【 日 付 】2023年4月28日
【 山 域 】台高山脈
【メンバー】tsubo
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】からすき谷公園7:20ー9:07柁山9:17ー10:55古ヶ丸山11:30ー11:55白倉山との鞍部ー12:15古ヶ丸山12:20ー13:22清治山13:28ー15:04からすき谷公園
4月27日、台高の大杉国見山に行こうと思った。
ヤマケイの分県三重県の山に載っているがレコは少ない。かなりマイナーな山のようだ。
近くの仙千代ヶ峰や古ヶ丸山ではシャクナゲが見ごろのようだ。きっとこの大杉国見山でもシャクナゲがきれいだろう。
だが、いろいろなレコを見て不安も感じていた。平日一人で行ってもおそらく誰にも会わないだろう。それは慣れてはいるが。ちょっと危険個所もあるようだ。
平気かな。
ヤマレコである人が挙げていた去年のレコの写真を見てあっと思った。同行者がseiichiさんだった。それでメールをすると、自分たちは7時間くらいかかったので、8時間見ればいいでしょうとのこと。特に危険とも書いてなかった。
行けるかな。
26日の夕方家を出て大台の道の駅で車中泊して27日に登る計画にした。だが、26日に予定外の仕事ができて忙しかった。27日は天気はいいが午前中は風が強そうだし、前日の雨で滑りやすいかもしれない。
どうしようかな。
1日延期して28日に行くことにした。27日は部屋干ししていた洗濯物も乾かしてさっぱりした気分で出かけた。
奥伊勢大台の道の駅で車中泊する。
28日、5時のアラームより早く眼が覚めた。
よし、行こう。
宮川ダムに向かう。登山口は宮川ダムの先の林道にある。ところが、その林道が工事のため通行止めになっていた。
歩いてならいいのだろうか?登山口まで2キロ足らずだ。歩いたというレコもある。
だが、いっぺんに行く気がそがれた。そもそも不安をかかえていたのだ。これは行くなということだろう。
かえってほっとした気持ちになった。
それなら近くの古ヶ丸山にしよう。古ヶ丸山ならだいぶ前だが登ったことがある。けっこう気に入った山だ。25000の地形図は大杉国見山と一緒だから地図もある。
登山口まで戻る。国道沿いのからすき谷公園が登山口だ。だが、電波が通じない。
電波が通じるところまで行って、計画書を作ってコンパスに登録する。家の人にも変更のメールを入れる。
そんなこんなで1時間ロスをした。
早く出てよかった。
今日は今年初の地下足袋登山。足元が軽いし、気分も軽い。急登も苦にならない。
だが、歩き出してスマホを見るとヤマレコアプリがおかしい。この前里山歩きでおかしくなったのだ。GPSがちゃんと機能していない。自分の現在地が表示されない。
でも、以前登った時はスマホなんて持っていなかった。
まあ、問題ないだろう。
しばらく登るとピンクの花が・・・
あっ、シャクナゲだ!!
柁山が近づくと満開のシャクナゲの木が何本も出てくる。
それからはたくさんの満開のシャクナゲがどんどん出てくる。
薄いピンク、濃いピンク、その中間のピンク。
半円の形に咲いた花もあれば、ぼんぼりのように丸っこい花もある。
その一方ではまだ硬くて小さい蕾のままのシャクナゲもある。
何度も足が止まる。
古ヶ丸山にしてよかった。
古ヶ丸山山頂が近づく。
ピンクの花が咲いている。
あっ!アケボノツツジだ。
いや、アカヤシオかな?
大峰に咲くのはアケボノツツジ、鈴鹿に咲くのはアカヤシオ。
似ているけど、どう違うのだろう。
間の台高の山に咲くのはどっちかな?アケボノツツジらしい。
山頂に着く。木が茂ってあまり展望はよくないが、大峰の山と台高北部の山が見えた。
今日のランチは先日うちで作ったタケノコ入りの混ぜ寿司だ。
やっぱりすし飯はおいしいな。
まだ時間がある。
ちょっと白倉山のほうに行ってみよう。
古ヶ丸山、白倉山、迷岳の三山で大熊三山という。
周回できるようだが、白倉山の手前に「大熊おとし」と呼ばれる岩場があって難所らしい。
行きたいけど、私には無理かな。
白倉山への鞍部まで行って引き返す。
古ヶ丸山に戻り、下山開始。
急な下りは気を付けよう。
おや、黒い丸っこい動物がかけていく。かわいいな。
いや・・・
熊だ!
しばらく立ち止まって、大声を張り上げる。
あっ~~~、いっ~~~、うっ~~~、えっ~~~、おっ~~~!
やっぱり「あっ~~~!」が一番大声が出しやすいわ。
熊鈴を大きく鳴らしたり、大声を張り上げながら下る。
いい発声練習になったかな。
柁山に着く。
もう大丈夫だろう。
急だと思った登り。
急な下りは苦手だが、地下足袋だと下りやすい。
やっぱりこれからの季節は地下足袋だな。
数日前に67歳になった。66歳はまだ60代半ばという感じだが、67歳は60代後半というか、70歳に近い。
自分では感じないが、やっぱりいろいろ衰えていくんだろうな。
君子危うきに近寄らず。
高齢者も危うきには近寄らず。
不安を感じるような山歩きは単独は避けたほうがいいのかな。
大杉国見山、いつか行きたいな。