【山行日】2022年1月2日
【山域】湖北・中河内 △網谷 周辺
【天候】晴れ
【メンバー】Mさん、タイラ、アオバ*ト
【コース】中河内廣峰神社9:45、庄野嶺越10:55、△網谷11:50、鉄塔、
コル12:15、黄金清水の谷、網谷小屋13:25~14:10
中河内BS14:30
去年の暮は、明神平の雪景色と大豆生ふるさと村の雪見酒。
明けてお正月は、今年もやっぱり滋賀の豪雪地帯、長浜市余呉町中河内で雪遊び。
長浜市街へMさんを迎えに行く。
Mさんの奥さんが「今年は南雪みたいだね。雪少ないよ。」
そんな気はしてた。去年みたいに雪かきはしなくて済む。
例によって神社の裏から稜線に上がる。今日は青空、風もなく暖か。
しかし、雪は重い。しかたないか。
振り返ると大黒山が大きい。やっぱり雪は少ないかな。
ナラの木主体の雑木の裏山の森。稜線に近付くとブナの木々にも出会える。
峠から河内山(点名:網谷)へゆったりと起伏する稜線を西寄りに北上する。
東には上谷山が、西には敦賀の山々と街並みが枝越しに眺められる。
さらに北上して送電線の鉄塔の下に来る。敦賀湾の青が心を打つ。
山から眺める海はどうしてこんなに美しいのだろう。
青い海と白い雪とブナの森。
貸し切りノートレース斜面を思いのままに滑り降りる。
コルで一服して、後半戦。
網谷支流黄金清水の谷を下る。
小さな緩い谷で滝もないけど、雪が少ないと多少難儀する。
出だしから、少々やぶがうるさい。
やぶをかき分けスノーシューを滑らせて下っていく。
滑らせて下るのは、サイコーに楽しいのだけれど、
V字の谷の芯は次第に青みを増して、とうとうスノーシューが谷底の水とご対面。
ちゃぽん。斜面に上がりたいのだが、
さらさらと斜面を滑り落ちてきたあられ地獄につかまって、中々這い上がれない。
しばらくスノーシューでじゃぶじゃぶと沢下りを強いられる。
正月そうそうしくったかと思いながらも、なんとか斜面に這い上がってトラバース。
しかしこれも最後まで行けっこないのはわかってて、
それでもどんどん立ってくる斜面をギリギリのとこまで進む。
最後は後ろ向きになって、木の枝や蔓につかまってズルズルズル。
Mさんは、こういう身のこなしがとっても上手い。おサルさんのようだ。
Mさんを追いかけて、やっとこさ奥の二股まで降りて来る。
こんもり雪の積もったこの二股は、なんとも言えないすてきな雰囲気。
日常離れした大雪原とも、劇的に美しい霧氷の森とも、また違う世界。
前者の中では自分はひとりの旅人に過ぎないけれど、
ここでは自分も雪のかけらになったり雪と戯れるけものになったりできる。
二股からも何度も谷底に降りてはまた雪の丘に上がる。
難儀と言いながらも、実はこれが楽しくて、ココがすっかり気に入っている。
小屋で休憩しようとMさんが言う。
小屋と言うのは、林道終点辺りに建っている小さくて瀟洒な
網谷小屋という個人所有の山小屋風別荘だ。
Mさんの知り合いの方が所有しておられて、
そこのテラスを借りてお昼にする。
ぽかぽか日差しの中、ポットから立ち上がる湯気と目の前のすぐ手に届く雪景色。
今年も幸せなお正月を迎えられて感謝する。
もう半時間もすれば国道に出る。
また来ようね!と約束して豪雪地帯を後にする。
毎度拙いレポですが、皆さま今年もよろしくお願いします。
アオバ*ト