【 日 付 】2024年2月17日(土)
【 山 域 】 湖北
【メンバ】 単独
【 天 候 】曇のち晴れ
【 ルート 】R303金居原林道P>東尾根コース>東峰>金居原コース>R303
3連休明けの2月13日は鈴鹿に別れを告げ美濃にフィールドを移し初戦はトガスに登った。しかし出発時間が遅すぎたのか雪質が悪かったのか時間切れで山頂の南肩に達したところでUターンして来た。こうしてスキーにしても登山にしても一番おいしいところを目の前にして引き返すというおバカな失敗をやらかしてしまった。
失敗談でも参考になるかもしれないので見たい方はこちらで
http://skywalk3.livedoor.blog/archives/23573440.html
週末土曜日の2月17日も山日和に恵まれたので滋賀県側の横山岳に出かけた。
今回は時間に余裕を持たせて朝5時に鈴鹿の自宅を出発した。
朝7時40分にR303金居原の林道入口に着くと愛知ナンバーの軽ワゴンが一台止まっているだけだった。出発準備をしていると大阪ナンバーのワゴンも到着した。乗っていた私と同年配のご夫婦も横山岳に登るという。平年なら車を止めるのも難しい場所なのに除雪の必要もなく駐車できることに驚いてみえた。
7時50分、ゴム長を履いてザックにスキーを付けたら出発した。登りは東尾根コースを使うが、林道を少し歩いて谷のところから斜面に取り付いてショートカットした。時間的には林道を歩いても変わらないが、下の方の積雪を確認したかったのだ。ところが東尾根コースに合流するまで雪は全くなかった。この地域で2月に雪がないのは稀なことだろう。
東尾根コースは最初のうち浅いピットロードを登っていく。ピットの底に雪はあるものの周りに雪は見当たらない。
ピットロードが終わり広い尾根に出ると雪面が広がっていた。これならスキーで降りてこられそうだ。昨年もこの大きな標識のところまでスキーで下りてきたが、季節は一か月ほど後のことだった。
尾根にはツボ足の跡が残されてた。その跡を追っていく。
右の金居原尾根の方を見ると平坦になった尾根の斜面に雪が付いていた。尾根の分岐で段差になった急斜面のところだと思ったのだが、後になって違うことが分かった。
左に見えるのが東峰だろうか。
直交する稜線が近づいてきた。
稜線分岐に着いた。先行者はここでスノーシューを付けたようだ。ぼやけたワカンの跡は前日のものだろうか。
私はゴム長のままでスノーシューを追っていくが、時々底が抜けて深く潜る。それでも前回のトガスよりはましだ。稜線も徐々に傾斜が増し東峰が近づいた所で若い男性4人組が降りてきた。東尾根コースのピストンだというが、彼らは早朝の雪が締まった時間に登ってせいかそのようなトレースは見なかった。
前方に尖ったピークが見えてきたが、ここは東峰手前の岩峰で東峰はその奥だ。
11時に東峰に着いた。
素晴らしい展望を誇る東峰であるが、曇り空のせいで近くの金糞岳も薄っすらシルエットを見せているだけだ。ピークハントに来たわけではないので横山岳本峰は見るだけにして痩せた吊り尾根の方まで行ってみる。
痩せ尾根が始まるところに着くと空が明るくなり福井県境の上谷山に大きな虹が架かって姿を現した。ダウンヒルのスタートを祝ってくれているようだ。これだけ見えたら十分だ。
ソーセージパンやサーモスに入れたコーヒーでランチを済ませたら本題に入ろう。
スキー滑降はいつものように東峰からスタートだ。岩峰を乗り越すところだけ板を外して越えたが後は下る一方だ。
天然の林間コースをゆっくりと下って行く。雪面は程よい固さだ。美しい樹林の中をスキーで下りていくのは何とも気持ちよい。
東峰の斜面を下ったところで大阪の御夫婦がカップ麺でランチにしていた。彼らは私がランチにしている間に本峰から戻ったらしいのだが、トレースから10mほど離れたところで休んでいて全然気が付かなかった。彼らは金居原コースの方から登ってきたというのでトレースを追っていくことにした。
金居原コースの分岐は変色したテープがあるだけで標識などは無く稜線を真っすぐ進んでしまいそうだが、彼らのトレースのお陰で見落とすことなく南向きの尾根に入れた。
少し下るとP722の標識が出てきた。地形図では平坦地の辺りのように思うが標識はそこより少し高い所に出ていた。
平坦地にでたところで二重の赤テープとトラロープを巻いた木のところから右に降りていくようになっていた。
下の尾根に降りる急斜面は朝方見えた斜面とは違うようで雪は全くついていなかった。スキー板はここで外してトラロープの付いた急斜面を下ると細い尾根が続いていた。
金居原コースはヤブコースという印象を持っていたが、雪が無くても綺麗で東尾根コースより奇麗で歩きやすかった。
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横山岳を指す標識が出てきたら尾根を外れて右に下りていくコースを探す。テープの付いているところから下を見ると段々になった開墾地跡が続いていた。段々畑の跡を降り切ると左へ向かうトラバース道があり後は道なりにジグを切って降りていくだけだった。雪がないので踏み跡は明瞭だった。雪が多い時は尾根の端まで降りて林道入口の資材小屋へ降りる方が分かりやすいだろう。
14時15分、国道の駐車地に帰着。車は6台に増えていた。今日はダウンヒルも楽しめて時間的にも余裕の帰還となった。それでもやっぱり5時には家をでないとダメだね。
それにしても横山岳は国道に駐車してアプローチなしでいきなり登っていけスキー滑降も美しい樹林の中を下りていけて、これほどお手軽に山スキーを楽しめるところは少ないと思う。