次々に登山者が降りてくる。大半が中高年。10人くらいのツアー客ともすれ違う。もうここは静かな南アルプスとは言えないよなあ…(@_@;)

ネー元気なチュー高年だ。でもお仕事に解放されて家族に開放された方は心が若いんだろうなあ。


そうですね。何人かとお話しましたけど、それぞれ山でいろんな楽しみ方しておられます。
残ったライフ時間と日々目減りする筋力、金力との兼ね合いが、何とも微妙ですけど…(-。-)y-゜゜゜

S社プレミアムのロング缶800円也!の大奮発だ。日頃は第3類のビール紛いしか飲めない身分だから、こんなときくらいは贅沢もいいやろ。(^.^)/~~~
テントに戻っての夕食。今日はα米のドライカレー。サンマの味噌煮もあるのだが、やはり胃が委縮しているのか、手が伸びない。 
 昨夜とはエライ違いの賑やかなテント場で、焼酎のお湯割りをグビグビやりながら2日目の夜は更けていったのでした。


テント荷なって行くはしんどいんだよなあ、飲み食いは旺盛だからなおさらです。


もうテント泊は近場に限りたくなりますけど、日にちの経過とともにまた担いでしまうのは、アルツ頭のせいかも?
朝焼け富士
朝焼け富士
P8230231.jpg (9.46 KiB) 閲覧された回数 2324 回
赤石荘の駐車場に車を停め着替えを手にいざ風呂へ~! と思ったら、入り口に「準備中」の看板。ん? まだ4時だよ? よく見ると「木曜日定休」だって。あちゃー(@_@;)
ココのお風呂入りましたですよ、展望風呂でよかったです。
温泉もワンコインまでですね、あかな水風呂ですわ。


下りの河原で会った青年に「いい桧の露天風呂ですよ」と聞いたんで、ぜひ入りたかったんですけど。
料金は、ショックで聞き忘れました。

また萌ちゃん号で行ってきて下さいマセ~。泊りもできそうです。

                    ~biwaco
アバター
わりばし
記事: 1768
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、biwacoさん。

【 山 域 】南アルプス/小渋川~荒川岳 
【 ルート 】湯折~広河原~ちょっと福川~広河原~大聖寺平~荒川小屋~中岳(ピストン)

小渋からは入ったことがないのでbiwacoさんの歩いたルートを古いエアリアマップで確認しようとしたら、何やら書き込みが・・・

渋川のまき道ルートに「ガレていて危険」
小渋温泉「無人」
小渋温泉の渡渉地点には「ゴンドラ」
湯折から大河原「3時間」


なんじゃこりゃ :?:

よくよく思い出してみると昭和57年8月の前線を伴う低気圧と台風10号の影響で南ア全域で大きな被害を出した時の記録のようだ。

我がWV部も本部を含む6パーティが南アに入っており、内2パーティが自衛隊のヘリで救出された。

私がリーダーを務めた第1パーティは畑薙から入りウソッコ沢小屋で天候の回復を待ち、小屋に南アの情報が入らなかったこともあり縦走を始めた。

各小屋には管理人が残っていたが登山者は皆無。

縦走三日目に着いた荒川小屋の情報では、

三伏~塩川方面は下山不可能
長野県側に下山できるルートは
三伏~豊国山~釜沢ルート
小渋方面(危険個所有)のみ

この時の書き込みだ。

この時、出会った信州大学WV部の最新情報

8月6日に三伏小屋に取り残された120人を小屋側が先導し三伏小屋から塩川に下山させたので塩川方面への下山は可能。

これで事なきを得て塩川に下山した事がありました。

とはいうものの濁流の上に枝のついた生木で作った橋、崩壊した林道のトラバースをしながら下山。到着した塩川は土石流でやられて建物の屋根以外は何も残っていない状況でした。

※biwacoさんすみません。
 レポのコメントもせずに、昔話になってしまいました。 :|

                                          わりばし
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

こんばんは~
小渋からは入ったことがないのでbiwacoさんの歩いたルートを古いエアリアマップで確認しようとしたら、何やら書き込みが・・・

渋川のまき道ルートに「ガレていて危険」
小渋温泉「無人」
小渋温泉の渡渉地点には「ゴンドラ」
湯折から大河原「3時間」


なんじゃこりゃ :?:

よくよく思い出してみると昭和57年8月の前線を伴う低気圧と台風10号の影響で南ア全域で大きな被害を出した時の記録のようだ。
30年前のマップですか(@_@;) えらい古地図をお持ちで…。
我がWV部も本部を含む6パーティが南アに入っており、内2パーティが自衛隊のヘリで救出された。

私がリーダーを務めた第1パーティは畑薙から入りウソッコ沢小屋で天候の回復を待ち、小屋に南アの情報が入らなかったこともあり縦走を始めた。

各小屋には管理人が残っていたが登山者は皆無。

縦走三日目に着いた荒川小屋の情報では、

三伏~塩川方面は下山不可能
長野県側に下山できるルートは
三伏~豊国山~釜沢ルート
小渋方面(危険個所有)のみ

この時の書き込みだ。
もう、静岡側へは引き返せなかったんですか?
悪沢を越えて千枚小屋からとか…。
この時、出会った信州大学WV部の最新情報
8月6日に三伏小屋に取り残された120人を小屋側が先導し三伏小屋から塩川に下山させたので塩川方面への下山は可能。

これで事なきを得て塩川に下山した事がありました。

とはいうものの濁流の上に枝のついた生木で作った橋、崩壊した林道のトラバースをしながら下山。到着した塩川は土石流でやられて建物の屋根以外は何も残っていない状況でした。
先日、sky-walkerさんがピストンされてますね。崩壊で通行止めの塩川ルート。
※biwacoさんすみません。
 レポのコメントもせずに、昔話になってしまいました。 :|
ワクワクの昔話、またよろしく~(^^)/

                    ~biwaco
skywalk
記事: 522
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by skywalk »

biwacoさん、こんばんは。

なんとも野心的な計画を立てましたね。無謀と言おうか、もし当初計画どおり成功していたらヤブコギ史上に燦然と輝く記録(シニア部門)を打ち立てることになったと思います。
まあ、当初計画通りでなくともテント担いで荒川中岳まで行ったのですからすごいものです。私が渋川から行ったときは、小屋泊まりの軽装でしたから一泊で何とかなりましたが、テントを担いでいたら途中ビバークになっていたかもしれません。
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南ア】不本意ながら小渋川から荒川岳の3日間

投稿記事 by biwaco »

skywalkさん、こんばんは~

いつまでも暑い日が続きます。涼しい沢で遊びたいけど、水が怖くて(?)なかなか足が向きません。
なんとも野心的な計画を立てましたね。無謀と言おうか、もし当初計画どおり成功していたらヤブコギ史上に燦然と輝く記録(シニア部門)を打ち立てることになったと思います。
ヤブコギネットシニア部門(緑水委員長、テラ幹事長)の末席を汚すものとして、存在感を示すためにぜひ達成したかったんですが、なんせ、計画がゾンザイなもんで…(@_@;)
まあ、当初計画通りでなくともテント担いで荒川中岳まで行ったのですからすごいものです。私が渋川から行ったときは、小屋泊まりの軽装でしたから一泊で何とかなりましたが、テントを担いでいたら途中ビバークになっていたかもしれません。
そういって慰めていただければ苦労が報われます。(*^_^*)
なんせ初挑戦というのは様子が分からないもんで、ヒヤヒヤの連続ですが、当たって砕けろ(砕けてばっかりですが)で、突入しました。
悪沢岳は時間的には行けたんですが、ガスにモチを落とされてしまいました。(>_<)
いつかリベンジしたいもんです。

                     ~biwaco
返信する