山日和さん、こんにちは。
2024年の山初めに選んだのは大峰山脈の山上ヶ岳。これまで20回近く登っているが、ほとんどが積雪期だ。
山日和さんが大峰の山上ヶ岳!?ちょっとびっくりしました。こんなメジャーな山も行くんだって。(笑)
曇り空の奥に見える西の覗あたりの山稜が白い。これは霧氷が期待できそうである。
期待が高まりますね。
いつものように川瀬谷の林道に入る。こちらから山上ヶ岳へ向かう人はほとんどいないが、谷間を歩いた後、
稜線に出てからの高揚感が好きで、いつもこのルートを選んでいる。
レンゲ辻への道は、稲村ヶ岳に登るときにいつも登りに使う道です。以前11月末に初雪直後に行った時のことを思い出しました。
レンゲ辻の先までノートレースでした。写真を見ると、その時のほうが雪が多いようです。谷筋の道は雪で分かりにくい所も少しありました。
どんよりとした鉛色の空に包まれた谷は薄暗く、ただでさえモノトーンの世界の上に陰鬱な空気を漂わせていた。
ようやく雪が出てきたが、せいぜい10センチ程度。しかし階段やトラバース道では油断ができない。
我慢して歩いていたが、ここから厳しくなりそうなところでアイゼンを装着。格段に歩きやすくなった。我慢
は精神衛生上よろしくないのだ。
アイゼンやチェーンスパイクのつけ時、考えますね。
付けたと思ったら雪がなくなったりして。
レンゲ峠に着いた。出発時とは一転して申し分のない天気に変わった。霧氷は曇天の下では灰色に沈んで美し
さが際立たない。やはり霧氷には青空がよく似合う。
ここには女人結界門があり、女性は先へ進むことを禁じられている。門の背後には小稲村ヶ岳の岩峰が行く手を
阻むように屹立してたる。
足元に落ちるレンゲ坂谷の奥には弥山、八経ヶ岳がどっしりとした姿を見せていた。
女人結界門、くぐりたいけどくぐれない。
一歩でも踏み込んだら天罰が下るような気がします。
私には未知の世界、どんな氣が流れているんだろう。
正月の体調不良からまだ完全に回復していないようで体が重い。だが、青空の下の満開の霧氷はモチベーション
を上げるには十分である。
雪があるかどうかより、霧氷があるかどうかのほうが予想が難しいです。
霧氷があるとうれしくなりますね。
表参道を下山にかかる。この道の持つ雰囲気は、他の山では味わえない。人工物だらけなのだが、いつくかある
茶屋や、あちこちに立つ仏像、道の両側に並ぶ石碑、立派な山門等、修験道の大本山であることを感じさせてくれる。
もちろんこの時期には修験者の姿はないのだが。
テレビや写真でしか見たことのない世界です。そういえば11日にNHKBSで、奥駈をやっていました。
山上ヶ岳の様子は山の上とは思えませんね。資材はどうやって運んだんだろう。当時だから担いで持って行ったんだろうなあ。
信仰心のすごさを感じますね。
宿坊の脇を抜けて西の覗の行場に立つ。断崖絶壁の上から身を乗り出す荒行で有名な場所だ。
息子は中1の時にここの修行をやりました。
「親孝行するか。「はい!」「勉強するか。」「はい!」
ビデオに写っています。
そのせいかな、3人の子供の中で一番親孝行で、勉強もしましました。
途中、お助け水の祠に祀られていた菩薩像が何者かに持ち去られていたのには驚いた。
そんな罰当たりは今頃どこかで野垂れ死にしているかもしれない。
下山後は久し振りの洞川温泉で冷え切った体を急速解凍。暑い湯が四肢に沁み渡って行った。
寒い時期の下山後の温泉は格別ですね。
私は10月末に小学生だった息子と稲村ヶ岳に登りましたが、小さな霧氷ができるくらい寒かったです。防寒対策をしっかりとしていなかったので、よけいに寒かったです。
山頂にもちょっとしかいないで、二人で「温泉、温泉!」と言いながら下ったことを思い出します。その時入った洞川温泉は天国に思えました。
年末から体調が悪かったとのこと、山上ヶ岳にお詣りして復活できたのではないでしょうか。
今年の山の便りも楽しみにしています。
tsubo