【 日 付 】2012年2月12日(日)
【 山 域 】鈴鹿中部
【メンバー】のぶりん・さなりん
【 天 候 】雪のち曇り
【 ルート 】旧料金所跡横駐車場10:05ー中道登山口10:23ー地蔵岩11:10ーキレット11:18ーかもしか広場11:54ー富士見台12:13
-御在所自然学校(12:35~13:08)ー公園県境碑13:40ー三角点13:45ー一の新道より下山14:10ー一の谷御在所山の家15:15
ー駐車地15:20
2月12日、今日も遅い出発になった。8:30に家を出る。行先は奈良県側から三峰山に登る予定だ。新しく購入したワカンを使ってみるのに三峰山がいいのではないだろうかと言うのぶりんの考えからだ。「三峰山より鈴鹿の方がいいな。」と呟くが聞こえてないみたいだ。来週は私の希望の山に登ってくれる筈なので、今回はのぶりんの言うようにしよう。お気に入りのCDを聴きながら流れていく外の景色を見ていた。そうしたら、のぶりんが「三峰山と御在所岳と到着時間が同じだから、どちらでもいいよ。御在所は駐車場が心配だけど。」と言った。
私:「ほんと!行く、行く、御在所岳に行きた~い!そちらの方がいい。」ということで行先は御在所岳に変更された。今年はまだ雪の御在所岳に登っていなかったので行きたかった。高速は渋滞なくスムーズに走る。伊勢関ICへの分岐を過ぎて木下トンネルの手前を走っている時、前方の車2台が急に走っている前に入ってきた。危ない、ぶつかるよ、怖いなと思った瞬間、前からワゴン車がハイスピードでこちらに向かってバックで走ってきた。とっさにワゴン車を避ける。驚いた。後方を見るとワゴン車はまだバックでハイスピードだ。伊勢関ICに下りるのを間違ったのだろう。あぁ、危なかった。
亀山ICあたりまで来ると、今まで青空が見えていたけど急に鉛色の空になった。朝なのに夕方みたいだ。御在所岳の方を見ると真っ白で何も見えない。フロントガラスに雪もあたってきた。三峰山の方が良かったかな。一気にテンションが下がる。
旧料金所跡横駐車場に向かう。この時間だから空いてないだろうと思うが一応行ってみた。駐車場は満車みたいだったが、よく見ると一台だけ止められるスペースがあったので、そこに駐車した。
準備をして出発。雪が降っているのでフードを被って歩きだす。国道には固い雪が積もっている。最初からアイゼンを付ける。登山口近くには1mくらいの雪だるまが作られていた。登りかけて木の梯子を登った時、ストックを忘れたことに気がついた。いつもならストックはいらないのだけど、スノーシューをするのなら欲しいなと思って、車まで取りに行った。17分のロスタイムになってしまった。
登山道の積雪は5~10㎝くらい。よく踏まれている。最初の展望が広がるところから白い鉄塔と赤いロープウェイが見える。でも真っ白だよ。
これじゃ、山頂も期待できないな。負れ石までくると2人の登山者が休んでいた。挨拶を交わし先に行く。今日はなんだか足が上がらない。凄く疲れている。いつものように歩けないな、あーしんどい。登山道の状態は変わらず水分の多いしっとりした雪道を歩く。地蔵岩が見えるところに来ると腰かけられる岩があったので少し休む。街の方を見ると、今まで見えなかった景色が見えるようになってきた。きらら峰の方を見ると、火山が噴火したみたいにモクモクと白い煙みたいなガスが上がっていた。しだいに煙の先端はその上部にある長い雲に吸い込まれていった。なんか不思議な景色。ちょっと元気が出る。
- きらら峰からモクモク
キレットまで来ると、風が強くなってきた。ロープウェイの向こうに見える鎌ヶ岳も見えないや。雪の混じった風が吹き付け一時視界も悪くなる。ちょうど下山してきた御夫婦によると山頂は吹雪いていたので、早々に同じコースで下りてきたらしい。「気を付けて登ってね。」といい御夫婦は先を急がれた。キレットは凍っていることなくスムーズに下りることが出来た。この時間になると下山されてくる方も多くなってくる。
かもしか広場からきらら峰をみると、まだ煙のようなガスは上がっている。国見岳方面には鉛色の空が広がっていた。雪も少なそうである。
かもしか広場から岩場をトラバースするところは、雪が積もっているお蔭で歩きやすかった。裏道を下にみる展望岩のところまで来た。立っていると時々突風が吹いてきて飛ばされそうだ。落ちたら死んじゃうよ。これ以上前には行かないよ。
富士見岩まで来ると雪もいつの間にか止んでいた。富士見岩から本谷をみる単独登山者が登っている。そして動かなくなった。ずっと動かない。大丈夫なのだろうか。カメラをズームにして様子を見るがよく分からない。しばらく見守るが、歩き出した。良かった何でもないみたいだ。
山頂の方へ歩いていく。雪も止んで山上公園にはたくさんの人がいた。歩いている人は身を縮めて寒そうにしている。スキー場にはスキーをする人、アゼリアの前にはソリ遊びをする親子。そして御在所岳の冬の風物詩の氷瀑が造られていた。近くまでいってみるが、人工氷瀑はきれいじゃない。zippさんレポでみたブルーアイスとは大違いだよ。横で係の方がせっせと水をかけていた。
今日は少し体調不良気味のせいかいつもより身体が冷える。御在所自然教室の家に入って少し暖まろう。玄関でアイゼンを外そうと玄関に入った瞬間、アイゼンが格子様になったところ(こんな感じ||||||||||)に入ってしまい丁度足首をつかまれたようにして転倒した。思い切り肉のない膝蓋骨を打った。痛い、痛い、めっちゃ痛い。外人の方が大丈夫ですかって駆け寄ってきてくれたけど、うんうんって頷くだけで起き上がれないのだ。
しばらくしてやっと、のぶりんが来てくれて起こしてくれた。だけど膝が痛くて痛くて、椅子に座ってしばらく擦っていた。少し痛みも治まったので山頂まで行くことにした。折角スノーシューを持ってきたので、スノーシューを装着する。けれど今日はラッセル車で充分にラッセルされているので、あまりスノーシューは活躍しなかった。
空を見上げる。今日の空は何か違う。空がいろんな表情をするんだ。最初はきらら峰からのガスが空に昇り雲に吸収される光景、そして鉛色の空だけど、その空の上を流れるように雲筋が凄い速さで流れていくんだ、まるで走馬灯のように色んな形の雲が流れていく。丁度、鉛色の空だから、それは幻想的に見える。
じっと見ていると風が吹き、地面の雪を舞い上がらせる。冷たいと目を閉じて、開いた瞬間、青空が広がった。わぁ!きれいだよ。幻想的な世界から明るい雪の世界に変わった時だ。空からのプレゼントがさなりんに届いたよ。それは数分だったけど、満足できる素敵な風景だった。
さあ、そろそろ下山しよう。下山は短時間で下りられる一の谷新道だ。トレースないかなと思ったけど、しっかりとトレースがあった。
あっという間に下山できた。朝あった雪だるまはのっぺらぼうだったけど、目と口が付けられていた。これで雪だるまらしくなったね。
駐車場には私の車ともう一台車が残っているだけだった。
☆さなりん☆(*^-^)