【 日 付 】2022年11月18日(金)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】鳥居道P>倍上谷右岸尾根>神懸>ハライド>旧三岳寺>旧三岳寺参道>鳥居道P
11月も下旬になると山の稜線や中腹の紅葉は落葉して寂しくなってくる。貪欲な私はそれでも最後の輝きを求めて紅葉が残る特異スポットを目指す。
11月18日(金)鳥居道Pから神懸とハライドに登った。8時16分、鳥居道Pを出発。今が見頃の山の神や希望荘の紅葉を眺めながら東海自然歩道を歩き分岐するところから舗装林道の方を進む。
昨年は倍上谷を遡って神懸を目指したが、今回は手っ取早く倍上谷右岸尾根から神懸に直登した。紅葉谷を渡ったところから尾根に取り付くと林業作業小屋があって植林の尾根が続いていた。
暫く登ると岩場が出てきたのでその右側を登った。尾根には特段障害となるところもなく登って行けた。右側にはハライドから続くコブ尾根が一段高く見え、左には割谷の頭から続く割谷右岸尾根が見えている。そしてそれらを繋ぐ県境稜線が神懸をぐるりと取り囲んでいる。この自然条件が紅葉の特異スポットを作り出しているようだ。
そして神懸の手前まで来るとお待ちかねの紅葉が出てきた。
赤、黄、緑のコラボが錦秋の色合いを演出している。
神懸自体は樹林に覆われたコバで展望は良くない。
紅葉を愛でつつ倍上谷のコルまで下る。ハライドへの登路も昨年は一旦鳥井戸本谷に下ってから谷沿いに登り返したが、今回は吊り尾根からコブ尾根に向かう。吊り尾根には古いテープや踏み跡もあって歩きやすい。
傾斜が緩んだところを進むと一般道のコブ尾根に出た。一般道と言いても歩いているのは相当物好きな人だけだろう。
ハライドが近づいても半月前のような紅葉は残っていなかった。
10時45分、ハライドに到着。見るものもないので一休みしたら腰越峠に下った。
腰越谷から見上げる斜面も今は彩りなく冬の訪れを待っているようだ。
峠を過ぎてすぐのところに三岳寺跡に向かう分岐があるのでそちらに進む。このルートは地図では単なるトラバース道のように見えるが、なかなかのアップダウンもあり複雑なところだ。
まず崩壊した鳥井戸谷の源流部を渡るため急斜面を下る。
大きく下って崩壊谷を渡った後は登り返して小尾根を越えると今度は割谷の源流部を渡る。上り下りは必要ないが、標識がなかったら迷いそうなところだ。
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踏み跡をどんどん辿るとヤシオ尾根の分岐まで来た。ここまで来れば大丈夫。
11時53分、三岳寺の鐘撞堂跡まで来た。ここでランチにした。いつもはおにぎりとバーガーだけの簡単な食事だが、今回はバーナーを持ってきたので湯を沸かしミニカップ麺と一緒に食べた。
少しゆったりした食事を済ますと旧三岳寺参道を下った。三岳寺の石階段の反対側の小谷には、もう踏み跡も見当たらず適当に下るだけだ。
割れ谷に出会ったら小谷の上で谷を渡る。そして左岸道を進んでいく。
ルートは廃道化していても昔の丁仏だけは残っている。
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廃道化したわりに新しい標識が付けられたのは意味不明だが、導にはなる。
二ノ坂も一ノ坂も苔むしたガレ谷で下りにくい。旧三岳寺に行きたいなら御在所裏道で藤内小屋を経由したほうがいいだろう。
一ノ坂を下りきると鳥井戸本谷に出た。
左岸道を歩いていき二つ目の炭焼窯で河原に降りてゴーロを歩いていく。
途中にある末広滝をチョット巻き降りると堰堤が見えてくる。
堰堤の右側に工事用道路がついているので下って行くと鳥井戸キャンプ場に着いた。
スカイラインを少し歩けば鳥居道Pに戻った。(13:40)
今日は狙い通り最後の紅葉を見納めることができた。登りは谷歩きを避け尾根だけだったので楽だったが、三岳寺参道の下りは久しぶりでゴーロ歩きが膝に堪えた。