
- 修理終了
今年2月御池岳に登った時に,愛用していた冬革靴(スカルパ・アイガー)の左足のソールが丸ごと剥がれた。この冬靴は2011年に通販サイトのオークションで新品を50%OFFで買ったものである。左右どちらだったか忘れたが,買ってすぐに靴底から水漏れが見つかった。販売店に初期不良ということで送り返したところ,ソールの接着不良によるものということだった。無償修理してもらい,使うことにした。以後,水漏れすることはなくなった。最初の頃はひどい靴擦れを起こしたりしたが,使い続けるうちに足によく馴染むようになり,以後12年にわたって冬山登山の良き相棒として冬山を共にしてきた。
ソールが剥がれた時も,山の上では何事もなく,下山口から御池林道を自転車で車まで戻った途端に何の抵抗もなくソールが丸ごと剥がれたのである。山の上で剥がれると難儀するところだったが,こんな剥がれ方も長年連れ添ったご主人様への思いやりなのかと,相棒を捨てる気にはならなかった。冬靴なので冬期間だけ,おもに雪上を歩いたり,スノーシューを装着したりしているので,靴底はそれほど減ってはいない。ソールさえ修理すればまだまだ履けるだろう。
ネットでソール修理のやり方を勉強して自分で貼り直すことにした。ホームセンターで紙やすりとセメダイン・スーパーXを購入し,まずは紙やすりで古い接着剤を丹念にこすり落とす。しかし,紙やすりだけでは十分に落としきれないように思ったので,有機溶媒であるアセトンを使ってさらに落とすことにした。アセトンは通販サイトでネイルリムーバーとして手に入った。アセトンを使って丹念に古い接着剤を除去したのち,両面にセメダインを塗り,15分ほど置いてから張り合わせた。張り合わせたソールが動かないように結束バンドで固定し,1ヶ月ほどそのまま放置した。

- 結束バンドで固定する
たとえソールはくっついてもソール部分から水漏れすると冬靴としては使えないので,靴の下半部を30分ほど水につけてみたが,靴内への浸水は全く認められなかった。ソール修理はうまくいったようだ。今度時間のある時に近くの山へ試し履きに行ってくることにしよう。これでうまくいけばあと数年は冬山の相棒として一緒に冬山を楽しめそうだ

- 剥がれたソール