【越後/上越】火打山-ハクサンコザクラに会いにどろんこ道を行く

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kitayama-walk
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登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【越後/上越】火打山-ハクサンコザクラに会いにどろんこ道を行く

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【日 付】 2012年7月23日(月曜)
【天 候】 曇り時々晴れ一時雨
【山 域】 越後/上越
【メンバー】 F田氏、kitayama-walk
【コース】 笹ヶ峰登山口-黒沢-十二曲り-富士見平-高谷池ヒュッテ-天狗ノ庭-雷鳥平-火打山-天狗ノ庭
-高谷池ヒュッテ(幕営)

http://kitayamawa.exblog.jp/18465959/

 7月20日過ぎの夏休みに入ったばかりの時期に越後(上越)の火打山の懐の高層湿原にハクサンコザクラが咲くという
ので見に行きたいと思っていた。今年はこれを実行しようと夏休み早々の休暇を取っていた。ところが、今年は7/17に梅
雨明け宣言があったものの、その後すっきりしない天候が続いている。天気予報の外れが続いたが、7/23-24で火打山
&妙高山の登山を実行することにした。

 東の妙高山(2454m)、西の焼山(2400m)と並び頸城三山と呼ばれる妙高連峰のひとつである火打山(2462m)は、
「花の火打」と呼ばれるように、高層湿原にたくさんの高山植物の花が咲くことで有名です。この3つの山の中では火打山
が最も高いが、緯度的に見て、火打より北に火打より高いはない。もちろん、火打山は妙高山と並んで日本百名山である。

 「火打の真価値はそれに近づくに従って発揮される。普通笹ヶ峰牧場から登るが、その登り道が一様ではなく、林あり、
平あり、池沼あり、変化に富んでいる。(中略)笹ヶ峰から見晴らしのよい富士見平まで登ると、初めてこの山の大きさを
知らされる。何と広々とした山腹であろう。その上に火打の頂がスッキリと潔く立っている。その山腹に豊かな平地を持っ
た高谷池がある。池の付近の景色は全くすばらしい。夏ならば高山植物の褥である。」(深田久弥「日本百名山」から)

天狗ノ庭から火打山を望む
天狗ノ庭から火打山を望む
 高速割引の効く22日(日)のうちに京都東ICに乗り、妙高高原に向かう。途中雨が降ったり止んだりする天気でモチベー
ションが上がらない。それでも車の少ない高速はスイスイと進み、午前4時には妙高高原ICを下り、妙高高原公園線(県道
39号)を進み、妙高杉ノ原スキー場のゲレンデの縁のつづら折りの道をどんどんと上がっていくと、30分ほどで笹ヶ峰の駐車
場に着いた。登山口に近い方の駐車場(30台)に車を停めたが、まだ4時半だ。もうあたりは夜明けで明るくなっている。まだ
時間があるのでゆっくりと身支度を整えていると青空も出てきて、次第にモチベーションが上がってきた。

 この笹ヶ峰登山口(標高1300m)には、東屋風の木造の門があり、ここに登山届用紙と投函箱が設置されている。珍しく登
山届を記入して投函した。午前5時30分にスタート。樹林の中に木道が続いている。すぐに右から遊歩道が合流してきて、ブ
ナ林の緩やかに登っていく。かなり幹の太いブナが幾本も佇立しているが、幹に刻まれた文字が痛ましい。45分ほどで黒沢
に架かる橋に到着。先行していた数名のグループを追い越して先に進み、しばらく登ると、十二曲りと呼ばれる急登にやって
きた。文字どおり12回のジグザグを繰り返しながら登っていく。カーブに番号がつけてあるのでいちいち数えなくてもよい。急
登とはいっても、曲りのひとつひとつは小さいので15分ほどで登り切ることができた。あたりを見るといつの間にかブナがダケ
カンバに変わっている。十二曲りを過ぎても、なお急登が続き、小さな岩場になっているような場所も通過する。やがてオオシ
ラビソの樹林帯に変わって傾斜が緩くなってきたら、木道のないところにぬかるみが出てきて、泥まみれにならないように歩く
のに苦労する。周囲の樹木の背丈が低くなってきたと思ったら、富士見平に到着した。なぜ富士見なのかというと、黒姫山の
上に富士山が見えるらしいが、今日はガスのため何も見えない。ここは高谷池と黒沢池への分岐点となっており、明日は妙
高山からの帰りに黒沢池からここに戻ってくることになるが、今日は左にとって火打山をめざす。

 富士見平の分岐を左にとり、緩やかにトラバースする登山道を進むと、前方にガスがかかってきた。いつの間にか視界が悪
くなってきて、雨が落ちてきそうだ。右手に黒沢岳があり、これを巻くように進んでいるのだが、ガスのためほとんどわからない。
ただ、傾斜は緩いのでどんどんと先に進む。やがて右手の路傍に白い花が咲いているのが目に入った。キヌガサソウ(衣笠草)
である。よくみると、その奥の林に中に群生しているではないか。また、サンカヨウ(山荷葉)の白い花が雨に濡れて半透明にな
っている。ほかにもオオバミゾホウズキ(大葉溝酸漿)エンレイソウ(延齢草)、マイズルソウ(舞鶴草)などが登山道に咲いていた。
今日初めて出会う花々に足を止めて写真撮影する。やがて木道の左手向こうに赤い三角屋根が見えてきた。高谷池ヒュッテだ。
笹原の中に続く木道を進み、ヒュッテの裏側から回り込むと、ヒュッテの玄関前に到着し、ベンチで休憩する。まだ9時前であるが、
幕営料500円を支払って、テント場に直行する。テント場はヒュッテ前から水場の方向に進み、水場を越えたところ、高谷池のほと
りにあった。すでにテントが一張りだけあったが、無人である。
キヌガサソウ(衣笠草)
キヌガサソウ(衣笠草)
 テントの設営が終わると9時半。ガスがかかっているため火打山も見えないし、高谷池も靄に覆われているが、ハクサンコザクラ
(白山小桜)の花がたくさん咲いているのが見える。時間もまだたくさんあり、火打山の山頂には今日中に登ればよい。予報では
回復傾向にあるというのでテントで昼寝(まだ朝寝か)をすることにした。テント内でちょっと休んでいると、テントを叩く雨の音。つい
に降ってきたかとモチベーションが下がり、そのまま寝入ってしまった。2時間ばかり寝たのであろうか、何だか暑くなってきたので
目が覚めた。外に出てみると、雨は止み、雲の間から太陽が顔を覗かせていた。確かに、天気は回復傾向である。しかし、からっ
と晴れ上がったわけではなく、雲が次々と流れてきては、青空と太陽を隠してしまう。太陽と雲の争いであるが、雲の方が優勢で
ある。もう正午前なので昼食にすることにした。カップ麺とおにぎりと思っていたところ、コンビニでおにぎりを買い忘れていた。やむ
なく非常食のパンを食べることにした。

 昼食を済ませると、もう午後1時前になっている。そろそろ火打山山頂に向かって出発しなければならない。サブザックに荷物を
詰めて、ヒュッテ前から高谷池の北端を回り込むようにして木道が延びている。木道の右手にはキヌガサソウの群落があった。高
谷池には、盛りを過ぎてしまったミズバショウと、今が盛りのハクサンコザクラがたくさん咲いている。高谷池から少し登るように岩
の台地(少し雪渓が残っていた)を越えて下ると、再び池塘群が出てきた。ここが天狗ノ庭と呼ばれるところだ。火打山、影火打、
焼山と並んで、池塘にその姿を落とし、その周囲にはハクサンコザクラの群落があるというのが火打山を代表する光景になってい
る。しかし、今日はガスのため山々の姿はない。ただ、ハクサンコザクラだけは群落を形成して迎えてくれた。
ハクサンコザクラの群落
ハクサンコザクラの群落
 天狗ノ庭で写真撮影の時間を取った後、火打山から延びてきている尾根に取り付いて登っていく。もう木道はないので、登山道は
かなりぬかるんでいる。緩やかに登っていくものの、足元が悪いためにかなり往生する。すると、下山してくる集団に出くわした。中
学生の集団登山の団体だ。50~60人だろうか。そうでなくとも、雨の後でぬかるんでいる道が、多人数で踏まれてドロドロになって
いる。かなわんなぁと思いながらも、登山道に見られる花-ヨツバシオガマ(四葉塩竃)、エゾシオガマ(蝦夷塩竃)、オダマキ(苧環)、
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)、テガタチドリ(手形千鳥)などを愛でながら登って行く。ササ原やダケカンバの林を通過し、ハイマツ
帯の中の稜線を上がっていき、雪渓に覆われた雷鳥平と呼ばれるところ出た。天気の状態からすると雷鳥が見られそうだったので、
周囲を見回してみたが、雷鳥はいなかった。雷鳥平から先はしばらく平坦になっているが、その先は最後の登りになっている。土留
めのために作られた丸太の階段を息を切らせて登っていくと火打山の山頂に着いた。山頂は小さな広場のようになっていて、その中
心に火打山の大きな標柱と小さな石仏が祀ってある。三等三角点もあるが、かなり地上に露出している。晴れていたら、360度のパ
ノラマ展望が楽しめ、妙高山はもちろんのこと、黒姫山、高妻山などが見え、北アルプス、富士山、能登半島、佐渡島まで見渡せると
言われている。しかし、今日は残念ながら、ガスが覆われていて、時折晴れ間が見えたものの、眺望はほとんどなかった。
火打山山頂は小さな広場になっている(三等三角点と石仏がある)
火打山山頂は小さな広場になっている(三等三角点と石仏がある)
 山頂で地元の登山者や大阪からやってきた登山者と山談義をしている間に40分ほどが経過した。もう午後3時だ。下山は高谷池ま
でピストンする。下山途中、前方に妙高山が姿を現した。手前の外輪山の向こうに頭を覗かしている感じだ。天狗ノ庭まで下りてくると、
行くには見えなかった火打山が姿を現してくれた。池塘に影を映す火打山の姿をハクサンコザクラ越しに撮影した。今日の天気の中で
は一番のショットが撮れた。気分をよくして、高谷池ヒュッテまで戻り、缶ビールで祝杯を挙げた。
妙高山が姿を現した
妙高山が姿を現した
written by kitayama-walk
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【越後/上越】火打山-ハクサンコザクラに会いにどろんこ道を行く

投稿記事 by 宮指路 »

Kitayamaさん、こんばんは

今年はこれを実行しようと夏休み早々の休暇を取っていた。ところが、今年は7/17に梅雨明け宣言があったものの、その後すっきりしない天候が続いている。天気予報の外れが続いたが、7/23-24で火打山
&妙高山の登山を実行することにした。


7月20日前後は梅雨明けと言えど微妙な時期ですね。


 東の妙高山(2454m)、西の焼山(2400m)と並び頸城三山と呼ばれる妙高連峰のひとつである火打山(2462m)は、
「花の火打」と呼ばれるように、高層湿原にたくさんの高山植物の花が咲くことで有名です。この3つの山の中では火打山が最も高いが、緯度的に見て、火打より北に火打より高いはない。もちろん、火打山は妙高山と並んで日本百名山である。


妙高・火打はまだ登っていないので羨ましいです。新潟近辺の百名山はほとんど残っています。

 富士見平の分岐を左にとり、緩やかにトラバースする登山道を進むと、前方にガスがかかってきた。いつの間にか視界が悪くなってきて、雨が落ちてきそうだ。右手に黒沢岳があり、これを巻くように進んでいるのだが、ガスのためほとんどわからない。
ただ、傾斜は緩いのでどんどんと先に進む。やがて右手の路傍に白い花が咲いているのが目に入った。キヌガサソウ(衣笠草)である。よくみると、その奥の林に中に群生しているではないか。また、サンカヨウ(山荷葉)の白い花が雨に濡れて半透明になっている。


高い山にしか見れない有名な高山植物ですね。こういう花を見るとつい嬉しくなります。

  昼食を済ませると、もう午後1時前になっている。そろそろ火打山山頂に向かって出発しなければならない。サブザックに荷物を
詰めて、ヒュッテ前から高谷池の北端を回り込むようにして木道が延びている。木道の右手にはキヌガサソウの群落があった。高
谷池には、盛りを過ぎてしまったミズバショウと、今が盛りのハクサンコザクラがたくさん咲いている。高谷池から少し登るように岩
の台地(少し雪渓が残っていた)を越えて下ると、再び池塘群が出てきた。ここが天狗ノ庭と呼ばれるところだ。火打山、影火打、
焼山と並んで、池塘にその姿を落とし、その周囲にはハクサンコザクラの群落があるというのが火打山を代表する光景になってい
る。しかし、今日はガスのため山々の姿はない。ただ、ハクサンコザクラだけは群落を形成して迎えてくれた。


いい感じの場所ですね。展望がないのが残念です

 天狗ノ庭で写真撮影の時間を取った後、火打山から延びてきている尾根に取り付いて登っていく。もう木道はないので、登山道はかなりぬかるんでいる。緩やかに登っていくものの、足元が悪いためにかなり往生する。すると、下山してくる集団に出くわした。中
学生の集団登山の団体だ。50~60人だろうか。そうでなくとも、雨の後でぬかるんでいる道が、多人数で踏まれてドロドロになっている。かなわんなぁと思いながらも、


雪解けの藤原岳もそんな感じですね


土留めのために作られた丸太の階段を息を切らせて登っていくと火打山の山頂に着いた。山頂は小さな広場のようになっていて、その中心に火打山の大きな標柱と小さな石仏が祀ってある。

百名山の山頂は大方広いですが、切り立った岩の上にある場合と単なる台地の上にあるような場合が多いですね。
旭岳も台地のような広い山頂でした。
P7140104.JPG
三等三角点もあるが、かなり地上に露出している。晴れていたら、360度のパ
ノラマ展望が楽しめ、妙高山はもちろんのこと、黒姫山、高妻山などが見え、北アルプス、富士山、能登半島、佐渡島まで見渡せると言われている。しかし、今日は残念ながら、ガスが覆われていて、時折晴れ間が見えたものの、眺望はほとんどなかった。


返す返すも残念。でも花は沢山見れましたね

 山頂で地元の登山者や大阪からやってきた登山者と山談義をしている間に40分ほどが経過した。もう午後3時だ。下山は高谷池ま
でピストンする。下山途中、前方に妙高山が姿を現した。手前の外輪山の向こうに頭を覗かしている感じだ。天狗ノ庭まで下りてくると、行くには見えなかった火打山が姿を現してくれた。池塘に影を映す火打山の姿をハクサンコザクラ越しに撮影した。今日の天気の中で
は一番のショットが撮れた。気分をよくして、高谷池ヒュッテまで戻り、缶ビールで祝杯を挙げた。


最後によい写真が撮れて良かったですね。 :D

                                                                    宮指路
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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Re: 【越後/上越】火打山-ハクサンコザクラに会いにどろんこ道を行く

投稿記事 by kitayama-walk »

 宮指路さん、早速のレスありがとうございます。

> 7月20日前後は梅雨明けと言えど微妙な時期ですね。

 今年の梅雨明け宣言は7/17でしたね。でも、本当は、ここじゃなくて、7/26あたりが正解だったんじゃないかと思って
います。以前は、梅雨明け10日は好天と言われていました、最近の天候は、従前とは違った、何か変なところがあります。
これも地球温暖化の影響なんでしょうか。

> 妙高・火打はまだ登っていないので羨ましいです。新潟近辺の百名山はほとんど残っています。

 是非とも、花の季節に2つ一遍に登って下さい。私もこれで73座になりました。しかし、新潟近辺の山、高妻山、苗場山、
巻機山、越後駒ヶ岳、飯豊山、朝日岳、それから北関東方面の男体山、日光白根山、皇海山、赤城山、草津白根山、四阿
山、浅間山、那須岳などが残っています。これらはばちぼちやるとして、まずは関東の両神山、甲武信岳、金峰山、瑞牆山、
大菩薩嶺を片づけなければなりません。出張のついでにやりたいと思っています。
妙高山最高点から火打山を望む
妙高山最高点から火打山を望む
> 高い山にしか見れない有名な高山植物ですね。こういう花を見るとつい嬉しくなります。

 そのとおりです。私も、登山のかたわら、山野草や樹木にも多少なりとも興味があり、花や木の名前、特徴などを図鑑など
で覚えてきています。今回は、ハクサンコザクラの群落に会うのが目的のひとつでした。昨年は、トムラウシの北沼でエゾコ
ザクラの群落に出会うことができました。可憐な花が一面に咲いているのを見るとぐっときてしまいます。
ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラ
> (天狗ノ庭は)いい感じの場所ですね。展望がないのが残念です。

 ここ(天狗ノ庭)は、よく写真にも載っているところで、青い空をバックに少しだけ雪を残した火打山が、地塘に影を落として
逆火打になっている風景です。登りのときには全く見えなかったのですが、下山時には雲っていたものの、何とか見ること
ができて、それなりに満足しています。

> 雪解けの藤原岳もそんな感じですね。

 そうなんですね。藤原岳は、フクジュソウを見ようと、3月下旬にわんさか人がやってきて、まるで泥田のように泥が流れて
いますが、火打山はこの時期ハクサンコザクラの群落を見ようとたくさん人が来て同じような感じですね。

> 百名山の山頂は大方広いですが、切り立った岩の上にある場合と単なる台地の上にあるような場合が多いですね。
> 旭岳も台地のような広い山頂でした。


 言われてみると、そのとおりですね。百名山は、人がたくさんくるところなので、そういう感じになってしまっているのでしょうか。大雪の
旭岳も、昨年縦走の最初に踏んだのですが、かなり広い台地でしたね。
火打山山頂にて
火打山山頂にて
旭岳山頂にて
旭岳山頂にて
written by kitayama-walk
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【越後/上越】火打山-ハクサンコザクラに会いにどろんこ道を行く

投稿記事 by たんぽぽ »

kitaさん、こんにちは。

暑いですね~
昨日は雪渓の中でヒンヤリを楽しんでいたんですが、今日は一転エアコンのない我が家は火の車と相まって暑いのなんのってね。

 7月20日過ぎの夏休みに入ったばかりの時期に越後(上越)の火打山の懐の高層湿原にハクサンコザクラが咲くという
ので見に行きたいと思っていた。

花形を切り抜いたような可愛いコザクラちゃんは北信まで出かける価値ありです。

 東の妙高山(2454m)、西の焼山(2400m)と並び頸城三山と呼ばれる妙高連峰のひとつである火打山(2462m)は、
「花の火打」と呼ばれるように、高層湿原にたくさんの高山植物の花が咲くことで有名です。この3つの山の中では火打山
が最も高いが、緯度的に見て、火打より北に火打より高いはない。もちろん、火打山は妙高山と並んで日本百名山である。

ライチョウ君も北限地で生息数も多そうです。
いろんな意味で重要な山でしょうか。

 この笹ヶ峰登山口(標高1300m)には、東屋風の木造の門があり、ここに登山届用紙と投函箱が設置されている。
北信のお山の定番ですね。

また、サンカヨウ(山荷葉)の白い花が雨に濡れて半透明にな
っている。ほかにもオオバミゾホウズキ(大葉溝酸漿)エンレイソウ(延齢草)、マイズルソウ(舞鶴草)などが登山道に咲いていた。

へぇ~エンレイソウってこんな字を書くのですか。
葉っぱ齧ると長生きできるとか・・・

ここが天狗ノ庭と呼ばれるところだ。火打山、影火打、
焼山と並んで、池塘にその姿を落とし、その周囲にはハクサンコザクラの群落があるというのが火打山を代表する光景になってい
る。しかし、今日はガスのため山々の姿はない。ただ、ハクサンコザクラだけは群落を形成して迎えてくれた。

きれいだろうなあ~、たんぽぽも見てみたいです、人のいない時にね。

土留めのために作られた丸太の階段を息を切らせて登っていくと火打山の山頂に着いた。山頂は小さな広場のようになっていて、その中
心に火打山の大きな標柱と小さな石仏が祀ってある。

信玄公のお膝元だったんで不動明王さまが祀ってありますね。

三等三角点もあるが、かなり地上に露出している。晴れていたら、360度のパ
ノラマ展望が楽しめ、妙高山はもちろんのこと、黒姫山、高妻山などが見え、北アルプス、富士山、能登半島、佐渡島まで見渡せると
言われている。

未踏の山ばっかしです。
能登や佐渡まで見えたら最高やろね~

天狗ノ庭まで下りてくると、
行くには見えなかった火打山が姿を現してくれた。池塘に影を映す火打山の姿をハクサンコザクラ越しに撮影した。今日の天気の中で
は一番のショットが撮れた。気分をよくして、高谷池ヒュッテまで戻り、缶ビールで祝杯を挙げた。

お疲れさまでした。
たんぽぽも昨年は念願の火打にF氏と登ることができました。
山頂はスキーヤーが多かったですが、越後側は静かでいいところでしたよ。
中央に見える沢をピストンしたよ~ん
中央に見える沢をピストンしたよ~ん
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【越後/上越】火打山-ハクサンコザクラに会いにどろんこ道を行く

投稿記事 by kitayama-walk »

 たんぽぽさん、早速のレスありがとうさんです。

> 花形を切り抜いたような可愛いコザクラちゃんは北信まで出かける価値ありです。

 そうなんですね。私も、最初白山でハクサンコザクラを見たときは、作り物かと思ったほどでした。群落に会ったのは、トムラウシ
の北沼畔でしたが、これはエゾコザクラでした。見た目区別がつきません。
エゾコザクラの群生(北沼からトムラウシを望む)
エゾコザクラの群生(北沼からトムラウシを望む)
> ライチョウ君も北限地で生息数も多そうです。いろんな意味で重要な山でしょうか。

 雷鳥の北限地なんですか。私も、え、ここにも雷鳥がいるのかとびっくりしたほどです。雷鳥には、北アや南アではよく見かけま
すが、雷鳥も飛ぶんですね。鹿島槍で雷鳥が飛ぶのを初めてみました。
雷鳥の飛び立つ前(鹿島槍にて)
雷鳥の飛び立つ前(鹿島槍にて)
> へぇ~エンレイソウ(延齢草)ってこんな字を書くのですか。葉っぱ齧ると長生きできるとか・・・

 花や草の名前を覚えるときは、漢字ではどう書くのかも合わせて覚えることにしています。エンレイソウの仲間は毒草で、使い方
次第で薬にもなり、食べ物を吐き出させる効果があるそうです。 昔は食べ過ぎや食当たりになった人に 根を煎じて飲ませたらしく、
命拾いするから「延齢草」との説があります。本当でしょうか?

> 信玄公のお膝元だったんで不動明王さまが祀ってありますね。

 あれは不動明王様だったのですか。かなり石仏が摩耗していたのでよくわかりませんでした。
火打山山頂に石仏
火打山山頂に石仏
> たんぽぽも昨年は念願の火打にF氏と登ることができました。山頂はスキーヤーが多かったですが、越後側は静かでいいところ
> たよ。


 そうらしいですね。火打山は山スキーでも有名なところだと聞いています。GWの頃には、山スキーヤーがたくさん来るとか。緩や
かな裾野が広がっているのでスキーに適しているのでしょうね。
written by kitayama-walk
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