「日付・天気」平成24年2月26日曇り
「山名」御池岳テーブルランド
「メンバー」宮指路、Sさん
「コースタイム」7:50小又谷林道駐車地~8:20T字尾根取り付き~9:36T字尾根中心部~11:27テーブルランド~12:27奥の平~12:50丸山~13:30東のボタンブチ~14:00土蔵岳~小又谷渡渉~15:00小又谷林道~16:00駐車地
御池岳はここのところの遭難騒ぎで行くのを躊躇っていたが積雪時にノーマルタイヤでT尾根に入れる最後のチャンスと思い、思い切って出かけた。
あわよくば捜索の一助になればという微かな思いもある。
7:00にSさんと宇賀渓駐車場で待ち合わせ、石グレトンネルを越えて政所~君ヶ畑にはいる。
君ヶ畑の先は除雪が心配されたが案ずるこのもなく道はきれいに除雪されていた。
雪は小又谷林道駐車地まで除雪されており、ここんところ暖かかったこともありノーマルタイヤでも問題なく入れた。
駐車地は整備されており3~4台は楽にスペースがあった。
そこからその先は道路に雪がしっかり積もっていたので、いきなりスノーシューを履いた。
しかし道路の曲がり角に差し掛かると所々で雪が解けていて、アスファルトの上をスノーシューで歩くこともあった。
30分ほど歩き、・503のコブからT字尾根に取り付いた。
植林帯の中を4~50分くらい急な登りをこなすと尾根の上部に出た。辺りはガスっていて風もあり寒かった。
ブナ林の中を2~3回アップダウンを繰り返し歩いて行くとT字尾根の中心部に着いた。以前来た時は標識があったが今回は見つけれなかった。
折角なのでお父さんブナに挨拶してから、テーブルランドに向かった。一人分のトレースがテーブルランドに向かっていた。
- 大きなブナ
一旦下って、霧氷に覆われたブナ林を通過する。 痩せ尾根を歩き小ピークに出ると風も収まって来た。
しかしこの直後に激下りがあり少々ビビった。Sさんはピッケルと12本爪で難なく下りて行ったが、自分はピッケルがないのでストックの先のバスケットを外してピッケル代わりにして後ろ向きに慎重に下りた。
テーブルランドへの最後の登りでは霧氷がとても綺麗だった。
- 霧氷
テーブルランドの最後の登りは無雪期より登るのはやや楽に思えたが、テーブルランドが目に入って来るとやっと着いたというクライミングに似た爽快感が溢れる。
着いた時は曇っていて見晴らしは良くなかったので、途中の窪地で食事をしてその後、奥の平ピーク~丸山を目指した。
途中で遭難者捜索隊らしいグループに追い付かれたが我々もその後を追った。
奥の平ピークの手前辺りでガスが切れて、霧氷に覆われた白い奥ノ平を見渡すことができた。
- きれいな奥の平
奥の平ピークでは何人かの捜索隊と思われる登山者が集まっていた。
- 奥の平
その後、丸山に向かいそこには捜索隊の人を含めて10人ほどの登山者が集まった。
GPSを見て気付いたのだがGPSのピークを表す位置と実際のピークとは少しズレがあった。
丸山からボタンブチまで下りて、その後青のドリーネに向かった。
その間も時々明るくなると辺り一面の霧氷がきれいに見れた。
青のドリーネは光線の加減か気温の関係かしらないが残念ながら期待したほど綺麗ではなかった。
その後、東のボタンブチに向かい、藤原岳を見て途中で引き返した。
帰りはピストンの予定だったが、目の前に土倉岳から下りようとしている登山者が居たので声を掛けると同じコースを考えていたとのことなので一緒に下りることにした。
土倉岳の手前から振り返ったテーブルランドが堂々としてなかなか良い眺めだった。
土倉岳の山頂地点に着いても三角点は雪に埋もれていて確認できなかった。
その後、土倉岳から南西に向かう尾根を下りて小又谷に向かった。
この尾根もまあまあの大きさのブナがあり楽しかった。小又谷のダムの下に着地し、少し下流に向かって歩いてから川を渡渉し、対岸の林道終点に出た。
そこから雪の被った林道を約一時間歩いて、途中2回も渡渉し、駐車地に到着した。
駐車地には一緒に下山した単独登山者と私の車の2台が残っていた。
今回は初めての同行者が居たということもあり、遭難捜索というより単なる山行きレポになってしまいました。
時節柄、レポアップを躊躇いましたが、冬場のT字尾根からのレポが少ないこともあったので一つの記録として残すのも良いだろうという考えから敢えてアップさせて頂きました。
宮指路