【 日 付 】2023年5月18日
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】tsubo
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】宇賀渓駐車場5:30ー5:51遠足尾根登山口ー8:21竜ヶ岳8:48ー9:02治田峠分岐ー9:57静ヶ岳10:15ー11:16銚子岳11:34ー13:16金山尾根下山口ー15:20宇賀渓駐車場
農繁期のぽっと空いた木曜日。シュークリームさんの投稿を見て白い羊の群れが見たくなり、鈴鹿の竜ヶ岳に向かう。
以前この時期に来たことがあるが、その年のシロヤシオはぱっとしなかった。今年は当たり年ということで期待が膨らむ。
宇賀渓の駐車場に5時10分くらいに着くと、すでに5、6台の車が止まっていた。
やはり平日とはいえこの時期人気の山なんだなあと実感する。
大峰や台高では考えられない。
5時半、いつもの遠足尾根から登る。
植林の中の急登を登る。今日はいつもより足取りが軽い。
そうだ、先週は避難小屋泊りでシュラフやコッヘルやら、日帰りより重い荷物を背負って歩いたんだ。重い荷物を背負った後だから軽く感じるんだろう。
夏の縦走のために、これからは日帰りでももっと重い荷物を背負って体を慣らしておこう。(でも、軽くしたい。)
遠足尾根の稜線に上がると、途端に傾斜が緩くなる。この尾根はいつ歩いても気持ちいい。
お目当てのシロヤシオが出てきた。
満開の花が多いが、終わりかけの花もある。
ここのシロヤシオは大峰のシロヤシオより小ぶりだ。けっこう葉も出ていて、真っ白というよりは白と緑が混じった感じになっている。
たくさんの羊の群れが出てきた。
一列に並んだ羊もいる。
その向こうに笹原に覆われた竜ヶ岳がなだらかな姿で構えている。
こんな景色は他では見られない。
こんな丸っこいシロヤシオの木も大峰では見ない。
どうしてこんな形になるのか不思議だ。
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8時20分に山頂に着く。
すでに山頂には20人くらいの人がいた。こんな時間に多くの登山者がいたので驚いた。
山頂でこんなにたくさんの登山者を見るのも久しぶりだ。女性が多い。
これも大峰や台高の山とは違う。大峰や台高の山は圧倒的に単独の男性が多い。
いつもは追い越されてばかりだが、今回は数人の人を追い越した。
羊を眺めながらパンを食べる。
今日はこの後、静ヶ岳と銚子岳に行く。
静ヶ岳は一度行ったことがあるが、印象に残っていなかった。
銚子岳は行ったことがない。
稜線から一歩静ヶ岳に向かう道に入ると世界が一変した。
笹原などなく、濃い新緑の森の世界だ。
セキオノコバの近くの池、そんなに澄んだ水ではないが、周りの木々の緑が映って綺麗だ。
このあたりの森は本当に美しい。
シロヤシオは全くなく、赤いヤマツツジが花を添えている。
足元には小さなイワカガミが咲いていた。葉の数にしては花が少ない。
もう終わりなのかな?これから咲くのかな?
それにしても葉っぱが小さいな。
でも、竜ヶ岳では咲いていなかった。
静ヶ岳に登ったから見ることができたんだな。
静ヶ岳に着く。誰もいない。
竜ヶ岳が見える。今頃多くの人が憩っているんだろうな。
さてと、次は銚子岳。こちらはまだ登ったことがない。
すれ違った若い女性は長靴を履いていた。地下足袋よりは普通かな?
そういえば以前大峰でサンダルで縦走している若い男性に会ったことを思い出した。
今はやりのワラーチとかではなくて、普通のサンダルだった。
石垣島に行っていたからサンダルなのだそうだ。
関空から京都、奈良と行って、奈良駅から吉野まで歩き、奥駈を始めたそうだ。
本宮まで歩き、下山したら歩いて実家の長野の駒ヶ根市まで帰るつもりだと言っていた。
あの青年はどうしているだろう。
一緒になった女性の登山靴が妙に浮いていた。
山頂の手前で少しざれたところがあった。
下りは気を付けよう。
山頂からは御池岳と藤原岳がよく見えた。
いつか竜ヶ岳~治田峠~藤原岳と歩いてみたいな。
セキオノコバに戻る。
おや、木の幹から新しい小さな若葉が出ている。
同じ木なのに、赤い葉、赤い縁取りの緑の葉、葉脈が緑の赤い葉、全体に緑の葉。
その違いが不思議で面白い。
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足元には小さな花が咲いている。何かな?
ふっと見た木の幹が二股に分かれているところにもその花が咲いていた。
こんなところに種を落とされたんだ。
先週見た大峰の空洞の桧もたくましいと思ったが、こんな所でも咲く小さな花もなんてたくましいんだろう。
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竜ヶ岳のシロヤシオも可愛かったが、こんな小さな命に感動する。
金山尾根を下る。
下り始めると、50人くらいの団体とすれ違う。ほとんどが女性で間に男性が入っている。男性はガイドなのかな。
若い女性もいるが、かなり高齢に見える女性もいる。1時半だ。山頂に着くのは2時くらいだろうか。
ちょっと遅くないかな。
金山尾根はけっこう急だ。遠足尾根のほうがずっと登りやすい。
ちょっとした岩場があってロープがついている。使わなくても平気だが・・・
それに2回橋を渡るが一度に5人までと書いてある。
林道に出るところは脚立がある。1人ずつしか使えない。
あの団体はまずここで時間を取られただろうな。
どうして金山尾根を登りに使ったのかなあ。
などとあれこれ考える。
竜ヶ岳の白い羊に招かれての登山だったが、笹原に羊の竜ヶ岳もよかったが、シロヤシオの白さは期待したほどではなかった。
でも、静ヶ岳と銚子岳は予想以上によかった。
今まで見晴らしのいい山がいいと思っていたが、深い森を歩くことが好きなんだなあ。
そこにある命の発見が楽しい。
それにしてもどうして竜ヶ岳だけあんなに笹原の山なんだろう。
お隣なのに静ヶ岳や銚子岳とは全然違う。
不思議だなあ。
シュークリームさんが書いた羊に招かれての山歩き。
そういえば、羊たちはちょっとシュークリームにも似た形だったな。
楽しい一日でした。
ありがとうございました。