【 日付 】2021年7月24日(土)
【 山域 】台高
【 天候 】晴れ
【ルート】千石林道ゲート8:00-10:25(P817経由)シャッポ山-11:30県境稜線
-12:30シャッポ山-13:30集材機-15:20千石林道ゲート
【メンバー】 単独
皆さまより遅れること約10年、何を今更なコース、ヒネリの無いレポですが、ご容赦ください。
江馬小屋谷や宮の谷出合の橋には、釣りやキャンプの車がたくさん停まっています。
今日の目標はシャッポ山周辺の地形や、ワイヤや索道の跡を確認する事。
恥ずかしながらこの山域は奥ノ平左岸道(摂津林道)を飯場跡まで行ったのが1度だけ、ほぼ初見なので、要は下見なのです。
千石林道ゲート前で準備をしていると、工事の方がゲートを通過されました。今日は作業日の様子。
一旦、林道から奥ノ平谷出合へ降り、シャッポ山への尾根を登りますが、すぐに岩壁が出てきて、素直に尾根芯が登れません。
P817の手前も岩尾根、使えそうな獣道を選んで登っていきます。
この辺になると植林が無くなってシャクナゲが目立ってきました。千石林道の工事の音が聞こえてきます。
標高1050mを越えた辺りで大きな岩尾根、大きく東に巻きました。
この辺りで奥ノ平谷左岸道からのルートと合流するはず…ですが、それらしい道やテープ等を見つけられません。
帰りの算段が気になりますが、とりあえずシャッポ山、できれば県境稜線まで目指します。
尾根にはワイヤ(しかも太い!)が多数ありますが残された巨樹も多数、伐採は途中で終わったのでしょうか?
P1206の近くでは巻き増しに使う?ラチェットの様なものがありました。
索道なら尾根の乗り越しにある支柱の部材がある筈ですが、見つけられません。
リョウブ?の花の甘い匂いが立ち込めています。
時間はまだありそう、県境稜線まで歩いておきたい!西へ進みます。
遠くに大峰、南に赤倉山?何だか見たことある様な風景、10年程経ってますが、かつてここを歩いた!事は覚えていました。
県境稜線です。
檜塚奥峰方面にそれらしい開けた場所が見えますが…檜塚奥峰?
帰りが気になるのですぐUターン。尾根には赤と黄のテープがありました。
シャッポ山に戻ったのは12時半過ぎ。往路の尾根で下るのが怖いので、南に降りて奥ノ平谷左岸道飯場跡を目指します。
こちらの方が利用者は多いはず。
…と思って、P1026を目指し降り始めますが、いきなり左側が絶壁に!遠くに谷底が見えます。
壁を巻いて降りていきますが、テープも見つけられず。思っていたよりここを使う人は少ない模様。
どこにあるのか判らなかったP1026の尾根は見つける事ができました。
この尾根の根の部分から南へ降りる事ができるはず!
踏み跡も断片的でガレに消えていきます。地図の地形は信用して良いのか?
目に入る地形、GPSと地図を見比べながら慎重に下ります。
小さな谷の向こうに、戦車の様な物が見えました。やぶレポにあるのはこれの事か!!
放置された集材機がありました。昭和40年の物だそうです。
よく見る極太のワイヤが巻いてあります。今までこんな太さのワイヤは索道で使うものと思っていましたが、集材機で使っていたんですね。
だから航空写真では解り難いのかも。もしかしたら立ち木に滑車を付ける事で、途中で向きも変えられるのかも。
ワイヤに沿って降りていくと、見た事のある飯場跡でした。そうか、こんな近くに集材機があったのか。
大きな水音が聞こえてきましたが、サスケ滝ではない筈。
ここからは知った道です。安心して左岸道を歩いて、お地蔵様に無事下山を感謝して、ゲートまで戻る事ができました。
今度はこの奥、サスケ滝まで行ってみたいな。
帰ってから「近畿の山と谷(S16年版)」の当該部分を見てみました。以下感想です。
「蓮の山々は谷は深刻で悪場が多く」本当に深刻ですね。ピッタリの言葉だと思いました。
「部落の路傍に山上道と刻した古い石の道標」そんなのがあったのか!今度探してみよう。
「橋を渡つて奥ノ平谷に入る。」出合の本流左岸に石垣ありましたね。橋が架かっていたのか。
「谷奥にトヨダ系の某製材會社が」現在大台町で施業してる会社?
「約二十分進むと道は岐れ、右は奥ノ平の手前にある山林小屋で終る」左岸道(摂津林道)の事かな。
「左をとつて谷べりに下り、橋を渡つて右岸に移る」右岸破線道の事かな。
「やがて崖の細道は思ひもよらぬ廣い臺地に出た、ここは將来ケーブルの架線場」右岸の飯場跡の事かな。
架線が無い頃はどうやって出材してたんだろ?ここも調べてみよう。
行きたいところが一杯です!
kzo