山日和導師サマ、今年もよろしくお付き合いください(^_-)
三角点金粕。普通なら見向きもされない標高700m余りの超マイナーピークである。
福井県池田町の魚見川源流域には、730m前後の同じような高さの山が並んでいるが、一般登山道があるのは738mの唐木岳だけだ。2年ほど前からこの山域に惹かれ、大小屋山、大曽地、段ノ岳、金粕、岩谷山、唐木岳といった山々に登ってきた。
奥越というか福井の奥座敷のこのエリア、標高も700m前後で、さらに山奥の越美国境の1200mクラスの山と違って昔からヒトと自然が共生してきた度合いが大きい世界なんでしょうね。
例示された山々ですが、私が踏んだことがあるのは岩谷山だけ。今回の金粕も三等三角点があるのに地形図には名前も載っていません。せめて登山道があるらしい唐木岳くらいは登ってみたい気がしますが、他は雪シーズンでないとヤブに阻まれるんでしょうね(@_@。
凍結だけ注意して魚見の集落へと車を走らせた。金山のバス停のある集会所前に駐車させてもらう。
「金山」バス停はどこかいな?と思ったけど、県道の・299の所ですね。どっち回りで来たのかな? ひょっとして開通した冠山トンネルを潜っての東周りでしょうか? わが家からなら北陸道回りからが近いように思いますが。
そういえば地形図では県道203号の魚見峠越えは実線になっていますが、今も4輪が通れる舗装道路なんでしょうね?
登り付いた尾根にはなんと1m幅の立派な道があってガックリである。
入口をよく観察しながら歩いたつもりだったが見逃してしまったのだろう。鉄塔からは見事な展望が広がった。
ここから609m標高点までは間違いなく巡視路があるが、その先はわからない。
あの小さな標識は雪が被っていなくても見落としがちですね。「火の用心」が目印ですが、私と違って愛煙家の貴殿には見落せないメッセージなんでしょうが(^_-)
ところで、私の地形図では、「609m」は「・607」ですけど…(?_?)
775mピークの登りにかかるあたりは自然林で悪くない雰囲気だが、粗いヤブを迂回しながらですっきりとはいかない。
登り着いた775mピークはこの近辺での最高峰なのだが、残念ながら名前がない。魚見川流域では唯一の740mを超えるピークなので名前が欲しいところだ。
すぐ近くまで林道が来ていますね。この林道を使えば私でも行けるかな?
・775ピークにはぜひ名前が欲しいですね。地元の人も知らないのでしょうか? 「阿久和山」か「杉谷の頭」なんかどう?
のんびりとランチを楽しんでいると金粕の方から登山者が現れたのにはびっくりした。向こうも同じ思いのようで、同時に「こんなところで人に会うとは」と驚きの声が上がる。
いろいろと話をしている内に、「福井の雪山の本を出しているんです」と仰った。「ひょっとして瓜生さんですか?」と聞くと、まさにベルグラ山の会の創設者の瓜生氏だったので二度驚いた。
手元にある「福井の雪山」に金粕山が載っていました。1999年1月の瓜生康二さんのレポで、阿久和川の中小屋からの南尾根ルートです。
瓜生さん、satoさんとのアップ写真で初めて拝顔させてもらいました。77歳ですか! 近い目標が見つかりました。(もちろん、鍛え方や経験は比べようがないけど…)
下山ルートに選んだのは726m標高点から北東に延びる尾根だ。末端まで歩ければ駐車地までわずかな車道歩きで済む。仕事が速いルートだろうとの思惑だったが、そうは問屋が卸さず、ユズリハな密なヤブに悩まされてペースが上がらない。
魚見川の林道へ逃げるより、当然選びたくなる魅力的な尾根ルートですね。いざとなれば県道に逃げたらいいし…。(^_-)
日の出から日没まで雪にスッポリ包まれた大満足の1日でしたね。このエリア、ぜひ足を向けてみたいもんです。もちろん、天候、積雪、体調などの条件を見てのことですが…。
~びわ爺